幕別町議会 平成22年第3回定例会 2010年9月9日
家畜伝染病自衛防疫組合の再編整備と機能強化について
2010年9月9日、幕別町議会の一般質問で、杉坂達男議員が「家畜伝染病自衛防疫組合の再編整備と機能強化について」質問し、町長 岡田和夫、経済部長 飯田晴義、忠類総合支所長 古川耕一、地域振興課長 佐藤和良が答弁しました。
- 質問者
- 杉坂達男 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫、経済部長 飯田晴義、忠類総合支所長 古川耕一、地域振興課長 佐藤和良
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 杉坂達男
2点についてお伺いをいたします。始めに、家畜伝染病自衛防疫組合の再編整備と機能強化についてであります。本年4月 20 日、宮崎県において発生しました口蹄疫は、4カ月余りを経過し、8月 27 日、ようやく終息宣言をするに至りました。この間、宮崎県の実に4分の1に上る牛と豚が殺処分となりました。この 29 万トンの牛と豚、いわゆる物言わぬ家畜たちを救うすべもなく犠牲にした農家の皆さんの無念さとその心情は、私も農業者の一人として察するに余りあるものがございます。今回の口蹄疫の発生は、家畜衛生についての問題意識の高揚とその対策について、根本から見直しをしなければならないという教訓と喫緊の課題が残されました。このことは、10 年前の発生から今日まで各地域におけるその対応がどうであったのか、その反省を求められていることでもあります。現在、各市町村には、地域単位で組織されております家畜伝染病自衛防疫組合がありますが、その機能を果たしてどの程度発揮されていたか。地域ごとの取り組みはまちまちでありましても、防疫という究極の目的は一つであり、本町の場合も農業者を含めたその組織体制は効果的に実践しやすい形になっていると思います。今、農業者ができること、そしてしなければならない防疫活動は、家畜の個体を含めた施設環境など、広範囲な場所の消每を徹底することに尽きます。このことによって、病気に対する意識の向上と万が一の場合、それが拡大することを抑え込むことが絶対不可欠だからであります。今、それぞれの地域には、これらのことを網羅的に実践しやすい組織があるわけでありまして、本町におきましても、今こそ家畜伝染病自衛防疫組合が機能強化を図り、必要であれば組織の再編も図って、家畜衛生や防疫事業の先頭に立つことが急務と思います。所信を伺いたいと思います。次に、高規格道路についての質問を申し上げます。高規格幹線道路は、中札内-更別間が平成 22 年、その後、平成 24 年には更別-忠類間が供用開始されると伺っております。これら具体的な整備内容、さらには今後の実施計画とその見通しについてお伺いをいたします。また、地域としましても最大の関心事であります整備後、予想される影響には、どんなことが考えられるのか。とりわけ、現在、苗畑として活用されている町有地は、インターチェンジの用地として買収されると聞いております。年間 35 万本が北海道との間で約束されている苗木生産と、期間中、常時 16 名が雇用されているこの苗畑事業への影響はどうなのか。この際、あわせて、この苗畑事業の将来性についてもお伺いをしたいと思います。以上2点について、質問申し上げました。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
杉坂議員のご質問にお答えいたします。始めに、家畜伝染病自衛防疫組合の再編整備と機能強化についてであります。4月 20 日に宮崎県において発生した口蹄疫は、日を追うごとに感染が拡大し、最終的には、県全体で5市6町計 292 農場に上る大きな広がりを見せ、感染家畜や擬似患畜、さらには発生農場から半径10 キロメートル以内の地域でワクチン接種をした家畜、合わせて約 29 万頭を殺処分し、埋設したものであります。宮崎県では、7月 27 日、最後まで残っていた宮崎市の発生農場を中心とする家畜の移動・搬出制限を解除するとともに、不要不急の外出やイベントの自粛を求めてきた非常事態宣言を解除し、先般8月 27 日には、残されていた家畜排泄物等の堆肥化処理も終え、口蹄疫撲滅のための措置を完了し、最終的な終息宣言を行ったところであります。