みんなの議会

幕別町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月8日

そして命を大切にする教育の推進について

2010年12月8日、幕別町議会の一般質問で、斉藤喜志雄議員が「そして命を大切にする教育の推進について」質問し、教育長 金子隆司、こども課長 森範康、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
斉藤喜志雄 議員
答弁者
教育長 金子隆司、こども課長 森範康、町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 斉藤喜志雄

通告に基づきまして、大きく2点、一つは幼児教育と保育の充実について、そして命を大切にする教育の推進についてお伺いをいたします。最初に、幼児教育や保育の充実についてお伺いをいたします。小学校入学前の幼児について、教育や保育を行う施設として文科省所管の幼稚園と、厚労省所管の保育所があることはご案内のとおりであります。この二つの施設には、目的や機能においてそれぞれ違いがありますが、近年は尐子化の進行をはじめ、共働き世帯の一般化などといった社会構造や就業構造の著しい変化に伴って、保護者の子供に対する教育や保育に対するニーズが多様化し、幼稚園と保育所といった既存の制度の枠組みだけでは、柔軟に対忚できにくい状況もかいま見られるところであります。こうした背景のもと、地域住民の高齢化と相まって就学前児童の減尐に歯どめがかからない、この私たちが住んでいる本町地区にあって、町立わかば幼稚園は「異年齢保育」、いわゆる「縦割り保育」を始め、預かり保育や「満3歳児保育」など、管内はもとより全道に先駆け、先進的な幼児教育を実践し、多様化するニーズや幼児期にふさわしい発達を促す教育を推進してきております。そこで質問の第1点目でありますが、過去 10 年余りの実践を通して得られた成果や課題、そこから導き出された今後の方向性や対忚策などについて、具体的にお聞かせをいただきたいと思います。一方、国の段階では、就学前の教育や保育を一体としてとらえた一貫した総合施設の設置と、総合的な教育や方法の提供を求める声の高まりを受け、平成 18 年 10 月、「就学前子供に関する教育・保育等の総合的な提供の推進に関する法律」が施行され、「認定こども園」制度が創設されました。この「認定こども園」は、同じ地域に暮らす子供たちが家庭環境にかかわらず一緒に遊んだり学んだりできる施設であり、幼稚園と保育所のそれぞれよいところを生かしながら、その両方の役割を果たすことができる新たな施設であると言われております。そこで2点目の質問でありますが、親の多様化する幼児教育や保育ニーズへの対忚と、効率的な施設運営の観点から、この新しい「認定こども園」に対する評価と、設置に向けた将来展望についてお伺いをいたします。次に、大きな質問の2点目、命を大切にする教育の推進についてお伺いをいたします。子供たちが生き生きと楽しく学校生活を送ることは、私たち大人のだれもがひとしく願うところであります。しかし、教育現場や関係機関の懸命な努力にもかかわらず、ことしも 10 月 23 日に群馬県桐生市で小6の女児、そして 11 月の 14 日には千葉県市川市で中2の男子生徒、さらには 11 月の 22日には札幌市の中2の女子生徒の尊い命が相次いでみずからの手で奪われていくという、何とも痛ましい残念な事態が続いて起こってしまいました。しかも、自殺の背景として、自殺が減尐傾向にあるとはいいながらも、「いじめの有無」が社会の最も大きな関心事となっており、「いじめを隠す」「気づかない」として、市町村教委や学校の体質が非難の対象となっていることはご案内のとおりであります。私は、昨今の子供の自殺は、どの学校のどのような児童生徒にも起こり得るという認識を持って、万全の指導体制で教育指導に当たる必要性が生じているものと考えるところであります。つきましては、町教育委員会として一連の児童生徒の自殺をどのように受けとめ、不登校やいじめの根絶を含めて自他の命を大切にする教育の推進について、学校現場にどのような取り組みを求めているか、お伺いをいたします。

答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)

