みんなの議会

新冠町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月15日

生成AIの活用について

2023年9月15日、新冠町議会の一般質問で、伹野裕之議員が「生成AIの活用について」質問し、教育長 奥村尚久が答弁しました。

質問者
伹野裕之 議員
答弁者
教育長 奥村尚久

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 伹野裕之

通告に従い、生成AI対話型人工知能の活用について質問いたします。AIのチャットGPTが急速に広まり、小中学校の教諭や保護者に戸惑いが広がっています。宿題の作文などを書く際に、AIが生成した文章を自分で考えたかのように書き写して提出する恐れがあります。生成AIはインターネット上の様々な情報を学習していま22すが、そこには当然誤った情報もあり、AIが生成した文章には、事実関係に誤りのあるものもあります。チャットGPTはアメリカのAI社が提供する、インターネット上のサービスです。文章や画像、音声などをつくり出す生成人工知能AIの一つで、インターネット上のデータを学習し利用者の問いに会話をしているかのように、文章で答えてくれます。同社の規則では利用は13歳以上に限られています。生成AIはインターネット上の様々な情報を学習しているので、全てが正確だと思いがちですが、実際にこの生成AIが作る文章は、正しいとは限らないようです。例えば、童話浦島太郎を使って読書感想文を書いてくださいと入力すると、日本語として完成された文章が生成されます。ストーリーの中で、竜宮城で貰った玉手箱を開けてしまい、老人になったという部分が欠落していたり、友情と成長テーマに書かれており、とても感動的なお話でしたと記され、浦島太郎が冒険中、赤い蟹、黄色いタイ、そして青い伊勢エビと仲よくなったと書かれているなど、違和感を覚える内容もあるとの新聞報道もあります。このようなことから、生成AIが言っていることを全部信用しちゃいけないということを理解させなければなりません。同様に、こちらが入力した情報を学習されるので、個人情報などの入力はしないこと。文学作品を学習させるなどの行為には著作権の問題があることも注意させる必要があります。これらのことを留意させ、文章作成などの具体的な活用を指導すべきです。こうした中、文部科学省は7月に、小中学校や高校での利用に関するガイドラインを公表しています。その中で、文部科学省の指針ポイントとして、1点目、使いこなす力を意識的に育てる姿勢が重要。2点目、課題と成果を検証し、限定的利用から始めるのが適切。特に小学生には慎重な対応が必要。3点目、読書感想文やコンクール応募作品で生成AIを使ったのに、自分で作成したと装うのは不正行為。成績評価に関わる定期テストなどで、子どもに使わせるのは不適切。4点目、生徒の討論で足りない視点を見つけたり、誤りを教材にしたAIの限界に気づかせたりする活動が考えられています。などを申し上げます。また、生成AIの活用例としては、1点目、グループの考えをまとめたりアイデアを出す過程で足りない視点を見つけさせ議論を深める。2点目、英会話の相手として活用。3点目、AIが修正した自らの文章をたたき台として、よりよい文章への遂行を重ねる。4点目、高度なプログラミングを行わせる。5点目、教材や文章のたたき台を作成させるなど、教員の業務効率を上げています。このように、新ポイントや活用例が示されていますが、具体的にどう活用するかは、現場に任されているのが現状です。一方、現在の学習指導要領では、情報学習能力が学習の基盤となる資質、能力とされています。学習に必要な情報を集め整理し判断し表現する。その際に、うまく情報通信技術、ICTを活用する力のことです。このことを踏まえれば生成AIの理解を深めることや、どのように学習に生かしていくかという視点が重要かと思います。これらの問題点を整理した中で、学校現場では、慎重な指導が求められるべきです。次の3点について伺います。1点目、生成AIの活用で、各学校ではどのように指導を23行っているのか。2点目、夏休みの課題作文では、生成AIを使用禁止としている学校もあれば、たたき台で活用する学校もありました。当町の小中学校での対応は。3点目、各学校で適切な指導体制は構築されているのか、以上3点教育長に伺います。

答弁 教育長 奥村尚久(教育長は2025年3月まで)

伹野議員から、「生成AIの活用について」の御質問にお答えいたします。画像や音声、文章など、様々な情報や内容を新たに作り出すことが可能な人工知能、いわゆる生成AIは、代表されるチャットGPTが昨年11月にサービスの提供を開始して以降、世界的に急速に広まり、私達の日常生活においても、テレビや新聞などを通じて情報がもたらされ、見聞きする機会が増えているところです。ご質問の学校現場における生成AIに関する状況でありますが、1点目の、生成AIの活用で各学校ではどのように指導を行っているかにつきましては、現状において、小中学校ともに生成AIに関して指導や説明するといった取り組みは行っていない状況です。昨今のデジタルツールやICT情報通信技術の変化、変革のスピードが速すぎることで、指導する側の知識の習得が追い付いていないといった状況もありますが、児童生徒の様子などから、これまでは喫緊の課題とは捉えていなかったことも理由にございます。各学校においては、近年整備されたタブレットやデジタル教科書を授業の中でどのように効果的に活用していくか、また、児童生徒に対しては、電子端末やインターネットに関する基礎知識、操作方法の指導、学習ソフトの活用に重きを置いているのが現状であります。2点目の、夏休みの課題作文において、使用禁止又はたたき台で活用する学校がある中で当町の対応はについてですが、長期休業期間における家庭学習の課題について、近年は基礎的な学習に重点を置いている傾向から、作文などの文章の作成を課題とすることが非常に少なくなっている面もございます。また、これまでは教員の知識が深まっていないこともあり、夏休み休業期間の課題に対し、生成AIの活用と関連させて指導を行ったことはありません。3点目の、各学校で適切な指導体制は構築されているのかということでございますが、今年度7月4日に、学校関係者が現時点での活用の可否を判断する材料として、暫定的なガイドラインが文科省から示されましたことから、各学校において内容を理解し、対応について検討を進める段階にありますことから、現時点においては構築されておりません。今後は、各校での検討のほか、ICT教育の推進に関し、各校から選出された教員と事務局が定期的に協議を行う、ICTプログラミング推進委員会において、メディアリテラシーや情報モラル教育の一つとして、生成AIへの対応について議題として取り上げるほか、文科省主催のオンライン研修会が今月以降開催されており、受講を予定している教員もおりますことから、より理解を深め、指導体制を構築して参ります。生成AIの理解と活用に向けた取り組みの遅れは、学校だけの問題ではなく、社会的課24題であると捉えておりますが、児童生徒が学ぶことへの意義について理解を深める過程にある学校教育現場においては、待ったなしの対応が求められると認識しているところです。発展途上にある生成AIの利用に際しては、批判的思考力や創造性、学習意欲への影響のほか、個人情報の流出、著作権侵害のリスク、誤った情報の拡散など、様々な懸念が指摘されている一方で、新たな技術である生成AIをどのように使いこなすのかという視点や自分の考えを形成するために活用するといった視点も重要であると認識しております。今後においては、ガイドラインの内容を十分に理解し、国や道から発せられる情報や動向も注視しながら、当町の学校現場での生成AIに対する指導体制を確立して参りたいと考えておりますので、現時点での状況としてご理解いただきたいと存じます。

再質問 5番 伹野裕之

ありません。

出典:新冠町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月15日 議事録 PDF(21ページ) 間違いを知らせる