網走市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月13日
小中学生の読書状況について
2023年9月13日、網走市議会の一般質問で、石垣直樹議員が「小中学生の読書状況について」質問し、学校教育部長 北村幸彦、社会教育部長 吉村学が答弁しました。
- 質問者
- 石垣直樹 議員
- 答弁者
- 学校教育部長 北村幸彦、社会教育部長 吉村学
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 石垣直樹
-登壇- おはようございます。希政会、石垣直樹でございます。通告に従い、質問をさせていただきます。現在、子供たちは小学生の頃からスマートフォンを使い、SNSでコミュニケーションを図っています。代表的なものはLINEが挙げられるかと思います。クラスでLINEができるなど、子供たちは書く力が未熟なうちからSNSを使いコミュニケーションを行う時代になっています。この書く力が未熟なため要らぬ誤解を招く、これもしばしばあるそうです。現に、大人の間でもこのような事態は起こっています。私は、知人からこう言われました。「大事な話は目と目を見て話さないと駄目だ」。SNSによるコミュニケーションを行う上で、やはり書く力は、幼少期より育むことがこれからの子供たちにとり非常に大事だと思っています。そこでまず、読書、本を読むこと、小中学生の読書状況についてお伺いいたします。現在、網走市内における小中学校において設置している図書室の貸出冊数、または北海道、全国平均と比べた数値があれば、比較できるものがあれば、状況についてお示しください。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
小中学生の読書状況についてでございますが、文部科学省が令和2年に実施しました学校図書館の状況に関する調査では、全国の公立学校図書館における1人当たりの年間貸出冊数は小学校で49冊、中学校で9冊となっております。今年度市内校の4月から7月末日までの貸出冊数が小学校9校の合計で1万2,825冊でありまして、1人当たりの平均貸出冊数は9.2冊となっております。中学校6校の合計は3,516冊でありまして、1人当たりの平均貸出冊数は 4.5冊となっております。ここから1年間の予想貸出冊数を算出しますと、小学校が約27.6冊、中学校が約13.5冊となる計算となります。
質問 石垣直樹
ありがとうございます。現状がわかったかと思います。読書を通して、子供たちは人とのコミュニケーションの基礎や他者への思いやりの心を育むことができます。また、多くの知識を得ることや多様な文化や考え方に触れることで、学ぶ楽しさや知る喜びを得ることもできます。読書は子供たちの成長にとって大きな意義を持つものであり、自立した一人の人間として人格形成に大変重要なものです。では、読書をめぐる国の動向はどうなっているのか、ざっくりとではございますが説明したいと思います。平成13年、子どもの読書活動の推進に関する法律、平成14年、子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画、平成18年、教育基本法を改正し「幅広い知識と教養を身につけ、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を養う」、平成20年、子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画の策定、学校指導要領の告示、言語活動の充実を図ることとした読書活動の充実を規定されております。平成26年には学校図書館法の改正、学校司書の法制化、学校司書への研修等の実施についてを規定しております。等々、様々な動向がうかがえます。そこで伺います。網走市の小中学校児童生徒における読書の有用性、読書についての認識について、網走市のお考えをお示しください。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
議員のおっしゃられるとおり、学校教育の中でも読書は重要な教育活動とされており、読書習慣を身につけることは国語力を向上させるばかりでなく、一生の財産として生きる力ともなり、人生を豊かにするものとされております。昨年度、市の校長会によって新たに策定された網走市学校教育推進プランでは、読書活動の充実を示した上で、子供たちが身につけるべき資質、能力として、読書活動が考える力、感じる力、想像する力、表す力、国語の知識等の力を育てる上で中核になるものとし、特に全ての活動の基盤となる教養、価値観、感性などを生涯を通じて身につけていくためには極めて重要なものと位置づけております。
質問 石垣直樹
