幕別町議会 平成23年第4回定例会 2011年12月7日
幕別高校の空き教室を利用した中札内高等養護学校の分校・分教室の開設について
2011年12月7日、幕別町議会の一般質問で、斉藤喜志雄議員が「幕別高校の空き教室を利用した中札内高等養護学校の分校・分教室の開設について」質問し、教育長 金子隆司が答弁しました。
- 質問者
- 斉藤喜志雄 議員
- 答弁者
- 教育長 金子隆司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 18番 斉藤喜志雄
通告に基づき、幕別高校の空き教室を利用した中札内高等養護学校の分校・分教室の開設について質問をいたします。日本社会の尐子化傾向に伴って、小中学校は 1982 年度、高等学校は 1989 年度をピークに、児童生徒の減尐期が続いているにもかかわらず、近年それに反比例する形で特別支援学級や特別支援学校とその高等部へ通う児童生徒の数は急増し、学校数はもとより教室数や教員数はかつてなく逼迫した状況にあると伝えられております。こうした背景には、文部科学省が 2007 年度より、従来の「特殊教育」にかわる「特別支援教育制度」を打ち出し、障害児教育政策を大きく転換したことがその一因とも言われているところであります。いわゆる、「新しい『障害』」と呼ばれる学習障害「LD」や、注意欠陥/多動性障害「AD/HD」、そして高機能自閉症といった発達障害の認知とその対応を政策化したことにあります。こうした全国的な傾向は、8月9日付の地元紙で「「特別支援」生徒急増を背景に~高等養護学校幕別に分校、分教室~」といった見出しが物語るように、ここ十勝圏とても例外ではありません。また、これまでも「旭川市に高等養護学校をつくる会」や、「千歳市への道立高等養護学校誘致期成会」から出された請願が道議会で採択されるなど、全道各圏域から学校の設置や学級増設の声が上がっているところでもあります。しかし、道の財政事情も絡んで必ずしもその整備が追いついていないのが実態と言えます。そうした中にあって、北海道教育委員会は7月 21 日、十勝総合振興局において「公立特別支援学校の配置計画案にかかわる説明会」を開き、2013 年度に中札内高等養護学校への進学希望増が見込まれるとして、2学級規模で「市内もしくは近郊の高校、あるいは小中学校の空き教室、校舎や教室に分教室か分校を設置することができないか検討している」ことを初めて明らかにしました。続く、8月8日の第2回「説明会」において、道教委の担当者は、さきに設置先として名前の挙がっていた高校などのうち、幕別と士幌が施設の条件を満たしているとの見解を示すとともに、9月5日には幕別高校を改修し、中札内高等養護学校の分校もしくは分教室を2学級規模で開設することを発表いたしました。この決定に至るまでのプロセスには、余りにも拙速に過ぎるのではないかといった感が否めません。道有財産とはいえ、既存施設である高校の校舎を活用した分校ないしは分教室の設置という道内初の試みを、その運営方法や具体像を保護者、教職員、当該地教委等々にほとんど明らかにすることなく、わずか2回の「説明と意見を聞く会」の開催をもって決定したからであります。こうした経過を踏まえると、急場しのぎの数合わせと財政論が優先した施策にならないようにするための課題や問題点の克服などが多々あるものと考えるところであります。つきましては、以下の3点について教育長の所見なり見解をお伺いいたします。最初に、幕別高校に中札内高等養護学校の分校もしくは分教室が設置されることに対して、将来展望を含め、当該地教委としてどのように受けとめているか。言いかえますと、異種校が一つの校舎を使用して教育活動を展開することについてどのように受けとめているかお伺いをするものであります。その2点目は、2013 年度に向け受け入れ体制の整備について今後どのようにかかわりを持ち、教育環境の確保に取り組んでいこうと考えているかお伺いをいたします。最後に、道教委の「公立高校配置計画」と「公立特別支援学校配置計画」とのかかわりで、今回の施策が幕別高校の存続に何らかの関連や影響あるいは展望があるのか。以上、3点についてお伺いをいたします。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
