みんなの議会

紋別市議会 令和元年第2回定例会 2019年6月4日

(1)高規格幹線道路旭川・紋別自動車道の、紋別までの事業化促進に向けて/(2)国土強靭化地域計画「紋別市強靭化計画」について/(3)紋別市学校運営協議会規則について。(コミュニティ・スクール)/(4)ふるさと納税について/(5)「おためし暮らし」事業の評価について/(6)児童館について

2019年6月4日、紋別市議会の一般質問で、橘有三議員が「高規格幹線道路旭川・紋別自動車道の、紋別までの事業化促進に向けて」「国土強靭化地域計画「紋別市強靭化計画」について」「紋別市学校運営協議会規則について。(コミュニティ・スクール)」「ふるさと納税について」「「おためし暮らし」事業の評価について」「児童館について」について質問し、市長 宮川良一、教育長 齋藤房生、学務課長 浜屋武志が答弁しました。

質問者
橘有三 議員
答弁者
市長 宮川良一、教育長 齋藤房生、学務課長 浜屋武志

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 橘有三

天皇陛下におかれましては、このたび第126代天皇にご即位あそばされました。謹んでお喜び申し上げますとともに、令和の御代の安穏とご皇室の弥栄を心からお念じ申し上げます。それでは、通告に従って順次述べてまいります。高規格幹線道路旭川・紋別自動車道の紋別までの事業化に向けて、極めて大きな意味を持つ遠軽-上湧別間約11キロメートルについて、去る3月29日、国土交通省から発表された本年度の概略ルート、構造の検討、すなわち計画段階評価を進めるための調査着手の報を感激と喜びをもってお聞きいたしました。平成元年に名寄本線が廃止になり、ちょうど30年の歳月が流れ、令和元年に悲願の遠軽-紋別間の事業化に向けた第一歩を踏み出したということは、紋別市をはじめとする周辺自治体とかかわる職員の皆さん、早期建設促進期成会を中心とした早期建設促進協議会、オホーツクのみちと未来を考える会等関係団体の皆さんの長年にわたる積極的かつ地道な要望活動の成果であると同時に、北海道開発局、網走開発建設部の深いご理解とご助力のたまものであると心から感謝するものであります。現時点での終点とされる紋別までの今後一日も早い事業化、開通に向けて、このたびの着手を受けて紋別市として今後どのような見通しのもと取り組みを展開されるのかお尋ねいたします。また、今回の着手によっていよいよ紋別までの開通の期待が高まる中、終点についてどのようにお考えかお尋ねいたします。昨年、第3回定例会において、私の質問に対し、終点は現時点では確定していないとの答弁でありましたが、次の項目で取り上げる紋別市強靱化計画とも関連し、その終点に関し早急に多面的に積極的な検討と意見の聴取を行い、終点の考え方と候補となる箇所を示し、地域の命運をかけた強力な要望活動を展開すべきと考えます。終点に関して道路の循環の面から、道東、道北地区、そして紋別市内の道路網を俯瞰して国道239号線との接続、紋別空港、重要港湾紋別港とのかかわり、そして中心市街地の活性化の切り札として、さらには2次医療圏の中核を担う広域紋別病院から3次医療圏の中心病院等への安全、迅速な患者の移送体制の確保の面からも、終点を地域としてどのように考えるか最重要な課題となってきたと考えますが、いかがでしょうか。次に、昨年以来一貫して取り上げている国土強靱化計画であります。このたび、待望の国土強靱化地域計画である紋別市強靱化計画が策定されました。昨年9月の北海道胆振東部地震を契機に、北海道で特にその必要性が周知され、策定に着手した道内の多数の自治体の中で、市長が本市が先頭に立って計画を策定すると言われたとおり、オホーツク総合振興局管内初の地域計画の策定であります。