中札内村議会 平成30年9月定例会 2018年9月14日
「今年は、7月より不順な天候が続いております」
2018年9月14日、中札内村議会の一般質問で、中西千尋議員が質問し、村長 森田匡彦、住民課長 坂村暢一が答弁しました。
- 質問者
- 中西千尋 議員
- 答弁者
- 村長 森田匡彦、住民課長 坂村暢一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 中西千尋
それでは、お許しをいただきましたので、質問をさせていただいます。今年は、7月より不順な天候が続いております。秋の本格的な収穫を迎え、早い時期から、道内また、十勝管内でのヒグマの出没が、テレビ、新聞、マスコミ等により、例年より非常に多い報道がなされている現状でございます。併せて、被害の報告も、近隣、池田町で大きな被害が出ておるような現状でありますし、目撃情報も各地でなされておることでもあります。秋の行楽シーズン、また、山菜採り、秋の収穫日を目前にして、中札内村での現在までのクマの出没状況と現状被害、報告、それに対しての村の対応がどのようななされ方をされておるのか。まず、1点伺いたいと思います。
答弁 村長 森田匡彦(村長は2025年6月まで)
ヒグマ並びに有害鳥獣駆除対策についてですが、本村におけるヒグマの出没状況ですが、今年度8件の目撃情報が寄せられております。上札内、南札内、新札内、西戸蔦各地区の畑や川沿いを歩いていたもので、通行人や住民などからの情報提供によるものです。このうち2件については、ビート、燕麦、豆の食害が報告されております。ヒグマの出没情報を入手した場合、北海道が作成した北海道ヒグマ管理計画に基づいて対応することとしております。出没した個体のうち、人間を恐れて避けていかない個体を問題個体と呼び、その有害性に応じて3段階に分け対応しております。今年度、段階1の問題個体1件については、情報無線での周知、付近住民への注意喚起、猟友会による見回り等を行い、段階2の3件については、問題個体の排除を行うべく箱わなを設置し、猟友会への捕獲依頼を行いました。このうち小熊1頭を捕獲しております。目撃情報が報告された場合、有害性の段階による対応を基本とし、個体の状況や出没地域の状況に対して、必要な対応に努めているところであります。特に人身被害等が懸念されるときには、迅速かつ確実に地域住民へ周知する必要があることから情報無線での情報提供、学校や区長等への連絡を行っております。今後も住民周知の徹底に努めてまいります。その他の有害鳥獣の被害等の状況ですが、本村では平成28年度から平成30年度までを計画期間とする中札内村鳥獣被害防止計画を作成し、エゾシカ、ヒグマ、カラス、ドバト、キツネ、アライグマを対象とする鳥獣と定め、捕獲計画数を設定し農業被害防止に努めております。農業被害の状況ですが、昨年度はビート、大豆、馬鈴薯、デントコーンの食害が報告されております。今年度は、栄地区近辺でエゾシカの集団が目撃され、豆類等の被害が出ております。昨年度の捕獲数ですが、エゾシカ259頭、ヒグマ4頭、カラス734羽、ドバト520羽、キツネ203頭となっております。また、今年度は新たにアライグマが1頭捕獲されております。今後も、有害鳥獣対策協議会、鳥獣被害対策実施隊、猟友会帯広支部中札内部会と連携協力し、農業被害を防止するために有害鳥獣の駆除対策を進めてまいります。
質問 4番 中西千尋
それでは、何点かお聞きをいたしたいと思います。まず、庁舎のある中札内市街地区と上札内、また、クマの出没が報告されている地区との、何と申しましょうか、温度差みたいなのがあることは、まずお考えになっておられることかと思いますし、庁舎があるこの市街地区におると、あまりそういう緊迫した状況にはないかと思いますけれども、8キロメートル、9キロメートル離れておる山間部においては、非常に状況も緊迫している部分も、周りから受けておることも事実でございます。それで、住民への周知、先ほど申されていましたように、広報無線、それから、広報で9月に周知もされておると思いますけれども、そのほか、看板等の設置、クマ出没注意とか大きな看板がありますけども、それらの状況、場所、どのような件数になっているのか。設置場所等をお知らせいただければと思いますが。
答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)
それでは、クマに対する看板設置の状況ですが、全体的なところは、私たちのところ、確実な数字は押さえてはいないのですけれども、平成29年度にクマの目撃があったときに、西戸蔦、それから常盤に看板を設置はしております。ただ、全体的な看板の場所と数というのは、私ではちょっと把握しきれておりません。
質問 4番 中西千尋
