みんなの議会

幕別町議会 平成23年第3回定例会 2011年9月14日

来年度実施の改定介護保険制度への対応について

2011年9月14日、幕別町議会の一般質問で、谷口和弥議員が「来年度実施の改定介護保険制度への対応について」質問し、町長 岡田和夫、保健課長 境谷美智子、民生部長 菅好弘が答弁しました。

質問者
谷口和弥 議員
答弁者
町長 岡田和夫、保健課長 境谷美智子、民生部長 菅好弘

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 谷口和弥

通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。来年度実施の改定介護保険制度への対応について。改定介護保険制度が6月 15 日、衆参合わせて 18 時間という国会審議で成立しました。「医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスが切れ目なく提供される『地域包括システム』の実現」を目指すとされていますが、来年度以降も必要な介護サービスが受けられるのかどうか、大きな不安を与えるものとなっています。2000 年4月に施行された介護保険制度は、「保険あって介護なし」の言葉に象徴されるように、高過ぎる保険料、利用者負担、深刻な施設不足、必ずしも実態を反映していない要介護認定や利用限度額によって、利用できる介護が制限されるなど、多くの問題が噴出しています。今回で施行後2回目となる改定にもかかわらず、こうした問題の解決には手をつけず、新たな給付制限を盛り込むなど、利用者、家族に重大な影響を与えるものとなっています。しかしながら、この改定を受けて、幕別町においても来年度からの第5期幕別町介護保険事業計画の策定準備は進めていかねばなりません。そこで、以下の点について伺います。第1に、改定介護保険制度では、市町村の判断で介護予防、日常生活支援総合事業を創設することができるとされています。総合事業を実施する市町村は、要支援者について、従来の予防給付を受けるのか、総合事業に移行させるのか、一人一人について判断することになるとされています。総合事業実施に向けて、町の考えを伺います。二つ目に、介護職員によるたんの吸引等の医療行為が解禁されます。これまで重症化した特別養護老人ホーム入居者に対して認められてきたものですが、在宅サービスや通所サービスにも拡大し、法制化するのもので、医療関係者、介護職員から強い懸念の声が上がっています。介護現場での医療従事者不足を専門性が異なる介護職に補わせることは、高齢者の命の安全を脅かすことにもなります。該当する介護職員の研修等を援助する手だてや町民に対する説明が必要と思いますが、町の考えを伺います。第3に、第5期計画の策定に向けて、どのような体制やスケジュールで進めていくのか伺います。また、第5期計画における介護保険サービス基盤整備の考えを伺います。第4に、介護保険料、定率1割のサービス利用料、食費や居住費といったホテルコストなどの利用者負担が家計を圧迫していることから軽減・減免制度を望む声が強まっています。要介護者、要支援者など高齢者対象のアンケート等の調査で、介護保険について、どのような要望が出されているのか伺います。また、第5期計画策定に向けて、介護保険料負担や療養負担の軽減に対する町の考えを伺います。以上です。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

