幕別町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月15日
気候変動から町民の未来を守る取組について
2021年12月15日、幕別町議会の一般質問で、中橋友子議員が「気候変動から町民の未来を守る取組について」質問し、町長 飯田晴義が答弁しました。
- 質問者
- 中橋友子 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 18番 中橋友子
通告に従いまして、質問を行わせていただきます。気候変動から町民の未来を守る取組についてであります。温室効果ガスの長期排出による地球の温暖化現象は極めて深刻で、気候危機とも呼ぶべき非常事態となっています。日本でも豪雨災害が毎年起き、北海道十勝でも「経験したことがない」豪雨や台風の直撃を受けています。今夏も 70 年ぶりの猛暑に襲われ、漁業に甚大な被害を与えた太平洋沿岸の赤潮発生も、海温上昇の影響が指摘されています。温暖化防止のために、11 月、英国グラスゴーで開かれた「国連気候変動枠組条約第 26 回締結国会議」(COP26)は、2030 年までに大気中への温室効果ガスの排出を 2010 年比で 45%削減、2050 年までに実質ゼロにし、気温上昇を 1.5 度に制限する努力を目標に明記しました。達成に当たっては「省エネ」と「再エネ」が要であり、産業部門の脱炭素化が決定的とされていますが、自治体や市民が地域挙げて取り組むことも重要と専門家から指摘されています。既に全国では「ゼロカーボンシティ」を宣言した自治体が、十勝4町村を含め 400 を超え、先進的な取組が開始されています。幕別町では 2004 年に「幕別町地域省エネルギービジョン」、2006 年に「幕別町地域新エネルギービジョン」を策定し、第6期総合計画の第5章で「美しい自然環境の保護と環境型・循環型社会の形成」を位置付けています。2030 年までに残す期間は多くありません。可能な温暖化防止対策に町を挙げて取り組み、気候危機から町民の未来を守ることが重要と考えます。以下、次の点をお伺いいたします。1、幕別町における温暖化の影響と気候危機に対する認識。2、幕別町の温室効果ガスの排出量と気温の変動の推移。3、「省エネルギー」「再生可能エネルギー」事業のこれまでの取組と効果、今後の課題と計画。4、課題となっているバイオガス事業の現状と見通し。5、2030 年目標達成のため、町民全体への啓発活動、生活様式の転換の呼びかけ。6、ゼロカーボンを目指す長期の計画。以上であります。
答弁 町長 飯田晴義
中橋議員のご質問にお答えいたします。「気候危機から町民の未来を守る取組を」についてであります。温室効果ガスの排出による地球温暖化は、大気や海洋の平均温度を上昇させ、生態系への影響や気候変動による大規模災害の頻発化など、地球規模で様々な問題の原因となっており、世界中で一丸となって対策に取り組むべき大きな問題であると認識しております。11 月に英国のグラスゴーで開催された、国連気候変動枠組条約第 26 回締約国会議(COP26)では、地球温暖化対策の遅れに危機感を示し、産業革命前からの気温上昇について「1.5 度に抑える努力を追求する」と明記した成果文書「グラスゴー気候合意」を採択し、「パリ協定」においての世界共通の長期目標より高い目標を前面に掲げ、世界が進むべき道が示されました。日本では、2030 年度までに温室効果ガスの排出量を 2013 年度比で 46%削減、2050 年度までに実質ゼロを目指すことを表明しており、北海道においても本年3月に「ゼロカーボン北海道」の実現に向けた第3次北海道地球温暖化対策推進計画を策定し、北海道が有する豊かな自然や地域資源を利用した再生可能エネルギーと広大な森林などの吸収源を最大限活用することにより、脱炭素化と経済の活性化や持続可能な地域づくりを同時に進め、道内各自治体においてもその取組の加速化が求められているところであります。ご質問の1点目、「幕別町における温暖化の影響と、気候危機に対する認識は」についてであります。地球温暖化の影響と思われる気候変動において、十勝管内でも降雨状況について変化が生じており、本年6月 14 日には上士幌町で1時間に約 90 ミリ、士幌町で約 100 ミリ、7月 19 日には足寄町で約90 ミリなど、災害の発生につながるような、まれにしか観測されない雨量が「記録的短時間大雨情報」として気象庁から発表されました。本町におきましても、平成 29 年9月 18 日に台風 18 号に伴う大雨や強風の影響により忠類地域において、降りはじめからの総雨量が 190 ミリに達するとともに、気象庁から記録的短時間大雨情報が発表され、解析雨量で1時間当たり 90 ミリの非常に強い雨が観測されました。