紋別市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月10日
(1)新庁舎建設について/(2)紋別葬苑の整備について/(3)羽田紋別直行便について/(4)広域紋別病院企業団について/(5)令和4年度一般会計決算不認定について
2025年3月10日、紋別市議会の一般質問で、保村幸二議員が「新庁舎建設について」「紋別葬苑の整備について」「羽田紋別直行便について」「広域紋別病院企業団について」「令和4年度一般会計決算不認定について」について質問し、市長 宮川良一、新庁舎建設準備室参事 菅原雅志、総務部長 得永恭志、広域病院連携推進室長 長谷川哲也、財政課長 菅原雅志、観光空港対策室長 山本隆博が答弁しました。
- 質問者
- 保村幸二 議員
- 答弁者
- 市長 宮川良一、新庁舎建設準備室参事 菅原雅志、総務部長 得永恭志、広域病院連携推進室長 長谷川哲也、財政課長 菅原雅志、観光空港対策室長 山本隆博
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 保村幸二
私は、市民の声を代表して、さきの通告に従い、以下、質問をいたします。まず、市役所新庁舎建設についてお尋ね申し上げます。昨年の定例会で喜多議員からも一般質問がありましたが、新消防庁舎が完成し、昨年8月より使用を開始したことを受け、旧消防庁舎の取壊し、市庁舎建設の地盤づくりが始まっていると推察しております。新庁舎建設事業は、当初、基本設計では、建物が50億円、設計、解体、外構などが12億円、計62億円と記憶しております。しかし、現在の見込み金額は約86億円に膨らんでおり、今後のさらなる建設費用の増大を危惧しています。なお一層進むと予測されている人口減少の件もありますが、千歳ラピダスの進出などの影響もあり、札幌駅周辺の再開発も既に日程変更や予算見直しが余儀なくされているようであります。少なからず紋別市の新庁舎の建設スケジュールにも影響が及ぶのではないかと危惧しております。また、紋別市水道ビジョンでは、花園浄水場の整備に平成28年度の試算で63億円以上の経費がかかると示されており、将来の水道料金の値上げは避けて通れない様子であります。また、広域紋別病院の基金も底をついてきておりますし、ふるさと納税の今後の推移も大変心配であり、紋別市の基金の残高を心配する状況ではないでしょうか。また、市ではDXの推進により、来庁しなくてもよいようになる施策が進められております。このような背景の中、紋別市は86億円もの庁舎を建設しても大丈夫なのでしょうか。人口規模が同じくらいの遠軽町でも新庁舎の建設が進んでおります。役場部分の床面積は5,100平方メートルを計画し、この中に、今は分散している保健福祉部、町教育委員会も集約するそうです。ちなみに、紋別市の新庁舎は7,415平方メートルの計画です。遠軽町庁舎の建設費は44億4,400万円を計画しており、紋別市の半分ほどです。また、人口3万2,000人を擁する網走市の新庁舎においても、ICT等を有効活用し、市民サービスの向上と事務の効率化を図り、高度なセキュリティー機能を有する庁舎として、基本設計からの変更、詳細な構造検討の結果、柱、はりの位置を見直し、庁舎の延べ床面積は6,444.81平米とのことです。紋別市はもう既に新庁舎建設に走っており、間もなく本予算が計上されると推察いたしますが、ここで一度立ち止まって、規模の縮小を提案いたします。また、それが踏みとどまれない場合、懸案事項となっている、例えば、経済センターの建設構想及び紋別道税事務所等を集約して、合同庁舎としての機能を有する施設に変えるべきではないでしょうか。市役所新庁舎建設に関する特別委員会が終わってからこの僅かな期間で経済に大幅な変化があったこと、ふるさと納税について大きな下方修正をしなければならなかったこと、紋別市を取り巻く財政など、様々な環境を検証し、まさに身の丈に合った庁舎建設を目指すべきではないでしょうか、お尋ねいたします。また、建設に対してこのまま何の変更プランの構想も持たず、断固進めるつもりなのでしょうか。ならば、私は一議員として、そして紋別市の市民として、将来の紋別を考えた上で、まさに将来を見据えた上で紋別市のお考えをお聞きします。二つ目に、紋別葬苑の整備についてです。紋別葬苑は、昭和52年の供用開始で、建設後40年以上が経過しておりますが、私たち市民にとってなくてはならない必要不可欠な施設であることは言うまでもありません。