南幌町議会 令和3年第1回定例会 2021年3月8日
災害時に避難所は機能できるのか
2021年3月8日、南幌町議会の一般質問で、西股裕司議員が「災害時に避難所は機能できるのか」について質問し、町長が答弁しました。
- 質問者
- 西股裕司 議員
- 答弁者
- 町長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 西股
これでは私のほうから、災害時に避難所が機能できるのかということで質問させていただきます。令和3年度の町政執行方針の中において、安全安心に暮らせる環境づくりを進めていくとあります。私も災害に備える高い危機管理意識のあるまちづくりを公約に掲げ、安心して暮らせるまちづくりを目指しています。災害対策には色々なことがありますが、今回は避難所が機能できるのかを質問させていただきます。1点目、南幌町の2月1日現在の人口は7,436人、3,475世帯です。町が指定している洪水時の避難所は6カ所、洪水以外の避難所は9カ所、そして緊急避難場所として中央公園など6カ所で、町所有の施設を中心に設定をしています。それぞれの収容施設の定員はどのようになっているのか。2つ目です。令和2年4月1日現在の町職員は、病院関係を除き102名です。災害時避難所を担当する職員数は規模によって変わってくると思いますが、1カ所あたり平均4〜5名になるのではと推測しています。この人数で避難所の受付や物資の調達など多岐にわたって運営していくことは難しいと感じています。令和3年度の町政執行方針で町民の防災意識の向上を意識した学習会とありますが、今年こそ各地域へ出向き、対話を通して地域との密なる関係を構築し、避難所の運営に協力してもらう考えを持っているのか。3つ目です。町広報において、防災について意識を高めるための記事を毎年掲載し、町民に呼びかけをしています。また、避難所運営のシミュレーションとして、Doはぐを数年前から実施していますが、もう一歩進んだ避難所の運営を検討してはいかがでしょうか。以上です。
答弁 町長
災害時に避難所は機能できるのか、の御質問にお答えします。1点目の御質問については、福祉避難所である保健福祉総合センターを除く、指定避難所9施設における収容可能人員は、全町民の約9割となっています。しかし、新型コロナウイルス感染症が収束しない状況においては、感染防止対策により収容可能人員が減少するため、被災のおそれがない場合の在宅避難や知人宅への分散避難など、指定避難所以外への避難も必要となることから、町民へ適切な情報提供を行ってまいります。2点目の御質問については、避難所の運営は災害発生直後の避難状況が落ち着いた段階で、運営体制を整える必要があります。円滑な運営を行うためには、町職員・避難者・ボランティアなどの連携による自主的な運営が重要であることから、町民を対象とした防災学習会、出前講座などを通じて、地域における安否確認をはじめとする防災意識の向上と自主防災組織設立に向けた取り組みに努めてまいります。3点目の御質問については、町民の防災意識の向上を目的として、防災フェスタやDoはぐなどを開催していますが、今後は、防災学習会において、避難所の開設・運営などの実践的な訓練を実施してまいります。
再質問 西股
再質問させていただきます。防災対策の基本という部分については昨年も言ったんですが、災害をどのようにイメージするのかという点にあると思います。そして防災活動の目的というのは、人が死なない防災対策を行うんだということが一番だと思います。そういう中において、今お答えをいただいたんですが、まず1点目で避難場の収容人数、だいたい9割くらいは収容できるんだというお話でありましたが、コロナ禍ということもあれば、収容人数はもっともっと減ってくると。ある地域によっては50%ぐらいしか収容できないのではないだろうかと、予定している収容人数も、そういうところもあると。また、3割程度というところもあるんですが、そういうところも踏まえた中で、町としてどのように考えていくのかと。それと地震と洪水、これによって、今のだいたい9割ということであればだいたい6,700人程度の避難かなというふうに思うんですが、そこにおいて想定される収容数というのは把握しているのかと。地震ではこのくらいの被害を想定し、そしてこのぐらいは避難されるのかなという部分ですとか、洪水によってはこのぐらいというようなものを考えているかという点でございます。私、個人的に調べたんですが、今、晩翠の遊水地ができ上がってきて、ハザードも変わるのかなというふうには思うんですが、それの中でというか、今の地域の人数をいろいろ計算していくと、だいたい洪水では1,800人から2,000人くらいが避難する数かなと。多く見たらやっぱり3,000人以上が出てくるかというふうに思います。それと、地震に関しての関係なんですが、地震の場合は南幌に一番近い断層の石狩低地東縁断層主部、ここで見込まれるものというのは最大で震度6.4というふうに出ております。地震はこれ発生する、しないというのがあるんですが、確率的には薄いところかもしれないですが、今どこでどういうふうになるかわかんないのですが、一応6.4だよと。この地震が発生した場合の揺れや液状化による建物被害、これは238棟で、半壊が694棟、合わせて912棟が損害を受けるだろうと。