みんなの議会

新冠町議会 令和8年第3回定例会 2026年9月11日

新冠町財政推計について

2026年9月11日、新冠町議会の一般質問で、武藤勝圀議員が「新冠町財政推計について」質問し、町長 山本政嗣が答弁しました。

質問者
武藤勝圀 議員
答弁者
町長 山本政嗣

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 武藤勝圀

はい。続きまして、「新冠町財政推計について」伺います。この夏に全家庭に配布された、令和8年度新冠町財政推計概要版から3点伺います。1点目、今後の取組みの歳出予算の削減のほうから伺います。既存事業の内容を精査し、事業の縮小や廃止を含めて検討します、とありますが、各事業とも利用者や利害関係者がおる中で、どのような手順を踏んで進めようとしているのか伺います。2点目、歳出予算の確保からの点で伺い、ふるさと納税について伺います。この点については、昨年6月の定例会でも質問し、基本的な考えは伺えましたが、2025年度、町への寄附額は2億5100万円、前年度比で35.1%減の、減少となっていますが、この要因はどう判断されますか。また、今年の会計検査院の指摘で、ふるさと納税の利用拡大で財政計画への影響が大きくなる可能性があるとして、会計検査院は総務省に検証を求めております。持続的な町の発展につながるのか、この現状をどう捉えるのか、見解を伺います。3点目、歳入予算の確保から受益者負担の原則からについて伺います。受益者負担という趣旨は分かりますが、受益者負担と同時に、一方、地方自治体では住民の福祉の増進がうたわれております。この関連性についてはどう判断すべきか。以上3点伺います。