毎年、市の予算書でも紋別葬苑整備事業として、火葬炉の更新をはじめとした施設の長寿命化を図るための費用が確保されております。私は、設備はともかく、施設そのもの、軀体自体についての検討も必要な時期に来ているのではないかと考えております。また、過去の定例会においても、2度ほど同様の質問をさせていただき、前向きな答弁をいただいていると理解しております。その際の答弁として、施設の建て替えを含めた今後の整備方針については、昭和52年の供用開始から45年を経過し、建物や設備の老朽化が進んでいるため、整備の手法に関し、現状の施設の改修か建て替えかについての協議を進めているところでありますと述べられております。以上を踏まえ、以下、お尋ねいたします。先ほど申し上げましたとおり、紋別葬苑は市民に不可欠な施設であります。設備のメンテナンスなどで現在は使用できているものの、老朽化が著しいことは誰もが感じていることではないでしょうか。施設の建て替えに係る検討を含め、今後の具体的な整備方針をお聞かせ願います。また、現在の施設の火葬炉の稼働状況と近隣の町村からの火葬利用についてお聞かせください。協議を進めているとのことであれば、どのような進捗なのか、全く進んでいないのか、お尋ねいたします。続きまして、三つ目に羽田-紋別直行便についてお尋ねいたします。羽田-紋別直行便は、紋別市、西紋地域のなくてはならない生命線であり、航空路線の存続は、地域生活や観光産業、経済、医療までに及ぶ今後の地域の発展に資するものだと考えております。昨年9月にも同様の質問をさせていただき、答弁として、令和6年4月1日から8月27日までの累計搭乗者数は2万7,694人で、搭乗率は56.8%、前年同時期と比較して、搭乗者数で1,587人の増、搭乗率で4ポイントの増で、年間搭乗者数が過去最高を記録した平成30年度の同時期と比較しましても85人の増、搭乗率では0.6ポイントの増となっており、コロナ禍前の状況に戻ってきているとのことでありました。そこで、令和6年9月から直近2月までの実績と令和6年度の見込みについてお知らせ願います。また、オホーツク紋別空港ビル増改築についてお伺いいたします。たしか基本設計がなされていたと思っておりますが、再確認のため、基本設計にかかった金額とその経費の出どころ、そして、現在までの進捗をお知らせください。四つ目に、広域紋別病院企業団についてお尋ねいたします。昨年―令和6年9月26日の広域紋別病院企業団議会の定例会での喜多議員からの一般質問を受け、翌日9月27日の地元紙では「今年度中にも現金不足へ」「財政安定化基金、残りわずか」という見出しで報道されております。また、昨年の12月の定例会でも同様の質問をさせていただきました。2023年度末における企業団財政調整基金の残高が12億6,175万円で、2024年度の収入不足分を補塡する基金収入補助金が6億9,000万円とされているが、有価証券の満期償還日の関係で現金不足の状況であると書かれております。令和6年度の決算や令和7年度の決算に向け、現実的に紋別市からの資金提供をお願いするしかないとの宮川企業長の答弁があり、資金不足額をしっかり見込み、紋別市と協議し、今年度の基金の取扱いについて協議したいと書かれています。その結果として、令和6年度の補正額に10億円、令和7年度の予算額に10億円以上もの多額の貸付金が盛り込まれていると推察いたします。現在までに、紋別市と企業団との間でどのような協議がなされているのか、具体的にお尋ねいたします。また、移管後の当初の約束事として、基金が底をついた後の赤字は、紋別市の一般会計で負担、補塡する約束になっていると理解をしておりますが、今後の資金不足についての補塡について、広域紋別病院西紋関係町村と協議し、取り決められたルールとそれに基づく負担割合、負担額をお知らせください。あわせて、公立病院であるがゆえに担わなければならない救急・周産期・小児・精神医療など、不採算部門については、企業団が貴重な自分の基金からこれらの構造的な赤字分を毎年負担していくことは基金の目減りを加速させることから、どう対応しようとしているのか、紋別市の対応についてお知らせください。広域紋別病院では、令和5年から5年間の経営改善に向けての経営強化プランを取り進めております。紋別市は、令和5年度決算において企業団負担金、さらには、拡大分として9億8,200万円を拠出しており、令和6年では拡大分と合わせて11億4,800万円が計上されております。