幕別町議会 平成20年第3回定例会 2008年9月10日
現状の畜産農家の自助努力がその限界に達している中でも、こと自給飼料の増産対策につきまして
2008年9月10日、幕別町議会の一般質問で、杉坂達男議員が「現状の畜産農家の自助努力がその限界に達している中でも、こと自給飼料の増産対策につきまして」について質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 杉坂達男 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 杉坂達男
2点について、質問をいたします。昨年の秋以来、肥料をはじめとし、石油燃料等の各種生産資材の高騰は、異常なものであります。畜産農家にとりましては致命的な打撃であり、それによる経営環境の悪化は再生産への意欲を削いでしまっております。中でも、その大部分を輸入に依存しておりますタンパク資源としてのトウモロコシ、大豆等にありましては、バイオ燃料としての競合から極端な値上げ幅となり、史上かつて例のない穀物市場の混乱となり、我が国のような輸入国にとりましては、極めて深刻な状況にあります。このことは、これまで原産国の気象条件等による不作、あるいは港湾などの輸送体制にかかわる間題などの一過性のものとは違いまして、かなり長期的な問題として取組まなければならない様相を呈しております。今後、国は早急に積極的な、行動的に飼料生産に対する大掛かりな対策を打ち出すことが急務であります。今後、本町にありましても、これら国の政策に委ねることのみならず、並行して、自らの施策を進めていくことが必要不可欠であります。現状の畜産農家の自助努力がその限界に達している中でも、こと自給飼料の増産対策につきましては、これまでの輸入に依存しない、飼料の自給という原点に立ち返り、実現可能な方策を積極的に検討しなければならないと考えます。本町の農業振興計画は、今春策定したばかりでありますが、実施にあたりましては、このような急激な情勢の大きな変化にも臨機に対応し、計画各般にわたってのチェックや変更も、また、当然であろうと思います。私は、これまでの緊急対策とは別に、長期にわたる自給飼料生産の増大に向けた行動計画を策定し、速やかに、かつ積極的な事業実施に取組むべきと思います。幕別農業の重大な今日的課題として、どのように考えておられるか、お伺いをいたします。2点目につきましては、環境の関係について、お伺いをいたします。今議会において、本町は他町村に先駆け、環境問題に正面から取組むいわゆる環境宣言を議会から発議をいたします。このことは、環境問題に対する町民意識の高揚であり、誇るべきことであると思います。私は今後、本町が地域住民あげて、この問題に取組むとき、日常の生活環境面、いわゆるライフスタイルだけでの取組みにとどまらず、より多面的な状況のもとでの環境保全に対応していかなければならないものと考えます。その最たる問題は、畜産環境衛生であります。これまでも畜産環境問題につきましては、広く社会問題として取り上げられ、平成16年11月、家畜排泄物処理法が施行され、国政のレベルで対策が進めているところではありますが、生産現場である畜産環境問題は、社会的にも、また、生産者自らの立場でも、そのことによって全てが解決したことにはなりえておりません。本町が環境問題に真剣に取組むにあたり、これら取り残された生産現場の環境問題には、行動計画としてどのように取組むか、その考え方をお伺いしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
杉坂議員のご質問にお答えいたします。はじめに、自給飼料増産計画の策定についてであります。近年の北海道における飼料作物の作付面積は、酪農・畜産農家の労働力不足や高齢化の進展などから、微減の傾向にあり、単位当たりの収量も伸び悩んでおり、生産はやや減少する傾向が見られたところであります。しかしながら、昨今の畜産をとりまく環境、とりわけ飼料価格の高騰は畜産経営に深刻なダメージを与え、経営悪化の大きな要因となっており、こうした中で、合理的な自給飼料の生産拡大を通じ、飼料自給率の向上に努めることにより生産コストの低減を図ることが重要な取組みとなっております。国におきましては、平成13年に飼料増産推進計画を策定し、自給飼料基盤の強化、生産性及び品質の向上、飼料生産の組織化・外部化の推進等を図ることを基本方向として、地域の実情に応じた自給飼料増産の効果的な推進を図るために各種施策を展開しているところであり、北海道におきましても、同様の計画を策定しているところであります。本町におきましても、同じく平成13年に幕別町飼料増産推進計画を策定しており、その後、平成18年の見直しの際に、酪農及び肉用牛の生産の振興に関する法律に基づく幕別町酪農・肉用牛生産近代化計画に統合しております。したがいまして、自給飼料増産計画に定めるべき内容は、酪近計画や幕別町農業・農村振興計画におきまして、今後の方向性や取組み内容など必要な内容を網羅しているものと考えております。具体的には、補助事業等を活用した草地の整備改良など計画的に取組みを進めているもの、自給飼料基盤強化対策事業など本年度から前倒しで実施しているもの。さらには、今後、調査研究を進めていかなければならないものなどさまざまな取組みを掲げております。このようなことから、今、町としてすべきことは、掲げられている取組みの中で、何が必要なのか。何をすべきなのかということにつきまして、農協等関係機関と協議をさせていただき、実施に移していくことではないかと考えているところであります。次に、環境宣言と畜産環境問題への取組みについてであります。