新冠町議会 令和7年第3回定例会 2025年9月12日
観光振興で地域の活性化を
2025年9月12日、新冠町議会の一般質問で、伹野裕之議員が「観光振興で地域の活性化を」について質問し、町長 山本政嗣が答弁しました。
- 質問者
- 伹野裕之 議員
- 答弁者
- 町長 山本政嗣
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 伹野裕之
8番伹野裕之です。議長より発言の許可を頂きましたので、通告に従い、「観光振興で地域の活性化を」について質問いたします。国内最大の陸域面積を誇る日高山脈襟裳十勝国立公園が、誕生して1年を迎えました。日高、十勝管内の自治体や事業者は、知恵を絞り情報発信を行い、観光振興に取り組んでいます。この1年で、大自然の魅力を楽しむ動きも少しずつ広がっているように思われます。日高振興局の発表によりますと、2024年度の日高管内観光入込客数は、国立公園の指定やロケ地が平取町である実写版ゴールデンカムイの放映と、外国人観光客の増加等により、前年比105.9%の173万7400人となっています。ちなみに新冠町は32万5200人で前年度約前年度は30万2300人で、前年比107.6%です。増加要因は、道外、海外のバスツアー客の増加による道の駅周辺施設の利用や「にいかっぷふるさと祭り」が両日、天候に恵まれたこと。また、ディマシオ美術館のギネス世界記録認定や温泉の入浴客の増加などを挙げていますが、宿泊客数はクマの出没による影響等により減少しているとしています。近隣町の取り組みとして、平取町では、平取町山岳会が日高山脈の最高峰ホロシリ岳を日本山岳遺産基金に申請し、日本山岳遺産に認定されています。これまでの認定数は49件で、道内では7例目、日高山脈ではアポイ岳について、2例目となり、3月1日に兵庫県の上山高原とともに認定証の交付を受けています。その評価として、日高山脈の原始性の高い自然環境が特徴で、日本百名山にも選ばれており、その魅力に加えて、平取町山岳会の長年の登山道整備や、年2回の町民登山の開催を通し、ホロシリ岳の魅力を幅広く伝えている点を挙げています。全国的な登山ブームの中で、国立公園の誕生を機にホロシリ岳の注目度が高まっています。平取町はこの転機を好機として捉えているようです。また、日高町では「親しまれる国立公園に」を合い言葉に、地域振興に力を入れています。3月には、観光業者などと関連する19団体で日高町協議会を設立し、官民一体で観光インフラの整備を図ろうとしています。一方、当町はというと、この1年、国立公園をアピールする主だった動きもなく、行政の熱意ある取り組みが見受けられません。他町と比べて国立公園に対する温度差を感じます。昨年の国立公園の指定、太陽の森ディマシオ美術館の油彩画の世界記録ギネス認定、そ21して、今年度の日高道新冠インターチェンジ開通は、当町の観光産業の転機となることは間違いありません。この転機を好機として捉えて、町主導で観光振興を官民連携して図ることが、当町の活性化、地域振興につながるものと考えます。町長の国立公園指定に対応した観光行政に係る所見を伺います。
答弁 町長 山本政嗣
伹野議員から御質問の「観光振興で地域の活性化を」についてお答え申し上げます。令和6年6月25日、日高山脈襟裳十勝国立公園が誕生いたしました。この指定は、長年にわたり日高山脈を核とした自然環境を保全し、適正に利用するとともに、地域文化を育んできた関係者や関係機関の取り組みが評価され、結実したものでございます。今後、国立公園を未来に引継ぎ、よりよい姿にしていくためには、将来像を明確にし、その実現に向けて関係者が連携して取り組むことが必要不可欠でございます。そのため、昨年8月には、学識経験者や国、北海道、関係市町村、登山関係団体、自然保護団体、そして観光関係団体で構成いたします「日高山脈襟裳十勝国立公園協議会」が設置をされまして、本年8月には同協議会によって「日高山脈襟裳十勝国立公園ビジョン」が策定されました。このビジョンにおいては、国立公園とつながる全ての関係者が連携して取り組みを推進することで、世界水準の国立公園を目指すとしておりまして、当町も関係者の1人として、当町ができることを持ち寄る必要性があるということを認識をしております。このビジョンにつきましては、三つの柱から成り立っておりまして、一つには、厳正的な自然とその恵みを後世まで守り伝える国立公園として、山から海までのつながりやアイヌの世界を含め、公園の根幹を示すものであります。二つ目は、利用者のレベルに応じた楽しみ方があって、自然体験の質が確保されている国立公園を目指すというものであります。三つ目は、みんなで国立公園のことを考え、連携、協働して管理運営に取り組む国立公園であります。こうした中、国立公園と当町との観光的接点として、御指摘のようにホロシリ岳登山が挙げられるわけでありますが、登山ルートの維持管理につきましては、国有林の管理を管理を担う森林管理署、ここが林道を管理しております。そして、北海道電力が取水施設や管理道路の安全確保を行い、さらには新冠ポロシリ山岳会の皆さんが登山道の点検、補修、そして山荘のし尿排出などの維持管理を行うなど、様々な関係者の方々がそれぞれの立場で役割を果たしていただいていることで、登山者が安全に利用することが可能となっております。登山ルートの大半を占める管理道路等の通行に関しましては、あくまでも管理者の行為によって利用に寄与されていることに、我々は配慮して考えていかなければいけないと捉えているところであります。