みんなの議会

中頓別町議会 令和2年第3回定例会 2020年9月15日

小中学生の通学かばんについて

2020年9月15日、中頓別町議会の一般質問で、細谷久雄議員が「小中学生の通学かばんについて」質問し、教育長 田邊彰宏、町長 小林生吉が答弁しました。

質問者
細谷久雄 議員
答弁者
教育長 田邊彰宏、町長 小林生吉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 細谷久雄

それでは、2点目の重過ぎませんか、小中学生の通学かばんについて教育長にお伺いいたします。時代背景が影響し、脱ゆとり教育以来教科書が大きく厚くなり、補助教材が増えるなど、小中学生の通学かばんの中身や持ち物は重くなる一方で子供の体に大きなリスクを与えている。そこで、次の2点について教育長に伺います。①、小中学生のランドセルや荷物の重さが成長段階の子供の体に与える影響について教育委員会としてどのように認識されているのか。②、少しでも軽量化することが必要だと感じますが、教育委員会として統一的な方針を示しているのか。

答弁 教育長 田邊彰宏(教育長は2022年3月まで)

細谷議員の一般質問について答弁いたします。最初に、教科書なのですけれども、これが現在使っている教科書です。低学年のほうは分冊になっています。高学年のほうにいきますと、東書の場合は5年生までが上下で、6年生はこういう1冊になります。それで、恐らく一番重たい教科書だろうというもので、これは高校の教科書、世界史Bの教科書ですけれども、これが恐らく一番重たいと思います。中学校は、これよりは若干軽いというふうに考えています。それで、文科省のほうは教科書の重量について制限はしていません。教科書会社のほうはセールスが来てポイントを説明する中で、紙質を改善し、軽量化に努めていますというふうには言っていますが、この世界史クラスの教科書を10冊持っていったら、これは相当重たくなります。高校生は大変だろうと思います。でも、学校に行っています。小学校の場合はこれが全部、6年生の教科書はこういうものなのですけれども、大体これが最大の厚さです。小学校は6時間で実質国語、算数、社会、理科、あと英語も入りましたけれども、英語は薄いのですけれども、最大このぐらいしか持っていかないのです。そうすると、大体幾ら入ってもこのぐらいだろうと思います。これがランドセルに入っています。教科書、ちょっとこれとはずれますけれども、教科書を、言いにくい部分もありますけれども、これを学校に置いていっていいかという議論にはなっていません。これを置き勉というふうに言います。これにはいろんな思いがあろうかと思います。それで、こちらのほうを読ませていただきます。まず、①番目でございますけれども、児童生徒の通学距離は、おおむね1キロメートル以内、遠方からの児童生徒はスクールバスを利用しています。登校時間も徒歩通学の児童生徒は短時間、5分から15分程度です。教科書やその他教材等は、宿題や予習、復習などの家庭での学習課題を適切に課す等、家庭学習も視野に入れた指導を行う上で重要なものであり、持ち帰ることが原則になっています。学習用具、水彩、書道、鍵盤ハーモニカ等やその他教材等は教室、個人の棚、保管場所ですけれども、ここに置くことも可能です。ふだんのランドセル等には使用する教科書やノート、宿題プリント、筆入れ、ハンカチやティッシュ、水筒等が入っています。ランドセルや荷物の重さは、本町の成長段階の子供たちに大きな影響を与えているとは認識しておりません。②についてなのですけれども、教育委員会は学校に教科書やその他教材等の荷物を学校に置いておく置き勉やランドセル等の是非について統一的な指針は示しておりません。

