みんなの議会

幕別町議会 平成30年第2回定例会 2018年6月19日

地域循環型経済の持続的発展のためには、中小企業の活動がより一層活発になることが重要と考え、以下について

2018年6月19日、幕別町議会の一般質問で、荒貴賀議員が「地域循環型経済の持続的発展のためには、中小企業の活動がより一層活発になることが重要と考え、以下について」質問し、町長 飯田晴義、経済部長 萬屋司、総務課長 新居友敬が答弁しました。

質問者
荒貴賀 議員
答弁者
町長 飯田晴義、経済部長 萬屋司、総務課長 新居友敬

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 荒貴賀

通告に従いまして、質問をいたします。「幕別町中小企業振興基本条例の制定を」であります。中小企業振興基本条例を全国に先駆けて制定したのは墨田区です。区の職員が町の中小企業を一軒一軒訪問して実態をつかみ、1979 年に条例制定したところが、中小企業を励まし、全国的な大きな流れに広がり、北海道では 18 の自治体で条例が制定されました。また、平成 26 年の小規模企業振興基本法の制定を機に、平成 28 年には北海道で制定するなど、小規模企業振興条例の制定も急速に広がっています。条例で町の理念を明示することで、町民、中小企業者・小規模企業の間に共通の理解が広がり、協力して地域の中小企業・小規模企業の振興に取り組む基盤となると考えます。また、担当職員が交代しても、基本姿勢の連続性が担保されることにもなります。中小企業は、地域経済と雇用の主要な担い手として大きな役割を果たしています。地域循環型経済の持続的発展のためには、中小企業の活動がより一層活発になることが重要と考え、以下について伺います。1、町内の中小企業実態調査「幕別町経済実態調査」の実施を。2、中小企業振興基本条例の制定を。3、平成 22 年度から地域循環型経済の活性化・定住対策を図ることを目的に進めてきた「幕別町住宅新築リフォーム奨励金制度」を来年度以降も継続して取り組むべき。4、幕別町が実施している小規模修繕登録制度の業種別実績と改善や拡充の考えは。以上です。

