中頓別町議会 平成17年第1回定例会 2005年3月13日
二つのことについて
2005年3月13日、中頓別町議会の一般質問で、本多夕紀江議員が「二つのことについて」質問し、町長 野邑智雄、産業建設課長 尾本導弘、総務課長 安積明が答弁しました。
- 質問者
- 本多夕紀江 議員
- 答弁者
- 町長 野邑智雄、産業建設課長 尾本導弘、総務課長 安積明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 本多夕紀江
二つのことについて質問をさせていただきます。1点目は、公共施設等の維持管理についてです。維持管理の1点目ですけれども、役場庁舎について伺います。町民にとって待望の新庁舎が完成して1年余りになります。完成に当たっては、多くの町民が豪華けんらんたる建物ではないけれども、親しみやすく、機能的、合理的なつくりの庁舎を誇らしく思い、自分の家ができたように喜んでおりました。しかし、冬を迎えて、不思議な光景に町民の皆さんが不安を抱き、心配していることがあります。無落雪屋根であるにもかかわらず、軒先に大きなつららが下がり、屋根の縁に分厚い氷が載っているのです。積雪寒冷の地域ですから、この点については設計の段階から相当綿密に吟味、検討されていると思いますが、この原因と現在までとられた対策について伺います。維持管理の二つ目は、公共住宅についてです。住宅再生マスタープランに沿って、ここ数年間建てかえが進んできていますが、集合住宅内外の共有スペースの清掃、除草、除雪などはどのように行われていますか。また、しばらくの間入居者がない空き家住宅の維持管理はどうなっていますか。答弁の方をよろしくお願いします。
答弁 町長 野邑智雄(町長は2015年3月まで)
本多議員さんの公共施設等の維持管理について、1点目の役場庁舎については尾本産業建設課長に、2点目の公共住宅につきましては安積総務課長に答弁をいたさせます。
答弁 産業建設課長 尾本導弘(産業建設課長は2006年3月まで)
役場庁舎のご質問についてお答え申し上げます。庁舎の屋根は、建設コスト、維持管理、外観意匠面等から検討し、緩勾配の無落雪屋根といたしました。庁舎は断熱、気密性にすぐれた建物であり、断熱性能が劣っていたり施工上の不備から軒先に氷堤や氷柱ができるものではなく、太陽の日射や雪の保温効果によって屋根の表面温度がプラスになることにより雪が解け、その融雪水が軒先で外気に触れて氷堤等になっているものです。庁舎の屋根の材質はステンレス防水で、屋根に氷堤等がついてもその耐久性が落ちたりすが漏れの心配や支障ない構造となっております。景観上の問題等もあることから、大きな氷柱の発生を改善すべく現在対策を調査検討中でございます。以上でございます。
答弁 総務課長 安積明(総務課長は2007年3月まで)
公共住宅についてお答え申し上げます。基本的に共有スペースの維持管理は、町営住宅の設置及び管理に関する条例、町独身者住宅の設置及び管理に関する条例に基づき、費用負担も含め入居者が行うことになっております。中には西団地高齢者住宅のようにボランティアの方々が廊下の窓ふき、ベランダの除雪を行っているケース、メモリアルハイツのように入居者が自治会を組織して共有スペースの維持管理を行っているケースもあります。入居者のいない住宅の維持管理については、町が状況に応じて行うようにしております。以上です。
再質問 5番 本多夕紀江
再質問をさせていただきます。役場庁舎についてですけれども、庁舎は断熱性、気密性にすぐれていて、屋根の材質もステンレス防水という一般の住宅には見られない丈夫なものであるということはよくわかりました。軒先につららが下がったり分厚い氷がついても耐久性やすが漏れの心配はない、つまり何の支障もないというご説明ですけれども、最新のすぐれた技術や材料を用いた建物がなぜこのようになるのでしょうか。施工上の不備から氷やつららがつくのではないということですけれども、やはり何らかの原因で室内の熱気、熱が屋根裏に伝わり、雪を解かしているのではないでしょうか。倉庫や車庫など暖房を使わない建物には氷はつきません。ご説明のように太陽の日射や雪の保温効果が雪を解かすのであれば、倉庫や車庫にも同じように氷がつくはずだと思います。町内外で最近建てられた公共の施設はもちろん、個人の住宅でもつららが下がっていたり厚い氷が張りついているところはほとんど見当たりません。景観上の問題もあることから、対策を検討中ということですが、新築間もない町民の大事な財産の一つがこのようなありさまになっていることは景観以前の問題だと思います。庁舎の建築で設計監理を行った株式会社ドーコンには当然町としてこの件について説明を求められたことと思いますが、どのような返答があったのでしょうか。また、現在対策を調査検討中ということですが、これからの時期気温が高くなったら巨大な氷の塊が落下するという危険性もあります。事故が起きる前に早急に手だてをとるべきではないでしょうか。