幕別町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月9日
国保の改善と広域化について
2010年12月9日、幕別町議会の一般質問で、野原惠子議員が「国保の改善と広域化について」質問し、町長 岡田和夫、民生部長 菅好弘、町民課長 川瀬俊彦が答弁しました。
- 質問者
- 野原惠子 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫、民生部長 菅好弘、町民課長 川瀬俊彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 野原恵子
通告に従いまして、次の点について質問をいたします。最初に、訂正をお願いいたします。3行目の 21 年度決算によるとの「世帯」を「人口の」に訂正お願いいたします。国保の改善と広域化についてです。国民健康保険は日本の人口の3割以上、3,900 万人以上が加入する日本で一番大きな医療保険制度です。幕別では平成 21 年度決算によると、人口の 31.8%が、世帯数の 38.6%が国保に加入しています。憲法 25 条を具体化し、日本の誇る皆保険制度の土台をなしているのが国保です。国民皆保険の最大のポイントは、国民に安心して医療を提供するということです。毎年退職やリストラ、倒産などによる失業、パートやアルバイトなどの非常勤で働く人の加入がふえ、低所得者の割合が増加してます。国保は事業主の負担を予定しない制度であり、もともと加入者が支払う保険料だけでは成り立たないものとして制度がつくられています。そこで、国の責任として、国保に対する国庫負担が行われています。ところが、1984 年には 49.3%だった国庫負担が 2008 年度には 24.1%に減らされ、世帯当たりの国保税負担が上がり続けています。そのため、所得の低い人に保険税負担が重くなる仕組みがつくられ、払えない人がふえています。滞納すると、短期保険証、資格証明書が交付され、国民すべてが安心して医療を受けられるようにという国保の目的と逆行する状況になっています。国保制度の改善が急がれますが、政府は立て直し策として国保の広域化を進めようとしています。改正国保法が通常国会で成立し、5月 19 日、国の広域化等支援方針の策定を受け、道は市町村にアンケートも行い、国保運営の広域化と支援方針の策定に入っています。国保が広域化されると、①住民、被保険者の声がほとんど届かなくなる。②後期高齢者医療広域連合のように市町村の意向が反映されなくなる。③法定繰り入れの廃止、④市町村単独事業の廃止、⑤国保税の徴収強化などのおそれがあります。今、貧困、生活苦が深刻化する中で、国保に求められるのは、住民の命を守る国民皆保険の土台にふさわしい制度です。社会保障の基本に立ち返ることが必要です。したがいまして、次の点について伺います。①広域化に対する考え方について伺います。②市町村単位の運営を維持し、改善を進めていくこと。③そのために国庫負担の引き上げを国に求めていくこと。④国保 44 条に基づき、医療費減免の基準を生保基準の 1.3 倍にするなど明確にすること。⑤滞納者に対する差し押さえは中止するとともに、その現状について伺います。⑥保険証は全員に交付すること。以上です。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
野原議員のご質問にお答えいたします。国保の改善と広域化についてであります。平成 22 年5月 19 日に、「医療保険制度の安定的運営を図るための国民健康保険法等の一部を改正する法律」が公布され、同日から施行されました。この法律は、経済状況の悪化や医療費の増加等によって、厳しい財政状況に置かれている市町村国保、協会けんぽ及び後期高齢者医療制度のそれぞれに対し、その保険税または保険料の急激な上昇を抑えるため、必要な財政支援などを講じようとするものであります。このうち国保に関する主な内容といたしましては、都道府県は広域化等支援方針を定めることができること、国及び都道府県が市町村を財政的に支援する制度が平成 25 年度まで継続すること、国保財政の安定化を図るための施策が示されたことなどであります。このことから、北海道では、現在、仮称ではありますけれども、北海道国民健康保険広域化等支援方針の素案をまとめられたところであり、今後、市町村の意見を聞いた上で、同方針を決定する予定であるとお聞きいたしているところであります。ご質問の1点目、広域化に対する考えについてであります。広域化を図ることの意義については、第1に保険財政の広域化を進めること自体が、スケールメリットによる市町村国保の財政安定化に資するものであること、第2に高額医療に係る保険財政共同安定化事業の対象医療費の引き下げが都道府県が判断できることにより、医療費の変動に対して安定的な運営が見込まれること、第3に都道府県が医療政策や市町村国保に対する支援方針を定めることにより、国保財政の一層の安定化を図ることが可能になることなどが考えられるところであります。