斉藤議員のご質問にお答えいたします。幼児教育・保育の充実についてであります。ご質問にもありますように、幼児教育、保育ニーズの多様化、子育て支援サービスの拡充、さらには幼稚園の定員割れ、ふえ続ける認可保育所の待機児童などを背景に、平成 18 年に「認定こども園」が創設されるなど、対策が講じられてきてはおりますが、新たなシステムの構築に向け、現在、国においてさまざまな検討がなされているところであります。ご質問の1点目、町立わかば幼稚園における過去 10 年余りの実践から得られた成果や課題、今後の具体的な方向性や対忚策についてであります。町立わかば幼稚園につきましては、幼児の望ましい環境を構成し、その中で心身の発達を助長することを教育目標に、昭和 53 年に在園児 95 名で開園し、開園 33 年目を迎えた現在は、尐子化の影響を受け、定員 130 名に対し、在籍は 46 名となっているところであります。過去 10 年余りの成果や課題についてでありますが、平成 14 年度から実施しております「預かり保育」では、年間延べ 100 人前後の利用者があり、全国的には有料で実施されている事例が多い中、本園では無料で実施していることもあり、保護者からは大変評価されているところであります。「異年齢保育」につきましては、平成 12 年度から実施いたしており、年中4歳児と年長5歳児を縦割りにし、一緒のクラスで日常の保育を進め、年長の園児には「思いやり、規範意識、リーダーシップ」が育ち、年尐の園児には「あこがれ、希望」の心が育っているものと考えております。「満3歳児入園」については、平成6年度から実施いたしておりますが、家庭等の事情、また、尐しでも早く集団になれさせたいという保護者の期待にこたえているところであり、年中、年長の園児は入園した年尐の園児に対して、優しさ、思いやりの心が芽生えているものとの声も伺っております。また、平成 12 年度から実施している幼児教育相談については、年間十数件の相談があり、保護者の子育ての悩みを聞くなど、幼児の育成をともに考える場を提供しているところでもあります。以上が本園の特色ある四つの事業の成果でありますが、課題といたしましては、尐子化の影響による入園児の減尐、保護者の多様なニーズや預かり保育、特別支援教育の充実、幼稚園と小学校の連携などへの対忚が求められているものと考えているところであります。次に、今後の具体的な方向性と対忚策等についてでありますが、ただいま申し上げました預かり保育や異年齢保育などにつきましては、本園においては先進的な取り組みではありましたが、高い評価を受けているものと考えており、今後もこれらの事業を積極的に推進してまいりたいと考えております。また、特別な支援を要する児童への対忚の充実を図るとともに、小学校へのスムーズな引き継ぎを確保するため、高い専門性を有する保育者の育成、確保を図るほか、幼稚園開放事業の充実により、保護者や地域の方々とのつながりを深め、これらの方々の教育力も活用してまいりたいと考えているところであります。次に、認定こども園に対する評価(所見)や設置に向けた将来展望についてであります。「認定こども園」につきましては、ご質問にありましたとおり、一つには「保護者が働いている、いないにかかわらず受け入れて、教育・保育を一体的に行う機能」、二つには「すべての子育て家庭を対象に、子育て不安に対忚した相談活動や、親子の集いの場の提供などを行う機能」を備え、都道府県知事が「認定こども園」として認定する制度としてスタートしたところであります。国は、認定件数の当初見込みを全国 2,000 件以上としたところでありますが、平成 22 年4月1日現在、532 の認定件数にとどまり、このうち道内は 22 カ所、十勝管内では、唯一士幌町が認定こども園を運営しているところであります。国の見込み件数を下回っている状況として、国の調査によりますと、施設側から、行政が取り組む課題として回答が一番多かったのが、文部科学省と厚生労働省の連携強化、41.5%、次いで、財務状況の改善、38.5%でありました。また、都道府県及び市町村が考える国が取り組むべき課題としては、財政的支援が十分ではないとの回答が一番多かったとのことであります。本町におきましては、平成 19 年度に策定されました幕別町立保育所民営化計画第1次、平成 19 年度から平成 23 年度におきまして、「幕別地区には幕別中央保育所とわかば幼稚園があり、今後の入所児童の状況等を勘案しながら教育委員会と協議を進め、認定こども園制度の導入を視野に入れ、民営化を検討するとし、さらに平成 22 年度に改定しました第2次同計画、平成 22 年度から平成 26 年度におきましても、認定こども園制度の導入にあっては、教育委員会と引き続き検討すると位置づけられているところであります。なお、政府においては、幼保一元化と認定こども園制度の改革を含めた「仮称・こども園」制度の新設に向け、来年1月の 23 年、通常国会に関連法案の提出、25 年度実施の予定で作業が進められておりますが、新制度の内容については、流動的な要素も多い状況でありますので、これらの推移を見ながら本町の対忚を検討してまいりたいと考えているところであります。次に、ご質問の2点目、命を大切にする教育の推進についてであります。ご質問にもありましたように、群馬県や千葉県など、全国において、いじめがあったと考えられる児童生徒の自殺が相次いで発生しております。また、11 月 22 日には、札幌市内の中学2年生の女子生徒が自宅マンションから飛び降りて命を絶つという痛ましい事故が発生したことろであります。いかなる原因があろうとも、子供たちがみずからの命を絶つという悲惨な事故があってはならないことであり、深刻に受けとめているところであります。また、みずからの命を絶つという考えに至った子供の気持ち、子に先立たれた保護者のお気持ちを考えると、教育に携わる一人として防ぐことができなかったことへの憤りをも感じているところであります。改めて、いじめは決して許されないことであり、また、どの子供にも、どの学校でも起こり得るものであることを強く認識したところであります。このような悲惨な事故を繰り返さないためにも、学校教育に携わるすべての関係者一人一人がこの問題の重大性を認識し、いじめの兆候をいち早く把握して、迅速かつ的確に対忚する必要があるものと考えているところであります。また、いじめの問題が生じたときは、当然のことながら、その問題を隠さず、家庭・地域と学校・教育委員会が連携して対処していくべきものと考えております。今般の問題を受けまして、各学校に対しては、「いじめの実態把握及びいじめ問題への取り組みの徹底を速やかに実施すること」「児童生徒に、自分の命、他の人の命、それぞれが何ものにもかえがたいとうといものであることを理解させるための指導を行うこと」「児童生徒の行動や態度に十分留意して、児童生徒の発する小さなサインを敏感に受けとめ、すべての教職員が情報を共有し、一致協力して迅速かつ適切に対忚すること」「保護者との連携を密にして、児童生徒の日常の生活状況に正確な把握に努めるとともに、必要に忚じて関係機関と連携して対忚すること」の指示を行ったところであります。また、「命を大切にする教育の推進」につきましては、学校におけるすべての教育活動との関連のもとに、小学校では、「各学年を通じて自他の生命を尊重する心を育てることに配慮すること」、中学校では、「生命の尊さを理解し、かけがえのない自他の生命を尊重すること」を道徳教育に位置づけ、各学校において道徳教育推進教師を中心に、全教師が協力して命を大切にする教育の推進に当たっているところであります。以上で、斉藤議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 3番 斉藤喜志雄