また、冬期における降雪状況にも変化が現れ、気温の上昇による冬期間の雨や雨まじりの降雪などが影響し、本町の明野ケ丘スキー場及び白銀台スキー場では積雪量が減少するとともに、雪質もパウダースノーから湿り気を帯びた雪へと変化し、積もっても溶けやすいゲレンデコンディションになることから、営業期間をやむなく短縮するなど、冬期における観光資源存続の危機感も高まっている状況であります。このような地球温暖化の影響と思われる気候の変化は、ここ数年十勝管内においても現実のものとなっておりますことから、特に大雨への対応については、余裕を持った早めの準備を心がけなければならないものと再認識をしているところであります。ご質問の2点目、「幕別町の温室効果ガスの排出量と、気温の変動の推移は」についてであります。本町の年間 CO2 総排出量は、環境省で公表している部門別 CO2 排出量の現況推計によりますと、2018年度で約 24 万 1,000 トンであり、内訳では、製造・建設・農林業の産業部門が約8万トン、家庭・商業・サービス業などの業務の民生部門が約9万 1,000 トン、旅客自動車・貨物自動車・鉄道などの運輸部門が約6万 6,000 トン、一般廃棄物で約 3,000 トンとなっております。気温の変動の推移については、本町における気象観測データが少ないことから、2017 年3月に札幌管区気象台が公表した「北海道の気候変化〈第2版〉」によると、帯広測候所の 1898 年から 2015 年の 118 年間の観測データを基に、100 年当たりで平均気温が 1.9 度 C の割合で上昇しているとされており、本町においても同様の傾向にあると捉えております。ご質問の3点目、「「省エネルギー」「再生可能エネルギー」事業のこれまでの取組と効果、今後の課題と計画は」、ご質問の5点目、「2030 年目標達成のため、町民全体への啓発活動、生活様式の転換の呼びかけを」と、ご質問の6点目、「ゼロカーボンを目指す長期の計画は」につきましては、関連がありますので、併せて答弁させていただきます。2003 年度に策定した「幕別町地域省エネルギービジョン」では、特別な設備や資金を必要とせず、人々の心がけ、日常の行動の中でエネルギー量の削減を実践していくもので、一つひとつの小さな行動の積み重ねで、2010 年度のエネルギー消費量 8.3%の削減目標を達成したところであり、達成率は100%でありました。また、2005 年度に策定した「幕別町地域新エネルギービジョン」では、新エネルギーの導入により、2015 年度の二酸化炭素排出量約 3,900 トンの削減目標に対し 6,430 トンの削減を達成し、達成率は164%でありました。二酸化炭素排出量削減の具体的な取組としては、2007 年度から 2015 年度まで行った住宅用太陽光発電システムの導入補助やペレットストーブの導入補助のほか、ホームページや出前講座で行った町民への省エネ・新エネ教育やハイブリッド自動車の普及促進などがあり、2016 年以降も公共施設の太陽光パネルや蓄電池の導入、地中熱ヒートポンプや防犯灯の LED 化など継続して取組を行っているところであり、これら 2016 年以降の公共での取組により、これまで約 7,700 トンの二酸化炭素排出量の削減が図られております。北海道においては本年8月に、「ゼロカーボン推進局」を新設し、道内のゼロカーボンに向けた戦略の策定や国との連携を密にし、再生可能エネルギーの普及や温室効果ガスの排出削減の加速を図るとされており、昨日 12 月 14 日に、十勝総合振興局及び管内自治体、趣旨に賛同する機関・団体が共同で「ゼロカーボン行動十勝宣言」を行い、誰もが今すぐに取り組むことができる日常のゼロカーボン行動の実践について、十勝一体となって取組を始めるところであります。このほか、本町においては取組を加速するため、令和4年度に環境省の補助金を活用して、本町における温室効果ガス排出量や再生可能エネルギーの現状の導入把握、未利用再生可能エネルギー導入の潜在能力を最大限に有効活用するための課題の洗い出し、必要な施策の検討を行う考えであります。この調査検討結果に基づき、令和5年度には幕別町全体の温室効果ガス削減目標と目標達成への具体的な取組を定めた実行計画を、幕別町エネルギー対策推進委員会での審議を経て策定し、ゼロカーボンに向けた取組をスタートさせたいと考えておりますが、実現に向けては、家庭や企業・団体など、全ての町民の参加の下、町全体で取り組んでいくことが不可欠でありますので、実行計画策定段階から町民との協働により、ゼロカーボンに向けた機運の醸成に努めてまいりたいと考えております。ご質問の4点目、「課題となっているバイオガス事業の現状と見通しは」についてであります。家畜ふん尿を利用したメタン発酵バイオガスプラントは、労働力不足や臭気対策など、家畜ふん尿処理に係る課題を解決する手段として有効でありますことから、管内におきましても、平成 24 年度の固定価格買取制度、いわゆる FIT の創設を契機に建設が進み、現在は管内 12 市町で 50 施設が稼働しており、このうち 32 施設が FIT を活用した売電を行っております。