浜中町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月5日
これからのふるさと納税の推進について
2026年3月5日、浜中町議会の一般質問で、谷村敦議員が「これからのふるさと納税の推進について」質問し、商工観光課長 赤石俊行、町長 齊藤清隆が答弁しました。
- 質問者
- 谷村敦 議員
- 答弁者
- 商工観光課長 赤石俊行、町長 齊藤清隆
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 谷村敦
通告に従いまして、質問をさせていただきます。これからのふるさと納税の推進についてです。平成20年5月から開始となったふるさと納税制度も今では様々な媒体で耳にしない日がないほど我々の暮らしに浸透しております。全国各地の自治体が誇る地場産品や様々なサービスがしのぎを削る激しい競争を目にして久しいです。応援したい自治体に対する寄附であるとの本来の意味に即しまして、返礼品を目的としないスタイルのふるさと納税2.0が始まると、自治体プロジェクトや被災地への支援に役立てられたりして、より一層、地方創生に寄与することとなってきました。今では、クラウドファンディングや地場産業への寄附によりまして、事業者のストーリーや地域活性化を支援して返礼品を受け取るふるさと納税3.0も広がり始め、これからもあらゆる可能性に富んだ制度であると言えます。浜中町は、持てるポテンシャルを着実に生かし、今日まで堅調に収入を伸ばし、14億円を超える実績をつくり上げてまいりました。これもかねてより事業に携わってくださった担当職員並びに事業者様の絶え間ないご努力のたまものにほかならないと思います。しかし、昨年10月のポータルサイトでのポイント還元廃止のほか、先行の近隣自治体には全国でも名立たる競合がひしめき合っており、より一層、魅力のある特産品やサービスを加えていく必要があると考えております。そこで、以下の質問をさせていただきます。まず、近年の受入れ金額として、令和4年には初めて10億円を突破して10億4683万円、令和5年には13億1458万円、令和6年には14億4682万円と、着実に実績を積み重ねてきております。昨年のポイント還元廃止のあおりでほとんどの自治体が影響を受けていることとは思いますが、令和7年の本町におけるふるさと納税受入れ金額はお幾らでしょうか、お示しください。
答弁 商工観光課長 赤石俊行
お答えいたします。令和7年度の寄附額につきまして、現在進行形ですので、2月末現在の状況でお答えをさせていただきますが、12億9000万円という実績でございます。残りあと1か月、3月分がございますので、例年の状況から考えますと最終的には13億円前半になるのではないかと見込んでいるところです。
質問 8番 谷村敦
魅力のある地場産品がたくさんあって、最近は伸びてきておりまして、一度下がったのは予想の範疇だったと思いますし、それでもきっちり納税していただいているのだと感謝しているところです。こういったいろいろな流れやあおりがありまして、伸ばしていく気持ちで取り組むのは当然ですが、今後の目標額やこういった推移をたどるのではないかなど、どう考えているかをお示しください。
答弁 商工観光課長 赤石俊行
お答えいたします。今回、寄附額が前年度より下回る見込みですけれども、要因としては、最近では米やトイレットペーパーなどの日用品に流れている傾向があります。また、一番大きいのは、先ほど議員が申し上げたとおり、昨年の制度改正によってポイント制が廃止になったということです。9月末をもって廃止になったわけですので、10月以降の寄附が大きく打撃を受けました。対策としては全国的に人気のある商品である魚介類に力を入れたいなと思っておりますけれども、そう簡単にいくものではございません。本町はハーゲンダッツが主力ですので、それを踏まえ、新たにバリエーションを増やすなど、さらに出品できる商品を増やしていくことが必要ではないかと思っております。目標額については、今年度はこういった要因で前年度より下がる見込みですけれども、次年度以降においても、前年並み、または、それ以上を目指しております。どんな改正が来るかは分かりませんけれども、少なくとも今のラインを極端に下回らないように努力をしていきたいと思っております。
質問 8番 谷村敦
