新冠町議会 令和4年第2回定例会 2022年6月24日
小中学校のSDGs教育について
2022年6月24日、新冠町議会の一般質問で、伹野裕之議員が「小中学校のSDGs教育について」質問し、教育長 奥村尚久が答弁しました。
- 質問者
- 伹野裕之 議員
- 答弁者
- 教育長 奥村尚久
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 伹野裕之
引き続き通告に従い、小中学校のSDGs教育について質問いたします。最近、SDGs持続可能な開発目標がメディアなどで取り上げられることが多くなり広く知れ渡るようになってきています。SDGsは2015年9月に国連で採択された国際社会の共通目標です。多様性と包摂性のある社会。包摂とは、ある概念をより一般的な概念の中に取り入れることという意味です。多様性と包摂性のある社会を目指して、貧困、教育、成長雇用、気候変動などの分野で、2030年までに達成すべき17の目標、ゴールを掲げています。これを受け、自治体や企業も可能な分野で目標を実現しようとしております。企業においては、SDGsの関心が高まる中、その取り組みにおいて新たなビジネスチャンスや新商品の開発につながる案件が出てきています。同様に学校教育の現場でもSDGsの理解と目標達成のための学習が全国的に広がりを見せています。当町の教育現場でもSDGsを総合学習や社会科等の授業で取り入れられています。しかしなが18ら、児童生徒は授業や学校生活でSDGsの観点を持つように至っていないのではないでしょうか。SDGsの17の目表は、1、貧困をなくそう。2、飢餓をゼロに。3、すべての人に健康と福祉を。4、質の高い教育を皆に。5、ジェンダー平等を実現しよう。6、安全な水とトイレを世界中に。7、エネルギーを皆に、そしてクリーンに。8、働きがいも経済成長も。9、産業と技術革新の基盤を作ろう。10、人や国の不平等を失くそう。11、住み続けられるまちづくりを。12、作る責任使う責任。13、気候変動に具体的な対策を。14、海の豊かさを守ろう。15、陸の豊かさも守ろう。16、平和と公正をすべての人に。17、パートナーシップで目標達成しよう。と、私たちの日常の営み、生活すべてが網羅されています。掲げられている目標が何ひとつに特別なことではなく、私たちの身の回りにある身近なもので、私達がSDGs として意識しなくとも既に何らかの形で関わりを持ち、社会問題の解決へ貢献する取り組みが行われています。無意識のうちにSDGs に取り組んでいることを意識させ、学校家庭内問わずSDGs を意識させ、深く考えるきっかけ作りをすべきではないでしょうか。実例として苫小牧明野中学校ではSDGs の学習に力を受けています。家庭科や音楽などで使用している教科書や、年間指導計画には学習単元とSDGsの目標の関連性が示されており、様々な事業や学校生活でSDGsの視点を求めるよう考えており、事業を通して地域を見つめ直したり、誇りに思ったりする機会にもつながる指導をしています。また、京都府立嵯峨野高校では特色の一つとして、生徒一人一人の興味関心に合わせてSDGsに資する探究活動を展開させています。そこで、当町の小中学校におけるSDGs教育の現状と今後の取り組みについて伺います。SDGs はグローバル社会における常識という思いからSDGs教育のさらなる充実を求めます。教育長の所信を伺います。
答弁 教育長 奥村尚久(教育長は2025年3月まで)
伹野議員からのご質問の小中学校のSDGs教育についてお答えいたします。SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された、持続可能な開発のための2030アジェンダにおいて記載された、2016年から2030年までの国際目標であり、誰1人取り残さない社会の実現を目指し、貧困や飢餓から環境問題、経済成長や教育、ジェンダー平等など幅広い課題が網羅された、17項目のなりたい姿と169項目の達成基準が設定されているところでございます。教育の分野におきましては、「ESD=持続可能な開発のための教育」という国際的な取組がございまして、ESDは、SDGs17の目標の4番目に「全ての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習機会を促進する」のターゲットに位置付けられております。一方で、ESDは、ターゲットの1つとして位置付けられているのではなく、SDGsの17の目標の実現に寄与するものであることが2017年12月の国連総会において確認され、ユネスコ総会でも2030年までの取組について採択されておりまして、文部科19学省が定める学習指導要領に反映され、各学校の教育活動が展開されているものでございます。ご質問のSDGs教育の現状と今後の取組についてですが、まず、小学校では、生き物、環境、エネルギーなどの理科の学習、リサイクル、水などの社会科の学習、家庭生活や役割、ジェンダーなどの家庭科の学習、加えて、総合的な学習の時間において、貧困や世界の子ども達などのテーマを設定し、児童が自ら調べ学習に繋げていく取組を行っております。次に、中学校では、社会科、理科の教科においてSDGsが取り上げられておりますが、加えて、生きた授業として、町長を講師に「中学生との町政懇談会」を実施し、主権者としてどう町づくりに参加し、係わりをもっていくのかということを学ぶ機会を作っております。また、道徳において、17項目についてふれながら学習を進めてございます。SDGs教育は、このような取組に加え、学習指導要領にございます教科横断的な学習の観点を重視し、教科学習をはじめ、特別活動や総合的な学習、更には学校行事とも関連付けた教育活動の展開が必要であり、このことは、防災教育、キャリア教育、食育、主権者教育、ふるさと教育、プログラミング教育など、学校生活を通じて学ぶことのひとつひとつが、持続可能な社会づくりの担い手を育むことであり、ひいては17の目指すゴールにつながるものと考えております従ってこれらの教育内容は、実践していくための研究や研修を図っていくことが肝要であり、その視点に立った授業改善や教育課程の展開を意識した評価検証を繰り返し機能させることで、児童生徒が、グローバル化や情報化など社会の変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓いて行くために必要な資質・能力を身に付けることができるよう教育活動の充実に意を用いて参りたいと存じますのでご理解を賜りますようお願い申し上げます。