この間、町内におきましては、役場庁舎や主な公共施設、農協事務所などに消每マットを設置するとともに、町発注の工事や委託業務の請負業者を含め、畜産農家に出向く際の車両や靴の消每の励行を行っているところであります。さらには、家畜伝染病自衛防疫組合や農協の取り組みとして、畜産農家における畜舎や住宅周りの消石灰散布など消每の徹底や、関係者以外の農場内への立入制限を呼びかけるとともに、消石灰や消每薬の無料配布を行うなど、町ぐるみで防疫対策を実施しているところであり、尐なくとも日本が清浄国になるまでは、こういった対策を継続していくことを確認いたしております。ご質問の家畜伝染病自衛防疫組合の再編整備と機能強化についてでありますが、本町の家畜伝染病自衛防疫組合につきましては、家畜伝染病予防法に予防のための自主的措置の条項が追加されたことを踏まえて設立された「社団法人北海道家畜畜産物衛生指導協会」の地域の活動組織として昭和 49年に設置されたものであり、家畜伝染病の予防接種事業の実施を主たる活動としております。組織体制といたしましては、町内の畜産農家はもちろんでありますが、町や農協、ノーサイ(NOSAI)、農業改良普及センター、家畜商協など畜産にかかわる機関、団体を網羅した組織となっております。また、機能強化を図るべきということでありますが、従来から組合が行っている予防接種事業に加えて、本年度から新たに「家畜伝染病特定疾病互助事業」が開始され、組合機能のレベルアップが図られたところであります。この互助事業につきましては、牛ヨーネ病などの特定疾病が発生した場合、早期清浄化を図るためには多額な費用負担が必要になり、農業経営に及ぼす影響が多大になることから、畜舎消每費用などの一部を生産者、農協、町で互助給付する制度を構築したもので、発生農家の生産体制及び経営の早期立て直しを図り、もって町内の畜産経営の安定に資するものであります。町といたしましては、飼養環境の向上という観点で、昨年度、国の地域活性化・経済危機対策臨時交付金を活用して、火山灰や消石灰購入費用に対する助成事業であります「畜産環境整備用資材購入費助成事業」を実施させていただいたところでありますが、今回の口蹄疫侵入防止対策を契機として、改めて自衛防疫組合が主体となり、農協等関係機関と連携を図りながら、ふだんからの消每徹底など、さらなる畜産環境の衛生管理に関する意識啓発に努めてまいりたいと考えております。次に、高規格幹線道路帯広・広尾自動車道の整備計画と影響についてであります。帯広・広尾自動車道は、帯広市から広尾町に至る約 80 キロメートルの高規格幹線道路であります。起点側の帯広ジャンクションから中札内インターチェンジまでの 36 キロメートルは、平成 20 年 11月に供用開始されており、残る区間のうち事業化している中札内-大樹間は、平成 21 年度から工事に着手されているところであります。本町忠類地域内を通過する区間は、更別村との境界から町道西当斜線まで町道忠類北 10 線道路とほぼ並行し、忠類育苗センターを分断する形で、右カーブした後、国道 236 号線の西側を並行し、大樹町との境界までの約 6.7 キロメートルのルートとなっております。中札内インターチェンジ以降の工事も順調に進み、今年度中に更別村地域の用地買収を行い、忠類地域内の町道協徳北8線道路まではおおむね平成 23 年度中に、町道協徳北8線から西当北4線までの区間は平成 24 年度以降に用地買収を行う予定であり、この9月 21 日には平成 23 年度買収予定の地権者 12 名に対する用地説明会が開催されることとなっております。更別インターチェンジまでの供用開始が平成 24 年度中と公表されておりますが、(仮称)忠類インターチェンジまでの供用開始は平成 20 年代後半とされているところであり、用地買収などが順調に進み、一日も早い供用開始を願うものであります。高規格幹線道路は、交差点がなく、設計速度の速い安全性の高い道路であることから、農水産物の輸送を始め、家畜搬送車の利用や安全に短時間での救急搬送が可能になるなど、人、物の流れが活発化する効果が期待されております。