中札内村議会 令和4年9月定例会 2022年9月16日
乳幼児・こども医療費助成の高校生までの拡充について
2022年9月16日、中札内村議会の一般質問で、木村優子議員が「乳幼児・こども医療費助成の高校生までの拡充について」質問し、村長 森田匡彦、副村長 山崎恵司が答弁しました。
- 質問者
- 木村優子 議員
- 答弁者
- 村長 森田匡彦、副村長 山崎恵司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 木村優子
それでは、議長よりお許しがありましたので、通告書に従い、一般質問をさせていただきます。乳幼児・こども医療費助成の高校生までの拡充について。中札内村は、十勝管内でも子育て支援においては先進のまちとして施策を進めてきており、医療費に関しては、いち早く、平成19年4月から乳幼児・こども医療費無料を中学3年生までと拡大し、子育て支援に大きな役割を果たしてきました。この乳幼児・こども医療費助成については、国内・道内で助成対象をさらに拡大する動きが進んでいます。厚生労働省発表の乳幼児医療費に対する援助の実施状況によると、例えば通院にかかる費用については、平成27年4月1日現在で、全国市区町村1,741自治体のうち、高校生、18歳となった年度末まで医療費無償化を実施している自治体は269でしたが、令和2年では733と過去5年間で464自治体増加しております。入院については、この数はさらに増加傾向になっております。北海道国民健康保険団体連合の資料、乳幼児における市町村助成内容一覧、令和4年4月28日更新版によりますと、北海道内179市町村中91市町村、これには入院のみや所得制限、初診料一部自己負担などの条件付きが19市町村、その他76市町村は自己負担なし、十勝管内では19市町村中、通告書では10町村というふうに書かせていただきましたが、報道によりますと、先日もう1自治体が拡充ということで報道ございましたので、19市町村中11町村が高校生まで医療費を無償としております。6月に東京都は高校生の医療費を令和5年度から3年間に限って、通院1回あたりの費用が200円になるよう助成して負担を軽減、東京23区は各区が必要な費用を負担して所得制限や自己負担を設けずに無償化を実現する方針を発表しました。これらが示すのは、高校生からが学業等の教育費、そして定期代などの交通費等の費用による経済的負担が小中学校と比較していかに大きく、負担軽減施策が必要とされているかということです。中札内村は、昨年度から高等学校就学支援対策事業補助金として、保護者に対し高校生1人当たり月額1万円の助成を3年間行うということで、経済的負担の軽減に努めてくださっています。大変有難く、感謝している次第です。ただ、コロナ禍が長期化し、ウクライナ情勢も相まって物価の高騰が続き、給与所得額も伸び悩む状況の中、やはり経済的負担は増える一方です。アフターコロナ、ウィズコロナという新生活様式の中、中札内村のお子さんはほとんどの方が村外の高校等に通い、小学校から中学校に入学するのとは比べものにならない環境の変化に身を置き生活していくことになります。乳幼児期から思春期というデリケートで心身ともに成人に向けて大きく成長していく高校時代まで、医療費の心配をせず安心して毎日を過ごせるように、保護者の方たちの精神的・経済的負担を軽減するためにも、国や道、管内の動きを受け、本村も高校生までの医療費無料化を進めるべきではないでしょうか。そこで、次について質問します。1点目、令和4年度の乳幼児等医療費としての予算額は約1,500万となっておりますが、高校生まで無償化を対象とした場合、予算額としてはどの程度増加すると考えられますでしょうか。2点目、1点目の試算額を受け、高校生までの医療費無料化拡大について、村の見解をお伺いいたします。
答弁 村長 森田匡彦(村長は2025年6月まで)
乳幼児・こども医療費助成の高校生までの拡充についてでありますが、本村は社会全体における少子高齢化の到来に伴い、将来的な人口減少を見据える中で、移住・定住対策と子育て支援対策を大きな軸として捉え、比較的早い段階から中学生までの医療費無償化など、独自の施策を打ち出して村政運営を進めてまいりました。その結果、近年における出生数の減少や人口微減の状況は否めませんが、急速な人口減少まで至っていない現状にあるところであります。高校生までを対象とする医療費無償化につきましては、全国レベルでも拡大傾向にあり、北海道内・十勝管内におきましても、世帯の所得制限や医療費の一部を限定したものを含め、約半数の自治体において実施されているところであります。1点目のご質問でありました、現行の乳幼児等医療費助成事業と同条件により、高校生まで拡大した場合の予算増加額は、あくまでも想定額ではありますが、250万円から300万円程度の増加と見込んでおります。