中頓別町議会 令和元年第4回定例会 2019年12月9日
令和元年第4回定例会に当たりさきに通告いたしました1点の項目につきまして
2019年12月9日、中頓別町議会の一般質問で、細谷久雄議員が「令和元年第4回定例会に当たりさきに通告いたしました1点の項目につきまして」について質問し、教育長 田邊彰宏が答弁しました。
- 質問者
- 細谷久雄 議員
- 答弁者
- 教育長 田邊彰宏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 細谷久雄
皆さん、おはようございます。それでは、議長のお許しをいただきましたので、令和元年第4回定例会に当たりさきに通告いたしました1点の項目につきまして質問をさせていただきます。それでは、中頓別町の教育の現状、課題、今後の方向性についてお伺いをいたします。教育を取り巻く環境は国際化、情報化が進展する中で大きく変わり、小学校では2020年度よりプログラミングの教育が必修化されるようだが、そもそもプログラミングとは何か。どんな授業をするのか。また、5、6年生では外国語が一つの教科となる。そこで、中頓別町においても時代の変化に対応した先進的な取り組みが必要だと思うが、現在の教育の現状、課題、今後の方向性について教育長に伺います。
答弁 教育長 田邊彰宏(教育長は2022年3月まで)
細谷議員の質問に答弁させていただきます。プログラミングとはコンピューターに行ってほしいことをしっかりと道筋を立てて正確な指示を与えること、コンピューターを利用した計測や制御の基本的な仕組みを理解させることです。プログラミング教育の狙いは、大きく1つ目、プログラミング、論理的思考を育むこと、2つ、プログラムの働きのよさ等への気づきを促し、コンピューターを上手に活用して問題を解決しようとする態度を育むこと、3つ、各教科等の内容を指導する中で実施する場合にはコンピューターを使って学びをより確実なものとすることとなっております。難しいプログラムを書くことやキーボードで入力するなど技能を習得することは狙いではありません。授業の例として、小学校の5年生の算数で正多角形の作図があります。算数用のプログラミング教材を使って正多角形を描く。プログラミングで入力した数値、辺の数や角度などを表にまとめる。表から正多角形の性質を読み取り、気づきを生かして、さまざまな正多角形を描く。辺の数と曲げる角度を掛けると360度になる。どの正多角形も1つの角の大きさと曲げる角度を足すと180度になる。辺の数が多くなるほど円に近くなることを気づかせる授業です。これでは説明が不十分かと思いますので、ちょっとやってみますけれども、一番いいのは正四角形ですけれども、長さと角度を入れます。これはソフトがあります。これは、スクラッチというソフトです。これに長さをこう入れます。角度を90度にします。すると、真っすぐ行きます。また90度でいきます。真っすぐ行きます。また90度で真っすぐ行く、これが一番描きやすい正多角形の描き方です。正三角形になると内角は60度なので、このままいくというと、60度というふうになると別な形にいきます。ということは、120度というふうにしないとだめになります。そうすると、こう行って、こうやって行きます。こういうような授業です。戻ります。次に、外国語活動についてです。現在の学習指導要領では、年間5、6年生は外国語活動を35時間実施することになっております。新学習指導要領では、年間3、4年生で外国語活動の授業を35時間、5、6年生は教科外国語、これは英語になりますけれども、70時間実施することになります。中頓別小学校は、昨年度から年間で1、2年生が3時間、3、4年生は15時間、5、6年生は50時間外国語活動を実施しました。ことしは、年間で1、2年生が15時間、3、4年生が25時間、5、6年生は60時間実施して、新学習指導要領の円滑な実施に備えています。この授業は、担任とALTのTTで実施しており、第1、第3月曜日に授業の打ち合わせを行っています。宗谷管内では最も進んだ取り組みを行っていると認識しています。現在児童は外国語活動の時間を楽しい時間と肯定的に捉えており、この状況が5、6年生で教科外国語、英語になっても継続することを期待しています。外国語活動は聞くこと、話すことが中心ですが、教科外国語になると読むことや書くことも加わります。この加わりにはスモールステップで丁寧な指導が必要と考えます。小学校の教科外国語に指導的な立場を担う教員の育成が課題と考えております。今後の方向性として、中学校の外国語、英語が小学校の状況を十分に理解した授業展開となること、そして願わくば全員が英検3級以上を取得することを期待しております。
再質問 7番 細谷久雄