企業団財政調製基金が2年ほどで底をつくと言われている現実を踏まえ、この経営強化プランが順調に進まない場合に、令和7年度以降、紋別市の負担額がさらに膨れ上がってしまうのではないかと危惧いたしますが、経営強化プランについての具体的な取組内容、進捗についてお聞かせ願います。また、前段にお尋ねした貸付金の話を合わせると、令和6年度、紋別市が11億4,800万円を負担しても約10億円の資金不足に陥り、足りなくなる、また、令和7年度の予算額についても、拡大分等の負担と貸付金10億円以上を合わせて22億円超えの負担をしていくということになると思いますが、このことに関わる紋別市の財源内訳についても詳しくお知らせください。五つ目に、令和4年度一般会計決算不認定についてです。令和4年度一般会計決算が不認定であったことへの対応がいまだに明らかにされておりません。地方自治法第233条第7項の規定では、「決算の認定に関する議案が否決された場合において、当該議決を踏まえて必要と認める措置を講じたときは、速やかに、当該措置の内容を議会に報告するとともに、これを公表しなければならない」とされております。まして、そのときの決算認定議案への反対討論として、紋別空港利用促進事業のエージェント対策費の不明朗な支出に関して明確な答弁がない中での決算認定はできないとのことがその理由として述べられております。その決算審査特別委員会では、調査委員会を立ち上げているので、その調査委員会の結果待ちとのことでありましたので、中身の詳細が示されないまま採決を求められても認定できないと不認定の理由を明確に指摘しております。昨年2月に最終報告書として答申があったところですが、その後の議会においても、一般質問等で質問者からは多額の不明金をそのままにしていいのかと問われ、市側からは最終報告が全てであるとの答弁が繰り返されているにすぎません。そこで、お尋ねいたします。私は、市側の決算不認定に対する認識と対応は、議員として到底納得のいかない市民不在の、議会不在のものであると思っております。ここに、令和4年度の決算不認定に対する市側の認識と対応についてお尋ねします。以上で質問を終わります。再質問は留保いたします。(降壇)
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
それでは、保村議員のご質問にお答えいたします。初めに、新庁舎建設についてであります。将来の紋別を見据えた上での市の見解についてでありますが、令和6年第1回定例会で喜多議員のご質問にお答えしたとおり、新庁舎建設につきましては、災害対応の拠点機能を強化することを念頭に、現庁舎が抱える課題解決をはじめ、市民の利便性や快適性の向上、効率的な行政運営を目的とし、令和2年度から検討を始め、市民検討会議のほか、中高生ワークショップ、市議会特別委員会などにおいて様々なご意見をいただきながら基本設計と実施設計を進めてまいりました。令和6年度予算の継続費におきましては、近年の建設資材の高騰や労務費単価の上昇を考慮し、実施設計時より約3割増と推計し、86億1,342万7,000円の事業費を計上しております。議員がご提案のとおり、一度立ち止まり、規模の縮小や合同庁舎として、再度、設計の見直しを行った場合、建設費の減額や施設の集約化が図られるものと推測しますが、今回の建設を見送った場合、時限制度である市町村役場機能緊急保全事業の起債の対象とはならず、交付税措置もされないため、現在の事業費で積算いたしますと約20億円の市民負担軽減を逃すこととなります。また、新庁舎建設を先送りすることで、さらなる人件費、物価等の上昇なども想定され、このことが結果的に建設費の増加につながることも大きな懸念材料になるものと考えております。なお、近年、異常気象や地震などにより各地で災害が起きており、災害対応の拠点機能である新庁舎建設については最優先課題と捉えており、これまでの議論を踏まえ、事業を進めさせていただくことが最善と考えております。次に、葬苑の整備についてであります。1点目の施設の建て替えに係る検討を含めた今後の具体的な整備方針について及び3点目の改修か建て替えか、整備の手法に関する協議の進捗状況につきましては関連がありますので、併せてお答えいたします。現施設につきましては、軀体の老朽化も著しく、改修を行ったとしても長期にわたる運用は困難であることから、新施設の建設を基本として考えております。整備手法に関する協議の進捗状況につきましては、新施設の整備費用や財源調整など、具体的な検討を始め、整備構想を取りまとめてまいります。