みんなの議会

幕別町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月11日

全世代の職員が能力を最大限に発揮できる職場環境の構築について

2026年3月11日、幕別町議会の一般質問で、藤谷謹至議員が「全世代の職員が能力を最大限に発揮できる職場環境の構築について」質問し、町長 飯田晴義、総務課長 西田建司が答弁しました。

質問者
藤谷謹至 議員
答弁者
町長 飯田晴義、総務課長 西田建司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 藤谷謹至

通告に従いまして、質問させていただきます。定年引上げに伴う組織の活力維持と、全世代の職員が能力を最大限に発揮できる職場環境の構築についてであります。国家公務員の定年が令和5年度から令和13年度にかけて段階的に65歳まで引き上げられることに伴い、本町においても同様の制度移行が進められております。これにより、60歳で役職を退いた後も一般職員として勤務を継続する形態が定着し、組織のあり方は大きな転換期を迎えております。本町の一般行政職の平均年齢は41.2歳(令和6年4月1日現在)であり、今後、組織全体のさらなる高齢化が予想されます。こうした中、若手職員の昇任遅延によるモチベーションの低下や、組織が硬直化する懸念もあります。今後の策定に向けて現在示されております「幕別町行政改革大綱(第5次)」(素案)が掲げる「働きやすい職場環境づくり」を、この制度変化の中でいかに具現化していくのか。全世代の職員が町民福祉の向上のために意欲を持って能力を発揮できる組織づくりについて、以下の点について伺います。1、中途退職者や、休職者の現状と対策について。過去5年間で中途退職した職員数とその理由(転職・家庭の事情・健康問題等)の傾向について伺う。また、メンタルヘルス不調などで休職している職員の現状を踏まえ、定年延長によってベテラン職員が増えることで、若手・中堅職員の業務負担や精神的ストレスにならないよう、どのような対策を考えているのか伺う。2、若手職員の「昇任遅延」による意欲低下の対策について。定年延長によって、ポストの回転が鈍くなり、若手職員の昇任がどの程度遅れると見込んでいるのか。「なかなか昇任できない」という状況が避けられない場合、若手職員が将来に希望を持ち、やりがいを感じて働き続けられるよう、昇任以外での新しい評価や応援の仕組みを考えているのか伺う。3、ベテラン職員の経験を生かす「新たな役割」の創出について。役職定年を迎えたベテラン職員に対し、具体的にどのような業務を想定しているのか。豊富な知見を生かした「専門業務」への従事や、後進を育成する「アドバイザー」としての役割など、新しい職務分担のあり方をどう構築していくのか伺う。4、活気ある組織づくりのための具体的な取組について。町が目指す「人材の育成と定着」を実現するために、意欲ある若手職員の重要ポストへの登用や、部局横断的なプロジェクトへの抜てきなど、組織を活性化させるための具体的な取組を伺う。5、定年延長がもたらす中長期的な財政への影響について。職員給与費の増加が町の財政運営に与える影響について、現時点での試算と見通しを伺う。以上であります。