一方、保険者ごとに保険税または保険料の算定方法及び金額に違いがあること、収納率、滞納対策、医療費等に格差があることなどの課題もあります。また、本年 10 月6日に、北海道国保連、市長会、町村会の主催による国保制度改善強化北海道大会が開催され、その中で医療制度の一本化を図るまでの間は、国保制度に関して、都道府県単位の広域化による財政運営に向けた環境整備を進めることという内容を含んだ決議がなされ、主催者の代表が国等に陳情を行ったところであります。以上のことを踏まえたうえで、本町といたしましては、今後、国、地方自治体及び関係機関がもろもろの課題をしっかりと論議しつつ、広域化の実現に向けて進めていくべきと考えているところであります。ご質問の2点目、市町村単位の運営を維持し、改善を進めていくことについてであります。国では、平成 21 年度に全国を6ブロックに分けてブロック会議を開催し、市町村国保に関して都道府県及び市町村と意見交換を実施いたしておりますが、その中で国民健康保険制度における国、都道府県、市町村の役割分担についても論議され、国の役割は制度設計と財政支援、市町村は住民との窓口を担うという点についてほぼ一致し、都道府県については、財政支援や広域化の推進などの役割を拡大すべきという推進派と、現状の市町村指導にとどめるべきという慎重派に意見が分かれたというふうにお聞きいたしているところであります。本町といたしましては、住民の皆さんが安心して医療制度に加入し、必要に応じて適切な医療給付を受けられることや気軽に各種の相談が受けられるという体制整備が必要であると認識しており、今後の論議に臨んでまいりたいと考えております。ご質問の3点目、国庫負担の引き上げを国に求めていくことについてであります。現在、国庫負担金の交付率は 34%でありますが、国庫補助金として国の調整交付金が9%分、道補助金として道の調整交付金が7%分交付される制度となっておりますことから、これらを合わせますと 50%分が措置されていることになります。しかしながら、医療給付費が毎年、右肩上がりで増加している現状におきましては、本町を含め多くの市町村で国保財政は厳しい状況にあり、一般会計から国保会計への法定外の繰り入れをしている保険者が全国で約7割にも達しているという実態でありますことから、先般の十勝圏活性化推進期成会総会あるいは北海道町村会総会におきまして、国に対して市町村国民健康保険財政基盤の安定強化について要望することを決議し、要請活動を行ったところでありますが、今後も引き続き町村会等を通じて、国保財政の健全な運営を図ることができるような措置を国等に要望してまいりたいと考えております。ご質問の4点目、国保 44 条に基づき医療費減免の基準を明確にすることについてであります。一部負担金の減免については、国民健康保険法の規定により特別の理由がある被保険者で、一部負担金を支払うことが困難であると認められるものに対し、適用することができるとされており、その特別の理由とは、災害による死亡、農作物の不作による収入の著しい減尐、事業の休廃止による収入の著しい減尐などの理由をいうものとされております。現時点における本町の対応につきましては、法の趣旨を踏まえた上で、幕別町国民健康保険条例施行規則に定められている一部負担金の減免または徴収猶予を受けられる基準に基づき、個別の案件ごとに対処しているところでありますが、本年9月 13 日付で、国から一部負担金の減免について新たな基準が示されましたので、今後、その基準をベースにして管内他市町村の動向も参考にしながら、幕別町の取り扱い基準を検討してまいりたいと考えております。ご質問の5点目、滞納者に対する差し押さえの中止と現状についてであります。差し押さえを実施する場合の判断基準といたしましては、滞納者に督促あるいは催告を行っても納税または納税相談に応じない場合であるとか、納税誓約を行っても守らない場合など、主に納税に対する誠意が感じられない場合に差し押さえを実施している状況であります。また、一方で差し押さえを実施することにより滞納者との接触が図られ、納税相談に応じるという事例も数多くあるのが現状であります。平成 21 年度の差し押さえの状況につきましては、実人数で 194 人、883 万 5,276 円の差し押さえを実施いたしております。内訳は、給与が3人で 97 万 8,440 円、預金が 157 人で 635 万 9,497 円、国税還付金が 38 人で 117 万 1,372 円、自動車税還付金が3人で5万 3,400 円、動産が2人で 19 万 5,449円、過払い金が1人で7万 7,118 円となっております。したがいまして、原則的には督促状を送付しても納税がなされない場合には差し押さえを実施することになりますが、納税者の生活状況等もありますことから、納税相談に重点を置くことを基本としておりますので、今後におきましても、効果的な収納率向上への取り組みの一つとして、引き続き差し押さえを実施するとともに、納税が困難な場合には納税の猶予あるいは分割払いによる納付など、よりきめ細やかな対応に努めてまいりたいと考えております。