それでは、大きな1点目について何点かご質問をさせていただきたいと思います。ご案内のとおり、これ幼保一元化という観点から、60 年代から幼稚園の過疎化が進行し、尐子化が進む中で、保育所や幼稚園の経営が必ずしもうまくいかないということでスケールメリットを考えて、この幼保一元化というのが出てきたのですけれども、というふうに私は理解をしているわけですけれども。しかし、今日的な時代からいえば、先ほど来、何回も言われているように、一つは、やっぱり時代のニーズに合った子育ての小学校入学前のという、そういう視点をしっかり視野に入れておくべきだろうなというふうに思いますし、それからもう一つは、適切な育ちの環境をどういうやって子供たちの中に保障していくかという、そういうところからしっかり発想しなければ、僕はなかなかこの制度というのは進まないだろうというふうに思っています。今、お答えの中にありましたように、それぞれの自治体でのアンケート調査をした結果がということで出ておりましたが、これは国も国だと思っていますけれども、二元制度化での、二元制度化での踏み出しというのは、どうも省益等々お互いに考えてということで、必ずしも子供の視点に立っていないというふうに思ってならないわけであります。したがって、一つは、ぜひその論議をこれから町で進めていかれるということでありますので、ぜひ子供に立った、さっきから言うように、時代のニーズに合った子育てがいかにあるべきかという視点、それからもう一つは、適切な育ちの環境をどうやって子供に提供していくかという視点、そこに焦点を当てた論議が進められるべきではないかなというふうに思っております。そこで1点お聞きしたいのですが、本町における待機児童はどれくらいあるのか、そこをまず1点お伺いします。

