紋別市議会 平成26年第2回定例会 2014年6月9日
(1)市の公共投資について/(2)東京直行便について/(3)観光振興について
2014年6月9日、紋別市議会の一般質問で、阿部秀明議員が「市の公共投資について」「東京直行便について」「観光振興について」について質問し、市長 宮川良一、財政課長 牧野昌教、観光交流推進室参事 高橋秀明、観光交流推進室長 長谷川恒が答弁しました。
- 質問者
- 阿部秀明 議員
- 答弁者
- 市長 宮川良一、財政課長 牧野昌教、観光交流推進室参事 高橋秀明、観光交流推進室長 長谷川恒
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 15番 阿部秀明
おはようございます。私は21の会の一員として、さきに通告しております事項につきまして質問をさせていただきます。宮川市長におかれましては、地域医療対策や東京直行便の路線確保など、市民生活に直結する多くの困難な課題に直面する中、来年度早期の新病院開設や東京直行便の通年運航化に道筋をつけられたほか、先月29日にはこの圏域に大きな経済波及効果が期待される木質バイオマス火力発電所並びに木質燃料チップ工場の起工式が行われ、市内経済に明るい兆しが見られるなど、私は市長がこれまで懸命に取り組まれてきた施策の一つ一つが着実に実を結び、成果を上げられているものと受けとめております。今後とも本市が抱える各種課題の解決に向け、卓越した行政手腕を発揮されることを期待しているところでありますことから、以下につきましてお尋ねをいたします。初めに、市の公共投資についてお尋ねをいたします。地方都市においては、アベノミクス効果が実感できるまでには経済が回復していないとは言われておりますが、国や地方自治体による経済対策などの効果もあり、北海道財務局や道庁の月例経済報告によると、北海道経済は緩やかに持ち直しているとの経済報告がなされているところでありますが、一方で昨今の円安等の影響による資材やエネルギー価格の高騰、北電が検討している電力料金再値上げの影響なども危惧されております。今、地方自治体は大変厳しい財政環境に置かれていることは承知しているところでありますが、本市経済がしっかりと景気回復の波に乗ることができるよう、市の対応に期待しているところでありますことから、以下3点についてお尋ねをいたします。最初に、平成25年度の決算見込みについてであります。昨年12月の議会にお伺いした際には、平成24年度程度の実質収支が見込まれると答弁いただいておりますが、出納閉鎖期間も終了いたしましたので、速報値になろうかと思いますが、財政調整基金の取り崩しの有無を含め、お知らせいただきたいと思います。次に、平成25年度決算も黒字になるものと思っておりますが、この黒字を本市経済がしっかりとした景気回復の波に乗ることができるよう、市の景気刺激策に活用すべきと考えますが、市長の見解をお伺いいたします。また、総務省は本年4月、地方自治体に対し、公共施設等総合管理計画の策定について要請したとのことであります。本市におきましては、既に調査等を進めているとお聞きしておりますが、今後の対応についてお尋ねをいたします。次に、東京直行便についてお尋ねをいたします。本市は、平成元年にJR名寄本線が廃止されて以来、広域分散型の北海道にありながら、一時期を除き、自動車交通以外に道央圏などの道内主要都市と直結する交通ネットワークを持たない地域であり、首都圏と直結するオホーツク紋別空港の紋別-羽田線は本市のみならず、当圏域の経済、医療、観光など、さまざまな分野において極めて重要な役割を担うかけがえのない航空路線であります。市におかれましては、東京直行便の通年運航化に向けて市長さんを先頭に国や道、旅行関係者などへの強力な働きかけをはじめ、圏域市町村と連携しながら航空運賃の割引制度を拡充し、市民や団体と一丸となって航空機の利用促進に努められたところであります。これらの必死の取り組みにより、昨年度は通年運航化の基準となる4万7,000人の搭乗実績を確保し、本年度は通年運航化が実現する見通しとなったことは、本市の観光のさらなる推進や交流人口の拡大に弾みがつき、市内経済の活性化にもつながるものと期待しているところであります。そこでお尋ねをいたしますが、今後は通年運航の基準となる搭乗者数も6万人となり、通年運航の維持に向け、さらなる取り組みの強化が必要と思われますが、市として今後どのような取り組みを行う方針なのか、新たな取り組みを行うことがあれば、あわせてお聞かせ願います。最後に、観光振興についてお尋ねをいたします。観光振興の推進は大変重要な施策であり、流氷ブランドの減退など、観光入込数が減少している中、宮川市長が観光の再生を公約に掲げ、再選されてから1年になると同時に、観光協会が新たな組織、つまり一般社団法人となり、1年を経過いたしましたが、どのような取り組みをし、どのような成果があったのかお伺いしますとともに、先般観光協会の総会が延期になったとお聞きいたしましたが、その経緯がわかれば、あわせてお聞かせください。以上で私の質問は終わりますが、再質問については留保いたします。
