幕別町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月9日
介護保険制度の改定の問題点について
2010年12月9日、幕別町議会の一般質問で、谷口和弥議員が「介護保険制度の改定の問題点について」質問し、町長 岡田和夫、民生部長 菅好弘が答弁しました。
- 質問者
- 谷口和弥 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫、民生部長 菅好弘
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 谷口和弥
通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。介護保険制度の改定の問題点について。厚生労働省の社会保障審議会介護保険部会が、2012 年度の介護保険制度改定に向けた意見書を取りまとめました。厚生労働省はこの意見書などをもとに、年内に政府案をまとめる方針としています。介護保険法には、10 年を経過した場合において必要な措置を講ずると規定されています。高齢化が急速に進むだけでなく、ひとり暮らしの高齢者だけの世帯もふえ、公的な介護体制の整備が急がれています。また、定率1割の利用料、食費や居住費といったホテルコストなどの利用者負担がサービスの利用を抑制し、介護保険料についても重い負担が家計を圧迫し、軽減・減免制度を望む声が強まっています。意見書の内容は、介護保険財政に占める公費負担割合の引き上げを困難と断定する一方で、このままでは介護保険料が平均で月 5,000 円を超えるとして、給付の効率化・重点化を行うことを基本的考え方とすべきと明記されています。その上で、要支援1・2の人については、市町村の判断で生活援助を含め、丸ごと介護保険の給付対象から外し、市町村独自の配食サービスなどに置きかえることができる仕組みの検討を求めました。また、軽度者と一定の所得がある高齢者の利用料については、例えば2割への引き上げを検討すべきであるとの意見を示しました。そのほかにも、介護保険サービス利用の前提となるケアプラン作成の有料化、入所施設の相部屋の居住費負担増、介護療養病床を廃止する方針の継続などを盛り込んでいます。これまでも介護保険制度の改定のたびに、保険料負担増や介護サービス給付制限が強まっています。介護サービス利用者は家族にとって安心して利用できる制度としていくことが重要です。この意見書の内容で改定案がつくられることに対して、不安や怒りの声が上がっています。そこで、以下の点について伺います。一つ目に、社会保険審議会介護保険部会が取りまとめた意見書について、幕別町の見解を伺います。二つ目に、町として介護保険財政に占める国庫負担の割合を 10%引き上げるなど、公費負担を引き上げるよう求めるべきであり、町にその考えがあるか伺います。三つ目に、保険料負担増や利用料負担増に対し、町民の負担軽減に向けて町の考え方を伺います。四つ目に、第5期幕別町介護保険事業計画策定に向けて、今後の介護保険サービスの基盤整備の考え方を伺います。以上です。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
谷口議員のご質問にお答えいたします。介護保険制度の改定の問題点についてであります。介護保険制度は平成 12 年4月に創設され、在宅サービスを中心に介護の社会化を理念とし、住みなれた地域で、みずからサービスを選択し、みずからの能力を最大限発揮し、尊厳ある自立生活を送ることを目的とし、これまで3度の制度改正を経て、今日を迎えております。しかし、急速な高齢化、家族関係の変容等、社会事情の大きな変化により、制度のより効果的運用が求められる中、厚生労働省は平成 24 年度からの介護保険制度の改正に向けた意見書素案を、このたび、社会保険審議会介護保険部会に提示をしたところであり、今後、同部会での審議を経て、来年の通常国会に提出される介護保険制度改正法案に反映させたいとの考えであります。ご質問の1点目、社会保険審議会介護保険部会の意見書に対する幕別町の見解についてであります。今回、同部会に提示された意見書素案は、財源確保策と新たなサービスの創設が主要事項とされております。財源確保策では、必要とした事項で、高所得者自己負担割合の2割への引き上げ、在宅介護ケアプラン作成への自己負担導入、施設の相部屋室料の保険給付適用除外、低所得施設入所者に対する居食費軽減要件の厳格化、財政安定化基金の取り崩しなどであります。