みんなの議会

幕別町議会 平成24年第1回定例会 2012年3月12日

あらゆる努力をすることについて

2012年3月12日、幕別町議会の一般質問で、増田武夫議員が「あらゆる努力をすることについて」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
増田武夫 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 17番 増田武夫

通告に従いまして、質問をいたします。TPP 参加阻止実現のため、あらゆる努力をすることについてであります。野田内閣は、TPP 参加に向けて、1月にベトナム、ブルネイ、ペルー、チリ、2月7日には米国との局長級協議、9日にシンガポール、10 日にマレーシアと立て続けに協議を行いました。さらにアメリカとは、2月の 21、22 日、実務者レベルでの、またオーストラリア、ニュージーランドとも協議を行い、国民の反対の声を聞かずに前のめりとなっております。伝えられるところによりますと、アメリカとの協議の中では、日本側は、日本政府として全品目及びサービスを自由貿易交渉のテーブルにのせることを明言しております。野田首相は国会答弁の中で、日本の医療制度と美しい農村を断固として守り抜くとして、米などの重要品目を守るかのような発言をしておりますが、最初から守るべきものも明確にせず、すべてを交渉のテーブルにのせることを約束する態度を示すことは、アメリカの戦略にのみ込まれていく姿勢と言わざるを得ません。昨年 11 月現在、44 道府県が TPP 参加に反対あるいは慎重にとの決議意見書を、また約8割の市町村が反対の意見書を可決しております。幕別町議会においても、2回にわたり意見書を全会一致で可決し、本町に対する TPP のもたらす多大な害悪について明らかにし、反対の立場を明確にしてまいりました。しかし、大手の新聞、テレビなどが、TPP 推進の立場で報道するなどの情報操作とも言える状況をつくり出す中で、世論は必ずしも TPP 反対が多数ではない状況となっております。一方、TPP 参加に政治生命をかけるとしている野田内閣の与党民主党の中にも、反対論も根強くあるほか、野党自民党などの国会議員も地元へ帰れば反対を表明するなど、これからの私たちの運動のあり方が、大きく行く末に影響を与える状況にあると言えるのではないでしょうか。今後の TPP 交渉には、幾つものハードルがあります。参加各国の同意が必要なこと、特にアメリカ議会の同意がなければなりません。また最終的には、日本の国会の批准を必要とします。我々の今後の運動いかんに、TPP 参加の行方がかかっているのであります。したがって、本腰を入れた取り組みが求められております。町長を先頭に以下のような運動を展開する必要があると思いますが、お伺いいたします。1、町、議会、農業委員会、JA、町商工会、趣旨に賛同する団体に呼びかけて、TPP 参加阻止の共闘組織を立ち上げること。2、町民すべてに呼びかけて、TPP 参加阻止の集会を開催すること。3、地域ごとの学習集会などを組織すること。4、広報活動を強めること。まくべつ広報での再度の掲載、全町民へのビラの配布、ポスターを作成し、公共施設、商店などに掲示するなど、積極的な取り組みを求めて質問といたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