迅速に策定に尽力された担当部署の皆さん、特に地域計画の策定は庁内の多方面の調整が必要であり、作業を担当した係の方々の熱意と労苦をたたえるものであります。本地域計画の策定は、人命を守り、経済社会への被害が致命的なものにならず、迅速に回復するための極めて重要な取り組みで、その推進の必要性は言うまでもありません。また、紋別市においてのこの時期の地域計画の策定の意義は、さきに述べた旭川・紋別自動車道の遠軽-紋別間の事業化において必要不可欠なものであります。遠軽-紋別間の道については、過去に国土交通省による費用対効果の評価において3段階中最も低いグループ3に分類されていますが、本地域計画の策定により単に通行量や費用対効果を超えた、地域にとって、北海道にとって、我が国にとって必要不可欠な命の道、防災の道、安全保障の道、産業の道、観光の道となるのであります。本地域計画を通じ、地域住民の生命、財産、平和な暮らし、すなわち安心・安全な暮らしを将来にわたって守ることはもとより、平時は言うに及ばず、特に不測の事態時における食料の安全保障の面から、食料自給率900%を誇る当地域が、日本人の命を食をもって支えているのだということを強く主張してまいらなければならないと考えます。今後、そのような観点から、紋別市のみならず、本計画策定を契機として周辺自治体とも協議し、共通して足並みをそろえるとともに連携が不可欠であります。周辺自治体の地域計画の策定推進の牽引と協調、相互連携についてどのように取り組まれるのかお尋ねいたしますとともに、北海道との強靱化の方針の共有と連携はどのようにお考えか、さらには周辺自治体との国土強靱化地域計画合同策定をも視野に入れなければならないと考えますが、いかがでしょうか。この紋別市強靱化計画策定により、いよいよ出発点に立つことができました。令和元年度予算における国土強靱化地域計画に基づき実施される取り組みに対する関係府省庁の支援について、防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策等に鑑み新設された補助金の追加もあり、34の関係9府省庁所管の交付金、補助金による地方公共団体への支援がありますが、該当する取り組みについてどのように庁内に周知徹底するとともに、活用し、強靱化を推進していくのか、また民間に対し府省庁による幅広い民間取組促進施策や北海道による民間支援施策をどのように周知して具体的に取り組みを促していくのかもお尋ねいたします。次に、コミュニティ・スクール、学校運営協議会制度の導入に関して、第1回定例会に引き続いて質問いたします。このたび、紋別市学校運営協議会規則が定められ、本年度4月1日から施行されました。本制度の目指すところである学校と地域の連携と協働、社会総がかりでの教育の実現、目標やビジョンを共有することは、今日重要かつ不可欠であり、地域とともにある学校づくりへの転換を図るための有効な制度で、導入に賛成であります。私は、さきの定例会での答弁を受けて、ここに改めて地方教育行政の組織及び運営に関する法律第47条の6が示す学校運営協議会の主な役割、1つ、校長が作成する学校運営の基本方針を承認する、2、学校運営に関する意見を教育委員会または校長に述べることができる、3、教職員の任用に関して教育委員会規則に定める事項について、教育委員会に意見を述べることができるの3つを明示して広く意見をお聞きすべきと考えますので、以下順次質問をいたします。