両論併記事項では、軽度者に対する利用者負担引き上げ、被保険者範囲の拡大、現役世代の保険料算定への総報酬割導入などであります。見送り事項といたしましては、公費負担6割への引き上げ、補足給付の全額公費負担化などであります。新サービスの創設では、24 時間対応巡回型訪問サービス、介護職員による医療行為法制化、訪問介護と訪問看護など複数サービスを提供する複合事業所、有料老人ホームと高齢者専用賃貸住宅のサービスつき高齢者住宅への再編、軽度者対象の予防・生活支援の新サービスなどが提示されております。また、65 歳以上の介護保険料につきましては、全国平均で現行 4,160 円が 5,200 円程度になる見込みとの試算も示されており、先ほどの財源確保策を実施した場合は、4,800 円台におさめることも可能としたところであります。介護の必要性が高まる 75 歳以上の人口が増加し、平成 12 年度の制度発足時の介護費用総額が約3兆 6,000 億円だったものが、平成 22 年度の当初予算では約7兆 9,000 億円に達しており、制度維持のためには財源確保が避けて通れない課題となっております。このような中、町といたしましては、今後、審議会を経て厚生労働省において政府案をまとめられるわけでありますが、慎重な検討を望むとともに、審議の推移を見守りながら対応してまいりたいと考えております。ご質問の2点目、介護保険の公費負担を引き上げるよう求める考えはあるかについてであります。介護保険制度の維持のため、これまでも十勝町村会、北海道町村会において、国に対し国庫負担金の増額並びに介護職員等の処遇改善などが必要であるとの要請活動を行ってきており、今後も引き続き町村会などを通じて、国に対し要請活動を行ってまいりたいと考えております。ご質問の3点目、保険料負担増や利用料負担増に対する町民の負担軽減についてであります。介護保険料は、制度上、介護保険に係る費用から利用者の自己負担分1割を除いた部分について、65 歳以上が2割分、40 歳から 64 歳までが3割分を負担いただき、残る5割を公費負担とされております。また、介護サービスの見込み総量から算定された基準保険料をもとに、低所得の方にはその基準額を最大5割減額し、一方で、一定以上の所得のある方には増額して負担していただく仕組みとなっており、結果として低所得者層の方々の負担軽減に努めているところであります。また、利用料につきましても、制度上の軽減対策のほか、町独自に低所得者を対象として社会福祉法人等介護サービス軽減事業や訪問介護利用者負担額軽減事業を実施いたしております。このような制度のもとで、さらなる軽減を実施することは、それにより生じる不足分を結果として他の被保険者の負担増、または一般会計からの繰り入れに回してしまうこととなり、公平性を欠くこととなることからも、さらなる独自の減免制度を設けることは適当ではないだろうという判断をいたしております。しかしながら、生活状況の変化などにより、保険料の支払いが困難な状況になられた方につきましては、個別にご相談をさせていただきながら適切な対応をしてまいりたいと考えております。ご質問の4点目、今後の介護保険サービスの基盤整備についてであります。現在、幕別町には入所型の施設といたしましては、介護保険施設に分類される特別養護老人ホーム(120 床定員)1施設、老人保健施設(150 床定員)1施設と地域密着型サービスに位置づけられる認知症対応型共同生活介護、いわゆるグループホームが 13 ユニット(定員 117 名)が整備されており、加えて、今期計画の中で忠類地区の小規模特養が整備されることになっております。このたび、介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施を確保するための基本的な指針が改正され、介護保険施設及び介護専用の居住系サービスの適正な整備に関して、施設ごとの整備の目安であります、いわゆる参酌標準が撤廃されたところであります。これにより、施設整備に係る総量規制がなくなったものではありますが、国として、在宅と施設のバランスのとれた整備を進めるとの方針を変更したものではなく、地域主権・地域分権の趣旨を踏まえ、保険者がより地域の実情に応じた基盤整備ができるようにとの趣旨である旨の見解が示されております。平成 24 年度からの第5期計画に向けての基盤整備の考え方についてでありますが、現在の施設サービスの整備状況、入所の実態、待機者の状況等を総合的に勘案するとともに、広域調整の中での施設整備計画や、さらには事業者の施設整備に関する意向調査等を行った上で、幕別町介護保険運営等協議会においてご審議をいただき、計画を策定してまいりたいと考えております。以上で、谷口議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 2番 谷口和弥
