みんなの議会

標茶町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月11日

国保税の一般会計繰り入れを広域化前に戻し、暮らしていける国保税軽減をすべきではないかについて

2019年3月11日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「国保税の一般会計繰り入れを広域化前に戻し、暮らしていける国保税軽減をすべきではないかについて」質問し、町長 佐藤彦、住民課長 松本修、税務課長 服部重典が答弁しました。

質問者
深見迪 議員
答弁者
町長 佐藤彦、住民課長 松本修、税務課長 服部重典

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 深見迪

それでは、早速質問いたします。最初のテーマは、国保税負担軽減のため一般会計繰り入れを広域化前に戻して行うべきではないかという質問であります。高過ぎる国保税の現状については、「国保制度改善強化全国大会」を毎年開いている全国知事会、市長会など六団体が一致して、金額にして1兆円国庫負担を引き上げてくれと指摘し、改善を求めています。これは2014年からやっているのですね。昨年の本町議会でも高過ぎる国保税の引き下げを求め、均等割、「人頭割」と私は思うのですが、の撤廃も含めて意見書を全員一致で可決し、関係機関に送りました。国保税の負担が家計を著しく圧迫しているのは明らかです。しかし、広域化になってから、町独自の一般会計からのいわゆるルールがえの繰り入れは、削減の方針で今日まで削減してきました。これをもとに戻し、暮らしていける国保税軽減をすべきではないですか。国民健康保険は、年金生活者、実業者、零細自営業者、けんぽ不適用の事業所が加入する医療保険です。当然、低所得者層がたくさんいるわけであります。加入者には障がい者、難病患者など医療を切実に求めている人が少なくありません。心の病や入院患者の比率が一番高いというデータもあります。国保税算出に均等割、平等割がありますが、均等割はゼロ歳児にもかかります。国保税には後期高齢者支援分というのがありますが、後期高齢者医療制度を支えるためにゼロ歳児の均等割の分が後期高齢者の医療制度を支えている理屈にもなります。均等割、平等割を税の基本算出から撤廃すべきではないですか。けんぽと国保を比べると、おおよそ国保のほうが1.7から2倍の額になります。札幌の例ですが、4人家族で所得561万円の場合、国保料が76万8,900円になります。協会けんぽなら、この所得では38万7,900円で済みます。約2倍の格差であって、本町の場合でもほぼ同じ数字格差があると思います。標茶町がこれ以上一般会計の繰り入れを抑えていくと、格差はますます広がっていきます。いわゆるルールがえの繰り入れを行い、国保の町民負担軽減を行うべきではないですか、町長の所見を伺います。