2点目の現在の施設の火葬炉の稼働状況及び近隣町村からの利用についてでありますが、紋別葬苑は3基の火葬炉で運用しておりますが、昨年5月に火葬炉の扉の故障により1基が2か月程度停止したことがあるなど、修繕を要する状況が生じながらも、3基の火葬炉で運用できるよう努めております。近隣町村からの利用についてですが、本年2月末日現在で、滝上町4件、興部町30件、雄武町4件、西興部村3件の利用があります。次に、羽田-紋別直行便についてであります。1点目の令和6年9月から直近までの搭乗者数と搭乗率についてでありますが、令和6年9月から本年2月までの搭乗者数は3万8,374人で、搭乗率は64.6%となっており、令和6年度の見込みといたしましては、搭乗者数は7万3,000人前後、搭乗率は61%前後を想定しております。2点目のオホーツク紋別空港ビルの増改築に係る基本設計金額及び財源並びに現在までの進捗についてでありますが、令和3年2月に空港ビル増改築工事の基本設計及び実施設計をオホーツク紋別空港ビル株式会社が3,905万円で独自財源により発注し、令和4年5月に完了したと伺っております。現在までの進捗につきましては、市側の事業で増築工事費の財源となる国の交付金の要件を満たせていなかったことなどから協議を留保している状況であります。次に、広域紋別病院企業団についてであります。1点目の企業団への貸付金に関する市と企業団との間の具体的な協議内容についてでありますが、企業団の概算の決算見込みが示された段階で、令和6年度の資金不足額及び令和7年度の所要額の補塡方法について協議し、予算査定において、令和6年度は、企業団保有債権の額面額を担保として10億円を長期貸付金として措置すること、令和7年度予算については、従来のルール分に加え、期中の運転資金として10億349万9,000円を短期貸付金として措置することといたしました。2点目の今後の資金不足の補塡に関して、構成町村との協議の結果、決定したルールとそれに基づく負担割合、負担額についてでありますが、企業団設立時に定められた企業団規約第14条別表に負担割合が定められており、一般分につきましては紋別市が100%、特別分につきましては利用者割となっておりますが、対象となる救急医療に係る経費のほとんどを交付税にて措置されていることから、現状では紋別市が負担しております。3点目の企業団が不採算部門についてどう対応しようとしているのかについてでありますが、令和元年度より、不採算地区における診療部門につきましては、地域に欠かせない政策医療としての見地から拡大分として措置しているため、その考え方に変わりはありません。4点目の広域紋別病院の経営強化プランが順調に進まない場合の市の関わり、進捗についてでありますが、市といたしましては、プランが進捗するための課題となっている医師、看護師などの医療従事者不足について、院内保育など、医療従事者の働きやすい環境の整備に支援してまいります。また、新型コロナウイルス感染症後、全国の医療機関では、診療報酬の改定を上回る人件費、物件費の急激な増加により、未曾有の危機にさらされております。特に、政策医療を担う地域のセンター病院においては、大幅な収益悪化に見舞われているところであります。近隣に同じ機能を持つ病院やコロナ後の入院患者が減少した病院においては病床の縮小が相次いでおり、医療機能を維持できない地域も表面化してきております。本市におきましても、この状況を放置すれば、地域の医療機能が失われ、ますます地域格差が広がるものと認識しております。本市といたしましては、現在の非常に厳しい経営状況の中、広域紋別病院の医療提供体制の維持に努めるとともに、診療報酬で費用の増加を補えない構造的問題に対し、経営環境の改善策を国や北海道などの関係機関に求めてまいります。5点目の財源内訳についてでありますが、令和6年度補正予算に計上している10億円については、本市の財源は医療確保対策基金として広域紋別病院企業団の国債等の債権を担保としております。令和7年度予算の財源についてですが、一つ目の広域紋別病院企業団負担金5億3,425万4,000円の内訳として、過疎債が5,150万円、一般財源が4億8,275万4,000円で、普通交付税や特別交付税で措置されております。二つ目の同事業(拡大分)7億1,242万7,000円の内訳として、7億円はオホーツクの流氷と自然を守る基金、一般財源が1,242万7,000円となっております。最後に、同貸付金(経営支援分)10億349万9,000円につきましては、広域紋別病院企業団の運転資金に充てる貸付金を予算計上しており、年度末には全額を返済していただく予定で、歳入の貸付金元利収入で同額を予算計上しております。