また、忠類インターチェンジから国道 236 号線を結ぶ(仮称)忠類インター線は、現在、JA 忠類が農産物の販売所として利用している菜の館ベジタ横に接続する計画であり、ナウマン温泉アルコ 236、道の駅・忠類、忠類ナウマン象記念館などの観光ゾーンに最短距離で結ばれることから、入り込み客の一層の増加につながるものと期待いたしているところであります。中でも札幌圏からの集客に期待が寄せられているところであり、町といたしましても関係団体との連携を図り、集客アップのための取り組みに努めてまいりたいと考えているところであります。ご質問の忠類苗畑への影響でありますが、現在、用地測量中であり、正確な境界、面積は確定されておりませんが、買収される面積及び買収後の土地の形状上、育苗の利用が困難になると思われる面積は、おおよそ 1.6 ヘクタール程度となる見込みで、忠類育苗センターの育苗地及び休耕地 15.2 ヘクタールの 10.5%を占め、育苗業務への影響は避けられないものと認識いたしております。用地買収が予定されている育苗畑には、平成 23 年と平成 24 年の春に出荷を予定しているトドマツ35 万 6,900 本を養生しており、用地の買収は平成 23 年度中になりますが、苗の出荷後に土地の引き渡しを行うことで帯広開発建設部と協議いたしているところであり、出荷数には影響は生じないと考えておりますが、育苗業務の継続には、ほぼ同規模面積の代替地が必要になると考えております。忠類育苗センターは、道有林の育苗生産事業が縮小されることから、当時の浦幌道有林管理センター忠類苗畑作業所を、旧忠類村が地域振興、雇用の場の確保を目的に平成 13 年3月に北海道から購入し、事業を引き継いだものであります。現在、トドマツ、アカエゾマツ約 35 万本を生産し、道内の森づくりセンターに供給することにより、毎年度の収支も安定しておりますとともに、幕別町森林組合への委託により、現場責任者を含め現在16 人の作業員を抱える、忠類地域に欠かせない雇用の場でありますことから、代替地を確保し、育苗業務を継続してまいりたいと考えているところであります。以上で、杉坂議員のご質問への答弁とさせていただきます。
質問 17番 杉坂達男
それでは、二、三お伺いしたいと思いますが、まず始めに口蹄疫の関係についてお伺いをいたします。今、町長のお話のように本町の、通称「自防組合」と言っているのでありますが、これについては完璧な活動をしておるというふうなお話でございました。組織的には完璧にきっと機能しているのだと思います。問題は、農業者の立場であります。私も農業者の一人でありますから、このことは反省せざるを得ない部分でありますけれども、自防組合のそういった活動が即農業者にきちんと伝わり、また、農業者が本当にその気になって衛生管理その他について認識をしていっているか、こういうことが危惧がされます。非常にこのことについては、まだまだ疎い面が多いような気がいたします、私を含めて。現に、この4月 20 日からの宮崎県の口蹄疫の発生以降、終息宣言がされるまでの間は非常にどの牧場の出入り口も消石灰がたくさん敷いてありました。車が歩いた後、その車にくっついて消每機能を発揮するわけですけれども、それ以来、私は、うちの周り、それから忠類からここに来るまでの間の牧場の入り口を見てくるわけでありますが、今、ほとんど薄い形ですね、いつまいたかわからん、そういう状況であります。これをもって 10 年前の反省もなし、また自防組合が一生懸命機能的にいろんなことをしようというその体制づくりがあるわけでありますが、実際に農家の人たちがそこに参加する形が非常に薄いということであります。ですから、私は、必要であれば自防組合の再編整備ということを引き合いに出してお伺いいたしましたが、これはそういう意味合いであります。農家の人たちをどんな形でその自防組合の中に入ってもらって一緒に活動できる、事業推進できるようにするか、こういうことを工夫すべきであります。私は、ぜひともそういうふうにしてもらいたいというふうに思います。10 年前も今もちっとも変わらない家畜衛生管理についての認識であると、そういうふうには言い切れませんけれども、そんなに多く、あるいは深くその認識が高まっているとは考えにくいところがございます。これが自防組合がもう尐し機能を発揮せよというところに結びつくわけであります。いわゆる啓蒙、そういうことが実際に活動を通じて啓蒙していく、文書を流す、何かで放送で流す、そういったことではない形を、実際に農家がそこに入って一緒になってやると、これが一番大事なことであります。