しかしながら、平成 30 年4月 13 日以降、送電線の容量不足により系統への新規接続ができない状態が続き、本町を含め十勝管内におけるバイオガスプラントの建設を停止せざるを得ない状況となっております。現在は、送電線が逼迫した際には、出力制御に応じる条件付きで接続する「ノンファーム型接続」の受付が本年1月 13 日から始まり、再生可能エネルギー発電事業者に対し、系統連系の門戸が開かれた形にはなっておりますが、出力制御の頻度が不明で採算性が見通せないことや、出力制御装置を再エネ事業者が負担する必要があるなどの理由から、バイオマス等の契約申込みは全道で7件に留まっております。このため、町といたしましては、十勝バイオガス関連事業推進協議会をはじめ、十勝圏活性化推進期成会や全国町村会等を通じて、国や電力会社等に対し、引き続き、家畜ふん尿処理施設としてのバイオガスプラントの必要性を訴えるとともに、FIT の継続や補助事業の拡充、系統連系の優先接続などについて引き続き要請し、再生可能エネルギーの利活用の促進に努めてまいります。以上で、中橋議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 18番 中橋友子
再質問を行わせていただきます。はじめに、この気候変動、気候危機に対する町の押さえ方、認識についてのお尋ねをさせていただきました。今回、質問をするに当たっては、これまでも環境問題であるとか、それから、エネルギーの地産地消であるとか、様々な角度からこういった脱酸素も含めての問題提起ということをさせていただいてきたのですけれども、今回取り上げたのは、そういったこれまでそれぞれの分野で幕別町もかなりの独自の取組をされて、努力をされてきたのだと思います。その上で、今回、COP26 の 2030 年までの目標というのが新たに明記された、約束されたということがありまして、これはどこの分野で進めばいいということではなくて、地球的課題でありますから、一番は事業所ですけれども、書きましたように、住んでいるところ、それぞれの町でもその目標に合った目指した取組が求められるのであろうと思いました。したがって、今の幕別町の取組が 2030 年度、具体的には 2013 年から比較して 45 ということでありますが、これ世界的な基準からいったら、日本は目標は低いのですよね。世界は 2010 年を目標にして45%ということですから、日本の場合に、それを 2010 年に戻すと 42%にしかならないということで、こういった問題も内在はしております。しかし、そうであっても、その目標までうちの町の取組が到達していくのか、どういう状況で 2030年を迎えることができるのかという視点で質問をさせていただきます。具体的に入っていきます。まず、1番目の「幕別町における温暖化の影響と気候危機に対する認識について」は、今お伺いをいたしました。その上で、現実に温室ガスの排出量、気温の変動の推移ということにつながっていくのですけれども、まず町長、この2番目に入る前に、2030 年度目標に対する町長の思いといいますか、どう目指していくかというビジョンも含めてお示しいただけますでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
この問題につきましては、去年ですか、もうやり取りをさせていただきましたけれども、2030 年度、国では 46%削減という目標を掲げておりますけれども、私は極めて高い目標だと、実現可能かどうかと言われたときに非常に難しい、そういう認識であります。これ、実は北海道も、今は 2030 年、国はもともと 26%だったのを 35%という高い目標を掲げておりましたけれども、その後に、国が 46%、菅総理がそういう表明をいたしましたので、今まさに道でも 46%を上回るような目標達成に向けて、これから具体的な対策を講じていくということになっているわけでありまして、新聞報道でもありますように、目標を掲げるのはいいけれども、実現性が本当に担保されるのかどうかという、そういった懸念の記事もあったとおり、私も全く同じでありまして、本町では 24 万 1,000 トンの排出量、2018 年であるというわけでありますけれども、全産業、全町民が少しずつでも協力をしていかなければ、全く達成することは難しいわけでありますし、では吸収量でカバーできるかといっても、これは町の今の町有林、約1万 4,000 ヘクタールほどありますけれども、これで5万トンしか吸収できないわけです。24.1 万トン分の5万トンです。この1万 4,700 ヘクタールほどありますけれども、どのぐらいの面積かというと、合併前の忠類村の全面積、これが1万 3,700 ヘクタールですから、それよりも広い面積を今抱えているわけなのですが、それですら5万トンしか吸収できないということを考えれば、吸収と削減と両面で対策を講じていかなければならないわけなのでありますけれども、本当に難しいなと。