みんなの議会

幕別町議会 平成26年第2回定例会 2014年6月11日

幕別町地域自然エネルギー基本条例の制定について

2014年6月11日、幕別町議会の一般質問で、増田武夫議員が「幕別町地域自然エネルギー基本条例の制定について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
増田武夫 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 17番 増田武夫

通告に従いまして、質問させていただきます。幕別町地域自然エネルギー基本条例の制定についてであります。地域にある自然エネルギー、再生可能エネルギーとも言われますけれども、自然エネルギーは、大切で重要な固有の資源であります。この地域の固有の資源である自然エネルギーを有効に活用することには、幾つかの重要な意義があります。一つは、地域固有の自然エネルギーを開発し、地域で利用することによって、化石燃料の使用を減らして地球温暖化を回避することや、現在、全てとまっている原発を再稼働させずに処理する技術や方法も持たない核のごみをこれ以上出さないことに貢献することであります。もう一つは、地域のエネルギーの地産地消を図ることで、地域に新たな産業と雇用を創出し、地域循環型経済と環境保全型の地域づくりに大きな効果を発揮することであります。近年の急激な地球温暖化による地球環境の変化、東日本大震災と原発事故の経験などから、エネルギーに対する認識の見直しが鋭く問われ、各地でエネルギーの地産地消の取り組みや省エネ社会の構築が模索され、地域ぐるみで実行に移され始めているところであります。特に、「自然エネルギーは地域のもの」との思いから、2012 年9月に滋賀県湖南市で「湖南市地域自然エネルギー条例」が制定され、その後、2012 年 12 月に愛知県新城市、2013 年3月に長野県飯田市、高知県土佐清水市、2013 年6月に兵庫県洲本市などで同様の条例を制定して、地域固有のエネルギー資源を地域のために活用し、地域経済にも好影響をもたらしているところであります。外部資本による自然エネルギー資源の開発は、その利益の大半を地域外に持ち出すことになります。「自然エネルギーは地域固有の資源」と位置づけて積極的に活用し、地域循環型経済の構築に寄与するエネルギーの地産地消の幕別町にするためにも「自然エネルギー基本条例」が必要とされているのではないでしょうか。本町にも、太陽光、太陽熱、バイオマスなどの豊富な再生可能エネルギーが存在しており、これを活用することができるかどうかは、町を中心とした積極的な取り組みいかんにかかっていると言えると思います。新庁舎建設に当たっても、地域木材、木質ペレット、太陽光等の活用を求めてさまざまな提案をしてきましたが、残念ながら十分に生かされたものとはなっておりません。2011 年8月の再生可能エネルギー特別措置法の成立によって、再生可能エネルギーの固定価格買取制度が導入され、エネルギーの地産地消が地域経済に与える効果がより大きなものとなっており、各地で先進的な取り組みが組まれております。以上のことから自治体としての役割を果たすため次の取り組みを求めたいと思います。一つ、町の公共施設への自然エネルギーのさらなる活用を求めます。新庁舎の設計変更も含め、札内支所建てかえなどの公共施設への自然エネルギー採用の明確な姿勢を示していただきたい。二つ目、庁内に専門部署を設けて、自然エネルギー活用の促進に本腰を入れていただきたい。地域循環型経済を構築するために、町のかなめの役割を果たす体制をとっていただきたい。三つ目、「幕別町地域自然エネルギー基本条例」の制定を行っていただきたい。以上であります。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

