中頓別町議会 令和6年第1回定例会 2024年3月5日
美しい自然を守り共生する町について
2024年3月5日、中頓別町議会の一般質問で、長谷川克弘議員が「美しい自然を守り共生する町について」質問し、町長 小林生吉、産業課長 平中敏志が答弁しました。
- 質問者
- 長谷川克弘 議員
- 答弁者
- 町長 小林生吉、産業課長 平中敏志
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 長谷川克弘
受付番号5番、議席番号4番、長谷川です。私からは、2問通告しておりますので、まず1問目からお願いします。自然環境保全について、町政執行方針で述べられている環境、美しい自然を守り共生する町について伺います。エゾシカなど有害鳥獣対策により相当数の捕獲駆除が行われていると思うが、依然町内各所でエゾシカ、アライグマを目の当たりにするが、我が町における捕獲数に鑑み、新年度の対応について伺います。また、ヒグマの目撃情報も年々増えていると認識しています。春駆除等に対するお考えも併せて伺います。
答弁 町長 小林生吉
長谷川議員の自然環境保全についてのご質問にお答えしたいと思います。本町におけるエゾシカの捕獲頭数は、捕獲従事者及び関係機関のご協力により、令和3年度で650頭、令和4年度で680頭、令和5年度、中間実績で634頭、これは2月15日現在でありますけれども、となっており、年々捕獲数が増加をしています。また、昨年秋に実施しているエゾシカライトセンサスの結果においては増加傾向が続いているほか、冬期間に国道周辺や農場等の周辺に出没する個体が増えていることから、生息頭数の増加傾向に歯止めがかからず、交通事故等の発生や農林業被害の増加が懸念されています。エゾシカの生息頭数調整を目的とした捕獲については、市町村から北海道に申請し、許可を受けて実施するものですが、ここ数年は当初申請500頭を超えているため、年度途中に変更申請を行い、対応をしてきました。このような状況を踏まえ、令和6年度につきましては、年度当初の申請段階から捕獲許可申請頭数を700頭に引き上げ、特に融雪期から出産期となる6月頃までの捕獲を推進し、生息頭数の増加を抑制していきたいと考えています。また、アライグマは、外来生物法により特定外来種として指定され、捕獲処分することが定められており、本町では令和5年度では2月15日現在275頭を捕獲処分している状況です。アライグマは、繁殖能力が高く、雑食性で手先が器用であるほか、その地域の環境に適応する能力も高く、どんなところでも巣を作ることが可能であるため、根本的な対策が難しい状況にあります。現状としましては、出没情報によりわなを設置し、捕獲する程度しかできていませんが、効果的な捕獲体制を構築する手法について関係機関からの情報提供をいただくとともに、防除研究会を開催し、アライグマの生態を理解された捕獲従事者を増やして、わなの貸出し等により捕獲を推進していきたいと考えています。ヒグマにつきましては、全道的に生息数の増加に伴う住宅地周辺の目撃情報が増加しているほか、痛ましい人身事故が発生するなど、近年特に問題視されているところであります。本町でも民家周辺等で出没する個体の目撃が増加傾向にあり、令和5年度の捕獲頭数も21頭と過去の例にないほどの捕獲数となっております。熊類につきましては、国による指定管理鳥獣に指定される見込みであることから、今後は捕獲に対してはもとより、人里への侵入を予防する措置等に対する支援等も期待されているところでありますが、本地域においては人命や家畜等への被害を防止するための取組を最優先に、いかにヒグマとの共存を図っていくことができるかという考え方を持って対策を進めていく必要があるというふうに考えています。質問のありましたヒグマの春駆除につきましては、北海道が進める春季管理捕獲支援事業により本町としても実施していくこととしており、既に関係機関や猟友会中頓別部会とも協議を進めているところです。実施内容としましては、3月中旬から5月上旬頃を実施期間とし、実施区域を町内3地域程度に設定、人里から最大10キロメートル以内の山林を含めた箇所での実施を予定しています。効果としては、人里周辺で生息、繁殖するヒグマの低密度化と人への警戒心を植え付け、人里への出没の抑制を図るとともに、捕獲従事者の人材育成を目的として実施するものであります。実施に係る経費のおよそ2分の1が北海道から助成される見込みであり、今回の実施状況を踏まえて、今後の継続した事業実施について協議検討したいと考えています。有害鳥獣対策については、主に銃器による捕獲が主体となることから、いかにして捕獲従事者となる狩猟者の確保、育成を進めるかが大きな課題となります。今後も猟友会等関係機関と情報交換を行いながら、捕獲体制の整備を進めていきたいと考えています。以上です。