斉藤議員のご質問にお答えいたします。「幕別高校の空き教室を利用した高等養護学校の分校・分教室の開設について」であります。幕別高校への高等養護学校の分校あるいは分教室の開設につきましては、本年6月に北海道教育委員会から示された「平成 24 年度公立特別支援学校配置計画案」におきまして、平成 25 年度の検討材料として、道央地区で3学級、十勝地区で2学級相当の間口確保が明らかにされました。その後、ご質問にもありましたように、これまで十勝地区では2回の地域説明会を経まして、去る9月6日に、「平成 25 年度に幕別高校の空き教室に中札内高等養護学校の分校または分教室2学級を開設する」ことが盛り込まれた配置計画が決定したところであります。ご質問の1点目、「将来展望を含め、当該地教委としてどのように受けとめているかについて」であります。特別支援学校の間口増については、中学校の卒業者数が年々減尐傾向にあるにもかかわらず、特別支援学級の在籍者数は増加傾向にあり、今後も、高等養護学校への進学希望者もふえていくものと予想されますことから、これら進学希望者を受け入れる体制の確保を図るものであります。本町におきましても、特別支援学級の在籍者は年々増加しており、身近な地域において教育を受ける機会の確保が図られることは、高等養護学校への進学を希望する本町の生徒・保護者の願いや期待にこたえるものであるととらえております。特に、幕別高校に開設する高等養護学校については、自分で通学ができるなど障害の程度が比較的軽い知的障害を有する生徒を想定しており、これまで高等養護学校の入学を希望するものの、希望者が多いために、やむなく普通科高校に入学し、個に応じた指導が十分に受けられていない状況があるとも言われる中で開設できますことは、大変評価をしているところであります。また、これらの生徒の指導計画が町内において、幼児期から小学校、中学校、高校に至るまで引き継がれることにより、一貫した指導ができる体制が整うとともに、高校の生徒たちが障害のある生徒たちと学校の中で、日常的に生活の場を共有することも大変意味があることと考えているところであります。さらに、分校あるいは分教室が3学年まで整備された段階では、生徒数で 48 人、教職員では 20 名程度が増加することも見込まれておりますことから、地域経済への波及効果も大きく、幕別地区の活性化にもつながるものと考えております。今回の取り組みは道内では初めての試みであり、一つの校舎に二つの学校ということで、体育館やグラウンド、さらには音楽室などの特別教室を共有することに伴う調整、学校行事の持ち方、生徒会や部活動のあり方など、これまでと異なったさまざまな対応が生じてまいりますが、ノーマライゼーションの理念のもと、二つの学校の生徒や教職員が交流を図り、お互いの立場を理解し、高校と高等養護学校との密接な連携が構築されることで、大きな効果があらわれるものと期待をいたしているところであります。ご質問の2点目、「受け入れ体制の整備について、今後どのようにかかわりを持ち教育環境の確保に取り組んでいこうと考えているかについて」であります。平成 25 年4月の開校に向け、現在、道教委では、改修の実施設計、体制づくりや学校運営のほか、さまざまな課題の整理・検討が行われ、平成 24 年6月ころには高等養護学校の学科も明らかになる中で、平成 25 年度の特別支援学校の配置計画案が示され、9月には正式決定となる予定と伺っております。また、学校施設の改修につきましては、基本的に長期休業中に工事を行うこととし、来年の夏ごろから着手をし、平成 25 年1月ころまでには工事を終える予定ともお聞きいたしております。これまで、道立学校の整備につきましては、町教育委員会としてはかかわりを持った前例はありませんが、今回の計画については、道教委側でも「市町村と連携を図りながら学校関係者ほか広く保護者や障害者関係団体の意見等を伺いながら検討を進める」といたしているところであります。このことから、町教委といたしましても、校舎整備・改修については、エレベーターの設置、トイレの洋式化、車いす対応トイレの整備、スロープの設置など現校舎のバリアフリー化や網戸の設置などを幕別高校を通して要望をいたしているところであります。また、学科につきましては、配置計画案の説明会での意見や地域の産業動向を踏まえ、今月中に、道教委の主催により、関係市町村、高校、PTA、町商工会、ハローワーク、障害者関係団体などが一堂に会し、選定に向けての作業が始まることとなっておりますので、本町といたしましても、町内の障害者関係団体等からの意見も反映させてまいりたいと考えております。本年8月に行われた道教委と受け入れる側の幕別高校の教職員や PTA 役員との話し合いの中では、特別支援学校が併置されることへの不安の声も上がっておりましたが、教職員や保護者が安心して開校を迎えることができるよう、幕別高校や中札内高等養護学校とも緊密に連携を図り、必要な要望や支援などに努めてまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「道教委の『公立高校配置計画』と『公立特別支援学校配置計画』とのかかわりで、今回の施策が幕別高校の存続に何らかの関連や影響あるいは展望があるのかについて」であります。