答弁 町長 飯田晴義

藤谷議員のご質問にお答えいたします。「定年引上げに伴う組織の活力維持と、全世代の職員が能力を最大限に発揮できる職場環境の構築について」であります。ご質問の1点目、「中途退職者や、休職者の現状と対策について」であります。一つ目の、過去5年間で中途退職した職員数とその理由については、会計年度任用職員を除く職員の中途退職者数は、令和2年度が6人、3年度が8人、4年度が5人、5年度が10人、6年度が16人で合計45人であります。退職の直接的な理由は、「転職」が最も多く、過去5年間で31人、占める割合は68.9パーセント、次いで身体疾患や精神的疾患の「健康問題」が11人で24.4パーセント、結婚などの「家庭の事情」が3人で6.7パーセントと確認しておりますが、最も多い「転職」の要因については、仕事観・キャリア観などさまざまな価値観の相違によるものと考えております。二つ目の、定年延長につきましては、平成13年4月に公的年金の支給開始年齢が段階的に引き上げられる制度改正が始まり、この社会的課題に対して、公務員の定年後の生活を支援するための職場環境の整備が求められるようになり、本町では、平成26年度から、再任用制度を活用しております。一方で、定年延長は、平均寿命の伸長や少子高齢化の進展を踏まえ、豊富な知識、技術、経験等を持つ高齢期の職員が最大限活躍できるよう、長期的な展望をもって定年そのものを引き上げ、最終的には65歳定年を目指した制度改革として導入されたものであります。本町におきましても、令和3年6月11日の「地方公務員法の一部を改正する法律」の公布に伴い、5年4月から2年に1歳ずつ定年を引き上げ、13年4月から65歳を定年年齢とすることとし、60歳に達した管理監督職の職員は、管理監督職以外の職に異動をする管理監督職勤務上限年齢制(いわゆる役職定年制)や、定年前の60歳以降の職員が一旦退職した上で短時間勤務に移行する定年前再任用短時間勤務制の導入など、国家公務員に準じて措置を講じたところであります。本町の定年延長の状況は、令和6年度に4人、本年度に3人が定年延長となっておりますが、6年度の4人のうち1人が退職し、残る3人は本年度に再任用職員になっておりますので、現時点の定年延長の職員は本年度に定年延長となった3人のみとなっております。次に、メンタルヘルス不調などの精神的疾患で休職となった職員の現状については、過去5か年の状況から年度別に申し上げますと、令和2年度は5人、3年度は1人、4年度は11人、5年度は14人、6年度は9人、合計41人で実人数は24人となっており、本年度は、3月1日現在で5人で、うち2人が休職中でありますことから、組織的に計画的な職場復帰の支援に努めているところであります。定年延長によりベテラン職員が増えることで、若手・中堅職員の業務負担増や精神的ストレスにならないような対策についてでありますが、これまでも再任用制度により、60歳を超えた職員を各部署に一定程度配置してから既に10年以上経過しており、制度は異なるものの定年延長になった現在においても、ベテラン職員の配置に対し若手・中堅職員から業務負担やストレスにつながるといった声は受けておらず、むしろベテラン職員の知識や経験が職場内でプラスに作用しているものと認識いたしております。ご質問の2点目、「若手職員の「昇任遅延」による、意欲低下への対策について」であります。定年延長については、60歳に達した管理監督職の職員は管理監督職以外の職に異動をする、いわゆる役職定年により、降任後の職制上の段階は、原則、係長職以下とすることになっており、定年延長後の給料月額は、定年延長前に適用されていた給料月額の7割水準とするものであります。これまで、定年延長になった令和6年度の4人、本年度の3人のうち、役職定年に該当した6人については、係長職として発令したところでありますが、定年前の職は部長職4人、課長職1人、主幹職1人となっており、これに伴い主幹職以上の職に6人が昇任しております。また、定年が65歳になる令和14年度に向けては、定年延長となる職員数が徐々に増加することが見込まれますが、係長昇任年齢については、これまでと同様に、30歳代後半で推移するものと考えております。このようなことから、若手職員の意欲低下を招いてはいないものと認識しており、現時点において、昇任以外での新しい評価や応援の仕組みなどの対策を講じる考えはありません。ご質問の3点目、「ベテラン職員の経験を生かす「新たな役割」の創出について」であります。定年延長になる職員の配置については、これまでの職歴を勘案するとともに、意欲や能力等が最大限発揮されるよう、既存の正職員のポストとしておりますが、再任用制度と同様に、これまで培ってきた幅広い知識や能力を活用するとともに、これら経験等を後進に伝えていく役割も期待され、もって住民サービスの向上にもつながっているものと考えております。このことから、現状では、新しい職務分担を構築する考えはありませんが、今後はさらに、日常業務の中で、定年延長によるベテラン職員が知識・経験に基づくアドバイスを行うことによって、若手・中堅職員のスキルアップにつながるような職場の雰囲気を醸成し、組織の総合力を高めてまいりたいと考えております。ご質問の4点目、「活気ある組織づくりのための具体的な取組について」であります。本町においては、平成12年度に「人事異動における自己申告実施要綱」を定め、管理職以外の職員を対象に、13年2月から毎年、2月1日から10日までの間で、人事異動における異動希望を募り、職員の仕事への意欲と能力を喚起しているところであります。職員の人事異動のサイクルは、おおむね3年を基本とし、町職員としての幅広い視野を身につけるため、過去の経歴を参考に、できるだけ未経験の分野に配置し、新たな能力開発と、潜在能力を引き出すとともに、適材適所の配置により、組織力が最大限発揮されるよう、人事行政を行ってまいりたいと考えております。また、これまでの若手職員の組織横断的な取組について一例を申し上げますと、平成24年度には「新庁舎建設事業」、26年度には「人口減少対策」に関する検討などで、柔軟で斬新な発想を反映させることを目的として、若手職員により構成する「プロジェクトチーム」を設置してきたところであります。さらに、令和5年度には、本町の自治体DXを推進するために設置した「町自治体DX推進本部」の組織内に、「窓口DX」「情報発信」「事務効率化」の三つの「ワーキンググループ」を置き、複数の課にわたる「DX取組案」の業務や課題について対応を検討いたしました。それぞれのワーキンググループでは、マネジャーに課長職、リーダーに係長職、メンバーに係職が当たり、組織を横断した中で年代も異なる職員で、業務に対する幅広い視点で活発な検討が行われたものと認識しておりますことから、今後も可能な限り同様の取組を行ってまいりたいと考えております。人材の育成と定着させる取組については、平成20年12月に「幕別町人材育成基本方針」を策定し、町職員として求められる職員像や能力を明確に示すことにより、職員自身の意識改革と意欲の向上を図るとともに、生涯にわたってスキルを高めることができるよう経験年数や職に応じた計画的な研修の実施と主体的な能力開発を促していくことで、組織の活性化を図ってまいります。ご質問の5点目、「定年延長がもたらす中長期的な財政への影響について」であります。定年延長に伴う人件費の影響について、現在の給料表に基づく昇任後の係長職と定年延長後の係長職の給料月額の代表例で申し上げますと、昇任後の係長職が4級5号給で31万5,500円、定年延長後の係長職については、4級85号給の7割水準額の27万7,600円に、定年延長前に適用されていた給料月額の7割水準の差額となる管理監督職勤務上限年齢調整額の3万5,600円を加えた額の31万3,200円で、定年延長後の係長職が2,300円低くなっております。このことから、定年延長に伴う人件費の影響はないものと考えておりますことから、現時点では定年延長がもたらす中長期的な財政への影響への試算は行っておりませんが、今後も、将来にわたり安定的な行政組織を運営するため、退職者の動向や定年延長による職員の年齢構成や経験年数を含めた定員管理、歳出に占める人件費の構成比率などを総合的に勘案しながら、適切な人事行政に努めてまいりたいと考えております。以上で、藤谷議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 13番 藤谷謹至