さきの定例会の教育長からの答弁の中で、法律第47条の6第7項、すなわち教職員の任用に関する意見を述べることができるに関しては、法律第47条の6第6項、すなわち対象学校の運営に関する事項に関して意見を述べることができる項目に含めることで第7項の意見を述べることができるとありましたが、文部科学省は第7項について、実現しようとする教育目標にかなった教職員の配置を求めるための重要な機能とし、さらには任命権者は地域の実情を踏まえつつ学校運営協議会からの意見を尊重するように努めると示し、あえて別項としておりますが、その趣旨を紋別市教育委員会としてどのように理解しておられるのか質問いたします。次に、第7項は第6項に含めることで十分教職員の任用に関する意見を述べることができると明言されましたが、現に制定、施行された紋別市学校運営協議会規則のどの箇所にもそのことの解釈は示されておらず、学校運営協議会の委員の皆さんに含まれるなら含まれるで、どのように周知されるのか質問いたします。次に、第7項を項目とすることは運営の混乱につながるおそれがあるとのことですが、具体的にどのような運営の混乱につながるのか、教育委員会の見解について質問いたします。次に、紋別市と同様に第7項を項目としない自治体が数多く存在するとのことですが、どのようなデータをもとに述べられたのか。全国で、平成30年4月1日時点でコミュニティ・スクール導入校は5,432校となっておりますが、全国並びに全道においての当市と同じように第7項を項目としない割合について、具体的な状況について質問いたします。次に、私の再質問に対する答弁についてですが、答弁を整理いたしますと、コミュニティ・スクール導入に当たって規則を定めなければならないので、法律で定める3項目について、教育委員会からの案として推進委員会に上げた。そのときには第7項もきちっと入っていたとあり、その委員会の会議の中で運営の混乱につながるおそれがある第7項は第6項に含めるべきであるとの意見があり、2月の教育委員会で推進委員会の意見を入れた規則を決定したと経緯の説明がありました。推進委員会はどのような過程を経て設置され、どのような構成なのか質問いたします。そして、そこで出された運営の混乱につながるおそれとは具体的にどのような意見であったのか質問いたします。私もいろいろ勉強し現在も調べておりますが、コミュニティ・スクールに関する資料としては、現在最も適切で基礎となる資料は文部科学省が発行している「コミュニティ・スクール2018~地域とともにある学校づくりを目指して~」でありますが、推進委員会にて配付し説明を行ったのか否か質問いたします。次に、2月の教育委員会での決定に当たり、教育委員会の当初案も示したのでしょうか。それとも、推進委員会の意見による変更案を示したのでしょうか。それとも、両案を示したのでしょうか。また、そこでは本件に関し、委員からどのような意見と議論があったのか質問いたします。また同じく、さきに述べた文科省の冊子の配付と説明を行ったのか否かも質問いたします。次に、ふるさと納税についてであります。大変大きな実績を上げる当市のふるさと納税は、平成30年度寄附総数11万2,866件、総額は21億4,821万7,823円、諸経費を差し引いてもおよそ9億7,000万円と伺っております。何と紋別市の個人市民税に匹敵し得る金額となっており、関係者の努力に敬意を表します。今や紋別市にとって貴重な財源の一つとなっているふるさと納税であり、今後ますますの取り組みの推進に期待を寄せております。しかし、一方では今月から始まったふるさと納税の新制度に向けて、道内でも対応に苦慮する自治体が出ております。まずは、新制度において当市のふるさと納税について課題や必要な対応があればお示し願います。ふるさと納税は今や地方自治体にとっては非常に重要な財源の一つとなっていますが、制度の運用や実態についての問題や、制度への賛否も分かれます。