幕別町議会 平成29年第3回定例会 2017年9月5日
国民の命を守る国保について
2017年9月5日、幕別町議会の一般質問で、野原惠子議員が「国民の命を守る国保について」質問し、町長 飯田晴義、住民生活課長 山本充が答弁しました。
- 質問者
- 野原惠子 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義、住民生活課長 山本充
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 野原惠子
通告に従いまして、質問を行います。安心して利用できる国民健康保険制度に。国民健康保険制度は、国民の命を守る社会保障制度の一つとして制度化されてきました。スタート当初、国保世帯主の多数は農林水産業と自営業でしたが、現在では、年金生活者や非正規労働者などが国保世帯主の多くを占めるようになり、幕別の国保加入世帯の 76.2%(27 年度決算)が所得 200 万円未満となっています。国民の命を守る国保については、本来、国の責任において財政措置が行われるべきですが、国はこの間、国庫負担率の引き下げを続けており、国保財政を維持するために、地方自治体がやむなく一般会計からの繰り入れを行っています。こうした状況を打開するためとして、2018 年から市町村が運営する国民健康保険事業の財政が、都道府県に移管され財政運営の主体となり、市町村は引き続き資格、保険給付、保険料賦課、徴収、保険事業を行うことになります。保険料は、道の試算によると、市町村が行っている一般会計からの繰り入れを想定していないので、いまでも高い保険料がさらに引き上げられ、国保世帯の暮らしを困難にし、医療にかかれない町民が増えるのではと懸念されます。住民の福祉の増進を目的とする地方自治体の責務として手だてを講じていくことです。1、広域化に向けて。①取組の現状は。②今後の保険料の試算は。③負担軽減のため当面、一般会計から繰り入れを行うこと。2、道は引き上げ率が5%を超える市町村に、激変緩和措置として財政支援を行うとしている。期限を設けず続けていくよう求めていくこと。3、道の「国保運営方針」の策定に当たり市町村の自主性の尊重を明記することを求めていくこと。4、国保は社会保障制度である。国に国庫負担の割合を引き上げるよう求めていくこと。以上です。
答弁 町長 飯田晴義
野原議員のご質問にお答えいたします。「安心して利用できる国民健康保険制度」についてであります。現在の国保制度におきましては、市町村が保険者となり運営しておりますが、加入者たる被保険者の年齢構成や医療費水準が高い一方で、所得水準が低いといった構造的な課題を抱えながら厳しい財政運営を強いられているのが現状であります。このような中にあって、平成 27 年5月 27 日に「持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律」が成立し、この法律により、30 年度からは、都道府県が市町村とともに保険者として国保運営を行い、都道府県が財政運営の責任主体となって、安定的な財政運営や効率的な事業の実施等について中心的な役割を担うことで、制度の安定化を目指すものであります。都道府県が果たす役割といたしましては、財政運営の責任主体として、市町村から納付金を集め、道内全市町村の医療給付費を賄うこととなるため、北海道は毎年度、各市町村が負担する納付金の額を決定するとともに、市町村が納付金見合いを国保税として賦課するために必要となる標準的な保険税率を算定し、市町村に示すこととなります。一方、市町村の役割といたしましては、北海道から示された標準的な保険税率を参考にしながら、最終的な保険税率を決定し、賦課徴収を行い、北海道へ納付金を納付することになります。また、地域住民の方々との身近な関係性を保持すべく、国保の加入喪失手続や被保険者証の発行、健診等の保健事業の実施などについては、引き続き、市町村が担うこととなります。ご質問の1点目、「広域化に向けて」についてであります。初めに、「取組の現状は」についてであります。平成 28 年4月に、国から納付金算定方法や国保運営方針策定のガイドラインが示されたことを受けて以降、北海道と市町村との協議の場である市町村連携会議において、医療費や所得水準を納付金の算定にどのように反映させるか、標準的な保険料算定方式、激変緩和の考え方、赤字の解消・削減の取組、事務処理等の標準化等、広域化に向けた検討・協議を行ってまいりました。このような経緯を経て、本年8月 25 日に北海道における国保運営の統一的な方針として、「北海道国民健康保険運営方針」が策定されたところであります。本町といたしましては、9月の国保被保険者証の更新に合わせて、パンフレットを配布するとともに、広報紙やホームページ等で周知を図ってまいりたいと考えております。次に、「今後の保険料の試算は」についてであります。前段でも申し上げましたように、各市町村が納付金見合いを国保税で集めるため、北海道は、道内の市町村全体で必要となる医療給付費等を試算した上で、国庫支出金等の特定財源を差し引き、最終的に集めなければならない納付金の総額を算出します。