増田議員のご質問にお答えいたします。「TPP 参加阻止実現のためのあらゆる努力をについて」であります。TPP につきましては、本道においても、多くの地方議会を初め、さまざまな組織・団体から参加反対の声が高まっているにもかかわらず、現在、政府は TPP 参加9カ国との間で、我が国の参加に向けた事前協議を進め、一巡したところであります。それら事前協議においては、関税撤廃の例外を認めないとの強硬な意見が目立ったことやアメリカの高官が、関税撤廃の例外は長期的、段階的な関税撤廃とセーフガードの導入に限るとの考えを示したことなど、予断を許さない状況にあるものと認識いたしております。ご質問の1点目、「TPP 参加阻止の共闘組織の立ち上げについて」であります。北海道においては、本年1月に北海道や北海道経済連合会、北海道商工会連合会、北海道農業協同組合中央会などで組織する「北海道 TPP 問題連絡会議」が組織されているところであり、過去2回の会合を開き、TPP 交渉の内容等に関する情報共有や国等への要請活動を行っております。ご質問にあります「町、JA、商工会、趣旨に賛同する団体等に呼びかけ、共闘組織を」とのことでありますが、ただいま申し上げましたとおり、北海道レベルの上部組織での活動はなされているところであり、また、町レベルでの組織につきましても、上部組織と意を同じくするところと認識いたしております。改めて共闘組織を立ち上げることは考えておりません。私といたしましては、既に反対の意志を持っている組織・団体の結束を固め、機運を盛り上げることも大切なことだとは思いますが、むしろそれよりも、比較的関心の低い都市部の住民等に、TPP が締結されると、農業だけではなく、地域経済や国民生活そのものに重大な影響を及ぼすことを理解していただき、世論を喚起していくことが重要なことであろうと考えております。JA グループ北海道では、道民あてのテレビコマーシャルを作成し、放映しているところであり、こうしたマスメディアを媒体とした PR は大きな影響力を持って広がっていくものと考えております。北海道のみならず、全国においてもこういったコマーシャルが放映されるよう農業団体に要望してまいりたいと考えております。ご質問の2点目、「TPP 参加阻止の集会の開催について」とご質問の3点目、「地域ごとの学習集会について」であります。TPP の問題に関する集会につきましては、野田首相が TPP 交渉への参加を表明する以前から各地で行われており、北海道においては、昨年の 11 月4日に札幌市で、北海道農業協同組合中央会、北海道経済連合会、北海道医師会などの主催による「ともに考えよう『この国のかたち』TPP 交渉参加問題を考える道民集会」が開催されております。また、十勝においても、昨年の 11 月3日に帯広市の農協連ビルで、十勝地区農業協同組合長会などの主催による「TPP 問題を訴える十勝各界代表者集会」が開催されております。管内の市町村レベルでも、本別町で TPP に関する講演会が開催されており、また地域レベルにおいては、農協が主体となって行う学習会や地域懇談会の際に TPP についての情報を提供するなど、さまざまな取り組みが行われているものと認識いたしております。本町といたしましては、現在のところ、町単独での集会や学習会の開催は考えておりませんが、TPPが広く国民生活に影響を及ぼすという観点から、町民の理解を深める手法について、農協、商工会、消費者協会、医師会など関係する団体と協議してまいりたいと考えております。ご質問の4点目、「広報活動の強化について」であります。TPP に関する今までの本町の取り組みといたしましては、各種集会における職員の参加や署名活動に対する協力はもちろんのこと、町のホームページや広報誌への掲載、立て看板の設置、各種会合での影響額の試算に関する説明など、あらゆる機会での PR に努めているところであります。また、農協においては、各農協によって取り組み内容は若干異なりますが、事務所への垂れ幕の設置、系統組織が主体となって作製したポスターの掲示や地域内事業所への配布、さらには、独自でビラを作製し、新聞折り込みを実施するなど、それぞれの取り組みを行っております。先ほども申し上げましたが、TPP の影響につきましては、関税撤廃による農林水産業や波及する地域経済への影響はもとより、食品の安全基準の緩和による残留農薬や食品添加物の問題、食品の表示ルールの緩和・撤廃による遺伝子組み換え作物の問題など国民の食の安全・安心が損なわれる可能性があること、さらには公共事業への外国企業の参入、共済事業やかんぽ保険に対する圧力など、農業や食に関連するものだけではなく、国民生活全体に深刻な影響を及ぼすものと考えております。特に、食の安全・安心にかかわる問題は、我々大人だけではなく、未来を担う子供たちへの影響が懸念されるところであり、そういったことを含めて、町民に広く周知し、参加阻止への機運を盛り上げていくことが大事だと思っておりますので、再度、広報誌への掲載を行ってまいりたいと考えております。また、ビラ、ポスターにつきましては、過日、TPP 問題を考える道民会議が作製したポスターを公共施設など人が大勢集まる場所に掲示したところであり、今後もこういったものの活用を含め周知に努めたいと考えております。いずれにいたしましても、私といたしましては、今後も反対の意志を貫きながら、あらゆる機会を通じて PR に努めるとともに、北海道や農業団体など関係機関と歩調を合わせ、粘り強く国に働きかけてまいりたいと考えております。以上で、増田議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 17番 増田武夫