いわば将来的に安定的な財源とは言い切れず、不安定な財源であることも否めません。そもそもふるさと納税とはいうものの、実態は自治体への寄附であります。その控除による直接的な税の圧縮と返礼品が魅力となっていると同時に、一種のブームになっており、そのことが一層不安定さに拍車をかけていると感じます。将来的に不安がよぎるふるさと納税制度であることを鑑み、今からそれにかわる仕組みづくりを検討してはいかがかと考えます。そこで提案ですが、事業の永続性と公益性を鑑み、公益財団法人による事業の実施を調査検討してはいかがでしょうか。明治以来の民法で定められた公益法人制度の抜本的な見直しにより、平成18年公益法人改革三法が公布され、平成20年施行を見ました。公益財団法人の認定の要件である公益目的事業の23事業に、現在の当市のふるさと納税の使途を組み入れ公益財団法人の認定を受けたなら、公益財団法人への寄附金は控除の対象となります。また、返礼品に関しても、たてつけや仕組みを考えることにより十分対応可能ではないかと考えます。新財団の設立、もしくは現に存する公益財団法人の活用も可能であります。検討の余地が大いにあると考えますがいかがでありましょうか。次に、当市において取り組んでいる定住人口確保と、地域経済活性化に向けてのおためし暮らし体験事業についてであります。本事業については、第1回定例会でも取り上げられ、その効果と今後の取り組みについて示されておりますので、課題はあるものの一定の評価をしております。しかし、私は強く主張したい。移住促進も大切だが、もっと大切なのは、現に紋別に暮らし、地域を支えている、支えてきた市民の皆さんが紋別から出ていかないような、出ていかざるを得ないようなことがないようにすることだと考えます。住んでいる人が出ていかざるを得ないまちに誰が来てくれるでしょうか。毎年多くの方々が転出していかれます。具体的にどのような理由で出ていかれるのか、市では何らかの形で把握されていますのでしょうか。現在、転出される方に、もちろん差し支えない範囲ではありますが、なぜ転出されるのか等の事由を調査しているのかお尋ねいたします。当然、やむを得ない転出もありますでしょうが、中には転出したくないのに出ていかざるを得ない事例もあるでしょう。調査をもとに、いつまでも安心して住み続けることのできる郷土紋別の施策づくりの原点としていかなければならないのではないでしょうか。また、転出しなければならないような不安を持たれる方に寄り添い、支援するための、丁寧で温かい窓口が必要ではないでしょうか、お尋ねいたします。最後に、紋別市の児童館事業について質問いたします。紋別には地区地区に児童館があり、当市のよさの一つであります。しかるに、このたびの4月27日から5月6日までの10連休中に児童館は8連休でありました。特に5月5日はこどもの日であります。開館する考え、手だてはなかったのでしょうか、質問いたします。また、今年は連休が続きますが、今後どのように対応されるのかもお尋ねいたします。いわゆる子ども・子育て支援新制度のもと、平成27年3月、平成27年度から令和元年度までを第1期とする紋別市子ども・子育て支援事業計画が策定され、児童の健全育成の充実として児童館事業が上げられ、事業内容の中に児童の居場所と明記されています。また、昨年10月には児童館ガイドラインが改正され、その趣旨は地域の子ども・子育て支援に資する児童福祉施設としての児童館のさらなる機能充実を目指したものであります。今年度は令和2年から始まる第2期紋別市子ども・子育て支援事業計画策定の年であります。行政として児童福祉法や改正ガイドラインをどのように捉え、紋別の児童館事業を位置づけ、今後取り組んでいかれるのかお尋ねいたします。質問は以上であります。再質問は留保いたします。

