みんなの議会

紋別市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月5日

(1)地域における緊急時に備えたBCP(業務継続計画)の策定について/(2)地域密着型介護老人福祉施設の開設について/(3)当市における医療体制の整備について/(4)小・中学校の統合・再編について/(5)小・中学校の施設整備について

2023年6月5日、紋別市議会の一般質問で、宮川法親議員が「地域における緊急時に備えたBCP(業務継続計画)の策定について」「地域密着型介護老人福祉施設の開設について」「当市における医療体制の整備について」「小・中学校の統合・再編について」「小・中学校の施設整備について」について質問し、市長 宮川良一、教育長 牧野昌教、商工労働課長 住出晋一、庶務課長 茂木洋人、介護保険課長 飯田欣也、保健福祉部長 富樫豪志、保健福祉部参事 新川岳、学務課長 仲条憲明が答弁しました。

質問者
宮川法親 議員
答弁者
市長 宮川良一、教育長 牧野昌教、商工労働課長 住出晋一、庶務課長 茂木洋人、介護保険課長 飯田欣也、保健福祉部長 富樫豪志、保健福祉部参事 新川岳、学務課長 仲条憲明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 宮川法親

私は、市政会の一員として、さきに通告した事項について質問をいたします。初めに、地域における緊急時に備えたBCP――業務継続計画の策定についてお尋ねをいたします。BCPとは、企業や団体が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続、あるいは、早期復旧を可能とするために平常時に行うべき活動や緊急時における業務継続のための方法、手段などを取り決めておく業務継続計画のことであります。BCPは、災害によるリスク以外にも、システム障害や、部品、資金の調達難など、業務がストップする様々なトラブルを想定しており、防災が機能しないことも前提に立てられる計画であります。また、大規模災害時等におきましては、個別BCPでの対応には当然限界があり、同業あるいは類似事業者間の連携による連携型BCPや、地域全体の保健・福祉医療の多職種、多機関による地域BCPといった枠組みを平時から備えておくことが地域住民の被害軽減につながるとされており、災害の多い日本において、特に東日本大震災以降、その必要性が注目をされ、内閣府が公表した事業継続ガイドラインにおきましてもその策定が強く推奨されております。そこで、以下2点についてお尋ねをいたします。1点目に、緊急時における事業中断が企業存続の危機に直結しやすい中小企業にこそ、BCPの策定と運用は、事業、取引先、そして社員を守る上で重要であると言われております。そのため、小規模事業者の多い当市においても、緊急事態の発生による市内事業者の事業縮小や倒産といった事態を招かぬよう、平時において対策を講じる必要があり、行政が率先して地域事業者のBCP策定のためのサポートや計画の実践に伴う経費の一部助成等の支援を検討すべきと考えますが、いかがでしょうか。2点目に、介護分野におきましては、令和3年度介護報酬改定により、施設系、在宅系を問わず、全ての事業所に対し、令和6年4月までのBCP策定が義務化されました。その背景としては、新型コロナウイルス等の感染症や自然災害の発生により、通常どおりの業務を継続することが困難になった場合、日常生活に支援が必要な高齢者が多数いる介護事業所においては生命や身体に大きな影響を及ぼす可能性が少なくないことが挙げられます。さきの第1回定例会においても、昨年12月の市内全域の停電に伴う高齢者の安否確認等について質問がございました。私は、当市における今後の災害あるいは新興の感染症等への備えとして、市民の生命、身体及び財産を保護し、被害を最小限にとどめるためには、地域の保健・福祉・医療分野全体の連携による地域BCPの整備が不可欠であると同時に、行政がまさに旗振り役となって主導的にその整備促進を図るべきだと考えますが、ご見解をお聞かせください。次に、地域密着型介護老人福祉施設の開設についてお尋ねいたします。