これはそんなに難しいことでありませんから、ぜひともその体制をきちんと構築していただきたいというふうに思います。それから、本町は広い地域を持っております。大きくは本町地区、幕別地区、そして札内地区、忠類地区と三つに分かれますが、それぞれの防疫体制がどんなふうに進められているか、大きく分けてそれぞれの地域における防衛活動がどんなふうにされているのか。忠類の場合は防疫車がございますが、果たして私も認識不足で恐縮ですが、本町地区や札内地区には防疫車があるのかないのか。つい9月3日でしたが、音更のホクレン市場、あそこで大型の防疫車の実演会があったのですよ。新聞報道ですが 1,000 人集まったというのですが、1,000 人はともかくも、たくさんの関心を集めたと思います。最近は牧場の規模が大きくなっておりますから、やはり大型の防疫車も必要である、そういう思いがきっとあるのだと思います。これに対する、防疫に対する投資も、ここではまた必要になってくる部分でもあります。さまざまな対応が必要だとされるわけでありますが、ふだん間断なく防疫の認識と、それから間断のない活動、そういうものが再発を防ぐ、万が一の場合でもそれを抑え込む、こういうローテーション、循環になるわけですから、このことをもう尐し真剣に考えていかなければならんことでないかなと思うのです。4月の発生以来、ずっと新聞なんかで学者の皆さんがいろんなことを言っておりますが、口をそろえて消每です。消每。防疫というのは消每、これから始まるわけです。それは確かに外国からのいろんなものが入ってきますから、そういう水際作戦も必要でしょうが、我々農業者もできること、そして地域もできること、防疫、それは消每です。このことを大きく取り上げておりますけれども、将来に向けてはそういったことが急務であろうと思いますから、この辺のことについて、もう尐し今の実態その他についてお伺いしたいと思います。
答弁 経済部長 飯田晴義(経済部長は2013年3月まで)
まず、1点目の自防の参加といいますか、農業者がどれだけ入っているのだというご質問でありますけれども、自防組合の構成上は、先ほど町長から答弁を申し上げましたように、生産者も含めた形になっております。といいますのは、各農協に乳牛の部会でありますとか、肉牛の部会、あるいは馬部会というものがありますので、これらの代表者の方が自防の役員として、構成員として入っていただいております。ただ、これは、では実際に、その自防の総会などにどれだけ熱心に参加しているかということになりますと、やや、やはり熱心さに欠けるところもないわけではございません。それと、生産者、末端の現場に対する啓発というものも、これまで、ことしであれば4回ほどやらせていただいておりますけれども、なかなか浸透しない。これは、それぞれ農業者の役割、農協の役割、自防の役割と、それぞれあるかと思いますけれども、なかなか末端までは農協のあり方といいますか、指導にもよりまして、なかなか末端に行っていないということは否めないなというふうに思っておりますので、さらなるその啓発については力を入れていかなければならないというふうに思っております。3地区の農協の取り組みでありまして、これもやはり各農協で温度差がありまして、特に忠類は酪農地帯ということもありますし、従前から消每事業に力を入れてきて、防疫車を持って月に1回は消每をしているという実態があります。他の2農協につきましては、機械については自防組合から貸しますよ、あるいは業者をあっせんしますよという形になっておりますけれども、なかなか実績としては上がっていないということでありますので、これについても反省をしなければならないというふうに思っております。
質問 17番 杉坂達男