答弁 町長 佐藤彦

4番、深見議員の国保税の一般会計繰り入れを広域化前に戻し、暮らしていける国保税軽減をすべきではないかとのご質問にお答えいたします。国保税の一般会計繰り入れにつきましては、今年度より実施されております国民健康保険事業の広域化により、その保険税負担の公平性を求める観点から、また、一般会計に対し重い負担をかけること、他の法定外繰り入れのない地域との間で不公平感が生じることから、北海道国民健康保険運営方針に基づき段階的に国保税負担を求めながら、法定外繰り入れを解消しているところであります。一般会計からの繰入金を広域化前に戻し保険税を軽減した場合、道が定めた標準保険料率に達していない町村においては、保険料水準の統一化を目指している2024年度とその前の年度の保険税の差が大きくなり、保険料水準統一時に国保税を急激に上げざるを得ない状況になることから、ご質問にあります繰入金を広域化前の水準に戻すことは行うべきではないと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。次に、均等割、平等割を国保税の基本算出から撤廃すべきではないかとのご質問ですが、本町の国保税は、世帯の所得が一定の水準を下回る場合、被保険者1人ごとに係る均等割額及び世帯ごとに係る平等割額について軽減判定所得の基準により7割、5割、2割を算定された保険税から減額する措置や、後期高齢者医療制度の適用により国保の資格を喪失した方と同居する特定世帯及び特定継続世帯に対する均等割額の軽減のほか、非自発的離職者への保険税の課税の特例など、保険税の軽減措置を実施しているところであります。ご質問の均等割、平等割を基本算出から撤廃することについては、国保税の賦課徴収については地方税法等に定められており、課税総額は所得割総額、資産割総額、被保険者均等割総額及び世帯別平等割総額の合計額の4方式、所得割総額、被保険者均等割総額及び世帯別平等割総額の合計額の3方式、所得割総額及び被保険者均等割総額の合計額の2方式、いずれかによるものと規定されていることから、市町村の判断により均等割、平等割を撤廃できる状況にはありませんので、ご理解を賜りたいと思います。次に、協会けんぽと国保の格差をなくすために一般会計からの繰り入れを行うべきとのご質問ですが、協会けんぽにつきましては、中小企業等で働く従業員やその家族の皆さんが加入されている健康保険でありますが、その保険料につきましては、標準報酬月額の等級に応じ事業主との折半により納付することとなっております。国保は事業主との折半がございませんので、世帯構成や所得の状況によっては、約2倍の負担となります。しかし、協会けんぽには均等割や平等割がなく、国保には低所得者に対しての軽減措置があるなど、保険料の計算にそれぞれ異なる性質を持っており、現状では双方の保険を比較して判断することは難しいと考えております。ご質問にあります、これ以上一般会計の繰り入れを抑えていくと格差はますます広がっていくとのことでありますが、北海道が統一したルールのもとで地域間の格差をなくすことを優先すべきと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 4番 深見迪

他町村との国保の不公平感の問題、これを言う前に、国保税で本当に町民が困っていないのか、こっちのほうを考えるのが先ではないですか。不公平感とかなんとかというのは、これを通すための方便であって、私が問題にしているのは払える国保税、このことを問題にしているわけで、それについての見解がないのです。これ、ざっくり言うと、所得の10%ぐらいが国保に持っていかれるわけでしょう。だから、他と肩を並べるとか公平感を持たせるためにとか、今までずっと公平、不公平で、どこそこの国保は高いとか安いとかということでやってきたわけですよね。それでいろいろな運動も起きたりしてきたわけで、今回、広域化になって、いきなり不公平感をなくすためになんて、こういう方便は使わないでほしいなと。もとは町民がこの国保税で苦しめられていないのかどうか、そのことをどう考えているのかということを、私は質問の柱にして質問しているつもりなのですが、その点どうですか。

答弁 町長 佐藤彦

担当より私のほうがこの内容についてはいいかなと思いますので、細かい内容についてはちょっとわからない部分がありますけれども。議員ご指摘のように、国保税については議員からの質問もありましたように、やはり年金生活者だとか、低所得者がかなり多くを占めているということは事実として議員ご指摘のとおり、私どもも把握しておりますが、ただ、これを我々が、例えば今この国保税以外の、例えば国民健康保険の体制を選択できない、北海道が今、統一で、都道府県単位で広域化して町村がやるよということの方向性の中で、今スタートしたばかりでございますので、そういった意味で、そういった個々の町村ごとの問題も抱えているということは十分承知した上で、この広域化に踏み切らざるを得ない、その中で一番いい方法を選択していく、そういうことだというふうに理解しながら制度を、今、標茶町で何ができるのか、全道的な公平的な判断の中で今進めている、制度設計を今スタートしたばかりだということでございますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 4番 深見迪

選択できないという部分は、限られた部分でわかりますよ。だって、保険者が町から道に移ったですからね。だけれども、一般会計からの繰り入れは、これは町に対して縛りをかけているわけではないでしょう。これ、国会の答弁でも、町に対して縛りをかけているということを言っていないのですよ。そういうことはありませんと言っているのですね。道に対しては、そういう指導は行っているけれども、町に対しては行っていないのですよ。だから、そういう意味では、選択できないというのはちょっと違うのではないですか。どうですか。

答弁 住民課長 松本修(住民課長は2019年3月まで)

