妹背牛町議会 平成29年第4回定例会 2017年12月14日
人口減少対策について
2017年12月14日、妹背牛町議会の一般質問で、渡会寿男議員が「人口減少対策について」質問し、町長 田中一典、農政課長 廣田徹が答弁しました。
- 質問者
- 渡会寿男 議員
- 答弁者
- 町長 田中一典、農政課長 廣田徹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 渡会寿男
(登壇) このたびの町長選挙におきまして、田中新町長が誕生いたしました。就任おめでとうございます。これからのまちづくりに対する町長の基本的な考えを伺いたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。それでは、通告に基づき質問いたします。1点目は、人口減少対策についてでありますが、総合戦略も策定しておりますが、人口減少を抑制するには雇用の創出、住宅環境、子育て環境と全てが密接に関係しており、すぐに問題が解決するものではなく、地道な施策と活動が重要と考えております。人口動態を見ると、自然減は22年から26年の5カ年平均で年間38.2人となっているが、直近の自然減と社会増減数の転入、転出を見て、素直な思いと具体的な考えがあればお聞かせ願いたいと思います。次に、農業振興についてであります。現在前寺崎町長が進めておりました国営農地再編整備事業が終了を迎え、RTK―GPS普及リース事業も入っておるところでございますが、妹背牛農業を今後どのように描いているのか。長期ビジョンがございましたらお聞かせ願いたいと思います。また、米穀乾燥調製貯蔵施設の機能増強工事についてでありますが、平成28年、沼田施設、平成29年に秩父別施設の改修が終わり、処理能力のアップと品質向上に大きくつながっているところでございます。妹背牛施設も早急に色彩選別機、あるいはもみすり機等の更新が必要として昨年事業計画されましたが、事業費を含め予算獲得がどの程度進んでいるのか伺いたいと思います。以上、2件についてご答弁よろしくお願いを申し上げます。
答弁 町長 田中一典(町長は2025年3月まで)
渡会議員の質問に答弁させていただきます。まず、1番、人口減少対策についてでございますが、渡会議員指摘のとおり、自然減は22年から26年の5年間平均しますと38.2人、それから直近の自然減と自然増減数の転入、これを差し引きしますと39人ぐらいが転出傾向にございました。これらを見まして素直な思いといいますと、この流れはどうやったらとまるのかなという、別に暗たんたる思いではございませんが、これが今までの流れだったのかと思いながら、私はどのようにこれに対して対策を立てていけるか。とりあえず最初にやりたいのは、今佐藤鋳工さん、それからホクレン包材さんという大きな企業のほうに妹背牛以外から通っていられる方がいらっしゃいます。ここの企業にアンケートをとらせていただきまして、この企業だけではなく妹背牛町に働きに来ている方たちの中で、もし希望があれば妹背牛に住みたいという考えのある人たちを抽出しながら、この動向を探ることをしながら、優良賃貸住宅がどれぐらい必要なのか、そういう起案に持っていける準備をしたいと思っております。とりあえずそれがスタートだと思います。2番、農業振興についてでございますが、今私が考えておりますのは、加藤町政から始まりました国営換地事業、大規模な区画による農業なのですけれども、これがどのように実際の製品の質、それから労働条件、それから収入アップにつながってくるのかというのは、これが終わった段階から少しずつ証明されてくる、あるいは証明していかなければいけない作業かと思っております。この方向は、今まで進んできましたし、それから寺崎町政8年の中でGPSを使った先進的な農業、省力農業もこの中には含まれております。この方向が一部にありながら、私は妹背牛町の農業が全部これに向かって進むとは考えられません。やはり小さな農業、特色のある農業、あるいは花卉栽培、いろんな種類の方が農業を支えて、大きな意味で大きな農業、それから小規模、中規模でも特色のある農業が生き残っていける農業の施策の中で重要な要素を占めているのではないか、そういうふうに考えております。理由は、大きなところがもし継ぐ人がいなくなったり、あるいは亡くなってしまう、あるいは法人化が無理だということになりますと、そこを引き受ける農家が必要になります。しかし、大規模なところになればなるほどそれを引き受ける困難さが出てくるように私は予想されますし、それは今皆さんが頑張っていらっしゃる法人化のほうにも向かうと思うのですけれども、小さな農業のほうが外から参入しやすい。新しい人が就農してくる可能がある、そういうふうに私は踏んでおりますので、小規模、中規模の特色のある農家も一緒に助けて、そして両者がこの町で混在していける町にしていけたらいいなというふうに私は漠然とですが、思っております。
答弁 農政課長 廣田徹(農政課長は2020年12月まで)