それでは、ただいまのご答弁伺いまして、再質問させていただきます。特に2020年度より必修化されるプログラミング教育について教育長にお伺いいたします。プログラミング教育の必修の背景には、システムエンジニアを初めとするIT人材の不足問題が存在すると思われます。経済産業省のIT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果では、2020年度に36.9万人、2030年度には78.9万人のIT人材が不足すると予想されています。このままでは日本では情報エンジニアが不足し、世界から取り残されるという危機感があり、これが義務教育でのプログラミング教育の必修化対策を生んだのではないでしょうか。私は、次の観点から小学校でのプログラミング教育必修化に対し反対します。それは、物事にはそれぞれ学ぶ最も適切な年齢があることと現在の小学校教育を受ける日本人の子供の大半がこのプログラミング学習の論理的思考力を理解するだけの読解力を持っているのかどうか私は疑問であります。積み木に例えますと、子供が積み木で遊ぶことは手の手ざわり、木材の手ざわり、大きさと重さの関係、構造物の安定など感触と経験で学ぶ。このときコンピューター上でマウスを使って積み木をすることは、現実世界の理解を妨げることであり、感触でそれらを学ぶ大切な機会を逃すのではないかと私は思います。私にも1歳になる孫が東京にいます。娘のお願いで、孫に積み木をプレゼントいたしました。娘の話によると、孫は大きいものから最初に積まないと積み木が倒れてしまうだとか、いろいろな形の積み木を組み合わせることで何かができるという、自分の手で触れて、楽しく遊んでいるそうです。それでは、次の点について教育長にお伺いいたします。従来の科目の学習時間が減るのではないか、この1点お伺いいたします。プログラミング教育は、プログラミングという名の科目が新たにふえるのではなく、各科目の学習時間にプログラミング教育の要素を盛り込みます。そのため、各教科の学習に従来かかっている時間が損なわれ、授業がうまく進まないのではないかという懸念があるのはどうか。2点目、集中力が欠けるのでは。プログラミング教育は、パソコンやタブレット、スマホなどのデバイスが導入されます。そのため、子供がパソコンやタブレットをただ使いたい、使うとおもしろいという楽しさに気をとられてしまい、授業に集中できない可能性があるのではないか。3点目、ネット、SMSによるいじめがふえるのではないか。パソコン、タブレットなどを多様化することは子供にインターネットに接続できる環境を与えてしまうということで、それにより従来の教室で起こるいじめではなく、ネットやSMSを使い、いじめに発展する危険性が出てきてしまうというリスクも懸念されるが、どうなのかお伺いいたします。4点目、これで終わりです。手書きをする機会が減るのではないか。鉛筆やシャープペン、ペンなどを使って手書きでノートとったりする機会が減ってしまい、実は手書きで理解が高まり、記憶に定着しやすいという大きなメリットがあります。パソコンやタブレットなどの導入で手書きをする機会が確実に減ってしまいますので、学習の効率が低下するのではないかと思いますが、教育長の考えを、この4点をお伺いいたします。
答弁 教育長 田邊彰宏(教育長は2022年3月まで)
4点の質問に答弁させていただきます。最初の質問で学習時間が減るのではないかということでございますけれども、議員ご指摘のとおりプログラミングという授業はありません。教科の中でプログラミング的思考を育むことということで行うわけで、授業が減るという観点にはならないと思います。先ほど狙いの中にあったのですけれども、コンピューターを使って学びをより確実なものとするということでこれを使うわけで、ですから算数の授業で言いましたけれども、理科とかあるいは国語でもできることはできます。家庭科もできますけれども。その中でここの授業についてはコンピューターを使ってやろうという観点で行います。そのコンピューターもほとんどはソフトがあるわけで、その中に数字を入れると上手に理解できるよという形で行っていくわけであって、授業時数が減るということは私はないと考えています。ただ、今まではこうやって説明をしてきて、さっきの正多角形もありましたけれども、その中でそれを言葉でやっていたもので、作業になるので、その部分で減るという観点もあろうかと思いますけれども、そこは45分の中で上手に使っていけば解決する問題ではないかなというふうに考えています。それから、集中力が欠けるのでないかなということなのですけれども、これはその子供にもよると思うのですけれども、やはり今の子供たちはゲームとか、ああいうものが大好きなのです。ですから、ビスケットとかスクラッチというソフトがあるのですけれども、それを使っていくとやっぱりやっているとおもしろくなってくるのです。