今、経済部長のお話のように、なかなか農家の人たちを、何というのですか、言葉の表現悪いのですが、巻き込んで機能的にやるというのは非常に難しいかと思いますが、今その難しいと言っている場合ではなくて、難しいのだけれども何とかして動かすような、その啓発をもっともっと強くしないと、また同じようなことをこうやって私が言わなければならんようなことになります。ですから、今、改めてその自防組合の活動について、事業の推進についても、いま一度やっぱり原点に返って、この組織は私は認識不足でわかりませんでしたが、49 年だといいますから、今から 40年前にできた法律でできたわけですよね。それ、そのままきっと継続されているのだろうと思うのですけれども、そういうこともいろんな判断のしようもありますから、これらについても農家の皆さんと本当によく話をし合って、ひとつ機能的な事業推進ができるようにお願いしたいと思います。それから、自分のところの話で、恥ずかしいというか、申しわけないような気がするのですが、私のところの自防組合には、当時忠類村でありますけれども、防疫車を買いました。当時は、虫と消每ですね、両方やったのですが、実は今、この質問をするに当たって聞いてみましたら、消每はやっていないそうです。虫だけなのですね。中には牛舎、ばあっとこうやるものですから、牛が騒ぐから来てもらいたくないというところもあるそうです。まことに恥ずかしい話ですが、そういうことではやっぱりよくありません。これは、こんなことをしておったのでは、またぞろ宮崎県の悲劇を招きかねませんから、そういうことではない体制をいち早くつくっていただきたいと。あえて本地域の、私の地域のことを申し上げましたが、そういうことですから、防疫車があってもそういうことですから、ひとつその辺のことも、これから大いに考えながらといいますか、そういうことのない形をぜひともつくっていただきたいと思います。それから、例えば、これ忠類地域は酪農地帯ですからそういう車もあるのだというふうに部長はおっしゃっておりますけれども、では、ないところはどうやってやるのですか。
答弁 経済部長 飯田晴義(経済部長は2013年3月まで)
先ほど私の答弁で、消每と間違えました。殺虫剤の散布が月に1回、6回ほど忠類でやっているということでございます。確かに十分でないことは我々も十分認識しております。やはり自防組合の中で農業者がもっともっと議論の中に入っていただいて、どうすべきかということを今後真剣に考えていって、よりよい方策というものは探していかなければならない、そういう中で実際の消每あるいは殺虫の取り組みについては、どこがやるかということもこれ含めて、どこが担っていくかということも含めて議論させていただきたいというふうに思っています。防疫車につきましては、忠類は持っております。それと、自防組合で持っておりますので、それの活用というものも考えてまいりたいというふうに思って……、考えてまいりたいというよりは、より活用していただくように PR をしてまいりたいというふうに思っております。
質問 17番 杉坂達男
今、部長のお話のように、農業者がその気になるという、私を含めてそういう啓発、啓蒙を強力に、いち早く、敏速に、ひとつ取り組んでいただきたい。私の牧場もほかごとでありませんでして、どうも若い連中が最近消每液の使い方が尐ないようでありますから、そういうことではいかんのでありまして、ぜひともそのようなことのないように私自身もまた努めてまいりたいと思います。次に、高規格道路のことについてお伺いをいたします。私の知り得るところ、あるいはきょう町長からお話を伺って知り得たこと含めて、この計画が国の計画どおりに進んでいるなというふうな感じを受けているところであります。特に忠類地域が農業立村と言われた当時忠類村時代、私どもがずっと早い時期に観光のことを議会で議論することはタブーでありました。非常に先輩から怒られました。何を言っておるのだと。物を生産することから始まる、観光は後回し、そういう概念がありましたが、今、私の父親も、そうではなくて観光振興、随分これを口にしております。したがって、地域全体が観光というものに深い関心を持ち、そしてそれが農業とどんなふうに結びつくか、これはもう若い人たちも先輩の人たちも同じように、そういうことを熱心に考えているようであります。そこで、この高規格道路が供用開始される、開通することによっての影響、私はいい影響を考えているわけであります。町長のお話では、札幌圏からの集客も取り込まなければいかんと、非常にこれは大変難しい話でありまして、かなりのインパクトがないとあそこでおりてくれないのではないかなと思います。しかし、おりてくれる方策を、行政も柱になって地域こぞっての対策ができていけば、それは可能なことであります。したがって、ここのところが非常に地域住民の関心の非常に深いところであります。