その納付金総額を北海道全体に占める市町村ごとの所得シェア、加入者・世帯数のシェア及び年齢補正後の医療費水準に調整係数を乗じて、市町村ごとの納付金額を算出することとなるものであります。北海道においては、各市町村の決算数値をもとに、市町村ごとの納付金額を仮算定しており、本年8月に仮算定した結果においては、本町は平成 28 年度の1人当たりの保険税額 12 万 2,139 円に対しまして、1人当たりの納付金額が 12 万 155 円で、1,984 円の減、率にいたしまして 1.6%の減と示されております。なお、本算定については、来年1月に納付金及び標準保険料率の通知がありますことから、その結果をもとに今後の本町の保険税率を検討してまいりたいと考えております。次に、「負担軽減のため当面、一般会計からの繰り入れを行うこと」についてであります。国民健康保険特別会計のあり方につきましては、基本的に医療費給付等の歳出に対して、国庫支出金等の特定財源を充当し、残りを国民健康保険税で賄うのが原則であり、一般会計からの法定外繰り入れについては、国民健康保険に加入していない町民の方々との負担の公平性からも慎重になすべきであり、被保険者の方々に応分の負担をお願いせざるを得ないものと考えております。また、新たな国民健康保険制度では、財政運営を都道府県単位で行うことで、全道の加入者が支え合う仕組みとなり、今後においては、国の財政支援措置の拡充や納付金の導入で、赤字補填のための繰り入れの必要性が大幅に減少すると見込まれます。このことから、赤字補填などを目的とした一般会計からの法定外繰り入れについては、6年以内を目標に、段階的な解消に取り組むことが運営方針にも明記されており、保険料の急激な上昇を避けることなどから、6年以内が困難な場合には、市町村の実情に応じて設定することも可能とされているところであります。本町におきましては、今回の仮算定結果において、現行の保険税額と北海道への納付金額にほとんど差異が生じていないことから、現時点で一般会計からの繰り入れを行う必要性は極めて薄いものと考えております。ご質問の2点目、「道は引き上げ率が5%を超える市町村に激変緩和措置として財政支援を行うとしているが、期限を設けず続けていくよう求めていくこと」についてであります。現行の1人当たりの保険税額と納付金額を比較して、大幅に増加する市町村に対しては、激変緩和措置が講じられることとされており、北海道から示された当初案では、平成 30 年度は、5%を超える増加率があった市町村を激変緩和措置の対象とし、増加率5%を上限に超える部分が緩和されることとしておりましたが、再検討が行われ、5%から2%に見直されたところであります。北海道におきましては、特例基金と道の調整交付金を財源に激変緩和措置を講じることとしており、各市町村における平成 28 年度の1人当たりの保険税額と納付金額を比較し、30 年度には2%を超える額を緩和し、翌 31 年度には4%を超える額、32 年度は 6.1%を超える額、33 年度は 8.2%を超える額、34 年度は 10.4%を超える額、35 年度は 12.6%を超える額をそれぞれ緩和することとし、段階的に引き上げていこうとするものであります。なお、激変緩和措置の期間終了後も運営方針の見直しの中で、納付金制度の安定化に必要な対策を行っていくとの考え方が示されておりますことから、今後の動向を注視した上で、市町村連携会議などの機会を捉えて意見等を申し上げていきたいと考えております。ご質問の3点目、「道の国保運営方針の策定に当たり市町村の自主性の尊重を明記することを求めていくこと」についてであります。新たな国民健康保険制度におきましては、北海道と市町村が一体となって、国保運営を行うことになりますことから、共通の仕組みのもとで、さまざまな事務事業を実施する必要があります。今回の北海道国民健康保険運営方針は、北海道と市町村が共通認識を持ち、国保に関する事務の広域化や効率化を市町村が推進できるよう、国保運営に関する統一的な方針として、住民の方々からの意見や市町村連携会議による市町村との協議等を踏まえ、策定されているところであります。また、国保運営方針の見直しに当たりましては、3年ごとに検証を行うこととされておりますが、この検証等においても、市町村を含めた関係者間の意見交換や協議の場として、引き続き市町村連携会議が設置されることから、今後も、市町村連携会議において、必要な意見等を申し上げていきたいと考えております。ご質問の4点目、「国保は社会保障制度であり、国に国庫負担の割合を引き上げるよう求めていくこと」についてであります。国民健康保険制度におきましては、その事業に要する費用を国庫支出金等と被保険者が負担する国民健康保険税によって賄うことが原則とされております。このうち国庫支出金については、昭和 41 年度以降、療養給付費負担金として医療費に対して 40%が交付され、加えて国の調整交付金として5%が交付されており、合わせて 45%が国の負担となっておりましたが、59 年度の医療保険制度改革により、本負担金の交付対象が医療費から患者一部負担金を差し引いた医療給付費分に改められるとともに、国の調整交付金については医療給付費分に対して交付率が 10%に引き上げられ、合わせて 50%の国庫負担率となりました。