みんなの議会

幕別町議会 平成23年第2回定例会 2011年6月17日

以上3点について

2011年6月17日、幕別町議会の一般質問で、藤原孟議員が「以上3点について」質問し、町長 岡田和夫、経済部長 飯田晴義、建設部長 高橋政雄が答弁しました。

質問者
藤原孟 議員
答弁者
町長 岡田和夫、経済部長 飯田晴義、建設部長 高橋政雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 藤原孟

通告に従いまして質問いたします。震災復興を目指す企業の誘致について。東日本大震災や原発事故は、東北、北関東の地域が担っていた工業、農業製品の供給をとめ、大きな経済損失を生みました。道は、このことから北海道を災害時における生産活動のバックアップ拠点または災害リスク分散化の拠点とするため、オール北海道で企業誘致に動くと示し、6月には工場の分散化などを検討している首都圏や北関東の企業に意向調査に乗り出し、前向きな企業があれば誘致を働きかけていく。同時に、十勝においては、地域産業活性化協議会が6月 22 日から東京都内で行われる「日本ものづくりワールド」に出店して、専用ブースで十勝管内の工業団地を紹介したり、誘致企業への優遇策などを説明し、特に食品関係の産業集積を目指すとのことです。幕別町も分散化に前向きな企業に対し、積極的に他の町村に負けない刺激策を打ち出し、町の工業団地に形を残すべきであると考え、町長に伺います。1点目、現状認識のため、地元企業に供給不足による経営への影響調査を行いましたか。2点目、誘致側の明野、札内東、リバーサイド工業団地の上下水道設備の現状と将来計画について。3点目、分散化に前向きな企業に対し、震災復興に向けて新しい優遇策を打ち出す考えはないか、以上3点について伺います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

藤原議員のご質問にお答えいたします。3月 11 日に、東北地方を中心に発生した東日本大震災は、未曾有の大災害をもたらしました。マグニチュード9の巨大地震に加え、大津波により地域産業が壊滅的な被害を受け、同時に発生した福島の原発事故の影響も加わり、製造業においては、部品製造工場の被災や計画停電实施の影響により、部品調達ができないメーカーの現状などが報道されたところであり、生産回復には今後、相当の期間を要するものと推察いたしているところであります。過去の地震災害においても同様の事態が発生し、製造業や情報産業などでは全国的な影響を懸念し、事業所の分散化についての検討がなされていると伝えられておりました。ご質問の1点目、「震災による地元企業への影響調査について」であります。震災後、4月に主な製造業、旅館・ホテル等に聞き取り調査をいたしました。それによりますと、ホテルではアジアからの観光実のキャンセルが多く、前年比で 10%から 30%の宿泊実の利用落ち込みがあるとのことでありました。また、製造業では東北地方からの原材料の入手が困難になった企業や、釧路に貯木していた原木が津波で流出した企業もあったとの報告を受けたところであります。その後、5月の聞き取りによりますと、ホテルではターゲットを国内に向けた結果、修学旅行の受け入れなどにより回復傾向にあること、製造業では原材料を代替品で補い対応したところ、逆に引き合いが殺到し、全国的な品不足などから特需が生まれたことなどを確認したところであります。震災の影響につきましては、復旧・復興とともに刻々と状況が変化していくものと考えておりますので、引き続き、情報の収集に努めてまいりたいと考えているところであります。ご質問の2点目、「明野、札内東、リバーサイド工業団地の上下水道施設の現状と将来計画について」であります。初めに、上水道施設についてでありますが、3地区の工業団地は、団地造成時に整備を行い全域が給水区域となっております。また、下水道施設につきましては、リバーサイド工業団地は、団地造成時に整備を済ませておりますが、明野工業団地は団地造成が下水道の整備以前であったこともあり、現在、総面積 31.9 ヘクタールに対し 2.2 ヘクタールが供用区域となっております。札内東工業団地は公共下水道認可区域外となっており、公共下水道の整備はなされておりません。なお、明野工業団地の未供用区域と札内東工業団地の両地区の水洗化を希望される方への対応につきましては、町の個別排水処理施設整備により、合併浄化槽を設置し汚水の適切な処理を行っているところであります。今後の計画といたしまして、工業団地を含む市街化区域内は公共下水道として整備を行うことが本来でありますが、明野と札内東工業団地は地理的な条件により、多額の整備費を要しますことから、費用対効果を考慮し、公共下水道区域と個別排水処理区域の区域区分を定め、下水道事業の長期的に安定した経営にも取り組んでいくとともに、生活環境の改善や公共水域の水質保全を図っていかなければならないものと考えているところであります。ご質問の3点目、「震災復興に向けた新たな優遇策について」であります。北海道は、6月1日に「被災企業等緊急移転事業費補助金交付制度」を創設し、東日本大震災で被災し、あるいは震災の影響による電力不足により事業活動に支障を来たした企業が、北海道内に立地する場合に、移転に伴う設備投資に要する経費や事業所賃料の一部を補助金として交付することとしたところであります。町といたしましても、企業誘致を積極的に進めるべく、北海道の補助金制度に加えまして、独自の支援策を検討中であります。支援策の方向性につきましては、企業進出の移転投資が多額になることが想定されますことから、平成 22 年度に土地開発公社におきまして創設されました賃貸制度を活用し、賃借料金を当分の間、全額免除して、投資額の抑制を図ることにより、分散化や震災の復興に向けた移転型の企業を受け入れたいと考えているところであります。加えて、現行の企業誘致優遇制度であります「雇用促進補助金」「工業用地取得補助金」や「企業開発促進融資」についての見直しや、新たな制度について検討しており、被災企業のみならず、一般企業が立地しやすい環境づくりをすることにより、さらに誘致活動を進めてまいりたいと考えているところであります。また、幕別町も参画しております帯広十勝地域産業活性化協議会の事業として、毎年实施いたしております企業誘致フェアにつきましては、本年度も担当職員を派遣し、幕別町への企業誘致に努めてまいりたいと思います。以上で藤原議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 7番 藤原孟