逆に集中し過ぎて、授業に戻らないかというほうが私は懸念するところなのですけれども、恐らくは今の子供たちはパソコン、タブレット、そこまでいったとしても欠けるということは私はないのではないかと思うのですけれども、これ甘いぞと言われたら困りますけれども、恐らくは大丈夫だろうと思います。それから、3つ目、プログラミングをやっていじめがふえるかということになると、これは何とも言えないところなのですけれども、学習の中でプログラミングの授業をやっていることであって、それが外に行って、そのことで別なことに使われるかというと、考えにくいと思います。将来的には子供たちに一人一人にタブレットを与えたいというふうには思っていますけれども、その中でもしそういうことがあるのであれば、別な観点でタブレット自体の機能を減らすというか、そういうことも考えなければならないと思うのですけれども、もしそういうことがあったのであれば、検討しなければならないというふうに思います。それから、最後の4点目ですけれども、手書きをする機会が減るのではないかということなのですが、これはごもっともです。私も漢字を忘れることが多くなりました。やっぱり入力しますと当然そういうふうにはなってくると思いますけれども、ただプログラミングだけではなくて、通常の授業もやっているわけですし、試験はペーパー試験でやるわけですから、プログラミングの時間を行うことによって子供たちの書く時間が減って、そのことが別なことに波及するかというと、これからICTを使ってどんどんやりなさいという中でタブレットを使ったらそれで回答もするとか、それからパソコンを使って行う試験もあるわけで、必ずしも手書きだけが云々というわけではないと思うのですけれども、やはりパソコンで打ってくる手紙よりは手書きで書いた手紙のほうが温かいというのはよくわかっていることでございますので、その辺は上手に使い分けながらそういうことがないように心がけてというか、指導してまいりたいと思います。
再々質問 7番 細谷久雄
それでは、再々質問では指導する学校の先生についてちょっとお伺いしたいと思います。子供たちに指導する学校の先生にも当然ながらプログラミング必修となれば勉強する必要があると思います。しかし、プログラミングは一朝一夕で身につくものではありません。そのため、これまでのように1人の先生が全ての授業を教えるとなると、これからプログラミングの知識、スキルを身につけるということは大きな先生の負担になると思いますが、教育長はどのように考えているのかお伺いいたします。
答弁 教育長 田邊彰宏(教育長は2022年3月まで)
このプログラミング教育については、2020年度から行うということについては自分は、議員がご指摘のとおり、先生方はどうなるのだろうということは危惧していました。それで、昨年ソフトバンクのPepper君が来て、1度研修会を行いました。ただ、プログラミングというのはこうやるものだよということを学ぶのではなくて、ソフトがあって、その中に数字であるとかこれしなさいということを言うと行っていくということ、それは昨年の研修で私も実感しました。それで、正直言って先生方の能力的なものについては個々のものがあるとは思うのですけれども、全員スマホを持っています。そういう意味でいうと、ある程度知識はあるものだと思います。今正直申し上げて、プログラミングに一番造詣の深い先生は校長なのです。校長が6年生、きょう、あす、きょうはできないと思いますけれども、プログラミングの授業を実際に行っています。それは、ビスケットというものを使っているのですけれども、映像だけで組み込まれているのですけれども、そんなに先生方、面倒なことではありません。ただ、説明等には若干なれが必要かと思いますけれども、小学校の先生は全部教えなければなりません。英語も教えなければならないし、プログラミングもやらなければならないのですけれども、それを乗り越えていかなければこれからの小学校の先生はやっていけないというふうに思っていますので、私は逆に檄を飛ばして、やっぱりプログラミング教育もやってもらいたいというのは自分でそういうソフトを使って入れてみなさいと。そうするとこんなに上手にできるのかということを実感してもらいたいと思います。それは、当然2020年度から行うわけで、道教委のほうもこのプログラミング教育に関する研修会は行っております。ただ、いろんなものがあって、どれが一番いいかというのは何とも言えない。だから、先生がこの授業の中で議員を納得させるためにはこういうプログラミングがいいだろうというのを使うのが一番よろしいのではないかというふうに思っています。できれば議員が学校のほうに行って、授業を視察してもらうとよくわかるかなというふうに思っています。