増田議員のご質問にお答えいたします。「幕別町地域自然エネルギー基本条例について」であります。エネルギーは、私たちが文化的な生活や経済活動を行う上で必要不可欠なものでありますが、近年、新興国における人口の増加や経済発展に伴い、既存の化石燃料を主体とするエネルギーについては、その資源の有限性や消費に伴い発生する二酸化炭素の蓄積による地球温暖化問題など多くの課題があるものと認識いたしております。また、原子力エネルギーについては、東日本大震災に起因する原子力発電所事故により、その安全性に多くの課題が生じているとともに、その廃棄物の処理についても大きな問題として存在しております。このようなことから、エネルギーの効率的利用を図る省エネルギー対策と、新たなエネルギー資源としての再生可能エネルギーに対する取り組みには、持続可能な社会への転換を図る一方策として、大きな期待が寄せられているところであります。本町では、平成 18 年2月に「幕別町地域新エネルギービジョン」を策定し、エネルギーの効率的な利用と環境負荷が少ない新しいエネルギーの積極的な導入を基本的な理念に掲げ、公共施設への太陽光発電設備の導入を初め、住宅用太陽光発電システムやペレットストーブの導入に対する補助に取り組んでまいりました。ご質問の1点目、「公共施設への自然エネルギーのさらなる活用について」であります。自然エネルギー、いわゆる再生可能エネルギーには、太陽光をはじめとして、太陽熱、風力、水力、地熱、バイオマス、雪氷等がありますが、本町におきましては、日射量が多いという地域特性を生かし、町の公共施設にはこれまで太陽光発電設備を導入してまいりました。現時点においては、幕別中学校、白人小学校、さかえ保育所の3カ所に導入しておりますが、平成25 年度では3施設合わせて年間4万 9,228 キロワットアワーの発電を行っており、原油換算で1万2,504 リットルの削減となるものであります。新庁舎への自然エネルギーの活用についてでありますが、「省資源や省エネルギーへの対応」を新庁舎建設における基本方針の一つに定め、本町の自然環境を生かした自然エネルギーの積極的な活用を図り、環境に配慮した庁舎を目指すといたしております。この考えのもと、太陽光発電や地中熱ヒートポンプといった再生可能エネルギーの採用や外断熱工法による高断熱建築とすることにより、自然環境に優しい庁舎の実現を計画いたしております。ご質問にあります地域材を活用した木質ペレットにつきましては、工事費だけでなくランニングコストを含めた検討をしてまいりましたが、機械設備や燃料の保管に必要となる施設整備が必要となること、また、燃料の調達態勢や運転に伴うランニングコストなどを総合的に比較検討した結果、採用には至らなかったものであります。今後に予定いたしております札内福祉センターの改築やその他の公共施設の整備におきましては、省資源、省エネルギーの観点からクリーンなエネルギー源である自然エネルギーの活用について取り組んでまいりたいと考えております。自然エネルギーの活用に際しましては、維持管理の容易性を初め、燃料調達の確実性や運用上の安定性、加えて工事費とランニングコストの比較検討の上に、当該施設の規模や建物の用途など、それぞれの施設に適した自然エネルギーの活用について検討してまいりたいと考えております。ご質問の2点目、「庁内に専門部署を設けること」についてであります。地域特性を生かした自然エネルギーの導入は、地球温暖化を抑止して地球環境の保全に寄与するものであるとともに、その技術革新が新たな産業化につながることも期待できるところであります。自然エネルギーの利用に関係する企業の誘致につきましては、新たな雇用の場の拡大や設備投資における経済波及効果等を期待できるとともに、地域のイメージアップにもつながるものであります。現在、本町における自然エネルギーの活用については、全庁的に各種の情報を共有しながら促進に向けて取り組んでいるところでありますが、自然エネルギーに関する専門部署を設けることにつきましては、先般、行政改革推進本部において組織機構検討部会を立ち上げましたので、その中で検討してまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「「幕別町地域自然エネルギー基本条例」の制定について」であります。平成 23 年の東日本大震災を教訓に既存エネルギー施策、とりわけ原子力エネルギーについては、その安全基準が大幅に強化されたことに伴い、既存の原子力発電所の全てが現在も発電を停止している状況であります。このことから、エネルギーの多様化を図り、安定的な供給を行う一方策として、環境負荷の少ないエネルギー源としての自然エネルギーの活用が見直されてきているところであります。また、エネルギーに対する施策は、国の動向が大きく影響し、地方自治体等がその施策を単独で展開することが難しい状況にありましたが、昨今のエネルギー環境や地球環境の保全策に対する国民的意識の変化などから、地方自治体や民間事業者による施策展開や事業展開が図られてきております。地方自治体における施策展開としては、地域固有の資源を活用する自然エネルギーが、地域経済の活性化と持続可能な社会の転換を図る上で重要な要素であるとの視点から、自然エネルギーの利用等に関する条例化に取り組む自治体があらわれてまいりました。先進自治体において制定されている条例の主な骨子は、行政の役割として人材育成や自然エネルギー活用に対する支援等を初め、事業者の役割や住民の役割、そして自然エネルギーの普及啓発等についても規定いたしております。平成 12 年に北海道は「北海道省エネルギー・新エネルギー促進条例」を制定いたしましたが、道内の市町村では条例制定に至った事例はありません。また、全国的には、現時点において9都道県、17 市区町村において条例が制定されていると把握いたしております。本町では、平成 18 年度に平成 27 年を目標年とした「地域新エネルギービジョン」を策定し、このビジョンに基づいてエネルギー施策に取り組んでまいりましたが、中間期として平成 23 年度に計画の進捗状況等の検証を行ったところであります。この検証において、中間期での二酸化炭素の排出削減量は計画比 42.4%の達成状況にあり、また、自然エネルギーの導入状況では、住宅用太陽光発電で目標 400 戸に対して 104 戸、公共施設で目標5施設に対して3施設という実績でありました。現時点におきましては、住宅用で 334 件と大幅に増加し、住宅用以外の 10 キロワットを超える発電施設は 75 施設、特にメガソーラーと言われる 1,000 キロワットを超える発電施設は5施設で、太陽光発電件数総体で 409 件と大きく伸びており、一定の成果が上がっているものと認識いたしております。本町といたしましては、当面、本ビジョンの方向性に沿って新エネルギーへの対応を継続していく方針でありますが、地域自然エネルギー基本条例の制定については、今後、先進事例等を研究してまいりたいと考えております。以上で、増田議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 17番 増田武夫

