幕別町議会 平成26年第4回定例会 2014年12月10日
「『幕別町非核平和宣言30年』にふさわしい平和なまちづくりについて
2014年12月10日、幕別町議会の一般質問で、増田武夫議員が質問し、町長 岡田和夫、教育長 飯田晴義が答弁しました。
- 質問者
- 増田武夫 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫、教育長 飯田晴義
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 増田武夫
通告に従いまして、質問させていただきます。まず1点目であります。「『幕別町非核平和宣言 30 年』にふさわしい平和なまちづくりについて」であります。「幕別町平和非核宣言」は、昭和 60 年(1985 年)12 月 23 日に決議され、来年度は決議 30 年の節目の年となります。決議では、「ここに幕別町は、恒久平和を願い、幸せな町民生活を守る決意を表明し、核兵器の全面禁止を求め、当町議会は、『幕別町平和非核宣言』の決議を行うものである」と結び、幸せな町民生活を守るために恒久平和と核兵器全面禁止を求めております。平成 21 年9月には、前年の私の一般質問に答えて、平和首長会議に参加、加盟いたしました。町長は、加盟に当たって、「『唯一の被爆国として、核兵器におる悲劇を二度と繰り返してはならない』ということを他の市町村とともに訴えいくことは重要である」として、核兵器廃絶に向けた取り組みを継続していきたいと述べられております。我が国が被爆してから 70 年にならんとしておりますけれども、いまだに大量の核兵器が存在し、人類を脅かしております。また、福島第一原発事故によって、我が国は第5福竜丸の被爆に続いて、3回目の放射能の脅威にさらされ、原発も人類と共存できないものであることが現実のものとして証明されました。恒久平和と核兵器の全面禁止を決議している「宣言」の 30 周年を迎える来年度には、次のような取り組みを求めたいと考えます。1、政府は、「集団的自衛権の行使容認」を閣議決定し、来年度にも自衛隊法などの国内法を整備して、海外に出かけての武力行使、すなわち戦争を可能にしようとしております。恒久平和を希求して定められた日本国憲法第9条を、一内閣の解釈で 180 度変えることは、我が町の「宣言」の精神にも反するものであります。町長として、「集団的自衛権の行使容認」に反対の態度を明確にすべきと思うがどうか。また、「核」の脅威を後の世代に押しつけることのないよう、再生可能エネルギーの活用に力を入れて、「原発ゼロ」の社会をつくる立場も明確にすべきと思うが、いかがかお答え願いたい。2番目、2015 年は国連の NPT(核不拡散条約)再検討会議が開かれる年であり、核兵器禁止条約の締結を求める広範な声を届けるさまざまな取り組みが行われます。十勝からも国連に代表団が送られる運びとなっております。また、毎年開かれる原水爆禁止世界大会には、自治体として代表を送っているところもあります。宣言をしている町として、積極的な対応を求めたいと思いますが、いかがでしょうか。3番目、「宣言」30 年の節目の年にふさわしい「恒久平和」「核兵器の全面禁止」の思いを町民と共有できる取り組みを行うべきと思うが、どうかお伺います。次に2番目、「豊かな人間形成のため、学校教育の充実を図ることについて」であります。将来の社会をしょって立つ子どもたちの教育は、最も大きい政治としての使命であり、責任のある重要な役割であります。しかるに、日本政府はその責務を果たしておらず、GDP に占める教育予算は、OECD 参加 34 カ国平均の 70%以下となっており、連続最下位という先進国として恥ずかしい状態を続けています。我が国は、少子化、核家族化が進み、次の世代に伝統文化やしきたり、食文化などが継承されにくい上、携帯電話、パソコンなどの普及によって、人と人との関係が築きにくく、人格形成の難しい社会状況が進行しております。そのため政府の行おうとしている学校教育のあり方を検証し、国・道への改善を求めると同時に、町としても足らざるところを最大限補完するなど、社会の宝である子どもたちの健やかな成長を促進する努力が必要であると考えます。財務省は、35 人学級がいじめの削減に成果を上げていないなどとして、40 人学級に戻すことを求めて、予算の削減を打ち出し、時代錯誤も甚だしいと批判を浴びております。長野県では、「一人一人の理解度や興味関心を踏まえたきめ細かな学習指導のため、小中学校の少人数学級制を着実に推進する」として、平成 26 年度から全学年で 30 人規模学級を実施し、着実に教育効果が上がっているとしております。そこで、我が町の教育の充実のために、次の点についてお伺いいたします。1、30 人から 35 人以下学級実現の努力を。現代社会の中で困難を抱えている児童生徒の成長にとって、少人数学級が望ましいことは明らかでありますが、なかなか進んでおりません。幕別町の取り組みと国・道への働きかけについて伺います。2番目、栄養教諭の配置について。