みんなの議会

南幌町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月8日

避難所の運営について

2018年3月8日、南幌町議会の一般質問で、佐藤妙子議員が「避難所の運営について」質問し、町長、総務課長が答弁しました。

質問者
佐藤妙子 議員
答弁者
町長、総務課長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 佐藤

避難所の運営について、東日本大震災から7年が過ぎ、いつどこで起きてもおかしくない災害に対しての防災意識は、さらに高める必要があると考えます。近年の災害は私たちが今まで経験したことのない想定外の災害が多く発生し、地震や局地的集中豪雨による被害の拡大や予想もしない豪雪被害など、異常気象が原因と思われる大規模災害が頻発しています。本町でも高齢化比率が高くなり、要支援者の支援体制の強化と避難所での初動体制の迅速化、適切な知識と判断は大変重要です。そこで避難所の運営について、3点伺います。1.災害時に指定避難所まで歩くことが困難な要支援者が今後増加する傾向にあるが、各地域の会館を第2避難所とする考えは。2.防災士の資格を持つ職員を配置する考えは。3.防災フェスタにおいて、避難所開設などの実践的な訓練の考えは。

答弁 町長

避難所の運営についての御質問にお答えをします。近年、全国的に発生している災害状況を踏まえ、防災意識を高めていく必要があることについては議員御指摘のとおりです。昨年度、防災行政無線の更新に合わせて戸別受信機を各世帯に設置し、本年度は洪水ハザードマップ、南幌町地域防災計画並びに南幌町水防計画の全面改訂のほか、地域における防災学習会を4回実施しており、平成30年度は役場庁舎に非常用発電装置の設置を予定するなど防災対策の強化に努めているところです。1点目の御質問ですが、高齢化率の増加もあり、指定避難所まで歩くことが困難な要支援者が今後増加傾向にあることは予想されます。しかし、地域の会館については、水害時を想定した場合、浸水想定区域内に避難所を指定することができない要件があります。また、ほかの災害時においても、備蓄品の整備や人的配置などから、第2避難所として運営することは困難です。要支援者につきましては、保健福祉総合センターあいくるを福祉避難所に指定しており、家族や支援者などの協力のもと避難所に移動いただく考えです。2点目の御質問ですが、防災士については防災意識の啓蒙のほか、災害発生時には、公的支援や救援が到着するまでの間、災害現場において生命や財産にかかわる被害が少しでも軽減できるような活動を行うことが主な役割となっています。今後、先行事例を調査し防災士を含めた人材育成を検討してまいります。3点目の御質問ですが、避難所開設などの実践的な訓練の必要性は認識しています。今後、実施に向けて方策を検討してまいります。