次に、令和4年度一般会計決算不認定についてであります。決算不認定に対する認識につきましては、市政を預かる者として大変重く受け止めており、紋別市不正事案等に関する報告書のとおり、エージェント対策費の使途の把握について、多額の予算を伴う事業であるにもかかわらず、専門性の高い業務ということもあったことから、Y氏以外に誰も予算が何に使われたのかが分からない状況となってしまったことは、職員とのコミュニケーション不足、チェック体制の不備であったと認識しております。決算不認定に係る対応についてですが、決算不認定以前にエージェント対策費の支出方法を全面的に見直したこと、また、紋別市不正事案等検証委員会においても、令和4年度までのエージェント対策費が不透明、不適切な支出であったかについては検証できず、解明できなかったことから、地方自治法第233条第7項に規定する「必要と認める措置を講じたとき」には該当せず、議会に対しては報告を行っていないところであります。以上で答弁を終わらせていただきます。(降壇)
再質問 3番 保村幸二
それでは、再質問をさせていただきます。まず、紋別市新庁舎建設に関わる再質問でございます。私は、質問の前くだりのところで複雑に言ったのかなと思いますけれども、86億円かかりますよということであります。端的に言いますと、金額について非常に心配しているのですよ。建設はずっと続いていますし、事業が進んでいく限りはまた補正していくのではないか、9億円も10億円も上乗せされるのではないかという心配をしているわけです。有利な起債を含め、将来性を心配していまして、その財政シミュレーションについて少しお聞きしたいのですが、いかがでしょうか。
答弁 新庁舎建設準備室参事 菅原雅志(新庁舎建設準備室参事は2025年9月まで)
お答えいたします。財源につきましては、現在も国や北海道と協議してございまして、制度の変更もあるため、今後、若干ながら修正が出てくるかもしれませんが、現在の継続費の金額でご説明いたしますと、約86億円の事業費のうち、国・道補助金等で約5億円、地方債で約70億円、その他で約10億円の枠組みとなっております。その他の10億円につきましては公共施設等整備基金を財源として予定しているところです。また、地方債の70億円のうち、約10億円は交付税算入されない起債と想定しているため、新たな有利な財源がなければ、この分については起債を借り入れない手法も考えております。この10億円を合わせますと、現在のところ、最大で20億円程度を公共施設等整備基金にて財源対応することも考えております。公共施設等整備基金は、令和7年度末見込みですが、約72億円の基金残高を見込んでいるところで、この基金の充当と当初より予定しておりました公適債―市町村役場機能緊急保全事業の活用、また、これまでも削減できるものは都度見直してきております。物価高騰等によりまして、当初より事業費は膨らんだものの、新庁舎建設事業に関し、一定程度の財源は確保できたものと考えているところです。しかしながら、今後は市民会館や紋別葬苑などの大型事業も想定しておりますし、人件費や物価などについてはなお上昇傾向が予測されておりますので、引き続き、経費の圧縮や施設の集約化の検討のほか、これまで同様に有利な財源確保に努め、将来に大きな負担を残さないよう、慎重な議論と財政運営が必要だと考えおります。
再質問 3番 保村幸二
例えば、今は分散化している教育委員会や保健センターなどの集約も恐らく視野に入れているのではないかなと私の推察で言っているのですけれども、そのお考えについてはいかがでしょうか。
答弁 総務部長 得永恭志(総務部長は2025年3月まで)
将来的な集約化についてですが、今、保村議員がおっしゃったとおりです。市役所職員も減少している状況でありますし、質問にもありましたが、DXなどが進んでいるという点から、今後、人員等が減少していくことも考えられます。そういった場合は、今、保村議員がおっしゃったように、外局の教育委員会などが新庁舎に入るということも考えられるのかなと考えてございます。
再質問 3番 保村幸二