再質問 7番 細谷久雄

それでは、再質問させていただきます。教育長は、ランドセルや荷物の重さが本町の成長段階の子供たちに大きな影響を与えていると認識はしていませんと述べられました。しかしながら、ゆとり教育が行われていた、今教育長が説明したように、2005年には全教科書のページ数は4,857ページでした。しかし、その後脱ゆとりを目指した学校指導要領が実施され、2015年には教科書のページ数は増加、何と総数6,518ページとなり、2005年度と比較すると34%の増加となりました。また、ページ数が増えただけでなく上下巻が1冊にまとまり、ビジュアルカラー版によりB5からA4判になるなど大判化し、紙質がよくなっています。そして、かばん自体も軽量化していても、容量が増え、たくさん詰められるようになり、全体の重さは40年前に比べ2倍以上になっているそうです。しかし、こういった状態が全く把握されておらず、持ち運びに関しては考慮されていないのが現状です。これは相当深刻な状況ではないかと私は思います。そこで、いろいろと調べ進めますと、ある記事に私は目が留まりました。朝日新聞の特集で日本赤十字医療センター整形外科センター長の久野木順一さんが、アメリカの小児学会はバックパックの重さは体重の10から20%を決して超えないこととし、重い荷重が身体の健康な発達に影響を与えている可能性があると指摘し、それを超える場合、使用する道具を学校や家に置いておくべきと警告しています。私は、この一般質問を出した限り、実際の中頓別町の子供たちがどれだけの重さの荷物を持って通学しているのか、これは調査する必要があると思い、中頓別町の今現在の子供たちの実態を知るために9月11日の金曜日、小学校の校長先生の許可をもらい、早朝登校してくる子供たちのかばんの重さを量ってみました。どれぐらいあると思いますか、教育長。(何事か呼ぶ者あり)

再質問 7番 細谷久雄

大体いいところを読んでいると思います。それで、仕事の関係で私もあまり時間がなく、3名の子供たちの計測を行いました。1年生、女の子、かばん重量3.6キロ、体重が16.8キロ、かばんの重さが体重の21.4%でした。2年、男の子、かばんの重さ4.8キロ、体重30.8キロ、かばんの重さが体重の15.58%、4年生、女の子、かばん重量5.3キロ、体重24.2キロ、かばんの重さが体重の21.9%となりました。もっと取ればよかったのですけれども、仕事の関係であまり、忙しくて3名の方だけだったのですけれども、このような結果が出て、たった3名しか計測していなかったのですが、20%を超える子供が2名いました。教育長は、教育委員会としては置き勉については統一的な指針は示していないと述べられましたが、私はこの数値を見て自分なりに思ったことが、教科書を持たないで学校に行くわけにはいきません。そこで、自宅で使わない教科書等については極力学校に置いておく置き勉対策が今後絶対に必要ではないかと私は思いますが、教育長の考え方を伺います。また、学校教育法が2019年4月に施行され、デジタル教科書が小学校では使用できるようになりました。そこで、どんどん厚くなり重みを増している教科書が子供たちの体に負担をかけています。このデジタル教科書を施行するには多額の町費が必要かと思いますが、今後将来使用するであろうデジタル教科書への移行の方向性についても教育長にお伺いしたいと思います。

答弁 教育長 田邊彰宏(教育長は2022年3月まで)

