みんなの議会

中頓別町議会 平成18年第4回定例会 2006年12月17日

大きく2点について

2006年12月17日、中頓別町議会の一般質問で、本多夕紀江議員が「大きく2点について」質問し、町長 野邑智雄、教育長 福家義憲が答弁しました。

質問者
本多夕紀江 議員
答弁者
町長 野邑智雄、教育長 福家義憲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 本多夕紀江

大きく2点について質問をしたいと思います。1点目は、いじめへの対応と教育基本法をめぐる問題についてです。全国各地で教育にかかわる重大な事件が立て続けに起きています。中でもいじめに苦しむ児童生徒の自殺が連日のように報じられ、国民の多くが心を痛めています。本町でもいじめに苦しむ子供たちがいないか、教育現場だけでなく、保護者や周囲の大人が常に気配りを行い、深刻な事態が起きないよう対応策を検討すべきと考え、次の点を伺います。その前にですけれども、プライバシーの保護という点からも、特にいじめに関しましては関係者が特定されるようなお答えにならないようにお願いしたいと思います。一つ目、いじめの問題で最近子供たち、保護者、先生方が困っている実態はありませんか。二つ目、この問題が顕在化してから、道教委の指示あるいは町独自でどのような対応や調査を行いましたか。3点目、教育基本法の改正案は、ここの時点では改正案となっておりますけれども、成立しましたので、改正教育基本法のことです。国民の間で賛否両論がある中、衆議院、参議院ともに強行採決されました。教育基本法を変えることで、今日の教育にかかわる多くの問題、特にいじめの問題は解決されるとお考えでしょうか。

答弁 町長 野邑智雄(町長は2015年3月まで)

本多議員さんのいじめへの対応と教育基本法をめぐる問題について、教育委員会の教育長から答弁をいたさせます。

答弁 教育長 福家義憲(教育長は2008年6月まで)

私の方からお答えをいたしたいと思います。まず、1点目についてでありますけれども、いじめの実態はありました。いじめがいかに卑劣であり、人間として許されない行為であることを子供たち同士の話し合いや保護者の話し合いと協力がありまして、現在は改善の方向に向かっているという報告であります。また、2点目につきましては、道教委からの通知は速やかに学校長に周知し、児童生徒のいじめに対する指導を徹底をいたしておるところであります。また、教育委員会独自にいじめ問題把握のために各小中学校に対し、いじめがあるのかないのかの実態調査を把握し、その結果を毎月教育委員会への報告を求めることといたしているところであります。次に、3点目でありますけれども、法律を変えることでいじめの問題が解決されるかどうかは、率直に申し上げてよくわかりませんが、いじめがなくなるよう、自他の敬愛や生命をとうとぶ心などの教育目標をもって教育指導することが大切であると思っております。以上であります。

再質問 5番 本多夕紀江

再質問をさせていただきます。今日のような社会環境の中では、大人自身が大変な不安や困難を持って生きているのですから、そのことが子供にとっても直接、間接的なストレスとなって反映されて、いじめの温床となっているのではないかと思います。どこの地域でも、学校でも起こり得る問題だと思います。本町の場合、実態はあったけれども、改善の方向に向かっているとのことで、本当によかったと思います。保護者、先生方の努力、協力のたまものではないかと私は思います。ただいまの答弁の中身ですけれども、道教委からの通知を周知することは確かに仕事でしょうが、これが指導の徹底ということになるのでしょうか。そこで、次の点について伺います。実態を把握し、報告を求めるとのことですが、いじめがなかなか大人の目から見えにくくなっている面もありますし、子供の心理としては親や教師に率直に告げにくい、言いにくいこともあります。このような対応だけでよいのでしょうかと思います。いじめを起こさない、起こさせないための対応が必要だと思うのですけれども、いかがでしょうか。あと、教育基本法の関係ですけれども、新教育基本法とあえて呼びたいと思いますけれども、これをめぐって多くの人たちが内容そのものと審議の過程について疑問を投げかけています。教育基本法の改定は、すぐさま、それから少しずつ子供たちと教育現場に大きな影響を与えることになると思いますので、次の点について教育行政を預かる立場からの見解をお伺いいたします。三つありますけれども、一つ目は教育基本法の前文についてです。今回成立した教育基本法では、憲法との関連性の部分がばっさりと削除されているという点、つまり悲惨な戦争の深い反省の上に立ってつくられた憲法であり教育基本法であること、そのことが抜け落ちているという点について。2点目ですけれども、新たに設けられた第2条の教育の目標、どういう人間像を目指すのか、今までの教育基本法になかったような細かい目標が挙げられています。例えば道徳心であるとか、公共の精神、我が国と郷土を愛するなど、心や態度まで法律で強制されているような点、この点について。三つ目ですけれども、第16条の教育行政について、これについては中身がすっかり変わっていると思います。条件整備という文言もなくなり、教育はこの法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものという中身です。こういう法律の定めるところにより行われるべきものということは、国家権力の教育への介入を限りなく可能にすることになるのではないかと心配するものです。以上、お伺いをいたします。

答弁 教育長 福家義憲(教育長は2008年6月まで)