谷口議員のご質問にお答えいたします。今回の介護保険制度の改正においては、法案の成立後、平成 23 年7月 11 日に全国会議が行われ、その内容の説明がなされたところであります。しかしながら、詳細にわたる内容が、いまだに示されておらず、その対応に苦慮している状況にあります。ご質問の1点目、「介護予防・日常生活支援総合事業の実施について」であります。「介護予防・日常生活支援総合事業」につきましては、高齢者が可能な限り住みなれた地域で、その有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことができることを目的とし、自立が可能で社会参加意欲の高い方、虚弱、引きこもりなど要介護に該当しない方、介護予防サービスが適切な方など、一人一人の状況に応じた生活支援サービスを総合的に提供をすることができる事業とされております。さらに、その事業の実施の判断を市町村が決定するということも示されたところであります。「介護予防・日常生活支援総合事業」創設の趣旨に関しましては、本人を主体においた切れ目のない総合的サービスが提供できるという点において、よりよい住民サービスであるものと認識いたしております。現段階におきましては、実施に向けた詳細な「基本事項」、参考となる「手引」等が本年秋口以降、または年度内に示される予定でありますことから、今後示される詳細な情報を十分検討して判断をしてまいりたいと考えているところであります。ご質問の2点目、「介護職員の一部医療行為の法制化に伴う介護職員の研修等の援助と町民に対する説明の必要性」についてであります。平成 22 年4月1日の厚生労働省医政局通知により、特別養護老人ホームにおいての口腔内のたん吸引と胃ろうからの経管栄養の実施が可能となりました。今回の改正において、基本としましては、社会福祉法及び介護福祉法等の一部を改正することで、教育課程において、その行為を位置づけるものでありますが、当面は「認定特定行為業務従事者」として、現在のサービスを担当している介護職員が 50 時間の所定の研修、シミュレーター演習、実地研修を経て、ケアの実践ができるというものであります。また、研修期間についても、その要件に厳しく規定があり、国、道によって管理監督の上での実施をしていくことになると示されております。現段階においては、平成 24 年度の法改正後の実施に向け、今月末に厚生労働省が東京などにおいて指導者講習を実施し、そこで養成された指導者が各都道府県において、介護職員に研修を実施することとされておりますが、今後この登録研修機関、登録実施機関、研修方法の詳細が示され、ガイドラインとして整備されてくる予定となっております。町民への説明についてでありますが、この制度は、介護職員がこれら医療ケアを実施する際には、必ず本人、家族の同意が必要とされているため、正しく詳細な説明責任が伴っております。町といたしましても、サービスを必要とされる方が、安全の確保された所定の要件が整備された中での実施が受けられるよう、今後の動向を注意深く見守り対応してまいりたいと考えております。また、介護職員の研修につきましても、今後、国・道から示されますガイドラインの中で、予算措置等も示される予定ですが、原則といたしましては、その指定を受け、実施を行う事業者の責任において受けていただくものと考えております。ご質問の3点目、「第5期計画の策定体制とスケジュール、介護保険サービスの基盤整備について」であります。平成 24 年度を初年度といたします第5期介護保険事業計画の策定につきましては、本年5月 20 日に幕別町介護保険運営等協議会に対しまして、計画に対する意見を求めるべく諮問を行ったところであり、来年2月を目途といたしまして答申をいただくスケジュールで取り進めております。計画策定に向けましては、現在、要介護認定を受けていない一般高齢者を対象とした「高齢者生活アンケート」や在宅で介護サービスを利用されております要支援・要介護認定者を対象とした「介護保険利用状況実態調査」を行ったところであり、高齢者の生活状況や要支援・要介護の認定を受けた被保険者のサービスの利用実態、満足度、意向などの分析を行っている状況であります。また、平成 24 年度から 26 年度の3年間における幕別町内での介護サービス事業の展開につきまして、介護サービス参入意向調査を行ったところでもあり、今後の介護保険サービスの基盤整備、需要と供給の適正化、新たな施策の対応など第5期介護保険事業計画にどのように反映できるのか、現在、検討を行っているところであります。