22このような環境下において、登山者を含む観光客が新冠のルートに多く押し寄せてしまうことは、やはり安全の確保、あるいは環境の維持の観点から懸念が生じまして、近隣町における登山の環境とは少し異なるものが多いと、積極的に登山者及び観光客の誘致をホロシリ岳登山に行う環境には、今まだないということで認識をしているところであります。今後、当町が日高山脈襟裳十勝国立公園と観光振興の関わりについて検討協議をするに当たりましては、国立公園ビジョンが示す国立公園のあり方をしっかりと踏まえながら、国立公園と連携が生み出す将来像を観光協会や関係者と共有しながら、当町の観光振興にどのように国立公園を結びつけていくか、この議論を深めていくことが必要であると、現段階では考えているところであります。加えまして、観光振興の大きな目的の一つ、これは、町内における経済波及効果の創出、そしてその主体は各事業者の皆さんにあるものと思います。事業者の皆さん同士が目的や方向性を共有し、そしてつながりや連携、協働体制を強めていかなければ実現できないものだと思います。そしてそのような一体感があってこそ、観光振興の目的を達成できるものと考えておりまして、その上で行政として対応すべきことには責任を持ってしっかりと取り組む、あるいは調整を図る、こういうことで、官民連携を図ってまいるのが望ましい姿ではないかなというふうに考えております。また、国立公園を積極的にアピールすることも重要な要素だと思いますけれども、観光振興の観点からはその先につながる「モノ」、あるいは「コト」。国立公園の先に岬がある、湖がある、山があるというものを目指してくる。あるいは「コト」、イベント、行事、そういったものがその先に用意されていることが大切ではないかなとも考えているところであります。国立公園と観光を結びつける取り組みは、高いレベルでの環境保全を維持しながら推進すべきことであり、当町の場合、観光振興として国立公園を活用することには難しさも多いことから、今後におきましては模索と検討を続けていくことが必要と考えているところでございます。繰り返しになって恐縮でありますけれども、日高山脈襟裳十勝国立公園ビジョンが決定したのは今年8月のことであります。これから関係者との意見交換あるいは議論を重ねていく段階にあることを御理解頂きたいと思います。今後の議論、検討を、意見交換を重ねていく過程の中にはぜひ議員の皆さん方からも具体的な御意見を賜りながら、持ち寄りたいと考えているところでございます。最後に、町の観光振興は関係機関、地域団体が互いに協力して、それぞれの強みを生かすことが、新冠町における観光施策を支える大きな力になるものと考えております。町といたしましても、引き続きその連携体制の中に入り込み、後押しもさせていただきながら、多くの観光客の方々が訪れていただけるよう、観光環境の充実に向けて支援してまいる考えでございますので、御理解を賜りたいと存じます。以上です。
再質問 8番 伹野裕之
はい。今の町長の答弁で、連絡協議会で三つの柱があり、国立公園としてのビジョンを8月に策定されたということで、これからそれに対応しながら進めていくということで、それは十分理解できました。また、ホロシリ登山道に関しましては新冠ルート、なかなか新冠ルートがいいという方もおりますけども、町道から林道に移管された経緯もあり、なかなか安全面含めて難しい部分があります。そういった部分を含めて、十分注意しながら、可能な限りの新冠ルートの活用を目指していただきたいと思います。そして、官民連携に関しましては、町長それなりに今までの経験もありますので、観光協会関連事業者と連携していくという、熱い思いを今の答弁で感じました。気概を持って観光行政を進めていただきたいと思います。一つだけ注文を付けさせてください。道の駅の問題です。改築先延ばしは、私は良しとしましても、反対意見もありますけども、私は良しとします。評判の悪いトイレと駐車場関係の改修だけは早急に行うべきと考えますが、この部分についての答弁をお願いいたします。
答弁 町長 山本政嗣
御指摘頂いておりますように、道の駅、レ・コード館の駐車場の利便性の悪さ、それから観光シーズンになったときの道の駅のトイレの利便性の悪さということについては、かねてから、これは御指摘を頂きながら課題とさせていただいて、改修の議論も何度かさせていただきながら見直しになったりというようなことを繰り返してきているわけでありますけれども、御案内のように、そのことに関しましては、課題を持った施設であるということについては十分認識をし、協議をさせていただきたいというふうに思います。一方で、ここも御案内のとおり、町には公共施設、あるいは事業運営の中で、改修、改善を図っていかなければいけない公共施設、制度というものが数多く抱えております。そういった中で、やはり観光客の皆さんの利便性を向上させるための施策を優先するべきなのか、あるいは学校や老人ホームや医療機関といった部分の住民の皆さんの生活に直結した課題を優先するべきなのかということについては、これはしっかりと行政判断の中で、執行者としての判断をしながら、議会の皆さんとも相談をしていかなければいけないことだと思いますし、そういう観点の中で相談をさせていただいてきたつもりでおります。問題点、承知した中でしっかりと行政の課題を順番付けをしっかりしながらですね、解決に向けていきたいと思いますので、御理解を賜りたいと思います。
再々質問 8番 伹野裕之
ありません。