浜中町の返礼品は、ありなしにかかわらず、とても魅力的なものが多いと感じております。その中でも特産品は品質の高いものばかりです。しかし、返礼品を選択する際、寄附者様が類似するほかの自治体と比べたとき、寄附額に対してよりお得感のある自治体の返礼品を選択することになるケースが多いと思うのです。食品類を例に取りますと、一度、浜中町の品質の高い特産物をご賞味いただけたら、次からはお得感だけでははかれないことを知っていただき、多くのリピーター様がさらに増えると私は確信しております。そして、返礼品について、何を見て選択するかといったときにレビューがとても大切になってくると思います。人気の返礼品かどうかは、レビューの多さで読み取れます。そして、レビューの星の多さがもっと大切になってくるのですが、浜中町の品質の高い返礼品をもってすれば恐れるに足りないものと思います。次の質問です。レビューの獲得、評価、口コミに向けた取組やこれからのお考えがあればお示しください。
答弁 商工観光課長 赤石俊行
お答えいたします。レビューを通しての施策についてです。例えば、1か月と限定して期間を設けてレビューをしていただき、特典を贈呈するなどの取組は今まで何度かやってきておりまして、今年3月にも浜中町への応援メッセージなどをいただいた方には記念品を進呈することにしております。レビューの獲得については、今、議員がおっしゃったように、本町の商品は事業者の皆さんに本当に丁寧に一つ一つ一生懸命につくっていただいております。もともとの素材がいいということもありますが、本町の商品は非常に品質が高いと自信を持って自負しているところです。おかげさまで、寄附者の皆さんからのレビューについても、先ほどおっしゃっていただいたように、高い得点のレビューが非常に多く、本当に感謝しているところです。レビューについては、現在もやっておりますけれども、隠れたり見えなくなってしまったりすることもありますので、改めて中間委託業者とも相談しながら検証して進めていきたいと思っております。
質問 8番 谷村敦
スムーズにレビューの書き込みまで誘導する方法のほか、自治体や生産者とのつながりという感覚を刺激できるようなメッセージを毎年のように更新していくなど、マンネリ化にならないように努めてほしいなと思います。次の質問です。寄附者属性の分析やリピーター率の管理は行われていますか。行われているなら、どう生かされているのか、お尋ねします。
答弁 商工観光課長 赤石俊行
寄附者の属性については、年齢層や男女別、リピーターなどの割合などの傾向を参考にして取り組んでいるところですが、本町は割と低い寄附額の返礼品がメインのコンテンツとなっております。例えば、女性から高い人気のあるスイーツ系は女性向けの定期便を設定したり、居住地の関係では、人口の多い関東圏には非常にコンビニが多いので、コンビニで交換できるデジタルギフトも昨年から始めさせていただき、徐々に浸透し、利用されてきているところでして、こういった取組については属性の分析から始めた取組の一つでございます。
質問 8番 谷村敦
リピーターの獲得には、浜中町に少しでも興味を持っていただいていて、関心の高さが薄れてしまわぬうちに、返礼品を送ったときだけではなく、まちの季節の移ろいやイベント情報をメールマガジンやアプリの通知などでお届けすることもできると思います。システム的に難しいのであれば、地域おこし協力隊が発信している浜中町の情報をアピールするほか、ふるさと納税の返礼品やサービスを地域おこし協力隊に紹介してもらうチャネルを強化したりしてもいいと思うのです。いっそのこと、ふるさと納税に特化した協力隊の創設も考えられるわけです。浜中町に着目してくださった寄附者様がリピーターであり続けてくれるための工夫をいま一度てこ入れすることが大切と考えますが、いかがでしょうか。
答弁 商工観光課長 赤石俊行
お答えいたします。リピーターの強化については後ほど回答しようかなと思っていたのですけれども、返礼品を送るときにサンクスレターを同封して感謝を伝えているところですので、そういったことを継続していきます。また、地域おこし協力隊の関係については、SNSなどのノウハウが非常に高いですし、ペーパーのやり取りではない方法も今は大分広がってきておりますので、協力隊の方に相談しながら取り組んでいければと思っているところです。
質問 8番 谷村敦
返礼品を送った後に感謝のお手紙を紙媒体で送っているということで、受け取った方の心に届くと思います。しかし、年齢層や毎年どういったものに納税をいただいているかによって一人一人違うものをしかも紙媒体で送ることは手間ですし、お金もかかりますので、なかなか難しいというのは分かります。ふるさと納税の委託業者様であるシフトプラス株式会社とお話ししたりして、どういったデータがあるのかをピックアップしていただき、我々はどういった人にメールやアプリの通知などで知らせることができるか、手数料などか発生するのかもしれませんが、紙媒体で一人一人に送るよりはデータを駆使してデジタル的なものでいろいろな情報を送ることは可能だと思います。そういったものをシフトプラス株式会社と話して考えてみてくださるかどうか、お聞きしたいです。