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
おはようございます。それでは、阿部秀明議員のご質問にお答えいたします。初めに、市の公共投資についてであります。1点目の平成25年度決算見込みにつきましては、その概要を100万円単位で申し上げますと、一般会計におきましては地方交付税や財産売払収入の増により、財政調整基金を取り崩すことなく決算を了し、歳入歳出の差引額である形式収支は3億1,500万円の黒字となり、前年度繰越金として平成26年度予算に編入することとなりました。ここから繰越事業のため、翌年度に繰り越すべき財源2,300万円を差し引いた実質収支は、前年をやや上回る2億9,200万円となり、地方財政法第7条の規定により、2分の1を下らない金額を基金に積み立てることから、本年度補正予算の財源として使用可能ないわゆる純繰越金は1億4,600万円と見込まれます。また、特別会計におきましても、懸案でありました港湾埋立事業特別会計の累積赤字を解消することができ、400万円近くの黒字となるほか、他の会計においても黒字または収支ゼロで決算を了する見込みであります。2点目の一般会計繰越金の活用につきましては、市内水産加工場に対する産業誘致推進事業補助金など当初予算編成の際に確定していなかった事業などもあることから、これらを含め、今後発生する補正案件の財源に充てる予定であります。ご提案の市内経済の刺激策につきましては、平成24年度に交付され、公共施設等整備基金に積み立てた地域の元気臨時交付金が今般の補正後においても4,400万円ほど残額があるほか、平成25年度国の補正予算に関連し、地方負担分の40%の範囲内で当該自治体の行革努力などにより傾斜配分されるがんばる地域交付金が企業会計繰出分を含め市負担分の38.2%となる約1億1,100万円の交付内示を受けております。これらを活用しながら、当初予算の早期発注効果が剥落する10月ごろから来年の春先までを視野に入れた経済対策を実施したいと考えております。3点目の公共施設等総合管理計画につきましては、昨年度、本市独自に公共施設の長寿命化を図るため、公共施設長期修繕計画を策定したところであります。屋根や外壁を中心に専門家による目視調査を行い、劣化の著しい順にAランクからEランクまでの5段階に分け、評価した結果、大規模改修が早急に必要なAランクはオムサロ・ネイチャー・ビューハウス及び大山スキー場の森林体験交流センターの2カ所で、既に改修に着手しております。また、屋根や外壁が劣化し、大規模修繕が必要なBランクには青年の家など6施設、屋根や外壁の塗装が劣化し、全面塗装が必要なCランクは大山児童館など4施設、屋根や外壁の部分補修が必要なDランクは市庁舎など24施設、当面は補修の必要のないEランクの施設は52施設となりました。今後は10年程度をかけて改築や統廃合の予定がある施設を除き、劣化度の著しい施設から順次改修していくほか、劣化度の低い施設についても適切な保全を実施していく予定であります。したがいまして、総務省が求める公共施設等総合管理計画につきましては、本計画をベースに策定を進め、本年度中に公表できるものと考えております。次に、東京直行便についてであります。昨年度は市民及び遠紋地域の住民の皆様、また関係者の皆様のご協力により、目標値であります4万7,000人を達成し、本年度は通年運航になる見通しとなったことに対し、深く感謝を申し上げます。本年度は年間利用者数6万人を確保するため、これまでの補助制度をわかりやすく整理し、首都圏からの誘客にも焦点を置き、全日空をはじめ大手旅行会社などと連携して地域に還元されるツアーや、地域をPRできるツアーの造成などを提案、要請するとともに、チャレンジ60,000をスローガンとして関係者はもとより、遠紋地域と一体となって6万人を達成できるよう最大限の努力をしてまいります。次に、観光振興についてであります。1点目の新たな観光協会の取り組みにつきましては、人口減少時代にあって、地域経済効果をもたらす観光施策は重要であり、これまでのイベント中心型の運営から、地域資源を地域みずからがプロデュースする着地型観光の推進へ移行するため、誘客対策に伴う企画力や機動力が発揮できるよう、昨年度より組織体制を増強したほか、市の観光宣伝事業を観光協会の予算に移管してきたところであります。この間、着地型観光商品の開発や首都圏等の旅行会社とのタイアップによる造成ツアーなどを実施しており、持続性のある新たな観光スタイルの構築が徐々にではありますが、成果としてあらわれてきていると思われます。2点目の観光協会の総会延期につきましては、流氷まつり実行委員会会計において約430万円の未払金が発生しており、その処理のため、総会を延期したと伺っております。その内容につきましては、1点目として平成24年度の流氷まつり会計においても約67万円の赤字があり、本体会計より繰り入れし、処理しております。2点目として、平成25年度の流氷まつり決算にて約260万円の赤字となる見通しでありますが、前年度分の繰り戻しなどを行っているため、流氷まつり会計で約300万円、本体会計で約130万円の赤字決算となる見通しであり、今月中に理事会並びに総会を開催すると伺っております。以上で答弁を終わらせていただきます。
