中頓別町議会 平成18年第3回定例会 2006年9月20日
町立病院の収支状況などについて
2006年9月20日、中頓別町議会の一般質問で、石井雄一議員が「町立病院の収支状況などについて」質問し、町長 野邑智雄、国保病院事務長 高井秀一が答弁しました。
- 質問者
- 石井雄一 議員
- 答弁者
- 町長 野邑智雄、国保病院事務長 高井秀一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 石井雄一
私は、1点についてお伺いしたいと思います。町立病院の収支状況などについてということでお伺いしたいと思います。今年度、国の医療制度改革により、町立病院の経営収支が昨年度に比べかなり悪いというお話をお伺いしておりますけれども、どんな状況になっているのか、また収支状況改善のためどのような対策を考えているのか、お伺いしたいと思います。それから、2点目、本町を初め近隣町村の病院経営も大変な状況と伺っています。先日の新聞報道、8月29日の道新では道が来年夏までに道内の過疎地の病院を集約再編する案を作成するとのことでございましたけれども、このことに関し、町長はどのような所見をお持ちですか、お伺いしたいと思います。2点について。
答弁 町長 野邑智雄(町長は2015年3月まで)
石井議員さんの町立病院の収支状況などについての質問につきまして、1点目は事務長、2点目は私から答弁をいたします。
答弁 国保病院事務長 高井秀一(国保病院事務長は2007年3月まで)
1点目についてお答え申し上げます。平成18年度の経営状況につきましては、実績で把握している8月末現在を17年度と比較すると、収益的収支の支出につきましては総額2億3,243万7,000円で3,074万4,000円の増となっており、収入につきましては総額1億6,438万6,000円で1,360万円の減となっております。この結果、欠損金、いわゆる赤字額が6,805万1,000円で4,434万4,000円の増となっており、最終的には17年度の不採算運営費7,821万5,000円に対して約4,200万円増の1億2,000万円を見込んでいるところであります。収支状況改善の対策につきましては、7月に院内経営会議を発足し、支出の削減と収入の増を図るため、人事を含めた検討を行ってきております。支出の削減については、経費の徹底した見直しを行うとともに、医薬分業に伴う職員数削減、退職者の欠員不補充、正職員から臨時職員への転換などであります。収入の増を図るためには、基本は院内のサービス向上委員会が中心となって活動を推進している患者サービスの向上を図り、患者様に選ばれる病院になることにより達成される患者数の増による経営改善であります。そのほか、支出も伴いますが、診療報酬上最も低い入院基本料のランクを上げるため、最低2名の正看護師の採用を目指し、看護師養成費用の助成金改正を前提に募集活動を開始しているほか、10月から開始する神経内科の出張診療により町内外の新規の患者獲得を目指してまいります。以上でございます。
答弁 町長 野邑智雄(町長は2015年3月まで)
2点目について私からお答えをいたします。北海道は、赤字経営となっている道内過疎地の自治体病院を地域ごとに総合的な医療を担う中核病院と初期医療を行う診療所などに再編する集約化構想の策定に着手し、来年夏までにモデル案を策定する方向にあります。現在はどのようなモデル案になるかわかりませんが、過疎地の病院が診療所になることにより、財政面の効果は上がると思いますけれども、一方入院施設がないということでは高齢者が多く特養、養護老人ホームや知的障害者施設のある本町では町民の理解は得られにくいのではないかという考え方を持っております。今現在北海道の出方を見きわめながら判断をしていくことになろうかなと思います。
再質問 7番 石井雄一
再質問をしたいと思います。まず、1点目なのですけれども、自分は医療制度改正によって収支が悪化したなというふうに思っているのですけれども、やはり病院もそう思っているのか。どう改正されてこうなったという、もし改正内容で悪化したということであれば、そのことをちょっとお話ししていただきたいのと、それ以外にも要因があるのかどうなのか。そして、正看護師を2名ふやして、入院基本料の引き上げをしたいということでございますので、これもたしか改正内容と関係があるのかなというふうに思うのですけれども、この2名をふやす根拠についてもお伺いしたい。