令和4年第3回定例会の一般質問においても取り上げさせていただきましたが、第8期紋別市介護保険事業計画において令和5年度中に1か所の創設を見込むとある地域密着型介護老人福祉施設の開設について改めてお尋ねいたします。その際の答弁では、慢性的な人手不足や建築資材の高騰による建築費用の増大が見込まれる状況にあり、事業所開設時期などの決定には至っていないが、市としては、介護老人福祉施設の増床は喫緊の課題と認識しており、土地取得に対する支援として市有地の活用も想定するなど、事業実施に向けて引き続き積極的に議論を進めてまいりたいとのことでありましたが、市内医療機関の療養型病床が減少している中で、多くの市民の方から不安の声が聞かれ、この地域密着型介護老人福祉施設の早期の開設が望まれております。その後、運営主体となる法人等の応募あるいはめどはあるのか、お知らせください。次に、当市における医療体制の整備についてお尋ねいたします。いわゆる団塊の世代が後期高齢者となる令和7年をめどとして、高齢者がたとえ重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、医療、介護だけでなく、予防、住まい、生活支援が一体的に提供されるケアシステムづくりが急がれております。また、北海道地域医療構想では、高齢期における慢性疾患が多い、複数の疾病を抱えることが多いなどの特徴を踏まえて、治すことを重視した病院完結型の医療から地域で暮らしていくことを支える地域完結型の医療への転換の必要性が示されております。これにより、病床機能の分化と連携が図られ、在宅復帰が進むことで、在宅医療の需要が大幅に増加することが予測されており、令和7年に遠紋区域において見込まれる訪問診療の医療需要人数は607名とも推計されております。また、内閣府の意識調査によれば、高齢者のおよそ半数以上は、万が一治る見込みがない病気になった場合、人生の最期を迎える場所として自宅を希望されているなど、地域包括ケアシステム構築の観点からも在宅医療の体制整備が不可欠かつ重要な課題であると捉え、以下2点についてお尋ねいたします。1点目に、当市におきましても、長期にわたる療養や介護を必要とする患者が住み慣れた地域で暮らしながら医療を受けられるよう、多職種の連携により、退院支援から日常の療養支援、急変時の対応、みとりまで継続した24時間、365日対応できる在宅医療・介護の受皿づくりが必要であると考えます。遠紋区域地域医療構想では、在宅医療の提供体制については在宅医療を受ける患者の生活の場である日常生活圏域で整備する必要があることから保健所等が市町村を支援していくことが重要であるとしておりますが、当市における在宅医療提供体制の構築に向けて現在どのような検討が行われているのか、また、保健所や道、地元医師会等の関係機関とはどのような協議が行われてきたのか、お聞かせください。2点目に、限られた資源の中で医療体制の整備を進めるためには、民間医療機関に対する支援策として、例えば、非常勤医師の交通費等の経費について一部助成を行うなど、新たな支援策の創設や拡充が必要と思われますが、市としてどのようにお考えでしょうか。次に、小・中学校の統合、再編についてお尋ねいたします。令和4年第1回定例会の阿部秀明議員並びに第4回定例会の石田久就議員の質問でも触れておりますが、少子化により今後の児童生徒数の減少が想定される中で、学校施設の改修等については、長寿命化計画との整合性を図りながらも、小・中学校の統合や再編という問題と併せて考えていくべきであり、統合や再編についてのあらゆる可能性について早期に幅広い議論を開始すべきであると考えます。これまでも慎重かつ速やかに検討を進めていくとの答弁がありましたが、現在の進捗状況についてお聞かせください。次に、小・中学校の施設整備についてお尋ねいたします。当市では、これまでも、道内トップクラスの子育てに優しいまちを目指し、小・中学校の給食費無料化や高校生までの医療費助成等、子育てに関する施策を積極的に展開するとともに、学習環境の整備や学校の安全対策等についても、都度、状況に応じた適切な修繕や改築を進められてきたものと思います。