ご質問の6点目、保険証は全員に交付することについてであります。国民健康保険制度では、国や町などの公費負担と被保険者の保険税などで会計が賄われておりますので、被保険者の負担の公平を図る観点からも特別な事情がない限り、保険税を完納していただくのが基本原則となっております。本町におきましては、滞納者に対し可能な限り納税相談等を通じて完納に向けた努力をお願いしておりますが、経済状況が好転しない中、諸般の事情によりなかなか履行できない方に対しましては、短期被保険者証または被保険者資格証明書の交付対象にせざるを得ないことになっております。本町におきましては、これら交付対象世帯のうち、電話、訪問、来庁など何らかの方法で接触することができない方につきましては、短期被保険者証又は被保険者資格証明書を渡せないという実態になっておりますが、今後も滞納者との接触を図り保険証を皆さんに渡せるように努めてまいりたいと考えております。以上で、野原議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 7番 野原恵子
広域化の考え方についてのことについて再質問をさせていただきます。今、町長の答弁の中では、広域化のことに対しましては、国及び都道府県が市町村を財政的に支援する制度を平成 25 年度まで継続する、このようなことが、今、北海道では、この市町村の意見を聞いた上で支援方針などを決めていく、このような状況になっているというお答えでした。このことは、今、幕別町で行われております法定外繰り入れ、この一般財源からの繰り入れも平成 25 年度以降は検討され、廃止の方向に行くということにつながるのではないかというふうに思います。それと、この中で、ご答弁の中で、医療費の変動に対して安定的な運営が見込まれる、このようにお答えしておりますけれども、この医療費の変動というふうになりますと、今、高齢化の中で高齢者、60、定年になったりとか、そういうふうになって高齢化に進む中で医療費の負担が重くなる、そういうことが見込まれます。そうしますと、国保税の引き上げが連動して上がっていく可能性があるのではないか、後期高齢者医療制度と同じような状況に国保の医療費とか、そういうものが引き上げられていくのではないかというふうに考えられます。そうしますと、町民への負担がますます大きくなるということが予想されることになります。そういうこともありますし、やはり広域化になりますと、町民の声ですとか、市町村の声とか、そういうことがきちっと反映されなくなる可能性が生まれてくると思うのですね。今、後期高齢者医療制度も広域化、全道一つになりまして、町民の声などもなかなか通らない、そういうことが考えられます。今、全道で保険料やなんかが決められるというふうになりますと、今、北海道で一番高い保険料は、世帯では 34 万 3,350 円、これは羅臼町です。1人当たりでは利尻町が 13 万 9,700 円。ちなみに世帯では幕別は平均 18 万 6,599 円で、1人当たりでは9万 4,425 円、このことからしましても、幕別町の国保税がさらに引き上げられる可能性が含まれているというふうに私は思います。それと、今、後のほうで国保税 44 条のことについて質問いたしますけれども、市町村単位でできる事業そのものもなくなっていく可能性があるのではないかと私は思っております。そして、何よりも徴収の強化、それが市町村に任せられる、そういうふうになりますと、本当に職員が住民のためにきちっと福祉の役割ですとか、そういうことで対応していかなければならない、そういうところが徴収に走り回ってしまうというか、そういう状況になりかねないと私は思うのですね。そういうことで広域化はいいのかということなのですけれども。それと、国保法第1条では社会保障及び国民保健のための制度と規定しておりますし、第4条では国保の運営責任は国が負っている、これはもちろんなのですけれども、市町村は保健・福祉とも連携しながら住民に医療を給付する社会保障制度の仕組み、このように規定されていまして、職員が本当にその立場に立ってこれを運用していかなければならないという、その部分が欠けてしまう可能性がありまして、その保険料の徴収、そういうところに力が入れられていくのではないかというふうに思います。これを許しますと、民主党のマニフェストには、地域保険の一元化の方向というふうに掲げていまして、そういう方向に進んでいきますと、職域保険の健康保険組合、それから公務員や教職員などの共済健康保険、中小事業所対象の協会けんぽ、これが国保と一元化される可能性が先に待っていると思うのですね。そうしますと、今、働いている方々の保険料も上がりますし、医療費とともに保険料も上がっていく、そういうことが含まれている広域化だというふうに私は思います。それに対して、今、町長のご答弁では、広域化に向けて進めていきたいというふうに答弁いただいていますが、その点についてもう一度お伺いをしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
