紋別市議会 令和4年第1回定例会 2022年3月14日
(1)観光による街づくりについて/(2)紋別市スポーツセンター一帯の整備について/(3)紋別市総合計画の策定について
2022年3月14日、紋別市議会の一般質問で、保村幸二議員が「観光による街づくりについて」「紋別市スポーツセンター一帯の整備について」「紋別市総合計画の策定について」について質問し、市長 宮川良一、教育長 堀籠康行が答弁しました。
- 質問者
- 保村幸二 議員
- 答弁者
- 市長 宮川良一、教育長 堀籠康行
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 保村幸二
私は、市民の声の一員として、さきの質問通告に従い、以下質問いたします。まず初めに、観光によるまちづくりについてお尋ねいたします。平成29年に、観光の産業化という大きなスローガンを基に、従前の一般社団法人紋別観光協会が解散し、株式会社である紋別振興公社と統合したわけであります。この観光の産業化というのは、地域が主体となって、地域の観光資源を利活用し、地域外からの交流人口を拡大する観光諸活動を通じて、地域を活性化させ、持続可能な魅力ある地域を実現させるための活動ということがその定義であると考えております。地域外からの収入である外貨の獲得と雇用の創出、地域文化の維持と相互理解、市民の地域愛の向上、こういったことが観光の産業化から生まれる成果なのだと私は感じております。こういう意味から、従前より本市が推し進めてきました流氷観光や避暑地化構想関連による今までの観光振興策は、地域経済を支える一つの柱であったものの、新型コロナウイルス感染症という、かつて経験したことのない状況下において、本市の観光産業のもろさが露呈してしまったものと落胆しております。現在、観光事業の流動化現象により、国内の多くの観光関連事業者が、破綻、縮小し、大手旅行業者に事業譲渡されるなど、非常に厳しい経営環境に置かれております。観光事業というのは、人の移動によって成り立つ側面を有しており、特に本市が進める避暑地化構想につきましては、類似した地域として、ニセコ、倶知安、トマムに加え、新たに富良野が名のりを上げている状況です。また、その主体は外国人であることから、各地域とともに非常に厳しい状況下に置かれているのは言うまでもなく、これら訪日客数自体がコロナ禍以前の水準には戻らないという分析もされております。一方、旅行形態も近年は大きく様変わりをしており、従来のインバウンドによる訪日外国人につきましては、体験型観光が主体となっておりましたが、昨今は上質な個人型観光にシフトする動きが強くなってきているという調査も目にしております。いずれにしても、観光業界の共通認識としては、今までのような右肩上がりの集客を望むことは当面難しいとの捉え方であり、従来感覚での戦略や構想により観光施策を進めることは、費用対効果が薄く、不必要な負担を強いるものではないかと危惧されております。当然、本市の観光行政においても慎重の上にも慎重を期すべきであると私は考えております。いま一度、原点に立ち返った上で、観光施策の見直しを行うなど、現状に即した観光行政の在り方を再検討するべきであると考えております。そこで、以下3点についてお尋ねいたします。1点目に、現状のコロナ禍において、今後も今までのように観光客が右肩上がりの推移によるというお考えで観光振興策を取り進めていかれるのか、アフターコロナにおける市の観光振興に対するお考えを含め、お聞かせ願います。2点目に、避暑地化構想の推進に当たり、その上位計画となります観光ビジョン、観光基本計画など、現在のようなコロナ禍であるからこそ、きちんとした観光像を定めた上で進めることが肝要で、長期的な展望が必要であると考えます。観光施策の方向を定め、その中の一つの事業が避暑地化構想の推進ではないかと考えます。本市には、こういった長期的な指針がないわけでありますが、今後も観光ビジョンなどを策定するお考えはないのか、お聞かせ願います。3点目に、平成29年にそれまでの一般社団法人紋別観光協会は株式会社である紋別振興公社と統合したわけでありますが、その際の議会における議論の中で、人脈形成が重要であるとの認識の下、民間組織が主導となり、稼ぐ力を引き出す観光地経営の視点が求められ、観光を産業として成り立たせる、そういった答弁があったと記憶しております。観光産業として成り立たせる稼ぐ力とはどういうことであるのか、また、その成果はどういったところなのか、具体的にお聞かせ願います。次に、本市の体育施設の核となりますスポーツセンター一帯の整備についてであります。昨年3月の一般質問において、私は、旧道都大学体育館の整備に関連し、市民の税金を投入するのであれば、既存のスポーツセンター施設を含め、野球場、サッカーコート、テニスコート、そして、陸上競技場などの整備拡充を進めるべきであると提案させていただきました。これに対しまして、既存施設の整備拡充につきましては、施設の状態や利用状況を照らし合わせながら適切な時期に検討してまいりたいといったご答弁をいただいたところであります。