朝食をとらない児童が増加するなどの状況もある中、食育の重要性が高まっております。本町の栄養教諭の配置が進んでおりませんが、子どもの「食」の現状を考えると、道に強く要請すると同時に独自にでも配置を進めるべきと思うがどうでしょうか。3番目、学校図書館の充実についてであります。各学校図書の蔵書数達成率は年々高くなっておりますが、さらに充実することが望まれます。司書教諭、学校司書の配置の現状はどうなっているか。専任、専門、正規の学校司書を置くべきと思うがどうか。4番目、小中学校における非正規職員の実態と正職員化について町の努力について伺いたい。以上であります。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
増田議員のご質問にお答えいたします。初めに、「幕別町非核平和宣言 30 年にふさわしい平和なまちづくりについて」であります。本町は、昭和 60 年 12 月に、「世界で唯一の被爆国として、悲惨な被害を二度と繰り返してはならず、非核三原則を完全に守り、美しい郷土の自然と豊かな文化を守り、平和な未来を子どもたちに引き継ぐ」とした「平和非核宣言」を決議し、この精神のもと毎年、平和活動を実施いたしているところであります。ご質問の1点目、「集団的自衛権行使容認へ反対の態度を示すことと再生可能エネルギーの活用について」であります。政府は本年7月、集団的自衛権の行使を容認するための憲法解釈を変更する旨の閣議決定を行いました。憲法解釈の変更に関し、「現行憲法の基本的な考え方は今回の閣議決定でも何ら変わらない。海外派兵も一般に許されないとする従来の原則も全く変わらない」としながらも、自衛権の発動の要件が緩和されたものであり、戦後日本の安全保障政策の大きな転換点であると理解いたしております。集団的自衛権の行使につきましては、さまざまな意見があろうかと思いますが、外交関係を処理することは内閣の専権事項であり、こうした権限の及ばない事項に関し、町長として個人的な見解を明らかにすることは差し控えたいというふうに思いますのでご理解いただきたいと思います。また、エネルギーを原子力発電に頼らず、再生可能エネルギーの活用に力を入れることにつきましては、基本的にエネルギーに関する政策は、国が責任を持ち安全かつ安定的に供給する体制等を講じるべきものと認識いたしております。現在、国では福島原発事故を踏まえ「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」を制定するなど、環境負荷の少ないエネルギーの活用を図ることとしており、長期的には原子力発電に過度に依存しない社会につながるものであると考えております。エネルギーを安定的に供給することは、経済面のみならず社会全体にわたり重要でありますことから、その供給体制の枠組みをどのように構築するか、またその中で再生可能エネルギーを将来にわたってどのように位置づけするかが大切であろうと考えております。ご質問の2点目、「NPT 再検討会議と原水爆禁止世界大会への積極的な対応について」であります。町といたしましてはこれまで原水爆禁止国民平和大行進活動や原水爆禁止世界大会への参加などの民間レベルでの活動に対しまして、側面的な支援をさせていただいてまいりました。前段申し上げましたとおり、「唯一の被爆国として核兵器による悲劇を二度と繰り返してはならない」という思いは揺るぎないものであり、今後も変わるものではありません。今後も広報紙やホームページを活用した啓蒙活動を進めるとともに、国や道、そして平和首長会議の活動と協調を図りながら、町民の皆さんと思いを共有し、平和事業を進めてまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「『恒久平和』、『核兵器の全面禁止』の思いを町民と共有する取り組みについて」であります。平和に関する事業といたしましては、これまで平和非核宣言の看板の設置や平和を願う千羽鶴を町民から募集し、終戦記念日に合わせて、広島平和文化センターと長崎原爆資料館へ寄贈し、広島では「原爆の子の像」に、長崎では「原爆資料館内」に捧げていただいております。また、原爆パネル展や被爆者の講演会の開催など平和事業を通して核兵器の廃絶、平和の大切さを発信することに取り組んでまいりました。一方、町民の皆さんの独自の活動として、「平和の鐘」の意味合いをもって、8月6日と8月9日にお寺の鐘を鳴らされているというお話もお伺いいたしております。「宣言」から 30 周年に向けての取り組みについてでありますが、平成 27 年には、日本の被爆 70周年という大きな節目を迎えます。平和非核宣言の原点に立ち返り、継続して実施している平和事業に加えて、理解を深める記事の広報誌への掲載や小中学生への平和に関する標語・ポスターの募集、映画上映会などの事業も考えられますことから、平成 27 年に向けて、現在、検討を進めているところであります。町といたしましては、今後もさまざまな平和事業を通して、町民の皆さんと一緒に平和の尊さを考える機会をつくってまいりたいと考えております。以上で、増田議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。