それでは再質問させていただきます。この自然エネルギーの活用につきましては、私も平成 24 年6月議会、平成 25 年の 12 月議会にも質問させていただいております。今、最初の質問でもいたしましたように、この地球温暖化でありますとか、原発の問題などもありました関係で、この自然エネルギーをいかに活用していくかということが、社会的な大きな課題になっているというふうに思うわけであります。この2回の質問に対しましても、町長からは積極的な取り組みをしていきたいと、また担当部署については、今回組織機構の見直しの中で検討していくと、そういうことで今回の答弁の中にもその見直しの検討を約束されているわけでありますけれども、この自然エネルギーの活用につきましては、平成 23 年の8月に再生可能エネルギー特別措置法が成立いたしまして、太陽光発電で、1キロワットアワー42 円、現在、若干下がりまして、38 円ほどになっているわけでありますけれども、バイオマスガス発電につきましても、40.95 円ということで、こうした制度ができましてから、さらにこの取り組みが各地の自治体を中心とした取り組みとして広がっているところであります。こうした質問を通じて町も取り組みを強めてこられたというふうに思うわけですけれども、この間の取り組みについて、さらに答弁をお願いしたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

特にエネルギーの関係では、本町の場合は、メガソーラー関係の施設が大変他町村に比べても早く、しかも多い施設ができてきたのかなというのが一つあります。あるいは先ほどお話にありました新庁舎の建設の中でも、一部ではありますけれども、太陽光の活用、あるいは地下熱の活用というようなことが進めてきた主な内容であります。もちろん、先ほども申し上げましたように、これからの公共施設を整備していく中にあっても、その施設に合った自然エネルギーを取り入れていくことは、これは当然のことでありますし、大切なことだろうというふうに思っております。ただ一つ余り進んでないのは、いわゆるバイオガスの関係であります。これは地方のみならず、もともとは農業者の皆さんのところには帰属していくわけですけれども、農協ですとか関係機関、いろいろ協議はさせていただいておりますけれども、なかなか現実的にはバイオマスのエネルギーに取り組むというような方がいらっしゃらないのが現実かというふうに思います。もちろん、それに伴う町としての役割、あるいは町として果たすべき責務というのもあるのだろうと思いますけれども、これらは引き続き十分協議をした中で、進めていかなければならない問題だろうというふうに思っています。