そこで、実は 24.1 万トンのうち、家庭が 5.9 万トンあるわけです、家庭から排出されるもの。その中で、とりわけ車だと思っています、自動車。自家用車、もう一家庭に1台というか、1人に1台に近いぐらい普及していまして、これがガソリン車でありますと、やっぱり相当の CO2 を排出するわけであります。代わりにこれを、家庭においては恐らく2万台ぐらいあると思っています、町内に。2万台ぐらいあると思っていまして、これを全部 CO2 を出さないような自動車、電気であるとか、水素であるとか、まだ技術は達していませんけれども、それに変えたら、約3万 7,000 トンぐらい減るというので、これを考えただけでも物すごく達成度が高い目標であると。とは言いながらも、これは本当に一部の人がやるのではなくて、全町民、全事業所が協力して具体的な「こうなったらこれだけ減りますよ」といった目標をお示しをさせていただいて、取り組んでまいりたいなというふうに思います。
再質問 18番 中橋友子
状況、背景も含めて、よく分かる答弁を頂いたところです。私も本当に簡単なことではないと思っておりますし、日本全体では産業部門で6割が温室効果ガス、二酸化炭素を排出しているということでありますから、そこはそこで国の政策としてやっていかなければならないことだと思うのですけれども。一つひとつの町の中でどうするかということになれば、やっぱり町民自身がこの 2030 年までに、全体で 45%まで下げるのだよといったこと、そのものの認識する、受け入れるということがまず大事なのだろうというふうに思うのですよね。ちょっと後ろの質問とも絡んではきてしまうのですけれども、今、幕別町として新たにスタートしなければならないということというか、より強化しなければならないということは、第一には、町民の皆さんに 2030 年までにこういった方針が出されて、うちの町も向かっていかなければならないのだと、個々の家庭の中でできることを本当に取り組んでいただきたいという、いわゆる啓発活動なのですけれども、まず入り口としてはその位置付けが本当に大事だと思うのです。どうでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
これは先ほどお話をさせていただいたように、全町民、全事業所を挙げて取り組まなければ、全く達成困難、不可能であるというふうに思いますので、まずは、今、令和4年度、5年度で計画づくりをしていきますけれども、その段階からやっぱり町民の皆さんに関わっていただく、そのことによって機運を盛り上げていくといったことが必要であろうというふうに思っております。
再質問 18番 中橋友子
これまでの幕別町の町民の皆さんに対するアプローチといいますか、そういうのをちょっとひもといてみたのですけれども、紹介させていただいたように、2004 年と 2006 年のエネルギービジョンをつくったときに、2004 年のときに、そのときに初めて幕別町の、いわゆるエネルギーどれだけ使っているのか、そしてどれだけ排出しているのかというのが、町民の皆さんに見えるような訴えがあったのですよね。それで、改めてそのときの広報紙を見てみましたら、4ページを使って特集を組んで、本当にエネルギーを大事にしていかなければならないという呼びかけから始まりまして、事細かに、それこそ家庭の電気をつけっ放しにしないということもそうですし、いろんな生活スタイルに直接町民の方たちが「なるほど」と思われる訴えをされているのですよね。その姿勢でずっと来られたと思うのですが、残念ながらこの 2030 年問題、今、目の前に迫っている中では、それがちょっと弱いのではないかというふうに思います。どうでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
一番初めの「省エネをやっていきましょう」と言ったときには、もう本当の地球温暖化というのはあまり念頭になくて、ともかく無駄をなくしていきましょうと始まったものだというふうに私は認識しておりまして。その当時は、広報掲載を含めて、かなり町民全体でやっていきましょうということではあったのですが、そこがやはりちょっと緩んだかなということは否めないなというふうに思いますので、もう 2030 年、あと9年しかありませんので、本当に迫っているなという感じをしておりますので、そこは早めに調査と並行して、やっぱり町民の方、例えばワークショップを開催するとか、そういった関わりを持ちながら考えていただくと。各界各層で、あるいは女性、男性も含めて考えていただく、そういった機会をつくりながら調査、そして検討、計画づくりというふうに進めていかなければならないなというふうに思います。
再質問 18番 中橋友子