それでは、地元企業への影響調査についてまず再質問させていただきます。町は、4月、5月と定期的に製造業だとかホテルに聞き取り調査を行ったと。震災直後から刻々と、経済状況というのは、変化していく。引き続き、情報の収集に努めるということでした。ぜひこのことも続けていただきたいと思います。また、供給不足ゆえに特需が生まれたと、うれしい話もありました。最近の報道は、悪い影響ばかりが発表されております。もし、差し支えがなければ、この特需となる業種、または生産特需がありましたら、教え願いたいと思います。いかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

町内の調査の調べた業種の中で、とかち麺工房というのがあるのですけれども、これ乾めんということですけれども、これ一時いわゆる原材料の入手が困難になったのですけれども、それを代替品で対応したところ、4月以降は、カップめんが急にといいますか、非常に伸びたと、いわゆる特需だというようなことを伺ったところであります。

再質問 7番 藤原孟

特需があれば、本当に幕別の経済も発展、またこれもよかったと思います。ただ、気になりましたのは、最近1市3町の商工会のトップ同士の意見交換がありました。その中で、幕別の商工会長が建設会社の中には資材が入らず、新しい住宅工事を受注できないというところもあると言われております。町として、この聞き取り調査だけでなく、もう尐し幅広く業界に資金調達などを含めたアンケート調査をすべきと考えましたが、いかがでしょうか。

答弁 経済部長 飯田晴義(経済部長は2013年3月まで)

町としての役割としては、当然そういったものがあろうかと思いますけれども、まず商工会会員、家族を抱えておりますので、私どもとしては、商工会に対して、そういったアンケート調査をやっていただけないかというお願いをしているところでありますけれども、いかんせんなかなかそういうところにも至っていないということで、先ほどのお話については、商工会がアンケート調査をやって出た話ではなくて、会長が自分のつき合いの中で、そういった例をお聞きしたと、それを3町村の商工会会長の会談の中でお話をされたということも伺っているところあります。なかなか町がこういう刻々と変わる情勢をアンケート調査すると非常に難しいわけで、それよりは、むしろ商工会は一斉に調査できるシステムでやっておりますので、そちらのほうへお願いをして、情報収集したいなと思っております。

再質問 7番 藤原孟

今回の震災の特徴といいますか、非常に身近な業界で被害が出ている。特に東北地区のほうで、私ら想定をしなかったような事態が、生産拠点が集約されている。それは、本当に驚いたということもあります。また、今回、全国的ないわゆる電力不足ということが起きるのだと。多分北海道は、ある意味で十分足りる地域だと、そう考えますと、企業誘致、これをいわゆる特需といいますか、チャンスといいますか、これを生かさなければならない、そう思います。特に地元の企業から情報を集めて分析する。また、その声というのは、意外と生の声でないかと思います。ぜひ意外と身近な業種でありますゆえに、誘致がしやすいのではないかと考えますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほども言いましたように、北海道は北海道の独自の優遇施策を講じると。私どもも先ほど言いましたようなことの優遇施策を、さらに道の施策に加えた中で、先ほど言いました今回の帯広十勝の活性化協議会で企業誘致フェアが開催されると、これらにも参加することになっております。そうした機会を通じながら、お話しありましたように積極的な企業誘致に努めてまいりたいというふうに思っております。

再質問 7番 藤原孟

それでは、2点目に移ります。工業団地の上下水道の現状と将来計画を伺いました。まず、3地区とも上水道は完備されていると。では、今後、耐震化について進める考えはないか、まず伺います。