お話ありましたように、私ども町村会あるいは市長会等が要望している中の最初の最終的な要望は医療保険の一元化ということが前提にあります。その前段の段階で、いわゆる都道府県に国保あるいはこの後出てくる後期高齢者医療等の運営をお願いしていきたいと、そういう中身で、今、運動をしているわけでありますので、決して私どもの町だけがどうこうということではないわけでありまして、今お話ありましたように、きっといろんな課題ですとか問題も確かにあるのだろうというふうに思いますけれども、私どもにとっては、どこが、国がやろうが都道府県がやろうが町がやろうが同じ私どもの町に住む町民の方々の国保であることだけは、これは変わりはないわけですから、その人たちによりよい方向で国保が利用されるように、運営されるように、そのための努力はこれからももちろん重ねていかなければならないというふうに思いますし、職員もまた、あるいは町の立場も、担う役割もまたいろんなことが出てくると思います。今言った徴収の面ですとか窓口の相談業務というのは、これは当然町村がやっていかなければならない問題だろうと思いますので、それらについては今まで以上によりきめ細かな対応も求められてくるでしょうし、そして、おっしゃられたように、町民の意見を尐しでも多く上に伝えていくというような役割も、また我々が担っていくことになっていくのだろうというふうに思いますけれども、今、都道府県に、そしてやがては医療保険制度を一本化したい、すべきだと、そういう要望が全道、全国の町村会あるいは多くの関係機関、国保連合会なんかもそうなのですけれども、要請をしているというような状況でありますので、私どもはそうした一員として、これからもそういう活動を続けていきたいというふうにも思っています。ただ、知事会あたりがこれを了としない、反対も意見もかなり強いように聞いていますのて、まだ紆余曲折はあるのかなという気はいたしますけれども、今の現状としては、そういうような思いで私どもは進めております。
再質問 7番 野原恵子
この町の町民にとってどうなのか、その視点から、やはりそういう町村会ですとか、そういうところできちっと町民の立場から発信していくことが大事だと思うのですね。こういう中でもさまざまな意見がある中で、そういう問題点もあるということも明らかにして、広域化についてはやはりもっといろんな資料なども集めましてきちっと対応していく、そのことが今非常に大事だと思うのですね。これが、一番の大きなねらいは、国がこの国保に対して財政を出したくない、それともう一つ、大企業やなんかの個々に企業やなんかで働いております健康組合保険、そういうところでの企業の責任、そういうところの財政も出したくない、バックにその大きなねらいがあるわけですから、そういうことではなくて、国の責任として国民の命、そして病気やなんかに対する税金の使い方としてしっかり財政支援をしていく、そこが今一番大きく問われているところだと思うので、そこをしっかりそういういろいろな場で意見を発していくということが、今一番大事なことではないかと思いますが、その点についてもう一度お伺いいたします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
私も、おっしゃるように、町村国保がだめで、都道府県に持っていけばそれですべてが解決できるか、決してそうはならないと思いますけれども、根っこはやはり財源だというふうに思います。先ほども言いましたように、もう全国の7割の市町村が一般会計から全く制限ない単なる赤字対応の繰り出しをしている、それをずっと国は放置してきているわけでありますので、何とかしてほしいという要望は先ほどの介護保険でもそうですけれども、何回も町村会なんかでもやっているのですけれども、それが市町村はだんだんできなくなってきた、それでは今度は都道府県ということで、我々はやはり一番根幹となる国保の安定的な運営をしていくためには確固たる財政基盤を確立していくことが大事なのだろうと。そのためには、やはりいわゆる国の担う役割というものをしっかり果たしていくことが大事だろうというふうに思っております。それともう一つ、医療保険制度の一元化と、一本化ということについては、国保も厳しい状況にありますけれども、それ以外の、例えば先日もちょっとお話を聞きますと、建設国保、これなんかはもうほとんど壊滅状態だ、そして公務員が入っている共済だとか、そういうところはまだ余裕があるのではないかとか、いろんなことを言われますけれども、そういった日本の国全体の医療保険制度を考えていかなければならないような時期にもあるのかなということも一つあるのだろうというふうに思いますけれども、そういった全体的なことを踏まえながら、私どももこれから十分注視しながら対応に当たっていきたいというふうに思います。