再質問 佐藤

ただいま答弁いただきました。再質問させていただきます。このたび改正されたこの防災計画書、この中にはですね、「避難時の周囲の状況により避難場所への移動を行うことがかえって危険を伴う場合と、やむを得ないと住民自身が判断する場合は、地域の会館等、安全な場所へ移動するなど、安全確保を行うべきことについては、町は日ごろから住民等への周知徹底に努めるとともに環境整備に努める」と中に書かれております。また、このハザードマップの中に書かれておりますのは、避難行動の説明の中では、高齢者など避難勧告が発令され、避難所が危険と判断したら、近くの安全な場所や建物に避難したり、自宅で避難とありました。近くの安全な場所とはどこを指すのでしょうか。突然発生する災害時に高齢者の方が本当に安全な場所を判断できるんでしょうか。防災計画では、地域の会館へ移動としっかり明示しております。なぜ防災計画とハザードマップでは考えが違うのでしょうか、明確な周知が必要と思いますが、まずこれを1点。それと、要支援者の方は要介護3以上の認定をされている方です。当然認知度が進んでいる方もいらっしゃると思います。また平日の日中に災害が起きた場合に、災害状況によっては車ではなくて徒歩避難となれば、指定避難所まで高齢者同士で、住民同士で支え合う、また支え合いながら歩いて行くといっても限界があると思います。先日、町内の方がおっしゃられたことなんですけれども、日中大きな地震が来ても、要介護の親を家に置いて、私は仕事をしているので、避難してくださいと言っても難しいし、近所も高齢の方ばかりなので、お願いするというのも気の毒だ、せめて近くのところに避難所があると助かるのにと言われておりました。また先日の議員懇談会にも、近くの会館に避難所があればとても助かるという、そういう声もございました。今の行政区・自治会等とかでも自主防災組織づくりに地道に御努力はされてはおりますけれども、十分な支援体制までには至っていないっていうのが現状です。住民が家の近くの避難所があるという安心感を持っていただくためにも、近くの町内会館に避難できるところの設置を考えてはと思います。先ほどの御答弁で、浸水想定区というお話ではございましたけれども、浸水想定区以外の避難所での指定は考えておられるのか、それが2点目の質問です。それと防災士の御答弁いただきました。防災士を検討していただけるっていうことでありましたので、防災士の詳しい御説明はここではいたしませんが、ただ本町のこの防災計画の中に、北海道地域防災マスターの人材の養成に努めるとありました。この内容は、防災業務を経験されたOBなどが対象で、研修を修了して指導者として心構えなどを身につけた上で行う方でございます。これはあくまでもボランティアで行われているわけでございますけれども、本町でも退職された経験豊かな消防職員や消防団の方がいらっしゃいます。そういう方などに御協力いただいて、避難所などの業務を応援していただくということは、住民の安心につながるのではないかと思いますが、ここでもう1点伺います。それと3番目の防災フェスタでの実践的な訓練の考えでございますけれども、今回の防災計画で防災訓練に避難所の開設と運営・訓練ということでありました。全体的なマニュアルづくりもこれからということでお聞きしておりますので、ここでは細かなところは質問は割愛させていただきますけれども、まず、この防災フェスタなんですけれども、防災フェスタっていうのと防災訓練というのは、名称からすると意味合いが違うと思うのですけれども、防災フェスタというのは、楽しく皆さんに見てもらって参加してくださいという、そういう意味合いだと思うんですけれども、防災訓練は本格的な実践訓練という捉え方、そういう捉え方になるんではないかと思っております。また、その名称で避難所の運営も多少変わってくるのではないかと思うんですけれども、名前はとても大事であります。内容に合わせた名称がいいと思いますが、そこのところを町長はどのようにお考えなのか。最後に、再質問の最後なんですけれども、避難所の中では通信網も大変大事でございます。Wi-Fiの環境を進める、今、国の予算として今年度地方公共団体に一部を補助するという動きがございます。本町でも改善センターとかスポーツセンターなどは特に人が多く集まるところでございますので、Wi-Fi設置の考えはどのようなお考えでいらっしゃるか、この5点、再質問させていただきます。