答弁 建設部長 高橋政雄(建設部長は2012年3月まで)

上水道の耐震化ということでございますけれども、町内の上水道の管路につきましては、耐震化があると言われているのは、いわゆる鋳鉄管が入っている区間がそうでございますけれども、それが3割ほどありまして、あと7割ほどは塩ビ管ですとか鉄管とかいうことになっておりますけれども、今後そういったものの耐震化、今回の大震災によりまして、指針等も今後変わってくると思いますけれども、この辺は、どういう形でくるのかも見ながら柔軟に対応して、やっていかなければならないものというふうに考えております。

再質問 7番 藤原孟

塩ビ管でも、きっと多分耐用年数が過ぎたものもあるのではないかという、いわゆるそういうところから取りかえるだけではなくて、今は耐震性の高い新型のダクタイル鋳鉄管などが研究開発されております。誘致される側にとって耐震化が進んでいる、そのことに対し非常に敏感な反応を示してくれます。ぜひ水道業者の活性化も考え、町の主要幹線管路に対し、耐震化をより進めていただきたい、そう願います。それでは、3番目の優遇策について伺います。町として、独自の支援策の検討中であるとのことで、誘致される側の企業にとって刺激策と思えるような制度設定をぜひ進めてほしいと思います。そう言いながらも、企業誘致なるもの、これほど難解な道はありません。そこで町長に、震災特需で刺激的な優遇策を持つ企業誘致を雇用等を含めて提案させていただきます。最近テレビの報道で、津波にのまれる映像から、倒壊した家屋の瓦れきの山、ヘドロの海など災害廃棄物の山積みが放置されたままの物資の山など映し出されております。それに加え、原発事故による汚染物質が1都 16 道県に集積されている状況が目に焼きつきます。国は、なかなか進まない災害廃棄物の1次処理として、北海道苫小牧工業団地を候補地として検討に入れました。いよいよ広大で安い土地のある北海道でなければ処理処分はできないと認識したのではないかと思います。そこで、この災害廃棄物の最終処分地の候補地として、現在使用されていない南勢育成牧場の再活用を検討すべきではないかと提案いたします。南勢牧場は、総面積 500 ヘクタール、草地で 400 ヘクタール、高低差は、50 メーター以上、換算すると2億トンの容積を持っております。現在、被災地4県でヘドロが 1,600 万トン、倒壊家屋瓦れきが 2,390 万トン、汚染された下水汚泥が毎日 20 トン、今月累計で 220 万トンが山積みされております。それに加え汚染された表土の撤去、また復旧・復興事業が進むにつれて、発生する廃棄物は、恐らく1億トンに達するのではないかと思います。義援金を出したり、ボランティア活動をしたり、「心は一つ、日本頑張れ」と、あらゆる業界の方が声をかけ合い復旧・復興を進めようとしております。また、これから必ず起きるという関東・東海地震への対応のため、日本のため、道民として今できる最大の被災地への贈り物として、2億トンの処分地を提供しますと、国に対し手を挙げる自治体になる、この大英断を町長に期待いたしますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

いわゆる瓦れき、産業廃棄物等の処理に当たって、幕別町で、それらの処分地として手を挙げたらどうかということでありますけれども、私はまずそういうことが住民の皆さんの理解を得られるかというところからいきますと、なかなか難しい問題があるのではないかなというふうに思っておりますし、今、南勢牧場があいているということでありますけれども、現に牛は放牧されておりますので、あいているということにはならないのだろうというふうにも思います。そういったことで、復興支援に我々が協力しなければならない、その思いは私も同じであります。ただ、今言われたような状況の中で、本町が瓦れき処理あるいは産廃処理の受け皿となることについては、私は今の段階で手を挙げるというようなことは考えてはおりません。

再質問 7番 藤原孟

日本に2億トンの災害廃棄物の処理を含めてあったとしたら、多分現政権もこんなに対策が遅いとか手おくれだなんていうことは、言われないで済んだのではないかと思います。北海道の特性を生かすとなれば、やはり1次、2次リサイクル業界も巻き込んで、企業誘致を行わなければ、恐らく北海道にこれから企業の誘致、これは難しいと私は考えます。「心は一つ、日本は一つ、頑張れ東北、頑張れ日本」という美辞麗句は幾らでも並べることはできます。でも、言葉では処理できない災害廃棄物の最終処分地、用地を含めて協力できるそういう町として、国に手を挙げる、そのようなことを率先して協力体制を組める、そうなるような町になればなと私は町長に切望して、質問を終わりたいと思います。以上です。

出典:幕別町議会 平成23年第2回定例会 2011年6月17日 議事録 PDF(82ページ) 間違いを知らせる