みんなの議会

幕別町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月6日

学びの場として積極的に活用される学校図書館の環境づくりを

2018年3月6日、幕別町議会の一般質問で、内山美穂子議員が「学びの場として積極的に活用される学校図書館の環境づくりを」について質問し、教育長 田村修一、図書館長 武田健吾、学校教育課長 高橋修二、教育部長 岡田直之が答弁しました。

質問者
内山美穂子 議員
答弁者
教育長 田村修一、図書館長 武田健吾、学校教育課長 高橋修二、教育部長 岡田直之

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 内山美穂子

通告に従いまして、質問させていただきます。学びの場として積極的に活用される学校図書館の環境づくりを。2020 年度実施予定の新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」を重視しており、これからの学校図書館には、児童生徒による課題の発見・解決のために必要な資料・情報の収集、選択など、学びを効果的に進める基盤としての役割が一層期待されています。幕別町においては、読書環境の整備に向けて「幕別町子どもの読書活動推進計画」を策定し、その柱の一つに学校図書館の整備・充実を掲げており、2018 年度からは第3期計画に基づいた施策を進めていくところであります。町内小中学校図書館は、蔵書については国が定める学校図書館図書標準の 90%以上を達成し、町内五つの中学校図書館蔵書のデータベース化などの基盤整備にも取り組んでいます。しかしながら、現状に合わない古い書籍が散見されるなど、子供たちがみずから正しい情報を見つけ出して活用するには適さない状況もあります。学校図書館に期待される役割を最大限に果たすためには、資料の充実と図書館の運営に当たる司書教諭及び学校司書の配置の充実や業務を支える体制の整備を図り、誰もが活用できる環境づくりをしていくことが重要と考えます。学校図書館は読書の楽しさを伝えることはもちろん、主体的な学びの場として、また時には図書ボランティアや地域の人たちの協力を得ながら、子どもの豊かな育ちを支援する場として重要な役割を担っていると考えますが、以下について伺います。①町内学校図書館の活用状況及び公共図書館との連携は。②蔵書構成及び更新基準についての考えは。③小学校への蔵書管理データベースの導入予定は。④学校司書を配置し、ソフト面の読書環境を充実させる考えは。

答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)