再質問をさせていただきます。答弁を伺いまして、この TPP がこの国の形を変えてしまうのではないか、そう言われるまでに大変重要な問題であります。こうした重要な問題であることを、深刻な影響を与えるとかいう言葉で言われているわけでありますけれども、それにいたしましてはその行動が受動的、消極的だと言わざるを得ないと思います。今、政府がアメリカとの交渉などで、最初からすべての品目、サービスについて交渉のテーブルに上げるということで、アメリカのほうはいろんな業界団体などの要求を受けて、こちらにそれをぶつけてきているのでありますけれども、こちらからはそうした、例えば米を守るだとか、いろんな医療を守るだとか、そういうことを提示している様子はないわけであります。しかも、野田首相は参加していろんな情報を得ることによって、それを国民に提示して国民に議論してもらうのだというようなことで参加を表明して、行ったわけでありますけれども、しかしながらふたをあけてみますと、例えばニュージーランドの政府の公式見解でも、交渉の内容は守秘合意をしているのだと。実際、条約が発効しても、5年間はそうしたどんな交渉が行われたかということは、一切明らかにしないのだというようなことで進められていると、そのことが明らかになったわけです。国会のこれまでの野田首相に対する質問に対しましても、なかなかどういう内容をアメリカに伝えたのかというようなことを追及しても明らかにしようとしない。そのような守秘合意もとられる中で進められているわけであります。そのことを考えますと、やはりこの TPP 交渉に向けての政府の態度について、町長としても情報をすべて明らかにして、そして国民の議論を喚起していくことを求めていくべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

TPP の参加阻止については、TPP の問題が浮上して以来、私どもも十勝町村会あるいは全道、全国の町村会もそれらについては反対だということについては、いまだ変わるものでもありませんし、それに伴ういろんな運動、あるいは集会、あるいはその活動も行ってきたところであります。先般もお聞きしますと、首相が事前協議に参加すると、それの話が出たときに、即、十勝町村会としては TPP 交渉参加の事前協議の中止を申し入れしたと、そういうようなこともありました。決して我々が無関心でいるわけではありませんけれども、なかなか十勝町村会のみでの具体的な行動となってきますと、数が限られてしまうのかなというふうに思っております。これからも引き続き、町村会としては TPP 参加反対の意向を貫きながら、行動をとってまいりたいと、そういう思いではおります。