3番目の米穀乾燥調製貯蔵施設機能増強工事についてお答え申し上げます。この米穀乾燥調製貯蔵施設、いわゆるカントリーの機能増強工事につきましては、平成30年度の国の強い農業づくり交付金事業の採択を目指しまして、空知総合振興局とのヒアリングは終了いたしております。現在その振興局と道本庁との協議が行われております。年内にはその協議も終了との見通しでございまして、その後、年明けには道本庁と今度国の北海道農政事務所との協議、その後最後に農水省本省との協議となります。事業採択は、今のところ4月を想定しておりますが、採択されるかは国の予算枠がありますので、確定されているものではないことをご了承いただきたいと思います。なお、事業費につきましては、税込みで3億2,400万を予定しておりまして、このうち49%は国の補助金になります。残りにつきましては、過疎債と農協の基金で対応をする予定でありまして、財政的な負担は軽いものというふうに予想をしております。この事業の採択と過疎債の適用ができるよう、今後とも努力をしていきたいというふうに思っております。また、主な工事内容につきましては、受け入れ処理を4つのラインとするため、色彩選別機2機の追加、現存で2機なのですが、これを4機にすると。それと、もみすり機は、現存3機あるのですが、1機追加しまして4機としたいということでございまして、1日当たりの処理量の増加及び受け入れ作業の効率化等の効果が見込まれております。以上、答弁とさせていただきます。
質問 7番 渡会寿男
第1点目の人口減少対策ですか、この件について今ほど答弁がございました。佐藤鋳工株式会社さん等アンケートをとっているといったことでありますが、そもそも私今の段階では妹背牛の事業所あるいは企業については、雇用は不足しているといった状況ではないかなというふうに思っております。そういった中では、企業といろいろ連絡とり合いながらやることもいいでしょうけれども、行政が何かしら事業所あるいは事業と組んで、都会の今非正規労働者がいますから、かなり安くそういう人たちを呼んでくるような何かPR的なもの、現地に行って、どういった回り方するのかちょっと私もまだ考えておりませんけれども、そういった活発な動きの中で、こちらへ来ていただいて労働者を確保するといった体制も私は必要なのかなと思います。町長さんいろいろと上京等行くと思いますから、人脈的な交流の中でそういったものも取り組みの必要があるのかなといったことで私は考えておりますので、ぜひその辺はやっていただきたいなと思いますので、どういった考えがあるのかお知らせを願いたいなというふうに思います。それから、農業振興でございますが、小規模農家、あるいは特色ある農家の支援をしていきたいといったことでありますが、これは小さい農業に携わるということは、外からは参入しやすいですけれども、それなりの所得の確保が非常に難しい。あるいは、ハウスの助成でもしていただかなければなかなかできないのかなといったこともございますので、今の段階でそういった小さな農家というのは妹背牛に何戸あるのですか。それと、特色ある農家、今のところ何件の方がいろんな特色ある農家をやっているのか、その辺わかっておればお聞かせ願いたいなというふうに思っております。それから、最後ですが、地酒とワインの特産品開発といったことで町長さんみずから公約されております。この中で、有機無農薬栽培の契約実証事業者を公募選定といったことでありますが、私はこの中身いろいろ自分なりに考えてみましたけれども、なかなか難しい問題が山積しているなというふうに思ってございます。町長さんどういった形でこの点を考えていらっしゃるのか、いま一度お聞かせを願いたいなと思います。以上、3点についてよろしくお願いいたします。
答弁 町長 田中一典(町長は2025年3月まで)
それでは、ご答弁したいと思います。人口減少対策についてですが、行政が動くという、労働者を探して動くというような動きは、とりあえず今のところは考えておりません。ただ、今佐藤鋳工さんベトナムから従業員が入っていまして、それが少しずつふえております。それから、ホクレン包材さんもベトナムから入っておりまして、これもまた次年度、再来年度とふえてくる予定でいると聞いております。ただ、この人たちは、アパートに住むというよりは集団生活をしていることが多いので、一軒家を借りたり、そこをリフォームして住んでいるという形でいるように思われます。私が今考えていますのは、外国人労働者に向けたというよりも、妹背牛に通っていらっしゃる方で、できたら近くに住みたいのだというような要望があるかどうかを調査をするという段階をこれから始めたいということで申し上げました。これから積極的に労働者を探すというような動きにまで行政が踏み込むことは、今のところ考えておりません。それから、農業振興について、小規模農家は、水稲などの場合は特に所得が安定するほど得られないのだと、それで大規模に向かっているのだというご指摘がございました。それは今そのとおりだと思います。それから、施設の助成もしなければスタートもすることができない、それも私は少しわかっております。問題は、何戸あるのかと、特色ある農家が何戸あるのかわかっていたら教えてほしいということですが、私は1つは花卉栽培、それと1つはJAS有機を今初めて認証を受けた農家があるということを聞いておりまして、それから減農薬に皆さんが取り組んでおられるということを聞いております。ただ、それが米価の値段に直接反映されるような形にまだまだなりにくい、市場が安定しているわけではないということもわかっております。ただし、都会、あるいはほかの地から妹背牛で農業をしたいというときに、そういう農業も支援するというある種の形ができ上がりますと就農者がふえる可能性があると。