それでは、再質問をさせていただきたいと思います。このたびの改定については、私も幾つかの介護保険のサービスの事業所を回ってまいりましたけれども、大変経営的にも、それから利用者さんへサービスをするに当たっても不安な声が上がっています。もちろん、利用者さんそのものからも上がっているところであります。私の一つ目の質問のところで、町のほうの考え方がどういうふうになっているかということが、その後の三つの質問にも大変考え方として影響を与えるものだというふうに思います。今、ご答弁いただいた中身につきましては、意見書の中身について詳細にお答えいただいたわけでありますけれども、私がここで知りたかったことは、町のほうから答弁いただきたかった中身というのは、この中身がこのとおり決まってきたときに、町民の皆さん方、それから事業所、そして自治体にどういう影響を与える、この意見書が町として、是とするものなのかどうなのか、そのことについてお答えをいただきたかった、そういう中身であります。もう一度お尋ねしますけれども、この意見書案のとおりになったときの町民に対する、事業所に対する、町に対する影響をどのようにお考えになっているのか、具体的にお答えいただけたらというふうに思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
ご答弁で申し上げましたように、今、厚生労働省が素案をつくって審議会に提出したという段階でありますので、私どもはそれを受けて、今そのまま決まった場合に、どうした影響があるのか、町民の皆さんにどのような影響があるのか、そういったところの試算まではいってないわけでありますけれども、私どもはこの後の質問にもありますように、全道、全国の町村会を通じながら、本当に町民の皆さんによりよい制度となるような介護保険制度であってほしいということの要望は、これまでも続けておりますので、なおそういった審議を見守りながら、それらを受けて今後の対応を考えていきたいと、そういうふうには思っております。
再質問 2番 谷口和弥
これが意見書の審議を経て、より具体的に決まってきたときに、法律として決まったときにということであれば、これは町民の福祉を守るという上では、大変後手に回る、そういったことになっていくのではないかなというふうに考えるわけであります。決まってしまってからでは、大変なことになる。このとおり決まるかどうかわからないですけれども、これからの制度の中で大変な反対も起こるものというふうに推察しますけれども、今この時点で、私はもし町民にとって悪い影響を与えるものであったならば、今この時点から声を上げるべきなのだというふうに思うのです。そのこととあわせて、もう一度お尋ねしますけれども、今まだ案ですけれども、この案がどういうふうに影響を与えるというふうに考えているのか、もう尐し具体的にお答えいただけたらなというふうに思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほど申し上げましたように、今の試案で行くと、4,800 円の平均が 5,200 円まで上がるのではないかというようなことを言われておりますけれども、それらを何とか 4,800 円に抑制をしたいというような意向が出ています。ただ、これがうちの町村にどういうふうな数字で当てはまるかというところまでは、現実的にはまだわからないのだろうというふうに思っていますけれども、もちろん抑制することにはこしたことはないし、できる限りのことを我々はしていかなければならないというふうに思いますけれども、そうしたことを踏まえて、今、先般の全国の町村長大会でも介護保険にかかっての要望も現実に国へ提出をいたしております。ですから、今の段階で全く我々は何もしていないというのではなくて、あくまでも町村会を通じながら、よりよい方向の介護保険になるように、そういった行動は起こしているわけでありますので、我々はそこでの論議を十分見きわめながら、町としての対応はこれから当たっていきたいと、そういうふうには思います。
再質問 2番 谷口和弥