看板の設置場所、多分、そのほかにも南札内に相当数新しい看板が設置されているのも見ておりますけども、なるべくそういう周知を徹底していただくこと。村内の方には情報で入っておりますけども、他から来られた方、また、今後、先ほど申した行楽シーズン、山菜採り等々のこともありますので、ほかから来られた方々への周知も、やはり看板等での周知が一番ではないかと思いますので、今後ともそのような方向でお願いいたしたいと思いますし、1点、1頭子熊を捕獲した8月25日かと思いますけれども、情報をいただいておりますけども、これは檻での捕獲だったかと思いますけれども、現在、村が所有しておる、このクマを捕獲する檻の数と、現在、捕獲に使用しておる場所と数字はお分かりでしょうか。お伺いします。
質問 4番 中西千尋
それでは、そのほかで、今数字を調べておられるということでありますので。先ほど説明がございました北海道ヒグマ管理計画ということでありましたけれども、それに出ております問題個体、3段階に分けてというご報告がございましたけども、1段階、2段階、3段階、その段階ごとの何か非常に大きな違い等がありましたら、お知らせをお聞かせをいただきたいと思うのですけれども。この役所の言葉でのご説明、問題個体とかって言われても、なかなか、ヒグマに対してのことかと思いますけれども、問題個体、その1から3までの段階、どのようなことか、ちょっとお知らせいただきたいと思います。
答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)
北海道ヒグマ管理計画の中で示されている問題個体があります。基本的にヒグマは絶滅の恐れがあるという危惧種になっておりますので、基本的にはヒグマの数を保っていくということが大前提にあります。ただし、人身被害や農業被害を起こすクマを、いわゆる問題個体というふうに位置付けております。まず、人を恐れず、人家付近に頻繁に出没する個体。それから、農作物に被害を与えるなど、人間活動に実害を及ぼす個体。それから、人に積極的に付きまとう個体。これを問題個体というふうに位置付けております。ただ、クマが川沿いで目撃をされた。そのまま逃げていってしまったということになれば、これは問題個体とは言わずに非問題個体、いわゆる農作物被害、それから人的な被害はないということで、これは段階ゼロというふうに呼んでおります。クマが目撃されたときに、人間を恐れずに避けない。そこにしばらくいる等、そのようなクマに対しては段階1の問題個体。そのまま川にまた逃げていくというようなことであれば、段階1ではありますが、問題のない個体というふうに判断をしています。農作物への被害、それから人間活動に実害を及ぼす個体、これを段階2というふうに呼んでおります。ただ、出没した地域が市街地、農村地、森林地帯によっては、この地域性によっては、問題2であっても、すぐには捕獲ということにはなりません。さらに、人間に積極的に付きまとう、または人間を攻撃してくるクマ、これを段階3の問題個体というふうに呼んでいます。こうなると、これを、この問題個体を確実に排除していくというような、駆除を私たちの方では対応していくことになっております。
質問 4番 中西千尋
その3段階のご説明は分かりました。捕獲をするということと、今、排除するということでの違いが分かったのですけど、捕獲するというのは、先ほど言った檻等で捕獲するという意味合い。そしてその捕獲したものは、よくテレビで見ていますと、問題がなければ、その場所からどこかへ持って行って、また戻すということもしていますけれども、排除というのは、殺傷を指すことかと思いますけど、今回檻で捕獲した子熊1頭は、聞きましたところ、殺傷したということを聞きましたが、そういうところの判断はどのような状況になっているかお分かりでしょうか。
答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)
問題個体、それぞれクマの状況にもよります。また、目撃された地域が、例えば、森林地帯であれば、排除ということで完全に人里にやってこないように、電気柵を設置するだとか、いろんな方法で山に帰ってもらうというような排除の仕方。そして、畑や人家が近くにあるということであれば、確実に捕獲をして刺し止めていくというような排除の仕方をしております。
答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)
申し訳ありませんでした。先ほどのご質問です。クマの檻の数です。村が所有しているのが7台。現在仕掛けているのが、南札内3台、西戸蔦1台、計4台を仕掛けているところであります。
答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)
今年度、子熊1頭捕獲をいたしました。この個体なのですが、8月下旬辺りから、上札内橋から札内川を歩いているというような目撃情報が続きました。また、南札内の方でも、多分同じ個体だと思われるのですが、道路を歩いていたりという目撃がありました。そこで、これは問題個体1ということで判断をしたのですが、これは頻繁にこの付近で目撃をされていますし、親子グマで動いているというような目撃もありましたので、箱罠を設置をいたしました。箱罠を設置して、8月15日、1頭子熊が捕獲されたということで刺し止めをしました。従来であれば、親子グマ、子熊が捕まると、母親グマがやって来るというようなことがあるのですが、この個体に関しては、子熊が捕獲された後も、母親グマは付近には見当たらなかったという報告を受けております。