その点で、答弁にもありましたけれども、昨日設置されたという「ゼロカーボン十勝」という宣言、帰りまして新聞を見まして、よかったなというふうに思いました。これ、7,600 団体ということですから、オール十勝というふうに押さえていいのだろうなというふうに思いますけれども、教育分野から産業分野から、あるいは自治会レベルからということを、いろんなことがあるのですけれども、これ幕別町の中ではどういう団体が、大きな紹介はあるのですけれども、この中に、多分、幕別町のいろんな産業部門も含めて、団体は十勝連携した団体が多いと思いますので、そういった形で動き出すのかなというふうに思いました。もう少し内容について分かれば、ご説明を頂けますか。
答弁 町長 飯田晴義
個々の構成団体はたくさんあります。ただ、入っているのは、上部団体といいますか、十勝の元締団体が入っています。その下部を入れると、何千になるという話であって、今ここからスタートを切っていこうということなので、具体的に何をやっていこうとかというところの協議にはまだなっていないわけで、これがスタートだというふうに思っています。
再質問 18番 中橋友子
分かりました。脱炭素、二酸化炭素は町で完結するというか、空気は全部流れているわけですから、十勝全体、北海道全体ということが非常に大事だと思います。そういう点で、十勝の気候がこれまでどんなふうに変化してきたのかということを、私もこの機会に少し調べてみました。北海道のことにつきましては、答弁でお答えがありましたように、1898 年からの観測データがあって、110 年間の上昇率が 1.9 度ということです。それで、十勝はどうだったのかなというふうに見ましたら、十勝で帯広観測所というのが設置されたのが明治 25 年、1892 年ですから、北海道のデータより若干早いのですね。そのデータを見ましたら、2.58 度、今日まで引き上がっている。若干早かったということもあるのでしょうけれども、北海道も広いですから、地域地域に温度の上昇率とかというのは差が出てきて当然だろうというふうに思います。それで、平均気温で 119 年前から 2.58 度上がっているのですけれども、特に冬場の最低気温、ゲレンデの問題ありましたけれども、これが 7.8 度も高くなっているということが記されておりました。こういうことを見ると、やっぱり北海道は、十勝は豪雪地帯ではありませんが、雪も降る、寒冷地でもあるという中で、110 年の期間を経てここまで上昇してきているということがあります。それが地球全体に大きな影響を与えてきたということでありますから、こういった地元のデータなども駆使していただいて、対策を取っていただくことになるのだろうなと思って、ご承知だと思いますが、紹介をさせていただきました。温度もそうなのですけれども、問題は降水量、これが 20 世紀、100 年の間に倍加してきているのですね。それで、さらに先ほどご紹介いただいた北海道の気候変動予測技術検討委員会、開発局と北海道が、2018 年のとき、北海道に4つの台風が来て災害が大きかったときに設置された機関ですけれども、ここがさらに研究を進めて、今後の降水量の予測を出しましたら、もう本当に 10%以上増加、つまり1時間に 50 ミリ以上降るという発生回数が、全国よりも北海道が倍以上になるということが出ておりました。つまり、滝のように降る雨が全国よりも北海道は2倍と予測しましたよというのが、ここの研究成果で出ています。そういうことも含めれば、災害対応ももちろんなのですけれども、そういうことも多くの町民の皆さんに知っていただいて、脱炭素の必要性というのを、最初はとにかく省エネだということだというのは、それはもうそうだったと思います、しかし、今は違うのだということも本当に強調していただきたいなというふうに思います。その点ではどうでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
地球温暖化に伴って、いろんな身に迫る危険というのがたくさん出てきたわけで、そういったものを例を出しながら、こういったことがさらに進むともっと生命・財産に影響を及ぼすのだよといった例示をしながら、町民の方に、ある意味、危機感を持ってこの温暖化防止を、CO2 削減を進めていくと、そういった動きをしていければなというふうに思います。
再質問 18番 中橋友子
そこで、ゼロカーボンを目指す取組、3、5、6、一緒にお答えいただきましたのでお尋ねするのですけれども、4年度、来年度、調査を行って、5年度には具体的な計画につなげたいというお答えでありました。1つは、今、その姿の一つとして、ゼロカーボンシティの宣言を行う町も出てきまして、私、ここで、1問目の質問で 400 を超えたということをお話ししたのですけれども、実はもう先月末の段階では、もう 500 近くに上ったのですね。物すごい勢いで増えてきています。ここにはやっぱりそういったことを宣言することによって、町の意識も高めていくし、総出でゼロカーボンに向かうという姿勢が感じ取られます。それで、十勝では、更別であるとか、清水町であるとか、4町村が既に宣言されているのですけれども、こういった取組については、つまり実行することが大事ですから、宣言そのものにこだわるわけではないのですけれども、今、町長言われたように、幕別町が計画を持ってやっていたときには、やっぱりそれなりの強化した住民に対する説明もされていたのですけれども、これ 2004 年、6年といいましたら、もう十数年前なのですね。そうすると、その間、やっぱり弱まっているということがありますので、このゼロカーボンの宣言をすることも一つの手法としては効果的なのかなと思いますが、どうでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