再質問に答弁させていただきます。最初に、置き勉についてなのですけれども、答弁書のほうにもありますけれども、これ学校のほうで絶対駄目だということは言っていないわけです。ふだん使わない教科書、簡単に言えば図工であるとか、家庭科であるとか、音楽等の教科書については、もう既に置き勉という措置が取られています。そのほかの副教材については、全て学校に置いていっても構わないのです。例えば水彩であるとか、鍵盤ハーモニカであるとか、あるいはジャージであるとか、ほとんど学校に置いています。それから、中学校なんかは辞書も学校で備付けになって、持ってこなくてもいいということになっています。絶対的に教育委員会として、議員と私の意見は相反するところがありますけれども、教育委員会が積極的に置き勉を認めるということは私は考えてはいません。あくまでもこれは学校の判断で、こういう教科書は置いていっていいよ、使わない副教材はしばらくは置いていっていいよ、そういう指導で私は構わないと思います。置き勉ということを認めると、教科書は持って帰らなくていいのだということになると、これまた別な問題が生じます。これについて教育委員会として明確に置き勉可という指針については、私は考えておりません。道教委のほうも平成30年12月にこのことについていろんな具体的な子供たちのかばんの重さを軽減する持ち運びへの配慮という文書を出しています。その中に、今申し上げたように、ふだん使わないものは学校に積極的に置いていっていいですよという、そういう指導に変えなさいというふうになっています。それを受けて、特に小学校のほうはそれが進んでいます。議員が3人の子供たちの重さを量っていただきましたけれども、私も放課後子どもプランへ行っているとランドセルの重さを、こう持ちます。そうすると、軽いのもあるし、若干重たいかなというのもあります。それで、子供たちに聞きます。重たいかと聞くと、ううんという感じと重たいという感じがありまして、なかなか明確な基準というのは難しいと思います。ですから、極端に言えば小学校のランドセルは全部入れて6キログラム以内とかというのはなかなか難しいと思います。成長段階において人それぞれ個人差がありますので、一律にははかれません。それで、端的に言えば今と変わらない方法、いわゆる国語とか、算数とか、英語は1週間に1回しかないですけれども、こういう教科については極力持って帰ってくれと、そのほかの教科については置いていってもいいよというような指導になっていると思うのです。それで、意外とランドセルの中はすいているのです、今は。水筒を外に出しているので、結構こうなっている。ランドセルというのは、きちっとこうなると、そんなに重さを感じないようになっているのです。小学生がそこを歩いている姿を見ていて、こういう感じで歩いている子はほとんどいません。ただ、こういう形で歩くのは中学生の冬の姿です。中学生はランドセルではありません。リュックになっています。あれで肩がずしっと、こうなっています。これチェストストラップといって、ここにこれがあると、きゅっとこうなるのです。これを何とか推奨できないかなというふうには思うのです。それから、中学生の場合は小学校と変わりません。同じような形になっていますけれども、やっぱりいかんせん教科書が厚くなるので、これ3冊ぐらい持っていってもそれなりの重量になります。リュックとランドセルの基本的な違いは、ランドセルは背負っていても負荷がかからないような形になっています。中学生の持つリュックについては、どうしてもこれをこうやらないと、こうなります。ただ、夏場は彼らは自転車で通っていますので、ほとんどそんなに影響はないと思っています。それから、議員が影響があるのではないかということなのですが、うちの通学距離は長くないということ、時間もさほどかからないということ、遠くから来る子は、荷物を持つときは重たいかもしれないけれども、バスで通ってきていますから、ほとんど影響はないのです。それほど成長段階の発達の子供に影響を与えているというふうに私は考えていないのですけれども、学校のほうは、もうそういう体制は取ってあります。それから、もう一つのほうですけれども、デジタル教科書についてなのですが、これも近い将来こうなると思います。今小学校で副読本を作っていますけれども、ペーパーでも作りましたけれども、これをタブレットにも入れて使うというようなことをもう試行でやってみたいと思っています。将来的には、紙の教科書も残るけれども、どうなるか分からないけれども、児童生徒一人一人に与えたタブレット中に入れる、それを家に置いておくというか、持って帰ったりする、そんなような形になるのではないかなと思っています。ただ、紙の教科書がどうなるかというのは今私は分かりません。ただ、ご指摘のとおり、タブレットに全部入れてしまえば、これ一つ持っていけぱいいということに単純に考えればなるのですけれども、やっぱりこれで勉強したほうがいいというのもいるかと思いますけれども、その辺については間違いなくそういう方向にいくであろうと思います。その第一歩がGIGAスクール構想であり、子供たち一人一人にタブレットを配付したということになります。

再々質問 7番 細谷久雄

それでは、再々質問させていただきます。再々質問では町長と教育長にお伺いをいたします。それでは、まず最初に町長にお伺いいたします。子供が小学校に入学するということは、これは家庭内の一大イベントでもありますし、いろいろとそれなりの経費もかかると思います。そこで、郷土の明日を担うかけがえのない子供たちに超軽量化されたランドセルを町から新入児童にプレゼントされることはできないものかお伺いいたします。私がこの仕事をしていないで伊達直人であれば認定こども園にランドセルを20個ぐらいプレゼントするのですけれども、それはできません。ランドセルの値段は1万円ほどから高いもので7万円を超すものもあり、平均すると大体5万円ぐらい。入学する児童が最大20人だとしても、予算として100万円ぐらいあれば足りると思います。教育は、町長、未来への投資です。考えていただけないでしょうか。それでは次に、教育長にお伺いいたします。ランドセルなどの是非については、教育委員会では統一的な指針を示していないようですが、私が9月11日金曜日に登校してくる児童を見た限りでは、大体児童はランドセル登校でありました。そこで、大人の夏場の服装としてクールビズがあるように、夏場の厳しい暑さの中で登下校する児童の熱中症対策としてノーランドセル登下校を夏場の何か月か実施することはできないものか。通常のランドセルの場合、教科書などを入れると4キロから5キロの重さになると思います、私は。児童の体に負担がかかり、特にランドセルは熱が籠もりやすいと思います。そこで、ランドセルの代わりにリュックサックを使用することにより軽くて登校しやすい、児童の熱中症対策としては最適な策だと思いますが、教育長の考え方をお伺いいたします。

