みんなの議会

むかわ町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月14日

ししゃもの養殖等の調査研究について

2021年12月14日、むかわ町議会の一般質問で、東千吉議員が「ししゃもの養殖等の調査研究について」質問し、農林水産課主幹 藤野真稔、農林水産課長 酒巻宏臣、副町長 渋谷昌彦、町長 竹中喜之が答弁しました。

質問者
東千吉 議員
答弁者
農林水産課主幹 藤野真稔、農林水産課長 酒巻宏臣、副町長 渋谷昌彦、町長 竹中喜之

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 1番 東千吉

次に、その上で、漁師経済が喫緊の課題と考えたとき、さらに一歩進めてししゃもの養殖等検討してはどうかと考えたのですが、このことについて、行政がいわゆる調査研究を漁協、漁師、水産試験場等の方々と共に前へ進める考えがあるかをお伺いしたいと思います。

答弁 農林水産課主幹 藤野真稔(農林水産課主幹は2022年6月まで)

育てる漁業に関する御質問について、私のほうからお答えさせていただきたいと思います。まず、回帰率につきましては、新しいふ化場の整備計画においては生存率という、同じものなんですけれども……〔「生存率」と言う人あり〕

答弁 農林水産課主幹 藤野真稔(農林水産課主幹は2022年6月まで)

はい。生存率という率を使わせていただいていまして、これ回帰率とほぼ内容は一緒でございます。と表記しておりますが、北海道栽培漁業振興公社、こちらの調査報告をいただきまして、数値を用いて0.6%とさせていただいています。次に、養殖事業に関しまして、ししゃもの生態については不明な点が多くあるものの、5年前から北海道立の総合研究機構であります栽培水産試験場、こちらにおいて栽培技術の研究を開始し、現在も継続しているところです。この研究は基礎技術の段階でありまして、すぐに結論できるのではなく長い歳月を要すること、養殖の実施については、さらに応用技術の研究を相当な時間と経費をかけて積み重ねていく必要があります。現状といたしましては、試験場等の研究機関において基礎技術の研究段階であることから、これまで実施してきた漁獲時期の設定、ふ化事業等の資源管理を最優先に取り組んでいく考えでありますので、御理解のほどお願いしたいと思います。

質問 1番 東千吉

今の答弁の中で生存率が0.6%とおっしゃいましたか。今、いわゆる僕が求めていた回帰率も含めて0.6%ということですから、非常に少ない生存率であることが、自分の中でもはっきり思いました。今、我が町においては、ししゃものふ化場の建設で約7億6,000万の巨費を投じて建設中ということで、予定としては令和5年にふ化をするということでございますけれども、そのふ化をした中で、ししゃもを放しました、帰ってくるのは0.6%でした、こういう状況になるということになりますと、費用対効果どころか、非常に、何ていうのか、それだけで終わらすわけにはいかないだろうというふうになおさら思ったところです。加えて、潮流、いわゆる東から西へ潮の流れがむかわのほうに向かってあると思いますけれども、この鵡川の河口を塞がるような潮流の現象でししゃもの遡上をさらに妨げられるというふうに伺っております。水産試験場のデータもありますけれども、さらにそれに加えてそういう妨げがあるというふうに聞いておりますけれども、そこの部分の現状とその対策についてはどう捉えているかお伺いしたいと思います。

答弁 農林水産課長 酒巻宏臣(農林水産課長は2024年3月まで)

かつて、鵡川河口の特徴として、大きな河口干潟が形成されてきた時代で、その際に、たしか昭和50年代ほどの頃には、町の要望として、河口の埋塞を防ぐことに対しての取組要望というものもさせていただいた実績があると記録されてございますが、近年、河口は変動するものではございますけれども、そういった完全埋塞するような今状況にないということから、そういった課題というのは、今、大きく取り沙汰されていないというふうな認識をしてございまして、したがいまして、そういった部分からは、国等の要望についても現在はそういった部分では行われておりませんで、むしろ河口を保全していくというような取組のほうにシフトをしてきているというような状況でございます。

答弁 農林水産課長 酒巻宏臣(農林水産課長は2024年3月まで)

費用対効果に対しましてのこのふ化場の計画、そしてその後の取組が重要ではないかというところでございますけれども、まずは町魚ししゃもというものの、そういった産卵、そしてふ化していくまでの環境というものをこのふ化場の中でしっかりと整備をして環境を整えた上で、まずは、先ほどの答弁と重なる部分でございますけれども、資源の管理の観点からの操業時期の取決めですとか、そういった部分の取組をしっかりとして、資源管理というものをまずはしっかりとやっていきたいと。そして、試験研究機関等で行われていますそういった基礎技術の研究の積み重ねというものを、成果というものを期待しながら取組を進めていきたいというふうに考えてございますので、御理解いただきたいと思います。