答弁 町長 飯田晴義

荒議員のご質問にお答えいたします。「「幕別町中小企業振興条例」の制定を」についてであります。経済産業省の中小企業白書によりますと、中小企業・小規模事業者の企業数は 380 万 9,000 社と、日本の企業数全体の 99.7%を占め、その従業員数は 3,361 万人と日本の雇用全体の 70%を創出しており、中小企業・小規模事業者は、多種多様なビジネス展開で、日本の経済の屋台骨を支える極めて重要な存在であるとされております。また、地域の中小企業・小規模事業者は、地域経済の発展と地域雇用の主要な担い手として大きな役割を担っており、さまざまな分野の企業が活性化することで、町に活気があふれ、地域経済の安定と振興が図られるものと認識をいたしております。中小企業振興条例につきましては、道内では、はじめて帯広市が平成 19 年4月に施行した後、市を中心に制定の動きが広がり、さらに 26 年の小規模企業振興基本法の施行に伴い、道では北海道小規模企業振興条例を 28 年3月に制定し、30 年3月1日現在における条例制定市町村は、小規模企業振興条例を含め 33 団体となっております。ご質問の1点目、「町内の中小企業実態調査「幕別町経済実態調査」の実施を」についてであります。町内の中小企業実態調査といたしましては、町では、町内事業所における雇用の実態を把握するため、民間事業所のうち、常用の雇用者を有する 600 以上の事業所を対象として、毎年、「事業所雇用実態調査」を実施しております。この中では、従業員数や賃金・労働条件、休日・休暇制度、育児・介護休業制度、福利厚生制度など雇用を中心とした調査項目のほか、経営上の課題についても調査しており、平成 29 年度の調査では、回答のあった事業所のうち 30.8%が「雇用の維持」を、22.0%が「施設・設備の老朽化」を、18.9%が「売り上げの減少」を課題として挙げております。また、商工会におきましても、小規模事業者のための経営発達支援計画に基づき、平成 28 年度に町内の 313 の事業所を対象として「地域経済動向調査」を実施し、売上規模や経営上の課題、事業承継、事業者が求める支援などの調査結果が明らかになったところであります。このようなことから町といたしましては、新たに「経済実態調査」を実施することは考えておりませんが、こうして把握した経営課題等に対しましては、町の各種助成制度の周知に努めるとともに、新たな課題に対しましては、どういった支援ができるのか、商工会と連携しながら研究してまいりたいと考えております。なお、事業者からの相談窓口といたしましては、商工会の経営相談や経営指導をはじめ、相談や各種セミナー、補助制度の情報提供、人材派遣などを行っております北海道中小企業総合支援センターや経済産業省のポータルサイト「ミラサポ」などの専門の相談支援機関もありますことから、引き続き、町のホームページ等を通じて周知に努めてまいります。ご質問の2点目、「中小企業振興基本条例の制定を」についてであります。本町では、これまで既に条例を制定している他市町村の事例を調査・研究してまいりましたが、その多くが、中小企業の振興における基本理念や国、地方公共団体、企業等関係機関の役割などを規定するものであり、具体的な振興施策は、総合計画や他の事業計画に基づき実施をしている状況であります。本町におきましても、中小企業基本法第6条及び小規模企業振興基本法第7条に規定されている「国との適切な役割分担を踏まえて、その地方公共団体の区域の自然的経済的社会的諸条件に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する。」といった「地方公共団体の責務」を全うすべく、町の総合計画に商工業振興に係る主要施策を掲げ、3カ年実施計画に基づき、さまざまな施策を実施いたしてきたところであります。主な施策といたしましては、中小企業融資制度や創業等支援事業、プレミアム商品券発行事業、住宅新築リフォーム奨励事業、空き店舗対策事業、小規模修繕登録事業、特産品研究開発事業補助金、さらには企業誘致優遇制度などがありますが、経済環境の変化に伴って直面する課題に対して、随時見直しを図りながら、機動的かつ柔軟に対応してきたところであります。今後におきましても、条例制定の有無にかかわらず、中小企業・小規模事業者が本町経済の発展や雇用の確保に極めて重要な役割を担っているとの認識のもと、多様なニーズに対応した具体的で実効性のある施策に取り組むことが何よりも町の責務であり、商工会の理事会や将来の経営者たる青年部との意見交換、法人会、青色申告会との懇談など、機会を捉えて意向を把握し、施策に反映してまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「「幕別町住宅新築リフォーム奨励金制度」を来年度も継続して取り組む考えは」についてであります。本事業につきましては、町内の住宅関連産業を中心とした商品券を介した経済循環や町民の消費拡大を図ることを目的に、平成 22 年度に町内の登録事業者の施工による住宅新築や 100 万円以上の住宅リフォームを行った方に対し、奨励金として商工会発行の商品券を交付する制度を創設したものであります。その後、施工業者及び町民がともに利用しやすい制度になるよう、リフォームに係る工事費の下限を平成 25 年度から 50 万円に、28 年度からは 30 万円に引き下げるなど、3年ごとの見直し・拡充に努めてきたところであります。これまでの8年間の実績では、新築は 107 件、23 億 3,800 万円を超える対象工事費に対して 1,070万円の商品券を、リフォームは 597 件、8億 8,100 万円を超える対象工事費に対して 2,559 万 3,000円の商品券を発行しており、本事業は広く商店街の活性化や地域振興に寄与しているものと考えております。今後におきましては、本事業を活用した登録事業者における営業活動や各商店における独自の集客の取組が継続的に行われるなど事業効果を検証し、商工振興策全体の中で本事業のあり方を検討するとともに、商工会とも十分協議をしてまいりたいと考えております。ご質問の4点目、「小規模修繕登録制度の業種別実績と改善や拡充の考えは」についてであります。小規模修繕契約希望者登録制度は、入札参加資格や建設業許可を有しない小規模事業者の受注機会の拡大を目的に、平成 20 年度から登録制度を設け、予定価格 30 万円未満の修繕を対象に実施しております。平成 29 年度末における登録事業者数は 23 社で、平成 29 年度の発注実績につきましては、発注件数327 件、工事金額は 1,540 万 6,948 円となっております。主な業種別の発注件数及び工事金額については、内装で 211 件、752 万 1,296 円、土木で 11 件、212万 4,440 円、建築で 36 件、203 万 4,320 円となっております。なお、登録事業者数 23 社に対し、発注は 13 社にとどまったところであり、その要因としては、工種によって修繕工事自体がなかったなど、工種間での偏りがあることや、工事の依頼時に事業者との都合が合わなかったなどによるものであります。今後におきましては、年度途中における発注状況等をこまめに確認し、各担当部署に周知徹底を図るとともに、工事の実施時期等に調整が必要な場合においては、事業者の事情をできる限り配慮しながら進めてまいりたいと考えております。また、制度の拡充につきましては、平成 29 年度において本制度により発注した工事金額は、一般会計全体の修繕料の約 15%に当たり、制度を開始した平成 21 年度と比較して約 1.3 倍となっているなど、一定程度の効果はあるものと考えております。このことから、現状における制度の拡充は考えておりませんが、本登録制度について商工会理事会や技能士会総会等において周知を図るとともに、今後とも小規模事業者の受注機会の拡大に努めてまいります。以上で、荒議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 2番 荒貴賀