その後も、三位一体改革による税源移譲や制度の見直しが進められ、現在では医療給付費に対する国庫負担金の交付率は 32%で、国の調整交付金は9%、都道府県の調整交付金は9%となっており、国と北海道により 50%相当分が措置されております。今後も加入者の高齢化や医療の高度化などによりまして、医療費の増加が見込まれますことから、国保の安定的かつ持続的運営ができるよう、国庫負担割合の引き上げなど国保財政基盤の拡充・強化を図り、国の責任と負担において実効ある措置を講じるよう、引き続き十勝町村会等を通じて要請してまいります。以上で、野原議員のご質問への答弁とさせていただきます。
質問 11番 野原惠子
この国保の広域化についてですが、このことについては、やはり住民の一番の関心事は、国保税がどのようになるか、ここが一番不安になるところだと思います。新聞報道などでは、幕別町も保険税が上がるのではないか、そういう報道もされておりましたので、質問の内容もこのようにさせていただきました。しかし、今のご答弁をいただきますと、保険税は引き下がっていくという試算がされております。しかし、これは仮試算でありまして、来年の1月に本算定されるということで、まだまだ流動的な試算ではあると思います。それで、今、答弁された試算なのですが、この中には今までどおりの一般会計からの繰り入れも入れての試算になっているのでしょうか、その点をお聞きしたいと思います。
答弁 住民生活課長 山本充(住民生活課長は2018年3月まで)
比較対象となる平成 28 年度の保険税額につきましては、赤字補填分等の一般会計からの繰入金も含めた金額が、保険税として必要な相当額ということで、その金額も含めた金額で1人当たりの保険税額を算出しております。
質問 11番 野原惠子
そうしますと、この一般会計の繰り入れを繰り入れた中での試算ということですよね。こういう中で、今、一番、財政的に一般会計の繰り入れを行わずに、これから保険税を試算していくという方向になっていきますと、繰り入れを行わずに試算しますと、保険税の引き上げということは、これから引き上げられるのではないかという可能性があります。それで、本算定にかかわって、このときに一般会計の繰り入れを行って算定するのか、行わないで算定するかによって、保険税が随分と変わってくると思いますが、この1月に行われる試算では、一般会計繰り入れて試算されていく見通しなのか、それとも繰り入れないで試算されていくのか、そこが保険税が大きく変わっていくと思うのですが、予測としてはどのようにお考えでしょうか。
答弁 住民生活課長 山本充(住民生活課長は2018年3月まで)
幕別町におきましては、平成 28 年度、赤字補填等に伴う一般会計からの繰り入れ等はございませんでしたので、幕別町においてはそういった金額は含まないで算定しておりますが、ただ、ほかの市町村においては、そういった補填等を含めておりますので、その分は保険税額が上がっているという状況で、その中での比較ということになっております。
質問 11番 野原惠子
今回は一般会計からの繰り入れがなくて、このように試算されたということですけれども、今後、この医療費の負担などが増えた場合などは、幕別町でも、繰り入れという形になるかどうかは別として、保険料の引き上げがなされる可能性も出てくるということは考えられると思います。それで、この一般会計からの繰り入れというところでは、都道府県化、広域化されるとだんだん引き下げていくという、そういう国の方針でもありますし、そういう状況になっていくということで、ここが本当に心配になるところなのです。それで、今、この国保の場合は、確かに今働いている人たちとかそういう人たちは入っておりませんので、所得の低い方ですとか年金生活者ですとか、そういう方たちが多くなってきているところでは、保険税の金額というのは本当に暮らしの負担が大きいということで、今後の保険税の状況というのは、生活に対する負担が大きくなっていくと思うのですけれども、今、後期高齢者保険制度が始まって 10 年になりますけれども、最初は保険料は軽減されておりましたけれども、10 年たって後期高齢者の保険料の軽減がなくなって 10 倍にもなったっていう、今回そういう状況も生まれております。それで、これ以上、町民の負担を大きくすることがないように、繰り入れをしっかりとこれからも行っていく、そういう町の姿勢が必要ではないかと。こういうことを、繰り入れを少なくしていきたい、いずれは廃止したいということでこの広域化が始まったと思うのですけれども、町民のそういう暮らしなどを考えますと、繰り入れをやむを得ず行ったという、そういう考え方になってくると思うのですけれども、でも、この国保というのは、本当に暮らし、それから国民の命を、住民の命を守るということでは大事な制度でありまして、保険税が高くて払えなくなってしまうと医療が受けられない、そういう悪循環に陥る可能性もありまして、本当に安心して医療が受けられて命を守るということでは、この保険税がどうなっているかというのは、本当に住民にとっては関心事ではありますので、そこの姿勢として考え方をお聞きしたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