道教委の平成 26 年度までの公立高校配置計画では、幕別高校については、学級減などの再編整備は予定されておりません。しかしながら、基本的な考え方として、2次募集の合格発表後に1学級相当以上の欠員が生じた場合は、配置計画を変更することとされておりますことから、危機感を持って間口確保に向けて取り組んでいかなければならないものと考えております。今回の中札内高等養護学校の分校・分教室の開設が幕別高校の存続に与える影響については、前段申し上げましたとおり、相乗効果により幕別高校の教育力も幅が広がり、これまで以上に個に応じた指導が展開され、こうしたことが、生徒の学力や資質の向上につながり、さらには、幕別高校への進学希望者の増加につながることを期待いたしているところであります。とはいえ、道教委の公立高校配置計画では、平成 27 年から平成 30 年度までの見通しでは、中学校卒業者数の減尐により、十勝学区で6から7学級相当の調整が必要とされており、予断の許さない状況となっております。これまで、公立高等学校と公立特別支援学校については、関連性を持たず、それぞれの配置計画が策定されてきたところでありますが、今後は、私立高校も含めて一体的・総合的に検討した上で、配置計画を策定することの必要性も論じられているところであります。本町におきましても、高等養護学校の分校あるいは分教室が開設されますと、町内の高校は私立高校を含め3校となりますので、この3校が連携を図るとともに、それぞれが特色を発揮し、地域の高校教育を支える学校として共存できるよう、必要な支援を講じてまいりたいと考えているところであります。以上で、斉藤議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
再質問 18番 斉藤喜志雄
それでは、再質問をさせていただきたいというふうに思います。1点目のところにかかわって、9月8日の発表で中札内高等養護学校の分校もしくは分教室と、こういう発表があったわけですけれども、それ以降、依然として分校もしくは分教室というふうに私自身は情報を得ていないわけですけれども、これは決定したのか。もし、決定していないとしたら、いつごろまでに決定するのか。あわせて、教育長としてはいずれが適切と考えているか、お考えを聞かせてください。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
まだ正式に決まっておりませんので、報道機関におきましても分校あるいは分教室という表現がなされているところであります。分校と分教室の大きな違いは、教頭が配置されるかどうかこの点もありますし、事務職が配置されるかどうかというようなこともありますし、実習講師が配置されるかどうか等々もあります。中札内高等養護学校とは距離的にも相当差がありますので、管理職である教頭の配置が望ましいということで、幕別町教委といたしましては、分校で何とか設置していただきたいと、強く要望いたしているところであります。
再質問 18番 斉藤喜志雄
私もそう思っておりまして、分教室ということになればこれは職員の配置が変わってきます。当然、本校から時間単位で来るなんていうことが始まりますし、やはり分校という形で管理職がいて初めての試みですから、いろんな教育課程のすり合わせ等々の決定権を持つ者が、この幕別高校の中にいなければ極めてまずいというふうに思っております。そういう意味では、どういう趣旨で道教委が分校もしくは分教室と言っているかわかりませんけれども、察するところ予算とのかかわりかなと。そんなことであるとすれば、これは本州各県で既に先進的に取り組まれているところがありますが、その多くが失敗している。失敗しているという意味はどういうことかと言いますと、いわゆる高等学校がなくなっていっている。子供たちがふえていっているところのそこだけが残っていっているという状況が、埻玉県なんかではあちこちで見られます。とりわけ、定時制高校がなくなっていっているというそういう状況もありますので、ぜひ分教室の案については、分校に何としてもということでの、そういう財政措置を含めた強い要望を道教委に反映させていっていただきたいなと、こんなふうに思います。かかわって、同じく1番のところでもう尐しお尋ねをしたいと思うのですが、教育の目的や教育内容の違う学校が一つの屋根の下で共存できるのか、支障がないのかというところで、尐しお伺いをしたいというふうに思います。前段、教育長の答弁を聞いておりましたら、道教委のノーマライゼーションの理念に基づく教育の見解というのでしょうか、そこのところを意識してのそれなりの評価をした答弁であったかというふうに思います。