答弁 商工観光課長 赤石俊行
今、議員がおっしゃったとおり、そういったことが可能かどうか、中間業者にご相談して取り組んでみたいと思っております。
質問 8番 谷村敦
前向きな答弁をありがとうございました。それでは、四つ目の質問に行きたいと思います。寄附者への使途報告書の送付、または、お知らせについてです。今や、ふるさと納税は、返礼品選びだけではなく、その先の寄附をした自治体での使われ方に重きを置いて納税してくれている方が多いです。寄附金の使途を明確にして報告する手段は取っているのでしょうか。
答弁 商工観光課長 赤石俊行
お答えいたします。いただいた寄附の使途は、寄附をいただいた都度、一人一人に報告書のようなものを紙で送ったりはしておりませんが、使途の実績については、ホームページやSNS等で公表しておりますので、本町を応援しようと寄附してくださってる方については、こういったコーナーをご覧になっていただいているのではないかと思っているところです。
質問 8番 谷村敦
僕も浜中町のホームページを見てみましたら、寄附金の使い道といったページがありました。しかし、ざっくりとしたとても簡単なページでした。いただいた寄附金によって実現した事業の様子を細かく説明したり、画像で確認できるようなページを浜中町のホームページの中に設けたりするのは、そんなにお金のかかる大変なことでもないと思うのです。そういったものがあるだけでも一度納税した方が浜中町を気にかけてくださると思いますし、あちらから見てくださるということですから、心に刺さり、それがまた次につながると思います。寄附者様のほうから浜中に興味を持っていただいているのですから、そういったページがあるとより分かりいいですし、心に伝わると思いますけれども、いかがでしょうか。
答弁 商工観光課長 赤石俊行
返礼品を送る際に一緒にサンクスレターを同封して感謝をお伝えしていると申しましたけれども、実際に活用されるタイミングは1年後などになるわけです。改めてそのことを紙で送るということについては相当な手間がかかりますし、経費の関係もございますので、費用対効果も含めて見極めていたところです。しかし、先ほどおっしゃっていただいたように、必ずしもペーパーではなく、メール配信なども普及してきておりますので、ホームページの見せ方も含め、その方法を改めて検証し、改良を進めていきたいと思っております。
質問 8番 谷村敦
それでは、五つ目の質問に行きたいと思います。地元業者との連携強化や今後より魅力のある特産品開発に向けた取組の考えについてです。漁協や農協など、様々なお知恵やマンパワーがおありの方々にも、いま一度、未来に向けた新しい試みとして新事業に挑んでいただけるよう、力強く働きかけてほしいなと思いますが、お考えをお聞きします。
答弁 商工観光課長 赤石俊行
地元の事業者との連携強化についてです。これまでも、日常的に情報共有を行いながら連携して取り組んでおります。その上で、今できること、可能なことについては、これまでも、関係する事業者の皆さんに非常に努力していただき、いろいろなことを展開してきたところです。今ここで具体的には申し上げられませんけれども、今後においても、寄附者のニーズに応じた魅力のある商品の開発に向け、事業者の皆さんと一緒に努力をしていきたいと思っておりますし、新たな事業者も増えていけばすごくありがたいなと思いますので、そういった呼びかけも一緒にしていきたいなと思っております。
質問 8番 谷村敦
納税者、寄附者は、去年もこのページを見たな、これとこれしかないなというのは重々分かってしまうと思うので、これからも新たなものを考えるという頭をいつも働かせて、町はこういった施策を盛り込んでいるのだという気持ちが少しずつでも伝わるように一つでも変えていけるようにしていただきたいです。そして、新しい商品や試みが生まれますと、ふるさと納税だけではなく、浜中町の力の底上げにもなると思うので、そういったものを総合的に開発し、結局、ふるさと納税で跳ね返ってくる、そもそもの浜中町の底力を上げていくといった考えで頑張っていってほしいと思います。浜中町は、近隣の自治体に競合が多いですけれども、ランキングではなかなかいいところに位置しているのです。全国では、1740以上の自治体がある中で、令和6年のランキングで207位、北海道では179市町村がある中で30位ですから、結構すごいですよね。この感覚があるうちに、やっぱり品質が高いな、これを生んでいる浜中町へ行ってみたいなというところまでつながるように、ふるさと納税の新商品や新企画をこれからもより一層の熱意を持って働きかけてほしいと思います。それでは、最後の質問に参ります。令和9年から給与所得が1億円以上の人に住民税控除額の上限を193万円とする閣議決定がされました。富裕層の取り込み激化も懸念されますが、これについてはどう捉えておりますか。