再質問 17番 増田武夫

今もお答えの中で言われていますけれども、やはりこうした問題を取り組んでいく上での町の役割をしっかりと自覚して進める必要があるのではないかというふうに思うわけです。幸いにして十勝には先進的な取り組みを行っている事例が幾つかあります。一つは、今、バイオガスの関係、触れられましたけれども、士幌町のバイオガス発電の取り組みだというふうに思います。もう一つは、足寄町などを中心とする木質バイオの利用の関係、木質ペレットなどを中心とするこうした取り組みだというふうに思うわけですけれども、前回の質問でも強調したことでありますけれども、畜産も盛んな本町においては、バイオガスのこの取り組み、利用の取り組みが非常に大きな課題になるのではないか。やはり現在、多頭化が進むという中で、糞尿処理が非常に各農家にとっても大きな課題になっております。この糞尿処理対策にも大きな効果を発揮する。それから、この買取制度、固定価格買取制度が出てからなおさらでありますけれども、士幌町の例などでは、今、士幌町は主に個別型のバイオガスプラントが主でありまして、昨年も7基ほど稼働始めて、それまで3基あって、昨年4基、それまで3基で計7基ほど稼働しているわけでありますけれども、糞尿処理対策に役立つだけではなくて、売電収入が相当予想よりも多く得られておりまして、大体乳代収入の 12%が売電収入で得られていると。それから発電に伴う熱の利用も進んでいると。もちろん、前回の質問でも申し上げましたけれども、消化液の活用でありますとか、悪臭の解決の問題でありますとか、この取り組みによって一石何鳥もの効果が生まれるということで、これは町も中心になって、士幌町の場合は、農協が中心で町も協力しているという関係でありますけれども、ぜひともこれは本町でも進めていくことのできる大きな資源でないかというふうに思うのですよね。この士幌町の場合、主に経産牛 150 頭規模でも十分に間に合っていくと。そして、この買取制度ができてから国の補助などがなくなったという関係がありますけれども、しかし補助がなくてもそれだけの収益が上がっているというこういう実績もあるわけであります。それから、鹿追町は集約型、集中型のプラントでありますけれども、これもまた、これでいろいろな利点があるとは思うのですけれども、やはり士幌のようなやり方で進めていくのがいいのではないかというふうに思うわけなのですけれども、これもやはりきちんと音頭をとって進めていく役割をやっぱり町が担うべきではないかというふうに思います。それから足寄町の木質ペレット、この活用でありますけれども、畜産の資源は本当にたくさんあるわけですけれども、しかし本町におきましても、町有林とそれから民有林合わせて大体 9,000 ヘクタール以上あるわけです。足寄町のペレットの生産量は、現在 2011 年度で 612 トンということで、そんなに多くないわけですけれども、これを役場庁舎だとか保育所などに使っていると。町でつくりました地域新エネルギービジョンによりますと、こうした町の森林から出てまいります林地残材ですね、これが森林組合などを通じての調査によって、年間やはり 4,000 立方メートルの林地残材が生まれる。大体、木材全体の切り出す木材全体の2割程度の量でありますけれども、その程度の林地残材が生まれると。そうしますと、大体木質のカラマツなどの比重は 0.53 ぐらいですので、大体 2,000 トン近くの林地残材があると。これが全部集められないにしましても、相当量が確保できるのではないかというふうに思うのですよね。民生常任委員会で伊達市に行きましたときに、伊達市は、大滝と合併して、大体年間生産量が 1,500トンのペレット工場を持って、そして役場、それから保育所だとか、ほとんどの公共施設に活用しているということで、大体公共施設の利用で、300 トンぐらい年間使っているようであります。昨年の生産量が 1,400 トンということで、そういうことから考えましても、積極的にそういうものを活用するということになれば、十分本町にも資源があるのではないかということにも考えられるわけです。このように先進事例に学んで、そういうものを町を中心としてしっかりと活用していくという町の姿勢が重要になるのではないかと思いますけれどもいかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

今いろんな他町村の事例のお話がありました。鹿追町なんかも今回また一つ増設をするというようなことがありました。士幌町は町自体ではメガソーラーを実施している。そして、バイオの関係は、農家個人がというようなことであります。そういったいろいろな資源を活用した自然エネルギーというものは、これからも推進していかなければならないのだと、そのこと自体は、私はもちろんそうだというふうに思っておりますし、ただそれを我が町に持ってきたときに、どのようなことができるのかということを具体的に考えていかなければならないのだろうというふうに思います。木質ペレットの活用についても、今お話ありましたように林地残材を活用した中で、本当に町がやっていけるのかと。いわゆるどれだけ今お話があったような量をどう確保して、よく言われるのは、林地残材を町まで運ぶこと自体、運搬すること自体に多くの経費がかかって大変ではないかというようなご意見があったり、そうした木質ペレットは、いまだに町でストーブの購入補助なんかもしているわけですけれども、意外とまだ進んでいない、今、実情などもあって、なかなかどうすべきかというような方向性は出ていないわけでありますし、もう一つのバイオガスふん尿処理につきましては、お話ありましたように、もう士幌あるいは大樹でも始まりました。幕別町にあっても、実は農業者の皆さんの中でも町が声をかけてということもおっしゃられますし、町が主導的な役割を果たすということももちろん大事なのでしょうけれども、やはりそこに農業者や、あるいは農協の協力をいただいて進めていくことが必要なのだろうというふうに思っておりますし、私ども今まで全く手をつけなかったわけではなくて、農協なんかにもご相談を申し上げ、ご意見を伺ってきたという経緯もありますけれども、なかなか今、言ったように手を挙げていただく、やりたいというような方が現実的にはあらわれていないのが実情なものですから、これらについては、これからも引き続き協議をしていくことが大切であろうというふうに思っております。