ご答弁の中から、この意見書の案がいいものかどうかということは、なかなか町長からの、町長のお言葉から出てこないわけですけれども、私のほうから上がっている声をちょっと紹介させていただきたいなというふうに思います。要介護者の方からです。保険料がアップ、ケアプランの一部有料、それから軽度認定者の2割負担、そういうことであれば、その分サービスを減らしていかねばならないだろうと。訪問介護の生活援助がなくなれば、独居や日中独居の高齢者は、ADL がどんどん下がっていくだろう。食事がとれたかどうかわからない、薬も飲んだかどうかわからない、そういった状況にも置かれていくだろう。介護保険ではなく、実費で訪問介護を利用する人も出てくるであろう。生活はますます苦しくなっていくだろう。入所施設の相部屋の居住費、5,000 円ということになってくれば、入居費用が工面できないため、待機者にすらできないことにもなるだろう。退所して、在宅で家族が介護する、そういう人も出るだろう。家族にとって、仕事をやめる人も出るだろうし、介護そのもので大変なことになるだろう。サービス事業所にとって軽度の要介護者の保険外し、保険料アップによる利用抑制で経営が成り立たなくなる。そういったことにもなっていくだろう。自治体にとっても地域支援事業費の自治体負担がふえ、財政負担が大きくなっていくだろう。高齢者全体を把握する地域包括センターの増員も必要となってくるであろう。幕別町のだれにとってもいい意見書案にはなっていないのだということを共通認識にしていただくことが私は必要なのだろうというふうに思うのですけれども、改めてこの意見書の是非いかがでしょうか、お答えください。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
介護保険の今回の見直しの中で、我々が期待した中には、当然公費の 50%から6割に引き上げていくべきでないかというようなことを言われてきたわけであります。ただ、この肝心なこの部分が無視されたといいますか、実際、審議会の諮問の中にはないわけであります。そうすると、結局はその分の負担を高齢者なりにかかっていく、あるいは 40 歳、60 歳の総額報酬制にもかかるのかもしれませんけれども、そういった意味で、私はこの報酬審議会に対するいわゆるの今回の改正案というのは、抜本的な改正ではないのかなと。本当に抜本的に改正するのであれば、これ今やったからといったって、まだまだこれ介護の対象者は伸びてくる。よく言われるように、団塊の世代がこの年代を迎えてくるときになると、今の7兆円とか8兆円どころでない、もっと大きな額になっていくときに、単なるいわゆる保険者だけの負担増だけでは、これはどうしても済まされないのだろうというふうに思いは持っております。それでは、何かということになると、また増税だとかいろんな問題に波及していくのだろうというふうに思いますけれども、今回の審議会への諮問というのは、全くそれらを含めないで、今の5割負担の中でふえた分を、さあどうするかというようなところが大きな根っこにあるのだかなという思いはしております。ですから、私どもは国に対する要望として、保険料については、本人の責任に属さない保険料の改定というのは、あくまでもやっぱり国でもって対応すべきだと、そういう要請事項は先ほども言いましたように、町村会を通じながら、全国の町村、市町村あるいは議長会なんかも通じながら、皆、運動はしているところでありますので、私どもはそうした町村会の思いが何とか今後の法案の中に通じるように、そしてそうした住民の皆さんの理解が得られるような介護保険制度になることを私どもは期待もするし、また必要に応じてさらなる運動も続けたいと、そういうふうに思っております。
再質問 2番 谷口和弥
わかりました。今の町長のご答弁の中には、二つ目の質問にかかわることもございましたので、質問の二つ目のほうに移らさせていただきたいというふうに思います。この国の公費負担が上がらなかったこと、上げようとしないこと、このことがやはり今の介護保険制度が根本的に変わらない中身になってくるのだろうというふうに思います。町長も言われたように、これからどんどん高齢者がふえる、要介護者がふえるという状況の中には、それなりの施設整備も基盤整備も必要ですし、どんどん保険料が上がっていく、そういった仕組みになっていくのだというふうに考えるわけであります。民主党は、昨年の総選挙の公約の中で、介護保険の国費投入を 8,000 億円するのだということも掲げてきたわけですけれども、それも今ほごにされる形になってしまって、これがうまくいかない、そんな現状もあるわけですけれども、このことについては、介護保険制度そのものが全く新しいものに変わっていく、もしくは町長も先ほど言われた国庫の負担をふやすということしか私も手だてがないのだというふうに考えるわけであります。町村会のほうでということで、訴えをしているということでありましたけれども、引き続き続けていただきたいというふうに思います。そして、このことは4期の介護保険の計画をつくるに当たって、審議会も答申の不足として訴えていた中身であります。引き続き頑張っていただくとともに、今までの訴えの手ごたえについて、どんなような状況にあるか、お答えいただきたいなというふうに思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
