みんなの議会

幕別町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月9日

高齢社会に適応した買い物弱者対策について

2015年12月9日、幕別町議会の一般質問で、東口隆弘議員が「高齢社会に適応した買い物弱者対策について」質問し、町長 飯田晴義、商工観光課長 岡田直之が答弁しました。

質問者
東口隆弘 議員
答弁者
町長 飯田晴義、商工観光課長 岡田直之

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 14番 東口隆弘

通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。高齢社会に適応した買い物弱者対策についてでございます。人口減少と高齢化が進む中、日常の買い物が難しい「買い物弱者」の増加が大きな課題になろうとしております。本町においても、平成 22 年の国勢調査の高齢化率は 25.9%でありました。昨年 12 月末現在の住民基本台帳人口では 28.1%、国立社会保障・人口問題研究所の推計では 2040 年に 40.9%、人口が減少していく中で5人に2人が高齢者になると見込まれております。さらに、核家族化の進展により、高齢夫婦のみ世帯やひとり暮らしの高齢者が増加する中で、日々の生活をする上で買い物が困難となる買い物弱者がふえてくるのではないかと懸念をされるところでございます。また、町内の小売店の状況は、本町地区では撤退をしシャッターを下げたままの店舗が目立つほか、忠類地区におきましても農協店舗が 10 月末で閉店をするなど、地域の消費経済の衰退がはっきりと感じられる状況でございます。このような状況の中、コープさっぽろでは、宅配サービスに加え、買い物が困難な組合員をサポートする移動販売事業のエリアと台数を拡大しており、現在、幕別地域においては週2回実施をされているようでございます。これは、買い物が困難な方の暮らしを支えている半面、消費の町外への流出を意味するものであるというふうに考えます。そこで、地元商店を利用した移動販売車の運行など、町の買い物弱者対策についての考えをお伺いをいたします。①近年の小売業の商店数と年間販売額の推移の状況について。②空き店舗解消に向けた実効性のある対策について。③移動販売事業に対する町の支援についてであります。