それでは、再質問をさせていただきたいと思います。2017 年度の全国で休廃業件数が2万 8,000 件にも上り、規模が小さい個人の企業、事業者の休廃業は、年々増加しています。日本企業の 99.7%が中小企業です。地域の経済及び雇用を支える重要な担い手でありまして、地域に根差した中小・零細企業は、地域経済の健全な発展と地域社会の安定に必要不可欠な存在であります。しかし、全国的な少子高齢化が進行し、生産活動や消費活動の両面で深刻な影響が懸念され、さらに個人小規模事業においては、需要減や後継者の不在などにより、その取り巻く環境は極めて厳しい状況にあると思います。また、2019 年度の消費税 10%の引き上げが行われれば、先行きの大きな不安材料ともなり、今年度の中小企業同友会の全国協議会は、景気調査を悪化と見通すなど、人手不足と消費税の増税の影響が大きいことも指摘しています。こうした状況のもとで、中小企業者のみならず、道と国と、そして自治体と中小企業関係団体など全ての関係者が危機感を共有し、変化に対応しながら一体となって、地域の中小企業の持続的な発展を図ることが極めて重要と考え、質問をいたしました。1点目の実態調査でありますが、今回、実態調査を求めたのは、雇用実態調査につきましては、前回の議会で報告あったので存じておりましたが、しかし個人や家庭経営、やはり小さい調査については、なかなか見えていないということがわかりました。帝国データバンクの 2017 年度の企業の実態調査であるのですが、企業の後継者問題がかなり深刻な状態になっていることが記載されています。3社に2社が後継者がいないという報告でありました。全国的な後継者不足なのですが、北海道が全国的にも特に高い水準で載っておりました。幕別町でも後継者がいなく、自分の代で畳もうと考えているという声も聞こえてきます。全国で中小企業経営者の高齢化が進み、年齢分布を見ますと、経営年齢者が 1995 年で 47 歳だったものが、2015 年には 66歳へと上がっています。今後、10 年間に平均引退年齢が 70 歳を超える経営者が、全国で 245 万人になるということが民間調査の中での明らかになっています。そのうち約半数が後継者未定であるということが浮き彫りになりました。幕別町につきましても、個人または経営者、その状況に対し、どのようにつかんでいるかお伺いしたいと思います。

答弁 経済部長 萬屋司(経済部長は2018年6月まで)

中小企業の関係でございますけれども、本町におきましては、雇用実態調査ということで、雇用を中心とした調査を毎年実施しているところでございます。答弁にもありましたとおり、商工会のほうで小規模事業者の地域経済動向調査というものを実施しておりまして、この中でいろんな課題ですとか、経営状況、細かい部分につきまして状況を把握しているということでございます。先ほどお話がありました後継者問題、この中で、91 件の方が回答しておりますけれども、その中で15.4%の方、この方が廃業を検討しているという状況でございます。個人事業主の実態ということでございますけれども、細かくは町としては押さえていない状況でございます。