それでは、再質問の内容を変えます。紋別の火葬場についての再質問をさせていただきます。今、宮川市長から答弁があったとおり、前向きに進んでいるという話であります。予定金額は、恐らく、それ以前の問題なのかなと思っていますけれども、ぜひとも前向きに施設更新に向けて進めていただきたいなと思っております。毎日という言葉はおかしいと思いますが、かなり使われている場所であります。今はほとんど使われていないと思いますが、家族が待つ休憩室に灰が随分と飛んでいるという話も聞きますし、老朽化が本当に進んでいるなと私も見て思っております。ぜひとも更新に向けて進めていただきたいなと思っていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。広域紋別病院企業団についての再質問です。何点か、再確認しますが、令和6年度の予算に10億円の補正額がつけられております。これは、先ほどの私の発言にもあったとおり、資金不足に陥るということで10億円になったのかなと思っていますけれども、国債が担保とされているということでした。この担保としている国債についてお聞きしたいのですが、何年の満期なのでしょうか、お答えください。
答弁 広域病院連携推進室長 長谷川哲也
国債の満期年数は20年でございます。
再質問 3番 保村幸二
今、20年と聞きました。これは、一括の国債なのですか。それとも、何口かに分かれているのですか、お聞きします。
答弁 広域病院連携推進室長 長谷川哲也
すみませんでした。8口に分かれてございます。
再質問 3番 保村幸二
すみません。私の聞き方も悪かったのですが、今、20年という国債だということでしたが、何年何月が満期日なのでしょうか、お答えください。
答弁 広域病院連携推進室長 長谷川哲也
失礼しました。1本ずつ答えたほうがよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)一番早く満期が来るもので令和22年5月31日です。次いで、令和22年12月20日です。そして、令和23年6月20日のものが二つあります。さらに、令和23年9月20日が一つと、令和23年12月20日が三つあります。
再質問 3番 保村幸二
それでは、令和7年度の予算についてお聞きいたします。広域紋別病院企業団に対する拡大分や負担金、貸付金を含め、これは先ほどの私の発言の内容でありますけれども、正確な金額は22億5,018万円ということで間違いないですか。
答弁 財政課長 菅原雅志(財政課長は2026年3月まで)
予算額だけで申し上げますと、今、議員がおっしゃるとおり、22億5,018万円で合っております。
再質問 3番 保村幸二
その令和7年度の収入の中に先ほどの貸付金と同額の 10億349万9,000円という記載があると思いますが、これの貸借が同じ金額になっていますよね。これはどういう意味合いなのか、簡潔に教えていただきたいです。
答弁 財政課長 菅原雅志(財政課長は2026年3月まで)
お答えいたします。病院側の基金が不足して、令和7年度は初めての年になるかと思います。ほかの予算と同じように負担金として支出するかどうかも内部で議論したのですが、議員がおっしゃるとおり、令和6年度でも補正をかけて約10億円の予算を組んでいますし、令和7年度も貸付金として10億円の予算を組んでおります。そうしたことから、実際に幾らの経営支援が必要か、要は赤字になるかも含め、不明な部分がありましたので、まずは、令和7年度は運転資金相当分として10億円の予算組みをさせていただいたということです。ただ、今後、経営次第では運営赤字となるかもしれませんので、そのときには再度補正というようなことも考えております。なお、今、予算化しております貸付金についてですが、その全額を年度末に病院側から返していただくような予算組みで計上しております。
再質問 3番 保村幸二
私は、収入の部分を見ていなかったものですから、支出の部分だけで22億5,018万円ということなのかなと最初は思っていました。しかし、今、財政課長の説明を聞いて少し分かりました。ただ、支出だけを見れば、毎年、20億円以上が必要なのかなと感じ取れてしまったのです。先ほどの市長の答弁でもありましたとおり、広域紋別病院企業団規約第14条に基づいて負担率が100%だということから見ると、収入の部分となりますが、病院に10億349万9,000円を貸しているわけです。また、赤字経営支援分を負担しなければならないから、その収入の部分に取り付けたところが負担金などに振り替わるのかなと私は考えていましたけれども、それについてはどうなのですか、お答えください。
答弁 広域病院連携推進室長 長谷川哲也
お答えいたします。先ほど財政課長が答弁したとおり、年度当初については、期中の運転資金が不足するということから、まず、貸付金ということで当初予算については措置させていただきました。なお、年度中の経営状況について、好転するのか、悪化するのかはまだはっきり分からない状況ですので、年度末に近づき、決算見込みが出た段階で、それを負担金として支援していただくかどうかをまた協議させていただきたいと考えております。