野原議員おっしゃるように、そういった一般会計からの繰り入れがないように広域化を図ったということでありまして、現時点の試算においては、繰り入れはしないで済むだろうというふうに考えております。ただ、将来のことはいかんとも、今の段階では何とも言えないわけでありますので、そこはその時々にどういう対応するかということは考えなければならない、今の時点で繰り入れをするとかしないとかということは、ちょっと明言できないなというふうに思っております。
質問 11番 野原惠子
確かに町の姿勢としては、そうなのかもしれません。でも、実際に保険税を納めている町民にしてみれば、今の暮らしの中で本当に保険税の引き上げというのは負担が大きくて、関心事でもありまして、このほかに国保税だけではなくて、65 歳以上の人たちは介護保険料もそこから引かれるということで負担が大変大きいもので、新制度の導入後も国保会計への繰り入れは自治体で判断していく、絶対だめだと国・道は言っていません。自治体が判断していくというところも明記されていますので、今回は保険税は上がっておりません。でも、これ、2年、3年後どうなるかわかりませんので、そうなったときに、繰り入れはしっかりと町の対応として可能だという、そこのところの姿勢だけは残しておくべきではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
基本は、足りなくなったら国がしっかり責任を負うということであろうというふうに思います。ですから、繰り入れをするしないというのは、本当にやむを得ず最後の手段としてとるべきものであるというふうに思いますので、そこはその状況になってみなければ、どういった対応をするかというのは、なかなか今の段階でイメージができませんので、ですから、やるともやれないともということは今は言えませんけれども、まずはやっぱり国が責任を持って補填をするというか、負担すべきものを負担するということだというふうに思います。
質問 11番 野原惠子
今までも、この国保会計に国がしっかりと繰り入れをしていくという処置を行っていれば、各自治体が一般会計から繰り入れをしなくても国保会計はしっかり運営されてきたと思うのです。そこがなされていないので、やむを得ず各自治体が一般会計から繰り入れを行い、その金額がだんだん膨らんできているという、そういう状況が今の国保会計だと思うのですね。それで広域化にいったという経過もあると思うのですけれども、広域化になったからといって、今までの自治体のしっかりと住民の暮らしを守っていく、健康を守っていくという立場に立ったときに、そういう姿勢を残しておくという、そこのところの考えがきちっとあれば、今は、平成 28 年度は繰り入れしなくても済んだということなのですが、今後、医療費の高額になったりですとか、そういうふうになったときに、全道できちっと保険料を決めていくということだったのですが、自治体の裁量も残されているところではそういうこともしていきながら保険税を考えていく。保険税を考えていくのは、この試算をしていくのは自治体の責任になりますので、そういうところもしっかりと残しておくという姿勢についてお伺いをしているところです。
答弁 町長 飯田晴義
広域になったことのメリットとして、何かはやり病的なものがその地域に出た場合については、一気に医療費が上がって、それが国保税にも影響するということがありましたけれども、これが一つのパイになることによって、さほど全道くまなく何か病がはやるということになればまた別かもしれませんけれども、そういう危険性はかなり薄れたのだろうなと、広域化になることにより薄れたであろうというふうに思っておりますので、医療費が増えるか、負担する税が減るか、負担する税というか税が減るか、どっちかなのですね、要因というのは。ですから、そういう危険性というのは今の時点で考えたときに、そんなに影響を受けるものではないなというふうに思っておりますので、ただ、不測の事態というのはいつの時代もあるわけでありますから、それはその時点において考えるべきかなというふうに思っております。
質問 11番 野原惠子
この繰り入れの解消は、国保の構造的矛盾といつも言われておりますけれども、その矛盾をさらに拡大していく不安もないわけではないのですね。ですから、そのときそのときによって考えていくというお答えでしたので、もしこれ以上、保険税が上がるというそういう状況になったときには、この繰り入れも、道も国も認めているわけですから、その道を残していくという、その分を姿勢として持って、今すぐ繰り入れをということではありませんので、引き上げになったときには、そういう対策も考えていっていただきたいという、そのところを含みを持たせて、今、質問をしているところです。ということですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