再質問 7番 野原恵子
それでは、今、②番目の市町村単位の運営を維持し、改善を求めていくこと、③の国庫負担の引き上げ、これは今の町長のご答弁の中に含まれているのかなと思いまして、次に国保44 条に基づき医療費の減免、幕別町独自の基準を設けていくということの質問に移らせていただきます。今、このことにつきましては、国保の一部負担軽減制度の促進ということで、厚生労働省で通知を出していますね。これもご答弁の中でいただいておりますが、この中で幕別町独自として、具体的な要綱などを決めて実施していくということが今、大事ではないかと思います。今、他町村等の動向もしながらこのようにお答えしておりますが、今、音更、上士幌などで実施しております。また、旭川でもこれに基づいて実施していまして、具体的に対象になる世帯というのを決めております。その具体的に決めている条件ですね、過去1年以内の事業の休廃止、失業、それから申請月の世帯の収入見込みが生活保護基準の 1.2 倍以内の世帯、被保険者全員の預貯金の総額、生活保護基準の3倍以内の世帯、過去1年以内にこの制度を利用していない、このようにきちっと減免の中身を決めております。幕別町ではそれがないので、きちっと対応ができないということがあると思うのです。ですから、そこの基準をきちんと定めるべきではないか、そしてこれに対しまして、国も特別調整基金で2分の1を補てんする、ここまで国が今、進めていくというふうになれば、やはり町独自でもきちっと規定をすべきではないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
この件については、今までも何回かご質問をいただきました。そして、国の基準が示された段階で私どももこれに対応したいということでありますので、今お話ありましたように町独自の基準をつくっていく、このことは当然やっていかなければならない問題だろうというふうに思っております。ただ、中身の問題で、今、野原議員が言われたように、国は減免したら2分の1、調整交付金を出す、ただ、その中身はあくまでも国の基準に基づいて減免したものに対して出す。ですから、私の町が例えば生活保護の何倍以内は全部減免しますよといったら、それに全部2分の1の交付金が来るかとなると、来ない部分もある。もっと言うと、預金まで調べなければならないのかというような問題もあって、なかなか厳しい基準だなというふうにも思っていますけれども、それらを踏まえながら私どもは今、来年度に向けて町としての新たな基準をつくっていかなければならないのだろうというふうな考えではおりますので、先ほど申し上げました、恐らく他町村でもいろんなことで悩みもあるし、いろいろなことがあるのだろうと思いますけれども、そういったことも踏まえながら、町として新たな基準づくりを進めていきたいというふうに思います。
再質問 7番 野原恵子
ことしの 10 月なのですが、参議院の厚生労働委員会で日本共産党の田村智子議員がこのことについて質問しているのです。それで、これは国の基準以上の拡充を自治体が行うことについて、これは国としてはそれ以上拡大してもいいですよというふうに、国基準以上でもいいというふうに、市町村の自主性を担保しなければならないけれども、国の基準は一つの最低限度のもので上積みを行うのが望ましい、このように答えているのです。ですから、国基準以上でもいいですよということを国が答えているのですね。ですから、そういうことも踏まえて対応していただきたいというふうに思います。そのほかに高額の医療を受けている場合でもいいですということですとか、保険料を滞納している世帯であっても新基準に該当する場合は減免を行うことができる、このように国会の中で答えているのですね。ですから、そういうことも踏まえて町の基準をつくっていくということと、それをいつまでに具体的につくっていきたいのか、その方向性もお聞きしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
今の国の答弁で、上積みしても、拡大してもいいのですよ、これは当然いいじゃないですかね、国はそう言うのだと思います。ただ、その拡大した分まで調整交付金の対象になるかといったときに私はちょっとどうかなというふうに思ったものですから、その辺もちょっと検討してみなければならない、調べてみなければならないなということを申し上げました。それと、いつまでかということになりますと、これは当然新年度に向けてということになっていくと思いますので、4月から適用になるように進めたいというふうには思っておりますけれども、今言ったように中身については十分調査しながら、研究しながら要綱、基準をつくっていきたいというふうに思います。
再質問 7番 野原恵子