答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)
増田議員のご質問にお答えいたします。「豊かな人間形成のため、学校教育の充実を図ることについて」であります。国におきましては、現在、新年度予算の編成作業中でありますが、文部科学省は、平成 27 年度予算概算要求の中で、「社会を生き抜く力の養成」をするため、教育再生の実行に向けた教職員指導体制の整備を掲げているところであります。これは、「小中学校における教育の質の向上を実現するため、これまでの少人数教育や指導力向上への取り組みを踏まえ、きめ細かな整備を図っていくことが重要」とし、「学校を取り巻く環境が複雑化・困難化するとともに、さまざまな教育課題への対応を迫られる中、教員が授業など子どもへの指導により専念できるようにするためにも、教員に加えて多様な専門性を持つスタッフを配置し、一つのチームとして学校の教育力を最大化」することを課題として挙げ、これらを踏まえた、「10 カ年の新たな教職員定数改善計画(案)」を策定し、教員の質と数の一体的な強化を進めることとしており、その初年度分として教育の質の向上やチーム学校の推進等に必要な 2,760 人の定数改善に要する経費を要求しております。ご質問の1点目、「30 人から 35 人以下学級実現の努力を」についてであります。少人数学級につきましては、受け持つ児童数が少ないことから、担任が一人一人の児童生徒に目配りができる利点があり、学校教育の質の向上やいじめ問題などに適切に対応することができるほか、特に小学校入学後、学校生活になじめない、いわゆる「小1プロブレム」に細やかに対処できる効果的な学級編制であると考えております。北海道におきましては、小学校低学年における基本的な生活習慣や学習に関する基礎・基本の確実な定着と学校生活の円滑な適応などを図ることを目的として、平成 16 年度に小学校第1学年において2学級以上で1学級当たりの児童数が 35 人を超える学校を対象に少人数学級実践研究事業が始まり、17 年度からは小学校第2学年を加え、18 年度からは、初等教育から中等教育へ継続する学習のための基礎学力の向上を図るため、中学校第1学年を対象学年としたところであります。その後、小学校第1学年につきましては、平成 23 年度から法改正により国の制度となりましたことから、道は、小学校第2学年と中学校第1学年を対象学年として事業を継続し、24 年度からは、小学校第2学年について1学級の学校も対象とし、35 人以下の少人数学級編制がされております。本町におきましては、道の少人数学級実践研究事業を活用しつつ、さらにきめ細かな教育を進めるために、毎年、学校の意向を踏まえながら、指導方法工夫改善、児童生徒支援、ことばの教室に係る通級指導や学校事務加配などの加配措置を受けているところであり、本年度は小中学校5校におきまして 12 人の教職員が加配されております。さらに、町費により小中学校の 11 校におきまして、特別支援教育支援員を 39 人配置しているところであります。小中学校の全学年における少人数学級の完全実施につきましては、以前から全国市町村教育委員会連合会を通して、国に対し「通常学級の少人数化(30 人学級)」について、要望を続けているところであり、引き続き国に強く要望してまいりたいと考えているところであります。ご質問の2点目、「栄養教諭の配置について」であります。本年4月に実施されました平成 26 年度全国学力・学習状況調査の生活習慣や学習環境に関する質問紙調査において、「朝食を毎日食べている」と答えた本町の児童生徒の割合は9割を超えましたが、25 年度の調査結果と比較すると、小学校第6学年では 2.7 ポイント減少するという結果になっております。このような朝食欠食などの食生活の乱れや偏った栄養摂取など、子どもたちの健康を取り巻く問題が深刻化しておりますことから、正しい食習慣が身につくよう食育に取り組んでいくことが重要であると考え、糠内小、明倫小、忠類小、糠内中、忠類中におきましては、栄養教諭が総合学習、家庭科などでの食育指導を初め、給食時間におきましても栄養指導を行っているところであります。また、幕別・札内地区につきましては、昨年度から幕別・白人・札内南・札内北の各小学校におきまして、農協青年部のご協力により、各小学校の3年生から5年生までの学年において、社会科や総合的な学習の授業で、バレイショ、ビート、ナガイモなどの播種から収穫までを学び、また農協青年部の方々と一緒に給食を食べながら食材となっている幕別町の農産物や農作業への理解を深めたところであります。本年度におきましては、農協青年部によるナガイモ掘りや牛舎見学などの体験学習を行っているほか、外部講師を招いた食育授業を展開しているところであります。