国保の事務ですけれども、「市町村は、都道府県国民健康保険運営方針を踏まえた国民健康保険の事務の実施に努めるものとする。」と定められておりまして、北海道の国民健康保険の運営方針におきましても、赤字につきましては36年度を目指して解消すべきものと定められておりますので、事務方としてはこれにのっとって事務を執り進めていきたいと考えております。

質問 4番 深見迪

赤字の解消と国保税で苦しんでいる実態とは絡めて考えなければならないのではないですか。赤字の解消のために町民が国保税で苦しんでいることがあってもいいのだというふうに、そういう仕組みになりませんか。そのことを私は問題にしたいのですけれども、この国保税が以前の標茶町のやり方から比べるとどんどん厳しくなってきているというのは、これ事実なので、その点では国保税で苦しめられているという、そういう町民の実態をどういうふうに捉えていますか、もう2年たちますけれども。それは誰に聞いたらいいのか。

答弁 税務課長 服部重典(税務課長は2020年3月まで)

お答えいたします。議員ご承知のとおり、国民健康保険税につきましては、従来、医療費総体の必要額に対しての税額の算定から、広域化によりまして、道から示された交付金額に基づく算定に計算の方法が変わっております。そのときに、これは平成29年の議論の中で、年間7,000万円のルールがえの繰り入れを段階的に解消していくという形の中で、年1,000万円減額していくということで税率改正を行ったところであります。しかしながら、平成29年8月に道から指名されて市町村の上昇率が余り大きくならないようにということで、2%の一応緩和といいますか、上昇率を2%にとどめなさいということに基づきまして、本町につきましても2%以内におさまるように税率改正を行ってきております。議員ご指摘の納税者に重い負担というのは、確かにそういう部分はあろうかと思います。ただ、税務サイドといたしましても、支払えない方につきましては個々に納税相談等を実施しながら、きめ細やかな対応に心がけておりますので、そういったところでご理解をいただきたいと思います。

質問 4番 深見迪

理屈はそういうふうにわかるのですけれども、厳しい国保税という現実はなくならないのですよ。結局は国の方針に従って動いているだけであって、ちょっと話を変えますね。これ言っても、仕組みがこうなってしまったから仕方ないのだとの一点張りで、町民のほうを向いてない。それで、どういうふうに話を変えるかというと、この全国知事会でも2014年に出した要請の中に、いわゆる人頭割とみなされる均等割、平等割の廃止を要請しているのですよね。私はこの均等割というのは、あるいは平等割というのは、大昔の人頭税と同じだなというふうに思うのですよ。さかのぼれば、大和朝廷の時代に税金、これに人頭割があったのです。いいのが、大和朝廷のときの人頭割には、子供が入っていないのですよ。子供がたくさんいても、それは数に入れないで、今は大和朝廷より悪いでしょう、子供の数を入れるわけだから。だから、子供が多ければ多いほど税金が高くなるという、こんなおかしな仕組みというのは、私はないと思うのです。それで全国知事会も均等割、平等割はなくするべきだという要請を真っ向からしているのですね。さっき言った1兆円を公費負担というのは、7割、5割削減の分が、本当は1.4兆円必要なのだけれども、既に7割、5割で0.4兆円削減されているので、全国知事会は1兆円というふうにしたのですよね。そういう意味では、子供が多ければ多いほど税金が負担が多くなるということについて、私はおかしいのではないのかと。全国知事会のほうがまともだと。いつもまともだと思うのですけれども、まともだというふうに思うのですね。それで、地方税法の第717条が根拠となっている国保法の第77条、ここでは減免の措置がうたわれていますよね。災害や盗難、火事等に遭った場合、首長の判断で減額免除できるという、あのやつですね。そうすると、私の目から見ると、こういう特別な事情については首長が判断するわけですから、特別な事情の中に私は子供を入れていいのではないかと。子供が1人の家庭、いない家庭、2人、3人、4人いる家庭、これ多く子供がいる家庭というのは特別な事情ではないですか。そういう意味では、子供がたくさんいることは私は、特別な事情だと解釈して首長が考えるべきでないのかと。誰がどう考えたって、人口をふやすことも含めてなのですけれども、余り言うと国会議員みたいになってしまうから言わないですけれども、子供が多くいればいるほど均等割で子供の分も税金がかかるというのは、誰がどう考えたっておかしいと思うのですよ。それは仕組みとは別にどう考えますか。町長ですか。