まず、1点目の問題でありますけれども、まさに子供たちの日ごろの生活態度、どういうぐあいになっているかということにつきましての判断等については、教科の担任あるいは担当の教諭が十分承知をしながら教育指導に当たっていただいておるところでありますけれども、その中でも見えにくい部分も当然あろうかなと思います。そんなこともありまして、私どもの学校の方に特にお願いをいたしておりますのは、お願いといいますか、文部科学省ではいじめの定義というのはどういうことかということで、一義的に言われているのは自分より弱い者に対して一方的に、そして身体的、心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているものとされておりますけれども、私どもの学校の指導におきましては、特にいじめられたと思えば、それが既にもういじめられているのだという判断に立って対応していただきたいということで、特に子供たちについて、児童生徒の発する小さな言動やサインを見逃さないようにしっかりと把握していただきたいということとあわせて、担任ばかりではなくて教職員間の緊密な情報交換や共通理解のもとに適切な対応をしていただきたいということで特にお願いをいたしているところであります。いずれにいたしましても、いじめというものにつきましては人間としてやってはならない行為であるというようなことも含めまして、学校の方に特にお願いをいたしているところであります。それとあわせまして、常日ごろ教育者の四つの目ということで言われておりますけれども、あらゆるところに目配りをする肉眼の目、それから言葉や心の中を読み取る透視の目、それからだめなところばかりでなくてよいところを見逃さない拡大の目、それから目先のことだけでなくて将来のことを考えて見る時間の目、この四つの目を十分駆使して教育指導に当たっていただきたいということで、校長先生あるいは教頭先生等を通じてお願いをいたしているところであります。次に、2点目の問題につきましては、教育基本法の問題でありますけれども、私どもの方からとらえますと非常に大きな問題だろうと思います。中でも15日に国会で可決されたばかりということでありますけれども、その中の前文のことだとか、あるいは教育目標の据え方、それから教育行政としての役割、これらにつきましては今こうであるというようなことの答えにつきましてはなかなか難しく感じておりまして、今ここで具体的にお答えするのは非常に困難であるというぐあいに思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。

再々質問 5番 本多夕紀江

再々質問をさせていただきます。15日に国会で成立したばかりで、今ここでいろいろ述べるのは困難だというふうな教育長のお言葉、私はそういうふうにとらえたのですけれども、確かに成立したのは15日ですけれども、この問題についてはかなり前から政府案が出されまして、二つの教育基本法の相違点とか、かなりの場面で論議がされているところだと思いますので、私は立場上かなり早い時点から古い教育基本法、改正前の基本法と新たな教育基本法との違いなどについては十分に研究していらっしゃるのではないかと思っていましたので、大変失礼をいたしました。それでは、再々質問のお聞きしたいことなのですけれども、文部科学省とか道教委と違って、教育現場に最も近い立場の教育委員会としてはやはり何といっても子供、保護者の心にしっかりと寄り添って、子供や教師の声、悩みをとにかくよく聞くこと。そして、教育条件の整備に力を注ぐべきではないかと思います。また、地域の事情をよくご存じの地元の教育委員さんの意見を聞くことや顔の見える町のよさを生かす努力が必要ではないかと思います。次の点については、答弁はもしありましたらお聞きしたいと思いますけれども、特に答弁はないということであれば結構です。新たな教育基本法が成立したことによって、他の教育関連の法律や学習指導要領が次々見直されるようになると思います。教師は、しっかりと子供と向き合う時間とか気持ちのゆとりがなくなって、子供はまた一斉学力テストだとかゆとり教育の見直しで、今以上にストレスを感じるようになるのではないかと心配をしております。この教育基本法のもとでは、今まで教育現場で大事にされてきた子供や教師の創造性とか自主性が発揮できなくなるようなおそれもあり、またそれは不必要なものになってしまうかもしれません。教育現場や自治体の裁量も奪われかねないのではないかと思います。この地域、中頓別という地域の特徴を生かして、ここではどのような子供を将来的に育てるということに重点を置きたいと願っていらっしゃるのかお聞きしたいと思っていましたが、よろしくお願いいたします。

答弁 教育長 福家義憲(教育長は2008年6月まで)

まず、前段の方の部分でありますけれども、教育の諸条件の整備等につきましては、まさに教育行政の当然の役割であります。したがいまして、本多議員がおっしゃっておりました教育委員の意向、意見等につきましては、各月ごとにあります定例教育委員会議等で十分聞いておりますし、またその反映につきましても学校長あるいは教頭等を通じて、諸条件の整備等についての要望意見等についても私どもの方ではできるだけお聞きし、限られた予算の中でありますけれども、そういったことで進めているのが実態でありますし、また今回のいじめの問題につきましても10月のたしか18日の定例会議開催のときに、私どもの方から北海道の滝川の問題だとか、あるいは北九州における中学校生のいじめによる死亡の問題等が10月の初めごろに特に報道されておりましたので、その会議の中でも委員長からは、いじめはないということではなくて、あるものだということの中で十分理解しながら学校等に十分指導をしていただきたいというようなことでありましたので、その後に開かれております10月の24日、それから11月の定例校長会あるいは教頭会等を通じて、それぞれいじめ問題についての適切な実態把握と適切な対応ということでお願いをいたしたところであります。それから、後段の方の関係についてでありますけれども、今教育で進めておりますのは、従来ありました画一と受容から自立と創造へということで、今全国的といいますか、教育指導を進めておりますけれども、そういった中で国際社会における中でたくましく生きていく力を育てるというのが目標となっております。そういったことも含めて、この地域においては地域のいいところを十分とらえながら、しっかりとまた教育をしていきたいと。いずれにいたしましても、これからの厳しい社会の中で生きていく力はしっかり身につけていく子供たちに教育指導ということで当たっていければなということで、これにつきましても各校長、教頭先生を通じて実はお願いをいたしているところであります。以上であります。

再々質問 5番 本多夕紀江

はい。追加質問はありませんけれども、自立と創造性、全国的にこういうことで進めているということでしたが、全国的な方向性とこの地域の方向性が大きく異なるものではないとは思いますけれども、やはり地域の子供の実態にこれまでも目を向けられてきたと思いますけれども、地域の実情、子供の実情というものを何よりも大事にしていかなければならないのではないかと私は思います。

出典:中頓別町議会 平成18年第4回定例会 2006年12月17日 議事録 PDF(7ページ) 間違いを知らせる