答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)

それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。初めに、高規格幹線道路旭川・紋別自動車道の紋別市までの事業化促進に向けてであります。1点目の今後の見通しと取り組みにつきましては、本年3月29日に計画区間である遠軽-紋別間のうち、遠軽-上湧別間約11キロメートルが計画段階評価を進める調査箇所に選定されたところであります。計画段階評価は平成24年度から国土交通省が行っている新規事業採択時評価の前段階となる事務手続であり、直轄事業における事業評価や道路事業の効率的な実施に関し、学識経験者などで構成された北海道地方小委員会において道路の課題や政策目標を整理し、地域の意見を踏まえ複数ルート案の比較、評価を行うとともに、事業の必要性や事業内容の妥当性を検証するものであります。また、本評価に要する期間といたしましては、3回の北海道地方小委員会の開催と、2回の地域住民や道路利用者からの意見聴取が必要なことから、北海道開発局におけるこれまでの実績では2年から3年の期間を費やしております。遠軽-上湧別間につきましても、同様の手続を経る必要がありますが、今後は計画段階評価の早期完了を目指し、引き続き高規格幹線道路旭川・紋別自動車道早期建設促進期成会及び協議会が中心となり、国や関係機関に対し、第1回目の北海道地方小委員会開催と計画段階評価の調査促進を強く要望するなど、早期の事業化を見据えた力強い活動を展開してまいります。2点目の高規格幹線道路旭川・紋別自動車道の終点の詳細位置につきましては、現段階においても確定しておりませんが、今後も整備促進の要望活動に力を入れながら終点のあり方につきましても適切に対応してまいります。次に、紋別市強靱化計画についてであります。周辺自治体における国土強靱化地域計画の策定につきましては、大規模自然災害等に負けない強さとしなやかさを兼ね備えた地域を確立するためには、国や都道府県とともに地域を構成する市町村が積極的にその役割を果たすことが重要であり、本市ではオホーツク総合振興局管内の自治体としては初となる国土強靱化地域計画を策定したところであります。今後におきましては、本市が計画を策定したことにより、国土強靱化に対する意識が周辺自治体に広がるとともに、高規格幹線道路旭川・紋別自動車道の整備促進や、オホーツク紋別空港の機能強化など、地域全体の強靱化にかかわる取り組みが一層進展することを期待しております。北海道との強靱化の方針の共有と連携につきましては、地域の強靱化を効率的、効果的に推進するためには、国の基本計画や北海道強靱化計画の施策展開の方向性との調和を図ることが重要と考えられることから、今後とも北海道の動向を的確に把握するとともに、本市計画の見直し等についても適宜検討してまいります。周辺自治体との国土強靱化地域計画の合同策定につきましては、各町村によって強靱化施策の展開方針がそれぞれ異なることも考えられることから、地域計画の合同策定につきましては、今後の各町村における地域計画の策定状況等を踏まえ検討してまいります。国の交付金等による支援につきましては、国の動向や交付金等の内容を注視し、庁内における情報共有と3カ年ローリングなどにおける施策検討に努めるほか、強靱化に資する民間の取り組みを促進するため、国や北海道が実施する各種支援施策につきましては、市ホームページに支援施策集を掲載するなど、その情報提供を行うとともに、支援施策の活用等に向けた各種相談や助言等に努めてまいります。次に、ふるさと納税についてであります。1点目のふるさと納税の新制度における本市の課題や必要な対応につきましては、近年一部の自治体による本制度の運用が本来の制度趣旨から逸脱している実態を踏まえ、国においては制度趣旨に沿った運用を実現し、全国の自治体と国民の理解を得ながら本制度を健全に発展させていくため、地方税法など関係法令を改正し、各自治体が行うふるさと納税の募集の方法について一定の客観的ルールを設定したところであります。今回の制度見直しの主な内容としては、本制度を運用することができる地方団体は総務大臣の指定を受けた団体に限られること、寄附金の受領に伴い提供する返礼品の調達額は寄附金の額の3割以下とすること、返礼品は地場産品とすること、返礼品を強調した宣伝広告や適切な選択を阻害するような表現を用いた情報提供などの不適切な寄附金の募集を行わないこと、募集経費は寄附金の額の5割以下とすることなどとなっております。本市といたしましては、6月からの制度運用に向けて、既に総務大臣の指定を受けており、今後とも引き続き適切な運用に努めていく方針であります。一方、課題といたしましては、地場産品の取扱基準において、現時点で不明確な点が散見されること、募集経費を寄附額の5割以下とするための取り組みなどが上げられ、現在その対応に向けて返礼品取扱事業者との協議や募集経費の圧縮方法など、積極的に検討しているところであります。