質問 1番 東千吉

今、先ほどから佐藤議員も漁業について質問をしていましたけれども、漁師の生活、経済も非常に困窮しております。そういった中で、私は本当はししゃものふ化場の建設に大きな期待をしておりました。そういった中で、今の話を聞きますと、いわゆる回帰率が、回帰率じゃなくて帰ってこない魚の量が99.4%、ほとんど帰ってこないというふうにしか僕は受け取れないんです。そうした中で、ふ化場だけで終わらせるということは非常に何かしっくりといかないというのが私の心境でございます。そういった中で、今、ここの最初の質問であったように、ふ化からさらに一歩進める養殖等について各研究機関でも研究しあぐねているというのは分かっております。ただ、現場の部分の中で、それをどういうふうにできるかというところを、せっかく99%帰ってこないんなら、その中の何%かで、実際に現場できちっと養殖の研究も進められるように、関係機関と共に連携を取りながらやっていく必要あるのではないかというふうに思います。その中には、どうしても漁師の力も借りなければいけないでしょうし、そういった中で全体的な、国家レベルのふ化場ならまた話別だけれども、我が町のふ化場の中でのふ化、そしてまた、それが漁業振興につなげるよという部分ではどうなのかというところをもう一度お伺いしたいと思います。

答弁 副町長 渋谷昌彦(副町長は2022年3月まで)

今、いろいろ出ておりましたけれども、生存率ということで0.6%、これは帰ってこないといい ますか、卵からふ化して、ここ稚魚まで育てられませんから、ししゃもってそういうものじゃないんで、発眼卵のときに川に放れていきます。それから、海に流れていく間に、いろいろと食べられたり、いろんなことがたくさんあるんだと思います。そういった意味で、こういった魚の0.6というのが、むかわだけの問題ではないと思うんですけれども、そういったものなのか、ちょっと私どもにはこの数字の多い少ないというのは分かりませんけれども、決して多くはないというふうにも私も思います。そういった意味だからこそ、安定的なふ化といいますか、たくさんの発眼卵といいますか、稚魚が海に行かなければ戻ってこられないだろうというふうに思います。そういった意味では、自然の産卵はもちろん大事ですし、それとともに、ふ化場で安定的に、災害とかに影響されない安定的なものも必要だろうと。そういう両輪で、いかに放していく数を増やしていくのかというのが今必要なことなんだろうというふうに思ってございます。そこに大きなお金がかかっているわけでございますけれども、確かに費用対効果という意味ではいろいろ難しいところもございますけれども、これは漁師だけの問題ではなくて町全体の産業にも大きく影響しているものでございますから、そういった意味では跳ね返りもそれなりにあるものというふうに思っているところであります。それと、将来的には、確かに議員おっしゃるように、育てる漁業、養殖というのも将来の中には検討されるのかもしれませんけれども、現段階では本当に水槽の中での研究室でのレベルというふうにも聞いてございます。ぜひ、私ども、そこにいろんなところで参画ができて研究が進むのであれば、当然ながら協力ということも惜しまないわけでございますけれども、そういったところの長期的な視点に立ちながら、そういったものもあるということは今後の課題に捉えていければなというふうに思ってございます。

質問 1番 東千吉

漁師の中には、ししゃもの生態とまではいかないかもしれないけれども、この動き、1年生のししゃもだったり2年生のししゃもだったりということを経験上で実際の場所で感じている漁師の方も何人もおります。ここは研究機関よりも非常に現実の部分があると自分では思っておりますし、そういうところをやっぱり上手に使っていく必要があるという観点から、漁協あるいは漁師の人と行政もしっかりと連携を取った中で、なるべく早い段階でそのししゃものふ化場がきっちと地域で、ああ、これはいかったふ化場だなと地域でも感じられるような、そういう部分での活用を早急に、なるべく早い段階でやっぱりやる必要があるのではないかというふうに思うんですが、その件についてもう一回お伺いしたいと思います。

答弁 町長 竹中喜之

東議員も御存じかと思うんですけれども、むかわ町のししゃものふ化場の建設に向けては、ししゃもの生態系の解明と並行しながら、かなり長い年月をかけてこの間に来ているのは御承知かと思います。そこには漁協の組合の生産者の皆さん、さらには建設に向けて栽培水産試験場の皆さん、建設主体はむかわ町であっても、そこには北海道開発局室蘭開発建設部の治水課の皆さん、大変な労力と知見というのを照らし合わせながらこの間に来ているところでもございます。それでもなかなか生態系というのは難しい魚だからこそ、先ほど副町長のほうからも言われたように、これでもかというんであれば、次善の策としてできることはないのかということで、生産者の皆さんの一つの、今回のふ化場は、これからのしるべの一つにもつながるものと私も受け止めてスタートを決めているところでもございます。参考までに、道内のサケの回帰率、これは回帰と生存率は違いますけれども、これは1974年から2020年までデータを見ますと、道内のサケですよ、これ、サケの回帰率は1.6から五、六%。ですから、ポイントは違いますけれども、非常に、先ほども申し上げました、佐藤議員のときに。道内における主要魚種においても非常に生態系というのがつかみにくい。サケよりももっと生態系がつかみにくいのが今のししゃもということでございます。あわせて、東議員がこれまでも申し上げてきている漁協の生産者の皆さんとしっかりとむかわ町も連携を組みながら、国、さらには試験場ともより一層の連携を図った中で、資源管理型漁業追っていきたいと思いますので、御理解をお願いします。

質問 1番 東千吉

町長のおっしゃるとおりだと思います。ししゃもが町の魚だけに、しっかりと大事に育てていけるような、そういう形をよろしくお願いしたいと思います。そういう意味で、私の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

出典:むかわ町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月14日 議事録 PDF(47ページ) 間違いを知らせる