さらに、もう一点、患者サービス向上委員会というのが院内にあるということなのですけれども、これは具体的にどういったことをやってこれから患者をふやしていきたいというふうに思っているのか、その辺についてお伺いしたいと思います。それは、そういうことでお願いしたいと思います。2点目、このことにつきましては、町長、たしか下川の講演のときに、最後にこれからの自治体病院のあれがそれぞれの町村で一番問題になってくるよというふうな言い方をしたなというふうに思ったのですけれども、案の定やっぱりそういったことになってきたかなというふうに思うのです。それで、この中でも町長が言われているように、中頓が今置かれている現状であれば、来年夏に道からどういう案が示されるかわからないのですけれども、どういう案が示されてもなかなか簡単に受け入れにくいのかなというふうに思うのです。そういった中で、中頓としては今ある病院の体制の中で今後どのようにしていったら一番いいかという、そういったことをどのように考えているか、その辺をお伺いしたいというふうに思います。以上。
答弁 国保病院事務長 高井秀一(国保病院事務長は2007年3月まで)
4月の診療報酬の改正内容につきまして、大まかに説明申し上げます。入院基本料が大幅に改正をされまして、当院のような小規模の病院について診療報酬が下がったというのは、病棟看護師の夜勤時間数、1カ月72時間以内、正看護師の比率40%以上というのが診療報酬が上がる、または従来と変わらないというふうな内容でございますけれども、当院の場合1カ月の病棟看護師の夜勤時間数が72時間を上回って96時間というような実態となっております。そのほか、正看護師の比率ですけれども、病棟に勤務しております看護師が現在1名しかおりませんので、40%に満たないということで、約30%の入院基本料が削減されたという内容でございます。減の要因につきましては、主にそのような内容となっております。それから、サービス向上委員会の活動の内容でございますけれども、昨年度実施いたしました患者様のアンケートによりまして、そのアンケートに対する不備、不満とかあるようなことにつきましては院内で改善を図っていくというようなこと、それが主な内容でありまして、それは患者様にもアンケート結果としてお伝えをしているところであります。以上でございます。
答弁 町長 野邑智雄(町長は2015年3月まで)
2点目の再質問にお答えをいたしますけれども、中頓の病院だけでなく僻地の病院については病院経営、都市部も含めてそうかもしれませんけれども、収支を均衡にするということは大変難しい状況でないかなと思います。そういう中で、一番収支の均衡を保てる病院というか、医療機関というのはやはり無床の診療所、私はそう思いますけれども、先ほど申し上げたとおりそういうような医療体制にしたときに住民の人たちが本当に中頓別町で住んでいれるのかどうなのか、こういうこともあろうかなと思います。そういう中では、今やれることは、やはり診療報酬の改正を国の方にお願いをする方法、また病院内での管理費の削減を最大限図っていく、これも部署部署によって大分分かれるところでありますけれども、患者様に直接関係するところよりも、管理部門だとか、または直接患者さんに接しない部分での経費の削減を図っていくと、こういうような方法論があろうかなと思います。そういう意味では、エックス線の技師がことしいっぱいで定年でありますから、来年はその職員について臨時に対応してもらう方法を今考えておりますし、また今事務職員を1名減にするという考え方を病院とも協議をしております。そういう中で削減を図っていって、収支を少しでも改善をする、よくすると、こういうようなことを考えていかないとならないだろうと思います。ただ、そういう面でも限界があります。それで、将来、本当に近い将来どういう方向にしていくのかということについては、院長等も含めて、私どもも知恵を出して、一つの例としては今夕張がやろうとしている公設民営化ということでどのぐらい経費の削減が図れるのか、または公設民営化をする場合に引き受け手があるのかどうなのか、そういうものを勉強してみる必要性はあるのかなと、こういうこと、今の時点ではそういう方向しかないのでないのかなと考えておりますけれども、今言ったようなことが実現できるかどうかについては大変難しい面もあろうかなと思いますので、答弁になるかどうかわかりませんけれども、最大限前段に言ったようなことで対応を進めていきたいと、このようなことでございます。
再質問 7番 石井雄一