やはり制度的に言うと、繰り入れありきで考えるべきではないわけでありまして、繰り入れありきで考えると、もう本末転倒になりますので、まずは国庫負担金があって税で賄って、そして結果どうなるのかっていう、そこの対応をどうするのか。国庫補助金が足りないということであれば、それは求めることでしょうし、ただ、市町村によってそんなに今後ばらつきが出てくるとは私は思いません。今、一回仮算定をしまして、このベースで進んでいくというふうに思いますので、幕別町だけが不足するということはあまり考えにくいのかなというふうに思っています。ただ、それは大幅に足りない、税を上げなければならないという事態もあるかもしれません。そこはその時点で、どういう対応がいいかということは考えなければならないというふうに思います。ただ、それを繰り入れに頼るかどうかについては、今この場では明言できないというふうに思っています。
質問 11番 野原惠子
また、そういう状況になったときには、質問もさせていただくこともあるかなと思います。次に、激変緩和なのですが、今回は5%ではなくて2%以上ということになっておりまして、それも段階的に解消していくということで、最終的には 35 年度に 12.6%を超える額がそれぞれ緩和することとし、段階的に引き上げていこうとするものであるというご答弁いただきました。こうなりますと、かなりの高額にならないと緩和の対象にはならないということになります。しかし、全道的にあまり高額になっていくという可能性はないのではないかということで、対象になる市町村はかなり高額に保険税がなったときに対象になるということになると思うのですけれども、やはりこういうところでは、幕別町の場合は激変緩和の対象には 28 年度からはならないということなのですけれども、こういうところもしっかりと激変緩和の期限を設けずに続けていく、これは6年経過したときに、この制度がなくなるという、そういう方針だと思うのですけれども、やはり国保税の引き上げを行わないという、これ以上高額にならないということでは、この激変緩和制度というのをきちっと残しておくという、これは暫定的なものであって、これがずっと続くということではなくて、本来は国が本当に財源を確保するということが大事だと思うのですが、こういうところをしっかり設けておくことによって、保険税の引き上げにつながらないのではないかと思いまして、こういうところもしっかりと道の市町村連携会議などで協議していくことが必要ではないかと思うのですが、その点はいかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
6年間で激変緩和というか、ならしていくと、本来求められるべき税率に向かっていくということであります。そのためには、急激なアップにならないように激変緩和措置を講じるということでありまして、6年間で 12.6%を超えているとかなり厳しい、12.6%はともかく上げなければならないということになりますので。それで、やはり6年間の中で、本来納めるべき税率に持っていってくださいよというものであります。これは、一発1年ではなくて、6年間かけて持っていってくださいと。ですから、12.6%までは激変緩和の対象になりますけれども、これを超えるところについてはかなり厳しいというふうに思っております。これは、12 市町村、全道でありまして、これの率も 12.6%を超える一番少ない率が 13.3%、一番多いところが 75.4%と、非常に物すごいびっくりするぐらい上げなければならない、そういう町もあるわけでありますので、そういったところの対応は、やっぱり我々も全道の市町村の一員としては、考えてやらなければならないなというふうに思います。ただ、今の運営方針の中で、激変緩和終了しても、そこは考えていきますよという考え方が残っておりますので、まずは運営方針がどうなっていくのかにかかっていくだろうというふうに思いますし、そこは連携会議の中ででも意見を申し上げなければならないなというふうに思います。
質問 11番 野原惠子
幕別町がその対象にはならないということで、これは一つ、保険税が高額ではないということにはなるのですが、全道的に見ると、それ以上に上がる自治体もあるということでは、やはりそういう自治体の保険税の引き上げ、そういうことはいずれ我が身になる可能性もなきにしもあらずということを考えれば、やはりこの幕別町からもこの連携会議などでそういう意見もしっかり上げていく必要があるのではないかというふうに思うのですね。たまたま、この幕別町がその対象にならなかったからといって、それで良しというふうにはならないと思いますので、そういうところでしっかりと意見を上げていくという、そこが大事だと思いますが。
答弁 町長 飯田晴義