再質問 17番 増田武夫

政府は相当 TPP に参加の方向で、積極的になっております。そのあらわれは、平成 24 年度の国の予算にもあらわれているようであります。調べてみますと、農林漁業予算では、昨年の 11 月9日に閣議決定された、包括的経済連携に関する基本方針に基づいて設置された「食と農林漁業の再生実現会議」というものがあるのですけれども、そこでつくられた基本方針、基本計画には、我が国の貿易・投資環境が他国に劣後してしまうと、将来の雇用機会が喪失してしまうおそれがある、こうした認識に立ってとわざわざ断った上で、目指すべき姿では高いレベルの経済連携協定と両立し得る持続的な農林漁業を実現するとして、TPP とは言っていないのですけれども、基本的な考え方として、平地で 20 から 30 ヘクタール、中山間地では 10 から 20 ヘクタールへの経営規模の拡大をやっていくのだと、こういうことをあれして、TPP に参加することを前提にした対策をとってきているのです。それで、実際の政策の中にも農地集積、農地をまとめて規模拡大していくのだということで、農地集積の仕組みにも予算をとって、そうした手を打ってきているわけなのです。だから、やはり尐々の反対をして、頑張ったけれども TPP が結ばれてしまったと、これは仕方がないなでは済まされない、大変な問題だというふうに思うのです。そのことは、農林水産省自身の試算でもまた北海道の試算でも、今までもいろいろ触れてこられましたけれども、大きな影響を与えると。それこそ食料自給率も13%ぐらいに下がってしまうのでないかと。この幕別町も基幹産業、農業でありまして、そして例えば砂糖なんかは、どこの製品も差別化できないものを、こういうものはビートなんか、もうつくることができなくなってしまう。そうなりますと、それだけでも輪作体系もとれないわけですし、だから幕別の農業も壊滅的な打撃を受けると、それに伴う地域経済もということもずっと言われてきて、私たち議会も2度にわたって意見書を上げたわけなのです。そういうことを考えますと、今、来年度の予算も審議されるわけですけれども、いろいろな手を打って、この町を住みやすい町にしよう、活性化をしようということで努力していることが、みんな水泡に帰すような、そういう問題だと思うのです。この町長の答弁を聞いてがっかりしたのですけれども、やはり受動的過ぎるし、上の町村会だとか、北海道だとか、そういうところの組織があればそれでいいのではなくて、こういう組織もきちっと機能させていくためにも、やはり町村段階でもしっかりとしたものをつくっていかなければならないというふうに思うのです。それで私、3月の3日の日に、音更農協の主催で酪農学園大学の准教授の柳(ゆう)さんという方を迎えての、この方は韓国の FTA の研究者ということで、韓国の FTA の現状について報告されておりました。この FTA は、TPP よりも FTA のほうが2国間の交渉ですので、いろいろな例外を設けたり何だりできるそういう交渉ですけれども、それでさえ韓国では不平等条約だということで非常に今、大きな運動が起こっているということです。昨年、韓国の国会の批准があったのですけれども、そのときになって初めて、その内容が明らかになって、そして国民の反対運動に火がついているようでありまして、今度4月に韓国の総選挙があるようでありますけれども、そこでは韓国の野党が勝利するのではないかと。この 12 月には大統領選挙があって、そこでの結果も重要なようなわけですけれども、野党はFTA の廃棄を公約に掲げていると、そのことが勝利になっていくのではないかという予想がされているようでありますけれども。その韓国の FTA の内容も、非常に今日本で心配されているようなことが、ほとんど入っているようであります。例えば農業の問題で言いますと、米は例外で担保されたようでありますけれども、ほかの作物は段階的に関税がゼロになる。そのことによる韓国の農業の心配もされておりますし、それから、日本で心配されているような医療の問題でも同じ国民介護保険が壊されるのでないかというような心配でありますとか、食の安全の問題でも同じ問題が起こって、ISD 条項といって多国籍企業などが韓国に自分に不利になったということで、韓国の政府そのものを訴えることができるような条項も入っているとか、そういったこともありまして、非常にこれは日本の TPP でも懸念されていることであります。こういうことを思いますと、やはり TPP を参加の前に運動によってつぶしていかなければ、この幕別町の農業や、経済の将来はないと思うわけです。そのことを聞かれて、さらに運動についてどのようにお考えか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほど来申し上げておりますように、TPP 参加阻止に向けて、我々がやらなければならないことは、おっしゃるようにたくさんあるのだろうというふうに思っております。ただ、ご提案がありましたような、JA ですとか商工会、あるいはそういった賛同する方々等の組織を立ち上げることが、今どうかというご質問であったと思うのですけれども、私どもが今言ったように、今回の TPP なんかで、特に北海道なんかでは、まずほとんどの人がもう反対だということが表明されているようにも我々としては感じておりますし、地元幕別町内でもほとんど反対の意見のほうが強いのではないかというように思いますけれども、ただ、マスコミの報道や世論調査をやってくると50%だとか、60%だとかいろいろな結果が出てくると。この辺が特に私どもからすると、都市部あたりにまだまだそういう理解度が尐ないのかなという思いもしているものですから。何とかその、名前を挙げたら悪いのでしょうけれども、大新聞なんかはすごく TPP 参加を勧めているような報道の仕方をしますし、世論調査をやってみますと、安く物を買えるのだからいいのではないかというような声が賛成の中で多く出ていると。これはほとんどが、やはりどちらかというと、都市部のほうにそういう傾向があるのかなと。だから、もっとそういったところ、TPP に対する理解をもらって反対運動に参加してもらうようなことがもっと大事なことだと。もちろん我々も先ほど申し上げましたように、議会でも反対の意見書を出していただいていますし、私どももそれなりに反対の運動を機会あれば進めていると。十勝でも同じような懇話会、農業農村確立懇話会、多くの団体を交えた中で活動をしていると。そういったことで、今はそういうテレビコマーシャルを初めとした中で、都市向けのそういう対策も必要でなかろうかというふうに思っていますし、町にとっては、それぞれの立場でまた反対運動を私どもも進めていくことが必要であろうと、そういうような思いで今回答弁をさせていただいております。