我々の町村会等の、あるいは十勝圏の活性化期成会等の運動は、もちろん単発ではありませんから、毎年継続してそうした運動に取り組んでいるわけですけれども、残念ながら、なかなか我々が要求するとおりすべてがなっているということには現実にはないのだろうというふうに思います。ただ、先ほど谷口議員のお話にもありましたように、民主党はマニフェストで5割から6割に国費を投入するというようなことが言われてたわけですけれども、現実にはそうはならない。もちろん5割から6割で上げるためには、それなりの財源を確保しなければ、これは難しい問題は当然あるのだろうと思いますけれども、私は介護保険もそうですし、この後ご質問いただく国保でもそうですし、いろんな今、日本の社会保障制度の中では大きな財源問題が言われているわけでありますし、課題になっているのだろうというふうに思っております。高齢者の皆さんにとっては、なぜ自分たちの年金が上がらないのに、引かれるものだけはどんどんふえていくのだと、これは当然出てくる不満であり、あるいは我々にとっても何とか改善できない問題かというふうな思いもあります。そういった意味からしますと、我々はこれからも根強く運動は続けていきますし、要請はしていかなければならないと、そういう思いではありますけれども、今の時点でどこまで成果が上がったかということになると、なかなか難しい面もあると思いますけれども、引き続きそうした運動、要望は続けていきたいというふうには思っております。
再質問 2番 谷口和弥
わかりました。5,200 円ぐらいがということで意見書の中では言われているわけですけれども、この5期に向けて、幕別町の介護保険料がどれぐらいになりそうなのか、幾つかの出し方があるのだと思うのですけれども、意見書のとおりになっていればこうなる、従来のままだったらこうなる、どのような資料でも結構です。もし、数字をお出しになっているのでしたらば、教えていただきたいなというふうに思います。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
まだ、現行の制度が1年ありますので、現段階での推計ということで、私のほうで試算しているのは、大体 4,228 円ぐらいだろうと。4,250 円ぐらいだろうというところで推計はしております。ただ、この後、国のほうのいろんな考え方がどうなっていくのか、それによっては額が変更すると思いますけれども、現状では 4,225 円ぐらいと。
再質問 2番 谷口和弥
今の数字について確認させていただきますけれども、それはこの意見書のとおりになったときには、そうなるということで、この数字を押さえてよろしかったですか。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
それについては、加味しておりません。すなわち今の意見書の中でいろんな負担がふえる部分だとか、そのようなものを加味しての推計ではありません。
再質問 2番 谷口和弥
従来の方法ですか。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
従来の方法です。
再質問 2番 谷口和弥
わかりました。それでは、三つ目のご質問に移らせていただきたいというふうに思います。保険料の減免も利用料の減免についても、適切ではないということのご答弁でありましたけれども、そして今までもたびたび介護保険料の減免についても、それからサービスの利用料の減額についても、求めてきたところであります。保険料については8段階9区分あるということの中で、今回はそのことはご答弁にありませんでしたけれども、そういったことの中で低所得者対策はできているのだということのご答弁をずっといただいているところでありました。しかし、3枚目のほかの医療制度との比較の中では、やはり介護保険の低所得者に対する減免のあり方というのは、十分ではないのではないかなというふう考えるわけであります。