内山議員のご質問にお答えいたします。「学びの場として積極的に活用される学校図書館の環境づくりを」についてであります。学校図書館は、学校図書館法において、学校教育に欠くことのできない基礎的な設備であり、図書館資料を収集・整理・保存し、児童生徒や教職員の利用に供することによって、学校の教育課程の展開に寄与するとともに、児童生徒の健全な教養を育成することを目的として、学校に設置することとされております。また、近年では、児童生徒の読書活動や読書指導の場となる「読書センター」としての機能と、児童生徒の学習活動を支援したり、授業の内容を豊かにしてその理解を深める「学習センター」としての機能とともに、児童生徒や教職員の情報収集に対応する「情報センター」としての機能を有する学校図書館を活用した「主体的・対話的で深い学び」を効果的に進めていく役割が求められております。ご質問の1点目、「町内学校図書館の活用状況と公共図書館との連携は」についてであります。はじめに、町内学校図書館の活用状況についてでありますが、平成 29 年 11 月に町図書館が実施したアンケート調査の結果において、「ふだん、どのくらい学校図書館へ行きますか」の問いに対して、「月に1回以上行く」と答えた児童生徒の割合は、小学生で 72.8%、中学生で 47.3%、「月に1回以上行かない」と答えた割合は、小学生で 25.4%、中学生で 50.4%となっております。行かない理由としては、小学生は「休み時間は友達と遊んでいたり、勉強したりしているから」、中学生は、「休み時間に行く暇がない」との回答が寄せられております。また、各学校では、学校図書館を利用し、児童生徒の読書活動の推進を図るために、朝読書の時間や読書活動推進期間等を設け、児童生徒の読書習慣を定着させる取組を推進するとともに、総合的な学習の時間等において、本や新聞などの資料を活用した調べ学習などをはじめ、各教科のさまざまな場面において学校図書館を活用しているところであります。次に、公共図書館との連携についてでありますが、町図書館が学校からの要請に応じ、学校図書館に関する相談や学校訪問を実施しているところであり、うち小学校6校と中学校4校におきましては、公共図書館としてのノウハウを生かし、学校図書館のリフォームやディスプレイの改装をサポートするなど、学校図書館が児童生徒にとって居心地のよい空間となり、利用の活性化につながるよう支援しているところであります。また、中学校におけるキャリア教育の職業体験学習の受け入れも行っており、町図書館において図書の貸出しや整理等の業務を経験することで、図書への関心や読書への理解を深める機会となっております。さらに、小学校には、学校図書館の運営の参考とするために、町図書館において作成いたしました「学校図書館運営の手引き【小学校編】」を配付し、活用いただいており、中学校では、町図書館と同じシステムにより蔵書管理を行っておりますが、担当教員や生徒の負担軽減を図るため、町図書館職員が図書の登録を行っているところであります。今後におきましても、引き続き町図書館職員が、古い書籍、あるいは時勢に合わない書籍の除架や除籍といった図書の更新に協力するなど、学校図書館が児童生徒の学びの場として活用しやすい場となるよう、各学校と連携し、その環境づくりや円滑な運営につながる支援に取り組んでまいりたいと考えております。ご質問の2点目、「蔵書構成と更新基準についての考えは」についてであります。はじめに、蔵書構成についてでありますが、平成 29 年5月1日現在における小中学校の学校図書の蔵書冊数につきましては、文部科学省が定める「学校図書館図書標準」に基づき算出される蔵書冊数を目標にしているところでありますが、平均達成率は、標準蔵書冊数に対し、小学校で 98.3%、中学校で 91.1%、全体では 95.2%となっており、達成率が 100%を超える小学校は9校中5校、中学校は5校中1校となっております。蔵書構成につきましては、学校図書館の図書の選定等は、学校の教育活動の一環として行われるものであり、教育課程の展開に寄与するという観点から、文学に過度に偏ることなく、自然科学や社会科学等の分野の割合を高めるなど、児童生徒や教職員のニーズに応じた偏りのない調和のとれた蔵書構成となるように、選定に当たっては各学校において、校内組織や司書教諭が中心となり、町図書館職員と連携しながら、推薦図書や児童生徒からのアンケートなどの希望をもとに、図書分類のバランスを考慮しながら計画的な購入に努めているところであります。次に、更新基準の考えについてでありますが、各学校におきましては、校内組織や司書教諭が中心となり、「学校図書館図書廃棄規準」を参考に、図書の廃棄と更新を行っておりますが、町図書館職員が、古い書籍や時勢に合わない書籍、破損等により利用できなくなった図書等の除架や除籍の協力を定期的に行うなど、学校図書館が児童生徒の学びの場として活用しやすい場所となるよう、適切な図書の廃棄と更新を組織的・計画的に行うよう引き続き支援してまいります。ご質問の3点目、「小学校への蔵書管理データベースの導入予定は」についてであります。蔵書管理の機能等を備えた図書館システムにつきましては、町内の中学校に、平成 18 年9月から「地域イントラネット基盤施設整備事業」を活用し、順次導入を進め、学校図書館と町図書館とのネットワークもあわせて整備したところであります。導入いたしましたシステムは、町図書館と同じシステムで、図書の検索や予約が可能な機能を備えており、本来は図書館の業務用システムでありますことから、小学生が利用することは難しく、また、費用対効果の面からも小学校への導入は見合わせたところであります。現在、町図書館に導入しております図書館システムについては、平成 32 年度にハードウエア及びソフトウエアの更新時期を迎えますことから、小学校への導入につきましても、更新計画に合わせ、蔵書管理の状況、システムの活用見込みや汎用性など、その必要性や効果について調査、研究してまいりたいと考えております。ご質問の4点目、「学校司書を配置し、ソフト面での読書環境を充実させる考えは」についてであります。学校司書につきましては、学校図書館法において、「学校図書館の運営の改善及び向上を図り、児童生徒及び教員による学校図書館の利用の一層の促進に資するため、学校司書を置くよう努めなければならない」とされているところであります。学校司書は、学校図書館を運営していくために必要な専門的・技術的職務に従事するとともに、学校図書館を活用した授業やその他の教育活動を司書教諭や教員とともに進める役割が求められております。現在、各学校においては、校内組織や司書教諭が中心となり、図書の選定や収集、読書活動の指導、図書を使った調べ学習の支援をはじめ、町図書館職員の助言や支援による学校図書館の書架の整理や蔵書の配置がえを行うなど、学校司書の役割を担いながら、学校全体で児童生徒の読書意欲の向上や利用促進の取組を行っているところであり、学校によっては、保護者による図書館ボランティア活動も活発化しておりますことから、教育委員会といたしましては、引き続き町図書館と連携を図りながら、運営に対する支援を継続してまいりたいと考えております。また、平成 30 年度からスタートいたします「第3期幕別町子どもの読書活動推進計画」におきまして、町図書館と連携を図り、学校図書館の環境整備に努めることとしており、「学校図書館運営の手引きの【小学校編】」の更新や「【中学校編】」の作成に取り組むとともに、図書委員会活動の支援や子供の活動状況に合わせた図書館運営が実施できるよう、学校司書の配置を検討することとしております。学校司書及び司書教諭の配置に当たりましては、全国町村会では、「学校司書の配置を促進するための必要な財政措置の引き上げ」について、また、全国市町村教育委員会連合会では、「司書教諭の専科化と全小中学校への配置及び財政補助」について、国に要望をしているところでありますが、今後におきましても、北海道町村教育委員会連合会等を通し、学校司書の配置とあわせ、司書教諭の専任配置について、要請してまいりたいと考えております。以上で、内山議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 5番 内山美穂子