1点目については大体わかりましたけれども、今この中でこれからますます人を減らす考え方なのです、収支を改善するために。そうしたら、残業の方、96時間と言いましたよね、72時間以内におさめたいということなのですけれども、これがますますふえていくのかなというふうに思うのと、この辺はどういうふうに今後考えていくのか、これからもやっぱり残業ふえざるを得ないということなのかどうなのか、その辺。それと、40%の正看率ということなのですが、これは2名を入れることによって達成できるということなのか、その点お伺いをしたいと思います。そして、2点目、確かに町長言われるとおり大変難しいのだろうと思うのです。だからお金のことを考えるとやっぱり無床の診療所がいいのだろうと思いますし、自分たちの中頓の置かれている状況を考えるとそうはなかなかしにくい。であればどうしたらいいかということは、もっと広く町民というか、意向も聞いた方がいいなと私は思うのです。それで、それができるかどうかは別にしても、病院には運営委員会があると思うのですけれども、運営委員会等でこのことについてお話しされて今まできたのか、それとも今後これから運営委員会の方で取り組んでいくつもりなのか、その辺のところをお伺いしたいなというふうに思います。
答弁 国保病院事務長 高井秀一(国保病院事務長は2007年3月まで)
勤務時間72時間につきましては、月の夜勤時間、1回につき16時間ですから、月4.5回の夜勤というのが目安になります。当院の場合6回ということで96時間ということでございますので、残業ということではなくて勤務時間数ということでございます。それに付随しまして、先ほど申し上げましたように2名の正看護師を増員すれば、その96時間、超えている部分を2名によって補うことができるということで、最低2名を確保したいということでございます。それと、正看比率40%の問題ですけれども、4月の改正時点では病棟看護師1名しかおりませんでしたけれども、7月に看護師長を採用したことによって正看護師が2名となっております。さらに2名を採用して4名になれば、40%をクリアできるということでございます。以上でございます。
答弁 町長 野邑智雄(町長は2015年3月まで)
病院の運営委員会の関係でありますけれども、このような大きな問題を病院の運営委員会に相談をして、運営委員の方々がそれに対してこうだ、ああだという回答を出せるのかどうなのか、私は大変難しい問題だと思っております。そういう意味で、それぞれの都市等も病院の健全化、経営の改善については物すごく経営コンサル等にもいろんなお願いをして出している状況でありまして、それでなおかつ赤字な状況でありますから、私はこういう部分については運営委員会の問題よりも、経営コンサルまたは税理士、会計士、そういうような人たち等にお願いをして調査をすると、こういうようなことも一つの考え方かなと思いますけれども、しかしながら私の知っている範囲では昔もそういうようなことを診断をしてもらったことがあります。これは、この地域で病院を本当に収支ともに保つということについては、人口規模、または病院の医者の給与、または看護師等も新陳代謝がありませんから、ずっと長い間勤務をしていくことによって人件費も高くなっていくと、そういうようなもろもろの諸条件が重なり合って収支を保てないと、こういうようなことがよく言われておりますから、そういう面では私どもも町民の皆さん方にどういう方法論がいいのか、こういうようなことをお聞きをするということだけでは済まない問題でないかなと思います。特にこのまんまの状況が続けば、先ほど事務長が言いましたとおりことしの不採算病院の運営費だけで1億2,000万です。それにルール分を合わせると1億五、六千万は超えると、こういうのを毎年毎年支出をしていくと一般会計がつぶれてしまう、そういうことも考えていかなければならないと思います。それはそれとしましても、今の状況を少しでもこれから改善をしていくということを私どもの使命としてやっていかなければならないだろうと思います。そういう意味で、将来的に中頓の病院をどうしていくのか、こういうようなことにつきましてはいろんな人たちに集まっていただいて本当に議論をする、そういうことも必要かなと思いますし、いろんな面で今後どういう方向でこの病院を運営をしていったらいいのかということについては、これから十分内部でも協議しながら、どういう組織体をつくってこれに臨んでいけばいいのか、改めて今後大きな課題として検討していかないとならないだろうと、このように考えています。
再質問 7番 石井雄一
これで私の一般質問を終わります。