それでは、再質問させていただきます。定年引上げという大きなこの制度転換期にあって、町としての現状認識と方向性については理解したところでございます。答弁を伺う中で、何点か気になる点がございましたので再質問させていただきますけれども、地方公務員、役場職員といえば、高い安定性、社会貢献度の高さ、地域住民や金融機関からの非常に高い社会的信用を得ているというふうに認識しております。また、民間よりも解雇リスクが低いと、ローン審査でも優遇されるのではないかというふうなことも理解しているところであります。定年後の年金も、一般民間に比べて地方ですけれども、いいと。親御さんにしたら、いや、役場入ってよかったねというような声は必ず上がるのではないか、そういう職場だと思っていますけれども、近年では、昇進するスピードというか、評価が受けにくいと。それと、やはりいろいろクレーム処理ということで、リスクも伴っていることではないかというふうに理解しております。ただ、この令和6年度の中途退職者が16人と、過去5年間で最多となっているということが答弁で示されました。退職理由の7割が転職であって、若年層の仕事観の変化、社会的変化が要因のようであるという答弁でございましたけれども、一方で休職者も高止まりしておりまして、メンタルヘルス不調などで休職中の職員も現在2名ほどいらっしゃるということでございます。この転職の理由が、町独自の要因、例えば特定の部署への実務の隔たりとか、あとは若手に相談しにくい空気感など、雰囲気としてこういうことはなかったのか、その辺をお伺いしたいと思います。

答弁 町長 飯田晴義

これ、なかなか私も70歳で、若手が入ってきたら20代と、年齢ギャップあります。年齢ギャップありますけれども、気持ちはそんなに70歳のつもりはないわけで、どこまで分かっているかと問われれば、本当に分かっているのかいって言われるかもしれませんけれども、ただ、やっぱり仕事というのは、それぞれの部署によって、やっぱり時期によってかなり繁閑の差があるわけでありますから、そこでたまたま4月1日に配属されて、そこで大概は忙しいのですね、4月、5月ぐらいまでは。それが、思っていた公務員像とかなりギャップが生じているということはあるのかなというふうに思います。それともう一つは、やはり採用試験をやるときに経歴も見させていただきますけれども、やっぱり転職をされている、経験がある方、それも3か所、4か所という方は、どうしてもやっぱりまたそういう傾向というか、これは、どうしてか分かりませんけれども、多分自分の思いと実際やった職務内容にギャップがあって、これはちょっと自分には合わないなとか、そういう思いがあるのかなという、そう思うしかない、そう想像するしかないわけでありまして、この若手が相談しにくいかといったら、同じような係職、係長職もおりますので、全くそういう相談しにくい雰囲気があるとは私は思いません。ただ、やっぱり我々としては、今までいる職員がやっぱり声かけをしてあげることは大切だろうというふうに思っています。何か不調の兆しを感じたときに、どうしたのとか、そういう声かけは非常に大切だと思いますので、そこは十分やってくださいよということは、私からも職員に申し上げているところでありまして、なかなか退職の理由というのが、これだというものはなかなか申し上げられないと思っています。これはちょっと言い過ぎかもしれませんけれども、今の気質としては売手市場なので、そんなにちょっとつらいのを我慢しなくてもいいのではないかという思いも、そういうムードもあるのかなと思いますし、転職サイトのコマーシャルがばんばん流れております。こういうこともひとつ私は、いいのでしょうけれども、拍車をかけているのかなと、そんな感じもしているわけで、はっきりこれだというものはなかなか申し上げられないなというふうに思っています。