私は、先ほども答弁でそういう意味を申し上げたつもりでありました。我が町がいいから、75%上がるところはどうでもいいという、そんな話ではなく、やっぱりそこはきちっとして配慮をすべきであろうというふうに思っているところであります。ただ、12.6%という、1年に2%の緩和措置が講じられたことで、これはやっぱり上がるところはいつまでも今の税率で果たしていいのかということも一方ではあるわけで、例えば私の町が、幕別町が今はマイナス 1.6%だから、ほっと一安心というところがありますけれども、10%上げなければならないとなったときに、これをいつまでも放置するということにはならないわけで、やはりここはある程度といいますか、税負担を求めるという方向に行かざるを得ないのかなというふうに思います。これは、いつまでもかかるものを免除というか、町がずっと肩がわりするというのは、果たしてそれはどうなのかと。上がるにしても、例えば方法として2%上げなければならないとするなら、1%ずつ町と納税者で負担するとかという、いろんな方法はあるかというふうに思います。ただ、いつまでたっても今の税率のままでいいということにはならないので、そこはそれぞれの町がきちっと考えるべきことでもあるかというふうに思います。
質問 11番 野原惠子
広域化になっても保険税は自治体ごとに決めていく、そういうことになっております。それで、やはり町長、今ご答弁あったように、保険税が上がる可能性もあって、それは町と住民、国保に加入している人たちに負担を求めていく、そういう可能性もあるというご答弁ですよね。そうしますと、やはりこれからの国保という、そういうものの本質的なところをしっかりと踏まえていかなかったらならないと思うのですよね。国保はやはり福祉制度でもありまして、国民の命を守るための制度でありますので、負担が増えたからといって、いろんな対策を講じるとは思うのですけれども、国保に加入している世帯に対する負担を極力少なくしていく、特に7割、5割、2割減免のある世帯は減額はされるのでしょうけれども、それよりちょっと中間にある層の負担がまた増えていくということで、そういう国保税の引き上げに対する町民の負担の大きい声も届いているわけですから、この広域化によって引き上げにつながるような対策、手だては、町としても行っていかなければならないと思いまして、今後のそういう対策もしっかり踏まえた上で、この広域化に向けての町の対応というのを今からきちっとした考え方を持って臨んでいくということが大事だと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
基本的には、これは繰り返しになりますけれども、国庫補助金があって残りを税で負担するのだということは変わりがないわけでありまして、それは税がかなり伸ばさなければならないとなったときに、どうするかということであります。それは、先ほどから繰り返しておりますけれども、一般会計からの繰り入れで、はい、賄いますよということにはならないわけで、そこはいろいろな方法があるかと思います。基金を持っていれば基金を入れるということもありましょうし、一般会計の繰り入れもありましょうし、税率アップもありましょう。そこは、上がり方、負担がどれだけ急激になるか、急激に求められるかということによって、考え方は変わっていくのかなと、判断は変わるのかなというふうに思いますので、それは今の段階で何%上がるから、では、これあまりにもひどいから繰り入れをするかとかって、そういう具体的なことを申し上げられませんし、今から繰り入れをしますということも、これは明言できるものではないなというふうに思いますので、そのときになって判断をしなければならない。当然、住民負担がどうなるかということを念頭に置きながら、判断をすべきだというふうに思います。
質問 11番 野原惠子
ぜひ、念頭に入れて、これから判断していっていただきたいと思います。次に、国保運営方針の策定に当たっては、その市町村の自主性の尊重を明記する、そういうところなのですが、国保の市町村連携会議などでこれから検討されていく協議項目がいろいろあると思うのです。そういう中では、出産育児一時金ですとか、葬祭費ですとか、保健事業に関することに対するそういうこともこれから論議されていくと思います。そういう中では、やはり幕別町の独自性をしっかりと踏まえた上で、この市町村連携会議に臨んでいくことが必要だと思うのですが、この連携会議の中で、どこの自治体も同じだとは思うのですけれども、その町その町の独自性をしっかりと明記していくという、そういうところを町からも意見として上げていく必要があるのではないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。
答弁 住民生活課長 山本充(住民生活課長は2018年3月まで)
北海道の国保運営方針の中では、基本的な標準的な事務とか、そういったものを示しております。その中で、市町村独自でやっているような施策等につきましては、それぞれの市町村の判断で実施するということで、運営化方針にはそのような記載はしておりませんけれども、会議の中では、そのような回答も得ておりますので、それぞれの市町村の独自施策については、そのまま実施されるものだというふうに考えております。また、国保運営方針の中に当たっては、それぞれ市町村の意見を十分反映した方針となるように、会議の中では意見を述べさせていただきたいというふうに考えております。
