幕別町議会 令和7年第2回定例会 2025年6月17日
今年だけでなく継続的に平和事業に取り組む考えについて
2025年6月17日、幕別町議会の一般質問で、長谷陽子議員が「今年だけでなく継続的に平和事業に取り組む考えについて」質問し、町長 飯田晴義が答弁しました。
- 質問者
- 長谷陽子 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 長谷陽子
それでは、通告とおり質問させていただきます。戦後 80 年、昭和から 100 年を機に平和事業の継続的な取組を。今年は戦後 80 年、昭和から 100 年という節目の年を迎え、焼け跡から戦争しない国として立ち上がった日本は、復興から高度経済成長を遂げ、繁栄を築いてきたが、そうした時代は過去のものとなりつつある。急速に人口が減少し、経済は低迷している。また、分断が進む世界では、戦いがやまない状態にあり、例えば、ロシアのウクライナ侵攻は3年となり、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区での無差別攻撃が続き、自国第一主義のトランプ大統領が返り咲き、中国との対立はさらに激化しそうな状況にあります。こうしたことから、戦後 80 年、昭和から 100 年を迎える今年は、平和と民主主義を誓った戦後を見詰め直すときであると考え、幕別町として、これを機に、例えば文芸誌によるこの間の振り返り特集や講演会、動画での発信、町民の空襲体験や学童疎開などの体験を聞く会、図書館やふるさと館での特別企画展示、映画会や小中高生による平和標語や平和を願う作文、メッセージ等の募集、学校での平和教育など、今年だけでなく継続的に平和事業に取り組む考えについて伺います。以上です。
答弁 町長 飯田晴義
長谷議員のご質問にお答えいたします。「戦後 80 年、昭和から 100 年を機に平和事業の継続的な取組を」についてであります。世界の平和と安全を実現することは、人類共通の願いであり、平成 29 年7月7日、国連において、国連加盟国の6割を超える 122 か国の賛成により「核兵器禁止条約」が採択され、多くの国が核兵器のない世界の実現に向けて明確な決意を表明いたしました。本町におきましては、昭和 60 年 12 月 23 日に、「世界唯一の被爆国として、広島、長崎の惨禍を二度と繰り返してはならず、非核三原則を完全に守り、美しい郷土の自然と豊かな文化を守り、平和な未来を子供たちに引き継ぐ」とした「平和非核宣言」が決議され、この精神の下、平和事業及び平和教育に取り組んでいるところであります。平和事業につきましては、平和非核宣言の看板を町内4か所に設置しているほか、毎年、平和への願いを込めた千羽鶴を被爆地である広島市及び長崎市に贈る運動を町民に呼びかけ、昨年度も 4,000羽以上の折り鶴が集まり、終戦記念日に合わせて、広島市の「原爆の子の像」と長崎市の「原爆資料館」に捧げております。また、原水爆禁止国民平和大行進実行委員の皆さんが行程中、本年も先月 15 日に本町にお立ち寄りいただきましたが、核廃絶の願いを込めた短冊を託すとともに、激励をさせていただいているところであります。さらに、毎年8月には、核兵器使用の悲惨な実態を風化させることなく、核兵器の廃絶と平和の大切さについて考えていただく機会として、幕別地区、札内地区及び忠類地区の3地区で順番に、原爆パネル展を開催しているところでありますが、昨年度から、同様の取組を行っている「原水爆禁止幕別協議会」と共催でパネル展を開催しており、本年度は、7月 22 日から 28 日まで札内コミュニティプラザ、8月1日から 15 日まで図書館本館の2か所で開催いたします。このほか、平和首長会議の一員として、加盟都市との連携を密に行動を共にしている中で、令和4年度から同会議が取りまとめております「核兵器禁止条約」の早期締結を求める署名活動に参加し、昨年度は8月1日から 23 日までの間、役場本庁舎、札内コミュニティプラザ及び忠類コミュニティセンターの各施設内において、署名コーナーを設けたところであり、本年度も同様に実施することとしております。戦争の歴史を学ぶ取組といたしましては、平成7年9月 30 日に発行されました「町民文芸まくべつ」第 11 号の中で、この年がさきの大戦の終戦から 50 年の節目でありましたことから、「私と終戦」と題した特集を組み、10 人の町民の方からお寄せいただいた戦争体験が掲載されたところであります。さらに、令和4年発行の第 38 号、5年発行の第 39 号、6年発行の第 40 号においては、史実録など戦争に関する投稿が掲載されており、本年 10 月に発行予定の第 41 号においても史実録が掲載される予定であります。また、本町にも、空襲による爆弾投下跡や蒸気機関車が破壊された記録のほか、戦没者の名前が刻まれた碑など、第二次世界大戦の暗い傷跡が残されており、新田の森には昭和 20 年7月 14 日、新田べニヤ工場を中心に、幕別市街地で空襲があったことを示す機銃痕の残る壁がありますことから、学校の社会の授業の一環として、現地を見学し平和の重要性を学んでいる学校もあります。これまで、町民の空襲体験や学童疎開などの体験を聞く会などについては実施しておりませんが、百年記念ホールでは、町民芸術劇場の主催事業として、戦争によって未来を奪われた若者たちの物語、演劇「遠い約束」が令和元年 11 月に上演されたほか、昨年8月には戦時中に一貫して反戦を訴え続けた僧侶の姿を描いた映画「明日へ-戦争は罪悪である-」が上映されたところであります。