公共住宅の維持管理についての再質問ですけれども、費用負担も含め入居者が行うことになっているということですけれども、町は設置者として維持管理が適切に行われているかどうか監督をする立場にあると思います。入居者に任せきりということになってはいないでしょうか。共同住宅の中には、用事で訪れた人が建物ができてから一度も掃除をしたことがないのではないかとか、余りにも汚れていて見苦しいと言われているところもあります。もしこれが民間の貸し家とかアパートであれば、家主さんが入居者から管理費をいただいて管理を行うところではないかと思いますが、この点についてはどう考えられますか。また、使われていない住宅は傷みやすいので、時々空気を入れかえるとか、季節の変わり目には内外に傷んだところはないかなど、状況に応じてというよりは定期的に点検すべきだと思います。維持管理を適切に行い、傷みも小さいうちに修理をすれば長く使えるのではないかと思います。といいますのも、昨年9月の定例議会で空き住宅、空き家の有効利用と平成20年度以降の公共住宅の建築予定についてお尋ねしましたところ、空き住宅は耐用年数の30年を過ぎていれば順次取り壊していく、新築についてはマスタープランに沿って建築の方を進めていくというお答えでした。しかし、現在のような財政状況でマスタープランどおりの新築が可能なのでしょうか。耐用年数が過ぎた住宅でも適切な維持管理をしていて耐久性に問題がなければ、リフォームをして使っていくという考えはやはりないのでしょうか。それと、18年度以降の公共住宅の新築は本当に可能なのかどうかについて伺いたいと思います。
答弁 産業建設課長 尾本導弘(産業建設課長は2006年3月まで)
再質問についてお答えいたします。断熱性につきましては、室内の温度が外に漏れているようなことは見受けられません。再三温度計を設置し、測定を行っております。屋根の氷につきましては、一般建物から見るとかなり広い屋根の面積でありますので、その積雪等による保温効果による融雪と見受けられております。また、今までの経過につきましては、昨年建設後から設計者でありますドーコンが調査研究をしておるところでありまして、今のところ異常は見られないということでございます。また、氷の落下につきましては、今後十分注意を払っていきたいと、このように考えております。以上です。
答弁 総務課長 安積明(総務課長は2007年3月まで)
公共住宅の管理の再質問でありますが、当然ご指摘のとおり町としては監督すべき義務はあると思います。したがって、そういう面での不行き届きは率直に言ってあるかというふうに思いますので、適切な指導管理に当たっていきたいというふうに思います。中には共同住宅、共有スペース等においてかなり見苦しい状況も確かに私も見たこともありますので、そういう面で住みやすい環境に配慮した督促等をしていきたいというふうに思います。それから、空き家についてでありますが、定期的に見回り等をして維持管理する必要があるのではないかというご指摘であります。これもご指摘のとおり、あいているところについて例えば窓をあけて空気を入れかえるだとか、そういうことは実態としては余りしておりません。したがって、ご指摘を踏まえて、少しでも住宅が長もちするような環境にしていきたいというふうに思います。耐用年数が過ぎた住宅についてリフォームをしてでも使う考え方はないのかというご意見であります。このことについては、私どもとしてまだそういう意見を持ち寄っての打ち合わせ、考え方も今のところありませんので、今後の検討課題というふうに思います。それから、18年度以降の公共住宅の建設は可能かどうかということについてですが、マスタープランに基づく住宅建設についてはあと18年、19年の分がありますが、当面休止というふうに考えております。以上です。
再質問 5番 本多夕紀江
まず、役場庁舎の方ですけれども、中の室内の空気が外に漏れることは見受けられません。屋根に水がたまるというのは、保温効果による融雪と見られる。ドーコンの方では今のところ異常は見られませんということなのだそうですけれども、そうしましたら、無落雪屋根、しかもステンレス防水という最新の屋根ですけれども、この状態で当たり前ということなのでしょうか。余りにも異常だと思います。外に漏れることは見受けられませんという、中の室内の熱が屋根裏に漏れるということが見受けられませんということですけれども、きちんとした調査というか、検査というか、そういうことをなされて、これ根拠のあることなのでしょうか。それから、保温効果による融雪と言うのですけれども、保温効果で雪が解けるということは、雪が積もっている上の方から解けてくるのか、下の方から解けるのか。多分下の方から解けて屋根に水がたまるのだと思いますけれども、もしも中の暖かい空気が屋根裏に漏れることがなければ屋根が暖まって雪が解けることはないと思うのです。雪が厚く積もっていますから、雪そのものが断熱材の役割を果たして、太陽の直射で屋根の表面が暖まる、それも考えにくいと思うのです。