みんなの議会

新冠町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月13日

日高山脈襟裳十勝国立公園の今後の在り方について

2024年9月13日、新冠町議会の一般質問で、武藤勝圀議員が「日高山脈襟裳十勝国立公園の今後の在り方について」質問し、町長 鳴海修司が答弁しました。

質問者
武藤勝圀 議員
答弁者
町長 鳴海修司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 武藤勝圀

7番、武藤です。ただいま議長より発言の許可を頂きましたんで、通告に従い一般質問を行いたいと思います。1点目は、日高山脈襟裳十勝国立公園の今後の在り方についてです。この6月、日高山脈襟裳十勝国立公園が誕生しました。このこと自体は喜ぶべきことと思います。環境省から具体的な利用施設計画は出ていないようですが、観光立国推進閣僚会議が、国立公園で高級リゾートホテルの誘致事業に乗り出すと報じられ、一団体からは問題が多いと意見書が出され、一団体からは懸念が表明されています。動きが本格化する前に、日高山脈襟裳十勝国立公園の価値を守るために、日高十勝の関係する市町村から、声を上げていくべきと思い質問します。1つ、この国立公園の利用施設計画はいつ出されるのか見通しを伺い4ます。2つ目、この国立公園の価値は、地形地質が世界的に貴重で、手つかずの自然と貴重な生態系が残されていて、河川の砂防工事など人工構造物がない原生流域は日本最大です。これが日高山脈襟裳十勝国立公園の価値と思います。この自然遺産を後世に残していくのが、私たち世代の任務だと思います。今後は保護と利用の検討が課題と思いますが、利用は最小限に保護に重点を置くべきだと思いますが見解を伺います。3点目、今、観光立国推進閣僚会議が打ち出した、全ての国立公園にホテル建設の方針が論議を呼んでいます。日本自然保護協会は意見書を提出し、また、日本旅行協会北海道支部連合会は、外資系など地元以外の事業者への安易な規制緩和などに懸念を示す声明をまとめました。地元事業者が参入しやすい仕組みづくりなどを訴えています。こういう動きが具体化されては遅過ぎます。日高十勝の関係する市町村から「ホテル建設はメリットがない。」の声を上げていくべきと思いますが見解を伺います。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

武藤議員から御質問の「日高山脈襟裳十勝国立公園の今後の在り方について」にお答えいたします。政府は、本年7月19日首相官邸で開かれた観光立国推進閣僚会議において、2031年までに全国35か所ある国立公園で、民間を活用した魅力の向上に取り組むことを言及いたしました。武藤議員の質問は、このような政府発言を受け、将来の国立公園における環境保全に不安を感じたことによるものと考えますので、政府の発言を踏まえ答弁させていただきます。また、町はこれまで日高山脈襟裳十勝国立公園に係る行政報告を二度行っています。行政報告において私は、国立公園化への取り組みは、国立公園の指定を受けることで終わるものではなく、指定後、持続可能な保護と管理活動、更には環境尊重の意識を地域住民が等しく持つことが大切と考える旨、申し上げました。今もこの考えに変わりはないことをまずもって申し上げます。そこで、質問の1点目、国立公園利用計画の策定状況についてですが、環境省自然保護事務所が策定を進める利用計画は、現在骨子案の策定を終えようとしている段階であり、計画策定を終える時期は、今後、協議進捗によるところとしています。質問の2点目、利用と保護についての見解についてですが、冒頭、行政報告を引用し、町の国立公園に関する考えを申し上げましたとおり、環境保全を優先した上での利用であると考えるところです。3点目に、ホテル建設に係る考えですが、国立公園の指定を受ける際に環境省帯広自然保護事務所が策定した「公園計画書」において、利用に関する事項として、「公園区域内の周辺地域や観光施設との連携を通じて、その価値や質の高い自然体験活動を発信し、滞在型の周遊観光につながるよう広域連携を図る。」としています。あくまでも周辺地域に存在する宿泊施設との連携を図るとしているほか、続く「利用施設計画」の項では、公園内施5設を歩道、野営場、園地、避難小屋など必要最小限とする旨の記載もあり、公園内に宿泊施設を建設することはないものと考えます。また、武藤議員の質問の端緒となった観光立国推進閣僚会議における首相の発言は、観光立国を目指す取組みとして5点上げ、その中の3点目に、地域の理解と環境保全を前提に民間活力を活用したナショナルパーク化を目指すという発言でありました。ナショナルパーク化とは、誰もが訪れることを憧れ、希求してやまない国立公園を指し、その実現に向け環境保護と誘客の推進を図ることとされています。決して国立公園内へのリゾートホテルの建設誘致を目指す趣旨の発言ではないものと考えます。そのため「ホテル建設はメリットがない。」旨の発信については、政府発信の趣旨解釈に沿うものではないため必要はないものと考えますし、国立公園域外でのホテル建設は、観光振興につながるとして多くの方が期待を寄せることであると同時に、民間事業を否定することはできないものと考えます。いずれにおきましても、町としては、日高山脈襟裳十勝国立公園の自然環境の保全に資するよう関係市町村との連携について鋭意努めて行く所存です。