私は、そこに少し期待をしているところでございます。それから、途中で質問ありました地酒の話です。地酒は、新十津川町で今つくっておられる彗星という酒造好適米で、金滴酒造が大吟醸、それから吟醸をつくっております。そのお酒を私も飲みましたところ、これは非常においしいし、金滴も腕を上げたなと思いながら、私の町も主食米をもちろんつくる産地としてはこれからも生き残っていくということは間違いございません。これは私も確信しております。ただ、2アールか、3アールの土地で1つのタンクができるという情報も入っております。妹背牛のお土産として、おいしいお酒ができる、おいしいお酒のできるところはおいしいお米ができる、これは一つのイメージ戦略ですけれども、私はこういうものをやってくれる農家がいたなら、これに取り組みたいというスタンスでおります。もし何か危惧されることがありましたら、またご質問いただければと思います。以上です。
質問 7番 渡会寿男
ある程度のことはわかりました。佐藤鋳工さんのアンケート調査ということでございますが、やはりその前にもうちょっと企業や事業所ですか、その部分の雇用が本当に何人必要なのか、そこを調べて全町的な対応をとっていくのが、最終的には商工会と一体となって人材確保に向かっていくといった仕組みづくりをしないと私はなかなか移住、定住促進にもつながらないのかなというふうに思ってございますので、商工会さんにそういった人材確保の支援をしながら、町全体で人材確保を図っていくといった体制づくりが必要なのかなというふうに思っております。ここでやる分については、ただハローワークに行って、申し込みをしてくるというような段階だけではなかなか人材確保はできないかなというふうに思ってございますので、その辺は今後の町長の考え方もございますから、ぜひ検討していただきたいなというふうに思っておるところでございます。それから、お酒の関係ですが、もうちょっと詳しく話していただかないと私もわかりません。酒につきましては、ピンネ農協あたりは酒米を中心につくっていると。そして、ある程度特産品にしたいお酒というのは、普通のお米でもお酒つくれるのです。だから、どっちにいくのかでいろいろなスタンスがありますから。それと、農協との関連性はどういうふうにしていくのか。行政として、もし酒米だけをつくるのであればその技術指導、あるいは価格、それと組勘制度やっておりますから、行政でただ応援してもらって、その後ちょっと万が一おかしくなったときにどういった体制の経営指導ができるのか、そういった面も全部クリアしていかないと、行政で全部見てくれるのならいいです。最後破綻したら全部ちゃんとやってあげなければいけない、それぐらいの気持ち持たないとなかなかできない問題だと思いますので、私はだめだとは言いません。ただ、お酒は酒米でなくて普通のお米でつくって、それを提供して飲んでいただくといった方向性のほうがいいのかなと、お酒に関しては。それより私は別のこうじとか、今甘酒ブームですから、それは普通のお米でも充分できるものですから、そういった方向に持っていくのも一つの方向かなというふうに思ってございますので、その辺もじっくり検討して考えていただきたいなというふうに思ってございます。そういったことで、もし町長の考え方があれば、もう一回お聞かせ願いたいなというふうに思います。
答弁 町長 田中一典(町長は2025年3月まで)
1番目の企業がハローワークに人材を出すというのは、私見ていますと余り効率は確かによくないです。ただ、問題は、私たち行政のスタンスといたしましては、企業が求人をしているときにその町に住める状況であってほしいと願っているのかどうかというそこのニーズをはからないと、私たちが探しても住むところがないと、そういうことになることにはならないと思います。ですから、今はやはり安い労働力を目指して、アジアのほうから呼ぶ傾向があります。この流れが今加速しているように思いますし、私としては日本人の方を雇っていくという方向性が今企業の中で少し薄れているのかなという印象も持っています。ですから、そういうことも含めまして、企業の動向をきっちり押さえなければこの問題に行政のスタンスとして手がかりを見つけることはできないと思いますので、私はそこまでまだ積極的におっしゃるように踏み込んでいく気持ちは今のところございません。ただ、商工とも一体となっていくというご提案は、私はそのとおりだと思っております。それから、2点目の地酒なのですけれども、私は何年か前、妹背牛町がうるち米でつくったお酒を飲んだ記憶がございます。余りちょっと売れる印象は受けなかったのですけれども、やはり酒造好適米がベターだという印象を持っています。これは、これから一緒にその酒を飲んだりすることもありますし、お話をしながら、先ほどの引き受けてくれる農家の経営、経済、そういうもの全般をちゃんと見て支援していけるのかと、そういうことも含めましてどういう形がいいのか探させていただきたいと思います。こうじにつきましても、いろんな形で今うるち米からつくられている現状は知っております。しかし、お酒に関しては、私も酒屋をやっていましたけれども、やはり酒造好適米のほうに気がいく状況で、これに関してはまだまだ皆さんとも相談して、予算措置もしていかなければいけませんし、まだ少し時間がかかると思いますけれども、検討課題としてきょうは引き受けさせていただきたいと思います。