再質問 17番 増田武夫

今、申し上げましたように、例えば足寄などの木質ペレットの活用につきましては、やはり町が中心となって、そこに民間の方々などを巻き込んで、一つの研究会などをつくるなどして進めていったという、そういう経験もあるわけでありまして、やはり町だけではできないと思うのです。やはり今、林地残材を持ってくるのに非常な労力が要るのだというお話もありましたけれども、これはその点では大きな経費がかかるかもしれないけれども、しかしそれが製品となって町内で使用されて、そしてまた林地残材の活用などにも循環していくことによって、それが大きな地域の経済の振興、地域の経済の発展に、循環型の経済を形成していく大きな力になっていくのだというふうに思うのです。古いちょっと資料ですけれども、2010 年のペレットの値段は、大体1キロ 44 円だったということであります。大体、灯油1リットルに対してペレット2キロが熱量としてつり合う、1リットルに対して2キロ。これが、だから今、灯油が 100 円以上するのでしょうか、100 円するとしましても、ペレットが若干上がっているにしても大体ペイする値段に、現在、販売されているペレットの値段はそんな状況だと、こういうことであります。そういうことになりますと、やはり林地残材だけを出すことを考えますと、これは大きな負担になるわけですけれども、それがやっぱり全体として回って地域経済に寄与するということを積極的に捉えて、本当は新庁舎の中にもペレットの燃料を使うような方向に行ってほしかったわけでありますけれども、今後の活用について、ぜひ考えていっていただきたいというふうに思います。1点目の質問でありますけれども、町の公共施設への自然エネルギーの活用であります。幕別町地域新エネルギービジョンを見させていただきますと、最後のこれから重点的にしていかなければならない重点施策として、その重点施策の4番目には、公共施設における新エネルギーの率先導入による啓発普及、これを図っていくのだと、こういうことをうたっているのです。その中には、公共施設の更新時には、率先的に新エネルギーを導入して、利用や運転のノウハウを得たり、発電、発熱量などを表示したりすることによって、町民や業者にも参考としてもらっていくのだというようなこともうたわれておりまして、やはりそういう方向でしっかりとやっていかなければならないと思うわけですけれども、その重点施策の1番目には、全庁的な新エネルギー推進体制を確立するのだと、このこともうたわれているわけなのです。やっぱり現在このような推進体制がしっかりととられていないのではないか、確立されていないのではないか、そう思うのですけれども、この新エネルギービジョンにうたわれた推進体制は、現在どのようになっているのか。もう平成 27 年で、この計画は最終年になっているわけですけれども、推進体制はどのようになっているのか、お聞かせください。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

推進体制ということでありますけれども、今も発令しておりますけれども、省エネ推進委員を発令させていただいて、いろんな場で省エネに当たってお話をさせていただきながらそういう作業は進めている状況にあります。ただ、お話しありましたように庁内的なそういう委員会ですとか、委員会も適宜開催はしていますけれども、積極的な庁舎外に出ての活動といったことについては、今、余り多くはされていないのが実情だと思いますけれども、その計画自体が 27 年をもって終わりますので、今後どのような方向へ進めていくか検討していかなければならないというふうには思っております。

