南幌町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月6日
帯状疱疹ワクチンの接種費用助成について
2023年9月6日、南幌町議会の一般質問で、湯本要議員が「帯状疱疹ワクチンの接種費用助成について」質問し、町長が答弁しました。
- 質問者
- 湯本要 議員
- 答弁者
- 町長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 湯本
帯状疱疹ワクチンの接種費用の助成について質問させていただきます。近年、帯状疱疹に罹患した話をよく耳にします。テレビ・新聞などでもよく取り上げられ、社会的関心が高まっています。帯状疱疹は、子どもの頃に感染する「水ぼうそう」のウイルスが、治癒後も体の感覚神経に潜伏して、大人になって、加齢や疲労によるストレス、基礎疾患やがん・リウマチなどの治療で使用される免疫抑制剤によって免疫力が低下することで、ウイルスが再活性化し発症する病気であります。発症すると激しい痛みを伴い、さらには重篤な合併症「帯状疱疹後神経痛」という慢性疼痛を伴うこともあり、つらい日常生活を送ることとなります。国の研究機関によると帯状疱疹の問題点は、激痛だけでなく顔がゆがむような顔面神経麻痺や、髄膜炎など入院が必要となる場合もあります。成人の90%以上がこの帯状疱疹の原因ウイルスに感染しており、誰が発症してもおかしくない状況です。調査によると帯状疱疹の発症は50歳以上に多く、7割以上を占めており、また、80歳までに3人に1人が帯状疱疹を経験すると推定されています。この帯状疱疹の治療に係わる医療費は高額であり、帯状疱疹後神経痛の後遺症が残った場合、更に負担が大きくなります。この医療費と、ワクチン接種による費用対効果の研究は幾重にもなされており、それぞれでワクチン接種によって医療費が抑制されるとの報告がなされています。帯状疱疹ワクチンの啓発と普及は50歳以上の成人と高齢者における健康維持を通じて、医療費の抑制が期待できると考えますが、町としてワクチン接種の費用を助成する考えはあるか町長に伺います。
答弁 町長
帯状疱疹ワクチンの接種費用助成についてのご質問にお答えします。帯状疱疹は、加齢や疲労等による免疫力の低下で発症し、さらに慢性的に痛みを伴う合併症の併発も懸念される疾病であり、ワクチンを接種することで病気に対しての免疫力が高められ、発症や重症化の予防に効果があるとされています。現在、帯状疱疹ワクチンは、50歳以上の希望される方が接種する任意接種として位置付けられていますが、国の「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会」において、定期接種として追加を検討するワクチンの1つとして、その効果や持続期間、導入に適切な対象年齢、2種類のワクチンの比較、安全性や定期接種化によるワクチン接種費用と罹患に伴う医療費の分析等について、検証、評価が進められています。このことから、現時点では、予防接種法に基づいた定期接種化を国に求めるべきものと考えますので、接種費用を助成する考えはありません。なお、帯状疱疹の発症を予防するためには、ストレスをため込まず、食事や運動等で免疫力を高めることなどが必要であることから、町民に対し、周知・啓発を行ってまいります。
質問 湯本
今、町長から答弁をいただきました。国の厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会)において、定期接種にする方向で今議論がされているというのは事実であります。それだけ国としてもこの効果が期待されるということだというふうに思います。それはもうお認めになっているというふうに思うんですが、ここで議論されている課題って、即にこれが定期接種の中で組み込まれるということではないわけで、私の調査では、今年度に入ってから、2023年の4月から8月までの間でも、こうした国の動きが分かっていながら、北海道で30市町村。これがこの帯状疱疹ワクチンの接種に対する費用負担を決めているんですよね。どういう考え方なのかということなんですね。国がやっているからまあそれでいいだろう。近々定期接種になるかもしれないということではなくて、そうであったとしても、この対費用効果や、このワクチンによる健康維持が、町民の健康と、それから安心して暮らせるまちづくりの中に役立つのであれば、その期間でも町がやっぱり率先して、住民の健康を守っていくという立場に立つかどうかという町の姿勢が僕は問われるというふうに思うんです。国が将来考えているからいいじゃないか。こういう話ではないと思うんですが、町長はその点についてどうお考えですか。もう一度答弁をお願いいたします。
答弁 町長
今、北海道の進行状況のお話をされましたが、私も調べてみますと、直近の道内自治体の費用助成でございますけども、33市町村で実施をされているということで、割合的には、179市町村に対して18%。全国的には28市町村で実施をされ、実施率は16%でございます。医療費抑制の考え方でございますけれども、ワクチン接種によります医療費抑制につきましては、一部専門家によります報告もあります。様々な報告もあります。市町村に対しては現時点では、国からそうした医学的な費用対効果の検証データや、その通知などはございません。そうしたことから、現在、今議員言われるように、国の分科会のほうでその検証を進めているところでございます。私としては、その動向を踏まえつつ、接種化につきましては、財政負担も当然大きいわけでございます。これについては、公費負担ということであれば、国の定期接種化、法定化を望むところでございまして、町としては、現段階においては費用の助成をする考えはございません。
再々質問 湯本