2点目としてご質問いただきました、高校生までを対象とした医療費無料化の拡大に係る村の見解ですが、まずは前提といたします医療費助成の趣旨は、一般の方と比較して医療費が多額または医療費の負担が家計を圧迫する可能性の高い重度心身障害者や、ひとり親家庭を対象とした無償化と同様に、乳幼児医療費の助成もお子さんが小さな時期においては、医療機関への受診機会が多くなると想定されることから、都度の医療費負担が伴うことに対して助成するための施策であります。なお、十勝管内において、高校生までを対象とした無償化を導入する自治体につきましては、いずれも帯広市に隣接しておらず、一定の距離がある町村であることから、高校進学の際の金銭面での負担なども考慮した施策であると理解しているところであります。一方、本村における高校生年齢までを対象とした施策・独自事業といたしましては、自己負担を1,000円とするインフルエンザワクチン接種費用の助成年齢拡大、低所得世帯を対象に交通費・下宿代の一部を助成する通学費等助成事業補助金の創設、先ほど木村議員からお話いただきましたが、高校・高等専門学校等に就学する生徒1名あたり月額1万円を支給する高等学校就学支援対策事業補助金の創設など、公約実現のほか、近年において村内多方からのご意見・ご要望などをいただく中で、高校生を持つ世帯の家計面での負担軽減のため、本村独自で実施に踏み切っている施策もあるところであります。これまで高校生を持つ家庭の医療費負担が、家計を圧迫し、どの程度深刻なものかを具体的に調査した経過はございませんが、全国での年齢拡大の状況や北海道における制度拡大の動きなども踏まえ、本村における子育て支援充実のため、医療費助成の高校生までの拡充について、令和5年度からの実施に向けて取進めてまいります。
質問 1番 木村優子
ご答弁ありがとうございました。医療費無料化の対象を高校生まで拡大するということに関しては、令和5年度からの実施に向けて取り進めてくださるという大変前向きなご答弁をいただきました。子育て世帯の1人として、大変心強く、心より感謝申し上げます。そこで何点か確認したいことがございますので、再質問させていただきます。まず、検討の時期についてなのですけれども、この実施に向けて取り進めてくださるとのご答弁でしたけれども、医療費無料化の高校生までの拡大については、私のこの今回の一般質問が出る前から、ある程度所管課内部で恐らく検討はされていたのではないかと思います。実施の方向に固まるまでの経過はどうであったのか。もし何か意見が出ていたのであればお聞きします。
答弁 村長 森田匡彦(村長は2025年6月まで)
この事業、令和5年度から取組むという方向性に関する議論の着手時期というか、その経過でございますけれども、私の中では、コロナ禍を経て、非常に出生率が、子どもの生まれる数が減っている状況、また、人口減少が非常に進んでいるという状況を鑑みまして、また、全国には幾つも徹底的な子育て支援策で出生数を上げていたりだとか、人口増につなげているような自治体もございます。そういった経過を踏まえまして、これは本当に子育て支援策というのは、この事業に関わらず、いろんな面で力を注がなければいけない、そういう非常に今がタイミングとしては重要だというふうに考えておりまして、私の中では、令和5年度はかなり子育て支援策には、いろいろな面で充実させていきたいなという思いはあったのですけれども、それちょっとまだ、庁内の幹部、各課には十分に下していない面はございました。たまたま今回のご質問があったものですから、タイミング的にはこのタイミングで、医療費の拡充については共有させていただいたという状況であります。こんな答えでよろしいでしょうか。
質問 1番 木村優子
タイミングがちょうど重なったということで理解いたしました。やはりちょっと気になる点で、1点目の質問で、もし高校生まで無料化を拡大した場合は、予算増加額は250万円から300万円程度ということでのご試算ですけれども、やはり今後の財源と、あとは実施年数ですね。高校生の高等学校就学支援対策補助金は、大体まずはめどとして10年間分を、教育振興基金に積み立てて、そこからの支出をしていくということで報告されておりますけれども、これから取り進めるということですので、細かくは決まってはいないかなとは思うのですけれども、何か現時点で方針や実施内容について、おおよそ決められている部分ございましたらお知らせいただきたいと思います。
答弁 副村長 山崎恵司(副村長は2025年6月まで)