教育活動における重要なものという、同じ認識であると思います。次に、小中学校の読書習慣を身につけるための読書活動の現在の取組についてお伺いいたします。私が知る限り、読書感想文、図書館司書の配置、図書館のレイアウトに工夫を凝らす等、様々な取組が見てとれます。現状の取組についてお示しください。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
網走市では、学校力向上の取組として、毎年読書感想文コンクールを実施しており、市内校から多く出展されております。そのほかにも市内校では、読書活動の推進に向け、学校図書館の計画的な整備として、図書館司書の配置や学校向上フォーラムにおいてのワークショップの発表、学校教育における読書の位置づけとして朝読書の充実、望ましい読書指導の在り方として読書感想文への取組や図書サークルなどの外部団体と協力した読み聞かせ活動、子供たちが読む本の質的、量的な充実としまして、学校推薦図書の選択、掲示や中学校でのブックトークの実施などに取り組んでおります。
質問 石垣直樹
私も潮見小学校の図書室を拝見させていただいて、本当にレイアウトが工夫を凝らしていて、お勧めの本ですとか読んでみたいなという本が多数ございました。次に進みます。読書通帳、読書通帳機というものがあります。実はこれは、自分が借りた本を預金通帳、銀行の通帳のようなものに記帳する機械でございます。借りた本の金額までも印字されるものです。貸出履歴を利用者が自分で通帳に記帳するシステム。読書履歴を見える形にすることで、利用者の読書意識を推進する。もっと読みたいという意識を推進し、図書館利用の活性化につながるものでございます。山口県の下松市では、母子手帳交付時に読書通帳をお渡しし、赤ちゃんの頃に読んでもらった絵本を記入してもらい、記帳してもらい、一生の宝物にしていただく取組をしているそうです。赤ちゃんと家族が絵本を介して幸せな時間を過ごせる場として、図書館を利用していただく目的だそうです。また、山口県萩市では、胎児のときから読み聞かせや声かけを促し、その記録を残していただくものとしているそうです。近年の読書環境は変化しております。スマートフォン等の普及、またそれらを活用したSNS、情報通信手段が多様化しており、利便性が向上した半面、それらの利用に多くの時間を費やす子供が増え、読書の時間が減少するなど、読書環境に大きな影響を与えています。再度申し上げます。現在、子供たちのコミュニケーションはスマートフォンが使われ、LINEが使われ、デジタルによるコミュニケーションが行われていますが、最終的には文字、言葉でのコミュニケーションが図られており、対面ではないスマホの画面を通したコミュニケーションでは、記載した人と受け取る側のニュアンスのずれが生じ、要らぬ感情、不要な感情が生まれトラブルに発展することもしばしば。スマホ使ったコミュニケーションは書く力が未熟な子供たちにとって、人の命をも奪いかねない凶器になり得ます。ひょっとしたら、もしかしたら、市内における現在起こっているいじめも防がれるかもしれません。情操教育という観点からも、私は子供たちの読書習慣、読書活動の推進を強く求めます。ぜひとも、読書通帳、読書通帳機などの様々なツールを利用し、読書習慣、読書活動のさらなる推進を求めますが、網走市のお考えはいかがでしょうか。
答弁 社会教育部長 吉村学(社会教育部長は2024年12月まで)
子供の読書活動の推進につきましては、教育委員会では、令和2年度から6年度を期間といたしました第4次網走市子ども読書推進計画を策定し、子供の発達段階に応じた様々な事業に取り組んでいるところでございます。議員お示しの読書通帳につきましては、自分の読書量やどんな本を読んだかなど可視化できるものでございまして、さらなる読書意欲の向上や知的好奇心の増進など、読書活動の推進に効果のあるツールの一つと認識しております。この読書通帳と同様の効果、役割を果たすものといたしまして、図書館では、読書ノートを作成、発行しているところでございます。読書ノートは、図書館での貸出しの際に発行されるレシートを添付する、または御自身の記入により読書記録を残していただくもので、図書館のカウンターで無料配布しているほか、図書館のホームページからもダウンロード可能となっております。読書ノートは、平成27年にサービスをスタートしておりまして、小学生向け、中高生向け、一般向けと各世代ごとになっておりまして、市内の学校でも読書活動の推進に活用されていると伺っております。また、令和2年度から導入しました電子図書館では、希望する小中学校にID、パスワードを交付いたしまして、学校でタブレットを活用し、電子書籍を読書活動に利用しているところでもございます。議員お示しのとおり、子供たちに本の楽しさに触れてもらい、読書意欲を高めていく取組は大変重要であるというふうに考えておりますので、現在取り組んでおります読書ノートや電子図書館の活用など、学校との連携による利用効果なども検証しながら、その中で、議員のおっしゃるような様々なツールの利活用も勘案しながら、引き続き子供たちの読書環境の整備と読書活動の推進に努めてまいりたいと考えております。
質問 石垣直樹
よろしくお願いいたします。