答弁 町長 山本政嗣

答弁を許します。山本町長。

答弁 町長 山本政嗣

武藤議員から御質問頂きました、「新冠町財政推計について」お答えを申し上げます。まず、御質問の1点目、既存事業の縮小廃止に向けました具体的な進め方と手順についてお答えを申し上げます。公表させていただきましたとおり、今後における当町の財政状況は、義務的経費の増加、あるいは公共施設インフラの老朽化対策などによりまして、非常に厳しい局面を迎える見通しとなっております。この危機感を町民の皆さんと共有した上で、持続可能な行政運営を未来につないでいくためには、歳出の抜本的な見直しが不可欠となります。しかしながら、見直しの対象となる各事業には、これまで利用されてきた町民の皆様や、7事業に関わる利害関係者がおられることも、御指摘のように十分承知をさせていただいているところであります。そのため、一方的かつ急激な見直しを行うのではなく、次のような手順を踏んで取り組んでまいる考えとしております。第一に、事務事業全般における客観的な評価、検証を行います。各事業の必要性や有効性、緊急性に加えまして、事業の受益者と負担の均衡や代替手段の有無、こういった視点を持ち、事業の横断的かつ客観的なチェックを行った上で、既存事業の縮小や廃止、または民間活力の導入による事業手法の見直しなどの方針案を決定していこうと考えております。第二に、町議会との丁寧な協議と合意形成であります。町民の代表でもあります、議員の皆さんで構成する各所管委員会に対しまして、町の方針案をお示しし、その中で御意見等を頂戴しながら、一定の御理解と御賛同を頂いた案件につきまして、見直しを進めていくことといたします。第三に、町民や利害関係者との丁寧な対話と理解の醸成ということであります。縮小や廃止の検討候補となった事業のうち、特に影響の大きい事業につきましては、現在でも牧野事業や、あるいは生活館、生活センターの縮小方針等に関しまして、利用者や関係団体等に対しまして、財政の状況や見直しの必要性を丁寧に御説明申し上げ、意見交換を行う機会を設けているところであります。今後も同様の対応を行いながら、単に事業を削減するだけではなく、民間の力の活用や他の既存事業での代替、統合が可能かどうかも含めて協議を重ねてまいりたいと考えます。第四に、段階的な移行措置と経過観察であります。見直しの方向性が決定した場合におきましても、町民生活への急激な影響が生じる恐れがある場合には、一定の周知期間や経過措置を設けるなど、円滑な移行に向けた配慮をしてまいりたいと考えております。次に、質問の2点目のふるさと納税の寄附額減少の要因、それと、会計検査院の指摘に対する見解についてお答えを申し上げます。まず、寄附額減少の要因でありますけれども、御承知のようにふるさと納税は寄附者の自発的な意思に基づく行為でありますので、その理由を特定していくということはなかなか困難なことでありますけれども、返礼品の品揃えの面から要因を分析いたしますと、トンネルワインが当町の寄附額の約93%を占めておりまして、この寄附額が前年度から約1億2800万円減少いたしましたことが、主な要因と捉えております。このトンネルワインの減少要因といたしましては、前年度に申込みの多かった特定の銘柄につきまして、品数を十分に確保できなかったこと。また、当町と同様に外国産ワインを熟成させ、返礼品として提供する他の自治体との競争が激化しているということも要因として考えられます。あわせて、会計検査院の指摘についてでございますが、会計検査院の調査におきまして、8全国の自治体全体におけるふるさと納税は、歳入よりも歳出が上回る赤字となっていることが明らかとなりました。これは、返礼品の調達費や仲介サイトの運営事業者への手数料といった募集経費が、寄附総額から住民税控除額を差し引いた実質的な収入を上回っているためでございまして、これが地方財政、更には国の財政負担につながるリスクになっているという指摘であります。いわば、ふるさと納税全体の制度の中での指摘ということでございます。当町の実績におきましては、寄附金収入が募集経費等の歳出を大きく上回っておりまして、貴重な自主財源として、町の施策への推進や地域活性化に大きく貢献している状況にございますけれども、やはり仲介サイトの運営事業者への手数料、これは負担が大きいと認識をしております。総務省は、事業者への手数料引下げを要請を行っておりますけれども、町としてもより効率的な募集方法の検討、あるいは経費の抑制に努めてまいりたいと考えております。次に、御質問3点目の地方自治法における福祉の増進と受益者負担の原則の関連性及びその判断についてお答え申し上げます。地方自治法第1条の2は、地方公共団体が担う役割として、住民の福祉の増進を図ることを規定しておりまして、この理念は、町が行う全ての行政活動や施策の根幹をなす最上位の目的と認識をしております。この福祉の増進と、個別の事業やサービスにおいて適用されます受益者負担の原則につきましては、互いに矛盾するというものではなく、それぞれの役割と概念を整理した上で、両立を図るべきものと考えております。具体的には、道路の維持管理や防災教育など、町民の皆様が広く等しく享受できる基礎的なサービスにつきましては、これは皆様から頂戴する税金や国から交付される地方交付税などのいわゆる一般財源により賄うべきものでございます。一方で、特定の利用者や事業者が直接的に利益や便益を受ける個別事業におきましては、その費用を全て税金で賄うこととした場合に、サービスを利用する方と利用しない方との間に税負担の不公平が生じるなど、町民全体の不公平感を損なうことにつながりかねません。また、厳しい財政状況の中にありましては、各サービスを安定的、継続的に提供していくためにも受益者負担は妥当な財源であると認識をしているところであります。もちろん、低所得者への配慮など、社会的な福祉の観点から、負担の軽減、あるいは減免措置が必要なケースにつきましては、丁寧な対応をしてまいりますけれども、基本的には税による一律の福祉の向上と特定便益に対する妥当な負担をしっかりと差別化し、整理することが不可欠であると考えるところであります。今後におきましても、町民全体の公平性を確保し、行政サービスの持続可能性を高めることで、町民全体の福祉の増進を図ってまいりたいと存じますので、御理解を頂きたいと存じます。以上でございます。9