2点目のふるさと納税にかわる制度として、公益財団法人による事業の実施に向けた検討につきましては、議員ご指摘のとおりふるさと納税制度につきましては、その運用のあり方について多様な意見があることも事実であります。しかしながら、このたびの地方税法の改正による制度運用の厳格化は、本制度の健全な発展を目指すための国による具体的な行動であると認識しております。本市といたしましては、地方の人口減少に歯どめがかからない中で、地域資源を最大限活用し地域経済を再生していく上で重要な役割を担う制度であると認識しており、本制度の有効性と安定的な制度運用の必要性について今後とも国や道などの関係機関に対して強く発信するとともに、ふるさと納税の受入れ拡大に向けて取り組みを推進してまいります。次に、おためし暮らし事業の評価についてであります。おためし暮らし事業につきましては、定住人口を補う交流人口の拡大を図るための柱の一つとしてこれまで展開してきており、利用者からもおおむね好評をいただいておりますことから、今後も積極的に推進してまいります。一方、議員ご指摘のとおり市民が安心して暮らすことのできるまちづくりは地方行政に欠かすことのできない原点であり、最も大切な視点であると認識しております。1点目の本市から転出される方の転出理由の調査の実施と実態の把握につきましては、平成26年1月、1,500名の市民を対象に市民アンケート調査を実施し、575名の方から回答をいただいております。その調査結果によりますと、将来的に転出するつもりであると回答された方は75名、約13%であり、その転出理由といたしましては、仕事の理由、医療、福祉面で不安がある、交通が不便が主な回答となっております。私は、これまで、このような市民の声を念頭に置きながら、農林水産業をはじめとする産業基盤の強化や雇用環境の確保、広域紋別病院や休日夜間急病センターなどの地域医療の強化、市立保育所や児童館、幼児療育センターの建て替えなど子育て環境の充実、市立小中学校、紋別高等学校の学習環境等の充実に向けた支援、産業や生活を支える公共交通機関としての紋別-羽田便の維持・確保対策など多方面にわたる施策を展開してまいりました。市民が安心して住みやすいまちだからこそ、おためし暮らしや移住を希望される方々が増加し、定住人口の確保と地域経済の活性化が図られるものと考えておりますことから、引き続き市民の安全・安心な暮らしと潤いのある生活環境の確保に向けて取り組みを推進してまいります。2点目の市役所に相談に来られる市民の方々への窓口での対応につきましては、市民サービスの基本として日ごろから丁寧な対応に努めているところであり、今後とも相談に来られる方々が抱えるさまざまな生活上の課題や状況などを十分に踏まえながら適切な対応に努めてまいります。次に、児童館についてであります。1点目の連休中に児童館を開館する手だてはなかったのかにつきましては、児童厚生員の欠員と代替厚生員の確保が難しいなどの理由から臨時開館する方法がなく、やむなく休館としたところであります。2点目の今後の対応につきましては、本年度中の児童館が連休となる月は8月、11月、2月となりますことから、児童厚生員の勤務条件の見直しや職員体制を整え、臨時開館の実施に向け取り組んでまいります。また、児童厚生員だけではなく、児童福祉施設に勤務する保育の担い手不足が喫緊の課題となっておりますことから、今後資格を有しない人に対して専門的な知識や技能などを修得するための子育て支援員研修事業の実施を予定しているところであり、当該支援員が児童福祉施設に勤務する保育の担い手不足解消になると考えております。3点目の児童福祉法や改正ガイドラインをどのように捉え、紋別の児童館事業を位置づけ、今後取り組んでいくのかにつきましては、引き続き児童福祉法や改正ガイドラインの目的である子供の心身を育成し情操を豊かにすることを基本とし、地域における遊び及び生活の援助と子育て支援を行うことを目的に児童館事業に取り組んでまいります。また、第1期紋別市子ども・子育て支援事業計画での児童館事業では老朽化した児童館の建て替えを進めることとしており、紋別児童センター、上渚滑児童館に続き、本年度は大山児童センターに着手する予定であり、児童の健全育成を行うための環境づくりを推進してきたところであります。なお、本年度策定予定であります第2期紋別市子ども・子育て支援事業計画についても、児童福祉法や改正ガイドラインに準じた児童館事業の運営に加え、本市で課題となっている児童福祉施設に勤務する保育の担い手不足の解消を図るために実施する子育て支援員研修事業や、児童の困り事などに対応できるよう児童厚生員の資質向上を図る研修機会の拡充を盛り込み、本市の児童館事業の充実に努めてまいります。以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題につきましては教育長より答弁いたします。