答弁 商工観光課長 赤石俊行
お答えいたします。令和8年度の税制改正大綱が昨年の12月26日に閣議決定されたわけですけれども、議員がおっしゃったとおり、給与所得1億円以上の納税者に対して上限193万円が設けられたということです。これは富裕層に対しての制限が厳しくなったということで、こういった層の取り合いなどが懸念されることかなと思います。ふるさと納税制度については、その人のもともとのふるさとやそのまちを応援してくださる方々に恩返しの気持ちを伝えるために公的な税制上の仕組みとして創設された制度でして、今や1.2兆円を超えて国民に広く浸透される制度となりました。税制上の控除を利用して集められた寄附金についてはまさに公金ですので、地方公共団体において住民サービスの充実や地域振興のために活用されることは当然のことですけれども、地方公共団体の区域外に流出するポータルサイト事業者など、外部の事業者に支払う手数料等についてできるだけ縮減していく必要があるということで、この制度の本来の趣旨に立ち返ることを目的とした制度改正でございます。それに合わせて、高所得者についても所得に応じて際限なく増える特例控除額について定額の上限を設けられたということです。本町については、先ほど寄附者の属性のところでもお話ししましたけれども、主力になっているものは割と低い寄附額の返礼品です。上限が193万円ですし、本町の返礼品にはそこまで高額な商品はございませんので、本町にとっての影響はさほど感じられないのかなと思います。もし仮に1人でこの額になるまで何度も何度も納税してくださるようなありがたい方がいらっしゃれば、そういったことも影響してくるのかなと思いますけれども、そこまでではないのかなと今のところは思っております。しかしながら、実は、令和8年度の取組の一つとして、高所得者層をターゲットとした広告の展開を考えているところでしたので、定額の範囲内においてとなりますけれども、来年度、高額の返礼品のPRも同時に進めていきたいなと考えているところです。
質問 8番 谷村敦
いろいろと考えてくださっているようで、ありがたいところです。工夫によっては寄附額の向上に向けて改善できるものがまだまだたくさんあると思います。大きな予算を必要としない、まさに最少の経費で最大の効果を生み出せるのではないかと考えております。ふるさと納税は、基準財政収入額に算入されず、地方交付税が減少することなく受け取れる純粋な収入増の要因です。もう一つ、二つ、アイデアや工夫をプラスすることで、今後、数千万円、1億円と増やしていただきたいですし、少なくとも維持していけるように、一つ、二つの努力がこれからの鍵だと思っておりますので、よろしくお願いします。最後に、このまちの魅力や特産物、存在意義について、いま一度、細かなフォローとふるさと納税事業のねじの巻き直しが大切だと捉えますが、いかがでしょうか。宣伝隊長となって全国を駆け巡ってくださっている町長の見解をお聞きして一般質問を終えたいと思います。
答弁 町長 齊藤清隆
ご質問にお答えをします。ふるさと納税につきましては、本町にとって本当にありがたい貴重な自主財源であります。釧路・根室管内におきましては高額な寄附を集めている競合がひしめいているということは議員の質問にもあったとおりですが、まず、本町の強みはクオリティーの高い農水産物があることと地場産のもので返礼品を出していることに尽きると思います。これから様々な制度改正がされていく中で、本町のように地場産で勝負している町村が最後は有利になるのではないかなと思っていますし、そのためにも寄附者の方の心に伝わるような取組をしていきたいと考えております。今、原課も、中間委託業者と話をしながら、いかに多くの方に浜中町のファンになっていただくか、応援していただける商品を出していただくか、一生懸命に取り組んでいる最中ですし、新年度予算にも絡んできますけれども、今の14億数千万円という寄附額を維持したいところですが、町長の思いとしては、去年も申し上げたかもしれませんけれども、倍増を目指しながら取り組んでまいりたいと考えております。そういった意気込みも含め、今後、新年度に向けて取組を進めてまいりたいと思っております。町長としては、寄附者の立場に立って札幌などの首都圏でのPR活動をしてまいりますし、昨年、フレンドシップタウン協定を結びました沖縄県与那原町での30周年の記念式典もありましたが、沖縄で物産展をやる予定ですので、その中で浜中町の魅力を十分に沖縄の方に伝え、あわよくば浜中町を応援していただけるよう、沖縄県民の皆さんとの交流を深めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。(8番谷村敦議員、自席へ着く)