当然、私が提案いたしました整備拡充というのは、単に壊れている部分を修繕するとか、機器などを更新するといったことではなく、その施設が有する機能を向上させ、今までにないような機能を持たせ、より時代に即した、そして、より市民が求める施設となるように整備してはどうでしょうかという提案だったわけです。人口減少やそれに伴うスポーツ人口の減少といった課題もありますが、スポーツセンターを核としたあの運動施設一帯が有する役割は今後も変わらないものと考えております。そこで、以下2点についてお尋ねいたします。1点目に、昨年の答弁にありました施設の状態や利用状況と照らし合わせながら検討するといった点につきまして、この1年でどのような検討をしたのか、検討経過と内容をお知らせ願います。2点目ですが、令和3年度をもって旧道都大学体育館の整備が終了いたします。旧道都大学体育館の整備につきましては、遊休施設としてなかなか利活用策が見いだせなかった部分に着手されたという点では理解をしております。しかしながら、昭和50年から供用を開始しているスポーツセンターを筆頭とした運動施設一帯の大規模な整備も必要な時期に来ているものと思います。スポーツセンターの建て替え、それから、大規模改修などを含め、具体的な構想、今後の整備方針についてお聞かせ願います。最後の質問になりますが、本市において第5次以降が策定されていない総合計画の策定についてお聞きいたします。ご承知のとおり、平成23年の地方自治法の改正により、総合計画の基本部分となります基本構想策定の義務づけはなくなっております。そのため、本市につきましては、平成21年度から30年度までの第5次紋別市総合計画をもって、総合計画がなくなっているわけであります。この地方自治法の改定、いわゆる基本構想の策定義務が廃止された背景には、地方分権の一環として、市町村の自主性の尊重と創意工夫の発揮を期待する観点から措置されたものであり、従来からの総合計画がその役割を終えたということではないと私は認識しております。確かに、総合計画につきましては総花的であり、ある意味、ビジョンが見えづらく、評価することが難しいという部分を抱えていることや、策定することが目的となってしまい、各自治体の独自性が感じられず、形骸化しているのは否めないものと考えております。しかし、この総合計画を策定する意味は大きく二つあると考えております。一つには、市の総合的かつ計画的な行政運営の指針を示すものであり、市民にまちづくりの長期的な展望を示すものであること、また、二つ目には、私ども議会の関与があるということで、現在も総合計画を策定している自治体を見ますと、自主的な判断により、引き続き現行の基本構想について議会の議決を経て策定することは可能であるといった総務大臣通知に準じ、市民の代表である市議会と行政の総意により策定された計画といった点でいまだに多くの自治体が策定しているわけであります。本市におきましては、総合計画なき後、紋別市総合戦略が策定されております。総合計画が市の全政策を網羅的に整理することに対して、総合戦略は持続可能な人口構造を維持することを目的にまち・ひと・しごとに特化した取組に絞った計画となっており、それぞれ計画が有する機能は異なったものだと認識しております。また、総合戦略には、人口減少克服や地方創生といったことに関し、数値目標や重要業績評価指標、いわゆるKPIを設定することで、その進捗度合いが明確になっているといったメリットがあることも承知しております。しかしながら、先ほど触れました観光施策、それから、スポーツ施設の在り方など、本市を取り巻く現状を踏まえた中、その方向性を共に考え、政策として構築していくためには、やはり総合計画が必要なのではないでしょうか。本市が抱える課題に対し、市長が決断した各種政策を精力的に推し進めていくためにも、過去のような10年という計画期間にこだわらず、ほかの自治体に見習い、市長の任期に合わせた策定でもよいのではないかと考えております。人口推移をしっかり把握するほか、本市の産業を支える1次産業、2次産業の労働力人口の推移、過疎化進行に伴う空き家の数、公共施設の老朽化に対する今後の改修計画など、多岐にわたった様々な課題に対して、市長が考える政策方針、個別事業といったものをしっかり示し、将来、市民に負担を強いることのない、安心して暮らせるまちづくり、人づくりのためには、やはり総合計画の策定が必要であると考えますが、いかがお考えか、お聞かせ願います。以上で質問を終わりますが、再質問は留保いたします。(降壇)
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