介護保険サービスの見込み量を推計するためのワークシートは、国からの配布が当初の予定よりおくれている状況にありますが、これらの作業を年内に終え、年明けを目途といたしまして、計画案を公表させていただき、計画に対する町民の皆さんからのご意見を伺う予定といたしております。次に、「第5期計画における介護保険サービス基盤整備の考え方について」であります。介護保険サービスの基盤整備につきましては、高齢者ができる限り住みなれた自宅や地域で生活が継続できるよう、在宅サービスや地域密着型サービスなど、地域のニーズに応じた基盤整備を進めていくことが重要であると考えているところであります。第5期計画における介護保険サービス基盤整備につきましては、参入予定業者の意向調査は終了しておりますが、現時点でお示しできる段階にはない状況であります。今後も高齢化がますます進展することを踏まえまして、特別養護老人ホームの入所待機者の解消や地域のニーズに応じた基盤整備を進めていくことが重要であるとの基本的な考え方を継続し、第5期計画の策定を進めてまいりたいと考えております。ご質問の4点目、「アンケート調査による介護保険の要望と第5期計画策定に向けた介護保険料や利用者負担の軽減について」であります。先ほどのご質問でお答えさせていただきましたように、現在「高齢者生活アンケート」及び「介護保険利用状況実態調査」の分析を進めているところであります。回答状況でありますが、高齢者生活アンケートにつきましては、調査対象 1,261 人のうち 85.8%に当たる 1,082 人から、また介護保険利用状況実態調査につきましては、875 人のうち 67.2%に当たる588 人から回答をいただきました。調査内容のうち介護保険料に対する負担感、介護保険料と介護サービスのあり方、介護サービスの利用者負担額の負担感につきましては、調査結果を集約したところでありますが、介護保険料に対する負担感に関する質問につきましては、全体の 58.9%の方が介護保険料に負担感を感じているという結果でありました。次に、介護保険料と介護サービスのあり方に関する質問につきましては、介護サービスの充実のために必要であるならば、介護保険料の増額はやむを得ないという回答は、全体の 20.6%、一方減額するべきという回答は 17.6%という結果でありました。また、在宅で介護サービスを利用されている要介護認定者を対象とした介護サービスの1割負担に対する負担感に関する質問では、負担に感じている方が全体の 27%、負担を感じていない方は、全体の 43.1%を占めるという結果でありました。次に、「第5期計画策定に向けた介護保険料や利用者負担の軽減について」であります。介護保険料に対する軽減につきましては、これまでもお答えさせていただきましたが、介護保険料は、所得に応じて算定するなど、所得の低い方への一定の配慮を行っているところであります。また、平成 21 年度からは、特に世帯課税・本人非課税である「第4段階」に該当する方につきましては、2段階に分割し、基準保険料を引き下げるとともに、全体で所得の高い方からは、応分の負担を求めるよう所得段階を8段階9区分に設定したところであります。第5期の介護保険料につきましては、介護保険サービスの利用者の増加と地域密着型サービス基盤の施設整備に伴う保険料の上昇に加え、第1号被保険者の増加に伴い、介護保険給付費総体に対する第1号被保険者の負担率が現行の 20%から 21%に引き上げられることによる影響も見込んでいるところであります。国は、第5期保険料の設定に当たり、第3段階の所得区分の細分化を検討しており、具体的な内容は、今後示されるものでありますが、本町におきましても、国から示される内容を十分に検討した上で、保険料の設定を行いたいと考えているところであります。次に、利用料負担の軽減についてでありますが、これまでも施設に入所されております低所得者の方に対して、食事、居住費の負担額の減額を行うとともに、在宅における介護サービスの利用者に対しましては、訪問介護、通所介護などのサービスに係る利用者負担の 25%を軽減し、平成 21 年度からは、軽減対象となるサービス事業者を社会福祉法人以外の利用者にも拡大をしたところであります。介護保険利用実態調査における介護サービス利用者の利用者負担額に対しましては、負担を感じていない方が4割以上を占めるという結果ではありますが、介護保険制度を円滑に実施するためには、第5期においても、引き続き低所得者に配慮した対策を講じる必要があると考えているところであります。今後、幕別町介護保険運営等協議会におけるご意見を伺いながら、検討を進めてまいりたいと考えているところであります。以上で、谷口議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 10番 谷口和弥