令和2年2月に策定された紋別市教育施設長寿命化計画では、教育施設の老朽化の実態とそれに伴う中長期的な施設整備の方針、計画のほか、教育施設の目指すべき姿が示されており、学校施設には、一つ目に防災・防犯・事故対策の観点から安全・安心な施設であること、二つ目に、学習能率の向上に資する快適性や、スポーツ等に親しみ、楽しめる環境があり、かつ、ユニバーサルデザイン化が推進されていること、三つ目に、学習環境の変化に柔軟に対応し、環境問題を考慮した施設であること、四つ目に学校と地域が連携協働できる環境整備を進めることなどが求められております。その上で、私ども市政会では、去る4月25日に市内の小・中学校5校を訪問し、前述の四つの視点から、現在の学校施設並びに設備の状況について、各学校長や教頭、また、学校施設の状況に詳しい学校用務員から説明を受け、確認を行いましたところ、劣化したカーテン交換の要望からグラウンドの水はけの問題に至るまで、修繕や改修が必要と思われる箇所が大小散見されたため、以下、数点についてお尋ねをいたします。1点目に、児童生徒玄関及び留守家庭児童園玄関のオートロック化についてであります。本年3月にも、埼玉県の中学校に不審者が侵入し、制止に入った男性教員がナイフで切りつけられるといった恐ろしい事件が発生しました。市内の小・中学校の多くは、職員玄関についてはオートロック化されているものの、児童生徒玄関の施錠は手動式であり、登校後や下校後は、職員が対応し、施錠されているものの、下校時間には一定程度開放されている時間もあるとお聞きします。さきのような事件から児童生徒並びに教職員の皆さんの安全を確保するためには児童生徒玄関及び留守家庭児童園玄関等についても全面オートロック化を進めるべきだと考えますが、お考えをお聞かせください。2点目に、学校トイレの洋式化と乾式化についてであります。保護者の方から小学校に入学して初めて和式トイレを使用する子も多いといったお話をよく耳にいたします。学校トイレの洋式化を推進することは、子どもたちがふだんの生活で使い慣れている環境を整えるばかりでなく、災害時に避難所となる学校施設においては高齢者の方にも使いやすい環境が整うことにより、防災機能の強化につながります。また、床面を水洗いの清掃が必要な湿式からドライメンテナンスが可能な乾式に変更することは、我々がコロナ禍で学んだ感染症対策の観点からも有効であり、子どもたちの健康や衛生面を考える上でも優先的に整備を進めるべきであると思いますが、洋式化と乾式化について見解をお聞かせください。3点目に、校内照明のLED化についてであります。学校訪問において、蛍光灯のちらつきが教室での授業や職員室での業務の妨げになる場合もあるなど、複数の学校から要望をいただいております。市内の小・中学校の早期のLED化は、学習環境の向上が図られるばかりではなく、消費電力の抑制としても、ゼロカーボンシティーを目指す当市として、また、電気料金の高騰が続く昨今の状況から見ても優先度の高い施策の一つであり、積極的に整備を進めていただきたいと考えますが、見解をお聞かせください。4点目に、体育館や校舎の床面の補修についてであります。今回の視察で特に床面の損傷や変色が著しいと思われたのは、紋別小学校と紋別中学校でありました。床面の一部が損傷し、ささくれが露出している箇所が点在するなど、児童生徒がけがをする危険性が高く、学校用務員の方の対応により簡易的に補修がされている箇所もあるものの、紋別中学校においては、十数年間、ワックスがかけられておらず、築35年以上が経過する中で床の黒ずみも著しく、大規模改造による床改修が必要と思われますが、今後の各学校の改修計画についてお知らせください。5点目に、学校敷地内にある樹木の剪定、整理についてであります。昨年、紋別小学校敷地内の街灯支柱が腐食により倒壊する事故がありました。定期点検がなされていたにもかかわらず、このような不測の事態が発生したことは大変ゆゆしきことであり、二度と同じような事故が起きないように再発防止に努めていただきたいと考えます。その一方で、学校敷地内を拝見しますと、複数の学校で街灯支柱の高さをはるかに超える十数メートルの樹木が立ち並んでおります。学校用務員からも強風や豪雪による倒伏や落枝の危険性が指摘されていることからも、学校側や専門業者と協議の上、早期の剪定、整備などの対応を進めていただきたいと思いますが、お考えをお聞かせください。以上で私の質問を終わらせていただきますが、再質問は留保させていただきます。(降壇)