答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)

私のほうからは、幼稚園の関係で申し上げますが、待機児童はないというふうに理解をしております。

答弁 こども課長 森範康(こども課長は2012年3月まで)

保育所の状況についてお答えいたします。本年4月1日現在における待機児童はございません。

質問 3番 斉藤喜志雄

私も予想したところではありますが、いずれもそれぞれないということなのですね。これは、いわゆる地方と都市部とでは、これは明らかに顕著なのですね。ですから、当然、幕別町もそういう観点でいうと、地方の部としてのその定員枠はあるだろう。そうすると、内容の充実とどう図っていくかというのが、これ焦点になってくる。ですから、先ほどから言うように、くどいようですけれども、時代のニーズに合った子育て、適切な育ちの環境ということで、お考えをそういう視点から切り込んでいってほしい。行政の都合で、ちょっと失礼しました、言い方がきつかったかもしれませんが、会計も、事務取扱も、大変だからというスタンスは私は絶対視野に入れてほしくないなと、これは要望事項になりますが。ご案内のとおり、こども課が設置されたわけですから、そういう意味では、そこへの一元化も含めて、今、教育委員管轄、それからあれは福祉課、というふうに二元化になっている。国が二元化として事務的に煩雑だから二元化ではなくて、先取りして、私は例えば認定こども園でスタートするのだとすれば、こども課にという、そういう内部のあれも十分可能なのではないか、これは素人の考えですからあれですけれども、そういう発想もできるのではないかというふうに思っていますが、このあたりはいかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほど来、もう幼保一元化の言葉が出たのは非常に古くからあるわけでありまして、私もいろんな保育所の仕事をやってきた中では何回かそういう場面にも遭遇しましたけれども、今はまたその「認定こども園」からまた「こども園」にというようなことで、ますます今の国の動きというのは変わってきている。さらに、民設民営ですとか、いわゆる子供をめぐる状況、今ご質問ありましたように、都市と地方だけでももう待機児童がえらい違う現状もあるわけですから、そういったことを一つずつ押さえながら、私どもは我が町に合った体制づくり、あるいは我が町の子供にとってよりよい施設整備、そういったものがこれから求められてくるのは当然だろうというふうに思いますので、国の動向なんかももちろん見ては、注視しながら進めますけれども、一元化というような方法も、今後十分考えていかなければならない課題であろうというふうには思っております。