それでは、再質問のほうをさせていただきたいというふうに思います。今回の質問でありますけれども、改正介護保険制度の改正点の中で、特に介護サービス利用者や家族、介護保険事業者に関心が高い部分であります総合事業、それから介護従事者の医療行為、それから基盤整備の中で、定期巡回や定期巡回随時対応型サービスについてお尋ねさせていただきたいと、それから第5期計画についてもお伺いを立てたところであります。それで、まず一番最初に、総合支援事業のことについてお尋ねしたわけでありますけれども、この中で、この総合支援事業が切れ目のない総合的なサービスが提供できるよいサービスと認識しているということの答弁でございました。このところについて、もう尐し具体的に、その認識に立たれた理由について、お尋ねをしたいというふうに思うのであります。まだ手引書が届いていないということもありましたけれども、どんな事業を具体的にしていくのかというような、そんなイメージは、もうできていて、そしてこういう認識に立たれたのではないかなというふうに推察します。繰り返しになりますけれども、どのような理由でもってこのサービスがよいというふうに認識されたのか、お尋ねしたいというふうに思います。

答弁 保健課長 境谷美智子(保健課長は2014年3月まで)

この日常生活支援総合事業は、冒頭、町長が申し上げましたとおり、現在の段階で、すべてのものが出そろってその判断に立ったというものではございませんが、その理念、それからこれまで一つ一つの事業に対して、対象者を選定して実施してきたものを、人の観点から、人から見て、どのサービスを利用するのが重要かというところに立ち返られるという点では、その理念について正しいものだと認識しているという段階です。ただ、実際、今ご承知のとおり一つも具体的なものが出てきておりませんので、その段階では現行のサービス、今、実際私たちがやっているそれぞれのサービスで何ら支障があるとは考えていないので、このサービスを導入することが、いいことかどうかという判断は、まだしておりません。以上です。

再質問 10番 谷口和弥

まだ、この総合支援事業をやるかどうか判断はしていないということの答弁でありました。今の1回目の町長のご答弁の中身からは、よいサービスということの認識ということの言葉の中で、私はこの導入については、創設については、積極的な部分があるのだというふうにとれる、そういうご答弁であったゆえにこのような質問をさせていただいたところであります。実際この総合支援事業については、さまざまな団体から不安の声が出されているところであります。この事業のねらいが要支援と認定された方、これを介護保険サービスから市町村が除外できる仕組みの導入であるというふうにいう介護保険に対する研究者も多数いらっしゃいます。本人の希望は、最大限尊重されるという文言がこの改正介護保険制度にありますけれども、最後は、地域包括がその予防給付を使うのか、それとも総合支援事業を使うのか、それを決定していいのだと。要するに、要支援と認定された方の受給権を、それを犯してしまうようなそういう部分があると。ですから、私は、この総合支援事業、今も答弁あったように何ら支障がない、そのように思っているわけであります。もっと詳しく言うと、平成 18 年の改正で予防給付というのができました。これは介護保険法の1回目の改正でありましたけれども、この予防給付についてもその歴史から振り返っていけば、介護保険創設のときのサービスを減尐させてしまう、利用を制限させてしまう、そういうものでありましたから、この予防給付でやっていきなさいというようなことも大変思いとしては複雑なものがあるのですけれども、この総合支援事業、私は実施するべきではないというふうに考える一人なのですけれども、他の自治体のお話になりますけれども、6月の議会の中で、旭川市や北広島市が、もう早々に議会の一般質問の答弁の中で、この総合支援事業は創設しないということを表明しているところであります。幕別町においても、私はそういう立場であっていただきたいという立場から、既に結論をこのように出している自治体に対して、調査・研究をするということも必要ではないかというふうに思うのですけれども、いかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

ご質問の趣旨は、他町村の例もあって調査・研究ということのご質問でありますけれども、先ほど来申し上げておりますように、この制度自体の詳細がなかなか知らされていない。総合支援事業についても、言葉としては、そういうような言葉で流れてきているわけですけれども、さてそれを具体的に町でどうしていくのかというようなところは、もちろん今の協議の中で、これから進められていくのだろうと思いますので、他の町村のことを研究することは、もちろんやぶさかではありませんけれども、今の時点で、それをもって幕別町としての判断を、すぐ下すということにはならない部分もあるのかなというふうには思っております。

再質問 10番 谷口和弥

そうしましたらば、繰り返しになりますけれども、幕別町は、これから厚生労働省の手引書など、道からもまたいろんな文書が出てくる中で、総合支援事業を創設することをしないという結論を出すということは、これからの可能性としては、大いにあるというふうに理解していていいということでよろしいですか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

創設しないというようなことを私決して申し上げたのではなくて、今言われたようにいろんな情報を収集する中で、他町村の事例も研究してまいりたいというふうに申し上げたことでありますので、決してやるやらないを今の段階で判断するということではありません。