再質問 13番 藤谷謹至

なかなか町長も苦労されているという答弁でございましたけれども、なかなか想像しにくいと。現在の市場、SNSとかいろんなことで世の中変わってきておりますから、その社会情勢というのは私も分かるところでありますけれども。ただ、幕別町、公務員として働きたいという中で、試験を突破してくるというのは、これはやはりある程度頭も必要ですし、運もこれ必要ではないかと。面談して採用されるわけですから、当然面談員とは、当然これから長く勤めます。うまいこと言って職場に入るわけですね。やっぱり役場職員というのは安定しているわけですから、絶対私は入りたいと思うのですよね。それが途中転職されると。その理由が想像するしかないということでは、何がそういうふうにさせているのかという、その退職者の出口調査というのは、これある程度必要ではないかというふうに思うのです。これは、具体的に、町独自の機関でもいいですし、これは民間の第三者機関でもいいですけれども、16人もいるということは、これ尋常じゃないと思うのですよね。その辺の、どうしてこうなっているのかというその情報、状況を、しっかり把握して次の組織づくりに生かさないと、組織として成り立っていかなくなるのではないかと危惧しているのですけれども、その辺についてお伺いします。

答弁 町長 飯田晴義

一口に16人というふうに言いますけれども、内訳がいろいろあるわけで。これ、学卒者、新卒者については頑張ってくれています。ところが、先ほど申し上げたように、転職を経験している方が、やっぱりかなり入っているのですね。入っているものですから、そういう方の状況を見ますと、辞めていっている傾向が非常に率が高いということでありますので、そこはさっき私が申し上げた、自分が思っていた公務員像と、それと実際職務を経験した公務員像が、全くギャップを感じている。特に、公務員はコンプライアンスを非常に大切にします。ですから、法令をしっかり覚えなければならない、そういうことが今までやっていなくて、いきなりやれといったときにすごくギャップを感じた人も実際おりましたから、その辺が、公務員というのはこんなものだよというところをもう少し我々がアピールして、そしてそれに覚悟を持って入ってくれれば、また随分違うのでしょうけれども、やはり今まで経験してきた職と違いがあまりにも大き過ぎるというところが、私は、一番その16人にもなった原因だというふうに思っております。

再質問 13番 藤谷謹至

中途採用の方の転職が多いという町長の答弁でしたけれども、ほかの町村の状況はどういうふうになっているのか、情報をどのようにつかんでいるのか、その辺を一回お聞きしたいと思います。

答弁 町長 飯田晴義

これ町村のみならず、いろんな業種がありますけれども、どこの人たち、道職員も含めて、国の職員も含めてどこに聞いても傾向はほとんど変わらない。もう簡単に辞めていく、次の職が決まっていない、妻子もいる中でも辞めていってしまう、そういう人もいるという、そんなお話も聞いていますので、これは日本全体の一つの傾向、流れとしてあるのだと。だからいいのだと申し上げません。ですから、藤谷議員がおっしゃったように、それの分析が我々側にあるのであれば、そこは改めていく必要はあるなというふうに思います。