答弁 町長 小林生吉

子供を大切にする政策として経済的な負担を少しでも軽くというお考えについては私も同じ思いを持っておりますし、これまでそういう施策を、一番とは言いませんけれども、よそのまち以上に本町は取り組んできているというふうに思っています。その中でランドセルの話が唐突に出たので、今即答するのは避けたいと思いますけれども、父兄やいろんなご家族を含めてどんなふうにランドセルが購入されているか、ある意味人によってはおじいちゃんやおばあちゃんが子供にプレゼントする楽しみとしてあるでしょうし、1年近く前からランドセルというコマーシャルが流れますよね。だから、本当にいろんな嗜好があって、その中で町がするのがいいのかというふうに正直思うところはあります。支援の仕方はそれ一つではないので、決して思いを踏みにじるつもりではないということはご理解いただいて、ただ教育委員会のほうでも検討してもらって、そういう考え方が強いというようなことであれば対応を考えないでもないというふうに思いますけれども、現時点では正直どうかなというふうに思います。

答弁 教育長 田邊彰宏(教育長は2022年3月まで)

再々質問に答弁させていただきます。クールビズ、ノーランドセル登校、リュックサックということなのですけれども、家から小学校、中学校までどのぐらいの時間がかかるか。夏場の子供たちの服装を見てみると、我々よりもクールビズになっているのです。ランドセルが重たいから軽量化しろといっても、あまり軽量化し過ぎると、すぐ壊れてしまうのです。やっぱりある程度の重さは必要なのだと思います。それで、一番ランドセルで軽量なものは約1キログラムのがあるということを聞いています。重たいものになると、革のすばらしいやつは1.5キロを超えるといっています。このぐらいの中で子供たちは使っていると思いますし、値段も高いものは、私が調べた中では22万円というのがありました。誰が使うのだろうというふうに思ったのですけれども、やっぱりそういうランドセルを背負っている子もいる。ただ、大事に使うだろうなと思います。通常はやっぱり3万円から5万円ではないかなというふうに考えているのですけれども、放課後子どもプランで来るランドセルを見ると、非常に機能的になっています。持っていくために、昔のランドセルから見たら子供たちはすごく使いやすいだろうなと思います。私は背負えなかったのですけれども、背負うことについて子供たちは特に苦になっているとは思いません。夏場の期間ノーランドセルということでそれをやって、そのためにわざわざリュックをもう一つ購入するのかということについては、これは保護者としても多様な考えがあると思います。基本的にうちの町の小学生は、1年生のときに使ったランドセルを6年間使います。これはすごく立派なことだと思います。そういう意味でいうと、夏場幾ら歩いて云々といっても15分ぐらい、そして短パンとかそれで行くわけです。相当クールビズなのです。そんなに負荷はかからないと思うのだけれども。私としてはノーランドセル、ノーランドセルというのは、行事なんかがあるときは子供たちはランドセルを持っていっていないのですけれども、それを毎回やるというわけには、夏場だけやるというわけにはどうなのだろうという思いはあります。これは私だけの意見ではないのですけれども、学校とも話をしていますけれども、ただうちの町からランドセルの文化を取ってしまうということは多分できないと思います。それから、夏場だけの云々というのであれば、一つ夏場ランドセルが暑いと思われる子供については、別な手提げバッグであるとか、そういうものでもいいですよということは案内するというか、周知することはできるだろうと思いますけれども、意外と子供たちはランドセルを背負うことに私は身にというか、あれを背負っていくという習慣がついていると思うのです。そのほかにこれを持っていく、それを購入させるということについて、そちらのほうを考えたときにはランドセルを使いましょうというほうが有効ではないかなというところなのですけれども、これは教育委員のお話というか、意見も聞いてみたいと思いますし、学校関係者のほうとも相談をしてみたいと思いますが、学校のほうはもう既に軽量化に対する対策を取っていまして、ランドセルを変えるというところまでは発想にはなっていないと思います。恐らく変わらないと思いますけれども、こういう貴重なご意見もあったということについて教育委員の皆さんの意見は聞いてみたいと思います。

再々質問 7番 細谷久雄

それでは最後に、中頓別町の子供たちは、この先の中頓別町の未来を担っていく、教育長、宝です。無限の可能性を秘められた子供たちの環境づくりに今後も全力を挙げて取り組んでいただきたいと思います。以上で私の一般質問を終わらせていただきます。

出典:中頓別町議会 令和2年第3回定例会 2020年9月15日 議事録 PDF(12ページ) 間違いを知らせる