答弁 町長 飯田晴義

東口議員のご質問にお答えいたします。「高齢社会に適応した買い物弱者対策について」であります。本町の商業は、後継者問題や売り上げ低迷等により駅周辺商店の空き店舗化が進み、スーパーなどの大型商業施設に消費が集中している状況にあります。また、消費者ニーズの多様化と車社会の進展により、十勝の中核都市である帯広市への消費の流出があるとともに、インターネットによる通信販売や平成 23 年 10 月の道東自動車道開通に伴う札幌圏などの大規模商業施設への消費流出も増加しているものと考えております。ご質問にありますとおり、高齢化や人口減少などの影響で、身近な場所にある商店が閉店し、自動車の運転ができない方など、日常の買い物に困難を感じる方が増加しつつあるものと認識いたしております。ご質問の1点目、「近年の小売業の商店数と年間販売額の推移の状況について」であります。本町の小売業・卸売業の商店数と年間販売額につきましては、平成 19 年の商業統計調査及び平成24 年の経済センサス活動調査で公表されておりますので、その数値の推移をお答えさせていただきます。なお、平成 19 年の商業統計調査では、全ての小売、卸売事業所が調査の対象となっておりましたが、平成 24 年の経済センサスでは、管理・補助的経済活動のみを行う事業所や販売額のない事業所を含まない調査が基本となっております。このことから、商業統計調査と経済センサスの数値を単純に比較することはできませんが、平成 24年の経済センサスでは、全ての事業所を含めた数値を参考値として公表しており、この参考値は、商店数につきましては、小売業と卸売業のそれぞれの数が示されておりますが、年間販売額は小売業と卸売業の合計値しか示されておりませんので、年間販売額は小売業と卸売業の合計値をお答えさせていただきます。初めに、小売業の商店数についてでありますが、平成 19 年は 199 事業所、平成 24 年は 180 事業所となっており、5年間で 19 事業所、率にして 9.5%の減少となっております。卸売業につきましては、平成 19 年は 39 事業所、平成 24 年は 41 事業所となっており、5年間で2事業所、率にして 5.1%の増加となっております。小売業と卸売業の商店数の合計は、平成 19 年が 238 事業所、平成 24 年が 221 事業所となっており、5年間で 17 事業所、率にして 7.1%の減少となっております。次に、小売業と卸売業の合計年間販売額についてでありますが、平成 19 年は 394 億 1,500 万円、平成 24 年は 417 億 6,300 万円となっており、5年間で 23 億 4,800 万円、率にして 6.0%の増加となっております。ご質問の2点目、「空き店舗解消に向けた実効性のある対策について」であります。本町の空き店舗解消に向けた対策といたしましては、にぎわいのある商店街づくりのために、幕別、札内及び忠類地区の中心市街地に指定区域を設け、その区域内で空き店舗を賃借して出店する個人、法人、または商店街団体等に補助金を交付する「幕別町商店街活性化店舗開店等支援事業」を平成 21年度から実施をいたしております。本事業は、空き店舗の改修に要する経費の2分の1を、100 万円を上限として補助し、建物や来客用の駐車場の賃借料につきましては、経費の2分の1を、月額5万円を上限として、個人、または法人が行う事業は1年間、商店街団体等が行う事業は2年間、補助するものであります。本事業の活用により、現在までに幕別地区で7件、札内地区で4件、合計 11 件の新規開店があったところであります。店舗の内訳といたしましては、飲食業が6件、小売業が2件、学習塾、整体院、美容室が各1件となっておりますが、経営上の理由などにより、現在までに5件が廃業し、営業を継続しているのは6件となっております。今後におきましては、本事業を継続するとともに、町並みの整備や地域の皆さんとの協働による景観の整備、さらには広場等を利用したイベント開催への支援などにより、町なかににぎわいを創出し、商店街の活性化につなげてまいりたいと考えております。また、町内各所におきまして、地域の方々が気軽に集うことができる場所としての「地域サロン」が開設されており、地域住民の閉じこもりの防止や仲間づくりなどに重要な役割を果たしていただいておりますが、今後は、町なかの空き店舗を活用した「地域サロン」や子育て家庭が自由に集い、他の親子と交流を深めることができる「子育てサロン」などの開設による、町なかのにぎわい創出につきましても検討を行ってまいります。ご質問の3点目、「移動販売事業に対する町の支援について」であります。ご質問にありますとおり、本町における高齢化率は、本年 11 月末で 29.3%となっており、この比率は年々高まっていくことが予想され、これに伴いさまざまな課題が生じてくるものと認識いたしております。このようなことから、町といたしましては、人々の自立を支え、安心して生活できる地域を維持するために、外出支援サービスの実施やホームヘルパーの活用、コミュニティバス、乗り合いタクシーの運行などに取り組んでまいりました。このような中、地元の食料品店などの一部におきまして、電話による注文販売や買い物の配達が行われておりますことから、これらの事業者の方や商工会のご意見を伺いながら、今後の買い物弱者対策として、宅配サービスや移動販売事業などを含め、どのような対策が必要なのか、町としてどのような支援が可能なのか、事業者の方や商工会とともに検討してまいりたいと考えております。以上で、東口議員のご質問への答弁とさせていただきます。

質問 14番 東口隆弘

今後、私たち町民は、過去に例を見ない、経験のしたことがないような高齢化社会を迎えてくるというふうに認識をいたしております。その中で、一般質問させていただいているその高齢者、買い物弱者と言われる方に、住んでよかった、住み続けたいと思っていただけるような施策として、見守りを兼ねた移動購買車の運行について質問をさせていただいたわけでございます。答弁書の中でも、1番、この小売業と卸売業の店舗数が 19 年から 24 年までの5年間で 17 事業者減少しているのに対して、合計販売額が 23 億 4,800 万円ほど増加をしていると。このアンバランスについては、どのように現状を見ているのか、まずお聞きしたいと思います。

答弁 町長 飯田晴義

正確な分析をしたわけでありませんので、はっきりしたことは申し上げられませんけれども、店舗数、事業者数というのは、確かに減っているかと思います。ただ、大型店舗がこの間にできておりますので、具体的に申し上げますとコープさっぽろなどがその例でありますので、そういった大型店での売り上げが伸びた結果、事業者数は減りながらも売り上げが伸びている、そんな感じがしております。

質問 14番 東口隆弘

大型店、地元資本ではないところが、その売り上げを伸ばしたから、売上高が伸びているという認識は私も持っております。問題といいますか、地元資本の商店の方々が、結局生き延びていくことが難しいようなことになってきているということであろうと思います。それで、一般商店の今後の推移、事業経営をできる推移というような数字をお持ちかどうか。と言いますのは、例えば商店の中でも後継者がいらっしゃらないとか、それから消費者の経済圏の拡大、忠類におきましては高規格道路が開通をすることによって、帯広まで買い物に行きやすくなったというようなことになるわけですが、その点の数字というか、そういうものはお持ちでしょうか。