再質問 2番 荒貴賀

やはり全国的にも後継者問題が大変重要な問題となっております。やはり、ここの問題は、実態的にしっかりと見ていかなくては、なかなか地域の実情に鑑みて変わってくるところもありますので、しっかりと調査が必要ではないかということをお話ししたいと思います。幕別町、全国でもやはりこのように、本当に半分のところで後継者がいなくて、廃業を迫られているような状態があります。この 15%というお話でありましたが、やはり後継者の問題を考えている事業者はもっと多くいるのではないかと思うのです。廃業を決めているところが 15%であって、やりたいのですけれども、なかなかというところはもっと多くあると思うのですが、その辺についての調査・研究については考えがあるのか、お聞かせいただければと思います。

答弁 町長 飯田晴義

後継者問題、商業者を見ている中では、あそこに後継者いないね、あそこもいないねというのがわかるわけでありまして、かなり後継者がいない。恐らく今のやられている方の代で閉じてしまうのかなという懸念がされているところは、見ただけでもかなりいるわけであります。ただ、細かい数字、実態としては、後継者は今いないけれども、例えば息子が帰ってきてやるかもしれないというようなところがあるかもしれないので、つぶさにはわかりませんけれども、この辺の後継者対策をどうしていくかということについては、商工会とも十分に話し合いながらやっていきたいと思いますけれども、なかなかこれ後継者対策を、ではどうするかということは、その先が見えないわけであります。農家であれば、後継者がいなくても、そこにリレー方式で入っていくというのができるかもしれないのですが、なかなか今の町内の商店街を見たときに、がばがばもうかれば誰でも来てくれるのかなというふうに思いますけれども、なかなか非常に厳しい中での経営を強いられているという実態がありますので、そこが、その今やっている店がやめた後に、誰かが入ってくれるということは、なかなか難しいわけであります。それを何とか空き店舗対策事業などで、違う方が入っていただけないかと、こんなこともやっているわけで、もう少し商工会と実態について協議をした中で、対策については取り組んでいきたいなというふうに思います。

再質問 2番 荒貴賀

ひとつ提案があるのですけれども、なかなかこれがそのままというわけにはいかないのですが、北海道の浜中町という町がありまして、人口 6,000 人ほどの町なのですが、後継者不足を解消しようと、昨年から後継者育成支援として就業交付金制度を設けて若い方の定住が進んでいます。昨年で6名でことしで9名、制度を活用して、地元企業で次期後継者として働いています。多くのところは、それこそ今、町長が言われたとおり親族の方が、やはり意を決してそういう制度を活用して入ってくるということで、背中を押すという意味では大変いいのではないかというふうに思っております。やはり引き継いで頑張ろうという若者を応援するような事業ですので、大変応援するところであります。もちろんこれ地域の実情に合った対策が必要なため、幕別町ですぐにということにはいかないとは思いますが、こうした今後の対策が、今後やはり北海道では増えてくるのではないかというふうな思いがあります。こうした対策も、やはり実態をつかんではじめて効果的な対策があるのだろうというふうに思いますので、幕別町も調査を考えていただければというふうに思います。町長も商工会と対応するというお話がありましたので、ぜひその辺は前向きに対応していただければと思っております。今回、実態調査、後継者対策に絞ってお伺いしましたが、やはり実態調査はそれだけではなくて、多くのところでも町の実情ですとか、それこそ今、置かれている状況を教えてくれる確かな数字にもなりますので、しっかりと細かく調査をしていただきたいというふうに思っております。やはり細かく調査をすることで、国の支援事業にも乗ることに早期に対応して打って出るというメリットもありますので、ぜひ細かい調査をお願いしたいところでありますが、その辺についてお伺いしたいと思います。

答弁 町長 飯田晴義

調査をやることそのものは、否定するもの何ものもないわけでありますけれども、問題は調査をした後の対策だというふうに思います。その店に後継者がいないとなったら、それはその店はもう廃業するしかないわけですから、では次に誰かが入ってこない限りは、その店舗は営業できないということになるわけでありますので、今、商工会の中ではある程度商業者の実態というのは捉えているというふうに思いますし、私たちもこの町の中の商店街を見たときに、もう大体あそこはいるね、いないねということがわかるわけでありますので、問題は後継者がいないところに、どう次の方を入れていくかということであるというふうに思います。その点では、我が町においては空き店舗対策事業もやっておりますし、もし起業をするのであれば、新規創業に対する利子補給などの制度も持っておりますので、そのほかのどういった施策が必要かということについては、商工会と協議をしながらやっていくべきであろうというふうに思いますので、その調査をこれからやることは否定はしないですけれども、それをどう生かすかというふうに考えたときには、なかなか生かしどころというのは私は難しいなというふうに考えております。