再質問させていただきます。幕別町は、子育て支援を充実させておりますし、マイファーストブックサポートなど子供の読書環境の整備に向けて取り組まれていることは、大変評価したいと思います。さて、学校図書館ですが、全ての子供たちが本に触れられる一番身近な場所であります。読書の楽しさはもちろんのこと、学習に関する幅広い知識を得ることができる場所でもあります。ご答弁では、各学校において校内組織や司書教諭が中心となって図書の選定や収集、読書活動の指導、図書を使った調べ学習の支援を行うほか、朝読や読書活動推進期を設け、総合学習や各教科のさまざまな場面で学校図書館を活用しているということであります。この内容を聞くと、学校図書館の機能は発揮されていることになりますが、私の見る限りでは少し実態とギャップがあるように思います。お話にあった現在の取組が、学校図書館の機能の充実や成果に結びついているかどうか伺います。

答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)

現在の町図書館の支援という形で、もちろんさまざまな図書を選定する際には、教員の皆さん方と相談して子供たちの要望にも応えながら図書の選定を行うと。あるいは、学校司書の役割を果たすようにどのように運営していったらいいか、そのような点で学校の、できるだけ教員の負担を軽くするような形で、町の図書館司書も一緒になって活動してますので、そういう面では非常に学校にとっても、学校図書館の機能を充実するというか、機能を強化するという意味で効果があるのかなというふうに考えております。

再質問 5番 内山美穂子

図書の選定については、後で詳しく聞いていきたいと思います。あと、図書館職員の支援についても、この後、詳しく聞いていきたいと思いますけれども、今現在、学校図書館は読書センターとして活用されていることが多く、役割とか目的をお話しされましたが、実態として学校現場ではあまり重要視されていないのではないかと認識しております。中には、読書センターとしてすばらしい取組をしている学校もあります。それは、図書館ニュースをつくったり、本を楽しく配置して居心地のいい空間づくりをするなど、子供たちが自然に図書館に足を運んで読書に親しめるよう、また読書習慣がつくような工夫をしています。この学校では、環境を整えてからは本の貸出冊数は倍増しました。担当の先生は本が好きで、たまたま空き時間があったからできたとのことでしたが、先生方がこうして積極的にかかわることができない学校が多く見受けられると思います。新しい学習指導要領に沿って子供たちの力を育んでいくためには、こうした読書センターの機能に加えて、学習情報センターの機能を充実させることが求められています。さきにお話しした先生でさえ、そこまではなかなか手が回らないと話をしていました。学校図書館の機能を充実させるために、幕別町の図書館のほうもさまざまな支援をしているというお話をされました。例えば、町図書館職員の助言や支援による書架の整理や蔵書の配置がえを行うなど学校司書の役割を担いながら、学校全体が児童生徒の読書意欲の向上や利用促進の取組をしているということです。これは、要望に応じて相談や学校を訪問しているということでありますが、要望というのは、実際にどのくらいの頻度であるものなのでしょうか。