再質問 10番 谷口和弥

わかりました。これから介護保険のしかるべき庁内の組織、運営協議会等にいろんな提案がなされると思うのですけれども、その推移もしっかり見せていただきたいなというふうに思います。それでは、二つ目になります。介護職員の医療行為についてでありますけれども、8月の末に厚生労働省から研修の中身について出されて、この一般質問の中身には、そのことが反映されていなくていたところでありました。ご答弁にありましたように、その中身は、50 時間の講義と、それからシミュレーション演習、そして実施研修と、そういった過程を経て、認定された介護職員がこの行為に及んでいいということであります。この研修の中身で、十分責任を持って介護職員がやれるのかどうなのかということは、私のほうでもこれから調査・研究させていただきたいなというふうに思っております。ここでは、ひとつ実際に具体的になったところで、50 時間の研修をまず最低講義のところで 50 時間ということで数字が示されているわけでありますけれども、実際にこれを今町内の事業所さんの中で受けに行くということは、これは大変な大きな労力なのだというふうに思うわけであります。金額的なことも何もまだ示されてなくて、どのようなことになるのかわかっておりませんけれども、大きなことではないのですけれども、やはりここで介護事業者の生活実態ということであれば、やっぱり厳しい収入であるというふうに聞いているわけであります。その研修の費用が一定の額であれば、本人や事業所に任せるだけでなく、町としても助成をするようなことの検討が、実はあってしかるべきではないかなと思うのですけれども、その辺については、いかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

答弁書の中にはなかったのですけれども、その後の情報の中では、これらの研修については、国のほうにおいても、一部費用の負担をするというようなことが、今、最近の情報で出てきております。それらも見据えながら、これからそれをどうすべきか対応してもらいたいというふうに思います。

再質問 10番 谷口和弥

わかりました。3点目の第5期計画にかかわってであります。スケジュールや基盤整備についての意向についてお尋ねしたところであります。アンケートをとられて、いろいろな調査・研究もやられた上で、この5期計画の原案について、きっと運営等協議会に出されたのではないかなというふうに思っておりますけれども、その中では、ご答弁の中に、年明けぐらいに住民との対話も行うということが一つありました。どんな形になるのか、非常に不安でいて、町の考えも聞きたいし、自分らの意見も述べたいという方は、たくさんいらっしゃるのが私の中でわかっています。帯広市では、この9月2日から明日までの 15 日間の中で、10 回以上でもって、既に市民との意見交換会が始まっております。幕別町でそれをやるということをご答弁いただいたことについては、評価させていただくのですけれども、第4期とのスケジュールの関係で言えば、もう最後の答申を決める段階での会議が2月に行われています。その年末前に、もう区分やそれから保険金額、そのようなことも決まってしまっていたという段階だったわけですよね。同様に考えれば、もっと早い段階で、住民との意見交換をすることが必要なのではないかと思うのですけれども、それを早くすると、そのことについてご返答いただけないでしょうか。

答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)

私たちのスケジュールの中でいきますと、まだ国のほうからも十分なる資料が出てきていないという状況と、それから保険料等の算定シートなどもまだ不完全な状態でいっているというような形の中で、作業が全体的に第4期に比べますと、非常におくれているというような状況でございます。そのような資料などがそろわない中で、住民のほうとのお話をするのがいいのかどうか、この辺も十分検討しなければならない部分がありますので、今、国のほうから出てくる資料等をもとに、できるだけ早い時期に方向性が出れば、そのようなことも検討していきたいなと思いますけれども、今の状況では、非常に2月に答申をいただくような形というのが、どうしても押してきているというような状況でございますので、これからその流れを見ながら検討させていただきたいというふうに思います。

再質問 10番 谷口和弥

わかりました。国から示されていないということが大きなネックになっている、そのことは、実際そのとおりなのだというふうに思います。とは言いつつも、尐しでも早く町民の意見をすくえる、そのことの機会をつくっていただきたいなというふうに思います。それで、基盤整備のほうのことに移らせていただきますけれども、今回の大きな改正介護保険法の目玉の一つであります地域包括ケアシステムのことであります。要介護高齢者の在宅生活を支えるために日中、夜間を通して訪問介護と訪問看護が密接に連携しながら短時間の定期巡回型訪問と随時の対応を行うという、そういうサービスの導入がよしというふうになったわけでありますけれども、基盤整備にかかわってということになりますけれども、幕別町においてこういう事業所が事業に入ってくる、そういったことが想定されるのかどうなのか。私はちょっと今、夜間介護の事業所もない中で、こういうことが本当に幕別町でできるかどうかということについては、難しいのではないかというように思っているわけですけれども、その参入の可能性は、どうでしょうか。どのように考えられますか。

答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)