再質問 17番 増田武夫

具体的に共闘組織の立ち上げなどについてお伺いしますけれども、上部組織でいろいろ運動しているし、そういう町レベルの組織はつくらないのだと、こういうことでありますけれども、しかし、今、都市部の消費者などのことをおっしゃられましたけれども、まだまだ町内の消費者についても、やはりもっと一緒に運動していこうという働きかけが、どうしても必要だというふうに思うのです。これ、陸別町でつくったビラであります。実際はカラーの紙に刷られて、きれいなものでありますけれども、これは陸別町と陸別町農業協同組合、それから陸別町商工会の三者でつくったものでありますけれども、やはりこういう取り組みにも見られますように、都市部の人たちの説得をしていくためにも、町全体が一つになって組織的な運動を展開することが、どうしても必要だというふうに思うのです。いろいろなものを農協や商工会、それから農業委員会や議会と、そのときの情勢に即していろんな協議を行いながら運動を展開していかなかったら、これは絶対に阻止できないというふうに思うのです。そして、そうやって地方からきちっとした全体の声として上げていくことが、いざという、例えば国会の批准などというときに、国会議員の姿勢を正す大きな役割を果たしていくのではないかというふうに思うのです。韓国の場合は、3月の 15 日に FTA が発効の段階になるわけなのですけれども、十勝ではこの前の集会、昨年の集会などもいろいろな団体が一つになって、音更のあそこで集会をやりました。そのビラも出されているわけでありますけれども、やはりそういうことを日常的にしっかりと共闘組織をつくって頑張っていくことが、TPP をとめていく大きな力になるというふうに思うのです。陸別のこの例を挙げましたけれども、そういうものをあらゆる町村できちっとやっていくことが、大きな力になっていくというふうに思うのです。ここにも、農協や商工会、消費者協会や医師会など、関係する団体と協議してまいりたいと考えていると言うのですけれども、その協議していく場をやはり今、町長のイニシアチブでつくって、そして日常的に運動を展開することが必要だと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほど来、申しておりますように、農協にしろ商工会にしろ、あるいは私どもにしても、議会にしても、恐らく医師会と相談、協議をさせていただいても、きっと反対ということで私はまとまっていくのだろうというふうには思っています。ただ、それを組織立てして立ち上げて、それでは具体的にどういう活動をしていくかということが、立ち上げるとすればこれからの課題だろうというふうには思っていますけれども。ただ一方では、先ほども言いましたように、先ほど前川議員のご質問にもあったように、もう既に全国の政府といわゆる地方との協議の場の中においても、TPP には地方はみんな反対しているのだと、その意向は当然政府にも伝わっているのだろうと思いますけれども、ただそれが現実かとなると、先ほど来おっしゃるように、現実のものにはなっていないから問題だということになってくるのだと思いますから、その辺は今言いましたように、共闘を立ち上げること、あるいはそうしたことで具体的にどんな活動ができるかと、これは我々のみではなくて農協なんかにも十分相談しなければならないのでしょうけれども、なかなか今言ったように、同じような組織を二つ三つ、同じような組織ということは町内ということではなくて、上部にも同じような組織があるのではないかと、それぞれが運動しているのではないかというようなことから、我々もいま一つどうなのかなという思いは持っているわけでありますけれども、これらがどういった影響を及ぼして、あるいはその活動が住民の皆さんにどういうような反響があるのか、この辺はちょっと検討しなければならないのか。検討というよりも今までもそういったことでは随分やってきたつもりではおりますけれども、さらに今ご指摘ありましたようなことにつきましては、内部でも協議させていただければというふうには思います。