答弁 商工観光課長 岡田直之(商工観光課長は2017年3月まで)

今後の商店街の推移でありますが、町長の答弁にもありましたとおり、空き店舗対策事業を本町で実施をいたしておりまして、幕別本町、札内、忠類、それぞれの中心市街地に区域を設定いたしまして対策をとっているところであります。その中で、私たちも現状の空き店舗の数というものを押さえております。幕別本町地区におきましては、現在 18 ございます。札内地区では6店舗、忠類地区では4店舗というふうな数字を押さえておりまして、その中で、事業者の方と意見交換などをした結果、ほとんどの方が後継者がいないということが現状でして、今のままだと今申し上げました数字がそのまま将来的には空き店舗につながりつつあるのかなという認識でおります。

質問 14番 東口隆弘

現存をしている、今事業を行っている事業者の今後の動向について。

答弁 商工観光課長 岡田直之(商工観光課長は2017年3月まで)

申しわけございません。現状、経営されているところの今後の推移については、私ども正確には押さえておりませんが、商店街の方と意見交換をされた中では、後継者の方が少ないという現状はお聞きしているところであります。

質問 14番 東口隆弘

これは、商店だけではなくて、農業の中でも同じことが言えるのであろうなというふうに思っております。地元の商店がいかにして生き延びていくかの一つの方法として、何かを考えていかなければならないというようなことになろうかと思っております。それで、この空き店舗の活用ということでございますが、今、現存をして一生懸命商売をされている商店の方々に、いろいろと諸事情はあろうかと思いますし、それから経営努力というものも当然必要であろうとは思いますが、消費者を地元に寄せるための方策、もしくはその事業者の方に対する保護策ということは考えることはできますか。

答弁 町長 飯田晴義

なかなか金銭的な支出というのは、これ難しいというか、不可能だというふうに思っております。ただ、今、実際やっている事業としては、プレミアム商品券があります。私は、こういった事業をきっかけとして、流出していると言われる方々に戻ってきてもらう、そういったプレミアム商品券の事業に付加価値をつけて戻ってきてもらう努力をしていただきたいということは、常々というか、もう何年も前からそんなことは言わせていただいてきているわけでありまして、個店によってのその扱いがいろいろ違いまして、実際、本当にこんなにおまけの品をつけて大丈夫なのかな、もうけあるのかなと努力されているところもありますし、ただ単にその商品券だけで、はたから見て、それの機会を捉えて消費を回復するという、そういう努力が見受けられないようなところも実はあるわけでありまして、少なくても町でやれることとするならば、そういうプレミアム商品券の発行を通じて、それを戻ってきてもらうためのきっかけづくりに活用していただきたい。これは、今、年末しかやっておりませんので、これを年末だけではなくて、例えば年に2回やるとか、そういった方法もあるのかなというふうに思っていますので。ただ、それは単にプレミアムをやるだけでは一過性のものになってしまいますので、何回も申し上げますけれども、やっぱりそれをきっかけづくりに、戻ってくるためのきっかけづくりにしていただきたい。それともう一つは、やはり人がいないというか、にぎわいがないとどうしてもお金がそこに落ちていかない、消費がされないということがありますので、私どもでやれるとするならば、にぎわいを創出するような地域イベントなんかも考えなければならないでしょうし、町なかを散歩してみたいなと思わせるような町並み整備というのも、私たちがやれる環境整備の一つでなかろうかというふうに思っております。いずれにしても、これは行政だけがやる、商工会だけがやるということではありませんので、お互い知恵を出し合いながら、どういった方法がいいのかということについては、相談をしてまいりたいというふうに思っております。

質問 14番 東口隆弘

きっかけづくりが大切だということで、ぜひとも大きなきっかけをつくっていただきたいというふうに思っております。それで、3番目でございます。移動購買車、ぜひとも運行を何とか立ち上げていただきたいと。それで、これは商店ですから、商工会に加盟をされているわけですし、商工会の皆様方も真剣に考えていただきたい。また、現状、その答弁書の中にもございましたが、商店が電話をいただいて配達をするというような現状もあります。それから、コープさっぽろがやっているトドック、カケル君、宅配サービス、それから外販もあるわけですが、何回も言いますが、地元に対する経済活動ではないということですね。それから、トドックについては、シートに書き込むのがなかなか大変だという高齢者の方がいるのは、もう現実でございます。そんな中で、本町において、町が強いリーダーシップを持ち、商工会、また事業者、それから地域住人の方のご理解も当然いただかねばならないと思いますが、移動購買車はただ物を売るだけではなくて、地元の商店と連携をし、生鮮、それから日曜雑貨品等も積み込んだ上で、先ほども質問の中でもいたしましたが、独居老人、老人世帯等を回りながら、見守りも兼ね、いろいろな面でできることがあるのではないかなというふうに考えるわけでございます。それで、答弁の中では、考えていきたいということでございますが、これはどんどんどんどん高齢化が進んでいくというのは、もうわかり切ったことでございます。そのためにも地元の商店を生き延ばせる方策の一つというふうに私は思っておりますが、どのようにお考えでしょうか。