しかし、私は現行の偏差値によって差別化された高校体制のもとで、生徒の差異と多様性を尊重した特別支援教育体制を構築することには、非常に大きなたくさんの隘路があります。あえて言わせていただければ、大きな矛盾もある。そんな中で、しかしやると決定してあれしたわけですから、失敗は許されません。そういう意味では、ぜひ条件整備のところで頑張っていってほしいなと、こんなふうに教育長の頑張りに期待もしているところでありますが、その現実的な課題でちょっとお伺いをしたいというふうに思いますが、私から言うまでもなく、幕別高校というのは当初規模からすれば、募集人員を減らしてきた学校でありますが、そうした中にあって、先生方は生徒のレベルアップのため、高校教育水準の維持のためにさまざまな努力をされてきておりました。例えば、尐人数指導の展開。したがって、小分けの教室が余っている教室といえども講義室で使われていたり、あるいは生徒会の各種活動などに使う集会を数カ所設けたり、そういう取り組みを必死にして努力をしてきているわけです。そういう意味では、私が聞く限り必ずしも教室に余裕があったわけではないというふうにお聞きをしているわけですけれども、加えて先ほど教育長の答弁にもありましたとおり、グランドや体育館、特別教室などを共有することになるわけでありますから、そういう意味では高校側の教育条件を低下させることにもなりかねないなという私は心配をしております。そういう意味で、すみ分けをどう考えているのか。教室配置やすみ分けをどのように考えているのかということ。あわせて、本州各県の実践例からいえば、十勝での説明会のときも出ていたような気がますが、生徒間同士のトラブルやいじめを心配するそういう声も聞かれました。そこで、生徒の動線をどのように考えているのか。そのあたり、もし教育長がおわかりであり踏まえていらっしゃるとすれば、お聞かせをいただきたいし、どんな期待を持って声を反映させていこうと思っているか、お聞かせいただけないかなというふうに思います。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
お答えの順番が前後するかもしれませんが、いわゆるすみ分けの関係であります。現在、道教委でもって実施設計に入っておりますけれども、案の段階でありますけれども案の段階で図面を見させていただきますと、2階の部分に1年生から3年生まで教室等を配置しております。その隣に特別進学校の職員室、向かいには幕別高校の職員室、大ざっぱに言いますと、そういうような配置になっておりました。教員の皆さん方の連携がしやすいという格好にもなっています。ただ、分離別学のような考え方でやることにつきましては、動線上もこれはもう物理的に無理があります。そこで、私どもが言っておりますノーマライゼーションの理念というものを達成するという観点に立てば、余り教室の数だとかあるいは動線に注目する必要はないのではないかというふうに思っておりますし、現幕別高校2間口におきましても4階の部分があいているという状況であります。もともと4間口でつくっている学校ですから、教室に十分な余裕がないというふうには私ども思っておりませんし、図面の中でもまだ2間口や4間口ぐらいふやしてもいいのではないかなと思えるぐらいの余裕があるというふうに認識をいたしております。なお、いじめ等の関係につきましては、これからの話でありますけれども、北海道内初めての試みでありますので、どういう問題が出てくるか今よくわかりませんけれども、いずれにしても教員の配置については、生徒指導に堪能な、あるいは経験豊かな方を配置していただきたい。あるいは、スクールカウンセラー、ソーシャルワーカーなども、これはちょっと無理かもしれませんが、そんなこともお願いをしているところであります。以上、今これからの設計ということでありますけれども、ソフトの部分とハードの部分を私ども両面から見ながら、要請するところは要請していきたいというふうに思っているところです。
再質問 18番 斉藤喜志雄
そこで、今お話を聞きましたら、いわゆる心のバリアフリーというのでしょうか、そういうところが大事だという教育長の押さえもあるようでありますので、ぜひそういった形でそういう専門家の配置も含めて要請をして、このあたりをクリアしていってほしいなと、こんなふうに思っているところであります。次に、2点目の受け入れ体制の整備についてお尋ねをいたします。高等養護学校への進学の背景には生徒や保護者の将来への自立と社会参加に向けた職業教育や就業に対する期待があると言われております。ご案内のように、中札内高等養護学校には木工科、農業科、産業科、これは軽度の知障だとか障害の子供たちを対象にしたところでありますし、さらには重度の部分では生活窯業科だとかあるいは生活家庭科が設けられているというふうに承知をしているところですが、職業教育を適切に行うためにどのような学科の配置や再編が必要と考えているか、一つはお聞かせをいただきたい。あわせて、卒業後の職業生活や社会生活に必要な基礎的な技能だとか、あるいは態度を養うための職場体験学習や就労の場の確保についてどのような所見をお持ちか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。(発言する声あり)