再質問 13番 藤谷謹至

転職されていった方々は、これは仕方ないと、違うところに行きたいという自分のあれですから、職は自分でしっかり選ぶというのがもう当然でございますから。ただ、なぜかというその状況は、やっぱり町としては把握していかないと、繰り返し繰り返しになるのではないかというふうに危惧しております。新聞報道では、今回十勝管内18町村の職員採用試験が2026年3月27日に、とかちプラザで採用説明会が開かれるということでございますけれども、試験会場が全国に拡大したと。これは、十勝管内18町村それぞれが、先ほど町長おっしゃった、人手不足、で採用しても転職する、そういう状況で考えられた策ではないかというふうに思うのですけれども、全国350会場にある施設で受験できるSCOAという試験方法が採用されると。受験者は、希望する会場と日時を選択して受験するようになると。これまでの30歳から今度39歳までに引き上げられて、区分が22歳から25歳、18歳から21歳に加えて、新たに26歳から39歳というふうに対象が拡大された。そして、以前は認められなかった前期試験で不合格だった人が、同じ年度の後期試験を再受験することが可能となった。現在の職員の受験者数が右肩下がりというふうになっているのは、本町を含めたほかの町村も同様というふうな認識でおります。2025年度も対策を講じたけれども、一般行政職の受験者数は、前年度を下回る結果というふうになった。これ、逆に言うと、全国から優秀な人材を集められると。18町村が同じレベルである程度の競争となっていくわけでございますけれども、幕別町としての職員になるメリットをアピール、これはしていかないといけないと思うのですけれども、パークゴルフの発祥の地、オリンピアン、アスリートの町、ナウマンゾウもそうですけれども、いろいろ幕別町をアピールすることは、それはできると思うのですけれども、これ果たしてそれだけで来るとは思っていません。やはり給与面とか、定住、住むところですね、あと近隣の教育環境、あとはスーパーの現状とか、これほかの18町村に比べて、やはり音更、芽室、幕別というのは、働く環境、住む環境としてはトップレベルにあるのではないかと思うのです。そこでまた一歩踏み出したメリットを掲げる必要があると思うのですけれども、その辺について伺いたいと思います。

答弁 町長 飯田晴義

これですね、幕別町職員になったメリットというのを出すのは、なかなか簡単なことではないと思うのです。本当にこんな施策をやっていますよとか、パークゴルフが生まれましたよ、オリンピアンこんなに出ていますよといっても、それが動機になるとは到底思えないわけでありますから、町としてどういう姿勢で住民サービスを行っているかというところに、共感をする方はいらっしゃるかと思いますので、そこは幕別町の紹介といいますか、特徴といいますか、そういったものはしっかりとPRする必要はあるのかなというふうに思います。ただ、やはり町村会も採用試験の改革を、頭を痛めながらやっているわけでありまして、新年度からまた新たな方式に取り組むということでありますけれども、やはり今、売手市場の中で、公務員人気がないことは間違いない、ありません。私も藤谷議員も、公務員、役場の職員になったのに、辞めるのもったいないね、気持ちは同じです。でも、今の若い人はそういう感覚ではないということも、我々分からなければならないというふうに思います。そういう中で、いかにまずは受験してもらえるかということなのですね。これなかなか難しいのは、今ある程度民間の景気がいいので、どうしてもそっちに流れていって、不景気になると公務員人気が高まると、これはもう時代の流れとしてありますので、不景気になれとは言いませんけれども、やはりなるべく幕別町職員を受けてもらえる、そういうPRはしていかなければならないなというふうに思います。

再質問 13番 藤谷謹至

ぜひともPRしていっていただきたいと思います。次に、メンタルヘルス不調の件でございますけれども、令和5年度には14人ですか、現在も2名の方が休職しているということでございます。定年延長に伴い、職場の年齢構成が大きく変わることで、若手、中堅の職員が、ベテラン職員の気遣いと増大する業務負担の板挟みになって、心の健康を崩すリスクは、これまで以上に増えてくるのではないかというふうな想像はしているわけです。答弁で、業務上の負担やストレスにつながるといった声は受けていないということでございましたけれども、そしてむしろベテラン職員の知識と経験によって、これを乗り越えていくのだという答弁がございましたけれども、組織として自分たちを守ってくれる具体的な仕組みというものも必要ではないかというふうに考えるのですけれども、いかがでしょう。

答弁 町長 飯田晴義

それはメンタルの面でおっしゃっているのかというふうに思いますけれども、ここは日頃から私が申し上げているのは、ちょっとした変化を見つけたら声かけをしてくださいということは、繰り返し職員に申し上げているところでありますから、そこはやっぱり同じ働く仲間ですから、何かおかしいなと思ったら声かけが必要であろうというふうに思っています。それと、かつては職場の仲間が面倒を見る、相談を受ける役を決めて相談に乗っていたということがあります。ある程度、機能していたというふうに思いますので、そこも過去の状況を見ながら復活させるということも、ひとつあるのかなというふうに思っているところであります。

再質問 13番 藤谷謹至

現在行われていますストレスチェック、これは早期発見、メンタルヘルス不調の予防には有効であるというふうに思いますけれども、休職者は後を絶たない現状であります。そのストレスチェックの結果を、単に個人の結果通知で終わらせることではなくて、さっき言ったような、町長の職場での相談と不調の兆しが見える部署に対して、その職場だけではなくて、例えば産業医や専門職を交えた具体的な職場環境の改善と、それに伴う対策を講じていく考えはないのか、その辺をお聞きしたいと思います。