さらに、各学校におきましては、朝食を欠食しないよう児童生徒に対しまして食育授業や給食の時間におきまして指導をしているほか、学校だよりや学校給食だよりにて、保護者に対し、朝ご飯の大切さを周知しているところであります。ご質問の栄養教諭につきましては、平成 25 年度から忠類小学校に配置いたしましたが、幕別地区につきましては、幕別学校給食センターに配置されております2名の学校栄養職員は、1日当たり約2,800 食を調理するための調理指導や衛生管理などの業務に多くの時間が割かれており、栄養教諭の配置に至っていないのが現状であります。このため、以前から道教委に対し、幕別学校給食センターの道費負担学校栄養職員の増員要望を行ってきたところでありますが、定数増は難しい状況にありますことから、平成 28 年度に任用がえによる栄養教諭1人の配置が可能となるよう、幕別学校給食センターの衛生管理・調理体制の整備に努めてまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「学校図書館の充実について」であります。初めに、町内の小中学校において整備すべき蔵書数につきましては、文部科学省が平成5年3月に定めました「学校図書館図書標準」に基づき算出される標準量を目標にしているところでありますが、本年5月1日現在における町内学校の平均達成率は、標準量に対し小学校で 83.8%、中学校で 92.0%となっており、昨年度より小学校で 1.0 ポイント、中学校で 2.7 ポイントの増となっております。次に、学校図書館の司書教諭、学校司書の配置についてでありますが、学校図書館法の規定により、「12 学級以上の学校には、学校図書館の専門的職務を掌らせるため、司書教諭を置かなければならない」とされており、司書教諭は、司書教諭の講習を修了した主幹教諭、指導教諭、または教諭をもって充てなければならないとされております。本町におきましては、司書教諭が必置とされる 12 学級以上の学校は、小学校で幕別小、白人小、札内南小、札内北小の4校、中学校では札内中、札内東中の2校であり、いずれの学校にも司書教諭が配置されておりますが、学校司書の配置には至っておりません。学校司書につきましては、来年4月1日施行の改正学校図書館法に初めて位置づけられた職であり、想定される業務としては、図書の整理・選定、利用者の質問・要望に応えることなどを通して、学校図書館の利用促進を図ることにあると考えられます。現在、各学校におきましては、司書教諭や学校図書館の運営を担当する校内組織による図書の選定・収集や読書活動の指導を初め、町の図書館職員の助言、支援による学校図書館の書架の整理や蔵書の配置がえを行うなど、学校司書の役割を含め、学校全体で児童生徒の読書意欲の向上、利用促進に向けた取り組みを行っているところでありますので、当面は現行の取り組みを見定めてまいりたいと考えております。ご質問の4点目、「小中学校における非正規職員の実態と正職員化の努力について」であります。非正規教職員の実態につきましては、本年 11 月末現在、町内の小中学校には 314 人の教職員が在籍しており、その内訳は道費負担の正規教職員が 248 人、道費負担の代替教諭、期限付教諭、非常勤講師といった臨時的任用職員が 20 人、町費の臨時的任用職員として特別支援教育支援員 39 人、事務補助員7人となっております。これら臨時的任用職員のうち、道費負担の代替教諭につきましては、産休または育休教諭の代替として、期限付教諭は、年度当初あるいは途中における学級増などに対応するため、また非常勤講師は、TT や専科授業の担当として配置されておりますので、継続的な配置とはならないものであります。また、町費の臨時的任用職員につきましては、支援を必要とする児童生徒数が毎年増減することにより特別支援教育支援員の配置数の増減があること、また事務補助員につきましても、各年度の学級数によって配置数が増減いたしますことから、現在の雇用形態で対応してまいりたいと考えております。以上で、増田議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。
再質問 17番 増田武夫
それでは、再質問させていただきます。幕別町平和非核宣言、それから 30 年余りがたつわけでありますけれども、これを読み返してみましても、非常に格調の高い宣言だというふうに思います。この中には恒久平和と、それから核廃絶と、この二つの内容が含まれているわけでありますけれども、最近の政治の状況を見ておりますと、どちらも非常に危うい状況になっているというふうに思うわけです。昨年の 12 月には特定秘密保護法が強行されまして、そしてこれもまた憲法で保障されております知る権利、基本的人権を侵していくような非常に大変な法律が強行されたわけです。ことしの7月には、ご承知のように憲法解釈を 180 度変えて、集団的自衛権の行使容認をしていくと、そういう重大な閣議決定を行ったわけでありますけれども、町長の答弁の中で、この集団的自衛権の行使については、外交関係を処理するということで、内閣の専権事項だと、このように言っているわけでありますけれども、しかしこの憲法の解釈を 180 度変えて、そして一内閣のもとで解釈を変えていくということが、これは内閣の専権事項でも何でもないのです。