質問 3番 斉藤喜志雄

あえて 10 年と区切ったのは、縦割り保育を実践してというので、そこのところで僕はきっと行き着くだろうなというふうに思ったので、そういう質問をしたのですが。乳幼児期、いわゆるゼロ歳時からの一貫した乳幼児教育が最近は非常に強く求められている、求められているのですね。ですから、それは何かといったら、子供たちは何を身につける必要があるかということを考えてみると、先ほど来、お兄ちゃんに学びとか、年長者は下の者をかわいがりとか、慈しみの心だとか、優しさだとか、そんなものというのは本当によく見えるのですね、縦割り保育をやると。僕は、そういう子供たちが、今、何を身につける必要があるかということを考えると、基本的な生活習慣、これが非常に重要だと思っています。それを実現するため、10 年経過してみて、恐らく僕は感じているのではないかと思うのですけれども、乳幼児教育を充実させることに尽きるのだろうなと、子供たちが社会性を身につけさせるという点では。そういう、当然成果から先への展望が先生方はお持ちなのではないかなと、これは後ほど、保育所の先生にでもお聞きいただければというふうに思います。思っているのではないかなというふうに、勝手に思っています。それから、11 月3日の北海道新聞に、既に国の検討会が設けられているところで亓つも案を出しています。亓つの案を出して、これまた極めてあいまいであれですけれども、しかしどっちで名乗ってもいいから、とにかく施行してみるという方向でということでありますし、恐らくこれもうこれから10 年したら、その別はなくなって、どこかで一元化されて、末松副大臣は「財布も一つにせ」。先ほど言ったように、いわゆる財源が二本立てになるというのを一つにしろと、こう言っておりますから、そういったところも含めて施行してほしい。いっぱいいろんなことを言いましたけれども、一つには、一つには多様な教育や保育のニーズにでき得る体制、預かり保育、さきに教育委員会から示された幕別町教育委員会の活動状況に関する点検評価報告書というのがございましたが、それの幼稚園のところを見させていただきましたが、預かり保育については年々減っていってる。これはちょっと、預かり時間というか、保育時間の長時間化を求めているニーズからいえば、ちょっと理解のできないところでありますが、時間もありませんので、ここの部分の質問はさておきまして、そういう保育ニーズ、幼稚園なるがゆえに預かり保育も限界があるのです。限界があるので、そういう多様な教育、保育ニーズに対忚できる体制をしっかり、1点目は施行してほしい。二つ目は、尐子化の進行であります。とりわけこの本町地区のように、就学前の児童の減尐、間違いなく減っていっている。そこの中で、果たしてこの地区に保育所とあれとを二つ置いておくことがいかがなものかというところも含めて。三つ目、恒常的な定員割れと適正な集団規模の確保ということが必要になってきます。これは、幼稚園なりこども園なりの教育の質、質を維持するという点でいえば、それから縦割り保育をやるねらい、そういう観点からいえば、恒常的な定員割れと適正な集団規模の確保ということは、これはもう避けて通れない課題になってきます、と私は思っています。四つ目、施設の老朽化、いずれももうこれ 30 年以上になるのではないでしょうか。ですから、いずれ、そんなに遠い先でなくて、施設をどうしようかということが検討課題になってくる等々、何はともあれとにかく子育て支援対策の新しい取り組みとして、ぜひ課題に上げて、しっかり取り組んで、何とか一体となった総合教育の行える、乳幼児期から小学校入学前の子供たちの総合教育が行えるような施設設備を志向した子育て支援対策をぜひ考えてほしいものだなということをお願いをして、この部分の質問を終わります。何かもしあれば、またお聞かせください。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

お話ありましたように、幼保一元化、あるいは就学前の幼児教育の重要性、それを受けて、どんな体制づくり、あるいはどんな施設づくりが必要か、これらについてはお話ありましたようなことも十分踏まえながら、内部でも教育委員会との連携を密にしながら、これから検討してまいりたいというふうに思います。

質問 3番 斉藤喜志雄

それでは、大きな2点目のところに質問を移らせていただきたいというふうに思います。大枠、学校に求めている手だてが十分網羅されたお答えをいただいたというふうに思っております。しかし、こういうものが現場の先生や、家庭や、地域社会や、そういったところができる条件整備がなされているかという観点で再質問させていただきます。一つは、保護者との連携を丁寧に行うことを求めておられました。私もそうだというふうに思います。家庭との連携なくして、命を大切にする教育が非常に難しいものというふうには百も承知でありますし、当然そのようにお答えもいただいているところについても理解をするところですが、保護者と先生方の中でのその連携を強化する観点から最も大事なものは何かといったら、信頼関係です。と私は思っているのです。信頼関係という観点で、現状今、保護者と先生方が置かれている関係はどのようにお考えか、ひとつ、思いで結構ですから、お聞かせいただければ幸いです。