町としてはですね、費用を負担する考えは今のところないという(再々質問) ことですが、今、費用対効果というのは、各国、アメリカをはじめヨーロッパでもいろいろやられているようですけれども、それはやっぱり今の為替の状況だとか、そこの医療体制、医療制度の問題とかいろいろありますから、対費用効果については、日本でどうなのかということも含めて、それは今議論されているんだろうというふうに思いますが、東京都保健医療局や国立感染症研究所のほうでも、費用対効果があるように見られるという方向での報告書は出ているわけですよね。ただ、そこにはその前提とする数値の取り上げ方によって、若干まだはっきりした結論が出ていないので、今、国のほうもそういうことも含めてやっているというふうに思うんです。ただ、この帯状疱疹ワクチンの効果という点については、はっきりしているんですね。生ワクチンと不活化ワクチンの2種類がありますけど、このワクチンの効果ではですね、生ワクチンのほうで大体有効性が63%から70%ぐらいで、不活化ワクチンのほうは、大体96%から98%効果があると。そして、こちらのほうで言えばですね、大体効果は、9年から10年というふうに結果が出ているわけですね。こうしたワクチンに対する効果。これが非常にはっきりしているという点で、今、各自治体でも取り上げて、助成を行っているというふうに思うんです。これね、やっぱり私たちの周りでも苦しんでいる人がいっぱいいるわけですよ。帯状疱疹でね。年を取れば取るほど、何ていうんでしょうかね。帯状疱疹というのはどんどんどんどん上位部分に発症するようになって、顔のほうにも発症してくるというふうに報告をされています。その場合にはですね、失明のおそれもあるというようなことで、高齢化に伴うこの発症を止めるということは、本当に大事なことだなというふうに思っているわけです。それで、このワクチンの効果も出ているんですが、いかんせんこれはやっぱり高くてですね、大体1回2万円。2回やると4万円ぐらいかかるということで、個人の任意として受けるには、なかなか手が出ないというようなことだというふうに思うんです。そこにやっぱり町の助成があれば、健康に生活していく。周りでも帯状疱疹で苦しんでいる人がいれば、私も予防しようという町民の方々がやっぱり出てくるというふうに思うんですね。そういう人達に手を差し伸べる。それが僕は町政だというふうに思っているんです。場合によってはそれが後2年後か3年後に、国のほうで定期接種の中に入ってきてしまうかもしれない。いいじゃないですか、それで。その間に、一刻も早く町民の健康を守っていく。そういう立場を示すというのが、やっぱり町が町民にどれだけ寄り添っているのかなという実感を、町民の方も味わえるというふうに思いますが、再度お考えを変える考えはないか、ご質問をしたいと思います。
答弁 町長
湯本議員の再々質問にお答えいたします。議員言われますよう(再々答弁) に、治療が継続した場合、または再発、重症化した場合は、当然、医療費自己負担が増してきます。当然、後遺症が長引いたり、合併症が併発した場合は、その身体的負担は大きなものとなることは、私としても感じている次第でございます。ワクチンに生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があるわけでございまして、生ワクチンの場合は、予防効果が50から60%。議員言われるとおり、持続性は7年程度、接種費用は7,000円から8,000円という費用で行われているのが一般的でございます。不活化ワクチンについては、2回の接種でございまして、予防効果が90%以上あると言われておりまして、持続期間は10年以上ということも言われております。ただし接種費用が1回につき2万円ということで、2回の接種でございますと、やはり4万円ということで、非常に高額でございます。本町の場合、50歳以上の人口が約5,000人、4,528名いらっしゃいますので、それを試算しますと相当な額になろうかなというふうに考えてございます。そうしたことから、帯状疱疹の発症、これは地域性があるものではございません。全国的なケースでございますので、これについてはこの公費負担については、やはり国で法制化していくべきであろうと私は考えてございます。また、今年の第1回定例会におきましても、議員提案によりまして、この意見書が定期接種化、国の法制化について採択されている経過がございます。私も当然そのことは受け止めさせていただきます。先ほど申し上げましたけれども、全国民が等しく接種費用の負担が受けられるような制度であってほしいというように考えてございます。なお、うちの町立病院での町内の接種状況でございますけれども、町立病院では2種類のワクチンを取り扱ってございまして、生ワクチンが7件、不活化が14件、実際には7件という実績でございました。みどり野医院では、生ワクチン1種類のみを取り扱っておりまして、15件という実績でございました。町外の医療機関での接種状況については、なかなか把握するすべがございませんので、町外でも接種されている方は当然いるのかなというように考えてございます。また、現在新型コロナウイルスワクチンが、現在予防接種法の改正が行われ、臨時特別接種として時限的に行われ、今年5月に5類に移行されましたが、特例により、本年度は接種が延長されているということで、今までに本町で6回の接種が行われてまいりました。全て国費によるものでございます。来年度以降の感染状況は分かりませんが、来年度以降の費用負担、実施方法、これらについても、まだ検討段階で、国から示されているものではございません。そうしたことから、その場合のワクチン接種のあり方、また費用助成、これについても、これから町としても十分慎重に進めなきゃならないのかなというふうに考えてございます。そうしたことから、現時点においてはその動向を注視する必要があるということで考えてございます。