近代社会は、立憲主義のもとで成り立っていると言われているわけであります。立憲主義、憲法が権力者を縛ると。やっぱり憲法は、国民を縛るものではなくて権力者、その権力を握った者を縛る、そして国民の権利などを保障していくというのが、この憲法であります。その憲法の解釈を一内閣が180 度変えてしまうなどということは、これはあってはならないことであります。憲法9条は、申すまでもなく戦争の放棄と、それから交戦権を否定し、軍隊を持たないと、こういうことをきちっと宣言しているわけでありますけれども、そのことによって、これまでの歴代の政府は、集団的自衛権の行使は憲法9条があるからできないのだと、こうしていたものを 180 度転換してしまったわけで、これはやはり内閣の専権事項でも何でもないわけであります。憲法の 99 条では、国務大臣を初め、公務員、地方の議員もそうでありますけれども、これは憲法を尊重し、擁護する義務を負っているわけです。そのことから言えば、やはり町長も地方自治を担う幕別町の最高責任者として、やはりこの幕別町の宣言、平和非核宣言にあるその恒久平和であり、核廃絶のために、やはりきちんと態度を表明して、そしてこの宣言を守っていく必要があるのではないか、そのように思うわけで、ここで言われているように権限の及ばない町長として個人的な見解を明らかにすることは差し控えたいと、このように言っているわけでありますけれども、憲法を守らなければならない、遵守しなければならない幕別町の自治体の長として、やはりきちんと態度を表明していくべきではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
日本国憲法を守るあるいは尊重する、そして非核宣言のもとで我々は戦争を二度と起こさない、平和を守る、そういった趣旨をこれは守っていくと、そのこと自体に何ら私は変わることはないのだろうというふうに思います。ただ、今言われている集団自衛権の問題がどうだとか憲法改正がどうだとか、いろんなことが今世間の中で、あるいは政治の中で動いているわけですから、そういったこと一つ一つに対して私の立場でよし、悪し、あるいは認めるべきだ認めないべきだというようなことを申し上げるべきではないのかな、そういう思いで申し上げたことであって、憲法を尊重するとかそういったことと、直接、私は結びつけて申し上げている意味はないということで、ご理解いただきたいというふうに思います。
再質問 17番 増田武夫
我々もそうでありますし、町の職員もそうでありますけれども、憲法をやっぱり守っていかなければならない義務があるわけです。そうした中で、やはり一内閣がそうした憲法解釈を 180 度変えるということに、やはり異議を唱えていく責任もあるのではないかと、そのように思うわけです。この解釈で憲法を変えることについては、多くの方々が意見を述べているわけでありますけれども、例えば憲法を変えるべきだと主張してきた慶応大学の小林節名誉教授は、やはりこうした形で憲法を解釈で変えてしまうことは、許してはならないという立場を表明しているわけであります。それだけではなくて、昨年の 12 月に強行された秘密保護法については、我が議会も撤回すべきだという意見書を上げたところなわけでありますけれども、そうした一連の動きの中で、やはり戦前のような社会になるのではないかというおそれを我々は持つわけでありますけれども、こうしたことについては、非常に過去の歴史にも学んでいかなければならないというふうに思うわけですけれども、例えば 1941 年に起きました宮澤・レーン事件というのがあるわけですけれども、これは太平洋戦争が始まるときに軍機保護法で逮捕されて、戦後すぐ結核その他で獄中のあれで亡くなったわけですけれども、これもやはり当時根室にあった飛行場、これはもうその何年も前から絵はがきになったりいろいろして存在はもう明らかであった飛行場でありますけれども、そのことを外国レーン夫妻教授が北大に勤めていたその方に話したということで逮捕され、そして拷問などを受けて、そして獄中で結核などになって戦後すぐに亡くなってしまったのですけれども、こうした国民の目、耳、口を塞ぐという軍機保護法ですけれども、それと同じ類いの機密保護法を強行して、そしてこの7月には集団的自衛権だということで、来年の一斉地方選挙の後には自衛隊法その他を変えて、いよいよ自衛隊が海外に出て、戦争をできるような状態にするわけです。政府は何も変わらないのだと、この答弁の中にもありますけれども、政府は何も変えたわけではないと言いますけれども、そうした何も変えないのであれば、集団的自衛権の行使容認などしていく必要ないわけで、そうした点でやはりきちんと言うべきところでは、町として町民の平和な生活を守るために、言うべきところは言うべきではないかというふうに思うわけです。