答弁 図書館長 武田健吾

要望がどれくらいかということなのですけれども、数字としては正確には把握していないのですけれども、今年度で言いましたら中学校からは実際に各学校、5校ですか、全てそういうご相談もいただいているところでございます。小学校からも、そのようなご相談、随時いただいているところでございまして、うちは支援できる範囲でにはなりますけれども、学校図書館の充実にお手伝いをさせていただいているところでございます。

再質問 5番 内山美穂子

では、その具体的な相談の内容、例えば一例を挙げてよろしいですけれども、お話ししていただけますか。

答弁 図書館長 武田健吾

一番多いのはやはり、書籍の廃棄ですとか、そういったことになりますね。この本をもう捨ててもいいものだろうか、どうだろうかという、その蔵書の構成ですね。そういった部分の相談が一番多いかと思います。

再質問 5番 内山美穂子

蔵書の構成、廃棄も確かに関係あると思いますけれども、各学校でどんな形で本を選んでいるのか、選書しているのか、把握はされていますか。

答弁 図書館長 武田健吾

図書館のほうでは、選書に当たっての先生方の選び方というのは把握はしておりません。

再質問 5番 内山美穂子

把握はしていないということですか。

答弁 図書館長 武田健吾

はい。

再質問 5番 内山美穂子

把握はしていないということであれば、選書に当たった支援をしているということにはつながらないと思うのですけれども、やっぱり選書というのは、先ほどご答弁にもありましたけれども、全体的な学校の蔵書の内容を見て、偏ることがない蔵書を決めていかなければならないということにおいては、専門的なサポート、専門的なことが必要になってくると思うのですね。そういったことも把握していないということなのですか。例えば、段ボールに入っている本があるのですけれども、そういう段ボールに入っている本というのは、古いから段ボールに入れたままよっこしていると思うのです。これは、図書標準がやはり目標値に近い数字でなければ、どちらかというと 100%に近いようにするために、今、使っていない本でも除籍できないという現状があり、そういう本も蔵書構成の中に含まれているのでしょうか。

答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)

はじめに、図書館長が先ほど申し上げました学校での本の選定の仕方が、図書館のほうでは不明なのですけれども、学校教育の立場からしますと、先ほど、私、答弁いたしましたとおり、学校組織、例えば教務部だとか研修部というのが学校の中にあります。その中の先生たちと司書教諭が相談して、今度こんな本をそろえたらいいのではないだろうかということを選定する。それを図書館のほうに相談するという形なので、図書館のほうとしては、学校の中での選定の方法というのは直接知らないという意味で、今、お答えしたということなので、ご理解いただきたいと思います。それとあと、本の廃棄、段ボールに入っている本の関係については、担当のほうから説明させていただきます。

答弁 学校教育課長 高橋修二(学校教育課長は2018年3月まで)

それでは、先ほどの古い書籍の関係で、図書標準の中に含まれるのかということかと思うのですけれども、基本的に古い本については廃棄をしていない状況であれば、当然、学校で管理をしている図書ということで、図書標準の算定の基礎には入ってくるというところであります。教育長の答弁の中にもありましたけれども、ここ数年において、各学校でそういった書籍が見受けられる状況がありまして、町図書館の支援をいただきながら、そういった書籍については、古い書籍などは廃棄に向けた手続をお願いしたいということで、各学校にはお願いをしているところでございます。