再質問 17番 増田武夫

この社会的な要請としては、町の産業や雇用のためにも、また今、言った社会的な要請によっても新しいこの自然エネルギーをしっかりと活用していくことが大きな柱にもなっていくような課題だというふうに思うのです。そのことを、やはり 10 年近く前にもしっかりと体制をとってやっていくのだと、そういうこともうたっているわけなのですけれども、残念ながらそういうような状況にはないのだと思うのです。そのことを考えますと、やはり町のいろんな公共施設に対するこのエネルギーの活用、これから札内の支所の建てかえもあるわけですので、これは積極的に頑張っていっていただきたいと思いますし、また木質ペレットだけでなくて、町産の木材をしっかりと使っていくということも、地域の林業の活性化にとっては非常に大きな課題ではないかというふうに思いますので、ぜひ、そのことも含めてやっていっていただきたいというふうに思いますけれどもいかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

おっしゃられるとおりこれから整備しようとしている公共施設については、太陽光、あるいは今言う木質ペレット、いろんな手法を講じながら、その施設に合った自然エネルギーの活用に努めていかなければならないというふうに思っております。もちろん道産材を活用することについては、これは私どももいろんな施設をつくるたびに、これをお話しさせていただいておりますし、実はこれも昨年まででしたでしょうか、道の補助がありまして、古くはパークゴルフ場のクラブハウス、その後は札内南にあります学童保育、それから一番近くでは青葉の近隣センター、これら全部木で道産材の活用をさせていただきました。これは、非常に高い補助率で補助があったというようなことで、ところが最近なかなかその補助制度自体がもうなくなってきたというようなことで、変な話、庁舎でももっとつくることがいいのかなというときに、問題は高額になる。どうしても木材を使うことによって事業費が高額になるというような悩みも実はあるわけですけれども、もう木材を使う、道産材を活用すると、そのことの思いは、強いものは私どもも今も持っているつもりであります。

再質問 17番 増田武夫

そういう思いで、公共施設、これから取り組んでいただきたいと思います。2番目でありますけれども、庁内に専門部署をきちっと設けてくれと、そういうことは前から何回も取り上げてきたわけですけれども、特に 2011 年のあの大震災以来、やはり各地の自治体で、そうしたそれを積極的に取り上げられてやっていく体制がつくられつつあると。やっぱりそれは我が町もそうした問題をきちっと捉えて、先延ばしにしないでやっていく必要があるのではないかというふうに思います。例えば、愛知県の新城市、人口が4万 9,000 人、5万人ほどの町で、市でありますけれども 2011年3月 11 日に発生した震災と原発事故によって、エネルギーのあり方が大きな転換期を迎えているということで、地域エネルギー推進課を設置しましたということで、課まで設置してゲリラ豪雨など最近の気候における局地化、極端化の現象、地球温暖化が原因ではないかとも言われているという中でつくると。市では、こうした緊急の課題に対し、再生化のエネルギーの普及や省エネルギーなどの対策を速やかに進めていく必要があると考えて、地域エネルギー推進課を設置しましたと、ホームページに出ているのですけれども、再生可能エネルギーは、地域固有の資源なのだと、地域の資源なのだということで、今後、市民の皆さんや専門家と連携しながら市の地理的特性に合ったエネルギーについて調査・研究を進めて、そしてやっていくのだということをうたっています。私、何年か前に高知県の檮原町に視察に行ったのですけれども、ここにもしっかりとエネルギーの担当課を設けて、ここはエネルギーの地産地消で 100%を超えているわけですけれども、そこがメガソーラーだとか風力発電だとかというのが、最初の質問でも言いましたように外の資本で幕別町に設置されても、せいぜい固定資産税が入るぐらいで、その利益というのは、全部外に持っていかれるわけでありますけれども、檮原では風力発電、自分の町で風力発電、大きなあれを2基つくって、その利益を太陽光発電だとかいろんな補助などに使って、全体としてエネルギーを 100%自給していると。こういうことも行われているわけですけれども、これらの先進的な自治体は、やはり庁内にしっかりと課なり部署を設けて、そしてそこが積極的にそうしたものを進めていくと、このことが先進的な取り組みにつながっていくと、そういうふうに思うわけで、やはりたびたび申し上げておりますけれども、これは今、企業誘致などにも力を入れているわけですけれども、なかなかそういうものも実を結ばない。それよりもと言いますか、一方でやっぱりこういうエネルギーの地産地消の取り組みを行うことによって、足寄などでも、わずかと言ったらちょっと失礼ですけれども、六百何トンの木質ペレットの製造によって、それに関連する雇用がすごくふえていると、そういうことも言われておりますし、そういうことを考えますと、やはり我が町での自然エネルギーの活用が、そうした専門部署を設けて、町が核となって積極的に進めていくべきだというふうに思いますけれども、その取り組みを早めるつもりはないかどうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほどもお話しさせていただきましたけれども、本年行革の中で、組織機構の見直し部会を立ち上げて、今スタートしたばかりでありますけれども、その中で、十分取り上げていただいて検討させていただきたいと思います。特に、今は町民課がエネルギー関係の担当をしているわけですけれども、しかしバイオになってくると、どうしても経済、農林課だとか経済部にまたがってくると、そういったことの統一性がとれるような体制もやはりこれは考えなければならないのかなという思いもありますし、今、申し上げたように鹿追ですとか士幌だとか、そういったところも現実に、どのような職員の体制、機構、組織になっているのか、そういったことも検討させていただければというふうに思いますので、部会の中で十分協議をさせていただきたいというふうに思います。