答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)

それでは、宮川法親議員のご質問にお答えいたします。初めに、地域における緊急時に備えたBCP――業務継続計画の策定についてであります。1点目の市内事業者のBCP策定についてでありますが、本年2月に、災害時等における小規模事業者の事業継続力強化の支援を目的とした事業継続力強化支援計画について、紋別商工会議所との共同申請により北海道から認定を受けたところであり、本計画に基づき、BCPの策定も含めた支援事業を実施していく予定であります。今後は、紋別商工会議所との連携により、災害リスクの周知、BCPの策定支援及びフォローアップ等に取り組むとともに、関係機関との連携体制を整備し、緊急時における市内事業者の業務の維持、早期復旧に向け、迅速に対応できる支援体制の構築に努めてまいりたいと考えております。2点目の保健・福祉・医療分野の連携BCPの策定についてでありますが、介護分野につきましては、日常生活に支援が必要な高齢者の生命、身体に大きな影響が及ぶものであり、介護事業所については、本年度中に計画策定が義務化され、各介護事業において、必要な物資の備蓄や人員体制等を含め、業務継続に関する計画策定が進められております。市といたしましても、保健・福祉・医療分野における地域BCPの重要性を認識しており、災害または感染症等において職員に不足が生じた場合に人員を派遣する介護職員等派遣事業や、感染症については、感染者の濃厚接触者が支援を必要とする高齢者等である場合にショートステイを利用できる陰圧室の設置を市内の社会福祉法人に依頼し、整備していただいたところであります。また、昨年12月の停電時には、呼吸器疾患で在宅酸素を利用されている方の支援に際し、保健、福祉、医療の連携により、対象者の割り出しを行い、電源供給等を支援する体制が整ったところであります。今後も、災害や感染症の発生に備え、保健、福祉、医療の各分野の連携による取組を進めるとともに、地域BCPの策定に向けては、国の動向を注視し、検討してまいりたいと考えております。次に、地域密着型介護老人福祉施設の開設についてであります。本市といたしましては、介護老人福祉施設の増床は喫緊の課題と認識し、市内において介護施設を運営する社会福祉法人による増床整備をする方向で調整を図り、市有地の活用も含め、事業実施に向けて議論を進めてまいりましたが、資材価格の高騰や人件費の上昇による建築費用の増加により、昨年12月に試算された施設整備費用が令和3年11月に本市が試算した額の2倍以上と大幅に上回る結果となり、当該社会福祉法人の理事会において事業の実施については困難であるとの結論に至ったと本年1月に連絡があったところであります。本市といたしましても、あらゆる支援や段階的な整備を提案するなど、議論を重ねてまいりましたが、世界情勢や、資材、燃料等の価格の高騰、円安など、施設の整備費用の先行きは不透明であり、現状では当該社会福祉法人側の結論を覆すことは困難であると考えております。しかしながら、特養の待機者の増加や療養型病床の減少など、本市における施設整備が不可欠であることに変わりはないと考えており、今後も、事業内容や定員などの見直しも視野に入れ、本年度に実施される第9期介護保険事業計画策定委員会の場で施設整備について提案してまいりたいと考えております。次に、当市における医療体制の整備についてであります。1点目の在宅医療体制の整備に向けた検討や協議の状況についてでありますが、これまでの関係機関との協議経過といたしましては、令和2年度には、退院後の在宅生活における介護サービスの利用をスムーズに行えるよう、市、広域紋別病院、紋別医師会、紋別市地域包括支援センターなどで協議し、紋別市医療と介護の連携の手引きを策定し、事務手続方法についての共有化を図ったところであります。また、令和3年度には、かかりつけ医としての役割や病床の維持確保、在宅医療の新たな展開など、新規医療機関の開設、既存医療機関の機能拡充に向けた支援策として紋別市開業医誘致等助成制度を創設したところであります。さらに、令和4年度には、医療、介護、福祉が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築に向けて、広域紋別病院、紋別医師会、紋別市地域包括支援センター、紋別市社会福祉協議会、安養園など、主要な医療・福祉関係団体との事務レベル協議を実施し、地域包括ケアシステムの重要性を再認識したところであり、このような協議や取組を通じて医療と介護の連携強化や在宅医療の必要性についての相互理解を一層深めてきたところであります。本年度においては、民間の医療機関で在宅医療の取組を推進する動きが見られることから、本市といたしましてもサポート体制について協議、検討してまいります。次に、2点目の民間医療機関への支援策についてであります。前段で申し上げたとおり、令和3年度に紋別市開業医誘致等助成制度を創設したところでありますが、本制度は、主に、開設や増設、機能強化といった部分に主眼を置いたものとなっていることから、市内民間医療機関の病床が大幅に減少している現状を踏まえ、医療機関相互の連携や機能分担の在り方などを含め、紋別医師会の意見などを参考にし、支援の在り方について今後さらに検討してまいりたいと考えております。以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題については教育長より答弁いたします。(降壇)

答弁 教育長 牧野昌教(教育長は2026年3月まで)

それでは、宮川法親議員のご質問にお答えいたします。小・中学校の統合、再編についてであります。国は、少子化のさらなる進展に対応するため、平成27年1月に公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引を策定しており、12学級から18学級以下の標準的な学級数を下回る場合の対応の目安として、小学校では、全学年でクラス会や学級を超えた集団編成を可能としたり、同学年に複数教員を配置するためには少なくとも1学年2学級の12学級以上と示しております。また、中学校では、小学校の条件に加え、免許外指導をなくしたり、全ての授業で教科担任による学習指導を行うことを前提に、少なくとも9学級以上を確保することが望ましいとされております。学校は、教育施設であるだけでなく、地域コミュニティーの核としての役割、性格を有しており、地域の防災拠点としての機能も併せ持っておりますことから、地域の在り方やまちづくりの在り方にも大きく影響するものであります。そのため、学校規模の適正化、適正配置を進めるに当たっては、子どもたちにとってのよりよい教育環境を検証していく必要があるほか、保護者や地域住民がどのような教育を望んでいるのかを十分しんしゃくし、学区の在り方や学校の統廃合、小中一貫教育など、様々な観点から判断すべきものと考えております。現在、先行自治体の取組を参考に学校適正配置に係る協議の在り方について検討を進めているところであり、今年度中に、学校関係者や保護者、関連する地域の有識者のご協力の下、学校適正配置に関する意見をお聞きする組織を立ち上げ、議論を深めてまいりたいと考えております。また、小・中学校の統廃合、再編を検討する上では、統廃合を行うか、学校を残しつつ、小規模校のよさを生かした学校づくりを行うべきかなど、地域の実情に応じた将来展望を共有し、十分な理解と協力を得るなど、地域とともにある学校づくりの視点を踏まえた学校適正配置の検討を進めることが必要であると考えておりますことから、各学校に設置しております学校運営協議会の皆さんの意見もお聞きしながら今後の方針や基準を定めてまいりたいと考えております。次に、小・中学校の施設整備についてであります。1点目の玄関のオートロック化についてでありますが、平成18年に、全小・中学校の職員玄関については、オートロックを整備し、不審者侵入対策を行っているところであります。児童生徒玄関については学校職員により施錠を実施しておりますが、屋外活動時や下校時等における未施錠時間が一定程度あることから、万が一の不審者侵入のリスクに備え、子どもたちの安心・安全な施設環境を整えるため、留守家庭児童園玄関を含め、児童生徒玄関のオートロックの整備を計画的に進めてまいりたいと考えております。2点目のトイレの洋式化と乾式化についてでありますが、洋式化については、現在、児童生徒数に対しての必要数は整備済みであり、和式トイレは全体の4割程度残っている状況であります。また、乾式化につきましても、近年の学校は衛生的な乾式清掃方式へと方向転換されてきておりますことから、衛生的で快適な学校トイレ環境を整備するため、今後、大規模改修時において、多目的トイレの設置と併せ、和式トイレの廃止、床仕上げの乾式清掃方式について検討を進めてまいります。次に、3点目のLED化についてであります。校内の照明についてですが、不具合のある蛍光灯については、都度、安定器や器具の交換を実施しておりますが、教育環境のさらなる改善と昨今の電気料金の高騰が続く状況から、今後、国の補助制度等を活用して学校のLED化を積極的に進めてまいります。4点目の校舎及び体育館の床補修についてでありますが、議員ご指摘の床面板のささくれについては、専用の保護テープにより養生し、対処しておりますが、紋別小学校の体育館床につきましては今年度中に床面の全面改修を実施することとしており、校舎の床につきましては、今後、大規模改修時において床面改修を検討してまいります。紋別中学校の体育館床につきましては、災害時における避難所にも指定されていることから、早急な改修を進めるとともに、校舎の床面におきましても老朽化による劣化が進んでいることから、学校活動での安全面に配慮し、計画的に改修を進めてまいります。5点目の学校敷地内の樹木の剪定、整理についてでありますが、樹木の状態確認は、毎年度、専門業者により全校の点検を行い、枝折れなどの緊急性の高い樹木の伐採を行っているところであります。ご指摘のありました強風等による倒伏や落枝による危険性が高いと見込まれる高木や根腐れのある樹木につきましては再度確認を行うとともに、早期に剪定、整理を進めてまいります。以上、答弁といたします。(降壇)

再質問 8番 宮川法親

何点か再質問をさせていただきたいと思います。初めに、BCPの関係につきまして、商工会議所と連携されて事業継続力強化支援計画が策定されたというご答弁をいただいておりますが、この計画の中で市内のBCP策定の事業所数の目標などがございましたら教えていただきたいと思います。

答弁 商工労働課長 住出晋一

お答えいたします。その計画の中では、年間の策定目標といたしまして、合計で10事業所の10計画を設定しております。

再質問 8番 宮川法親

地域事業者のBCP策定についてですが、紋別市の地域防災計画には事業者の責務という欄がありまして、平常時の備えとして一番最初に災害時行動マニュアル及び事業継続計画の策定という記載がございます。商工会議所と連携した計画が年10件程度ということですが、この地域防災計画の観点から年10件の計画策定で足りるのかどうか、そのご見解をお尋ねしたいと思います。

答弁 庶務課長 茂木洋人

大変失礼いたしました。地域防災計画の中ではBCP計画の策定の責務についてお伝えしているのですが、今般、商工会議所と連携してつくらせていただいた計画においては、先ほど商工労働課長からもありましたとおり、10件が目標値となっております。これは5年間の計画なので、5年間で50事業所が策定するというのが当面の目標ではあるのですが、市内には相当の数の事業所がございますので、全部には行き渡りませんけれども、今後、少しずつでも増えていくように支援をしてまいりたいと考えております。

再質問 8番 宮川法親

それから、質問の中では、計画策定後の実践に伴う経費の助成制度等の考えについてお尋ねをさせていただいたのですが、どのようにお考えですか。

答弁 商工労働課長 住出晋一

お答えいたします。まず、BCP自体は、事業継続ガイドラインでも多額の出費を伴わなくても一定の対応は可能であるとされており、まずは、策定の必要性について事業者の方々に認識していただくことが重要と考えておりますので、そちらを進めさせていただきます。その上で、今後の事業者の策定状況や策定費用、計画遂行のための費用の状況等も踏まえ、支援の拡充につきましては、その都度、検討させていただきたいと思います。

再質問 8番 宮川法親

他地域におきましては、計画に基づいた実践に当たっての発電機の購入やソフトウエアの導入等についての施策を展開されている自治体もあるようですので、ぜひご検討をいただければと思います。2点目の保健・福祉・医療分野の連携BCPの策定についてですが、市長の答弁の中で、その重要性は認識しつつも、国の動向を注視し、検討してまいりたいということでありました。さきの第1回定例会の喜多議員のご質問に対しても、各町内会に対し、自主防災組織の設立を積極的に働きかけていくなどといったご答弁が特に安否確認のことにおいてあったと記憶しておりますが、私としては、まさに要配慮者にとって一番身近な介護・福祉事業者が連携BCPの中でそれぞれの役割を担っていただくことが災害時の被害を最小限にとどめることにつながると思っておりますので、保健福祉部局としてのお考えをお聞かせください。

答弁 介護保険課長 飯田欣也(介護保険課長は2024年6月まで)

お答えします。介護分野におきましては、前回のような停電があった場合の情報のやり取りに係る、保健、福祉、医療との関係については、まず、ケアマネジャーの方に先頭に立っていただいて、事業所にいろいろな情報を素早く伝達するということが一番重要ではないかなと思っております。要配慮者の中でさらに緊急性を伴うようなものにつきましても、こういった情報を活用することによって迅速な対応ができたという印象がありますので、今後もそういった連携を密にしながら対応していきたいなと思います。

再質問 8番 宮川法親

例えば、福祉避難所の開設についても、そこに要介護者が避難されてきた場合に、被害の少ない介護事業所からヘルパーを派遣していただくという体制づくりも連携BCPの策定の過程の中で方向性が見えてくるものだと思っておりますので、ぜひ積極的な関与についてご検討をお願いしたいと思います。続きまして、特養の関係に移りますが、まず、お話のあった社会福祉法人からは建築価格の高騰等の理由により断念せざるを得ないという回答があったとのご答弁だったと思います。第8期の介護保険計画では地域密着型介護老人福祉施設の令和5年度の利用者見込みが180人とありますけれども、この方たちへの対応をどのようにお考えですか。

答弁 介護保険課長 飯田欣也(介護保険課長は2024年6月まで)

お答えいたします。180人の根拠ですけれども、定員については、市外も含めて、30名程度で6か月という試算をさせていただいております。これは想定の数字でありまして、例えば、特養では待機者の方が100名近くいらっしゃいますし、グループホームも10人から20人ということです。しかし、その方たちというのは重複した待機者でございまして、特養に申請しながらもグループホームに入所される方やその逆の方もいらっしゃいます。また、市内あるいは市外の施設に申し込んでいる方など、今のところ、どれかの施設にいらっしゃいますし、在宅の方につきましても現状の介護保険制度の中で何とか支援していくこととしております。ただ、施設の開設は重要であるという先ほどの市長の答弁もありますので、そちらについても尽力しながら、当面は市内の資源で施設入所に対応していきたいと考えております。

再質問 8番 宮川法親

重複で施設の申込みをされている方などもいらっしゃって、定員の見直しも必要だということでした。この地域密着型介護老人福祉施設は、定員の見直し等を含めて、今後、方針が示されると思いますが、第9期の介護保険事業計画上、この施設の位置づけはどうなるのか、今のところの見解で結構なので、お聞かせください。

答弁 介護保険課長 飯田欣也(介護保険課長は2024年6月まで)

お答えいたします。サテライト型などの小規模特養に関しましては、実は、今までも道東の6市の計画の中に出てきておりまして、計画の期間中に建設に至らない状態となり、次の計画に位置づけられたまちもあります。今、考えられる主な原因として、建築費用が上昇したため、事業を実施するに当たってどうしても理事会等の賛同が得られないということがありまして、市としましても、施設の建設が実現したいろいろな場所をリサーチしながら、どんな状況でやっているかを確認しているところです。リサーチした中では、例えば、グループホームを建築しているようなところもありまして、そこにつきましては、通常の2ユニットで18名に転換した自治体もあるようです。1ユニット9名で掛ける2の2ユニットが主流ですけれども、2ユニットだと、当然のことながら、先ほど言ったように建築費用がかさむということで、実現が難しいところについては、当面、人数を若干減らし、例えば、入所の部屋を9名分、ショートステイを3名分ということで、変則的ですけれども、12部屋にして建設される事例が最近多いということもありました。この場でどうのということではないのですけれども、提案の中にはそういったアイデアもあるということです。

答弁 保健福祉部長 富樫豪志(保健福祉部長は2023年6月まで)

今、課長からご説明をさせていただいたところですが、若干補足をさせていただきます。先ほども申し上げましたけれども、療養病床がこれだけ減少している中で、介護老人福祉施設の増床は喫緊の課題であるという考え方に変わりはございませんし、引き続き議論を深めてまいりたいと考えております。今、この場では、社会福祉法人の考え方や事情もありますので、結論めいたことを申し上げることはできませんが、現状では、第9期介護保険事業計画の策定委員会の中で、その必要性あるいは代替措置などを含めて、協議、検討を十分に深めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

再質問 8番 宮川法親

それでは、在宅医療の関係ですが、部長のお言葉にもあったように、療養病床が減っていく中で、当然、在宅医療の必要性も先ほどの特養と同じく高まっていくものだと認識をしております。市長の答弁の中では、一部、民間の医療機関で在宅医療に対して関心を示していただいているところがあるというお話でしたが、昨年の定例会の質問でも取り上げさせていただいた地域包括ケアシステムの構築のためには在宅医療の整備がなくてはならないものだと思っております。民間の医療機関でそうした検討をしていただいているということであれば、ぜひとも基金等の取崩し等も含めた支援を検討していただいた上で、在宅医療体制の整備を積極的に進めていただきたいと思いますが、改めてご答弁をお願いいたします。

答弁 保健福祉部参事 新川岳(保健福祉部参事は2024年12月まで)

お答えします。在宅医療提供体制の構築につきましては、例えば、既存の人材や施設などを活用したサポート体制を構築できないかなど、手法について検討中の段階であります。また、実現につきましては、市内の関係団体の協力が不可欠となってきますことから、今後、それぞれの意見を伺いながら本市の実情に合った体制を整備できるよう調整を図ってまいりたいと考えております。

再質問 8番 宮川法親

続いて、小・中学校の関係に移らせていただきたいと思います。まず、統合、再編につきましては、教育長のご答弁にもありましたとおり、学校運営協議会等での議論を進めていただければと思います。確認ですけれども、その協議の在り方についての検討組織を今年度中に立ち上げられるという理解でよろしいでしょうか。

答弁 教育長 牧野昌教(教育長は2026年3月まで)

この統廃合の議論というのは、他の先進事例を見ますと、5年から10年がかかっており、それでようやく完成するものであり、まずは一刻も早くそうした方針を定めなければ先に進めない状況ですので、今は何とか年度内にそうした組織を立ち上げたいと考えているところでございます。

再質問 8番 宮川法親

今年度中という一つの期限、方向性をお示しいただいて、大変ありがたいなと思っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。また、施設整備の関係について1点だけです。今回の私ども会派の視察で大小様々な修繕箇所が確認されたわけでありますが、このような中で、各学校に対して割り当てられている修繕費の在り方やそのチェック機能をどう果たしていくのかを含め、教育委員会のご見解をお聞きしたいと思います。

答弁 学務課長 仲条憲明(学務課長は2025年3月まで)

お答えします。各学校の施設整備の予算についてですが、教育委員会では、小学校で500万円弱ぐらい、中学校で300万円弱ぐらいの修繕のための経費を持っているところです。施設については老朽化が激しいものですから、様々なところが壊れたり、不具合が起きたりするのですが、教育委員会としては子どもの安全を第一優先にやっておりまして、現在はその修繕費の中で対応しているところであります。また、チェック機能については、教育委員会としても施設を再確認するとともに、それに向けた予算についても検討してまいりたいと考えております。

再質問 8番 宮川法親

平時のと言ったら変ですけれども、通常の修繕の予算割当てについても、今の老朽化した状況を考えて、毎年度、若干の増額を検討していただければと思います。答弁は要りません。以上で再質問を終わります。

出典:紋別市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月5日 議事録 PDF(42ページ) 間違いを知らせる