質問 4番 中西千尋
それでは、併せてですけども、こういうクマ出没等々の情報が入った折、村猟友会への出動要請等が必ずなされるかと思いますけれども、今回も何度かそういう猟友会の出動要請がなされたか、お聞きいたします。
答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)
今回、この子熊1頭捕獲をしたときなのですが、先ほどもご説明しましたが、上札内、南札内辺りで頻繁にクマが目撃されているということがありましたので、私たちの方で、これを問題個体というふうに認識をして、猟友会の方に依頼をして箱罠を設置をしました。
質問 4番 中西千尋
箱罠を設置する、罠を設置するのは、例えば、その出没地区の住民なり農家から直接ここへ、役場へ連絡があれば、役場でのすぐの対応ができるのか、ちょっとお聞きします。
答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)
農家から目撃情報というのは、役場の方に直接入ることもあります。その場合に、必ず現場に行って、それから農家の方といろいろお話をして、その個体、そのときだけではなくて、以前に見かけたかどうか、その辺をきちんと聞き取りをして、これは箱罠を設置をして捕獲をしていくというふうに判断したときに、猟友会の方にお願いをして設置をしていただいたりしております。直接農家の方から私たちに来ることもたびたびあります。
質問 4番 中西千尋
ヒグマ、これからもっともっと、収穫時期、それから冬眠までの間、非常に多い報告等がなされるかと思いますけれども、まだ人的被害がないわけでありますけれども、池田町での羊の、牧場で相当数クマの被害ではないか、クマの被害だという報告もありますけども、被害ではないかという報告がなされておりますけども、村内の大規模草地、西札内、南札内、元更別での牛の被害等は、村、何か報告をいただいていますか。
答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)
この目撃8件のほかに、今のところ、まだヒグマの被害というふうに確定はしておりませんが、大規模草地、元更別牧場から、牛が1頭いなくなったということで連絡がありました。産業課の方で対応していただいたのですけれども、現場を確認をして、牛の骨、それから、付近にクマらしい足跡があったということで、住民課の方で箱罠を設置をして、先ほど捕獲をされた子熊、このときも親子グマということなので、同じ個体かと思われるのですけれども、箱罠を設置をして、子熊を1頭捕獲をしているところです。ただ、まだこれがクマによる被害かどうか、まだちょっと確定をできていないので、今のところ、その結果を待っているところであります。
質問 4番 中西千尋
分かりました。それでは、次の、先ほど申し遅れましたけども、有害鳥獣の被害状況等について、説明をお願いをいたしたいと思います。先日の報告、7月下旬までの報告頭数がございましたけれども、エゾシカ99頭、キツネ86、カラス239、ドバト228、アライグマ1頭という新しい情報が入っておりますけれども、このエゾシカ、冬期間と夏期、夏の間での被害状況が、冬期間はほとんどないと思いますけども、夏の間の捕獲、エゾシカに対しての対策、これは非常にいろんな問題があるかと思うのですけれども、駆除方法は、先ほど説明されたように、栄地区、南常盤地区での相当数、十何頭の群れが報告をされておりますけども、それの駆除方法というのは、何かこれあるのかどうか、お聞きをしたいと思いますが。
答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)
シカの捕獲に関してなのですが、今回、栄地区の方で集団のシカが目撃をされています。本来であれば、シカ、冬は山の方で過ごして、季節移動する習性だということであります。夏になると、かなり長距離を移動をして、エサ、水、それから隠れ場所ですね、外敵から守るために。その場所を見つけて、母親の集団が移動をして歩くという習性であるということが分っております。今回、栄地区の11頭、私たち調査2回行ったのですけれども、シカを発見することはできませんでした。ただし、山から、中札内であれば、防風林、帯状にありますので、そこを伝わって移動して、それぞれ先ほど言ったエサがある場所、水がある場所、隠れ場所がある場所ということで移動をしていると。2回目の調査では、その防風林の中で、シカの移動経路というのを、確実には分からなかったのですけれども、シカが集団で動いている跡がありましたので、もし捕獲するとなれば、人的な被害がない安全な場所で確実にシカが通る場所に、猟友会にお願いをして罠を仕掛ける等の対応はあるかと思いますが、なかなか、銃を使っての捕獲というのが難しいので、山から下りてきたシカに対しては、今後どのようにしていくかというところを、今研究中ではありますが、今回、去年も同じ個体が、集団が栄地区の辺りに出ていますので、新たな対応が必要かというふうに考えております。