介護保険の場合、ご答弁にもありましたように、基準額の 50%が第一段階と言われる生活保護や老人福祉年金だけの方が該当するわけであります。医療費、医療保険でいったらば、生活保護の方はかからないし、後期高齢者医療制度だってかからないし、でも、そういった方からも憲法で定めるところの最低限の生活、そのための収入からも基準額の半分を引くと。老齢年金、場合によっては生活保護世帯の方よりも厳しい生活を強いられる、そういった方からも基準額の 50%をとる、そういう制度であります。上のほうは、9段階目は基準額の 1.75 倍ですから、単純に計算しますと、一番多く払う人と一番尐ない人、これが 3.5 倍しかないという、そういう保険料の体系であります。後期高齢者医療制度であったらば、所得 33 万円以下、かつ加入者全員が年金収入 80 万円以下で、ほかの収入がないのだということになれば、9割が減免になる。所得 33 万円以下ということであっても、8.5 割が減免になる。もちろん、今言いましたように生活保護の方は加入対象外ですから、保険料はかからないと。こうやって比較しますと、介護保険料のその低所得者に対する減額の割合が小さいのではないかなというふうに思うわけであります。そうですから、やはりもう尐し低所得者の方に対する減免制度について、大きく広げることが求められるのではないかなと。実際に保険料が高くてと、サービスが利用できないのだと、利用料が高くてサービスができないのだと、サービスを減らさなければだめなのだ、そういった方はたくさん私も目にしております。どうでしょうか、その辺について、介護保険の第1段階、もっと尐ない金額で保険料を納めるとそういったことにするというふうなことにすべきと考えるのですけれども、いかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
介護保険制度が発足するときに、先ほども申し上げましたけれども、保険料、自己負担の利用料を除いた部分は 40 歳から 64 歳、そして、65 歳以上と、そして公費が5割と、そういうような決めの中でスタートをしたと。それが今もずっと続いている。先ほど言いました果たして公費が6割の持ち分になるのかどうかといったことも含めた中で、これはやっぱり抜本的な改正の中でこの保険料の問題もこれからいかなければならないのだろうと思いますし、中には今の 40 歳以上の保険料を納めているものをもっと年齢を下げることがどうかと。あるいは、今回出てきた一つがその総報酬制というようなことで、報酬額の総額を介護保険の対象にすると。いろんなことが今言われているわけでありますけれども、やはり抜本はこの制度がお互いが社会が助け合う、支え合うというところにあるのだろうというふうには思いますけれども、やはりこれだけ介護の経費がどんどん右肩上がりで伸びていく中にあって、いつまでもこの負担割合でいいのかということは、先ほど来申し上げておりますように、やはり問題が提起されているのだろうと、現実にはあるのだろうというふうに思います。そうした中で、これからのその制度改正の中で、いわゆる高齢者の方の、65 歳以上の方の2割負担、このあり方、あるいは先ほど言いました 40 歳以上 64 歳までの方の3割の負担、これらをどうやっていくのか。あるいはもっと言えば、これらの町あるいは都道府県、そして国、これらの5割の負担の問題、そういったことを総体的に含めた中で、私はやっぱり高齢者の保険料の負担ということも考えていかなければならないのであろうというふうには思っております。おっしゃられましたように、だんだん保険料の負担がふえていく中、先ほど言いましたように、自分たちの年金が上がらない中で、大変苦しい状況にはあるのだろうというふうには思っておりますけれども、今の制度上の中では、私どもとしてはやれる範囲の中でやっていくというような思いでおります。
再質問 2番 谷口和弥
ご答弁の中には、一般会計からの繰り入れ、公平性を欠くからもということが出されていたのですけれども、どれぐらいのところが町民から理解できるか、そのことについてちゃんと把握もすることが必要なのだというふうに思うのです。実際、介護保険を利用することで、生活が成り立つ、利用しないと生活が成り立たない。そうであれば、公平というのはどこがどの観点から公平なのか。だれもがちゃんとした憲法に決められている最低限の文化的な生活をおさめられる、そこの基底に立って公平であるべきだというふうに私は考えるのです。ですから、限られた財政ということはあるわけですけれども、一般会計からの投入をするなども、そういったことも町の裁量として公平性を欠くということにはなってこないのだというふうに思うわけであります。実際この4期の策定に当たっては、中富良野町が一般会計からそういうことで保険料も上げさせない、上げないようにする、そういった手だても行っている。そのことも紹介されているところであります。私はもう尐し町としては積極的にこの低所得者に関する保険料の減免を取り組んでいただきたいというふうに思うのですけれども、改めていかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