再質問 4番 長谷川克弘
丁寧な答弁ありがとうございます。再質問させていただきます。昨日3月4日、産業課、平中課長のほうから情報提供として、エゾシカの駆除頭数の追加申請について350頭追加するという旨の説明を受けました。実際それを加算していくと986頭の許可となるという説明を受けたのですが、実際今年度当初予算は700頭、この286頭という差の部分は現在考え得る中では妥当な数字なのかどうかお伺いします。また、昨年6月にも同様の質問をさせていただいております。当時は、エゾシカの生息数微増というお答えをいただいておりますが、今もその認識は変わらないのか、見解をお伺いしたいと思います。また、人里に出てくるヒグマ、食物連鎖の頂点に君臨しているヒグマがそういう場所に出てくるということは、エゾシカがそこのそばにもいるというのも実態かなと思います。エゾシカを駆除することにより、ヒグマの人里への侵入というのも少なくなるのかなという予想もできますので、その辺も含めてお伺いしたいと思います。また、ヒグマは、今年10頭の予算を、駆除する頭数10頭を予定しておるようですが、それについても昨年21頭捕獲されていて、今年10頭では本当に足り得る数字なのかどうかもお伺いしたいと思います。北海道の調査では、毎年農林水産業被害が1割増ずつ増加していると。そのうちの8割がエゾシカによる被害だと言われておりますので、やはり生息数を調整するために、あと農業被害だけではなく、最近は道路沿いに頻繁に出没していますので、交通事故等、町民の生命、財産を脅かす事象がたくさん出ていると思いますので、お伺いしたいと思います。
答弁 産業課長 平中敏志
すみません。質問が多岐にわたるので、もし答弁漏れがございましたらおっしゃっていただきたいと思います。私のほうからまず何点か答弁をさせていただきたいと思います。まず、エゾシカの追加枠の部分、一応350頭を追加ということで北海道のほうに申請しているという部分でございますが、これは先日もちょっとお話ししましたが、2月の中旬段階でそのときに104頭捕られていたというところがあって、そこから1か月半の間で最大どれぐらい捕獲を余裕を持ってというか、中で考えていったときに、そこまではいかないだろうというところでの部分ではあるのですが、許可を取って、また足りなくなりましたということがないようにできるだけ最大という形でいった場合に、350頭を申請をすればそこの部分までは間違いなくいかないだろうという判断の下で申請したというところで、そこを確実に捕れるかというところではないということはご理解いただきたいというふうに思います。2点目ですが、エゾシカの微増傾向という部分については、ライトセンサスで毎年秋に同じコースを調査して、ライトを当てて頭数を確認してくるのですが、その部分では令和元年ぐらいがピークで、下がって、またこの数年上がりぎみになっているというのは、頭数上ではそういう形で、劇的に増えているという感じでもないのですが、減ってはいないという認識でおります。ただ、中頓別町で700頭とか捕っても、ほかの地域からどうしても入ってくるというところがあるので、この地域での生息数というのはなかなか難しい、判断がしかねるというところもございますので、ただセンサス上ではやはり増えてきているというところで、微増という言い方が適切かはどうかは分かりませんが、決して減ってはいない、増えている傾向にあるという認識を持っております。あと、エゾシカを捕獲することによってヒグマの対策にもなるという話がございましたが、確かにそういうエゾシカを食べるヒグマも中にはいるということも先日専門家の方の講演がありまして聞いてきました。ただ、多くのヒグマは、まだエゾシカを積極的に狙うという形ではないだろうと。一部の個体がエゾシカを食べていることは間違いないと。