質問 11番 野原惠子
そういうふうに意見も述べられているというお答えでしたけれども、やはりそこもしっかりと確約をとっておくという、そういうことも必要ではないかというふうに思うのですが、その点はいかがでしょうか。
答弁 住民生活課長 山本充(住民生活課長は2018年3月まで)
運営化方針については、もう8月 25 日に一応決まっておりますけれども、そういった明記はしなくても、道としてはそういった市町村の独自性の施策については、そのまま尊重するということになっておりますので、それについてはそのまま生かされていると、明記しなくても大丈夫であるというふうに考えております。
質問 11番 野原惠子
そういう方向性をしっかりと堅持していくということで、進めていっていただきたいと思います。今、国の国庫負担の割合なのですが、やはりここが一番自治体が苦慮しているところだと思うのです。ご答弁の中にもありましたけれども、今まで国の補助が 50%だったのが引き下げられてきているということでした。そこのところを、今 50%からやっぱり 60%に引き上げていく、そういう対策がとられますと、国保税の負担を大きく引き上げていくという、そういう方向にはならないと思います。それで、国にしっかりと求めていくと同時に、道の負担もしっかりと増額していく、そういうところも意見を上げていく必要があるのではないかと思いまして、その点はいかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
国の負担、裏返せば税による負担ということになりますけれども、税による負担は、答弁で申し上げましたけれども、昭和 59 年度から変わらず税では 50%負担しているということでありますので、これは何ら変わっているものではない。国の出し方が変わっておりますけれども、差し引き税で負担する割合というのは変わっていないというふうに思っております。
質問 11番 野原惠子
国保の負担割合は、この間、引き下げられてきているという、そういう計算の仕方もあると思うのですが、国が国保会計に繰り入れる交付税措置する、そういう金額も引き下げられてきているというのが、この間の中でも明らかにされてきているところなのですが、今、この国民皆保険制度を維持するために、国庫負担の必要性についてはどの自治体の首長さんもおっしゃっております。それで、全国知事会などが国庫負担を今以上に増やすことを要求している、ここは共通の認識だと思うのですが、さらに引き続き国庫負担の引き上げを求めていく、こういうふうにしていくことが国保会計を健全な運営にしていけることになると思います。それと同時に、道に対しても、その負担をしっかりと求めていく、そのことを求めていくことが必要だと思いますが、その点はいかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
これまで、国庫負担を増額してほしいという要望につきましては、市町村が国保の保険者となってやっている場合に、どうしても一般会計の繰り出しをせざるを得ない状況がありましたので、そこは繰り出しではなくて国庫補助金をきちっと出してください、増額してくださいということでありました。ただ、それと国が負担する割合というのは、率からいうと変わってないわけでありまして、出し口が違うというのですか、もうちょっと詳しく申し上げますと、昭和 59 年度以降なのですけれども、これは国庫負担金が 40%で、そして調整交付金が 10%で、足して 50%であります。それが現在で言いますと、国の負担金が 32%、そして国の調整交付金が9%、道の調整交付金が9%で、合計しますと50%ということで、出し道というか、出し口という名称は違いますけれども、出している率としては50%で変わらないということであります。
質問 11番 野原惠子
道の負担が9%ということでは、国の負担が9%下げられているということにもつながるのではないですか。そこのところを、やはり国にもしっかりと求めていくという、そのことが大事ではないかというふうに思うのですが、その点はいかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
私が申し上げたいのは、一番肝心なのは国保税で幾ら負担するのかということです。つまり、特定財源を引いて残り国保税に求めるわけですが、それが率が変わらないということが一番大切なことであります。そういう意味で、都道府県の調整交付金が9%というのが出てきました。足して 32 足す9足す9で50%ですから、都道府県は確かに出てきましたけれども、都道府県の負担というのは、それこそ普通交付税の中で措置されるわけですから、都道府県が腹を痛めるわけではないというふうに思っております。
質問 11番 野原惠子