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
まず、学科という観点で物を見ますと、答弁でもお答えしておりますけれども、さらに詳しく申し上げますと、来る 10 月 21 日に道教委の主催によりまして、十勝障害者就業センター、帯広市の商工会議所、ハローワーク帯広、中札内高等養護学校、幕別町商工会、幕別高校などの関係者が集まり、学科の検討を開始するとなっております。私どもも参加することになっておりますが、説明会における十勝地区の説明会ですが、そのときに出された学科に対する意見といたしましては、就労に結びつく学科であってほしい、十勝の産業に関連をした学科を設置してほしいという要望がありました。私どもの福祉団体との連携協議の中では、町内には私立高校職業科福祉科があり、あるいは福祉施設等々があると。これらの連携を図るという観点からすれば、福祉科というのが望ましいのではないかと。あるいは、現在の雇用の観点からいって、清掃等をイメージした流通環境サービス科。これらなどの名前が上がっておりました。いずれにいたしましても、その件については検討会に私どもの意見として、福祉団体の意見を反映させるべく申し上げていきたいというふうに思っております。あと、職場体験、就労の関係でございます。現在、幕別高校では皆さん新聞等でご存じのとおりでありますけれども、町内の企業、会社、事業所が 42 事業所が登録されておりまして、いわゆるキャリア教育、職場体験学習というのが行われております。特別支援学校につきましても、同じようなスタイルの中での就労体験というのは必要だろうというふうに思いますけれども、どちらかといえば特別支援学校のほうが、いわゆる就職、就業、その他進路指導にかかわる意味ではベテランぞろいといいますか、そういう学校でもありますので、幕別高校と特別支援学校との連携、先ほど申し上げましたような相乗効果も期待できるというふうに考えているところであります。いずれにいたしましても、会社、事業所の協力なくしてはできませんので、私ども学校と連携・協議をしながら尐しでも多くの、多種にわたる職種にわたっての企業の参加あるいは協力が得られるように努めてまいりたいというふうに思っております。
再質問 18番 斉藤喜志雄
受け入れ体制の整備についてはもっともっとたくさんいっぱいあるわけですけれども、時間的な余裕もおりません。人的な配置だとか施設設備の充実だとか職業教育のこの創意と推進だとか、あるいは今お話しをいただいた職業体験や就労、あるいは生徒指導の充実、加えて地域社会への協力と理解促進だとか、学校内で言えば、教育課程の弾力的な運用だとか、そんなところを含めてまだまだたくさんのものがあろうかと思いますけれども、ぜひ豊かな学びの場を方向も、それから高等養護学校の部分も確保できるように、豊かな学びの場を確保できるようなそういう取り組みで支援体制を組んでいってあげることが非常に大事ではないかと。金銭的な支援もさることながら、私はそういう意味では、スタート時が極めて大事だというふうに思っておりますので、広く呼びかけて、あえて言わせていただければ、保護者だとか教職員だとか学識経験者だとか、あるいは関係機関だとか地域の方々だとか、そういった方々を上手に組織されて、そういったところの定期的にそういう思いや、それから道教委が持っている情報等々を提供しながらそこの中で意見交流をしながら、教育環境の整備に取り組んでいってはいかがなものかなと、こんなふうに思っております。ぜひそのあたりもご検討いただければと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
教育環境の整備につきましては、学校あるいは地教委だけでできるものではありません。それを支える保護者等々が一体になって進めなければならないというふうにも考えておりますし、道内初の併置校ということでありまして、非常に町内関係者の期待や関心が高いものというふうに思っております。したがいまして、教育環境整備等も含めて、併置校のあるべき姿はどうなのか等々の意見を聞く協議会的な検討会といいますか、そういうものも新年度において考えていきたいというふうにも考えております。
再質問 18番 斉藤喜志雄