それでは次に、滞納世帯に対する差し押さえの件について質問をしたいと思います。今、町長のご答弁では、194 人というお答えをいただいております。それで、私の資料でいきますと、これは 270 人ということで資料があるのですが、これが 194 人ということで、その差し押さえの件数が尐なくなったのかなというふうに思いますが、それにしてもまだ十勝全体で見ますと差し押さえの件数が多いのですね。ちなみに十勝では、音更町では預貯金の差し押さえが 78 件、芽室町では1件、広尾町で 17 件、清水町で 14 件、それにしても幕別町は 194 人ということで、断トツこの差し押さえが多いのです。ですから、この人たちが、他町村から比べて、これだけ差し押さえが多いということであれば、悪徳と言われている、町長さんがおっしゃる、理事者側がおっしゃる、悪徳者とよく言われるので、そういうふうになるのかといったら、そうではないと思うのです。そこをしっかり踏まえた対応が必要ではないか、言葉ちょっと大きかった、ちょっと訂正いたします。滞納者が多いということだと思うのですが、先ほども言いましたが、ちなみに幕別町の1世帯当たりの保険料は 18万 6,599 円、それと1世帯平均の所得ですね、幕別町の。国保の世帯は 72 万 9,109 円、そうしますと25.6%の国保税なのですよ。今本当に生活が大変だと皆さん町民の方がおっしゃるのですが、これだけ税の負担が重いのですよね。これだと払いたくてもなかなか払えないという状況がこの数字からも出てくるのではないかと思うのです。ちなみに、音更町では、国保税が 18 万 6,443 円に対しまして、平均所得が 152 万 5,824 円、芽室町でも国保税は 22 万 7,565 円ですが、平均所得 110 万 3,866 円、これから見ましても、町民の所得が本当に低いのですね。こういう中で税の負担の割合が多いということは、払いたくても払えないという状況があるのではないかと思います。そういう点では、もっときめ細やかな対応が必要ではないかと思うのですが、その点について町長、どのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
平均所得と税の平均を比較するというのは、ちょっと無理がある部分があるのだと思いますけれども、ただ、ほかから見て滞納処分をした件数、差し押さえした件数が多いというのは、これはいろいろ理由はあるのだろうというふうに思いますし、逆に言うと私どもの町はほかから比べるとやっぱり滞納者が多いという部分もあるのかもしれませんし。それともう一つは、やはりどうしても本町の場合は札内地区がどんどんと都市化して、そういった中では、なかなか国保にしても、あるいは一般的な町の行政についても、いつかコミュニティの話も出ましたけれども、だんだん希薄になってきて、まずは関心を寄せないというか、滞納していても、呼び出しがあっても、保険証を渡すから来てくれと言っても、まず出てこない、顔を出さない、接触をしない、そういう世帯がやっぱり残念ながら、だんだんふえているのだろうというふうに思います。そういったことで、私は滞納が決して悪だ、悪いことだというふうにはもちろん思っておりません。もちろん滞納して、あしたからの生活に困る人を差し押さえするなんていうことはあり得ませんから、当然それなりの手続を踏んで、差し押さえになるわけですし、そしてまた、差し押さえをするということは、それなりの物件があるということでありますので、なるべくは差し押さえされる前にお互いの理解のもとに納めていただくことが何よりでありますし、私どももそれを求めておりますし、職員もそのために努力をしているのだろうというふうに思いますけれども、最終的にそういったことを何ぼやっても誠意を見せていただけないので差し押さえという手段を講じたというのが、この現状なのだろうというふうに押さえております。これからも、決して差し押さえをどんどんやれなんて言うつもりは毛頭ありませんし、できることなら差し押さえの前に解決できるように、先ほども言いましたように窓口での対応あるいは訪問あるいは電話でもいろんなことでも、まずは接触していただいて、いろんな面のお話をお聞かせいただく、そうした中で収納率を尐しでも上げていくということが我々に求められていることなのだろうというふうに思っておりますので、その点はご理解をいただきたいというふうに思いますし、全くあしたから生活保護になるだとか、あしたから食事もできないのだというような人を差し押さえしてというようなことは、それだけはない、現実ではない、あり得ないということだけはご理解いただければというふうに思います。
再質問 7番 野原恵子