地球温暖化問題など環境問題につきましては、今世紀における人類最大の課題と言われており、本年7月に開催された北海道洞爺湖サミットにおきましても、地球環境問題が、主要議題として議論されたところであります。この問題の解決につきましては、個人や企業の一つひとつの取組みの積み重ねが必要不可欠であり、重要であるといえます。ご質問の要旨にありますとおり、幕別町におきましても町民一人ひとりが、さまざまな立場から取り組みを進め、地域社会としての輪を広げていかなければならないものと考えているところであります。こうした中で、今議会におきまして、幕別町エネルギー対策推進委員会のご要望を受けて、議員発議により環境宣言の決議が提案されることと伺い、まさに時機を得たものであり、多くの町民が取り組み始める契機となるものと考えております。また、同委員会からは、家庭や地域、職場における取組方法を具体的に示した地球にやさしい行動の具体的な取り組み(案)として、町民への周知、啓蒙につきましてもご提言をいただいたところであります。この具体的取組み(案)は、環境宣言に沿って、省エネルギーの推進と新エネルギーの活用、省資源、リサイクルの徹底など大きく6項目、細目では59項目にわたって、さまざまな観点から具体的な実践方法について紹介されているものであります。町といたしましては、本案をもとに広く町民に紹介し、環境宣言の理念を活かした行動を実践していただくよう努めてまいりたいと考えているところであります。畜産の生産現場における取組みにつきましては、本案の大項目の中に、環境にやさしい農林業への取組みの中で示されているところであり、具体的には家畜ふん尿のバイオマスを肥料化するなど循環利用を図るものであります。この取組みを実践することにより、畜産農家の方は家畜ふん尿の適正な管理を心がけていただき、耕種農家の方は有機質肥料として堆肥を使用することにより化学肥料を減らし、環境負荷を低減しようとするものであります。また、具体的取組み(案)には示されておりませんが、他の取組みとして、畜舎など畜産関連施設の衛生管理や、それらの施設から排出される排水の適正な管理につきましても大切な取組みであると考えております。これらにつきましては、すでに多くの農家の方が取組んでおられることだと思いますが、さらにこの取組みの必要性について、啓蒙に努めてまいりたいと考えております。以上で、杉坂議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 17番 杉坂達男
2点について、お答えをいただいたわけですが、私は、この国や都道府県の施策ではない、いわゆるそれを補完といいますか、十分なことまでには達しないまでも、それぞれを満たすには、やはり地方自治体、各町村の責任に課せられているところだと私は思っております。ただいま、お話を伺う中では、いろんな計画については、それぞれすでに策定をしてあるし、国やあるいは道の計画についても見直した。さらには、この春の策定されました農業農村振興計画。これに網羅してあるというお話でありました。これは私は違うと思っております。網羅的な施策というのは、期待する効果をあげれません。ここのところです。もうこれから先に調査研究する余地はありません。もうすでに明らかになっております。これらの対応について、若干お伺いしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
お話申し上げましたのは、今言いましたように、国等で示された飼料の増産推進計画に関わっての、町としての計画づくりは、いわゆる酪農近計画。あるいは、農業農村振興計画の中で網羅をしているのだということを申し上げたわけでありまして、これからの、これを受けての実行段階に入ったときに、私どもは、先ほど申し上げましたように、農業者の皆さんが求める施策に対して、農業関係機関とも協議させていただく中で、これらを今、これからは実行に移していくことが大事であろうと。そのためには、どういったことが考えられるのか、さらに関係機関との協議をさせていただきながら、実行に向けて取組みを進めていきたいというような考えで、お話をさせていただいたわけでありますので、引き続き、これらの計画の実行に向けて、作業、準備を進めていきたいというふうには思っております。
質問 17番 杉坂達男
さらに伺いたいわけですが、それでは、今、可及的速やかに取り上げなければならない問題として、町当局が農業問題について感じておられることをお示しください。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
町独自でできる施策、あるいは、農協等にも協力をいただきながら進めなければならない施策、いろいろあるのだろうと思いますし、前段申し上げましたように、何よりも今、農業者の皆さんがどのようなことの施策を望んで、それに町がどう応えていくか。今年春から、わずかではありますけれども、牧場の問題、あるいは、入牧料の問題、あるいは、飼料に対する助成の問題、いろいろなこともありました。さらに、今後に向けては、先ほど来お話がありますいわゆる耕種連係の問題。あるいは、さらに種子、あるいは、資金、いろんな面での、町あるいは農協等の取組みが、これからもまた求められていくのだろうというふうに思っておりますので、それらを何とか具体化できるように、さらに検討を進めてまいりたいというふうには思っております。
質問 17番 杉坂達男