ただ、基本的にはやはり草や木の実や山菜だとか、そういうものを食べる個体が大多数で、エゾシカを食べるのがでもそれはいるということですので、全くいないわけではないので、やはりエゾシカを捕獲していくということはヒグマ対策の一部にもなるのだろうという認識を持っていますので、そこについては今後もエゾシカの捕獲については進めていくべきだろうなというふうな認識をしています。あと、ヒグマの部分です。確かに令和5年は21頭というふうな捕獲でありました。この捕獲の多くが親離れしたばかりの若いヒグマが多かったという認識を持っています。その講演の中でも話があったのですが、全道的にそういう傾向があると。親離れした若いヒグマが民家周辺の農地や牧草地に入って、人をまだ怖がっていないうちの熊だというところで、その熊の状況で中頓別町もそういう頭数が捕れたというところで、これが今後も続いていくのか非常に分からない状況であります。ただ、間違いなく増えているだろうというところで、今までの捕獲許可、当初の捕獲許可は5頭でしたので、5頭ではやはり心配だろうというところもあって、ただ10頭、20頭もということになると、なかなかその許可をしていく部分もいかがなものかというのはちょっとあるので、まず10頭を許可を申請して、その捕獲の状況を見ながら追加申請をしていきたいという考え方をしているというところでございます。
再質問 4番 長谷川克弘
平中課長の説明でほぼほぼ分かりました。1点、アライグマのことを聞き忘れました。実は、昨年度私が勤めている会社に危険廃屋の解体依頼がありました。その中で、解体をするに至ってはいないのですが、住んでいた人がいなくなって、居抜きでいなくなったような危険廃屋の中は必ずと言っていいように巣になっているような現状でした。布団の上に排せつ物があったり、とてもではないけれども、片づけにいけるような状態ではないような、本当に新しい家主がすみ着いたような状態の場所を確認してしまったので、本当に市街地まで入り込んでいるのだなという印象を受けています。そんな中で、解体を依頼してくる元町民とか、そういう方々に居抜きだと片づけようがないというところで、そういう野生動物の巣になっているような場所、多分建物だけではなくて倉庫だったり、納屋だったりというような場所もそういうふうになっていると思うので、やっぱりわなの数とかまだまだ増やさないと、本当に大変だなという印象を受けています。家庭菜園なんかも植えたものがすぐ引っこ抜かれたり、食べられたりというのを私の家でもされていますので、その辺のわなの数なんかを増やしていくお考えはいかがか、最後に伺いたいと思います。
答弁 産業課長 平中敏志
アライグマにつきましては、本当に空き家というか、そういうところにも巣を作りますし、川沿いの穴みたいなところにも作るということで、実際にどのようなところに巣があるかというのを把握してというか、調査して対処していくというのが非常に難しいもので、目撃情報がここにいたよというところを出していただいて、そこにわなをかけるというような状況になろうかなと思います。わなもかけた場合に必ず1日に1回は巡視しなければならないというところもあって、猫とか違うものが混獲された場合に対処しなければならないというのもありますので、かけっ放しということにもいかないので、それに対応する人員も必要になるということで、そういう意味では今までも町民の方にお願いしてアライグマの従事者の研修を受けてもらって、近くに、その家のところでアライグマが出たらわなをかけて、そこを巡視してくださいと。捕まったら役場のほうに連絡いただければ回収しますというような形を進めてきておりますので、今後もそういう形で進めていかなければならないかなというふうには思っています。わなについてなのですが、今現在わな自体は19台所有しております。ただ、アライグマは非常に凶暴で、毎年わなを壊されていってしまっておりまして使用不能なわなも、19台は使えるわななのですが、それ以外、もともと22台ほどあったのですが、常に壊されていて使用できないものがあるということで、今年は改めて3台予算化しておるのですが、それもまた壊されてというところはあるのかなというところで、非常に対処が難しいところではありますが、そういう町民の皆さんのご協力いただいて対応していかなければならないなというふうな考え方を持っております。
再質問 4番 長谷川克弘
野生動物、エゾシカ、ヒグマにかかわらずアライグマもあまり頻繁に見れない中頓別町になってほしいなという願いでございました。それでは……