今後におきましては、こうした事実を戦争経験のない多くの方に知っていただくため、機会を捉えて広報紙の特集ページの掲載について検討するほか、節目に合わせて、講演会、映画の上映や演劇などを通じて戦争の歴史に触れる機会を提供することができないかどうか、指定管理者などと密接な連携を図るとともに、近隣市町村で開催される戦争をテーマとした行事等の周知に努めてまいります。図書館では、町に関する郷土資料を収集するに当たり、町の刊行物をはじめ、歴史・文化・産業など網羅的な収集に努めているところでありますが、町内の戦争の記録や体験、戦跡に関する資料につきまして、本館では主に、郷土資料のスペースの一角に設けている戦争に関するコーナーに保存しており、映像の資料はありませんが、自分史や文集などの一部に関連する記載のある図書を含めますと、約 30 冊を所蔵しております。例年8月には、「戦争と平和に関係する図書展示」として、戦争と平和にまつわる図書をカウンター近くの展示スペースに集めた特別展示を全館で開催し、期間中には展示した図書を図書館のホームページにも掲載し紹介しておりますが、本年は、「平和非核宣言」が決議され 40 年の節目の年を迎えますことから、先ほど申し上げましたように、特別展示に加え8月1日から 15 日まで、図書館本館において原爆パネル展を開催することとしております。また、平成 28 年には、図書館のボランティアでありますまくべつ BOOK サポーターによる企画として、ふるさと館事業委員会が調査いたしました三角兵舎跡を中心としたパネル展示を8日間開催、さらに昨年は、戦争時代の記録を次世代に継ぐため、現在では貴重となった生活用品や戦いに赴く前にたたき割る軍猪口(ぐんちょこ)などの展示を 23 日間行ったところであります。また、ふるさと館では、銃弾が貫通した旧日本軍の水筒や家族らが寄せ書きをした日章旗のほか、軍隊手帳など 25 点を戦争に関するコーナーを設け常設展示しているところであり、今後におきましても、限られた展示品ではありますが、改めて広報紙や SNS 等で紹介し、来場を呼びかけてまいりたいと考えております。小中学校における平和教育については、学習指導要領に基づき、児童生徒の発達段階に応じて行われており、小学校第6学年の社会では、我が国が日中戦争や第二次世界大戦など戦争による歴史的な事実を通じ、戦後の民主的な国家として出発し、平和な世界の実現のために国連の一員として重要な役割を果たしていることなどについて学習しております。また、中学校では、社会の歴史的分野で、世界大戦が人類全体に惨禍を及ぼしたことを理解するとともに、国際協調と国際平和の実現に努めることが大切であること、社会の公民的分野では、日本国憲法の平和主義について理解を深め、我が国の安全と防衛及び国際貢献について考え、核兵器などの脅威にも触れ、戦争を防止し、世界平和を確立するための意識と協力の態度を育成するよう指導を行っております。なお、ご質問の「小中高生による平和標語や平和を願う作文、メッセージ等の募集」については、一部の学校で題材として取り組んでいるものの、全ての学校において限られた学習時間の中で実施することは難しいと考えておりますが、今後も引き続き、戦争の残した教訓や平和の大切さについて理解が深められるよう、教育委員会を通し、平和教育の充実にさらなる配慮をいただくよう要請してまいります。本年度は戦後 80 年を迎え、第二次世界大戦で、多くの尊い命、財産、自然、文化を失った体験の記憶が年々薄れつつある中、今後も引き続き、戦争に関わる歴史資料等の収集や、町内の語り部を尋ね当てることに努め、戦争の残した教訓や平和の大切さを学べる機会を設けてまいりたいと考えております。町といたしましては、町民の間に「平和非核宣言」の精神が根づき、風化させないためには、継続して取り組んでいくことが重要であると考えておりますことから、今後におきましても、引き続き現在のさまざまな平和事業などを通して、町民の皆さんと一緒に平和の尊さを考える機会をつくってまいりたいと考えております。以上で、長谷議員のご質問への答弁とさせていただきます。
質問 6番 長谷陽子
詳しい内容ありがとうございました。しかしながら、これからは、それだけではよいでしょうか。今、世界情勢を見ていると、第二次世界大戦と同じく領土の奪い合いが始まっています。恐ろしく、子どもたちや女性、老人たちが、巻き添えを食っております。いつかまた日本も巻き込まれるのではないでしょうかと、私は常々心配しております。次の世代に平和のバトンを渡せるよう、今生きている私たちの責任でもあると考える。平和を守るためには、コミュニケーションとか対話を重視し、相手に対しても理解もしくは思いやり等を持ちながら、対話をし続けることが大事だと私は思っております。ですが、今、AI 時代になりまして、いろいろ変化が出てきていると思いますが、町長、その辺はどのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
まず、今、答弁をした内容で十分なのかというご質問でありましたけれども、やりようもこれ以上ないかなと、もうやるだけやってきているというのは、私たちの今考え方でありまして、それよりもむしろ今おっしゃられているのは、外国が我々の意思にかかわらず攻め込んできたときに、どうしますかということでありまして、これはもう国が政府の責任としてしっかりと平和外交をやっていただくしかないのかなというふうに思っています。ただ、我々はできることをしっかりやる、やっぱり戦争の惨禍を忘れることなく、二度とそういうことが起きてはならない、日本から攻めてはならないと、そういったことをしっかりと学んでもらうこと、大人にもしっかり理解してもらうこと、これが大切だろうというふうに思っております。
質問 6番 長谷陽子
ありがとうございました。以上です。