町内の施設などのお話を聞きますと、札内寮あたりでは、職員の方が当番を決めて対応をしているというお話を聞いております。職員の方が携帯に連絡をいただいて、そしてその方たちの要請があれば夜間でも走るというような形で、実際に在宅の方のところに行っているというようなお話も伺っておりますので、うちの町でも十分対応できる施設はあるのだろうというふうに考えております。

再質問 10番 谷口和弥

その可能性があるということは、ひとつ安心したところでありますけれども、このサービスが、まだ介護報酬がはっきりしていないのですけれども、このサービスの利用をするというふうに決めたときには、従来の訪問介護や訪問看護がまるめという報酬の仕組みの中で使えなくなるのだという可能性が今あるのです。このことについて、やっぱり介護従事者にとっては、すごく心配なわけであります。もう一つ、その今巡回型サービスも丸めという何回行っても月額これだけですよという金額に設定されると、そういうふうな話になっている。そうすれば、運営する側としては、最低限必要な回数の出動にとどめるということに、やはりなっていくのだというふうになる。それが、その最低限のところが本当に必要な部分のところなのかどうなのか、本当はもっと必要な中で、それを詰めてしまっているのではないかということもできてしまうわけで、介護報酬に対して、すごく心配されている部分があるということの指摘もさせていただきたいなというふうに思います。これは、指摘にとどめたいというふうに思います。もう一つ、基盤整備についてでありますけれども、やはり特別養護老人ホームの待機待ちは、ご答弁の中にもありましたけれども、本当に重要なのだというふうに思います。きょういただいた決算審査の資料にも札内寮、待機者が 209 人、そのうち幕別町の町民の待機者が 139 人であると。だんだんと数がふえていっている。この全体の 209 人に中には、ほかの特別養護老人ホームとダブっている方もたくさんいるわけですけれども、この 139 人については、やはり幕別町民でありますから、特に札内寮さんに入りたいのだという方でありますから、実数でこれだけいるのだということでありますから。それで実際に札内寮さん 120 床なわけで、その定員を超えている。いつまでたっても入れないということは、全然解消される方向には向かっていない。そういう中で、忠類に 29 床の小規模特養ができることは、ひとつ基盤整備としては待機待ち解消の手だてになってくるわけでありますけれども、私はこの待機待ち解消の手段には、やはり特別養護老人ホームを新たにつくっていくということが必要なのだと思うのです。5期計画において、そのことをするべきだというふうに思っています。以前でしたならば、参酌標準の関係で、もうこの圏域には、もうできないのだということは、一つ正当な理由でありました。今それが解除されて、それがなくなって、自治体が独自の権限でもってそれができる。もちろんそれは介護保険料に反映してしまう、そういう中身でありますけれども。でありながら、やはり私は、実際その介護者、家族を守る立場で言えば、増床が必要だというふうに思うわけなのですけれども、その辺についてご意見をお聞かせいただきたいなと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

特養待機者の解消というのは、町にとっても管内全体的にとっても大切なことだろうというふうに思っております。ただ、本町の場合は、今言うように当面忠類に 29 床の増設ということでありますし、他町村でもかなりの部分に新たな特養の増設が見込まれております。そういった意味では、十勝管内的には、かなりの増床になるのだろうというふうに思っております。本町の場合、この後、そういった特別養護老人ホームを建設したい、運営したいというような法人が新たに出てくるのかどうか、あるいは札内寮の場合、振興協会の場合は、当面は今の自分の改築がありますし、忠類の新設がありますから、すぐということにはないのだろうと思いますけれども、お話ありましたように基盤整備を進めることによって待機者が解消できる。しかし半面それがまた保険料にはね返ってくるというような、大変私どもにとってはいずい部分もあるわけですけれども、そういったことも含めながら、これから十勝全体的な中で本町としての特養の施設の確保、拡大というようなことも検討はさせていただきたいというふうには思います。