答弁 町長 飯田晴義

今も産業医に相談をしたり、それでどうしたらいいかということは、ある程度親身になってやっているつもりでありますので、これは引き続きやっていかなければならないなというふうに思っております。

再質問 13番 藤谷謹至

組織的に計画的な職場復帰の支援に努めているということでございますけれども、休職中、職員が孤独を感じないための連絡体制というのはどのようになっているのか。また復職に当たって、復職する場合、単に元のポストに戻すというだけではなくて、段階的に職務に馴らすステップアップのプログラムとか、あるいはさっき言った産業医あるいは保健師による事後フォロー、どのぐらいの程度で体系化しているのか、現状の体系をどのように対策しているのか、お聞きしたいと思います。

答弁 町長 飯田晴義

休職中については、医師の診断に基づいて休職発令をしておりますので、その期間中あるいは医師との診察がいつあるかとなると、その前後で状況を聞いたりしておりますので、そこは休職中について、ある程度声かけができている、状況把握ができていると思います。それと復帰に当たりましては、試しに職場に来てもらって、そこで状況を見て、それでその担当課長と総務課長のほうで協議して、これなら復帰できるねという形でやっていますし、いきなり前日、一日試しに勤務するということはありませんので、午前中ぐらいから馴らしていって、そして一日勤務が1週間程度できたからほぼ問題ないし、これで復帰させようかというふうに段階を踏んで復帰させておりますし、また復帰させる場所についても、休職者の負担にならないような、そういう形の配慮もしております。先ほど十何人という話をしました。それで、今年は今2人だということでありまして、これやはり繰り返すのですね。実人数で言うとそんなにいない、さっき冒頭の答弁で申し上げましたけれども、今で言うと本当に二、三人程度なのです。ですから、そこが本当に配慮をしながら、周りが気を遣いながら仕事をしてもらっているというのが現状なのですが、こちらのほうでは気を遣っていると思っていますが、なかなかそれが相手にとってみれば仕事の難易度が高いとか、量が多いとか、そういうことがなかなかマッチしないというのも現状なのかな。であったら、どこまで気を遣えばいいのかといったら、本当にこれデリケートな問題ですね。難しいなというふうに思っているところでありますが、先ほど申し上げたように、しっかりと周りが気を遣いながら、なるべくまた病休に入らないようにしてまいりたいというふうに思います。

再質問 13番 藤谷謹至

本当にデリケートなことですから、やはり組織としてしっかりメンタルヘルス不調が起らないように、人員の管理、指導していただければと思います。次に、2番目の昇任遅延の懸念とモチベーションの維持についてであります。定年延長の対象者が少なくて、現在3名でしたか、係長に占める割合が低いというところでございます。そして、若手の意欲低下を招いていないというところでございますけれども、今後はやはり令和14年から対象者が確実に増えていく、定年延長によって若い世代の昇任遅延というのは、これ確実に増えていくのではないかという感じがします。現時点は、この対策は講じる考えはないということでございますけれども、実際にこれポストが埋まってから対策を考えるのでは遅いのではないか。若手職員が頑張っても、上がつかえて昇任できないと感じてしまってからでは、さらなる人材流出も招きかねないというふうに感じております。昇任以外の評価を、専門性を評価するスペシャリスト職のような新しい仕組みについて、今のうちから検討を始める必要があるのではないかというふうに思いますけれども、いかがでしょう。

答弁 町長 飯田晴義

初めの答弁で申し上げましたけれども、令和14年度を見据えた中では、今の係長昇任年齢はそんなに変わらない、大体30代の後半であります。ですから、そこまではいいのですが、しかもそれまでの間、役職定年になった方が係長職に就くと。ところが、やっぱり現実の問題として、係長職やれるかなと思ったら、係長職というのは最前線でさまざまな企画、組立てをしなければならないかなり重たい職なので、なかなか難しいという、実際に就いている人からの話も聞いているわけで、必ずしも、ではずっと係長職でいくかといったら、そうはいかないような傾向にあるということもありますので、まずは令和14年度までですから、その数年前の段階でどういう傾向になっていくかということは分かりますから、その段階で知恵を絞るということは必要なのかな。ただ、たかだか250人ぐらいの組織で、専門職、スペシャリストを置くだけの余裕は私はないと思っています。いかに総合職というか、オールマイティの職員を育てながら、その中で専門性を高めていくということが、幕別町の規模の組織のあり方であるというふうに思っていますので、一番最善の方法を手遅れにならない形で探っていきたいというふうに思います。