これ、二通りの考え方があるのかなと思っています。宣言をすることによって機運を盛り上げていくという考え方が一つあります。それと、実態が伴わない場合どうするのだということがあって、私はどちらかというと、実態がある程度伴う、先がもう少し頑張れば達成するのではないかという段階まで来ないと、宣言しても単なるうそつきになりかねないので、私は、行政の責任としては、宣言だけして、振り返ったら何も進んでいないよということは避けたいなというふうに思っておりますので、今の段階では、冒頭申し上げたように、本当に達成困難な目標だと思っています。46%そのもの、まして、2050 年ゼロなどというのは、幕別町だけで考えたら、本当に不可能かなと。これ多分、帯広圏の1市3町どこも思っているわけなのです。これを十勝で考えると、国有林があったり、道有林があったり、プラスマイナスのところがあります、大幅にプラスというか、もう 100 何%、200%というところもありますので、そういったところ、十勝全体で取組を進めていって、2030 年マイナス 46、2050 年ゼロというような形でないと難しいのかなということは思っておりまして、この辺は1市3町の首長での集まりも月に1回はやっていますので、そういう中での話題も実は出ていまして、これはやはり我々は 19 町村全体の協力を得ながらやっていく必要があるなという、その辺の共通認識には立っておりますので、そういう方向でこれからも協力を求めながら、十勝全体として目標が達成できるようにしたいなというふうに思っていますので、現時点においてまだちょっと宣言ということになると、二の足以上を踏んでしまうかなという感じであります。
再質問 18番 中橋友子
問題は実現していくということでありますから、空約束ということはあってはならないと思います。宣言する以上は、それを守り抜くということが大事だと思いますから、その点では、宣言していただきたいなとは思いますが、ここでとどめます。それで、町長言われるように、かなりの大仕事になると思います。今の幕別町の環境担当の方たちが手がけられていると思うのですが、体制は強化する考えはあるのですか。これは、後の機構改革もありますから、そういった細かいことを聞くのではなくて、こういったものをなし得るために、やはり実現可能な職員の体制というのも描きながらでないとできないと思うのですね。そういうふうに描かれているのかどうか伺います。
答弁 町長 飯田晴義
これ、今の体制で 46%だとかゼロだとかというのは、なかなかですね、単に計画をつくるだけでなくて、実効性を伴って町民の協力を得ながらやっていくということを考えれば、相当強力なリーダーシップといいますか、本当に粘り強くやっていかなければならないということは言えるというふうに思いますので、目標が達成できるような体制を組まなければならないというふうに思っております。
再質問 18番 中橋友子
繰り返しますが、令和4年度に、環境省の補助も頂いて状況を掌握するということ。5年度には、温室効果ガス削減目標を明確にした計画が出されるということでありますから、もうそこで2年たってしまうので、2030 年といったら、もう9年しかない中の2年間って大きいと思うのですけれども、しかし、土台は大事ですから、ここのところをがっちりやっていただいて、そして近づけるということを大いに期待したいと思います。それでは次、課題となっておりますバイオガスプラントのことについて、若干時間を割いてお伺いしたいと思います。これまで、この問題は同僚議員の皆さんも何度か取り上げられまして、一日も早い建設されることを声を挙げられてきました。私も同じ立場で臨んできているところですが、今日のお答えでも、やはり諦めてはいないけれども、しかし難しいというのが総じた答弁ではないかと思います。それで、私もこの間、酪農家の皆さんに何軒か意見を、状況を教えていただきにお邪魔したのですけれども、非常に酪農家の皆さんも悩んでいらっしゃいました。というのは、プラントはあったほうがずっといいと、ふん尿も衛生も全ての面で。だけど、今の乳価の、新聞にもありましたけれども、調整も含めて経済的な支えがないと大きな投資はできないと。300 頭規模で飼って建設するというのが望ましいと思って、そういう話もしながらやってきたと。