再質問 2番 荒貴賀

調査をうまく活用するというところは、やはり次の基本条例のところに関係するところであります。関連するので次に移りたいと思いますが、中小企業の振興条例は、全国で 29 の府と県で実施されております。全国でも 230 の自治体で制定されています。中小企業と小規模企業の振興条例を、両方やっているというようなところが 11 の県、そして 91 の自治体で実施されています。小規模企業振興条例が進んでいるところが北海道とほかに4県、そして自治体では 23 の市町村で設定されて大変広がっています。基本条例の制定の背景には、単に制度的な基盤ができたというわけではなくて、多くの中小企業団体が働きかけたことや、2010 年度に中小企業憲章が閣議決定されたことにより、条例を制定したところも少なくありません。北海道も一昨年、小規模企業振興条例を制定し、対策に乗り出したわけでありますが、やはりどのようにうまく使うのかは、やはり多くの団体と、そしてそれに伴う要は広域連携を考えていかなくては、なかなか我が町だけでと考えたときには大変厳しいというふうに感じています。近隣では帯広市で中小企業振興条例の特徴が大変具体的で、実際に具体化しているのが特徴だと思います。中小企業にとって地域は生命線で、中小企業振興と豊かな地域をつくることは密接な関係にあるという理念で条例づくりがはじまりました。商工会議所や市、そして中小企業やそして同友会と、ゼロからつくる条例づくりということで進めてきたそうです。こうした協議の取組は産業振興ビジョンをつくる政策活動ともなり、そして産業振興会議において、地域ブランド化の推進や研究が進み、小麦など地域特産物を生かした食の産業振興など、ビジョンの具体化にまで進んでいます。やはりここにも帯広市で条例制定が進み、このような取組から施策が具体化に進むだけではなくて、企業が変わってきたという、産業振興会議に参加した委員からお伺いいたしました。やはりこうした取組のもとで、企業、そして取り巻く地域が変わってきたというお話を聞いています。例えばですが、参加した事業所がみずから経営を見続けるだけではなくて、連携して歩調を合わせて取り組んだことが報告されておりました。中でも農業、商業、工業、そして金融機関や大学などが一緒になって考えてきたことで、大きな成果を生んでいるというお話も聞いております。やはり特に大学や金融機関が、地域貢献として協力を条例に書き込んだことで、何度も会議を重ね、そうした中で連携が進んで、ともに知恵を絞って取り組んできたというお話がありました。そうした中で、金融機関が地域貢献として積極的に融資を行ってきたというお話もあります。やはりそうしたところで他業種への成功や新規創業者が増えるというようなことが、実際に帯広市では起こったというお話をすごく聞いております。やはり帯広市の条例には、市だけではなくて十勝全体としても特徴的にのせられて、十勝全体でどのように考えていくかということがのせられております。やはりそこでも幕別町として一緒になって取り組むという姿勢が、大変必要ではないかというふうに思っております。北海道が示しました小規模企業振興条例には、小規模事業者のみならず、国・道・市町村、小規模企業関連団体などが、全ての関係者が危機感を共有し、経済社会情勢の変化に的確に対応しながら、一体となって地域の小規模企業の持続的な発展を図っていくことが、大変極めて重要であるということをのせております。やはり幕別町としましても、条例制定で中小企業とともに地域を考える危機的な状況をともに切り開く、その姿勢を示す意味でも、条例制定が大切だと思うのですが、町の考えをお伺いしたいと思います。