再質問 13番 藤谷謹至

分かりました。4番目の活気ある組織づくりにも、これ多少入ってくると思いますので、その辺でちょっと質問したいと思いますけれども、次のベテランの職員の新たな役割についてであります。ベテラン職員、定年退職してから、若手職員もこれやりにくいと思うのですけれども、ベテラン職員もまた逆に、今まで上司だった方が下に行くわけですから、定年延長になった人もやりにくい職場になるというふうに思うのですけれども、ベテラン職に専門の職というのを、先ほどの若手の係長職が遅延していくという話、質問させていただきましたけれども、ベテラン職員に教育担当、メンター職というか、そういった明確な権限やミッションを与えるというふうな考えはないのか、お伺いします。

答弁 町長 飯田晴義

これ先ほど申し上げましたように、250人程度の組織で、スペシャリストを養成するというのは極めて非効率なのですね。ですから、オールマイティを育てながら、その中でその担当のスペシャリストというか、探求をしていくと、掘り下げていくというのが一番この程度の組織では、私はベストなのかなというふうに思っております。ですから、言っていることは分からないわけではないのですけれども、そこまでの余裕がない。これ定数内ですから、定数外であればまた違いますし、これが言ってみれば財政問題からいって、今7割保障しているわけですから、これが5割とか、もう少し財政負担が少ないのであれば、また違ったような活用方法というのが出てくるのかもしれませんけれども、今は定数内職員として働いてもらっていますので、やはりそこはそれなりの現在の係長職であったり、係の職の仕事を全うしていただければというふうに思っていまして、その方を中心にしながら、周りのチームワークというか、若手職員の指導なども含めて、日常的にそういった役割を担っていただくのが一番いいのかな。これはきつい要求になるかもしれませんけれども、そうしていかないと、組織が、なかなか回っていかないわけでありまして、もともとは役職定年というのは果たしてどうなのかと、私は全くそういう疑問を定年制が始まる3年ぐらい前から思っていましたけれども、やはり危惧していたことが、今、出始めている。係長職になってもらっても、なかなかその職がきついと、業務内容がきついと、そういう声が出ていますので、やはり定年制そのものが果たしてどうなのかということは、我々町村会の一員としても、検討していかなければならない大きな課題であるというふうに思っているところであります。

再質問 13番 藤谷謹至

係長になっても、なかなかしっかりした対応ができないというか、係長の職がもう大変だというところは分かります。行政改革大綱の第4次の前期、後期の推進計画のチェック項目の中に、希望降任制度の導入の検討ということがありまして、令和4年度に希望降任制度を行っているかと思いますけれども、それによって降任の実績が2人というふうに記述されております。それ以降の状況についてお伺いします。

答弁 町長 飯田晴義

正確な数字は申し上げられませんけれども、おります。間違いなく、これは本当に7、8人ぐらいから、今10人ぐらいではないかと、それぐらいだというふうに思っていますので、やはりなかなか係長の職責というのは重い。ただ、それよりも課長、それよりも部長のほうが重いのですけれども、なかなか係長になって、結構やっぱり係の取りまとめ役という重さがありますので、そこでやっぱりやり切れない、あるいは体調を崩すとかいうことによって、希望降任に至るというケースがこれまでもあります。

再質問 13番 藤谷謹至

組織として役を与えても、やりたくないというふうに言われたら、どう組織を回していくのか、これ大変だと思いますけれども、そういうふうになる状況は、原因というのは何でしょうか。その辺の町長の考えをお聞きます。

答弁 町長 飯田晴義

これははっきり言って分かりません。分かりませんというのは、今の総理が、働いて、働いて、働いてと言っている人ですけれども、私もそれに近い世代でありますので、どちらかというとそっちのタイプでありますから、そういう人間から見たら、まあもうちょっと頑張れないのかなと、そういう思いはあるのですが、今はやっぱりそういう教育を受けてきていませんので、ゆとり教育の弊害と言ったら怒られますけれども、なかなか今まで育ってきた中で、困難にぶつかったときの対処の仕方というのが、ちょっと弱いのかなという感じはしているわけでありまして、かなり無責任な話ですけれども、私の感想的に申し上げると、そういうことなのかなというふうに思います。

再質問 13番 藤谷謹至

先ほど町長からスペシャリストはつくれない現状だと。その職域も3年間で回していく、いろんな職を覚えてもらうという方針は、答弁の中でもされていましたので分かりますけれども、職責によって、その職員の負担というのがある程度存在して、そこの職については、いや、ちょっと無理かなという、役場組織内の遍重というのが存在するのではないかなというふうに思うのですけれども、その辺の町長の認識というのはどうですか。