答弁 町長

佐藤議員の再質問にお答えをいたします。防災計画・水防計画いろいろお話をいただきましたけども、これは全部の災害を想定しているものですから、どうしても文面的には両方きくような文面にさせていただいていると思います。というのは、地震と水害では全然違います。水害はこないだのハザードマップのとおり、使えない会館が22あると今お聞きしたんですが、16は使えない。だから、その災害の種類に応じて一時避難所として、地震やなんかには地域の会館を使っていただくということで、指定はできない。水害はもう水没しちゃいますから、かえって危ないです。そんなことがありますので、災害の要件によって非常に違う。ただ、防災計画は両方加味した計画にしなければなりませんので、うちはたまたま平らなものですから土砂災害はないのですが、そういう部分でいって、指定区域等々というふうにさせていただいているところであります。また要支援の方々については、あいくるを、その一つを全部要支援者に指定しているわけでありますので、市街地のかなりの数の方々は、水害時には移動しなくて自分の家で避難というか、自分の家におれるわけであります。郡部にある農村地帯、あるいはそれぞれの北町・西町・東町・美園の一部が避難所に行かなきゃならない。今、町の人が全員来るっていうことにはならない。こないだのハザードマップ見ていただければ十分わかっていただけるんで、どなたかちょっと忘れましたけど、うちの地域がハザードマップに載ってないと怒られたんですが、載ってないってことは居のかないでいいと、自宅にいてくださいっていうことでありますので、地震はまた違う行程でありますので避難場所も変わっているかと思いますが、地震もこれまた大変、先輩事例の話を聞くと、夜は非常に居のかさせられない。先輩首長のお話を聞かせていただきました。だから自宅で待機しているか、自宅の横の庭にしろ空き地にしろ、そこで一時避難するしかないんだっていう、特に夜はそういうことであります。道路だとか橋が寸断されている可能性もありますので、役場の職員もすぐ向かうっていうことはなかなか厳しいと思っております。それは訓練の中でいろいろ役場の職員も、それから地域の方々も感じていただくっていうことで、我々は今まで防災訓練ということでやってたんですが、人の集まりが悪い、あるいはもっと防災という意識を高めるためには、そういう訓練じゃなくて、参加できる・知ることができる、そういう防災活動にしたほうがいいということで、ここ何回か防災フェスタと、これは皆さんの要望があって、そちらのほうに向かっているところであります。これがある程度、町民が理解していただければ、また防災訓練っていうふうになるんでしょうけども、なかなかそこまで前回も前々回か、ここ2回くらい防災フェスタだと思いますが、なかなか人を集めるのに苦労をして、用意したものがなかなか使えないという、そういう現実もありましたので、うちの町民の方々についてはまだまだ認識が足りないということで、気楽に来て見て感じていただく、そういう防災フェスタに改めさせてやっているところであります。それがある程度また浸透すれば、また違う方法も考えていかなければならないのかなというふうに思っておりますが、そんなことで今進めているということであります。またことしの防災フェスタをどういうふうにするかと、予算通った後にいろいろ考えていかなきゃならないのですが、全国の事例なんかを見ながら、うちの町にとって一番必要なものを、町民の方に知らせるっていうのが一番私は大事ではないかなと、よそにあるけれどうちにはないっていう部分もありますし、よそにないものがうちにあるということもありますので、それらを検討していきたいなというふうに思ってます。それから防災マスター、これいろいろ言われて防災士等々もありますけれども、当然役場職員も知っていかなければなりませんので、ことし研修に2名ほど行かさせていただいて、災害時にすぐ役に立つ訓練・資格等々含めて今後ともそういうのは要請していきたいなというふうに思っております。Wⅰ-Fiについては担当課長のほうから説明させていただきます。

答弁 総務課長

それでは、私のほうから避難施設におけますWi-Fiの設置の考え方についてお答えをさせていただきます。総務省の補助事業で、平成29年度から31年度、3年間ということでメニュー化されていることは、私どもも承知してございます。過疎地域の場合は、補助率が3分の2で起債の充当が75%、交付税の算入が80%ということで、優遇されてございます。本町の場合、過疎地域でございませんから、有利な事業としましては緊急防災・減災事業債が見込まれるという現状でございます。今後避難所という見方も大事でございますけども、全体公共施設の必要性という観点で検討するべきではないかというふうに思ってございます。なお、本町におきましては、現時点でWⅰ-Fⅰの環境が整っている施設は、ぽろろとビューローの2カ所でございます。以上でございます。

再々質問 佐藤

ただいま詳しい説明をしていただきました。そこで再々質問させていただきます。私は7年前の震災の教訓を絶対に風化させてはいけない、そのように思いました。高齢化が進むこの本町で防災計画だけではなく、どのように住民が安心して避難できる体制を整えることができるかと考え、質問させていただいたわけでございますけれども、今回一般質問するに当たって、東日本大震災で実際に避難生活をされた方にお話をお聞きいたしました。そこでどのような御苦労がありましたかというお話をお聞きしたんですけれども、そこでの運営に当たっては、とにかく地域の人たちが声をかけ合って地域のリーダーがまとめていましたということでした。そこの職員は、国や県からの対応でいっぱいいっぱいで、気持ちがあってもなかなか自由に動けなかったということでございました。安否確認は個人情報保護から避難所では教えてもらえず、近所の方が生きているのか、どこで避難しているのかの安否確認ができず、どうすることもできなかったというお話でした。また高齢者が毎日飲んでいるその薬の名前もわからず、本当にその避難場では大変だったという、そういうお話もされておりました。本当にこういうことを、私たちは防災計画、また防災訓練等でいざという時のためにいろいろ考えておりますけれども、実際に災害に遭われた時には困難だなということをお話し聞かせていただいたわけなんですけれども、本町にも高齢者や障害者はたくさんいらっしゃいます。それで、たまたま本町には本当に自宅の冷蔵庫にあんしんキットを保存されてる方が多くいらっしゃると思うんですね。それでその容器の中には、病歴とか常用している薬・写真などの情報が一度に書かれて保存しております。これを利用しまして、ぜひそれにホルダーをつけてですね。あるいはボトルですので災害時に持って歩くと高齢者などは落とす心配がありますので、それにホルダーをつけて、職員の皆様がつけているような、そういう形をそのままホルダーに中に入れて災害時になれば、首からかけられるようにして、すぐ避難するっていう形をとってはいかがかなと思います。本当に混乱した避難所であっても、本人の確認も高齢者であれば難しい方もいらっしゃると思いますけれども、そういう形であれば、すぐ本人確認もできて運営もスムーズにいくのではないかと思います。それで、一つの提案なんですけども、こういう提案はいかがかお考えでしょうか。