答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)

保護者との信頼関係、これが一番大事だと、ご指摘のとおりだというふうに思います。私ども感じますに、学校によって多尐、若干の違いがあるのかなという感じはいたしますが、要は校長、教頭、これが教員との信頼関係がなければ、このことは語れないということであります。したがって、いじめ等々が発生した場合には、担当教諭、あるいは生徒指導の担当の者等との関係もございますが、まずは校長、教頭がこの案件にかかわってどの教諭が信頼関係に値するところにいっているのかというようなことも総合的に判断して、案件によってはチームをつくって対忚するということになります。ご指摘のとおり、信頼関係が一番大事だというふうに思っております。

質問 3番 斉藤喜志雄

そこで、信頼関係が大事だというけれども、しかし現状、教育現場においては必ずしも信頼関係を築くための体制がつくられているでしょうか。私は、一例を申し上げておきます。ご案内のとおり、幕別町もこれ出しているのだと思いますけれども、北海道教育委員会が出した通報制度であります。私は、あの通報制度については、著しく保護者と学校もしくは教師との信頼関係を損ねる制度だというふうに思って理解をしております。したがって、非常にあの運用に当たっては配慮が求められる、適切な配慮が求められるものというふうに考えているのです。非常に微妙な問題ですから、私はあえてここで答弁求めません。しかし、極めてあれだというふうに私は思っております。もう一つは、協働的な指導、援助体制をと、先ほどお答えいただいておりました。そうなのですね。私は、いじめをいち早く発見する努力を教師はしっかり怠らないでほしいなというふうに思っているのです。ふだんから子供との人間関係をしっかり把握して、尐しの異変にも気づく感性、子供の様子、必ずどこかでこんなサインを、先ほど挙げられた3件の事件どれを見てもやっぱりサインを出しているのですね。しかし、それを気づかなかった、わからなかった、これから調査する。私はどうしても、あそこのところは理解ができません。そういう意味では、先生方が子供たちの尐しの異変、これは家庭もそうですけれども、異変にも気づく感性が求められる。しかし、その感性を磨いていくためには、子供との人間関係がしっかり結ばれていなければいけない。現状、子供と向き合う時間はどのようになっているか、お聞かせください。

答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)

教職員のサインを見落とさない感性が求められていると、そうした中で教職員と子供の、いわゆる接する場、そういうサインを確認できるような十分な時間があるかについてで申し上げますと、十分に与えられているということは私も感じておりません。以上です。

質問 3番 斉藤喜志雄

恐らく教育長も心配しておられるのは、いわゆる今までも、今でも先生方のアンケートをとったら、子供と向き合う時間が足りない、そう言っている。4月から、内容量から含めて非常に、また新しい教育課程の中で時数がふえていく、多忙化が一層進行する。そういう中で一層心を開いて子供たちとしっかり向き合う時間が足りなくなっていく、そういうことが想定されます。行政として何かできることはないのか、そこのところを克服する何かはないのだろうか、そのあたりを、ぜひ4月に向けて多忙な先生方が子供と向き合う時間をどうやって確保していくかという観点から、そして子供の出しているサインをどう酌み取って、家庭や仲間や、あるいは上司や、そういったところとのチームワークで危機を乗り切っていくかということが、今、教育現場の中に求められているのではないかというふうに思います。ぜひ、そんな視点から、4月に向けて、また新たな幕別町の教育を構築していく大きな力となっていただければ幸いだなというふうに思って、質問を終わります。

出典:幕別町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月8日 議事録 PDF(28ページ) 間違いを知らせる