それでは、保村議員のご質問にお答えいたします。初めに、観光によるまちづくりについてであります。1点目の今後も観光客が右肩上がりの推移によるという考えで観光振興策を取り進めていくのか、及び、アフターコロナにおける市の観光振興に対する考えについてでありますが、今回の市政執行方針でも述べましたが、昨年の緊急事態宣言解除後の観光客入り込み数が順調な回復基調にあったことは市がこれまで築き上げてきた観光振興推進の成果であったと考えております。アフターコロナにおける観光振興に対する考えについてですが、本市が従来から進めてきた観光施策に加え、コロナ禍による観光に対する価値観の変化に対応することも重要であります。今般の紋別-羽田便を利用した紋別タッチの方々が紋別空港職員及び地元の方々のホスピタリティーに感動し、徐々に紋別泊をされる方が増えてきたという事例もあり、地元の人とのつながりを求める観光という新しい動きにも対応してまいります。2点目の観光ビジョンなどの策定についてでありますが、本市の観光は、これまでの取組で得られた知識や経験、人脈により確立されてきております。また、観光に求められるニーズは、時代や環境などの様々な要因により常に変化します。さらには、近隣町村との連携による広域観光を進める本市にとって、市単独で策定する中長期ビジョンは実効性のあるものとはなり得ないため、策定する予定はありません。3点目の観光を産業として成り立たせる稼ぐ力とその成果についてでありますが、平成29年に紋別観光協会と株式会社紋別振興公社が観光事業について事業統合し、新たに株式会社紋別観光振興公社として、観光事業、旅行事業、航空・空港事業などが一体となり、観光客の誘客から送客、受入れまでに切れ目なく対応することが可能となりました。効率的な観光プロモーションや人材不足の解消が図られ、令和元年度には、観光客入り込み数が2年連続で50万人を超え、紋別-羽田直行便も、搭乗客数7万3,000人余りと、史上最高となりました。これにより、関連する観光産業などに波及効果が及び、市内経済の活性化が図られており、私は、このような好循環を生み出す環境が稼ぐ力であり、成果と考えております。今般、コロナ禍により観光事業者は厳しい状況にありますが、さきにも述べましたが、アフターコロナに向け、市では観光施策のさらなる充実を図り、稼ぐ力のより一層の好循環を生み出すよう、環境を整えております。次に、総合計画の策定についてであります。本市において、平成30年度を終期とした第5次総合計画以降、総合計画を策定しないこととした理由についてでありますが、平成29年第4回定例会で加藤議員、石田議員及び野村議員からのご質問にお答えしたとおり、国は、地方分権の一環として、市町村の自主性の尊重と創意工夫の発揮への期待から、平成23年度に地方自治法の改正を行ったところであります。また、平成26年度に制定されたまち・ひと・しごと創生法における地方版総合戦略の重要性に鑑みたとき、市といたしましても、目まぐるしく変化する時代背景や多様化する市民ニーズに柔軟に対応していくためには、中短期的にその取組や数値目標を評価でき、より実践的な事業計画となる総合戦略を市の中心的な計画として位置づけることが望ましいと判断したところであり、現時点で改めて総合計画を策定する予定はありません。以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題については教育長より答弁いたします。(降壇)
答弁 教育長 堀籠康行(教育長は2022年12月まで)
それでは、保村議員のご質問にお答えいたします。スポーツセンター一帯の整備についてであります。1点目の昨年3月議会以降における検討経過と内容についてですが、教育委員会では、施設整備の検討に当たり、紋別市公共施設等総合管理計画や紋別市教育施設長寿命化計画に基づき、施設の現状把握を行うとともに、利用者や各競技団体、指定管理者からの意見、要望を随時伺っているところであり、修繕や大規模改修などが必要なものについては新年度予算において計上しているところであります。2点目のスポーツセンターとその周辺施設の建て替え、大規模修繕などの整備方針についてですが、基本的には、長寿命化計画や公共施設全体の更新計画などを勘案し、進めてまいりたいと考えておりますものの、近年の多様化するスポーツのニーズを的確に把握し、総合的に判断しながら建て替えや施設の改修を検討してまいります。以上、答弁といたします。(降壇)
質問 2番 保村幸二
非常に細かいご答弁をありがとうございました。正直、望んだ答えではなく、ちょっと遺憾だなというものはあったのですけれども、質問は特にございません。私の話すことに対しての答弁も要りません。一言だけで終わらせていただきます。市長から総合計画は考えていないとやはり言われました。しかしながら、私はやはり必要だと思っています。総合戦略があるからいいとは私は思っていません。今、人口減少と言われ、1年間に子どもが100人も生まれていない時代で、例えば、5年、10年を見詰めたとき、小学校や中学校は今の数が本当に必要なのか、そういうこともきちんと検証、分析していただきたいと思っています。また、外国人の研修生についてです。今はコロナ禍で来ていないわけですが、紋別市民としての労働人口です。仮に18歳から65歳までの人がこの5年、10年でどれだけ減っていくのか、私はすごく心配しているところです。それを市民に知っていただくために紋別市総合計画という冊子をつくってほしかったなということで、今回はちょっとしつこい質問だったかもしれないけれども、あえて触れさせていただきました。これに答弁は要りません。質問を終わります。