道路というのは、道路が走ることによって、道路が整備されることによって、その周辺が栄えていくのが、これが本来的な道路の役目でありますが、今いろんな全国各地の地域の話を聞いております。そうすると、そうでない影響が出ているところがたくさんあります。尐なくても忠類地域に整備されるこの道路については、そうではない、いい影響がさらにふえる、大きくなるということが我々の願いでありますから、このことについては非常に難しいことではありますけれども、一層のこれらに対する振興策を考えていただきたい。我々地域の者も一生懸命やっております。自負するようでありますけれども、忠類地域というのは絶えず動いている、そういう地域だというふうにほかの地域からも褒められていると私は思っておりますが、地域のことは地域の中でという、そういう考え方は当然でありますけれども、ここ振興策、観光振興なんていうのはそれだけでは済まない問題がたくさんありますから、このことについては、ひとつ今後の対応についても積極的な進め方をお願いしたいと思います。そこで、私はちょっと不満といいますか、どうしてことし地域活性化診断の委託の報告書が3月に出ましたが、高規格道路の整備によっての影響とか考えなければならんことの提案が全くありません。よく探しましたが、この報告書を見る限り全くありません。これについては、どんなふうに受けとめておられるか、お伺いしたいと思います。ちょっと申し添えますが、町長がおっしゃっておられる札幌圏からの集客も含めて対応していかなければならんというのとは、よほど乖離されているような気がしますけれども。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
ご案内のように、道東自動車道が来年全通、開通するということで、今この札幌圏、中央から道東へお客さんを呼び込もうというのは、これはもう十勝挙げての取り組みでありまして、ご案内のようにことしの4月に十勝総合振興局の中に推進室が設けられて、そこを中心に活動をされております。特に南十勝のほうもいろんな団体が、シーニックカフェもそうでありますけれども、いろんなところがこれらの取り組みに参加をして、何とかお客さんを呼ぼうと。逆に、ストロー現象と言われるようにお客さんをとられないようにということを考えながら、帯広開発建設部もそうでありますし、今申し上げました振興局、さらには町村会や十勝観光連盟、いろんなところが一体となってこれらの対策を講じているところでありまして、実は来週でしたでしょうか、来月でしたでしょうか、中札内村で帯広市と幕別が入って5町村で、いわゆる南十勝でこれらの対応を考えよう、地域連携推進会議の開催のテーマも実はこういうことでありまして、私どもはそういったことで十勝全体でこれらの取り組みをさらに進め、そしてその中で町村がやれることを独自な対策を考えていくことが必要であろうということでありますので、これからも十分そうしたことを意を用いながら対応していきたいというふうには思っております。
答弁 忠類総合支所長 古川耕一(忠類総合支所長は2011年12月まで)
ご質問にありましたように、昨年、活性化診断ということで、忠類地区の活性化診断をさせていただきました。その中で、この高規格関連に伴います観光、高規格関連から来るこのお客さんをどう観光に結びつけるかというものにつきましては、ほとんど触れていないというのは、確かに私どももそう思っております。忠類地域の活性化につきましては、今、町長答弁申し上げましたように、道の駅周辺というのは非常にこの核施設として私どももとらえております。この道の駅周辺を核として忠類地区の観光はあるのだろうと思っております。今、高規格道路がまさに道の駅周辺におりてくるわけでありますので、それをどう忠類地区の活性化に結びつけるか、あるいはそのお客さんをどう忠類にとどめるかというのは、私ども非常に大きな関心事であります。それで、今回、活性化診断の中で出てこなかったと申しますのは、私どももその委託業者とも十分話し合いをさせていただいておりまして、そこにお客さんが来て、それが活性化につながる、あるいは観光につながるというのは、それは委託業者におきましても、非常に大きな問題として、それは認識はいたしております。ただ、これはまだ今、開通 20 年代後半ということでありますので、その間、まず地域をしっかり固めて、そして 20 年代後半、その開通した段階で、さらに今度は忠類地域の中でそれらをどう生かして、あるいはどう道の駅周辺にお客さんを呼んでどう活性化をするかということは、私ども幕別町の忠類地域の中で第2弾として考えていきたいというふうに思っておりますので、活性化診断の中で高規格道路のその集客をどうするかというのは、決して漏れているわけではありませんので、その考え方としては私どもきちっと押さえております。以上であります。