再質問 7番 武藤勝圀

今、答弁頂いたように、まだ具体的にそう進んでる話でないので、基本的に2点だけ伺いたいと思います。今、2点目の価値を保護と利用の問題で、環境保全に最大の力を尽くしていきたいっちゅうことですんで、その点では賛成なんですけども、ただ実際上、今、新聞報道等で報道されているように、この国立公園になってから、オーバーユースっていうのが大分問題になってきております。例えば、北海道新聞の報道で写真入りで報道されましたけども、ホロシリ岳のあれですよね、国立公園に指定されてから、結局登山者が増えていると。普通、あそこにある避難小屋で過ごす人数ぐらいなんですけども、地元の人も驚くぐらい、その写真入りでテントが10張り位張ってる写真が報道されておりましたけれども、そういうふうに既にオーバーユースっちゅう状況になっておりますし、それからアポイ岳は、これは前からもう報道されてるわけですけども、登山者によって、盗掘だとかそれから登山者が多くて、植生が破壊されてきているっちゅうな方向報道ありますんで、ぜひやっぱりこの点については本当に、利用っちゅう点では登山道だとか遊歩道、最低限のそういう整備は必要ですけども、ぜひ保全に、既に起きてるわけですから、そういうのを十分配慮した取り組みをお願いしたいと、そういうふうに思っております。それから3点目のホテルの問題ですけども、私も2、3の人に当たって聞いてやっぱり観光推進する事で、ホテル建設いいっちゅう方もおられます。ですからいろんな多様な声が、まだ始まったばっかりですが、これからいろんな声が出てくると思います。ただこの国立公園の問題を考えた場合、本当に日高国立公園にこのホテル建設が、マッチするのか、あるいは地元に経済的な豊かさとか雇用を生むか、そういう点からも判断すべきだと思いますし、なによりもやっぱり地域住民の声と、観光客の意見を反映した国立公園の在り方を今後さらに深まって討議されてくると思いますので、そういう点ぜひ配慮した6取り組みをお願いしたいと思いますが、その点についての見解を伺います。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

武藤議員の再質問にお答えいたします。まず1点目、ホロシリ岳やアポイ岳の登山者増に係る環境破壊等については、先般の帯広で開かれた協議会によっても問題視され、その際、環境省で、その問題に対してはきっちりと対処していくということを言っておりますので、我々もそういうものに協力をしながら取り進めてまいりたいというふうに考えてございます。質問の2点目、先の答弁でも申し上げましたが、議員の御発言内容は、全体の要旨発言の一部を切り取り、御懸念されていることに違和感を覚えますし、私は、観光立国推進閣僚会議での首相発言の全容から読み取りますと、国立公園内の環境景観に影響を及ぼすホテル等の建設はしないものとも思ってございますし、できないものともとらえております。仮にそのような事案が生じた場合は、サウンディング調査を含め、協議会等で国立公園に与える影響等について、慎重に協議検討がなされるものと確信しておりますので、御理解願います。

再々質問 7番 武藤勝圀

ありません。

出典:新冠町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月13日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる