みんなの議会

紋別市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月9日

(1)人口減少に伴う生産年齢の現状及び確保について/(2)自治体職員は積極的に消防団活動を/(3)認知症高齢者への支援の充実について/(4)北海道立紋別高等看護学院の移転建替えと看護師確保対策について/(5)市内におけるAEDの整備等について

2023年3月9日、紋別市議会の一般質問で、阿部秀明議員が「人口減少に伴う生産年齢の現状及び確保について」「自治体職員は積極的に消防団活動を」「認知症高齢者への支援の充実について」「北海道立紋別高等看護学院の移転建替えと看護師確保対策について」「市内におけるAEDの整備等について」について質問し、市長 宮川良一、介護保険課長 飯田欣也が答弁しました。

質問者
阿部秀明 議員
答弁者
市長 宮川良一、介護保険課長 飯田欣也

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 15番 阿部秀明

私は、市政会を代表いたしまして、さきの質問通告に従い、以下、質問をいたします。初めに、人口減少に伴う生産年齢の現状及び確保についてお尋ねをいたします。超高齢社会、出生者数の減少に伴う生産年齢の減少、総じて我が国で人口減少が進行する中、このコロナ禍であっても、市長におかれましては、打ち出した施策のスピードを緩めず、市政発展のためにご尽力をいただいていることに改めて敬意を表します。及ばずながら、我々議員も、日々の活動においては、まずは、市政発展のため、行政と軌を一にしてまいったと自負しております。しかし、この人口減少は思った以上のスピードで進んでおり、本市の将来を考えたとき、もはや待ったなしの状況であります。国の動向を見極めてから新たな施策を打ち出すのではなく、これまでも、市長は、常に他市町村に先駆け、紋別モデルの施策を打ち出しておられますが、この人口減少問題に対しては大胆でさらに踏み込んだ異次元の紋別モデルの人口減少問題の対策を構築する必要があると思っております。産業活動や経済活動の循環を人に例えるなら、労働力は血液であり、時には心臓であったりすると私はかねがね思っているところであります。血液の流れが悪くなると、思わぬ病気になる例えもあるとおり、いつ何どき取り返しのつかない状況を招きかねません。平成27年と令和2年に実施された国勢調査の結果を比較すると、生産年齢人口は減少の一途をたどっており、それに伴う製造業等の2次産業、また、それに伴う3次産業などの生産年齢人口も減少しております。生産年齢人口は産業活動や経済活動を行う上での分母になります。その分母が減少するということは、将来の産業や経済が立ち行かなくなるということであります。また、オホーツクは、流氷が来る特殊な地域性ゆえ、冬期間の産業活動が鈍化し、ひいては、個々人の収入減につながるものであります。市長は、これまで外国人材や障害を持った方の就労支援を一貫して推進しており、すばらしい取組と称賛いたします。しかしながら、これら外国人材、障害のある方に対する将来の展望など、現在どのような支援を行っていて、その成果はどのようになっているのかがあまり見えないと感じております。今後は、これら人口減少問題の課題、将来展望について、行政、議会、市民との情報共有が必要だと思っております。そこで、以下、2点についてお尋ねをいたします。1点目に、現在、人口減少問題において、どこの部署がどのような課題を見いだし、どのような取組を行っているのか、お尋ねをいたします。2点目に、韓国では、外国人労働者に対し、国が主導し、賃金の在り方を保障しており、外国人に選ばれる国となっているほか、近隣では、滝上町も住民票を町に置く外国人に対し、インセンティブを付与していますし、東川町でも日本語学校の生徒に町内で利用可能な商品券を配付しているとお聞きしております。当市においても100円バスなどのインセンティブを付与していらっしゃるのは承知しておりますが、外国人に選ばれるためにはこのほかにも大胆な施策が必要であると考えます。外国人材から選ばれるための方策、新たなインセンティブについて何かお考えがありましょうか。また、これまでそのようなニーズがあったのかなど、外国の方からお聞きしたことはありませんでしょうか。次に、自治体職員は積極的に消防団活動をということについてお尋ねいたします。消防団は自治体住民の生命と財産を火災や災害から守るという崇高な任務を持つ非常勤特別職の地方公務員から成る防災組織ですが、近年は団員不足が全国的な問題となっており、温暖化による地球規模の自然災害や巨大台風、ゲリラ豪雨、大規模火災への対応など、地域を守る防災体制に大きな障害となっている現状にあります。紋別消防団も、本年1月末、定員195名に対し、137名と、慢性的な定員割れが続いていると伺っております。こうした現状を打開するため、国は、東日本大震災以降、平成25年12月に消防団充実強化法を制定し、自治体職員が消防団活動に携わる必要性と、翌年6月には、兼職する者の職務専念義務の免除について、全国の自治体にそれぞれ通達しております。救急搬送や新型コロナウイルス感染症への対応で消防署職員は多忙を極めている現状にあり、予測不能な災害に備えるには消防署職員を補完する消防団の充実が急務であります。本市では、これまで、消防車両の更新、団員の装備充実など、消防団の支援を行ってきており、団員の士気も高まっております。消防組合管理者である紋別市長が率先して市職員の消防団への入団を促し、災害に強いまちづくりをさらに進めていただきたいと考えますが、市の消防団に対する認識と団員の定員確保のための市職員の入団についてどのように考えておられるのか、お尋ねをいたします。次に、認知症高齢者への支援の充実についてお尋ねをいたします。我が国において、2012年に認知症の人の数は約462万人、軽度認知障害の人の数は約400万人と推計され、合わせると65歳以上高齢者の約4人に1人が認知症の人または予備群とも言われておりました。2018年には、認知症の人の数は500万人を超え、65歳以上高齢者の約7人に1人が認知症と見込まれております。認知症は誰もがなり得るものであり、家族や身近な人が認知症になることなどを含め、多くの人にとって身近なものとなっております。こうした中、認知症の人を単に支えられる側と考えるのではなく、認知症の人が認知症とともによりよく生きていくことができるよう、認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会を実現する施策の着実な実施が必要であると私は考えます。本市の65歳以上の人口は、本年1月末現在で7,609人、要介護・要支援認定者は、令和4年12月末現在で1,743人となっており、緊急通報システム設置状況としては221世帯となっております。今般、コロナ禍で自宅に籠もりがちで、人と会って話す機会が少なくなっている状況の中、もし認知症になったらどうしたらよいか、不安に感じている市民は多くいると思います。安心して住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最期まで続けられるよう支援をしていく必要があります。そこで、以下、3点についてお尋ねをいたします。1点目に、認知症を発症したときから、生活機能障害の進行状況に合わせて、いつ、どこで、どのような医療、介護サービスを受ければいいのか、あらかじめ標準的に決めておく取組である認知症ケアパスを活用すべきではないでしょうか。2点目に、市がコーディネーターを配置し、地域において把握した認知症の人の悩みや家族の身近な生活支援ニーズ等と認知症サポーターを中心とした支援者をつなぐ仕組みであるチームオレンジについて、立ち上げの支援や整備の検討についてお尋ねをいたします。3点目ですが、認知症高齢者が行方不明になった場合の早期発見・保護に有効な方策の一つとして、全国の多くの市町村で導入され、道内では昨年8月に北斗市が導入した認知症高齢者見守りシールは、行方不明になった際に衣類やつえなどに貼った見守りシールのQRコードを発見者が読み取ると保護者へ瞬時に発見通知メールが届くものであります。無償交付の枚数や種類など、対応は各自治体で異なるものの、当市でもぜひ取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。次に、道立紋別高等看護学院の移転、建て替えと看護師確保対策についてお尋ねをいたします。道立紋別高等看護学院の老朽化問題については、令和3年第3回紋別市議会定例会において、市議会議員の総意により、議会として市長へ移転、建て替えに向けた北海道との再協議についての提案を行ったことにより、同年10月には、宮川市長をはじめ、当時の正・副議長、地元選出の新沼道議、久保秋道議とともに北海道知事への申入れが行われ、その後、紋別市が新たな施設を建設し、北海道が引き続き学院運営を行ういわゆる市設道営という形で長年の懸案であった道立紋別高等看護学院の移転、建て替えが実現するに至りました。この施設の移転、建て替えに要する費用は、本市にとって大変大きな負担ではありますが、このことは、看護師を目指す学生確保とこの地域の医療の安定化に資する未来への重要な投資であると受け止め、今後の学院施設の移転、建て替えと学院運営が順調に進展することを強く期待しているところであります。しかしながら、懸念される材料は全くないわけではありません。施設整備がスケジュールどおりに進むかどうかについても心配されますが、現時点において最も心配されることは学生の確保についてであります。令和5年度の入学予定者数は、定員30名に対し、その半数程度にとどまっていると伺っております。学院施設の移転、建て替えを行った最大の目的はこの地域の医療を支える学生を安定的に確保することであり、学院の運営主体である北海道はもちろんのこと、紋別市も学生確保に向けて最大限の努力が必要と考えますことから、以下、3点についてお尋ねをいたします。1点目に、学生確保についてであります。令和5年度の入学予定者数は、現在のところ、定員に対し、その半数程度にとどまっていると伺っておりますが、この状況とこれらについての紋別市の見解と、市設道営が決定されてから今日まで、学生確保に向けては、もちろん、北海道はこれまでにない新たな取組も行われていると思いますが、それらを含めた具体的な取組内容についてもお尋ねをいたします。2点目ですが、看護学院の校舎、講堂、学生寮の建物、さらには寮の居室の備品については、整備あるいは購入する方針であると認識しております。このたびの移転、建て替えにあっては、近年の学生のニーズに応えられる学習環境と生活環境をしっかりと整えることで学生の安定的な確保につなげていくことが最大の目的であります。今回の施設整備等にあっては、他の看護学校に勝るとも劣らないよう、最大限の配慮がされていると思いますが、北海道が負担することとなっている校舎、講堂に配置予定の備品については、新品もしくは新品に準じるような配置をすることが肝要であると思いますが、その対応方針について、分かる範囲でお知らせください。3点目に、看護師不足の実態についてであります。本市をはじめとする西紋別地域の中核病院である広域紋別病院では医師や看護師などの医療従事者の確保が経営の安定化に不可欠であると言われております。現在、市内の医療機関、福祉施設などでは実際にどの程度の看護師が不足しているのか、その確保に向けてどのような対策を考えているのか、お伺いをいたします。次に、市内におけるAEDの整備等についてお尋ねをいたします。自動体外式除細動器、すなわちAEDは、平成16年7月、厚生労働省の非医療従事者による自動体外式除細動器の使用についての通知により、医療従事者ではない一般市民のAEDの使用が認められることとなり、今日では、誰もが、緊急時において、傷病者に対し、除細動を行うことができる機器となっております。総務省消防庁による令和4年版消防白書においては、令和3年中の救急搬送人員のうち、心肺機能停止傷病者のうちで心臓に原因がある心原性のものは8万1,742人、そのうち、心肺機能停止の時点を一般市民により目撃された傷病者は2万6,500人、さらに、一般市民により応急手当てが行われた傷病者は1万5,225人であり、1か月後生存率は14.1%となっており、応急手当てが行われなかった場合の7%と比べて約2倍高い状況となっております。また、応急手当てが行われた傷病者のうち、一般市民によりAEDを使用した除細動が実施された傷病者は1,096人であり、1か月後生存率は49.3%、1か月後社会復帰率は40.1%となっているそうです。このように、一般市民による応急手当てが行われた場合の1か月後の生存率及び社会復帰率は高くなる傾向にあり、住民の間に応急手当ての知識と技術が広く普及するよう今後とも取り組んでいくことが重要とされ、現在、特に心肺機能停止状態に陥った傷病者を救命するために必要な心肺蘇生法とAEDの使用の技術習得を目的として、住民体験型の普及啓発活動が推進されていると発表されております。当市におけるAEDの設置場所は、公的機関では74か所、一般民間企業等では58か所と普及が進んできていると伺っております。しかしながら、非医療従事者がAEDを用いても医師法違反とならないものとされるための四つの条件には、医師等を探す努力をしても見つからない等、医師等による速やかな対応を得ることが困難であること、使用者が、対象者の意識、呼吸がないことを確認していること、使用者がAED使用に必要な講習を受けていること、使用されるAEDが医療用具として薬事法上の承認を得ていることとなっており、中でもAED使用に必要な講習については、個別の緊急やむを得ない措置として違法性が阻却される場合を除き、基本的にはAEDの操作方法と救急救命の講習は必要となります。そこで、以下、5点についてお尋ねをいたします。1点目に、平成16年7月以降、市内において、非医療従事者によってAEDが使用された例はあるのか、また、傷病者の発生時、救急隊員の到着前に必要な心肺蘇生法とAEDの使用等があれば生存したかもしれないと思われる例はあるのか、お尋ねをいたします。2点目ですが、市内の小・中学校等の教育機関では、児童生徒を対象とした救急救命講習を開催し、心臓マッサージ、AEDの電極パッドを正しい位置に装着することなどの操作方法を学び、命を守る教育を実施していると伺っております。市内小・中学校等の教育機関での救命講習実施回数と受講者数はどのくらいか、さらには、紋別消防団員及び紋別市役所職員の救命講習受講者数はどのくらいなのか、お尋ねをいたします。3点目ですが、傷病者の発生時、救急車の現場到着時間の平均は、市街地で約七、八分、小向、沼の上、上渚滑などの郊外においては20分から30分となっております。紋別市内のAEDの設置場所は、公的機関では74か所、一般民間企業等では58か所の設置となっておりますが、現在の郊外における設置箇所と今後の整備の必要性はどのように考えておられるのか。また、AED設置に適した条件として、気温0度以下の場所には適していないため、北海道での屋外設置は難しいとされております。心肺停止となる症例は、いつ、どこで起こるか分かりません。現在、夜間でも使用できるAEDの設置場所は何か所あるのか、さらには、使用可能となる時間帯と場所が分かるAEDマップの作成、防災マップなどへの情報の掲載が必要と思われますが、その考えはないか、お尋ねをいたします。4点目に、最近ではオートショックAEDの製造販売が開始されているとお伺いしましたが、従来のショックボタンを有するAEDとの相違点、使用上の注意点に関する情報の周知についてお尋ねをいたします。5点目に、北見地区消防組合では、AEDを使った応急手当てに対応できる事業所などが登録するAED使用協力登録制度が創設10年となるそうですが、紋別市内においてこのような制度の創設は考えておられないのか、お尋ねをいたします。以上で私の質問は終わりますが、再質問は留保いたします。(降壇)

答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)

それでは、阿部議員のご質問にお答えいたします。初めに、人口減少に伴う生産年齢の現状及び確保についてであります。1点目の人口減少問題における課題と取組についてでありますが、令和2年3月に策定した第2期紋別市総合戦略において、本市の目指す姿として、四つの上位指標を定めるとともに、施策の基本的な方向性及びそれにひもづく具体的な施策を五つの基本目標として設定し、毎年度、各事業担当課においてその進捗状況を管理しつつ、総合戦略の担当である企画調整課が取りまとめ、3か年ローリングによる政策事業調査などに活用しているところであります。令和3年度末の実績といたしましては、基本目標として設定した14項目のKPIのうち、おおむね達成と見られる80%以上の達成率となった項目は7項目となっている一方で、達成率50%未満となっている項目は、交流人口の創出・拡大数、観光消費額の2項目となっております。その要因といたしましてはコロナ禍からの回復が途上にあることも一つとしてあると分析しているところでありますが、人口減少問題という大きな課題については単独の施策のみで目標を達成できるものではなく、現在実施している産業支援、共生社会に向けた取組、移住・定住施策、出産・子育て支援、地域医療対策、教育支援などが複合的、連鎖的に奏功することで徐々に成果が現れるものと考えておりますことから、引き続き、総合戦略の進捗を注視しつつ、紋別市地方創生・人口減少対策市民検討会議などの意見も参考にしながら対策を講じてまいりたいと考えております。2点目の外国人から選ばれるための方策、新たなインセンティブについての考えとそれまでの外国の方からのニーズについてでありますが、外国人材から選ばれるための方策につきましては、市内で安心して暮らすことができるよう、もんべつ国際交流ステーション「すまいる」を拠点として、生活支援や交流事業、就労支援などの取組を推進してきたところであり、今後も、もんべつ国際交流ステーションの機能や外国人への情報提供体制、相談窓口などを一層充実させ、外国人が快適に生活し、外国人に選ばれるまちになるよう取り組んでまいります。新たなインセンティブの考えにつきましては、国の制度や国際情勢の動向、外国人材の状況を把握し、研究してまいります。外国の方からのニーズにつきましては、各種イベントでのアンケートや聞き取り、外国人技能実習生感謝状贈呈式での意見交換の中で様々な声をお聞きしておりますが、具体的なニーズについては伺ったことはありません。しかしながら、紋別を離れる方がいることは事実であり、その理由は、帰国や自身のライフプランでの転出、寒冷地であることなどとお聞きしており、引き続き、外国人の声や要望に耳を傾け、課題の解決を図ってまいりたいと考えております。次に、自治体職員は積極的に消防団活動をということについてであります。現在は、1名の職員が消防団へ入団しておりますが、入団に当たり、市職員は、災害時の援護活動や行方不明者の捜索など、消防団活動と重複した用務を行うこともあるほか、職場での勤務時間中の出動や災害時における紋別市地域防災計画との整合性などの整理を行った上で活動を行っているところであります。市職員が消防団員として活躍することは地域防災の推進を図る上で大変重要であると考えておりますことから、今後、紋別地区消防組合とも連携しながら、市職員の積極的な入団について周知を図ってまいります。次に、認知症高齢者への支援の充実についてであります。1点目の認知症ケアパスの活用についてでありますが、認知症の疑いから発症、その進行状況に応じてどのような医療や介護などの支援を受ければよいのかを示したもので、認知症の理解促進、支援の内容、関係機関や相談先などを明記したガイドブックを平成30年に作成し、全戸配付いたしました。その後、令和3年には、より見やすさや分かりやすさに重点を置き、介護サービスに関する相談から利用までの流れをフローチャート形式で表現した簡易版のケアパスを作成し、市内各医療機関、介護事業所、店舗等に掲示し、広く周知しております。今後も、市ホームページや市公式LINE等のSNSを活用するなど、ケアパスの普及や利用促進に努めてまいります。2点目のチームオレンジの立ち上げの支援や整備の検討についてでありますが、認知症になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられる共生社会の実現を目指した地域支援体制を強化する取組であり、平成20年から認知症サポーター養成講座を市内の介護事業所、金融機関、店舗、学校等で開催し、その累計の人数は2,021人となっております。現在、チームオレンジの立ち上げや運営支援を担うコーディネーター4名を紋別市地域包括支援センターに配置しており、今後は、チームオレンジの立ち上げ要件に位置づけられている認知症サポーターステップアップ講座を実施し、早期の立ち上げを目指してまいります。3点目の認知症高齢者見守りシールの取組についてでありますが、本市では配付しておりませんが、認知症高齢者の身元を早期に確認する手段として、令和2年度より見守りキーホルダーを配付しており、現在39名の登録があり、キーホルダーには紋別市地域包括支援センターの連絡先と個人を特定する番号が表示されており、外出の際に持ち歩く鍵やバッグ、財布につけて利用していただくことで、外出先で道に迷って保護されたときに番号を確認することで身元を速やかに把握することができます。このほか、認知症などにより外出したまま行方不明になった方の情報を早期に伝達する取組といたしまして、見守りネットワークシステムが運用されており、行方不明者が発生した際に、あらかじめ個人情報に関する同意をいただいている登録者の情報を市や医療機関、介護事業所などの協力機関62か所に対し、ファクスやメールにて一斉に伝達することで早期発見につなげる取組を実施しております。認知症の方々の行方不明事案については増加傾向でありますことから、今後も、あらゆる手段を模索し、積極的に取り組んでまいります。次に、北海道立紋別高等看護学院の移転、建て替えと看護師確保対策についてであります。1点目の学生確保についてでありますが、令和5年度の紋別高等看護学院の入試合格者数は、定員30名に対し、推薦、Ⅰ期試験を合わせて14名で、現在、Ⅱ期試験の募集受付を行っており、3月18日に試験を実施し、合格発表は3月23日とお聞きしております。その後、併願による辞退者を含め、正式に入学者が決定されますが、昨年に続き、厳しい状況が予想されております。このことは、急速な少子化の進行と4年制大学の看護学部設置及び定員増などにより、都市部の大学等を希望する学生が増えたこと、さらには、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う医療体制の逼迫などから看護師を志す学生が減少したことで紋別高等看護学院などの地方の看護師養成施設は軒並み定員割れの状況になったものと認識しております。市設道営決定後の学生確保の取組につきましては、さきに喜多議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。2点目の校舎、講堂に配置予定の備品についてでありますが、基本的に北海道が設置することで、現在、実施設計の配置計画に基づき、最終確認しております。北海道は、北海道議会へ予算提案しており、学生が利用される箇所については、当然、新品もしくは新品に準じた備品が配置されるとお伺いしております。3点目の看護師不足の実態についてでありますが、主な福祉施設の看護師については不足していないものの、広域紋別病院と有床の民間医療機関において26名程度が不足しているとお聞きしております。看護師の確保は、各医療機関において、医療機能はもとより、労働環境や雇用形態などの違いがありますので、それぞれの医療機関が確保することとなりますが、市といたしましては、遠紋地域唯一の看護師養成施設である紋別高等看護学院の充実を図り、多くの卒業生を地元の医療機関へ定着させることが看護師不足の解消につながるものと考えております。次に、市内におけるAEDの整備等についてであります。1点目の非医療従事者によるAEDの使用例についてでありますが、一般市民のAEDの使用が認められた平成16年7月以降、実際に電気ショックが行われた事例は、平成27年に1件、平成29年に2件、令和元年に3件の合計6件となっております。一般的に、心肺機能停止傷病者の発生直後、適切な心肺蘇生法が行われ、AEDが使用されれば救われた命があるものと認識しております。2点目の小・中学校等での救急救命講習実施回数と受講者数についてでありますが、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける前の平成29年度から令和元年度までの3年間で28回実施され、教職員177名を含む延べ628名が受講しております。紋別消防団員及び市職員の受講者数についてでありますが、消防団員はこれまでに延べ338名、市職員はこれまでに職員112名、会計年度任用職員22名の計134名が受講しております。3点目の郊外におけるAED設置箇所についてでありますが、市が管理する公共施設では、上渚滑地区は、診療所、歯科診療所、高齢者ふれあいセンター、小学校、保育所、児童館及び体育館の7か所に設置し、小向・沼の上地区は、小学校及びキャンプ場の開設時期に設置し、2か所となっております。AED設置については、市は既に公共施設への配置整備を行っており、公共施設以外の郊外への設置については、現在のところ、考えておりません。市が管理するAEDについては、管理者のいる時間帯に使用可能となっており、管理者の不在となる夜間に使用できる設置場所はありません。使用可能な時間帯と設置場所が分かるAEDマップについては、最新の情報が登録できる日本救急医療財団による全国AEDマップを活用し、詳細な情報が把握できるよう、市内の企業等の協力を得ながら速やかに登録してもらうよう働きかけてまいります。防災マップへの情報掲載については、全国AEDマップとリンクする形で検討してまいります。4点目のオートショックAEDについてでありますが、従来型との相違点につきましては、従来型は、電気ショックを行うためのショックボタンがついており、AEDの電極パッドを貼り付けると心電図の解析を自動で始め、電気ショックが必要であると解析した場合、ショックボタンを押すようメッセージが流れます。一方、オートショックAEDは、ショックボタンがなく、電気ショックが必要であると解析した場合に電気ショックを行うメッセージが流れ、3秒後に自動的に電気ショックが行われる機種であります。使用上の注意点に関する情報の周知についてでありますが、消防署において、救急救命講習や各種イベントなどを利用し、広く市民に周知するよう努めてまいります。5点目のAED使用協力登録制度についてでありますが、各事業所付近で発生した心肺停止事案に対して、救急現場に居合わせた人が速やかにAEDを使用できる環境を整備することは、傷病者の救命率、社会復帰率の向上につながるものであり、全国AEDマップとの連動も考慮し、課題や問題点を整理した上で実施について検討してまいります。以上で答弁を終わらせていただきます。(降壇)

質問 15番 阿部秀明

それではまず、認知症の関係であります。現在、紋別市で認知症になられた方のうち、財産などの管理の関係で成年後見制度というものがありますけれども、それについて利用される方がおられるのか、分かれば、どの程度、これに取り組んでおられるのか、お知らせください。

答弁 介護保険課長 飯田欣也(介護保険課長は2024年6月まで)

お答えいたします。後見制度についてですが、社会福祉協議会で法人後見を行っており、担い手としましては養成研修を受けた市民後見人という方たちが就きます。また、認知症の方の利用についてですが、後見制度を活用されている方は2名となっております。

質問 15番 阿部秀明

次に、高等看護学院の関係であります。現場というか、丹下学院長、嶋宮副学院長、その他職員の皆様方が、未来の看護師養成に向け、学生に対して本当に一生懸命指導をされていると伺っております。さらに、施設の移転、建て替えの準備のほか、先ほども言いましたが、学生の確保に向けて一生懸命頑張っていると、市の担当者の皆さんや関係する方々、そして、今年3月に卒業される学生の方たちからも伺っております。いずれにしましても、北海道をはじめ、紋別市につきましては、行政として、今後できる限りのことを地域医療発展のためにやっていかなければいけないと考えております。この場ではふさわしくはないのかもしれませんけれども、本年4月には統一地方選挙があります。新沼道議、久保秋道議も出馬を表明されておりますが、今後とも地域医療の発展のためにしっかり頑張っていただきたいということを2人の道議に強く要望していくことを申し上げ、終わります。

出典:紋別市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月9日 議事録 PDF(28ページ) 間違いを知らせる