みんなの議会

幕別町議会 平成19年第4回定例会 2007年12月12日

本当におきましても、最大限の支援策を講じるべきと考えまして、当面、二つの問題について

2007年12月12日、幕別町議会の一般質問で、杉坂達男議員が「本当におきましても、最大限の支援策を講じるべきと考えまして、当面、二つの問題について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
杉坂達男 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 17番 杉坂達男

これから私が質問申し上げることは、あえて私が申し上げるまでもなく、すでにこれらの問題は全国的な問題、世界的な問題として情報のあるところでありますけれども、バイオ燃料から端を発して、世界の穀物相場の急騰、そして、人間がつくったともいえる原油価格の異常な値上がり。これによって、酪農畜産農家の配合飼料の高騰や、あるいはまた、それらにかかわる生産資材、平均しますというと、25%前後とも言われております。これまでに、畜産酪農経営の経験のしたことのない生産資材の高騰による経営の悪化に陥っております。いま、酪農家がこの窮状に耐えて、かつ、それを乗り切ってゆくためには、今までの農家の皆さんの自助努力もそれははるかに限界に達してしまっております。いま、必要なこと。それは、生産者も流通の過程にある皆さんも、そして、消費者の皆さんも、あるいは、国も都道府県も地域も、こぞってそれらに対する支援をしなければ、日本の酪農畜産は、もう先が見えてしまいます。世界で最大の輸入国であるがゆえの被害でもあります。当然、農業者が自ら構成をしております農業団体も、今こそ持てる力の全てを発揮しなければなりませんし、今申し上げましたような広い範囲での対応と、それにかかわる皆さん方の理解が必要とされるところであります。そこで、本当におきましても、最大限の支援策を講じるべきと考えまして、当面、二つの問題について、お伺いをしたいと思いますが。まず、その一つには、町営牧場の入牧料金の減免措置ができないかということであります。さらにもう一つは、今、我々が、畜産農家が一番輸入をする大きな量の中で、たんぱく資源が必要であります。たんぱく資源以外のものは、自分たちで飼料の中から賄えますから。そのたんぱく資源の替わりになるものは、やはりデントコーンであります。この作付けを奨励振興して、その対応を強化しなければなりません。それによる農家の立ち上がりというのは可能であります。そういった二つの点について、町としては、対応ができないかということについて、まず、お伺いをしたいと思います。以上、申し上げて、私の一般質問といたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

杉坂議員のご質問にお答えいたします。「酪農・畜産農家に対する緊急支援対策について」であります。北海道の酪農・畜産は、恵まれた土地資源を生かして発展し、乳業などの関連産業とともに、地域を支える基幹産業として重要な役割を果たしております。本町においても、旧忠類村との合併以来、町の農業産出額229億円のうち畜産の産出額は76億円で、約3分の1を占めるまでになっており、畑作と並ぶ町の基幹産業であることは申し上げるまでもないことであります。しかしながら、飲用乳の消費低迷や脱脂粉乳の過剰在庫などに伴う減産型計画生産の実施や乳価の下落、飼料価格など生産費の上昇により、近年の酪農・畜産は厳しい環境に置かれているものと理解をいたしております。特に、平成18年秋以降、配合飼料の価格が高騰を続けており、これは、配合飼料の主な原料である輸入とうもろこしの価格が、バイオエタノール向けの需要増加の影響を受けて急激に上昇していること、あるいは原油価格の高騰により海上運賃が値上がりしていることなどに起因をしております。こうした状況の中で、畜産農家の経営は非常に厳しい状況にあるものと認識をいたしているところであります。ご質問の1点目、「町営牧場の入牧料金の減免措置について」でありますが、平成19年度の町営牧場の入牧状況を申し上げますと、入牧頭数は幕別地域、忠類地域亓つの牧場、すべての畜種合計で、1,049頭となっております。また、預託農家数は46戸で、入牧料収入は3,300万程度となる見込みであります。畜産経営を取り巻く環境が厳しい中にあって、入牧料の減免措置は畜産農家の農業経営にとって一助となることは十分理解はいたしておりますが、預託農家数が尐ないといったこと、あるいは町の財政状況など課題もたくさんあるわけであります。私どもとしましては、今後の情勢を見ながら、これからに向けてのいかなる対応があるか、十分検討をさせていただきたいというふうに思っております。2点目、「デントコーン作付強化対策について」でありますが、飼料作物であるデントコーンの作付けを奨励することは、配合飼料が高騰する状況の中にあって、経費節減や飼料自給率の向上の観点から有意義なものであろうと考えております。しかしながら、先ほど来申し上げておりますように、いろいろな課題もあることであります。また、関係機関と協議を必要かというふうにも思っております。それらを踏まえながら、今後、十分検討してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただければというふうに思います。以上で、杉坂議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 17番 杉坂達男