再質問 15番 阿部秀明
それでは、項目別に再質問をさせていただきます。まず、市の公共投資の関係についてでありますが、まず25年度決算につきましては一般会計が前年を若干上回る黒字が見込まれるということ、全ての会計において黒字またはゼロでもって決算できるとのご答弁でありまして、大変安心をしたところであります。特に答弁の中で、長年にわたる懸案事項であったかと思いますが、港湾埋立事業につきましては、この赤字が解消されたということは高く評価できるものと私は考えますが、今後とも健全な財政運営を進めていっていただきたいと思います。そこで、1点お伺いをいたしますが、答弁の中で一般会計繰越金の使途につきまして、産業誘致推進事業補助金に充てるとの答弁がありましたが、これの内容についてまずお伺いをいたします。
答弁 財政課長 牧野昌教(財政課長は2016年3月まで)
市内の株式会社モリタンという水産加工場です。その中身ですが、ホタテの玉冷等の製造工場、これが投資額が約19億9,000万円ほどの投資額でございまして、昨年の7月1日に操業を開始しているところでございます。そこから市の条例に基づきまして1年間、新規雇用継続を確認してから補助指令というような形になりますので、今のところ9月議会に補正予算を提案するような予定でございます。以上でございます。
再質問 15番 阿部秀明
事業費19億9,000万円ということで、実際にはこの10%ということで1億9,900万円程度の補助金を交付するということでよろしいんでしょうか。
答弁 財政課長 牧野昌教(財政課長は2016年3月まで)
はい、補助金はご指摘のとおり1億9,900万円ほどになりますが、そのほか市民の雇用増という部分がございまして、1人当たり20万円の15人を見込んでおりますので、300万円がプラスされる予定で聞いております。以上です。
再質問 15番 阿部秀明
わかりました。次に、市内経済への刺激策につきましては、財源はともかくといったような表現の中で、秋以降の対策を実施していただけるとの答弁でありましたが、ちなみに今年度というか、本年度、今現在、市の発注状況について大まかで結構ですので、お示しをいただきたいと思います。
答弁 財政課長 牧野昌教(財政課長は2016年3月まで)
お答えいたします。2月議会で補正予算等をご審議、ご可決いただきまして、その債務負担ですとか繰越事業を含めて130万円以上の公共投資の予算額といたしまして26億3,300万円ほど予算がございます。それがまだ未発注の部分を含めまして6月末でご説明申し上げますと、発注見込みが20億1,600万円ということで、発注率は76%ほどになろうかと思います。ちなみに、昨年同期の発注額が10億1,700万円ということで、発注率は56%ということとなってございますので、金額で10億円ほど、率では20ポイントほど昨年を上回って発注してるというような状況でございます。以上です。
再質問 15番 阿部秀明
わかりました。今の答弁で、前年実績で比較すると約10億円、率で20%を上回る見通しということでありまして、発注割合も高いようでありますので、ぜひ先ほど答弁にもいただきましたけれども、秋口以降の対策をしっかりお願いいたしたいと思います。次に、東京直行便についてでありますが、答弁の中で地域に還元されるツアーとのご答弁でありましたが、地域に何が還元されるのか、その辺について具体的にお示しをいただきたいと思います。
答弁 観光交流推進室参事 高橋秀明(観光交流推進室参事は2015年6月まで)
お答えいたします。地域に還元されるツアーということなんですが、実は今年の5月から大手旅行会社とタイアップしてるツアーを指します。その具体的内容についてですが、通常旅行会社と契約を結ぶとなると、大体が飛行機の運賃のインセンティブに当たる部分について補填するという体制をとってます。ただ、こちらの5月から始まっているツアーにつきましては、そちらの通常我々が用意するインセンティブの部分を旅行業者で持ちますよということで、一切要らない。ただ、地域でお食事ができたり、お土産が買えたり、そういう地域でお金が落とせるクーポン券を発行してほしいという依頼があったので、そちらのほうを対応して地域にお金が落ちるような新たな仕組みということで、地域に還元されるツアーということで、今年度より新たに取り組んでます。これについては、地域に還元されるということで、我々としてもとても価値のあるツアーと考えておりますので、これが今後幅広く広がっていけばなというふうに考えております。以上であります。
再質問 15番 阿部秀明
わかりました。ぜひ6万人の確保に向けてしっかり頑張っていただきたいと思います。最後に、観光協会についてでありますが、答弁の中で取り組みや成果については理解をいたしましたが、流氷まつり会計、協会本体会計でもって合わせて430万円の赤字の決算となるということでありましたが、とするとこの未払金があるということで、これらの支払い等についての処理についてどのようにされるのかということをお聞きされているのか。それと、これらの未払金が発生した要因についてお示しをいただきたいと思います。