しかし、そのためには、2億円、3億円の投資が必要であって、この乳価の情勢の中で回収のことを思えば、二の足を踏むということでありました。こういった悩みについて、町長ももちろん掌握されていらっしゃると思うのですが、そういう皆さんにもやっぱり諦めないでやっていく、本当にいろんなルートを使って展望を与えていかなければならないと思うのですよ。それで、唯一入札も始まって、出力制御の頻度という点では、若干の兆しが出てきたということでありますが、私、前から言っているのですけれども、こういった大きな電力会社に買っていただく、送電線もお借りしてやっていくという、そこではもう限界なのではないでしょうか。だから、そういうものも持ちながらも、これまた壮大な計画になると思うのですけれども、十勝圏でせっかく組織つくられましたよね。そういったところの供給公社など、どんな形になるか分かりませんけれども、エネルギーの地産地消まで含めた計画に、酪農家の皆さんの希望をつなげていただくという方向にはなっていかないでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
確かに電力の地産地消、非常に大切、重要なことだというふうに思っていますが、ただ、やはりこれも採算性がどうなるかということなのだというふうに思います。要は、地産をするのはいいのだけれども、地消する施設がどれだけあるかということが一番問題になるわけでありまして。電力はつくったけれども売れないでは、これは収支が合わないということになりまして、そうなると、まずは公共分で大型の消費するような施設がどれだけ集団であるかというか、集中してあるかということも非常に重要になってくるのかなというふうに思います。というのは、配電線を自分で、自営線を引くようでは、金がかかってどうもならないわけでありますから、そこは線はお借りしながらというようなことになってくるわけです。その延長が長ければ長いほど使用料がかかるわけですから、そうなると、集中してゾーン的に公共施設があるとか、あるいは農協の施設がありますね、農産センターが、そこに供給すると、そういう形でないと、エリアを決めてそこに供給するという形でないと、なかなか採算が取れないなというふうに思っています。そう考えたときに、なかなかこの幕別町内においては難しいのかなと。消費地は札内市外でありますから、では、どこで発電するのだとなると、近くですよね。そうしたら、どっちかというと、迷惑施設ですよね、これはね。だから、そういった住民感情の問題も当然出てきますし、どこまで参加していただけるのか、電力を買うほうがですね。まずはやっぱり公共施設なり農協の施設が集中してあるようなところが一番やりやすいわけなのですが、それが一般町民、消費者ということになると、なかなかまとめるのも難しいということで、これ、全く駄目だとは言いませんけれども、これまでそういったことも考えてきましたけれども、なかなかこれが成り立つというのが難しいのだろうなというふうに思っております。ただ、研究の余地はあるというふうに思いますので、これを全く捨てることなく、視野に入れながら検討をしなければならないなというふうに思います。それに、何より、地産地消も大事なのですが、この間ずっと国に対して要請をしております。これはやっぱり農水省に要請はしているのですね、一番家畜ふん尿をどうするかという点で農水省に要請はしていますけれども、やはりエネルギーの問題なので、経産省のほうがしっかりエネルギーの中で位置付けてもらわないと無理だというふうに思っております。量的には、バイオガスプラントから発電される量は大したことないのですね。北海道で 450 万キロワットぐらい必要なうちの、道東で五、六万キロワットぐらいあれば、系統連系ができるので、そこをエネルギー対策として国に何とか道を開いてほしいと、そんな観点からお願いをしているのですが、非常に壁が厚いというのが実態であります。
再質問 18番 中橋友子
酪農家の皆さんの声の中のもう一つに、やっぱりだんだん高齢化してきている中で、ロボット化というのが進んで、規模もそこそこ拡大しながら、しかし家族経営で、柱は家族でありながら何人かの労働者に来ていただいて経営したいというような声もありましたし、もっともっと大規模化と。忠類地域を歩かせていただいたら、やっぱりふん尿の処理が非常に課題だというふうに言っていました。幕別が観光で南の玄関というふうに売り出してくださっているけれども、この臭いの解決というのは、やっぱりもう個人ではどうにもならないのだというお声も伺いました。どんどん寝わらで飼うというのがなくなりますから、大規模化せざるを得なくて。そうすると、やっぱりふん尿の処理というのが、プラントを造りたい、さっきの話にちょっと戻ってしまうのですけれども、できれば集約したものというふうに、札内なら札内にできて、そこに供給もできてというのはあるけれども、ここからでは難しいだろうということになれば、その農村地帯での集約、あるいは1戸でもできるプラントの推進というのも、これもどんどん開発されて、外国産も国産も 300 頭規模でも造られるということも、皆さん本当に研究されているのですね。そういうものを本当に激励できるような町政であってほしいなというふうに切実に思いました。今後の畜産農家の経営そのもののバックアップとしても、このふん尿処理というか、バイオガスプラントの位置付けというのは非常に大きいと思いますので、何か止まってしまったまま見えないぞという状況、さっきのこともありますけれど、こうではなくて、常にそういうことを業者の皆さんも含めて関係を築きながら示していただく、そういう姿勢を農家の方も含めて直接伝えていく機会をつくってもらいたいと思いますが、どうですか。