再質問 9番 武藤勝圀

1点目の今後の事業の縮小等ですけれども、特にこの項には新冠の基幹産業と言われる分野が含まれておりますので、慎重に遂行してほしいと、そういうふうに思います。それから、3点目の受益者負担なんですけれども、受益者負担と福祉増進の関連性なんですけども、受益者負担というのは答弁にもありましたように、公共施設の利用などで利益を受ける人に建設、維持費の一部を負担させるちゅう考え方ですが、このことについては理解できます。しかし、この最近、受益者負担の考えは大きく変わってきてるというふうに感じています。まず端的に考えると、教育費の関係を見ればよく分かると思うんですけれども、具体的に学校給食費を見ますと、これは、戦後、学校給食が始まったときから受益者負担、要するに益を受けるのは食を食べる子どもであって、その見返りとして当然材料費だとか、いろんな維持費、それを負担するのは当然だと、そういう考えでずっときました。途中から、どこの町っちゅうことはまだはっきり分かってないんですけども、人口規模の小さな町村から学校給食無償化が始まりまして、2017年度時点で全額無償化していたの76自治体です。全国で。新冠は、平成30年度から無償化しております。子育て世代への支援、あるいは父母負担の軽減の考えからで、23年度には全国で547自治体に増えております。しかし、一方、隣町の新ひだか町を見れば、新ひだか町でもお母さん方が20年前ぐらいから、学校給食無償ということでいろんな署名活動をしておりましたけれども、町としては受益者負担が原則ということで、一切首を縦に振っていきませんでした。今年から国の制度も変わりましたから、新ひだか町もなりましたけれども、そういうような状況です。教育、あと保育関係も見れば、新冠では今年度から保育料は完全無償化、子どもの医療費も高校卒業まで全額助成が開始されてます。これも国の子ども子育て支援制度の拡充の問題ありますが、かつては親が負担するのは当然と、これが当たり前でしたけども、このように考え方が変わってきていると思います。一方、地方自治体では、地方自治法の住民福祉の関係では、この点では私とあと同僚議員もかつて難聴高齢者への補助、補聴器購入助成、この問題を質問しました。この問題も私が質問したときにも、更に実施自治体が増えて、昨年の12月1日現在では全国で622自治体に及んでおります。全国の自治体数は、総数で1747自治体ですから、率でいうと35.6%、約3分の1の自治体で補聴器購入助成制度が実施されております。この補聴器購入というのは、確かに見れば、よく耳付けて聞こえるのは、個人の問題なんです。益を受けるのは個人ですけれども、しかし今、全国で捉えられているのは難聴を克服することは本人はもとより、大きく考えれば地域全体の健康増進、町活性化にもつながり、まちづくりにも寄与するものであると。そういう考えが全国的に定着してきてる、そういう10成果と思います。考え方の変遷もあり、私は簡単にその受益者負担は、ツールにせよだとか、住民福祉の増進を図れということを言いませんけれども、こういう流れや他自治体の動きも参考に、受益者負担と住民福祉の増進の点については慎重に進むべきと思いますが、この点について町長の見解を再度伺います。

答弁 町長 山本政嗣

武藤議員の再質問にお答え申し上げたいというふうに思います。丁寧な取り進め方に心がけたいということを、行革のですね、推進にあたっては丁寧に進めたいということを、何点かに分けて申し上げましたけれども、その中においても、一次産業基幹産業に関するものについては丁寧にということでございますが、これはもちろん申し上げましたとおり、丁寧に、慎重に進めていくことに心がけてまいりたいというふうに考えております。それから2点目でございますけれども、受益者負担の考え方の中の展開の中で、給食費あるいは保育料の関係の話もございましたけれども、他町の状況というのは、これは敏感に意識をしていかなければいけないわけでありますけれども、そこの町、町のいわゆるその事情がそれぞれあるわけでありまして、隣町の新冠町が給食費を無償にしても新ひだか町の事情の中で、そこはぐっと立ち止まった中でやらなければいけない。それぞれの行政の事情がある中での判断でありますので、一概に他の町がやっているから、やらないから、うちの町も同じようにという考え方では進まない、これから先は進んでいかないのかなということが基本にございます。その中にありましても、これは教育基本法の中で、明確に給食費の食材費相当は保護者負担とするという名目がある中において、それぞれの町が工夫を凝らしながら、この法律の解釈をしながら無償化というような、現実的な無償化ということを行ってきているわけでございまして、そういう流れを国も汲んで頂く中で、全国一律のものにつながっているという部分のことにつきましては、いわゆる地方から発信してきたものが、国を動かしてきたということにもつながるんだろうというふうに思います。そういうような視点を持って、これからもいわゆる教育であれば、教育行政を推進してまいらなければいけないというふうに思います。行革との絡みも含めて、今の難聴高齢者の皆さんに対する補聴器を例にとっていただきました。冒頭、他町とは同様な形の中での取組みはなかなか難しい部分もあるというお話もしましたけれども、いわゆる高齢者の皆さんの健康増進、あるいは認知症の予防、これらも以前から、議員から御指摘を頂きまして、これらがそれぞれのものに効果があるということを私どもは否定するわけではありません。ただ、それぞれの皆さんが健康増進に資することは、この補聴器だけでいいんだろうか、というような視点も含めてですね、総体的な見地から施策は考えていかなければいけないものだというふうに思います。11また、他町との比較という部分で申し上げますと、例えば、当町はGPSの購入にも補助をさせていただいたり、あるいは他町とは違う形の中で、安心を得ることができる緊急通報システムの整備というものにも意を用いてきたということでございますので、補聴器の必要性というものについては十分認識した中で、高齢者福祉全体の中で何を優先をしながら、何に効果を求めていくのかということを総体的に考えながら、高齢者福祉の増進に施策を講じてまいりたいと考えますので、その点どうぞ御理解を賜りたいと思います。以上です。

再々質問 9番 武藤勝圀

ありません。

出典:新冠町議会 令和8年第3回定例会 2026年9月11日 議事録 PDF(6ページ) 間違いを知らせる