再質問 5番 内山美穂子

廃棄とか除籍は、すごい膨大な作業なのですけれども、そういったものは図書館のほうで図書館の職員が行ってるということなのですけれども、それは今年になってというか、定期的にあるのですか。頻度としては定期的にやっているのかなというふうに思っているのですけれども、やってもらうようにお願いしたいと思います。今、教員の多忙化なんていうことも言われていますし、選書一つをとっても、なかなか学校全体の図書のバランスを考えて、で、各教科の先生の使うものとかそういったことで、長期的な視点に立って選んでいくのが望ましいと思うのですけれども、でも現実的にはそんな時間はないと思うのですね。で、現実的には、もうそれは、例えば書店から入ってきた実物を見てその中から選ぶような、そういったことになっているので、教育的な配慮から考えたときに、自分の学校はどういう本があるかというのを把握している人は必要だと思います。例えば私が気になったのは、地域のことを知る資料、百年記念史は結構どこでもあるんですけれども、郷土資料や地域の産業、観光など地元のものがあまり置かれていなかったということです。さっき髙木姉妹の話が出たのですけれども、髙木姉妹の新聞の記事はバーンと子供たちの見えるところに張ってあったのですけれども、例えばうちの町では、ふるさとに誇りを持つ子供を育む教育というのを掲げています。こうした目標があれば、なおさらのこと、学校図書館でも地元に関連した資料を目に触れる場所に置くことが望ましいのではないかというふうに思います。ふるさとのことについては、各教科でも学習する機会はあると思いますが、日々の積み重ねが大切ではないかと思います。以前、町内のある先生がふるさと館で郷土のことについて調べていました。そのとき、先生にお話を伺うと、幕別町に異動してきたばかりで、この町のことは何もわからない。まず自分が町のことを知らなくては、子供たちには伝えられないと話していました。ふるさとに誇りを持つということ、このことは知ることから始まるのだと考えます。このことに関しては、いかが思われますか。

答弁 教育部長 岡田直之(教育部長は2019年3月まで)

今、内山議員おっしゃいましたとおり、郷土の資料、それは学校図書館に備えつけることは非常に重要だというふうに私たちも認識をしているところであります。先生たちもいろいろ転勤して歩きますから、新しく来た人はどこでそういった資料を手に入れたらいいのかどうかわからないということもあると思いますけれども、そういった場合にはやはり図書館には専門の司書もいますし、なかなかこちらから押しかけてというのも難しい面があるのですけれども、できるだけ連携をとりながら図書館のノウハウを学校の図書館運営にも役立てていただきたいというふうに考えております。

再質問 5番 内山美穂子

わかりました。そういうことで、郷土の資料をぜひ配置してもらいたいと思います。図書標準の達成率、先ほど平均で 95.2%と言っていましたけれども、この達成率というのは普通学級も特別支援学級も含んでのことなので、とてもすごくいい数字というか、努力している数字ではないかとは思いますが、これは先ほどもお話ししましたが、廃棄処分されないでそのまま段ボールに入っているものもカウントされているのではないかと思っております。次に行きますが、小学校への蔵書管理データベースの導入予定はのところですが、これは理解しました。ところで、小学校では蔵書点検というのは、行っているのでしょうか。

答弁 学校教育課長 高橋修二(学校教育課長は2018年3月まで)

小学校、学校での図書室の蔵書の点検ということで、これは各学校それぞれで図書委員会ですとか、学校の先生が担当いたします教務の担当であったりということで、図書担当の先生が中心となって、定期的に蔵書の点検については行っていただいているところです。先ほども古い本の関係ございましたけれども、そういった傷がついていたり、破れていたりということは、定期的な点検の中で確認をいただいて、利用できないものについては、廃棄をしていただくということでお願いをしているところでございます。