答弁 教育長 齋藤房生(教育長は2019年9月まで)

それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。紋別市学校運営協議会規則についてであります。1点目の教職員の任用に関する意見について、国は第7項を別項としているが、その趣旨をどのように理解しているのかですが、対象学校の運営に関する基本的な方針を踏まえ、学校と協議会が実現しようとする教育目標等に適した教職員の配置を求めるためと理解しております。2点目の教職員の任用に関する意見を述べることができることの周知につきましては、第1回目の学校運営協議会において、文部科学省が作成したパンフレット等を活用し、コミュニティ・スクールの主な3つの機能について、紋別市学校運営協議会規則第11条に教職員の任用に関する意見を述べることが含まれていることについて丁寧に伝えてまいります。3点目の教育委員会の見解についてでありますが、コミュニティ・スクールの導入に当たっては、学校と地域との信頼関係、協働体制の構築が最優先とされることから、教職員の任用に関する意見を学校運営に関する意見を述べる項目に含めた運用から始めることが、よりスムーズな導入につながるものと考えております。4点目の第7項を項目としない自治体につきましては、道内35市中、学校運営協議会規則を制定している25市を確認したところ、紋別市を含めて8市、約3割において第7項を項目としておりませんでした。5点目の推進委員会設置までの過程と構成につきましては、教育委員会ではコミュニティ・スクール導入に向け慎重に進めていくため、平成30年9月に文部科学省の事業採択を受け、設置を必須とされてはおりませんが、コミュニティ・スクール推進委員会を設置し、協議してまいりました。委員につきましては、紋別市PTA連合会長、紋別市町内会連絡協議会長、紋別青年会議所理事長、紋別藤幼稚園園長、学校支援地域本部地域コーディネーター、渚滑小中学校の学校評議員、小中学校校長会からの8名で構成しております。6点目の運営の混乱につながるおそれにつきましては、学校運営協議会委員からの意見によって特定の教職員に対する人事異動などの懸念、教職員人事に関することが主たる活動になってしまうのではないかという懸念が考えられます。推進委員会では、教職員の任用に関する意見については、他市の状況を研究しながら熟議により適切な時期に加えてはどうかなどの意見があり、規則第11条に含めることといたしました。7点目の文部科学省のコミュニティ・スクールに関する資料の配付及び説明についてでありますが、推進委員会では、この資料も活用し説明を行っております。8点目の教育委員会での決定に当たりどのような案を示したのかにつきましては、平成31年2月の教育委員会会議で、規則第11条に教職員の任用に関する意見の項目を含めた議案を上程しております。9点目の教育委員からどのような意見や議論があったのか、文部科学省の資料の配付、説明につきましては、文部科学省が発行している「コミュニティ・スクール2018~地域とともにある学校づくりを目指して~」の抜粋資料を使って説明を行っており、委員からは、教職員の任用に関して、コミュニティ・スクールスタート時においては協働体制、信頼関係が重要ではないかとの意見が出され、教職員の任用に関する意見は第2項の学校運営に関して意見を述べるの項目に含めることで全会一致の上、上程案が決定されました。以上、答弁といたします。