まずこれを実施する財源なのですけれども、過去に小学生までを助成対象としていたときから、中学3年まで拡大した時点で、その拡大分については基金を充てています。約300万円。それと同じ考え方に立って、今回の高校生までの拡大分については、福祉基金を充当することで進めていくのが良いかなというふうに考えています。それと、年限のことなのですが、最終的にそれ村長と最後まで詰めているわけではありませんが、基本的に高校等の就学支援とは別というふうな考え方、持たざるを得ないかなと思います。ということは、医療費助成の場合、中学3年まで実施していて、所得制限を付けずに。今回、高校生まで拡大するということになれば、それを10年間で止めますという、その10年の根拠何っていうことにもなります。財源の話をそれでされるのであれば、中学3年までで充てていた部分についても、それは年限設けるのかということもありますから。それと、少子化、子どもの出生率アップのことを考えたときに、そのスパンが10年程度のもので、そういったところの繁栄を期待できるのかというところもちょっとありますから、それとはちょっと別かなと。何年という期限設けて打つべき施策とはちょっと違うかなというふうに考えているところであります。
質問 1番 木村優子
わかりました。高校生の就学支援とはまた別ということで、今は検討されているということで理解いたしました。答弁書の方では、高校生を持つ家庭の医療費負担が家計を圧迫しているのがどれほどなものなのかということで、調査はしていないということでしたけれども、私の周りにも子育て世帯の方、高校生をお持ちの方がいらっしゃるので、高校生活に係る、例えば、経費がどれぐらいなのか。あとは医療費がどれぐらいかかるのか。細かいところの数字までは行かないですけれども、一応聞き取りをさせていただきますと、もちろん風邪などで医療機関を受診したりという回数はかなりやっぱり減少はするのですけれども、高校になって、やっぱりクラブ活動に参加されている、特にスポーツ関係の部活では、やはり怪我はつきものですので、整形外科やスポーツ外来に定期的にお通いになられているお子さんが割とやっぱりいらっしゃるという現状があること。あとは、年齢に応じて、体の成長度合いでかかる病気であったり、持病がある方もしくは心の病気を持っているお子さん方は、やっぱり定期的に医療機関を受診されているので、医療費負担もかなりあるというようなお話も伺っております。また、一部報道でも取り上げられたりしていますけれども、コロナ禍の中で、後遺症の影響でなかなか体調が戻らなくて、精神的にも不安定になるケースがあって、進路に影響したりとか、あとは、国立成育医療研究センターというところで、コロナと子どもアンケートということで調査を何度かやっているのですけれども、その調査の上では、小学校、中学校、高校生に分けると、高校生の3割近くの方が、中等度以上の鬱の症状を持っているのではないかというふうに、ちょっと懸念されているというような調査などもありまして、やっぱり年齢が高くなれば高くなるほど、そういった心の不安というか、そういったものが将来の、例えば、進路であったりお仕事であったりというところにとても影響してくるというような調査結果も出ております。乳幼児医療費の助成の目的というのは、家庭における医療費負担が家計を圧迫しないための軽減策であるということが、まずは第一義なのですけれども、高校生もやっぱりそれなりに、先ほどの例のように、医療費はやっぱりかかっているということですね。また、やっぱり高校生活送りにあたって、かなりやはり経費が膨らんでいます。コロナ禍での影響かなと思うのが、教材費で、例えば、タブレット、高校指定のものを例えば購入してくださいっていうような学校が増えていまして、例えば、6万円以上のものをやっぱり購入したりとか、あとは必要な経費、かなりやっぱり今の時代になって増えていますので、そういったほかの経費がかかる分、医療費の負担の軽減がやっぱり高校生を育てているご家庭の精神的、経済的負担軽減にも大きく影響するかなと、私は考えているところです。高校生までの医療費無料化の拡充は、もちろん少子化、子育て支援の充実、子どもを安心して生み育てられる環境づくりに大きく寄与するものだと考えますし、また、人口減少に対応する本村の重点施策である移住定住促進対策においても大きな効果をもたらすのではないかと個人的には考えています。移住をお考えの方たちの多くは、やっぱり子育て世帯の方でありまして、答弁書の方では、十勝管内において、高校生までを対象とした無償化を導入する自治体は帯広に隣接しておらず、一定の距離がある町村であることから、高校進学の際の金銭面での負担を考慮した施策であるというご答弁でしたけれども、違う目線から見てみると、帯広市から通学圏内、もしくは保護者の方が通勤圏内という中札内村の地の利を考えますと、移住や定住先を選ぶポイントとしては、さらに効果的にこの無償制度が拡充が作用するのではないかなというふうに考えます。子育て世帯の負担軽減を含めた支援の充実と、本村への移住定住促進の両面に効果をもたらす施策として、高校生までの医療費無料化の拡充を、ぜひ来年度から実施していただきますようお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。