再質問 10番 谷口和弥

今のご答弁、了解したところであります。それから、四つ目の介護保険料やサービスの利用料にかかわって再質問をさせていただきたいと思います。今回の改正介護保険制度の中では、介護保険料が高くなるぞということが想定される中で、各都道府県に設置されている財政安定化基金、これは国と道と、それから町が3分の1ずつ負担して積み立てている、何か緊急時、災害時などにそれを捻出できるようなそんな仕組みの中で運営をされているものでありますけれども、この取り崩しが条文化されたところであります。全国で 2,850 億円、北海道だけでも 149 億円が平成 21 年度末でたまっている状況。これが今実際にたくさん使われているのであるならば、なかなか大きく取り崩したということにならないのだと思うのですけれども、これも資料で調べてみますと、北海道内 156 保険者のうち2件がちゃくにんをしていると。合計金額で 3,300万円、基金全体の 149 億円の 0.2%しか使われていない。すなわちこれは、ほとんど埋蔵金のような形、たまっていて動かないと、そういう状況になっているわけであります。今回の取り崩しについて、私は、まずはやはり介護保険料の負担を尐しでも安くするという立場に立てば、道に対して積極的に取り崩していく、そのことを求めていくべきだというふうに考えるのですけれども、町長のお考えはどうでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

私ども今回の改正の中で、一番つらい部分は、この保険料が大幅にふえるのではないかと。新聞なんか見ますと、今、全国平均の 4,160 円が間違いなく 5,000 円を超えるのではないかと。そのための対応は何があるのかというと、今お話あったように基金の取り崩しで対応をするということで、これだけでは当然追いつかない状況にあるわけですけれども、我々が一つの町が、その道の基金全部取り崩してでもいいから抑えてしまえというようなことが実質言っていけるのかどうか、正直私も検討したというか、聞いたことはないのですけれども、何とかその基金の対応も含めながら保険料が抑えるような手法がこれからもいろいろ考えていかなければならないと思いますし、盛んに 5,000 円が限度ではないかというような言い方もされますけれども、このままでいくと 5,000 円の限度ではおさまらないのも現実的な問題だろうというふうに思います。道の基金、今後の運用方法なんかどのような方法を考えられているのか、それらも含めながら、町としても道の基金のあり方について検討、協議、研究をさせていただきたいというふうに思います。

再質問 10番 谷口和弥

財政安定化基金の考え方については、了解をいたしました。やはり私も町長と、その辺、意を同じくして、この介護保険料の負担のことについては、本当に深刻にとらえているところであります。あと、その介護保険料を抑える、その手だての一つとしては、国庫補助金、介護保険財源の公費 50%が国というふうになっているわけでありますけれども、民主党政権ができるに当たっては、これを10%引き上げるなどといったような時期もありましたけれども、これがそのままふえないままになっている。当然、高齢者がふえて施設がふえれば保険料、これが高くなっていく、そういう仕組みなわけで、この高くなっていくことは、もう最初から見えていたところであります。第4期の策定の中で、幕別町介護保険運営等協議会から附帯意見が出されたところであります。今後被保険者の負担が重くなっていくことが想定されるため、国庫負担をふやしてもらうよう国に要望していただきたいということでありました。このことについては、私昨年の6月の議会で町長に幕別町の対応についてご質問させていただいて、従来から十勝圏活性化推進期成会や北海道町村会において、国に対して国庫負担金の増額並びに介護職員等の処遇改善などについて要請を行っているということでありました。このことは、引き続き国に対して要望を上げていただいているのか、もし何かこの経過があれば、お答えをいただきたいなというふうに思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

国に対する要望は、継続しておりますから当然なのですけれども、その一つに先ほどお話あった公費負担を上げていただく。あるいは、国は今回社会保障と負担のあり方を検討する場を持つので、その中でもいわゆる介護保険とか国保とか、いろんな年金、医療を含めて検討されるので、その中でも十分検討したいというようなお話も伺っておりますけれども、結果的には、それも今、中途半端なままで終わっている状況であります。あるいは、今の保険料負担を、年齢をもっと下げて、40 代あるいは 30 代からでも保険料を納めてもらう方法もどうだと、そんなことも検討はされているようですけれども、いずれもまとまらない中で、今日を迎えている実情でありますので、私どもは、今お話ありましたように町村会あるいは十勝圏活性化期成会等を通じながら、さらに運動を続けてまいりたいというふうに思います。