ドーコンの方で今のところ異常は見られませんというふうなそっけない返事だったようですけれども、それでは設計監理を行った会社としては、それは大変だからいろいろ方法を考えてみましょうというような、そういう対応ではないのでしょうか。大変不思議だと思います。いずれにしても、できて間もない庁舎、しかも無落雪、ステンレス防水、このような立派なものが今のような状態です。それを改善、解消するということになれば、改修工事を行う。そういうことになりますと、少なからぬ費用がかかると思いますけれども、建物が完成してからわずか1年余りでこんなありさまなのですから、費用がかかった分については当然ドーコンの負担にするべきだと思いますけれども、その辺はいかがですか。それから、こんなに厚い氷が屋根の上に載っかっているのに特別な手だてをとっていないというのは、余りにも危険だと思います。これから気温が高くなって、落下する。この巨大な屋根の氷が落ちてきたら大変な事故になることも考えられるわけですけれども、何とか屋根が暖まらないようにファンを取りつけて暖かい空気を外へ逃がしてやるとか、落ちてこないように屋根に何かつけるとか、人が立ち入ったりしないように下でロープを張るとかさくをつくるとか、そういうことも考えていらっしゃらないのでしょうか。次に、再々質問で住宅についてですけれども、リフォームについて今後の検討課題ということでしたけれども、道内のニセコ町というところでは老朽したコンクリートブロック製の町営住宅改築のため、国の補助基準策定を働きかけて、認められて、全国で初めて国の補助金を得て、この3月中旬から全面改築に着手すると新聞で伝えられていました。財政難で簡単には新築できないし、取り壊すと大量の産業廃棄物が出るので、改築がベストだと建設課長さんはおっしゃっていたようです。また、道は、法の耐用年数が過ぎても耐久性に問題がないコンクリートブロック製の住宅は多いはずとして、今回の事例を道内市町村に対し紹介していく方針とやはり新聞が伝えております。住民が求めているのは、何といっても家賃の安い住宅です。新築ではなくリフォームとなれば、地元業者の仕事の確保とそこで働く人の雇用にもつながると思います。財政非常事態宣言、職員の勤勉手当5年間支給停止という厳しい状況の今、公営住宅のリフォームということが可能であれば真剣に検討する必要があるのではないかと思います。
答弁 町長 野邑智雄(町長は2015年3月まで)
役場庁舎の関係について私からお答えをいたします。まず、庁舎の建設の過程において私も何回か見に参りました。その時点で結構つららがついていた、こういうような実態があります。たまたまその後私もちょっと体調を崩して不在になりまして、建設後にドーコンさんに来ていただいて状況を説明いたしました。当然町民の方々も建設当時のつららについて心配をしていると、こういうような話をいたしまして、理由があるのでなかろうかなと、こういうようなお話をしてまいりました。ドーコンさんもこれだけの無落雪の大きな屋根について、つららの原因等について理由がはっきりしないと、こういうような話をしておられました。そういう中で、実際問題建設当時からつららがついていたという実態がありますので、何度か調査検討してほしいと、こういうことにいたしました。昨年度軒の部分に断熱を全部入れてもらいました。つららがつかないように、スムーズに雪が解けて落ちるのでないかなと、こういうような実施をして現在に至っておりますけれども、それがより一層の屋根につく氷の原因になっているのかなと思います。2年間その断熱を入れて調査をしてみようと、こういうようなことで、ことし1年目でありますから、その実態を、細建さんも共同企業体でありますから、実施業者としてしょっちゅう写真を撮りながら実態の状況を把握をして連絡をしているようであります。ドーコンさんにももう一年、17年度いっぱいまで調査検討期間にしておりますので、そういう中で原因がはっきり出てくるかどうか、それを私ども待っている状況であります。そういうようなことで、今ドーコンさんが軒に断熱を入れて調査検討をしていると、こういうことでご理解をいただければなと思います。それから、2点目の関係でありますけれども、新聞等に出ておりましたニセコ町の関係であります。うちの公営住宅の40年代にできた古い住宅が耐久的にどうなのか、耐久力の問題が一番大きな問題でないかなと思います。そういう調査をどのぐらいの値段でできるのか、そういう面も含めて今後調査検討をしてまいります。
再質問 5番 本多夕紀江
役場庁舎のどのような状態……
再質問 5番 本多夕紀江
わかりました。答弁書に書いてあるような何の問題もないというような状況ではなくて、これは大変な問題なのではないかということがわかりました。役場庁舎は町民の財産、町民からの大切な預かり物という意識で、また自分の家と同じような気持ちで維持管理されるよう期待をしております。それから、今載っている氷が落ちて事故が起こるようなことのないよう、くれぐれも気をつけていただきたいと思います。