再質問 5番 内山美穂子

蔵書点検をしているということですけれど、蔵書点検というのはかなり膨大な作業になりまして、例えば帯広では、システム全部の、小中学校に入っているのですけれども、現場の先生に聞きますと、蔵書点検の負担がすごく軽くなったというお話をされていました。もしシステムが導入されるのであれば、できる日が来るなら、こうしたことも先生たちの負担を軽減することにつながりますし、必要な資料なんかを、ほかの学校や図書館から借りることにもつながるので、データを共有して活用の幅が広がるのではないかと思います。私としては、まだまだ現場を改善していかなければならないところは、多々あると思うのですけれども、現実的に先生方が忙しくて、なかなか図書館まで手が回らないというふうなことも聞いております。ご答弁にも学校図書館に要望に応じて図書館司書がいろいろとサポートに行くこともあるというお話をしておりましたけれども、幕別町図書館の中には、そういう学校担当の司書は何人いるのですか。

答弁 図書館長 武田健吾

学校図書の担当という役割を担っている職員というのは、特に専門でというか、明確なものは設けてはございませんけれども、正職員であります司書が学校から相談があれば出向くような形になっております。

再質問 5番 内山美穂子

学校もたくさんあると思います。正職員である司書の方だけだと、なかなか回り切らないこともありますし、こうした活用を進めていくためには、継続してすることに意味があると思うのです。1年に1回とか2年に1回とかでは、なかなか支援というふうには言えないと思います。学校図書館を担当している先生にとって、膨大な資料を把握して、学校教育の中でしっかり活用していくといった業務は、通常業務の中で行うのは厳しいのが現状です。専門の知識も必要ですし、片手間でできるものではありません。中には具体的に何をしていいかわからないとか、本当はやりたいのだけれども、ちょっとやると、やればやるほどやることが出てきてなかなかできないといったこともありました。また、学校にもよりますが、学校の図書館の担当の先生というのは、2年くらいで交代するということが多いと思うので、長い視点での整備ということが図れなくて、やはり子供たち一人一人の興味、関心を把握できていないのではないかという課題もあります。これはうちの町だけの問題ではなくて、こうしたことから、これまでは 12 学級以上の配置を義務化されていた司書教諭のこうした現状を見据えて、学校図書館の機能を充実させるために、2015 年に学校図書館法が改正になりまして、司書教諭とは別に、学校司書が位置付けられました。それで、先ほど学校図書館法の条項を答弁の中で話されましたけれども、その文言の中で一番大事なところが抜けていたのですけれども、児童生徒、教員による学校図書館の利活用の一層の促進に資するため、専ら学校図書館の職務に従事する職員を置くよう努めなければならない。専らと、常時しているというふうな条項が加えられました。実際には、学校現場、学校の先生と図書館の司書がやるということを考えたときに、それぞれメリットとデメリットを考えた場合に、学校で学校の先生が図書館を運営していくということのメリットは、子供たちにとって本当に身近な存在であるということ。授業に必要な資料を把握できているということですね。デメリットは、まず時間がない。あと、先生の熱意とかにも左右される、図書が好きだとか、そういったことにも左右されることもあるのではと思います。図書館司書が学校図書館の運営をサポートする場合、メリットとしては本や本の使い方を専門的な知識があるのでよく知っているということと、デメリットは、本来の業務があるので継続的な支援ができない。あと、子供や学校の状況を把握できていないということです。このようなことを勘案すると、機能を充実させて魅力ある図書館づくりを進めていくためには、公共図書館と連携して先生や子供を知っている専任の学校司書が必要ではないかと思います。図書館に人がいるということは、何回も言っていますが、長期的な蔵書計画、子供や先生に必要な本の提供ができるということです。本があるだけでは子供に結びついていかないですよね。例えばアンケート結果でも、この子供読書推進計画の中にアンケート結果があるのですけれども、その中でもやっぱり人が本を結びつけてくれるということも書いてありますし、調べる力とか、それを発揮する力は、本があるだけでは育たなくて、本の活用の仕方を教える人が必要なのだということです。学校司書を置いてソフト面での環境づくりを充実させることによって、ハードが何倍にも生きてくると思います。このことについて、もう一度お聞きします。

答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)