答弁 町長 佐藤彦

先ほど平等割、均等割の部分で答弁したことについては、現在の制度の中では難しいということをお答えしていまして、今、議員からお話のあった全国町村会とかそういったところでは、実は子供の分について特に均等割を減額する措置をしなさいということは要望で出していることは存じ上げていますし、ただ、それを特別の事情として判断するのかということよりは、これは全ての町村が同じ状況になっていますので、これが例えば自然災害が標茶であったので特別減額をするとか、そういった部分での解釈とはちょっと違うのかなというふうに考えていまして、やっぱり全国一律にこの分が改善されるべきだというふうに考えていますので、そういう理解で先ほども答弁させていただきましたが、ご理解をいただきたいと思います。

質問 4番 深見迪

いえいえ、そうではないのですよ。私は町民の生活の実態に合わせて考えてくれと言っているのです。だって、これ人頭割、平等割、やっているところあるのですよ、もう。全国知事会の要請に押されて、実際にもう実施している市が出てきているのです。出てきているのですよ。だから、できない話ではないのです。もちろん財政的な裏づけの問題はありますけれども、できない話ではないのです。だから、そういう意味では、できませんということにはならないと。だから、全国知事会が出しているこの人頭割、平等割の問題についてどうですか。絶対できない話ではないですよ、現実にもうそれを実行している市が出てきているわけですから。いかがですか。

答弁 町長 佐藤彦

お答えしたいと思います。ほかの自治体で実施しているという事例について私は承知をしていませんでしたので先ほどの一般論的な形のお答えをしていますが、そういったところも参考にさせていただきながら、研究を進めさせていただきたいと思います。

質問 4番 深見迪

ぜひ、今までの一般質問の議論を聞いたら、検討と研究が随分たくさん出てきて、いつの話だと。意地悪で言っているかもしれませんけれども。「子どもの均等割 減免広がる」、これ新聞報道ですよ。北海道では旭川、岩手、宮城、福島、新潟、東京、茨城、埼玉、石川、岐阜、愛知、兵庫、島根、広島、少ない県ではないですよ。これ、このまま後で町長に渡してもいいですけれども、ぜひ調べてみてください。人頭割、全国知事会も主張している、人頭割という言い方はおかしいね、均等割、平等割について一体どうなっているのか、現状は。だから、全国の自治体ではやっぱり、国保税は協会けんぽに比べて2倍でしょう。国保税はどんどん少なくなっていく年金の中でも全額払うわけですから、厳しいのは当たり前なのですよ。だから、どこの自治体でもその厳しさに目を向けて、やれるところからやっていると。うちは、やれるところからやってきたのにそれを削っていくという、逆行しているような状況に私はなっていると思うのです。だから、さっき言った1兆円はともかくとして、これはもうこれからも要望していきますけれども、一般会計の繰り入れについては重ねて私は要望しますし、均等割の問題についても、全国でどういうふうになっているのか、ぜひ急いで研究して、この可能性があるのかどうなのか。さっき言ったように、子供が多いということは特別な事情というふうに私は思うわけですから、国保税に関してですよ、国保税に関して。このことについても、これは町長の判断でできる話ですから、ぜひ考えていただきたいなというふうに、検討と研究を急いでやっていただきたいと。これ、どうですか。

答弁 町長 佐藤彦

今、議員からあった部分については、検討、研究のスピードを進めさせていきたいと思っています。

出典:標茶町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月11日 議事録 PDF(94ページ) 間違いを知らせる