ちなみに、帯広市の預貯金の差し押さえ件数は 142 件、音更町 78 件、芽室町1件、こういう状況です。こういう中で幕別町が 194 人というふうになれば、住みたくてもなかなか住めない、幕別町はこういうふうにして対応が、きめ細やかな対応をされていないのではないかというふうに、数字から見るとそう思うのです。町民の暮らしというのは、線引きで決めるわけではありませんよね。幕別町から帯広市に働きに行っている人もいますし、他町村に働きに行っている人もいる。ですから、経済状況というのは、十勝一円そんなに変わらないはずで、幕別町の所得が低いというのは、そういう人たちがやはり多く住んでいるという、そういう状況だと思うのですね。そういう中で、やはりこういうふうに数字が上がってくるということであれば、もっときめ細やかな対応が必要ではないかと思うのですが、そこのところ、数字から見たら、やはり町は対応がきめ細やかではないのではないかというふうに思うのですね。だから、そういう点はきちっと町民に対応をもっと変えていく必要があるのではないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
滞納の数がほかの町村から比べて多い、逆を言うと一生懸命きめ細やかにやった結果、最終的にこういう状況になったというふうにもなるのではないかと。決して頭から、先ほども言いましたように、納めないのだからすぐ差し押さえしますよというようなことをやっていることではないわけで、ぜひ接触していただいて、お話を聞かせていただいて、そしてなおかつ納められない方については、いろんな手法を講じながら町としても対応しますよと、そういったことの中でなお、どちらかというと自分のことだけで、とてもそんな税までは納める気はないと、そういうような態度の方が非常にこういう滞納の中には私は多いのだろうというふうな思いをしています。決して、何回も言いますけれども、滞納、差し押さえを目的でやっているわけではなくて、結果としてこれだけの人数になったということですので、これは何とかご理解をいただくしか、私の立場からしますと職員も一生懸命やっているわけでありますので、ご理解いただければというふうに思います。
再質問 7番 野原恵子
職員の方が一生懸命やっている、町長の立場からすればそういうふうにおっしゃるのですが、私の立場からしますとやはり、こういうことを言うと大変心苦しいのですが、町民と職員との関係ということでは、この数字から見ると、他町村だって滞納があると思うのです。ですから、そこのところを応じてくれない、電話なり訪問したりしてもなかなか応じてくれないという町民の態度がそうであるというふうに今お答えいただいたのですが、その町民が職員に対してこういうふうに大変だからこういうふうに滞納した分を払っていきたいのだという、そういう信頼関係というか、そういうところが希薄なのではないかというふうに、この数字から私ちょっと見えてしまうこともある。一生懸命やっているのはわかるのですが、その一生懸命の内容がもうちょっと町民と心を通わせるような一生懸命なのかどうか、その辺も私、問われるのでないかと思うのですね。他町村だって滞納はあるのですよ。滞納率、帯広市は 32%、音更町 22%、幕別町 20%、それでおいて差し押さえの件数が違うわけですから、どこが違うのかというところをもっと検討する必要があるのではないかと思うのですが、その点いかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
差し押さえ件数が多い、そのことは先ほど言いましたように、一生懸命職員は収納率を上げるために、何とか納めていただくように努力をする、これは信頼関係という言葉からいきますと、職員もそうでありますけれども、住民側からもやはり職員に対しての信頼関係がなければならないのだと、これはもうお互いだというふうに思いますので、私どもは職員が今一生懸命やっているし、先ほど言ったように差し押さえだけが目的でやっているわけではないので、その点は当然職員としても相手に理解していただけるように、もちろん真摯に、そして懇切丁寧な対応をしている。これは当然だというふうに思いますし、そしてまた、相手の方に理解していただけるような、十分な話し合いなり対応をこれからもやっていくように、私の立場からも当然指導はしていかなければならないというふうには思っております。
再質問 7番 野原恵子
今後の対応に期待いたします。差し押さえはなるたけないというのがお互いの共通の認識だと思いますので、そこの検討も深めていっていただきたいというふうに思います。次に、保険証の交付です。今、幕別町で、私の資料によりますと、保険証のとめ置き件数が 165 件、調査の段階ではそうだということですね。そして、現在には 86 件ということで、その中で子供のいる世帯にも保険証が交付されていない、子供の数が 14 人というふうに私の資料にはなっております。それで、この件数も十勝で一番多いのですね。ちなみに、音更町はゼロです。芽室町もゼロ、鹿追町が 13 人で幕別町が 14 人、子供の数ですね。だから、子供に保険証を渡すということは、国会の中でも高校生までは無条件で保険証を交付することというふうにされているのです。ですから、幕別町は渡っていないということなのです。その点はいかがですか。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