答弁 町長

佐藤議員の再々質問にお答えをいたします。まずあんしんキットの活用の中で今御提案があったことも含めて、これからいろんなことが起きるということが想定されますので、いろんな検討をしていかなければなりませんので、当然検討の余地はあるのかなというふうに感じております。それで、いろいろ災害時のことをいろいろ言われておりますけれども、うちの町にとっては過去の歴史からいくと水害なんですよね。水害が一番で、地震というのは全国各地でいろんな事例があるんですが、僕らも町村会で、現場の首長といろいろお話をさせていただいているところでありますが、3階や5階、高い建物は別として、2階建ての住宅って意外と丈夫なようであります。ですので、慌てて逃げて被害に遭ったというのも当然出ておりますので、この辺はちょっと、いろんな方々ともまた相談をしなきゃなりませんけれども、やはり先ほど佐藤議員が言われたように地域防災組織、これ地域の人は地域で守っていただくっていうのが、今後とも必要になるというふうに思ってます。役場の職員は今100名ぐらいです。うちは機場が10カ所近くあります。当然30人ぐらいそっちの配置になります。それから、災害対策本部をつくると40人ぐらいに当然なります。そしたら残りはわずかな人数にしかなりません。地域に伝達するっていったってそんな走って車で行くっていう人材がそんなにいるわけでありません。ですので、今、町内会長や行政区長の中にも、強制的につくれとは言えませんけども、そういうお話をさせていただいて、今防災意識のいろんな取り組みの中で講演会だとか、そういうもので職員の出前講座だとかっていうことで行っておりますので、それぞれの地域がそういうことを感じていただいて、地域の人たちの安全を守るための防災組織、行政区・町内会でもそういうのができてくればなというふうに思っております。最終的にはそういう思いをしていかなければならないなというふうに思っております。また、過去の想定からいくと私は水害という話をさせていただきました。過去から比べると今想定外という先ほどお話しありましたけども、うちの町を考えると想定の範囲がもっと、時間が早くわかるようになっております。したがって、全国で一番首長がためらうのが、空振りなんです。空振りをして、避難所に人を集めて何ともなかったっていうのが、そしたら避難所に来た人からごうごうと非難を受けて大変だったっていうのは、聞いております。だからそこの決断の仕方、これは職員と共有して情報を全部入れながら、うちの町にとってはどうなのか。特に明るいうちに判断をしなければ、過去のところでは夜に動いて二次災害に遭っています。そのことも含めますと、大事な職員を二次災害に遭わすわけにいきませんので、そんなことも含めながら行くと、災害対策ってそんな簡単なものではないという、だけども町の安全を守るためにはやっていかなきゃなりませんので、先ほどからもありましたように、協働のまちづくりというのはみんながそこを感じて、みんなで行動できる体制、一人一人が感じていただきたいと。そのために今回ハザードマップというのは、改めて皆さん見直していただくと。結構もらってるんだけど見てないんですよね。皆さんのところはどこに集まることになってますかって言ったら、いや、知りませんと。こないだあげたよねっていう話を言ったら、見たけど詳しくは見てない。そういう現状ですので、やはり地域の町内会・行政区の行事の中でも活用していただいて、みんなで共有認識を持っていただくのが一番ではないかなと。そのために我々も発信していかなければならないというふうに思っております。

出典:南幌町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月8日 議事録 PDF(55ページ) 間違いを知らせる