質問 4番 中西千尋
それでは、先ほどの続きになります。夏の時期のエゾシカの対策でありますけれども、なかなか良い方策が見当たらないのも現状で、罠を仕掛けての駆除、また、電気柵を用意してというようなことでありますけども、今のこれだけいろんな情報、科学の発達していることでもありますので、例えば、エゾシカ1体を捕獲したもののうち、認知が分かるGPSを装置して、また、それを戻すことによって、そのシカの行動範囲、夏の間はどこどこへ、冬の間は山へ戻ってとかと、そういうこともこれから、うちの村だけのこれは問題ではないのでしょうけども、何かそういうものができることがあれば、そういうことも考えながら、対策を考えなければならない状況になっておることではないかなと思います。GPSを個体に付けるというような方策、例えば、何かの予算がそういうものに、国の予算があるのかどうか、もしお分かりであればお聞きしたいのですけれども。
答弁 村長 森田匡彦(村長は2025年6月まで)
先ほど、GPSによる検知ということでのお話ありました。2016年度に、全国でエゾシカによる被害というのが56億円ぐらいになっているということで、国としても非常にこの対策、有害鳥獣に対する対策というのは力を入れていこうという形にはなっております。それで、総務省の方で2019年度の予算で、IOTを活用したその有害鳥獣対策ということで、いろいろ予算化、実証試験的なものを予算化しようという流れになっておりますので、その状況も鑑みながら、中には京都府などでは、ドローンを使ってシカを追い払うだとか、そういった取り組みも進んでおりますし、いろいろとこのシカの食害については、対応策は全国でいろいろ練られているところでありますので、そういったその情報をしっかり収集把握しながら、中札内村でできる対策は何か、しっかり議論してまいりたいというふうに思っております。
質問 4番 中西千尋
今、そういう対策も考えられるということでありますので、主要産業、農協を中心とした当村においても、これからどんどんそういう被害が拡大していくことに対しての前向きなご検討をお願いいたしたいと思います。それから、駆除の方法、なかなか銃での射殺が難しいということでもあります。いろんな檻を仕掛けなければならないことでありますけれども、この檻に対しても、いろんな制約があることを聞いておりますし、今、担当部署からありましたように、どこへでも掛けられるものでもないということでもあります。そこらも含めて、今後、いろんな形での村民からの情報提供があったことに関して、早急にお取り組みをいただきたいと思うことであります。最後に1点、昨年度、アライグマ1頭の捕獲が確認をされております。先日も新聞報道で、33%増、アライグマの地域増というようなこともありました。報道されておりました。そんなことも含めて、当村におけるアライグマ、この1件だけか、それに対する対応、どのようなものかお聞かせいただきたいと思います。
答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)
アライグマに関してです。本村において、今年度、1頭アライグマが捕獲をされております。情報としては、アライグマと特定はできないのですが、アライグマらしい、タヌキかもしれないというような目撃情報というのは、何件か寄せられているところであります。本年度、このアライグマに対しての対応なのですが、振興局の方では、アライグマ会議ということで、特に池田、芽室、鹿追辺りがアライグマの捕獲数が増えているということがありますので、このままいくと、十勝全域でアライグマが繁殖をしてしまうということで、今年の春、アライグマは春に繁殖をします。繁殖力が大変強いので、その春の季節に集中的に捕獲をしていこうということがあったのですが、私たち、ちょっと中札内では今年の春の捕獲には間に合わなかったところなのですが、今回、アライグマ用の檻を10基、対策協議会の方で購入をしました。それから、刺し止めをする装置というものを、平成30年度の予算で購入をしています。これから、来年の春、繁殖をするときに、集中的に捕獲をしていこうというふうに思っています。先日、猟友会の役員会がありましたが、やはり農家の方たちから、どうもアライグマらしいというものを見かけるとありましたので、その春を待たずに、農家の方から捕獲をするということで、檻を順次お貸しをしていっているところであります。
質問 4番 中西千尋
新しい有害鳥獣という形で、アライグマ、3倍に増えているというようなこともあります。今言われたように、十勝管内、当村においても、あまり今まで聞かれなかった事例ではありますけども、そういうことも含めて、今後、有害鳥獣、あまり言葉使いたくないのですけど、有害という言葉、共存しなければならない中で、有害鳥獣の駆除、今後とも担当部署、ご苦労かと思いますけども、村民のいろんな情報を集約しつつ、お願いしたいと思います。以上で質問を終わります。