それで、3番目の質問にかかわって再質問をいたします。先ほどの教育長の答弁の中にも指摘されているとおり、2015 年以降に大幅な中卒者の減尐が見込まれております。私の持っている資料でいいますと約 200 名、管内で約 200 名ということであります。そうすると、道立高校を1校抱え、高等養護学校の分校なるか分教室なるかは別にして1校を抱え、そして他町村では見られない私立高校を1校抱えているというこの幕別町としたら、ぜひそういう生徒減尐期を迎えて幕別高校の存続も、それから私立高校の経営も非常に厳しい状況を迎えるということが私は必至のような気がいたします。そういう意味では、道教委が現行へ行っている公立高校配置計画案だとか、あるいは特別支援学校の配置計画案などにそれぞれに対応していくのではなくて、幕別町としてまちづくりも含めて地域の子供たちの後期中等教育をどうやって確保していくかという視点に立って、ぜひ総合的にとらえてこういう道教委の特別支援の配置の案や、あるいは高校の配置案にしっかりと対応していく、そういう幕別町としてのスタンスみたいなものをしっかり組織した中でしっかり論議されて、それを持って臨むということが必要なのではないかと。いわゆる、従来のように点でやっていくのではなくて、点をしっかり結んで線にして、そしてやっていくというために、これまた名称は別にしても、なんか広く町民の声を聞く会みたいなものをお互いに働きかけあって組織をして、そして対処していかないと。私は地域の皆さんの中にはこんな声も聞こえました。高等養護学校が来るのだってね。そうしたら、もうこれで幕別高校は安泰ですねと、こう言われる。しかし、決して現状の仕組みで高校配置を決定していくとき、先ほど教育長がおっしゃっていたとおり、幕高の存続もそれから江陵高校の経営も極めて厳しい状況を迎えるのではないかなという、そういう私は非常に心配をしております。幕別高校の規模 200 名減るとすれば、2校なくなるということですから管内で。そうなると、非常にうちの置かれている状況も厳しいものがあるなと。とりわけ、募集で2学級を大幅に切る状況が起こったら、途中入学とか退学とかという計数とは別にして、1学級規模になってしまうと、自動的に幕別高校がなくなると、そういう状況も想定されるわけですので、ぜひ総合的にとらえた中で対処していくという観点から、何か検討委員会みたいな委員会を立ち上げて、一体的にとらえたものでしっかりとぶつかっていく。とりわけ、いつも私が言っているところですけれども、東部方面に普通科高校が1校もなくなるというような状況だけは、これは子供たちのためにも絶対あれしてはならないというふうには思いますし、十勝は何だかんだいったって昔から5方面でそれぞれ均衡ある発展というところを考えてきたわけでありますから、そういう意味でいうと、そんなに幕別に例えば普通科高校を1校存続させていくということが無理な話ではないというふうに思いますので、ぜひそのあたりを含めて総合的にとらえた取り組みで、対道教委との話し合いの場の中でそういうものに対応していっていただけないかなとこういうふうに思っております。考えがありましたら、お聞かせください。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
今、ご案内がありました現状認識については、そのとおりかというふうに思いますが、十勝東部における幕別町普通科のあり方における責任などなどいろいろなことがあります。一方では、私立高校の経営問題、総体パイが小さくなるわけですから、いずれも苦しくなるというようなことが想定されます。いずれにいたしましても、現段階ではまず全道初の併置校がどのように運営されるのか。これに幕別高校の将来もかかってくるのだろうというふうに思います。それらを見きわめながら、あるいは 27 年から 30 年までの間に 200 名、6学級から7学級の学級減が予想されているというような事態も十分に認識をした上で、幕別町としてどうあるべきかという姿については近い将来描いていかなければならないのではないかというふうに、ご指摘のとおりだというふうに思います。いずれにいたしましても、この段階ではそのことを論ずるのはいかがなものかというふうに思いますので、まずは併置校のスタートが切れるように、また、そうした協議会は、先ほども申し上げましたが、その検討会といいますか、そういう方々の意見も反映させながらあるべき姿を、どの時点かでは協議内容も尐し変更しながらご意見を伺う機会があってもいいのではないかと。それも併置との絡みの中での道教委とのいろいろなやりとりがありますので、そうした中で検討会といいますか、そういったものの意見の反映なども尐しずつしていくことがいいのではないかなというふうに今現在思っているところであります。
再質問 18番 斉藤喜志雄
以上で終わります。