答弁 町長 飯田晴義

帯広市の例をご紹介をいただきましたけれども、帯広市の場合は、中小企業家同友会が中心となって振興条例をつくった。そのつくる過程の中で、いろんな業種の方が集まって意見交換、人脈をつくりながら一つの方向性を出したということで、とてもすばらしい取組であったなということは、私は評価をしているわけなのです。ただ、問題は、そうやって言ってみれば、器ができたけれども、実際にどういうふうに振興していくのだということが一番大事なわけであります。帯広市内を見ていると、よその町のことですから余り言いたくはありませんけれども、やはり空き店舗がかなり目立っているわけで、条例をつくったから空き店舗がなくなるとか、後継者がいるかということにはならないわけで、私は、実のほうをとりたいなということを常々言っているわけでありまして、さまざま振興策をやらせていただいておりますし、またその人脈といいますか、異業種の連携ということに関しましても、「異業種交流若者の集い」というのを立ち上げまして、その中で意見交換であったり、あるいはできれば農・商・工連携に行けばいいなというような思いもあったり、あるいは女性も入っておりますので、そこで縁が結ばれればいいなと、そんなこともありまして、異業種交流の会をやっているわけでありますので、やはり私は、このぐらいの町ですから、やはりスピード感を持って実施をしていくということが必要であろうというふうに思いますので、そこは商工会もそうですし、うちの町にも中小企業家同友会の方もいらっしゃいますし、あるいは税のほうの関係になりますけれども、法人会もある、青色申告会もある、こういった方々との交流というのは、かなり頻繁にやられているわけでありまして、私はそういうところに顔を出させていただいていますので、そういった中で生の声を聞きながら、それを施策に結びつけていくということが一番大切であろうというふうに思っております。

再質問 2番 荒貴賀

今、町長が言われたこと、確かにそういう部分もあるのですが、やはりみんなで取り組んで考えていくというのも、それも一つの手かなというふうに思っております。やはり、一つ一つのところを大切にというよりも、全体を一緒に共有して取り組むというところも、やはり地域を考えていく、産業振興を考えるという意味でも、やはり意識的にもなるのかなというふうに思っております。自分のところとなると、やはり周りのところというよりも自分のところというのがやはり最優先になりますけれども、やはり全体で考えていくとまた違う発想が生まれて違う展開にもなるのではないかなと思っております。帯広市のところの今お話がありましたが、確かに空き店舗がなかなかというのは、なかなか進まないかもしれないけれども、やはり活性化という面ではかなりすごく進んでいるというふうに思っております。新規事業が増えたりですとか、事業をするに当たってアドバイスやそれに対しての大学や銀行が助けてくれるという意味では、経営する立場としてもすごくありがたいものもあるのではないか、踏み出すにも大きな一歩になるのではないかというふうに思っております。そうした観点からも、やはり連携を取り組んでいくということが大変重要ではないかというふうに思っておりますので、ぜひそのこともやはり考えていただければと思います。あと、全国的にやはり人口減少と東京の一極集中が進む中で働き手がいない、多くの中小企業が社員確保に苦労しているという指摘もありました。やはり地域の企業等を知ってもらうために、中小企業振興条例を活用して、地域の学校教育の中で中小企業にかかわる情報を伝えるという取組を進めているところもあります。やはり条例をもとにいろいろなところと連携して、教育委員会とも連携してそういった取組もやっているという事例がありますので、ぜひいろいろな取組を考えていただければと思います。また、人口減少対策の上でも、子育て支援や定住対策もそうなのですが、地域の雇用をどう生み出していくのか、いろいろな手法をもって取り組まなければいけないと思います。やはりそのためにも条例を制定して、まちづくりの振興策に位置付けるということを町として示すべきというように考えますが、再度ですが、どのように考えているのかお聞かせいただければと思います。

答弁 町長 飯田晴義

条例が万能だというふうに、そんなように聞こえるわけでありまして、条例をつくったから全てができるのではなくて、町には総合計画というのもあるわけでありまして、その総合計画の中では施策の方向性を出して、そこに具体的な施策については3カ年実施計画に計上して実行していくと、そういう仕組みもあるわけでありますし、またいろんなところからの意見聴取、意見懇談会であるとかについては、先ほど申し上げたとおり、いろんな場においてやっておりますし、また異業種の交流もやっているということになれば、あえてここで条例をつくって形を整えることはいいのでしょうけれども、それよりも実際の施策の実現について力を注ぐほうが私はいいのかなと。無駄とは言いませんけれども、条例をつくるのに力を注ぐのよりは、現実の施策の組み立てに時間をかけてやっていったほうがいいのかなというふうに思っております。