一般会計からの繰り入れ、これは先ほども言いましたように、本来ではないということは、これは制度上はっきりしているわけであります。それと、いわゆる低所得者の方、さっきから何回も言いますけれども、それぞれの負担割合の中で介護保険制度が成り立っているわけですから、一般会計がどんどん繰り入れしていくということになると、恐らくこれ際限がないのだろうというふうに思います。今言いましたように、保険料は恐らくこれからも上がっていく可能性のほうがどんどん高いわけでありますから、その都度、保険料を抑えるために、一般会計が繰り入れをしていくというようなことになっていきますと。恐らく際限がなくなるのだろうと。また、ほかの町村の事例なんかも見ましても、やはり国の指導なんかもそうですけれども、できる限りはやはりその制度、負担割合の中で減免するものは他の高額所得者に負担を割り振りをするとか、そういった中での減免あるいは低額に抑えるというような手法がとられているわけでありまして、ただ一般会計からということですべてを解決していくということは、それは制度の根本的な解決にはこれはなっていかないのだろうというような思いはしておりますので、何とか厳しい状況にありますし、できる限りの方はしなければならないわけですけれども、安易に一般会計からの繰り入れで対応するというようなことについては、慎重にならざるを得ないというふうには思っております。
再質問 2番 谷口和弥
何だか町長と意を同じくするというふうにならなかったわけですけれども、このことについては、また引き続き要介護者の方の生活を守るその点で一致して提案をしていきたいというふうに思います。四つ目ですけれども、今後の基盤整備のところであります。いろいろとご回答いただいたわけでありますけれども、やはり私にとって一番5期に向けてこの時期大いに検討を進めていただきたいというふうに思うのは、特別養護老人ホームの待機待ちの解消であります。今現在、恐らくやはり 90 人を超える方が待機待ちをされているのではないかなというふうに推察いたします。この後、忠類地域に小規模特養サテライト型ができる。そういったことの中では一つ大きく前進をするのかなというふうに思いますけれども、それでもまだ解決には至らないわけであります。またさらに、これからどんどん要介護者の方がふえていく実態がある。やがては今と同じ数の方が待機待ちとなり、さらにはそれを超える方が待機待ちとなっていくのだというふうに推察いたします。それで、今、道としては、北海道のほうでは 23 年度に向けて、この特別養護老人ホームのベッド数、このことについても5期計画の中でまとめ上げる準備をしているという段階であります。今この時期に私は町としても、今、29 床忠類地区にできるわけですけれども、さらに今後に向けてこの次の5期の3年間の中で、特別養護老人ホームを設置する、もしくはそれが小規模なのか中型なのか、大型なのか、もしくは今ある既存の大型特養の法人のほうとの相談の中で増床するとかそういった手だてを今この時期していく必要があるのではないかと思うのですけれども、その辺についてはどのようなお考えをお持ちでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
待機者が多いというようなことで、特養に対する需要というのは、依然大きなものがあるのだろうと、そういう押さえはしております。ただ、先ほど言いましたように、参酌標準がなくなったとはいいながらも、やはり施設をむやみにふやしていくということには、ならない部分もあるわけであります。在宅とのからみもあるわけでありますし、もう一つは本町が忠類地区に小規模の特養を建てる。あるいは同じように帯広市なんかも建てると。そういった意味では十勝全体では幾分待機者ということも緩和されるのかなというふうな思いをしておりますけれども、ただ、お話ありましたように、まだまだふえてくることだけはこれ間違いない事実でありますから、それらに今後どう対応していくかというのが、これはある意味では本町だけの問題ではなく、十勝全体でも考えていかなければならないのだろうというふうに思いますし、もう一つ参酌基準がなくなった、標準がなくなったから町村、勝手に建ててもいいのですよということには、やっぱりなくならない部分があります。