再質問 4番 橘有三

コミュニティ・スクールについて質問をいたします。前回の再質問の中で2つ私は思ったんですけども、先ほど申し上げましたけど、当初は文科省の3つの項目が含まれていたけれども、推進委員会の過程の中でそこが抜けていくんですね。今回、このコミュニティ・スクール2018が資料として使われたということですけども、やっぱり3つの機能ということがここに明示されていますし、特にこのQアンドAの中で、教職員の任用に関する意見の申し出により教職員人事に混乱が生じないのかという、そういう項目が明確に立てられている。それに対して答えとして、教職員人事に大きな混乱が生じることはありませんというような明確なことが示されていることであります。また、この法律の改正に伴って、平成29年4月1日からでありますけども、これは国会の附帯決議がなされておりますね。これはもともと努力義務とするか義務とするかというような議論がある中で、義務とすることは、なかなかまだ早いというようなことで、義務化を念頭にこういった附帯決議がつけられてるというふうに認識をしております。さらに重ねて、この法律の条文解釈も、中の第7項の職員の任用に関する意見というような中に、いろんな意見があるんでしょう、協議会を設置していない教育委員会の一部からは、当該意見が述べられることにより教職員人事や学校運営の混乱につながるのではないかとの懸念が示されており、協議会の設置促進にとっての足かせとなっているとの指摘がありました。しかし、こうした懸念は、実際に協議会を設置することによりほとんど解消することがわかってます。平成25年度の文部科学省の委託調査によれば、任用の意見の申し出で人事が混乱しないかといった課題意識を持つ対象学校の校長の割合は、協議会設置前は約23%であったと。しかし、設置後は約1%に低減してるんですね。これはもう具体的にこう明示されてることですね、これの促進のために、義務化に向けての中でですね。また、平成27年度の文科省の委託調査においては、教職員の任用に関する意見申し出により人事が混乱したとの設問に対して、回答した対象学校の校長のうち、とても当てはまると答えたのは0%、ゼロなんです。少し当てはまると答えたのは0.4%にとどまってるわけであります。ここら辺のことも、推進委員会また教育委員会では、こういう資料をもとに検討はなされましたか。

答弁 学務課長 浜屋武志(学務課長は2020年12月まで)

それでは、お答えいたします。教員の任用に関しての協議につきましては、当然このパンフレットを見て、QアンドAも含めて、これまでの混乱が生じている内容……。

答弁 学務課長 浜屋武志(学務課長は2020年12月まで)

はい、すいません。このパンフレットに基づきまして、QアンドAの内容も説明しながら行ってきた経過がございます。

再質問 4番 橘有三

いや、この条文解説の具体的な数字についてはどうですか。

答弁 学務課長 浜屋武志(学務課長は2020年12月まで)

条文の数字につきましては、特にそこの部分についてのお示しはしてございません。

再質問 4番 橘有三

非常に明確に、合理的、具体的にこういう数字が出てるんですね。こういうことも、きっちりとそこの協議の場に出すべきでないでしょうか。

答弁 学務課長 浜屋武志(学務課長は2020年12月まで)

橘議員が言われるように、数字的な部分というのを今回の項目についての協議の段階ではお示ししておりませんでしたので、当然、今後は第1回学校運営協議会、さらには今年度行われていく、また推進委員会についても、改めてその部分についても説明を行っていきたいと考えております。

再質問 4番 橘有三

25市の中8市が、その部分、紋別と同じような形だと言いましたけども、全国の2017のを見ますと、やはり全国の25.7%が欠落していくんですね。国会の決議というのは5年をめどにということですから、今後3年というような状況ですけども、紋別市においては、今後この件についてどのように、規則改正とかは考えておりますか。

答弁 学務課長 浜屋武志(学務課長は2020年12月まで)

推進委員会におきまして意見として出ましたのが、他市の状況も研究しながら熟議により適切な時期に加えてはどうかという意見がございました。国におきましても、今後の学校教育を取り巻く環境を踏まえて改正法施行5年をめど、3年になりますけれども、協議会のあり方については改めて検討を行うこととしておりますので、教育委員会としましても、協議会の活動のさらなる充実を図るために、適切な時期に教職員の任用の項目につきまして加えてまいりたいと考えております。

再質問 4番 橘有三

最後にいたします。前向きな答弁ありがとうございました。今年の市長の市政執行方針の中でコミュニティ・スクールの項目のところに、特に地方と都市部の教育環境に格差があってはならないという強い思いということがあるんですね。私は、やはり紋別型というよりも、文科省が目指している、この3つの重要な項目をきちっと入れるべきというふうに考えます。幅広い住民も保護者も先生方も、みんなで学校を担っていくという意味から、この3つを明示して幅広く意見具申を求めていくべきと考えます。以上であります。

出典:紋別市議会 令和元年第2回定例会 2019年6月4日 議事録 PDF(8ページ) 間違いを知らせる