ただいまの私の質問にそれぞれお答えをいただいたわけでありますが、さらに、質問させていただきたいと思います。それぞれ緊急な支援措置として重要なことだというふうに考えまして、お伺いをしているところでありますけれども、財政の観点からいうと、非常に私自身も当事者でありますし、何となくおこがましいといいますか、そういう思いであります。また、今のこの事情が、畜産農家ではないわけでありまして、社会全体がそういう構造になっておりますから、それもまた、そういう思いでいっぱいでありますが、しかし、当面一番影響を受けておりますのは、今の畜産酪農家であります。先ほども質問の中で申し上げましたけども、今、酪農畜産について、どういうそれぞれの農家の皆さんが自助努力をしてきているか。一体どういう経営の内容になっているか。その部分的なことだけしか申し上げられません。私もよく承知しておりませんが、今、地域内の乳価は72円前後で取り引きをされております。1,000㏄、1リットルであります。地域内の1頭あたりの搾乳量が7,600キロぐらいと押さえております。そうしますというと、1頭から生産される算出額54万7,000円であります。これは午前中の野原議員からの質問にもありましたとおり、何とか指導する方では、35%以内に、その飼料、これは乳飼費。いわゆる、乳代に対する購入飼料代。これを乳飼といいます。これを35%にとどめるように、地域内では指導されております。しかし、この事情の中では、午前中も39%という野原議員からのお話もありましたけれども、そのとおりだと思います。したがって、72円で54万7,000円を清算し、すでに4割近くがこの飼料代に向いてしまう。我々今まで一度も自分の労働対価を入れて生産費を計算したことありません。非常にくやしい話であります。1時間当たりが幾らになっているか。それを計算するような、いわゆる弾力的な乳価でもありませんし、生産費の内容であります。したがって、1頭当たりの54万7,000円から、何とか15%、私は税金の方も多尐扱っているのですが、100戸ほど預かっております。所得が2割いく農家は何戸もありません。青色申告ですよ。決算書で。これは農協の組管とは違いまして、農協の組管というのは、どちらかといいますというと、現金出納簿に変わるものであります。青色申告の決算書というのは、そうではない形で全ての決算ができてくるわけです。そうしますというと、そこで所得に挙がってくるもの15%もない。その15%の中身はどういうことかといいますと、労賃を除いたものでありますから。そこから公租公課、負債償還、家計費、差し引けないのです。どれだけの農家が赤字繰越をしていっているか。とりわけ、畜産農家においてです。そういう実態の中での、今日の状況であります。したがって、このことを、この地域内でも本当に真剣に受け止めていかないというと、それこそ、今、酪農畜産経営は経営そのものは疲弊をしておりますし、経営者は憔悴しきっています。今、年末の決算を迎えて、本当に憔悴しきっています。今、何か尐しでも農業者の皆さんに、気持ちの上で支援をする形が何かできないか。そういう思いでいっぱいであります。当然、私も当事者でありますから、その中の一人でありますけども。とりわけ若い経営者はかわいそうであります。忠類地域では、今、農協で組管の整理をしております。本当に若い人たちが意欲的に、それこそ前の議会でも申し上げましたけども、不規則な食生活。食事。朝ごはんを食べないで、お昼。そして、夜は早くて8時。こういう状況を繰り返しえとります。ですから、健康管理についても心配しております。そういう中での本町としての対応も、これまた細部にわたっての支援をお願いをしたいということであります。そこで、話が二つ、いわゆる、入牧料とデントコーンの関係を合わせて申し上げましたけれども、まず、今、何をどうすべきかということは、やはり、高たんぱく飼料を輸入飼料に求めているわけですから、これを何とか自給することです。この対応を急ぐことです。ですから、飼料作物の作付けについての肥培管理、収穫体系を急いで再構築することです。デントコーンに振り向けることです。草から。これを全町挙げてやっていただきたい。そのためには、午前中には、遊休農地というお話もありました。これではとても間に合いません。一番いい畑にデントコーンを栽培して、高収量、高品質のものをとるのです。そして、それを購入したものに変えるわけです。それをまず一番先に手掛けることです。これは全町挙げて、ぜひともこの取り組みにすぐ入っていただきたい。幸い、この最近は、尐しずつではありますけども、デントコーンの作付けが増えてきております。全町を通じて。今こそ、これを大胆にも切り替えていくことです。その必要が、今、目前にもうきているわけですから、とにかく躊躇することなく、支援できるものは支援して、あるいは、肥培管理で必要な機械・器具が必要であれば、この一部にでもやはり光を当てて、支援をできるものは支援をしていって、そして、すばやく対応していくこと。これが今、国産酪農家を、さあ、また何とかしなければいけない。やらなければいけない。やるぞというふうな思いにさせる大きな手立てになります。ぜひとも、そのことを一つお願いしたいと思いますが。さらには、今、我々はそれぞれの自分の乳価について、個別に違うわけです。これもどんな努力をしているかということを申し上げたいわけなのですけれども、乳質によって値段が違う。乳成分によって値段が違う。私のうちの乳代と、町長のうちの乳代は違うのです。食べる物、それから、衛生管理。これも大きな自助努力であります。さらには、水の温度は8度から9度だというふうに聞いておりますが、酪農家が集荷する牛乳は4度まで冷やします。指を入れられません。冷たくて冷たくて。そこまで温度を下げて輸送するわけですね。私は外国の酪農事情あまりわかりませんけども、オーストラリアでは9度だそうです。私たちは4度まで下げるのですね。4度まで下げるということは、お金をどんどんかけるわけですよ。電気をどんどん使って。冷蔵庫ですから。タンクは。どんどん電気で温度を下げて、4度に固定すると。そういう努力もしております。それから、酪農家は、今、素手で乳房に触れません。みんなお医者さんがはくようなゴムの薄い手袋です。搾った後はどうするかというと、そこから、乳口からばい菌が入らないように、薬をつけます。それはそれは本当に、ある程度関連的にならなければできないのかもしれませんけれども、そういたことを毎日毎日繰りえして、安心安全な牛乳を出荷する。そして、その努力が、自分の乳価にも跳ね返る。こういう仕組みになっております。ですから、普通であれば、労働の対価も含めた生産費というふうに考えたいわけなのですが、とてもとてもそういうことは計算できません。以上、再質問で申し上げましたが、今、本町が躊躇することなく取り組むべきことの提案にも替えて、私の考え方を一部申し上げて終わりたいと思います。

出典:幕別町議会 平成19年第4回定例会 2007年12月12日 議事録 PDF(101ページ) 間違いを知らせる