答弁 町長 飯田晴義
農家の方でやりたいという方が、何軒か集団でやりたいという方もいらっしゃいますので、そういうことは十分分かっています。問題は、先ほどから申し上げているような、エネルギーの位置付けとして、このバイオガスによる発電を枠を取ってもらう、優先をしてもらうと。今は、結局、再生エネルギー、太陽光なども含めて横並びで競争をしているというか、申込みをしている段階なので、そこをやっぱり農業振興という観点から、エネルギー対策の中で位置付けをしてもらえないのか。農水の頑張りも必要だと思いますけれども、農水省に要請するとともに、農水省と一緒になって経産省の壁を破らなければ駄目だというふうに思っていますので、そこはしっかりと諦めずに粘り強く要請をしていきたいというふうに思います。
再質問 18番 中橋友子
既に進んでバイオガスプラント事業に取り組まれた市町村ありますよね。例えば、士幌町ですとか、鹿追町ですとか。鹿追町などは、もう全町民の電気を3か所の集中プラントで賄うぐらいの規模というか、目標を持ってやっていますよね。士幌町も、事業を早く手がけたということが強みなのだと思うのですけれども、現在も個々の農家を含めて、相当数のバイオガスプラントが稼働し、いっときよりは厳しいとは言っていますけれども、きちっと実用化されて役割を果たされています。士幌町さんは、農協さんが主体でやられたところが多いのですけれども、現在、集中型を含めて 12 基が稼働しているのですね。こういったのを見ると、本当に正直遅れたなと思わされるのです。だって、同じ十勝の町でそういうのができているところがあって、うちはもう始めようとしたときから壁にぶつかるという、ここがありますので、ここは町長だけの責任ではないとは思っています。合併をうちはくぐった町ですし、課題は変わってきましたから。合併によってこの重要性もさらに大きくなったのだと思いますから、遅れはあるのですけれども、現実にそういった農水省も経産省も本当に動かすためには、どうなのでしょうかね、今の動かすためには期成会なり、先ほど申し上げました十勝のバイオガスプラントの十勝圏での組織ありますよね、関連事業推進協議会、こういうところの動きというは、これ今コロナなんかもありますから、あまり活発ではないのですか、どうなのですか。
答弁 町長 飯田晴義
活性化期成会にしても、十勝バイオガス関連事業推進協議会にしても、これは毎年要請活動をしていますし、これのほかに北海道レベルで、北海道酪農振興町村会議など、そういう組織もあって、ここはつい最近、農水省だとか経産省にも要請しているわけでありまして、要請活動そのものは、会える会えないはちょっとあったのですけれども、基本的には毎年要請活動はやっているところであります。酪農振興町村会議は、毎年、全国町村長大会、11 月にあるのですが、そこに合わせて私もその一員として要請活動をしていたのですが、この2年は役員のみの要請活動にとどまっているということで。ただ、やらないということにならないので、そこは粘り強くやっていく必要は変えてはおりません。
再質問 18番 中橋友子
要請した上での多少の変化でも含めて、希望を持てそうですか、本当に。
答弁 町長 飯田晴義
これですね、感触としては、なかなか変わってこないなという思いであります。このほかにも、私は各政党の政策懇談会などもありますので、そういう場にも直接、地元選出の国会議員あるいは政党にお願いもしているわけなのですが、なかなか地元は大変さは分かっているはずなのだけれども、それもなかなか中央に伝わっていきづらいと、そんな状況もあるのかなというふうに思っていますけれども、諦めずに要請をしてまいりたいと思います。
再質問 18番 中橋友子
分かりました。幕別町の基幹産業は農業といいまして、今 200 億円を超えるのですか。畜産分野も非常に高いウエートになってきています。温暖化の影響を一番受けやすい産業は農業ではないかとも思います。それは、畜産だけではなく畑も含めてですね。したがって、この町を本当に守り抜く、支え抜く、きちっと生き延びていくという視点に立てば、この 2030 年を目標にした温暖化対策というのは、待ったなしの課題だと思います。特段の力の配分を求めて、質問を終わらせていただきます。