答弁 町長 飯田晴義

職員は能力さまざま、よさもさまざま持っていますので、そこは適材適所で人事異動をしているわけでありまして、そういう人事異動の検討する中でも、個々の能力であったり適性を判断しながら、適材適所の配置をしているつもりでありますから、偏っているというのは、いっときはあるかもしれません。それはいっときはどこの部署も同じ仕事量、困難性ではありませんので、それも3年とかそういう期間でありますから、それは否定できません。できませんけれども、そんなに偏った特定の職員に重責が行っているというふうには考えておりません。

再質問 13番 藤谷謹至

分かりました。自分から進んで町のために、住民のために働きたいという職場環境づくりについて、これはこれからも努力していってほしいですし、町職員が熱意を持って働ける職場にすることが必要ではないかというふうに、今の質問で感じたところでございます。次に、4番目の活気ある組織づくりの具体的な取組でございますけれども、平成12年度から続く自己申告制度ですね。希望がどの程度反映され、それが実際に職員のモチベーション向上や離職防止にどうつながっているか、その客観的な成果をお伺いします。

答弁 総務課長 西田建司

人事異動における自己申告の実績について、私のほうから答弁させていただきます。令和4年度から申し上げますと、令和4年度が16人、令和5年度が9人、令和6年度が13人、令和7年度が21人、それぞれ翌年度の4月の異動に向けた希望というものでございます。どのぐらいの実績といいましょうか、かなえられたかという部分は、細かい数字についてはちょっと今拾っているものがないのですけれども、感じとしてはおおむね7割程度は反映されているのかなというのが、その希望を取る段階で、一つの希望先ではなくて、三つの、第1候補、第2候補、第3候補として取っているので、その中で反映されているのがおおむね7割程度かなというふうな認識であります。以上です。

再質問 13番 藤谷謹至

分かりました。4番目の職員のプロジェクト事例の中で、この答弁の中で、平成24年庁舎建設事業、平成26年人口減少対策事業、平成24年庁舎建設事業、自分が議員のなりたてでありまして、庁舎建設に関しては何回も会議をしたところでありますし、副町長を中心となってやられたことだと承知しております。近年では、DX、デジタル化、若手が参加するプロジェクトが進められているということでございますけれども、行政改革大綱第4次後期推進計画細項目の、多様な手法と職員のアイデア募集というところでは、職員提案制度の周知を年2回、5月と10月に行っております。また、令和4年には、職員が提案しやすい方法として、匿名での提案を可とするように変更したところであります。しかし、提案件数がゼロであったようでございます。職員提案制度が始まってから、若手職員が提案したアイデアが何件あったのか。実際に町のサービス向上や業務効率化に結びついた具体的な事例があったのかというところで、お伺いしたいと思います。

答弁 町長 飯田晴義

ちょっと記憶でしかないので、資料がないので明確には答えられませんが、職員提案制度が現実に取り組まれたという事例はありました。ありましたけれども、それが今も生きているかといったら、なかなかこれ難しくて、その時々の課題に対して提案をしていただいているので、そこの課題の解消につながったものについては、今はやられていないという、そんな状況にあります。それと、なかなか職員提案制度、制度はありますけれども、提案するのにやっぱり時間がかかるのです。いろいろ調べたり、打ったりするというのがありますので、これももちろん制度としては残さなければなりませんけれども、私はむしろ日常的なコミュニケーションの中から改善点は幾らでもありますから、そういうところを大事にしていかなければならないと思いますし、人間のよさというのは、コミュニケーションを図ることですから、しっかりコミュニケーションを図る中で、「三人寄れば文殊の知恵」というのもありますから、そういうところの活性化を図っていかなければならないとも思っております。

再質問 13番 藤谷謹至

分かりました。最後の財政上の影響の試算でありますけれども、今現在ではしていないということでございますけれども、総勢、人件費に与える影響は少ないという見積りでございます。ただ、令和14年以降、確実に人件費が増えていくのではないかというふうに思うのですけれども、その辺を早い段階に試算を行う必要があると思っております。答弁はいいのですけれども、全体を通じて、現在、町が進めようとしております行政改革大綱(第5次)推進計画でございますけれども、これからの町の設計図でありますし、中身がどれほど立派でも、絵に描いた餅になってはいけないと思います。この職員のやる気を引き出すために、真剣に考えて、しっかり町長のリーダーシップの下に、職員、組織づくりをしていっていただきたいと感じておりますので、その辺をよろしくお願いしたいと思います。以上です。

出典:幕別町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月11日 議事録 PDF(54ページ) 間違いを知らせる