学校司書あるいは司書教諭の役割ということで、やはり学校図書館の利活用を上げるという意味では非常に重要なことかなと思っております。司書教諭については、先ほども、部長のほうからもお話しさせていただきましたけれども、まず学校図書館の運営総体にかかわるものを司書教諭が行うと。そして学校司書については、それをサポートする形で本の選定だとか、あるいは本の選定、整理、あと教職員だとか子供たちの照会に対して専門的に答えるという役割を担うというような役割分担になっているようです。実際に、今、司書教諭は当然1人ないしは2人配置してますけれども、その人間が1人で図書館を担っているわけではなくて、先ほど言いましたように教務部だとか、学校の図書館委員会だとか、そういう先生たちが複数で担ってやっているということで、決して1人に対して負担がかかっているという状況ではないというふうに思っております。図書館司書の話に戻りますけれども、図書館司書は確かに冒頭、答弁でお答えしたように、学校図書館法が改正になって努力義務で置くということになっております。実は全国では、50%ぐらいの学校が図書館司書を置いていると。ただ、道内は十何%ぐらいだと。それはやはり、図書館司書を置くのに道内の場合小規模の学校が多い、小規模の市町村が多いと。で、財政負担が非常に大きいということで、例えばうちの町内の学校 14 校ありますけど、14 校に置くと 14 人と。ある程度の規模に置くとしても 10 人ぐらいは必要だと。そうなったときの財政負担もありますし、そういう意味で、もちろん学校司書を置いて学校図書館の機能を充実させるということは非常に重要なことだとは思っているのですけれども、現段階ではやはりそういうことも考えて、町の図書館の司書が協力していくという格好。それと学校全体、教員が複数で協力して学校図書館を運営していくという考えに立っているので、先ほど1年に1回とか2年に1回、町図書館の司書が行ってるのではないかというお話ありましたけれども、もっともっと頻繁に行ってますので、できるだけこの後も連携を密にして、学校の要望を聞いて、町図書館の司書も学校に出向いて、さらにいい学校図書館にしていきたいなというふうには考えているところです。

再質問 5番 内山美穂子

頻繁に行っているというのは、スワディー号のことですかね。違いますか。それで、この子供読書推進計画の中にあるのですけれども、去年の 11 月に町内の小中学生にアンケートをとった結果の中で、普段どのくらい学校図書館を利用してますかというところを見ると、小学生で全く行かない子供が 8.3%なんですね。で、中学生で 29.9%が学校図書館を利用していないという数字が出ているのですね。これはどうしてかというと、理由としては休み時間に行く時間がない、図書館に読みたい本がない、いろいろ書いてあるのですけれども、休み時間に行く時間がないということは、中学校は開館してるのがお昼休みだけなのですね。なので、先生たちも忙しいとは思うのですけれども、人がいると例えば放課後であったりだとか、いろんな時間に開けることもできるのではないかなというふうには思っております。今、地方交付税措置もあって、全国では五十何%の司書がいるということで、北海道は現状として違うというお話を伺いました。子供の読書離れを踏まえて、読書に関する自治体の取組も全国に広がってきております。特に、読書のまちづくりをしている恵庭市は、全小中学校 13 校に司書を配置しています。1人当たりの貸し出し数は、小学校で年間 76.9 冊。中学校では 25 冊。十勝管内でかなり前なのですけれども、小中学生が1年間に何冊読んでいるかという調べをした結果で、たしか一桁だったような数字を見たことがあるのですけれども、多いところでも 10 冊とかという中で、70 冊とかというのはすごいなと思います。こうした町を挙げた読書活動は、着実に実を結んでいると思います。現在は恵庭市内の道立高校が2校あるのですけれども、市立図書館とシステムを連携していろんな面で活用しているというふうに聞きます。学校に司書がいることで司書教諭や教員の負担を軽くしたり、各学校の実情に合わせた運営ができるようになるものと考えます。学校の図書館というのは、画一的に同じような感じで決めていくわけではなくて、地域性もあるでしょうし、いろんな面で特色というか、その学校によって違います。こうしたことから、私は学校図書館には教員と違う立場で、専門職として働ける学校司書も必要だと考えます。また、学校図書館の有効活用や開かれた学校づくりの観点から、地域の人たちと情報を交換し、共有し、連携しながら子供を育む具体的な取組も、こういう活用が広がることで可能になってくるのではないかと思います。この点についてはいかがでしょうか。地域を巻き込んで、幕別町内には図書ボランティアとかもおりますけれども、限られたところでの活動になっているとは思います。