そして、避難者総数につきましては2,013人、ライフラインでは地震直後で2,763世帯、町内の78%が断水するだろうという予想が立っています。この予測というのは、平成30年に北海道が示した全道の地震被害想定調査結果の数字です。ですから、こういう数字がある中で町としてどのような考えをしているのかということを、お聞きしたいと思っております。それと、避難所の運営について、ここにお答えをいただいたんですが、実際に起こってからということではなくて、事前にやはりこういうものを設立して自主防災組織を設立して、そしてそれに取り組んでいかなくてはならないと、そうしないとスムーズに動かないのではないかなというふうに思います。ですから、一日でも早く自主防災組織というものを設置していただきたいなというのがお願いです。ですから、こういうようなところについての考えをお聞かせいただきたいと思います。
答弁 町長
西股議員の再質問にお答えします。現状、指定避難所の定員数でございますけれども、1人あたり1.5平米で積算をしてございます。そして、新型コロナウイルス感染症防止対策としてパーテーションなどを設置して、さらにその一定の通路などを確保した場合は、現状定員の2分の1から、感染の状況にもよるんですけれども最大で5分の1まで減少させなければならない必要があるのではないかと考えてございます。これは、あくまで被災の状況によるのかなと、あと季節的なものもございますし、状況によるのかなと思います。いずれにしても、そういう感染対策を講じる必要が今後ございますので、そのような場合を想定しまして在宅避難、または親戚や知人宅への分散避難、または指定避難所以外への誘導も必要になってくるというようなことから、これにつきましては今後町民への理解促進、啓発が必要なのかと思ってございます。それと、自主防災組織の件でございますけれども、以前、胆振東部地震の後に、行政区長、町内会長で構成する住民自治検討会というのがございますけども、その中で、地域の自主防災組織化などに向けて検討したことがありましたけども、そのときには、地域事情もあり進展しなかった経過がございます。また、市街地と農村地域では、やはり地域コミュニティーに差があるのかなというように感じたところでございます。しかし、近年見てきたような大震災などでは、有事の際はやはり共助が重要な役割を占めるので、やはりこれについては、これからそういう関係構築をしていかなくてはならないと思ってございます。私としては、まずは要援護者や災害弱者に対してご近所や地域における安否確認、これをまず進めると。そういう地域ネットといいますか、関係構築の誘導をしてまいりたいと考えております。その先に、地域の自主防災組織の設立、災害時の地域のリーダーの育成を含めてあるのかなと考えてございます。そのことから、まずは地域における安否の確認、これらのネットといいますか、そんなような地域の関係構築を進めてまいりたいと考えています。
再々質問 西股
再々質問をさせていただきます。ちょっといろいろなデータというか、私も調べさせていただいたんですが、南幌町の過去の災害事例、これを見ますと大半は台風、そして強風、暴風、大雨による被害というのが多かったと思います。直近で避難所を開設した事例というのは昭和56年、この時の大雨の関係で、床上、床下の被害があったということで、避難所3か所を開設しているみたいです。この段階では283世帯964名が避難しているというのが記憶に残っているはずです。幸いにも、このときには人体に及ぼす影響はなかったということでよかったとは思います。一方、地震の関係の話になりますと、これは国内の関係ですが、2000年以降で国内での震度6以上の地震というのは32回、年に1.5回程度発生しています。北海道を震源とする震度5弱以上の地震回数、これは2000年以降で9回、これも4年に1回程度と出ているというふうになっています。そして、東日本大震災から今年が10年になるわけですが、その中でも余震の回数というのは、揺れの感じない地震をあわせて10年間で約1万5,000回あったというふうになっております。本年2月13日に発生した震度6強の地震も、東日本大震災の余震だと言われています。ですから、記憶に新しい胆振東部地震でも、南幌町は震度5弱ということで、だんだん大きな地震というのが身近に迫ってきているというのはあるわけなんですが、そこにおいてやはり自主防災組織というのは、町のほうでも規定というか防災の計画の中にきちっと入っているわけですが、これが実際に機能されてないというのが私、ちょっと解せないというか、せっかくこう作ってある計画であれば実現できる形で一刻も早くやっていただきたいというふうに思います。これ1点だけ再々質問でお願いします。
答弁 町長
西股議員の再々質問にお答えいたします。当然、町としても自主防災組織は間違いなく目指しているものでございます。地域になかなか強引に押し付けるわけにもいきませんし、当然町が間に入ってやっていかなくてはならないということで、当然設置に向けた町としての努力はしてまいります。やはりその前にまずは地域の安否確認をして、そういうものを踏まえて防災組織の設立と、そのように段階的に進めてまいりたいと考えてございますので、御理解いただきますようお願い申し上げます。