と同時に、原発の全面禁止についてでありますけれども、我が町も平和首長会議に参加することになったわけですけれども、この平和首長会議では、私たちの町が参加したときには 2009 年9月には388 自治体、自治体全体の 21.6%の加盟でありましたが、現在は 1,741 自治体のうち 1,530 自治体、87.9%が加盟する団体になりまして、外国では 160 の国と地域から 6,435 都市が参加しております。ここの掲げております一番大きな課題が、核兵器禁止条約の交渉開始を求める署名を、この平和首長会議が中心になってやっておりまして、12 月1日現在 117 万 2,200 筆が集まって、これを国連に提出していると、こういうことで、NPT 再検討会議に向けて運動を強めております。そういうこともありまして、やはり核兵器廃絶に向けての取り組みをさらに強めなければならない。そうした首長会議に参加している町としてぜひ強めていってほしいと思いますけれども、核兵器と原子力発電の関係というのは、本当に同じ核だということで、これはテロの対象にもなりますし、一旦その事故を起こしますと、核兵器が爆発したと同じような、今、東北の状態も収束できない状態で、無害にできる技術も方法もない中での原子力であります。そうした意味では、やはり私たちの町の宣言の精神からいっても、原発は廃絶に向けて努力していくと。そして、我が町も自然エネルギーなどを活用しながら原発ゼロの社会を求めていくことが、この宣言に沿った道ではないかというふうに思いますけれども、そうしたことももっと積極的に発言していってほしいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほどの自衛権の問題も、なぜ自衛権行使を認めるのであれば、それは憲法が認めるのであればいいのだけれども、憲法の範囲の中で自衛権行使を認めることがおかしいのだと、そのような意見もある、いろんなことがあるのだろうと思いますし、おっしゃられるように私どもは憲法を守ると、その趣旨はそんなに変わるものではないというふうには思っております。原発の問題も、おっしゃるとおり原発があったほうがいいか、ないほうがいいかといったら、大抵の人はないほうがいいというのは多いのだろうと思うのです。ただ、なければ困る人、あるいは今ないと困るという現実にもあるのだろうというふうに思います。したがいまして、私どもはそうした原発を含めたいわゆるエネルギー問題全体の中で、原発をどうあるべきかを判断していく必要があるのだろうというふうに思いますし、おっしゃるとおり、これからは自然エネルギーといったところがどんどん普及されて、原発に頼らなくても日本のエネルギーが充足できる、そういうことが可能になるような努力はしていかなければならないのだろうというふうには思っておりますけれども、ただ、現実の問題の中で、私どもが今すぐ原発をやめれとか、すぐ再稼働反対だ、そういうことは十分論議が必要でないかなという思いでおります。
再質問 17番 増田武夫
この我が町の平和非核宣言、この精神をしっかり実現していく立場に立つということであれば、やはり原発も原爆もやはり人類との共存はできない危険なものでありますので、ぜひともそういうものを一日も早く廃絶していくと、原発は再稼働しないでもう廃炉にしていくという、そういう姿勢を持つことが、この宣言に私たちの宣言に沿った道だというふうに思いますので、引き続きそのことを求めていきたいと思いますし、町長もその立場で努力されるよう強く要請したいというふうに思います。次に、この 30 周年に、2番目に NPT 再検討会議だとか原発の世界大会などには町にも協力していただきまして、さまざまな運動に取り組んでおられることは評価しておりますし、感謝しているところでありますけれども、こうした核兵器の禁止のために、各自治体がいろいろな取り組みをしているわけであります。先ほども言いました平和首長会議のその加盟の市町村などを見ましても、例えば兵庫県の西宮市では、平成 25 年が平和非核都市宣言 30 周年だったということで、30 周年の記念事業を行っております。その中にはさまざまな取り組みが行われていますが、平和灯ろう流し、親子広島バスツアー、30 周年記念誌の発行、平和の集いの開催、戦場カメラマン渡部陽一写真展、啓発看板の新たな設置というような 30 周年の記念事業を行っております。答弁の中にも、さまざまな取り組みを検討されておられるということで、期待しているところでありますけれども、そうした内容を充実されて、そして町民の心に残るような、町民の参加が多く得られるような取り組みをぜひ充実させていただきたいと思います。また、福岡県の筑前町では、平和のメッセージコンテストの作品募集を全国に募りまして、そして3,467 作品の応募があったというようなこともありまして、こうした独自の取り組みも行われているようであります。そうした点で、答弁の中でいろいろ述べられておりますけれども、さらなる充実した記念事業にしていただきたいと思いますけれども、もう一度お願いします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