再質問 3番 保村幸二
先ほどの質問からもうちょっと深掘って聞きます。広域紋別病院企業団について、これは見込みの話になってしまいますけれども、令和7年度の資金不足比率が本当にどんな数字になるのかなと思っています。これが20%を超えるのではないですか、お答えください。
答弁 広域病院連携推進室長 長谷川哲也
お答えいたします。それは、当初予算どおりに執行がされなかったという仮定でお話しするということでよいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
答弁 広域病院連携推進室長 長谷川哲也
失礼いたしました。お答えいたします。公営企業の場合の資金不足額は貸借対照表の流動負債から流動資産を引いた額となりますけれども、想定される予定での流動資産額が当初予算で11億9,600万円となってございます。そこから先ほどの当初予算額を引くと約1億9,600万円となります。一方、流動負債については17億3,500万円という予定額になっておりまして、そこから同じく10億円を引いた分が7億3,500万円となります。差し引くと、5億3,900万円ほどの資金不足が想定されるということです。
再質問 3番 保村幸二
金額は分かったのですけれども、資金不足比率が何%なのかということです。お答え願えますか。
答弁 広域病院連携推進室長 長谷川哲也
先ほど資金不足額で言うと5億3,900万円ほどと申しましたけれども、そこから控除できる流動負債というものがありまして、健全化法上では、企業債及び紋別市からの過疎債の借入金分を除いた分で計算しますと8%となります。
再質問 3番 保村幸二
広域紋別病院企業団についての質問は最後にさせてもらいたいですけれども、ぜひ企業長としてのお立場もある宮川市長がお答えください。地方医療は本当に深刻です。北海道の各自治体ではしのぎを削っているのが現状です。メモ書きをなくしたので、金額が間違っていたらごめんなさい。留萌市立病院では296床が144床になっています。そして、滝川市では11億円の繰出金が3億円追加されています。それにより駅前開発事業があおりを受けたという記事が載っております。また、市立室蘭総合病院は18億円の赤字見直しということです。そのため、病院職員の給与12%カットを室蘭市議会に提出予定か、組合が反発必至かという内容の記事が出ておりました。また、昨今では、遠軽厚生病院でも大幅なベッド数の減少が顕著になっております。そういった中、紋別市もこうやっていよいよ基金がなくなって最初の年となる令和7年度を迎えるわけです。今後、仮に広域紋別病院企業団規約第14条の規約に従って100%の拠出をすることになったものの、経営強化プランが順調に進まない場合、多額の赤字が膨らんでいくと思います。そうなれば、紋別市の一般会計からの繰り出しが毎年多くなっていきます。それで我々としても財政は本当に大丈夫なのだろうかという心配をしているわけであります。難しい答弁になるかなと思いますけれども、企業長としてのお立場もある宮川市長に答えていただきたいなと思っていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
市政執行方針の中でも申し上げましたけれども、現在、本当に第二の医療崩壊が全国的に始まっています。恐らく、それをこのままにしておくと、かなりの病院が淘汰されていき、特に地方では十分な医療が賄えない状況になっていくのではないかなと予想されております。今、保村議員から各病院の状況についてのお話はいただきましたけれども、さらに、大学病院でも崩壊が始まっており、旭川医科大学でも1病棟を閉鎖するというような最悪の状況になってきております。この対応として、国や北海道が交付金等を含めた財源措置をしていかなければ、地域の命を守っていけないというのが現状だと思っております。その中で当広域紋別病院をどうしていくかということでありますけれども、この病院は、まさに西紋地域の住民の皆さんの命を守るための最後のとりでだと思っております。紋別が100%負担をしなければならないのかということもありますが、それぞれの町で国保病院も持っております。しかし、当然、そこも大変な赤字であります。おかげさまで、現在のところ、当市の財源は、補塡をできる十分な―十分なと言うとお叱りを受けるかもしれませんけれども、財源対策をしてこられている状況にありますので、ここは頑張って病院を残していかなければならないという決意を新たにしなければならないと思っております。