尐なくても法人が建築するとなると、前回もお話ししましたように、何億円の建設費用を要するわけですけれども、それは多分に国の補助なり、道の補助をもらって建設をしていくというようなことになりますと、あるいは自分の持ち出し、自分が持たなければならない金額というのも何億円ということになってきますから、施設といいますか、法人にとっても、ある程度の計画を持って整備をしていくということにもなるのだろうというふうに思いますし、私どもとしては、いろんな施設もまだまだ要望としてはあるのだろうというふうに思いますし、逆にやってみたいというような施設もまた中にはいらっしゃるのだろうということもお聞きします。そういったことも含めながら、先ほども言いましたように、これから第5期の計画に向けて運営協議会とも十分相談しながら、私どもとしては対応していくことが必要であろうと、そういうような思いで今の段階ではおります。
再質問 2番 谷口和弥
この特別養護老人ホームの施設数が足りないということは、町民からの意見だけではなしに、特養の施設のほうからも上がっている中身なのです。10 月 20 日から 22 日札幌で、全国老人福祉施設大会北海道大会というのが開かれております。最後のとりでとして特養の役割が大きい最後のとりでという部分は、やっぱりグループホームや老人保健施設では補えない、そういった中身が意味合いがあるのだろうと思うのです。そういう呼びかけの中で、入所待機者解消に向けて、全国で 20 万床の緊急整備を要望するということを決議で上げているところであります。そういった中では、そういう町が手上げをして、道のほうでの認可を受けるとしたときに、今、町長もおっしゃいました、うちの法人がやってみたいというような手上げができやすい状況が尐しはあるのではないかなというふうに思っています。繰り返しになりますけれども、今この時期逃してしまうと、また次の3年間待たねばならないという状況も生まれてきます。ですから、この辺のところは、本当に強い要望でありますから、早急に介護保険の審議会のほうで議論もしていただきたいというふうに思うのですけれども、改めていかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほども言いましたように、特養に対する需要が大きい。このことだけはもう間違いない事実であろうと思いますし、先ほども言いましたように、これからまだまだ特養入所を希望される家庭というのは多くなってくるのだろうというふうには思っております。問題はその期待にこたえるべく福祉法人なり、あるいは私ども行政の立場からどの程度お応えできるかと。そのためにはまずは基盤整備のためと財源、そういったものが一番大事になってくるのかなというふうに思います。真幸協会にしても今回幕別、忠類に二つの特養ということになって、相当の財源を当然のことながら拠出するわけでありますから、それを受けて3年後なり5年後に、果たしてまたすぐやれるのかと、やっていただけるのかと、そういったことも考え方としては、これから詰めていかなければならない問題でもあろうというふうには思っておりますあるいは先ほど言われましたように、これまたつくれば介護保険のほうにもまた影響してくるというような問題もあるわけですけれども、それはさておきながら、何とか入所をしたい、入所を希望する人の期待にこたえるためには、おっしゃられたとおり、なお特養の必要性というのが我々も認識はしておりますけれども、幕別のみならず全体のことも含めながら、これから十分対応するに当たって関係機関と協議をさせていただきたいというふうに思います。
再質問 2番 谷口和弥
町長のご意見はわかりました。例えば小規模特養をもう一つつくろうというふうになったときには、以前の私たちの忠類の特養の施設の中では、サテライト型という尐し配置基準が緩い形の中で十七、八人の雇用も生まれるということでありました。そのことで言うと、恐らく 20 人以上の雇用が生まれるのだと。そして、それに伴う消費も生まれるのだというふうにも考えます。そして、幕別町は平成 29 年度には人口2万 8,000人、それが幕別町の第5期の総合計画でも決まっている中身であります。地域に雇用を生む、そういった観点もこの特養設置について積極的に取り組んでいただくことを望みまして、質問を終わりたいというふうに思います。