30 周年を迎えるというようなことで、いろんなことを今検討させていただいておりますし、ちょうど予算の編成に向かっての時期でもありますので、それらの中にも反映できるように十分検討させていただきたいというふうに思います。
再質問 17番 増田武夫
そういうことで、今、前段でも申し上げましたけれども、大変な原発、原爆の問題にしましても、秘密保護法その他の戦争への準備の問題にいたしましても、非常に重要な段階にありますので、ぜひ町も先頭に立ってさまざまな取り組みをしていただきたいと、そのように思います。次に移りたいと思います。次に、教育委員会に質問した点であります。豊かな人間形成のために、学校教育の充実を図るということであります。教育が子どもの成長にとってまた日本の将来にとって、非常に大きな位置を占めていることは申すまでもないわけであります。質問でも申し上げましたけれども、非常に子育ての難しい状況が進行しているということで、自治体としての取り組みも非常に大きな役割が求められているというふうに思います。まず、少人数学級の実現でありますけれども、この質問の中でも申し上げましたけれども、長野県での取り組みが非常に目につくわけであります。長野県での取り組みは、全学年で 30 人規模学級といっておりまして、以下学級ということではないのですけれども、だから 30 人、基準が 35 人というようなことで行われているようでありまして、その予算措置を県自身が行っているということであります。長野県教育委員会そのものが調査して発表しているところによりますと、30 人規模学級ということで、35 人以上の学級もまだ残っているわけでありますけれども、35 人を超えたクラスと 35 人以下クラスでまとめた統計が出されておりまして、生徒 1,000 人当たりの不登校の数、35 人を超えるクラスでは 31.6 人でありましたものが、35 人以下クラスでは 27.4 人だと。この有意な差が出ております。これは県全体の統計でありますので、非常に調査数も多いようでありまして、やはりこの点でも少人数学級がそうしたことに与えるいい影響というのがここでも見てとれるわけです。学力テストの点数もちょっと比較しているのですが、国語では、超えたクラスが 151.3 点だったのに対して、35 人以下クラスでは 154.2 点と3点余りの差がついていると。数学でも同様に3点程度の差がついていると。これはそうしたことを県の教育委員会が発表しておるわけですけれども、そうした点で、教育長も少人数学級のいい点は認めておられるわけでありますけれども、残念ながら財務省が戻すというようなことを言い出すというような逆向きの動きもあるわけです。そうした点で、教育委員会がそういうことではないのだと、やはり少人数学級をもっと進める必要があるというようなことを強く発信していく必要があると思いますけれども、その点ではいかがでしょうか。
答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)
増田議員おっしゃるように、少人数学級の効果というのは確かに認められるものだというふうに思います。ただ、これはやはり一つの市町村、町がやるのではなくて、これはまずは国がやるべきだというふうに思います。現状は国においては小学校1年生のみ、道が小学校2年生と中学校1年生でやってるわけでありまして、これはやっぱり全国的にそういった方向に行くことが一番大事だろうというふうに思っておりますので、私どもとしては全国市町村教育委員会連合会として、国に対して要望していくということで、引き続き要望してまいりたいというふうに思っております。
再質問 17番 増田武夫
強く求めていっていただきたいと思います。本町でもいろんな形で、例えば特別教育支援員の 39 人配置するでありますとか、道のちょっと進んだあれにさらに後押しするようなことも行われているわけでありますけれども、そうした点もなかなか、国は本当であれば1年ずつ 35 人学級に移行していくというような方針を立てていたわけでありますけれども、それがとまってしまって、逆の方向にも行きかねないようなことも言い出すというようなこういう事態になりますと、やはり町村からの、市町村からのそうした突き上げも、どうしても必要になってくるのではないかというふうに思います。そうした点で、長野県でのその取り組みに見られますように、道の働きも強めてほしいわけですけれども、さらに町としてその方向でさらに努力したいというようなことがありましたら、ぜひお願いしたいと思います。
答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)