再質問 17番 増田武夫

やはり専門的にそれを扱う部署、今、言われましたようにいろんなことにまたがっているわけですので、やはりしっかりそれをまとめて専門でそれを担当する部署が、どうしても推進の上では必要だと思いますので、そうした検討を早めていただきたいというふうに思います。3番目でありますけれども、幕別町地域自然エネルギー基本条例をつくってほしいという問題であります。たびたび申し上げておりますように、いろんなバイオも含めて、自然エネルギーは地域固有の資源なのだと。やっぱりそれが地域で、地域の人々によって活用されて、初めて地域の活力になっていくのだと、そういうことからこの自然エネルギー基本条例というものをどこでもと言いますか、町の調査でも何カ所かに、9都道府県、17 市区町村に生まれているわけですよね。それらを見てみますと、やはり町の役割、業者の役割、町民の役割などをしっかりと位置づけて、その地域で太陽光なりバイオなり、そういうものを活用していく、そういう規定といいますか、視点をそれに込めましてつくられているわけです。やはり、そういうものをつくることによって、町の姿勢も定まってまいりますし、取り組みが本格的に進んでいくのではないかと、そのように思うわけです。例えば、滋賀県湖南市などの条例の理念を見ますと、「市や事業者及び市民は相互に協力して自然エネルギーの積極的な活用に努めるものとする」と。「地域の自然エネルギーは、地域固有の資源であり、経済性に配慮しつつ活用を図るものとする」と。「地域の自然エネルギーは、地域に根ざした主体が地域の発展につながるように活用をするものとする」と。「地域の自然エネルギーの活用に当たっては、持続性のある活用に努め、公平性及び他者への影響に十分配慮するものとする」というような条例の理念を盛り込んで、しっかりと制定され、それを市の人々みんながそれに基づいて意識的に取り組みを進めているという状況であるようでありますけれども、ぜひ基本条例をつくっていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

お話ありました基本条例、これからどんどんふえていく可能性はあるのだろうというふうに私も思っております。ただ、今、先ほど来、申し上げておりますように平成 18 年にスタートした地域ビジョンが 27 年で、今、終わることになります。これをこの後どういう形に持っていくのか、新たなビジョンの策定につながるのか、あるいは今お話ありましたように条例等の制定にも基づいて、新たな施策、あるいは計画を立ち上げていくのか、そういったことも含めながら、これから検討していかなければならない。特に、27 年で終わったビジョンの検証ということが、一つは大事になってくるのだろうというふうに思いますけれども、それらも含めながら十分検討をさせていただきたいというふうに思います。

再質問 17番 増田武夫

先ほども申し上げましたけれども、地域の自然エネルギーは、やっぱり地域で活用していくと。やっぱり最初に申し上げましたように大きな資本が来て、例えばメガソーラーなりを本町につくっても、その利益の大半は外に出ていってしまうという、そういう関係にあります。やはり、町の自然エネルギー、大切なエネルギー、太陽光、それからバイオガス、それから木質のバイオの問題、こういうものも含めて、しっかりと活用していく体制を町が中心になってつくっていただきたいと、そのことを申し上げて質問を終わります。

出典:幕別町議会 平成26年第2回定例会 2014年6月11日 議事録 PDF(80ページ) 間違いを知らせる