答弁 町長 飯田晴義

移動販売車で販売をするということにつきましては、地域住民の方にとってもメリットがありますし、仮に商店、個店がまとまれば、お話がまとまれば、当然、双方にとってすばらしい事業であるという認識は持っております。ただ、私ども聞き取りをした中では、今かなりの店が自分のところのサービスとして、あるいは差別化を図る意味から、そういうサービスをやっておられるというのが実態でありまして、その聞き取りの中では、共同でやるとかということは考えたことがないという返事がほとんどでありました。ですから、今のところは、すぐにということにはなりませんけれども、そういう協働で運行する、あるいは商工会が運行をするということになれば、経費の節減にも当然つながりますし、人手不足解消という部分にもつながっていくかというふうに思いますし、当然、住民にとってもきめ細かなサービスにつながっていくということでありますので、その辺はやはり今の個店、商業者がどうお考えになるのか、その機運がやっぱり高まっていかないと、無理やりその今やっている個店のサービスを潰すようなことにはなりませんので、その辺の機運、意識が醸成された中で検討してまいりたいというふうに思っております。

質問 14番 東口隆弘

個店の事業者の方々を守らなければならないというのは、当然の話でございます。それで、私の考えるところの一端をお話しさせていただきますと、商工会も入った中で NPO 事業を立ち上げ、その中で、移動購買の事業だけではありません。あらゆる町のコンシェルジュみたいな形で、事業を立ち上げられるような NPO 法人を立ち上げ、その中の一つとして、農村、もしくはその商店から半径 500 メートル以上の住民の方々に商品を届ける。老人の方は、歩ける方はですよ、お店に買い物へ行って、買い物から終わって出るときに、荷物が重いという、いろいろなコミバスだとかタクシーとかというのはありますが、なかなか最後の最後まで面倒を見ることがなかなか難しいという現実があろうかと思っております。それでこの NPO の法人を立ち上げについて、町が強いリーダーシップをもって呼びかけをするというようなお考えはありますか。

答弁 町長 飯田晴義

気持ちは十分あります。ただ、そこは、いつのタイミングだということが、やはり一番問題になるのかなというふうに思っております。それが今なのかとなったら、今でしょうということにはならないのかなというふうに思います。これ、もう少し個店の状況を見定めながら、来るべきときが来れば、そこは呼びかけをしますし、場合によっては、車の調達について支援をするとかということもあるのかなというふうに思っております。

質問 14番 東口隆弘

本州、徳島県の話ですが、もう既に細かい NPO 法人を立ち上げて、「とくし丸」という名称で事業を行っている NPO 法人がございます。そんな中で、なかなか考えているなと思ったのは、商品1点について 10 円の手数料をいただくと。それは NPO の運営、それから事務のことに使っていくと。それから、地元商店から商品を一度買う、それで生鮮など売り切れないものは夕方までに戻ってきてその商店に戻して、それでその商店は安売りを、これは例えとしか言いませんが、結局、店に置いておいても売れないものはある、それは安売りをする。それが外販をすることによって売る量もふえてくるのかもしれないし、余ったものはその商店に戻して安売りをかけてもらってまた売るというような、そういうサイクルをすることによって、事業者が経営継続ができるのであろうというようなことも考えられるかなと。それで、最後にいたしますが、結局、買い物弱者を救うということは、高齢者のみならず、農村地域を回ってでも、忙しくて、なかなかということはありませんが、買い物に出られないときにちょっと来てくれたら買い物するというような気分にもなるだろうというふうにも思っておりますので、ぜひとも、今ではないでしょうというようなお話ではございましたが、後々、この高齢化社会を乗り切るための一つの施策として、十分に検討していただきたいというふうに思って、私の質問を終わります。

出典:幕別町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月9日 議事録 PDF(65ページ) 間違いを知らせる