当然、病院でも改革をプランに沿って進めていかなければならないと思いますけれども、当初、改革プランを進めていく中で思わぬいろいろなことが起きました。コロナもそうですけれども、広域紋別病院としては多くの内科医が退職をされたというアクシデントもございました。そんな中、医療を守るために非常勤医師の大幅な増員をしなければならないというようなこともあり、計画に狂いが生じてきたかなと思います。もちろん、看護師の不足もそうで、派遣看護師に頼らざるを得ないような状況もあります。そのため、先ほど申し上げたように、支出が収入を大きく上回っていますが、どこの病院もそのようになっているのだと思います。特に、広域紋別病院の構造的な問題としては、入院の収益が他の病院に比べて非常に少ないということがあります。それには内科医師、看護師の不足があろうかと思います。そこで、皆さんの力もお借りし、医師の招聘を含めて頑張っていかなければならないと思っております。そこを改善しなければ病院の運営は非常に難しいだろうと思っています。なお、令和7年度からは、医師数も若干増え、14名体制でスタートできる予定でありますし、新しい企業長も医師であります。病院にどう携わっていただくかは分かりませんけれども、医師としては15人となります。さらに、今、道内の医育大学だけではなく、首都圏の大学あるいは大手病院とも連携を図れるようになってきておりますので、そうした面からの医師の増員も期待しているところであります。そういうように経営改善していくことによって、この病院をしっかりと守っていく、そのため、紋別市は全面的に病院の存続に向けて支援をしてまいりたいと考えております。
再質問 3番 保村幸二
それでは、質問の内容を変えます。羽田-紋別直行便について再質問をさせていただきます。先ほどの市長答弁であったとおり、令和6年度の搭乗者数は7万3,000人を見込んでいるということをお聞きいたしました。悪い話ばかりの中で、ああ、いい話ではないか、非常にすばらしい数値をたたき出しているなと思っております。これも観光空港対策室の頑張りのたまものだなと思いますが、うまくいった経緯を山本室長にお聞きします。
答弁 観光空港対策室長 山本隆博
空港対策の責任者として答弁させていただきたいと思います。今、保村議員からもございましたけれども、おかげさまで、搭乗者数もコロナ禍前の水準に戻ってきたところです。これも、ひとえに、搭乗対策を実施していただいておりますANAグループ、そして、実際に搭乗していただいている皆様のおかげと思っております。紋別空港には、紋別-羽田間に関し、1日1便が就航しておりますけれども、この地域と東京を結ぶ非常に貴重な路線です。市としてもこれを大切にしていきたいと思っていますし、大げさかもしれませんけれども、この路線は紋別市民にとっても誇れるものなのではないのかなとも思っております。空港の活性化は、まちづくりといいますか、まちの活性化にもつながっていくと思いますし、今後も市として継続した取組を進めていく必要があるかなと考えております。さらには、空港で働く皆さんがもっと誇りに思えるような活気あふれる空港になってほしいなとも思っておりますし、空港で働くことに憧れる方も少なからずいると思います。そういう活気あふれる空港になることを願っておりまして、今後も、議員の皆様、そして、関係者の皆様のご協力とご理解を賜れればありがたいなと思っております。
再質問 3番 保村幸二
以上で私の一般質問を終えますが、その前に一言だけお話をします。これからはインフラ整備、建物の老朽化による改築など、数多くのことが予想されます。総合戦略だけではなく、総合計画が必要であるということを改めて求めます。少なくとも、人口が減少する中、それに基づく環境変化によって、様々な基幹産業や地域の経済が激しく変化し、それに準じて、自治体がなすべきことを計画的に時系列に沿って確実に行っていくストーリーが必要であると考えております。今後、新庁舎、水道関係、市民会館、スポーツセンター、そして、広域紋別病院企業団では基金枯渇などのいろいろな課題が山積する中、どう優先順位をつけて進めていくのか、今後の紋別市を心配する一人です。いずれにしても、近い将来、確率は低いと思っておりますけれども、北見市のような財政破綻の一歩手前にならないか、危惧しております。紋別市にも財政危機のとばりが下りてきた感じがいたしますということを申し上げ、私の一般質問を終わります。