再質問 2番 荒貴賀

条例は、理念条例になりますので、この基本条例は、やはりここからスタートするという意味で立ち上げているところが多くあります。帯広市もほかの自治体も多くはそうなのですが、やはりみんなで取り組む、それこそ産業振興、地域づくりをどのように取り組むかというのを、一体となって取り組んでいるというのが、この条例の一つの大きな狙いであると思います。地域づくりに対しては、全体的に取り組むというお話ありますが、産業振興は実をとるというお話でもありますが、やはりそこも一緒になって全体をもって取り組むということもあってもいいのではないかというふうに思っております。第6期総合計画で、活発な商工活動の促進を施策の方向性として示しているところでありますので、やはり多くの協力のもとに活発な産業振興を求めて、次に移りたいと思います。幕別町の新築リフォームの助成制度についてであります。町内の住宅関連産業を中心として、地域経済を活性化と町内消費の拡大を図ってやってきた住宅リフォーム助成制度ですが、やはりこれ大きな経済効果を生みまして、十勝管内でも 19 市町村のうち11 の自治体で行われるようになりました。近年では、商店のリニューアル制度が広がりをはじめ、十勝管内でも4自治体で行われるなど、さらに広がりを見せています。答弁で事業効果を検証し検討するということですが、事業者からも住民からも大変喜ばれている事業であります。ぜひ継続を強く求めるところでありますが、考えについてお聞かせ願いたいと思います。

答弁 町長 飯田晴義

先ほどもお話ししましたように、商工振興策、さまざま取り組んでいるところでありますので、そういったそれぞれの施策がどういった効果があるかということを検証しながら、全体としてどうすべきかということを考えていかなければならない。今までやっていたからこれをやるということになりませんので、商工振興策全体としてのバランスの中で、この事業をどうあるべきかということについては検討してまいりたいというふうに思います。

再質問 2番 荒貴賀

答弁にもありましたが、やはりこの住宅リフォーム助成制度、8年間で多くの実績を残してきたと思います。それこそ新築で 23 億円、リフォームで8億円という経済効果を生みまして、大変町としても事業者にとっても大変大きな力になったと思います。やはりこうした実績からも、継続的に広げることが何よりも重要ではないかと思っております。この間もリフォーム制度は、何度も利用者が使いやすいようにと改善がされてきたところでありますが、一つ提案がありまして、十勝管内の 11 の自治体で行われている住宅リフォーム制度でありますが、幕別町の補助金額が5%となっております。これが悪いわけではないのですが、調べたところ 11自治体のうちに五つの自治体で 10%まで引き上げてやっているのです。半分の 50%助成している自治体が二つありました。さらに 20%というのが一つ、5%が幕別ともう一つというふうになっております。やはり町内の消費喚起という面でも、補助額の引き上げについて考えがあれば、お伺いしたいと思います。

答弁 町長 飯田晴義

これについては、先ほど申し上げましたように、全体の中で来年度以降どうあるべきかということは検討させていただきたいというふうに思います。ただ、この事業が果たしてきた役割というのは、これはもう、これを組み立てた者が言うのはおかしいのですけども、かなり幅広い経済循環につながっているということは、これは間違いないことだと思いますし、同じ商品券を活用したプレミアム商品券というのもございますので、これ等も含めてどうあるべきか、商品券の活用についてはどうしていくか、そして商工振興策全体としてどうしていくかということについては、来年次に向けて検討してまいりたいというふうに思います。

再質問 2番 荒貴賀

ぜひ前向きに検討していただければと思います。では、次に移りたいと思います。小規模修繕の登録制度についてであります。幕別町の小規模修繕制度が平成 21 年度から開始されて、ことしで9年目を迎えたところであります。平成 26 年度のときに、この問題について議会で聞いているのでありますが、発注実績の集計を年2回行って、一部事業者の偏りをなくすように発注を心がけるとともに、これまで小規模事業者に対して発注がなかった担当部署においても、制度活用の徹底を図り、さらなる受注機会の拡大を図りたいと答えているのでありますが、担当部署の増加や登録者への発注件数などがどのように改善が図られてきたのか、お伺いしたいと思います。