ただいまの野原議員の資料がちょっと違うのかなということで、最新版の数字をお知らせしますけれども、短期保険証ですね、これ 12 月1日現在です。未交付になっているのが29 人、うち 18 歳未満についてはゼロです、全員に渡っております。そのように私たちも日々努力をいたしまして、文書の中にも保険証を交付しますから来てくださいと、連絡下さいと、そのような形の文書になっておりまして、できるだけ行き渡るように努力をしているところでございます。
再質問 7番 野原恵子
はい、わかりました。では、最新の資料では、子供には全員、18 歳未満の子供には全員交付されているということでよろしいわけですね。それと、現在、病気を抱えている大人であっても、子供に限定せずに短期証を交付するようにという閣議決定されていますが、その点はいかがでしょうか。
答弁 町民課長 川瀬俊彦(町民課長は2012年3月まで)
病院にかかる場合につきましては、病院に例えば行って、その方がどうしても保険証が必要だというようなことが町のほうに連絡があれば、その事情をお聞きした上で、速やかに保険証が適用になるようなことで取り扱っております。
再質問 7番 野原恵子
連絡があった場合には速やかに交付する、連絡がなかった場合はどうなるのですか。
答弁 町民課長 川瀬俊彦(町民課長は2012年3月まで)
町としましては、保険証の交付はできるだけしたいというふうに、まず基本的には思っております。ですから、なるべく滞納されている方とは接触をするように試みて、そして接触できて、何らかの誓約をいただいたり、また内金をいただいたり、そのようなことがあれば、それはすぐ速やかに短期証を発行いたします。どうしてもなかなか接触のできない方につきましては、これは現実的にはなかなかお渡しすることができないのが実態ということであります。
再質問 7番 野原恵子
病気での場合、医療費もかかります。滞納しているから保険証がないわけですから、なかなか滞納している人が病気をして役場まで出向く、連絡するということは、なかなか収入がなくて納められないという人には大変重いことなのですよね。ですから、そういう点では、やはり個々にきちっと接触をして、対応をして、病気であっても保険証が使える、そういう対応が必要ではないかと思うのです。ですから、そういう点で、やはり病気がある、可能性もある、そういう人たちに対する対応もこれから問われてくるのではないかというふうに私は思うのですが、そういう点では、全員交付ということが一番ベターだと思うのですが、その点はいかがでしょうか。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
保険証については、先ほど課長が申し上げましたように、とにかく全員に交付したいという思いで私たちは日常仕事しているということだけは、まずご理解いただきたいなと思います。私ども臨戸訪問だとかいろいろ行っておりまして、連絡のない方についても私たちはお伺いするわけです。その中で、お会いできないから交付ができないという状況なのですね。ですから、その辺のこともご理解をいただければなというふうに思うわけなのですけれども、よろしくお願いいたします。
再質問 7番 野原恵子
これからインフルエンザですとか、ノロウイルスだとか、いろいろ流行するのではないかという兆しが今見えていますね。そういうときには保険証がなかったら速やかな対応はできないのです。ですから、そういうときには帯広市では全員交付するという手だても講じているわけですね。ですから、町としても、そういう対応がこれから問われてくるのではないかと思うのですが、その点はいかがですか。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
とにかく私どもとしても、お伺いをしているということ、そして、そのときには必ず参りましたという通知文を入れていくわけですね、そしてご連絡を下さいという形で、やりとりをしたいということで対応させていただいているというのが現実なのですね。ですから、行政側ばかりが対応していないということではなくて、なぜ私どものほうにご連絡いただけないのかなと。電話1本でも連絡いただきますと即お伺いするというようなことで対応しているわけですから、その辺のこともご理解をいただきながら、特に病気になられたとか、そういう場合については緊急を要するわけですから、そういうときなどについても、すぐ対応できるように準備はしているところでございます。
再質問 7番 野原恵子
ぜひ、きめ細やかな対応ということで承知いたしました。それで、町長も4期目というふうに今回表明いたしましたが、住み続けたい、住んでみてよかったまちづくりをしていきたい、このように発言されておりますが、こういうことを解消していくこともその一つになるのではないかと思います。今後、そのようなまちづくりを進めていくために、ぜひこういうことも解消に向けて努力をしていっていただきたいと思います。質問を終わります。