答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)

非常に読書というのは大切だというのは、私も同感でございます。全ての学習の根底になる、理解力を高めるだとか、そういうものも読書を通じて育てられるものだなというふうには思っております。そういう意味で、先ほど図書館長が言っておりましたけれども、ファーストブック、ああいうものも小さいころから子供に読書に親しませるという意味合いでうちの町でもやっています。さらに、議員言われるように、学校図書館が一番身近な読書に触れ合うところだということで、非常に重要だなということは思っているところでございます。そういった意味で、学校図書館の充実ということ、これは本当に我々も同じように考えているところで、できるだけ教員の負担を軽くしてあげたいということも、それも同じように考えていることです。ただ、先ほど言いましたように、いきなり 10 校の学校に学校司書を配置してとか、そういうことは現実の問題として、今、ちょっと難しい問題なので、何度も言いますけれども、学校全体で教員複数で取り組んでいただいたり、さらには、今、議員おっしゃられたように、図書館ボランティア、そういう方の力もかりながら、町の図書館司書も学校と連携を強めて学校図書館の機能強化、連携強化、これに努めてまいりたいというふうには考えております。

再質問 5番 内山美穂子

わかりました。ちょうど春から小中一貫教育のモデル校も始ります。例えば、そういうエリアに1人とか、そういった形でも最初は構わないのではないかとは思います。最後になりますが、昨今、社会環境の変化が目まぐるしく、いろんな課題がありますが、あらゆる情報が瞬時に手に入り、将来的には AI がさまざまなところで使われるようになってきます。将来を見据えながら、読書を通じて子供たちの生きる力、想像力を育まなければなりません。子供のときに身につけた習慣や知識は、一生ものであります。第6期総合計画には、「小中学校教育を充実」させるため、「学習指導要領に基づき、子どもたちが社会の一員として自立し、時代に対応した力を養うため、確かな学力、豊かな心、健やかな体のバランスがとれた生きる力を育む教育を推進します」と掲げています。読書の計画の中にも、幕別町読書推進計画の指標にも、途中で子どもが人生をより深く生きる力を身につけるためにというくだりもあり、さらに学校図書館が育てる力は、生きる力の育成に資するものであり、将来にわたる学習の基盤形成につながるものでありますと、文科省が平成 29 年に掲げている学校図書館の整備充実についての基本的な考え方の中に盛り込まれています。こうしたことを踏まえ、町は今後、生きる力の育成に学校図書館としてどうかかわったらいいか、もしお考えがあれば、町としての姿勢というか、そういうことを伺って終わりにしたいと思います。

答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)

改たな学習指導要領、改訂されまして、適用されるということで、まさしく、今、おっしゃられたとおり、今の時代、予測のつかない状況で社会がどんどん変化していると、そういう社会において、みずから考え、みずから解決していくという本当の意味の生きる力が必要だというふうに言われています。それをつけるために、学校図書館だけではなくて、学校教育全体でそれをつくっていかなければ、育てていかなければならないというふうに感じているところでございます。そういった意味で、前段言いましたけれど、読書センター、学習センター、情報センターという役割、この役割を全て機能できるように、読書センターはもちろんなのですけれども、学習センターという役割が非常に重要になってくると思います。自分たちで調べ、解決していく力をつけると、そのために図書館で情報を収集するという意味で、学校図書館、この後も機能充実、さらに何度も言いますけれども、町の図書館、今、町の図書館は冒頭、初日に教育行政執行方針の中で申し上げさせていただきましたけれども、非常にいい、全国に誇れるような活動をしているというふうに自負しております。そういった意味で、情報拠点、知の拠点ということで位置付けていますので、町の図書館と連携して学校図書館も機能していくように努力してまいりたいというふうに考えています。

出典:幕別町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月6日 議事録 PDF(63ページ) 間違いを知らせる