再質問 17番 増田武夫

本当に先ほども言いましたけれども、反対はしたけれども、TPP が結ばれてしまったか、もう大変だけれども仕方がないなでは済まない事態に私はなるというふうに思うのです。そのことがいろいろな団体の反対になっているわけなのですけれども、しかし、地方から8割以上から意見書案が上がったり、44 の道府県から意見書が上がったりしても、それでも野田内閣は突っ込んでいくわけですからね。これが、そういうものをやっぱりもっと下からきちっとした組織を立ち上げて、そして全国的に盛り上げていかないと、やっぱり道段階でつくったから、それでいいでは絶対に阻止できないのではないかというふうに思うのです。今の野田内閣のやり方、姿勢からいって、先ほども言いましたけれども、もう TPP に参加することを前提に来年度予算も組まれて、そういうものも含まれて組まれているというようなことも考えますと、そういうことだというふうに思うのです。それで、共闘組織を立ち上げながら、次にも提案しておりますように、そうした共闘組織が中心となって、反対集会を幕別町でも開いていくと。そういうものがあらゆるところで開かれて、そして燎原の火のようにやっぱり全国に広がっていくことによって、阻止することがきるというふうに、そういうふうに思うのです。これの大事なところは、この町長の答弁にもありますように、農業問題だけでないということだというふうに思うのです。だから、幕別町でも消費者協会でありますとか、そういう消費者の団体や、いろんなそれに賛同する団体も含めて、しっかりとした組織をつくってやっていく。そうしないと、4月に韓国でも総選挙があって、12 月に大統領選挙があって、この FTA の問題も相当大きくなってくるのだと思うのですけれども、そういうものを見ながら、野田内閣は参加の足取りを早めることも考えられるわけなのです。そういうことを考えますと、今からしっかりと組織をつくって、受動的、消極的ではなくて、積極的にやはり取り組んでいってほしいと。そうしないと、参加を食いとめることはできない、そういうふうに思います。先ほど、陸別のこういう取り組みも紹介しましたけれども、こうしたものもぜひ、4番目にも関係しますけれども、今、広報には再度掲載したいということが出されましたけれども、こういうそれこそいろんな団体があれした、こういうビラなんかも町民全体に配布するでありますとか、それから、町自身やその組織がつくった町のポスターなどもつくって、いろんな目につくところにそういうものも掲示していくとか、そういうこともやりながら、ぜひやっていただきたいというふうに思いますけれども、いかがでしょう。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

お話はもちろん十分承知するわけでありますし、その趣旨について否定するものはもちろんありませんけれども、ただ前々から言う、共闘組織を立ち上げる、あるいは町独自でビラあるいは学習会を開く、こういったことについては、なかなかほかの町村の事例なんかを見ても、そうは実は多くないわけであります。どちらかというと、先ほど増田議員さんも言われましたように、農協主催でのいわゆる講演会ですとか学習会というのは、相当と言いますか、それでも何カ所、数カ所あるようでありますけれども、なかなか町村自体でそういったことが取り組んでいないところが多いわけでありまして、もちろんそれがいいわけではないのでしょうから、まねすることはないのでしょうし、積極的に取り組むという意識があれば、それはそれでいいのだろうと思いますけれども、私どもそういった状況があって、今まで大きな取り組みになってきていないというのが現実であります。十分これからビラの問題もありますし、ポスターの問題も含めながら農協なんかとも十分これは協議させていただきたいなというふうには思っております。

再質問 17番 増田武夫

冒頭にも申し上げましたけれども、この TPP がもし結ばれるということになれば、韓国の FTA よりもさらに高い段階ということで、韓国は米が除外されたりしていますけれども、こういうことが許されない状況でもあります。そのほか、音更でやった勉強会でも、柳先生が韓国の不平等の状況を詳しく説明されておりましたけれども、それを見ましても、これよりも厳しい状況が現実のものとなるということを考えますと、農協が積極的にというお話もされていましたけれども、地域の状態を変えてしまうようなものであって、決して農業だけの問題でないということを考えますと、やはり町長が先頭に立って、その運動を引っ張っていくということを再度要請したいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

農業だけでなく、もちろん先ほども言いましたように、医師会なんかにも影響することですから、そういったところにも十分声をかけながら、協力を得ながらということで進めていくことが大事なのだろうというふうには思っております。

再質問 17番 増田武夫

今、全国で、この問題がいろんなところで運動として立ち上がりつつあるところでありますけれども、今言いましたように、この運動がこの草の根の市町村の単位からしっかりと運動を構築していかないと、上部団体だけに任せておいて成就する運動でもありませんので、ぜひそのことも考慮されて、これから積極的に町長の役割を果たしていただきたい。そのことを最後に述べて終わりたいと思います。

出典:幕別町議会 平成24年第1回定例会 2012年3月12日 議事録 PDF(81ページ) 間違いを知らせる