確かにいい制度であるというふうに思いますけれども、やはりこれ一つの町でやるというのは非常に難しいと思います。というのは、その分の教員をまず町が確保しなければならない。そして、35 人以下にするとしたら、例えばことしで言いますと、4人ほど教員が必要になってくるわけで、これは毎年毎年その学校のクラス編制によって増減していくわけでありまして、1回雇ったはいいけれども、実はことしは必要ないなというようなことにもなりかねないわけで、安定してやっぱり雇用することが必要になってまいりますし、先進県、長野県のお話でお聞きしましたけれども、実際、長野県でも臨時的任用職人が当たっていて、少人数学級の担任ですね。非常に多くなり過ぎていると、臨時的任用職員が多くなり過ぎていてうまくいかないというような弊害も出ているということもありますので、これは本来は正規職員をもって充てるのが本当だと思いますので、先ほど申し上げましたように、国に対して引き続き要望してまいりたいというふうに思っております。
再質問 17番 増田武夫
そういうことで、引き続き町としてもできることがないかどうか、検討も引き続き続けていただきたいというふうに思います。次に、栄養教諭の配置であります。学校教育法ほか関係8法が改正されて、平成 17 年から栄養教育制度が施行され9年になるのですけれども、なかなかその配置が進んでいないという状況であります。やはり、今、答弁でも言われていましたけれども、やはりこの社会全体が子育てしにくいような状況になっていると。そういう中で、やはり学校教育でのその面で果たす役割というのは非常に大きくなって、食育もその点でのこの充実が叫ばれているのだというふうに思います。日本食のよさがなかなか壊されてきて、偏った栄養、バランスのとれた食事がなかなかできないと。そういうようなことで、子どもたちの活力の低下にもつながっているという点もあります。そうした点で、やはりこの急いでそうした食育の観点からも、栄養教諭、栄養士の免許を持った、そして教育の授業も単位も取れているというような栄養教諭の配置をやはり急いでいただきたい。見通しなども申されておりましたけれども、それを確実に実行していっていただきたいというふうに思います。平成 28 年度には1人の配置が可能となるように努力したいということでありますけれども、その見通しについてはいかがでしょうか。
答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)
栄養教諭を配置できない主な理由、最大の理由というのはやはり学校給食センターの運営のほうに時間が割かれているということで、その安全・安心な給食をつくるための業務が非常に多くなっていて、なかなか栄養教諭としての仕事がやれるような状況にないということであります。そういったことで給食センター内の組織体制を整備して、28 年には任用がえによって栄養教諭発令に向けて努力したいというふうに思っております。
再質問 17番 増田武夫
ぜひ実現するよう、最大限の努力をしていただきたいと思います。次に、学校図書館の充実についてであります。学校図書館は、やはり答弁にもありましたけれども、蔵書数では充実されて 80%、90%の充足率になっているという、もうこういうお話であります。こうしたものがきちんと活用されて子どもの血となり肉となるような、そういう方向で教育の現場で行われることが必要だというふうに思うのですよね。学校の教諭であって司書を兼ねているというような者の配置があるわけなのですが、なかなか日常の担任も持ったりという中では、これが機能していかれない状況だというふうに思うのですよね。来年の4月からの学校司書、司書の充実、学校司書の配置というものが求められていくのではないかと。やっぱり学校司書が専任、専門、正規の職員として配置され、そして子どもたちの成長の力になっていくということがどうしても必要になるのだというふうに思いますので、この司書の学校司書の配置にもぜひ力を入れていっていただきたい。現在、図書館の司書の方とかそういう協力もという話でありますけれども、やはり各学校に司書がいて、そして子どもたちの成長を助けていくという必要が強まっているのではないかと思います。その点ではいかがでしょうか。
答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)
私も学校司書が必要だということを否定するものはありません。ただ、学校規模あるいは地域によってさまざまな役割があるというふうに思っています。ですから、どこの学校にもすべからく司書を配置することにはならないというふうに思っています。その中で、現在は、今、司書教諭を中心に司書教諭が教務に属して、そこが学校図書館の運営に当たっている。さらに児童・生徒で構成する図書委員会なども、そこに一緒になって図書館の運営に携わっているという実態がありまして、現状では、満足できるような運営をされているという現場の声を聞いておりますので、今後見定めながら学校司書の配置の関係については検討してまいりたいというふうに思っております。
再質問 17番 増田武夫
はい、時間ですので、最後の質問が尻切れとんぼになったのですが、やはり支援員などやっぱり必ず必要な人数も出てくるわけですので、その調整はなかなか大変な面があろうかと思いますけれども、ぜひこの辺も正規雇用を進めるなどやっていっていただきたいというふうに思います。以上で終わります。