それでは、50%・50%で変わらないということですね。それでも国保の財政が大変だと、住民の税の負担が重いということであれば、さらに国保が社会保障制度であるということであれば、国がそこに財源を繰り入れていく、そういう姿勢が大事だと、実際に繰り入れていくことを求めていく、そういうことが大事ではないかということで、そこが今必要ではないか。そうしないと、広域化になったとしても、さらに住民の税負担が増えるのではないかと、そこが非常に懸念されるところでありまして、国が社会保障制度としての国保に、今まで以上の財源を充てていくこと、そのことを求めていくべきではないかということです。
答弁 町長 飯田晴義
国保の構造的な問題として、かつては現役世代というか、所得が多かったのは、結局、年金者が増えてきて、所得がないがために税負担する額が小さくなるというそういう問題はありますので、そこは国に対して求めていく部分ではあるなというふうに思っておりますし、これまでも求めてきたということであります。
質問 11番 野原惠子
そういう構造的な問題ということでは、どこの自治体でも同じ考えであると思うのです。ですから、この全国知事会なども国に求めていっているのだと思うのです。このように広域化になった、こういうことを契機にして、さらに国にしっかりと社会保障制度としての国保だという認識というのを、国にもしっかりと持っていただいて、国保制度を維持していくために財源をきちっと充てていっていただくということなのですね。そうしないと、国保税が上がっていく、そういうことによりまして、滞納が増えるですとか、資格証明書が発行されるですとか、そういう状況にならないための手だてが必要だという、ここがね、いや、町長笑っていますけどね、本当にここが大事だと私は思うのですよ。本当に、今、年金で暮らしている、国民年金でご夫婦2人で国民年金満額で 155 万円ぐらいですから。そういう中で暮らしているときに、税負担というのは本当に重いのですよ。所得のたくさんある方はあまり感じないかもしれないですけれども、所得がぎりぎりで生活している方は、この税負担が重いって、だんだん生活の、収入に対する税負担の割合が高くなっているのですよ。ここのところを今後どうするかということが、本当に町民の暮らしを守ることになるわけですから、しっかりと国にそういうことを、意見を上げていっていただきたい。そこなのです、私が言いたいところは。ですから、町長がどのように認識されているかわかりませんけれども、国民年金満額で 155万円、160 万円ないのですよ、ご夫婦で。そういう人たちの暮らしをしっかり守っていく、そこがやはり自治体の役割ではないかと私は思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
国保で言うと、制度的に低所得者に対するそれはもう負担の軽減というものはあるわけでありますから、そこは所得がない人もある人も一緒に賦課しているわけではなくて、ない人はそれなりに減免措置が講じられて負担をしているという、制度的にまずそういう措置がされているということがありますので、それがもし生活の実態に合わないとするならば、それはそこのところを変える必要もあるのかなというふうに思いますけれども、それは全国的に見てそういうことが言えるかどうかといったら、言えてないから変わらないのだろうなというふうに思いますし、それを理論的に証明するすべも実はありませんので、これ何とも言えませんけれども、言っているのは生活の実態として苦しいからもっと下げなさいということだというふうに思うのです。そうなると、どこに基準を設けて、どういう税率設定をして、どういう負担軽減をするのかということになってくるので、そこは制度的にやっぱりしっかりと考えるべきであろうというふうに思います。
質問 11番 野原惠子
もちろん制度的にいろいろ構造的な問題があるということで、今、国保税の負担ということでした。今は1人当たりの保険税の試算を出されました。できれば、モデルケースとして、例えば2人世帯で収入がどのくらいですとか、単身者家庭での税負担がどのくらいになるですとか、そういうところも試算していただいて、生活に対する国保税の負担がどうなっているのか、この点はちょっと時間がありませんので、この次の機会に質問したいと思うのですけれども。そういうことを踏まえていくと、やはりこの国保税の負担がどれだけ町民の暮らしに、所得の低い方の負担が大きいかということが明らかになると思うのですよね。そういうことをしっかりと踏まえた上での対応をしていただきたい、そのことを求めて、最後の質問にいたします。
答弁 町長 飯田晴義
今、質問が国保税ですから、国保税のお話をしていますけれども、これは社会保障ということであれば、年金もあったり、介護なんかもそうですね。そういう全体の中で負担がどうなるかということを論じなければならないわけで、国保だけが高いとか、そういうことではなくて、それは全体の中でどうなのだと、国民負担が、町民負担がどうなのだという中で、さらなる制度改正が必要なのかということになろうかというふうに思います。だからといって、厳しいからといって、町がそこを肩がわりするというのはちょっと違うと思いますので、そこはやっぱり国において、社会保障は国の制度ですので、国がやっぱり責任を持って財源措置をしていくべきであろうと。そういう事態であれば、町村会としても要望をしなければならないというふうに思います。