再質問 10番 谷口和弥

わかりました。介護保険料のその設定について、前回の改定の中で8段階9区分になった。今回もいろいろとまた細かい部分で、国からの数値はあるけれども、引き続き8段階9区分で第5期についてもやられるということのご答弁があったところであります。この多段階制にする、段階を多くするということについては、評価できる部分もあるわけなのですけれども、第1段階、第2段階というそういう住民税非課税で、さらにその中でも所得の低いところについての軽減が標準金額であります第4段階の 50%もある。そのことについては、私はちょっと心を痛めているところであります。それで、いつもこの議論をすると、なかなかかみ合わなくなってしまうわけでありますけれども、厚生労働省の保険料減免三原則の考え方について、町長にお尋ねしたいというふうに思うのです。今回の改正介護保険法の中でも保険料の単独減免に対する考え方は、従来から申し上げたとおり、第1に保険料の全額減免は行わないと、二つ目に、収入のみに着目した一律減免は行わない、3番目に、保険料減免分に対する一般財源の投入は行わないという、この三つは言ってきているわけであります。こういう文言もついています。これらについては、適当でないため、第5期を迎えるに当たっても引き続きこのいわゆる三原則の遵守に関し、各保険者において適正に対応するよう努められたい、努力してくださいということであります。この文章の意味でいいますと、絶対だめだよといっているふうに私はとれないわけで、努力した結果、やっぱり住民の生活が大変だと、この保険料は耐えられないと、そういう判断の中では、この厚生労働省の減免三原則に沿わない結果となっても、私はやむを得ないのだというふうに思うのですけれども、町長はどのようにお考えになりますでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

今お話ありましたように通常三原則、三原則といわれておりますけれども、私はこれらについては遵守していくべきであろうというふうには思っております。もちろんペナルティーもないのだから、やってもいいのではないかというご意見も中にはあるのかもしれませんけれども、私としてはやれる範囲は、今言う9区分にしたと、今度第3段階も3区分に分けるのではないかということもありますので、そういったのも見ながら対応していきたいと思いますけれども、やはり原則は原則として私は守っていくことが町としていいのではないかと、いいのではないかというよりは、そうすべきであろうというふうには思っております。

再質問 10番 谷口和弥

わかりました。また今回も意を同じくするというふうにはならなかったわけでありますけれども、またこのことについては、引き続きいろんな場で議論をさせていただきたいなというふうに思います。サービス利用料の減免についてであります。社会福祉法人減免という制度があって、その減免制度を社会福祉法人ではなくても該当できるということになったのが平成 21 年でありました。ひも解いていきますと、共産党議員団の中で一般質問や決算、予算の委員会の中で3回ご提案する中で、これが実現できたと。このことについては、町の姿勢についても評価させていただきたいというふうに思っているわけでありますけれども、さらに願わくば、今この社会福祉法人減免の中では、サービスが必ずしも全部ではないのだということであります。大体主だったものには、ここで八つのサービスが入っていまして、かなりの部分がここで入っているわけでありますけれども、実際利用される中では、通所リハビリ、それから訪問看護、それから訪問入浴、訪問リハ、そういった部分でも利用料の減免について、あったらいいなという声が聞かれているところであります。このことについて、サービスの対象を広げるということについては、町長は、どのようにお考えになりますでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

具体的な項目を挙げていただきましたけれども、それらについては、今の段階では、特には検討されていないというふうに私も伺っております。今後の情勢を見ながら、また考えていかなければならないのかもしれませんけれども、今の段階、現状では現在 21 年度から実施されておりますこの利用料の負担軽減を継続していきたいというふうに思っております。

再質問 10番 谷口和弥

わかりました。まだこれについても議論のほう引き続きしかるべき機会をもってやらせていただきたいなというふうに思います。第5期計画、まださまざまな資料がそろっていない中でも準備を着実に進めていかなければならない、そういう時期なのだというふうに思います。運営等協議会でこのことついては、議論されていく中身でありますけれども、やっぱり町のさまざまな姿勢がこの協議会にも影響を及ぼしていく、そのように考えます。安心・安全の介護保険制度になるよう理事者の皆さん方にも奮闘していただけますようお願いしまして、一般質問を終わりたいと思います。

出典:幕別町議会 平成23年第3回定例会 2011年9月14日 議事録 PDF(65ページ) 間違いを知らせる