答弁 総務課長 新居友敬(総務課長は2020年3月まで)

平成 26 年にそのような形にしまして、年2回、今の発注状況を確認して、各部署に周知を図ってきたということでございます。今現在におきましては、その状況を総務課のほうで確認できるようにというふうになりましたので、今後は、さらに細かな情報を各担当部署のほうに周知を図って、一つの特定の事業者に偏りがないような配慮をするように指導していきたいというふうには思っております。ただ、受注件数の関係でございますけれども、答弁書でも申し上げたとおり、修繕工事、その年度年度でばらつきがございます。工種によってばらつきがございまして、やはりその年によっては、その工種自体の工事がないとか、またそれとは別なのですけれども、発注を考えている事業者に依頼をする段階で、事業者自体がほかの工事を行っていて今できないとか、そういった状況もあったということをお聞きしているので、今後においては、施工時期とかそういうところを事業者とマッチングをうまく行いまして、なるべくそういう頼んだ事業者に、工事をやっていただけるような体制で進めていきたいというふうに考えております。

再質問 2番 荒貴賀

決算のときにも、これお伺いしたのですが、一部事業者への偏りが見られるという先ほどの答弁がありましたが、近々で3年間で登録者で全く発注がなかったところはあるのでしょうか、お伺いしたいと思います。

答弁 総務課長 新居友敬(総務課長は2020年3月まで)

ここ3年間ということでございますので、平成 27、28、29 で考えますと、2社が受注がないという事業者がございました。

再質問 2番 荒貴賀

これに対して改善ができるものなのかどうか、お伺いしたいと思いますが。

答弁 総務課長 新居友敬(総務課長は2020年3月まで)

先ほど申したとおり、広く登録事業者については、各部署に周知を図りまして、でき得る限り事業者にお声をかけてやっていきたいというふうには思っております。

再質問 2番 荒貴賀

発注部署を増やしていくというお話が、前回の答弁であったのですが、担当部署のほうが増えて、修繕をほかの部署のほうでも要請するということが 26 年度であったのですが、それは増えてきているのでしょうか、お伺いいたします。

答弁 総務課長 新居友敬(総務課長は2020年3月まで)

修繕料を予算上持っている部署ということで、平成 26 年度においては、ある程度限られたところに集中をしていたところがあるかもしれませんが、今は修繕料の予算を持っている部署に対しては、全部に周知を図っているところでございますので、そういったところでは、小規模修繕の制度を利用している部署は増えてきたということはあると考えております。

再質問 2番 荒貴賀

金額にして 30 万円ということですので、簡易な修繕が多くなるのではないかと思うのですが、この金額については上がるというようなことについてはならないのでしょうか、お伺いしたいと思います。

答弁 総務課長 新居友敬(総務課長は2020年3月まで)

この発注金額 30 万円未満ということでございますけれども、町の財務規則におきまして、30 万円を超える金額、30 万円以上 130 万円までについては、2社以上からの見積もりが必要になりまして、それにより競争により決定しなければならないということになっております。また、1件の工事金額、契約金額が 30 万円未満の場合においては、この見積もりの徴収を省略できるということになっておりますので、特定の事業者に工事を依頼することができるということから、これ 30 万円未満に設定しているという状況でございます。

再質問 2番 荒貴賀

わかりました。部署も増えてきているというお話もありました。やはり小さい規模の事業者にとっては、大変この事業でありがたいというお話もありますので、やはり広げる活動ですとか、修繕費の予算確保もそうなのですけれども、対応していただければというふうに思っております。最後に、幕別町の財源なのですが、やはり中小企業関係者が納める法人関係税や個人住民税、固定資産税の比重が多く占めているのではないかと思っております。やはり国保や公共料金についても中小企業関係者の比率が高いものがあると思います。やはり中小企業振興だけではなくて、地域経済の振興や幕別の財政にも大きな影響を持つ地元商工業の振興のために、今後もさらなる取組を期待して終わりたいと思います。

出典:幕別町議会 平成30年第2回定例会 2018年6月19日 議事録 PDF(76ページ) 間違いを知らせる