質問 17番 杉坂達男
そうしますと、将来、これから5年先というのが協議されていくわけですが、その中では具体的に高規格道路の整備後の地域振興あるいは観光振興というものをテーマとされる部分はあるわけですね。
答弁 忠類総合支所長 古川耕一(忠類総合支所長は2011年12月まで)
今、杉坂議員おっしゃいましたように、もちろんもう見えてきた段階においては、早目に道の駅周辺を含めて、来たお客さんをどうするか、どう迎えるかという考え方につきましては、できるだけ早目に早目に検討していきたいというふうに思っております。
質問 17番 杉坂達男
そういう核になる部分を抽出して、それらを具体的にいろんな意見を集め、それが実現可能なのかどうなのか、具体的な費用がどの程度要するものなのか、さまざまな部分がきっと出てきます。そうしますというと、地域の中でもそういう相談事が起きてまいりますから、ぜひとも地域にもいろんな部分で相談をいただきたい、そのように思います。それからもう一つ、あそこのインターチェンジ、この工事というのはインターチェンジからまだ大樹に向かっても幾らかの距離が工事区間となっているのですか。さっき町長のお話では、そんなふうに受けとめる距離になるのではないかなと思うのですが、それが一つですね。もう一つ、この道路が整備されることによって、側道が必要になるというふうなことも伺っております。さっき町長のお話では、12 戸の農家というふうに伺いました。この農家の方々が皆さん持っておられるのは優良の農地でありますから、この農地がどの程度買収されて、いわゆる農地でなくなるのかということも、あわせてお願いしたいと思います。
答弁 地域振興課長 佐藤和良(地域振興課長は2010年12月まで)
まず、1点目の全体の整備距離が 6.7 キロということで、前段町長のほうから説明いたしましたけれども、うち 2.8 キロにつきましてはインターチェンジ以降の距離でございます。それからもう一点、農地のつぶれ地ということでございますけれども、現在、全体で側道を含めまして、このインターチェンジのところまでということなのですが、まだ一部測量あるいは設計が終わっていないということがございまして、確定的な数字ではないのですが、現在押さえているところで29.8 ヘクタールが全体のつぶれ地で、そのうち約8割程度であろうというふうに農地の部分については押さえております。以上でございます。
答弁 忠類総合支所長 古川耕一(忠類総合支所長は2011年12月まで)
ご質問の1点目でありますけれども、どこまで整備されるのかということでありますけれども、現在、帯広・広尾自動車道という言い方をしておりますが、事業区間は今のところ帯広-大樹間であります。その大樹という言葉なのですけれども、事業そのものは北4線で幕別と忠類と大樹のまさに境界でとまるようになります。ここが事業の区間となっております。以上でございます。
質問 17番 杉坂達男
今お伺いしましたように、インターチェンジのその場所からさらに大樹に向かう、いわゆる大樹と幕別の境界ですね、あそこまで行くということで、あそこで工事は一たん打ち切られるということのようですが、そういう将来的なことについては、本町としてもまだそういう具体的なことについては知り得ない、情報のないことかと思いますが、いずれにいたしましても忠類の地域、いわゆる幕別町の区域については高規格道路が整備されることについては、これは間違いないことでありまして、それらが整備されることの将来の地域振興というのは非常に大きなものが期待されますから、私はいい影響をもたらすような、そういう工夫を町を中心に地域挙げて検討していきたい、そういうふうに思っています。決して悪い影響が出ないような、そういうことを真剣に取り組んでいただきたいと思います。以上で、私の質問を終わります。