答弁 観光交流推進室長 長谷川恒(観光交流推進室長は2015年6月まで)
お答えいたします。430万円の未払金の支払い処理につきましては、当面観光協会が融資を受けて今月中、6月中に債権者へ支払う予定と聞いております。また、流氷まつり会計で赤字になった要因につきましては、氷の切り出しに使用するエンジンカッターの故障や、天候不順等により作業工程がおくれたことによる人件費等の増加、それと燃料費、資材の高騰などが要因となってございます。以上です。
再質問 15番 阿部秀明
赤字の要因については、機械などが故障したということで理解をいたしましたが、当市にとって流氷まつりというのは半世紀以上にわたる歴史があるということでありまして、今後これが何があっても当市における冬の一大イベントとして今後とも欠くことなく継続すべきものだというふうに私は考えます。それで、今回の未払金の種類については、ただいまの答弁では一時借入金をもって処理をするとのことでありますが、この借入金について何らかの補填、あるいは穴埋めをしなければ観光協会そのものが今後立ち行かなくなるのではないかというふうに大変危惧をするものでありますが、観光協会というのは広く寄附ですとか、浄財を仰ぐことができる団体ではないのかなというふうに考えますが、それは観光協会自体の努力もしていただかなければいけないと思うわけでありますが、当市としても責任のあるというか、これらの赤字に対して何がしかの対応をしなければいけないのではないかと考えるところでありますが、市長さんのお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
観光協会が事務局としてこのまつりを仕切っていただいてるんですけども、この赤字の対応につきましては、今後観光協会と協議をさせていただいて、協会とともに責任ある対応をさせていただきたいというふうに思っております。それと、こういう事態が起きたことにちょっと反省点もあるんですけれども、まず予算措置の仕方なんですけれども、このまつりが2月に行われるんで、そのまつり本体が行われる前に次の年度の予算を大体決め、3月議会の予算に出てきますので、決めなきゃならないという、ちょっと変則的な予算の組み方をずっとやらなきゃならないような状況にありますので、ここら辺のシステム、ルールといいますか、そういう部分もちょっと見直さなきゃならないかなあというふうに思ってますし、今年は特にこれはちょっと反省点なんですけれども、60周年記念の冠を急遽つけさせていただいて、この2月の流氷まつりが事業のトップとしてやっていただいた経緯もありまして、そういう部分ではちょっと目に見えないいろんな部分の経費がかさんでしまったのかなあという、そういう部分もございますので、しっかり観光協会と協議をさせていただいて対処してまいりたいというふうに思っておりますし、また今観光協会自体がまつりだけをやる組織じゃありませんので、やはり紋別市の観光施策の中心的な役割でありますので、そうした中で観光協会の活動が停滞することのないようにしっかり連携や支援体制、あるいは指導も含めてしっかりやっていきたいというふうに思っておりますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。以上です。
再質問 15番 阿部秀明
わかりました。それで、今予算編成そのものが、予算編成と同時に進行していくというようなことで、前年のその実績に対してというようなことでありましたけれども、当市の除排雪の予算と同じような感じなのかなというふうにも感じますんで、例えば流氷まつりだけにその予備費というものを設けるというのもちょっと問題があるかもしれませんけども、そういったような手法というか、そういうことも考えていかなければいけないのかなと思いますけれども、その辺について何かありましたらお答えをいただきたいと思います。
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
やり方はこれからいろいろ検討させていただきますけれども、とにかく前年度のその事業の予算をもとにしてやってますので、先ほど室長のほうから答弁ありましたように、急激な物価の変動ですとか、いろんな部分にはなかなか対応できないのかなというふうに思いますので、そこら辺も含めて、これは観光協会の役員さんはもうほとんど報酬をもらってない、ボランティアの皆さんですので、そうした方々にこれはもうやれないわと言われたら大変困る部分もありますので、そういう部分も率直に話し合いながらいいように進めさせていただきたいなと。これは先ほど議員がおっしゃったように、伝統あるまつりであります、流氷まつり、港まつりでありますので、そうした部分がしっかりやれるような、そういう取り組みをしていきたいというふうに思っております。
再質問 15番 阿部秀明
わかりました。今後とも観光協会に対しましては適切な支援、指導をお願いいたしまして、質問を終わらせていただきます。