この1月から、飼料、どの程度変わったかについては、ご承知のとおりかと思いますが、1月の段階では50円でありました。端下あります。7月では61円であります。牛乳は、71円、1月でありました。7月には76円45銭。これは全道プールの平均的なものであります。乳代にしては、5.そこそこの割合での値上がり。飼料にしましては、実に2割であります。20%。今、100頭搾乳をする農家がたくさん出てまいりました。いわゆる必要に迫られての多頭飼育ということにも言い換えられるかもしれません。大体8,000キロ搾らなければなりません。大方の農家の皆さんは8,000キロ目標でやっておられるはずです。そうすると、800トンであります。仮に1キロ当たり75円平均しましたときに、6,000万であります。大方の指導機関は、3割以内に購入飼料をとどめるように指導しております。この金額1,800万であります。2割上がりました。360万の超過支出であります。これがやがて迎える年末の決算に、概ねこのような状況に表れることになります。もうこのことは、町当局も十分承知のはずです。それはもう農協に聞かなくても、どこに聞かなくても、担当者の皆さんが承知しておるはずであります。ですから、確かにこれから先については、そういう細部な相談ごとがたくさん必要でありましょうけども、制度施策をつくるのは、行政が柱にならなければならないわけですよ。ですから、行政のリーダーシップがここに問われるわけです。私も農業者の一人でありますから、いろんな注文があります。では、その注文をいちいち聞いているのかということにはなりません。我々農協もいろいろな部門の要望もあろうかと思います。それも全部かなえるわけにもまいりません。やっぱりいろんな各般にわたっての部分から抽出したものを組み立てて、構造的に政策としてつくるのが、行政の仕事であります。そして、それを基本に基いて、いろんな方面から相談がされるわけですよ。そこにはじめて町あげての振興策ができあがるわけである。そんなふうに思われませんか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
おっしゃられる意味は私ども十分理解をするわけであります。もちろん、農業者の方もいろんな立場から、いろんな要望、いろんなご意見というのは、これは当然あるのだろうというふうに思います。ただ、町としても、町とやれる限界、町としてやれる限界は、当然出てくるのだろうというふうに思っております。国が担う役割、道が担う役割、そして、私ども町村として担う役割を果たしていくことが、私たちの与えられた責務であり、役目だろうというふうに思っていますので、それらを、今おっしゃられましたように、行政として皆さん方の意見や求めることを、どういうのを施策に構築していくことが、我々に与えられた大きな役割なのだろうというふうに思っておりますので、それらは先ほど来申し上げておりますように、現状を十分把握した中で、認識した中で、皆さん方とともに、これからの先ほどの施策を構築していく上で、十分検討をさせていただきたいと。協議をさせていただきながら、進めてまいりたいというふうには思っております。
質問 17番 杉坂達男
本町にはゆとりみらいという本当に理想的な機関があります。もうここではいろんなことが、いろいろと組み立てられている時期でなければなりません。いろんな情報はきっとそこに集まっているはずです。今日、私の前に、前川雅志議員、敏春議員からこのことについても触れられておりましたけれども。今、そんなに先々のことを考えなくても、今、当然やれることは、もう決まっています。本町にやれることは決まっています。限りない財政の余裕があるとか、あるいは、これからどこかからそういったものがきちっと約束されるとか、そういうことは一切考えられないわけですから。今、本町がやり得る対策。それはそんなにそれぞれの農協や農家に相談をしなくてもできることが私はすでに、町長はじめ皆さんの考え方の中にはあるのではないかなというふうに、私は思っております。そういうリーダーシップをとれるような農政というものを、本町の独自のそういうものを、ひとつ積極的に取組んでもらいたいというふうに思っているわけです。私はそんなに難しくないというふうに、大変失礼なことを言ったような気がいたしますが、私は農家の一人ですから、これからではどうするか。考えたときに、どうしてもこの購入飼料はことごとく減らさなければいけない。そうすると、デントコーン、先ほど申し上げましたように、タンパク飼料ですから、デントコーンはどうしても増やさなければいけない。そのためにはどうするか。今、どちらかというと、草地酪農でありまして、草中心の酪農家が非常に多いわけです。ここにデントコーンを取り入れるということは、新しい作目として考えなければなりません。いわゆる作付け体制を一から考えなければならない酪農家ももちろんいるはずです。それは春の撒き付けから秋の収穫に至るまで、一から考えなければならない酪農家もおられるはずです。それはもう、そんなに相談しなくても、どういうふうなことが今必要なのかということは、大体予測できるわけ。別に種子代の補助制度とか、あるいは、道単についてはこうだ、奨励策を出すということをしなくても、自然に農家がその行政の政策対策に誘導されるというふうな、そういう農家が本当にちょっと億劫なことでも、とりかかりやすいような、そういうことをするのが行政の仕事です。どうかそういうことを踏まえて、今後、鋭意試験的な取組みをひとつお願いをしたいと思います。次に、環境問題なのですが、これも今町長のお話を伺いましたけれども、平成16年の家畜排泄物処理法が完全実施されたというので、全てこの環境問題は終ったのではないかとすら感じさせるようなお話も、私の聞き取り方がまずかったのですが、どうもそういうところもあるのでないかという気もいたしました。ということは、今まで一度もこの問題について、町内でも議論されたことがなかったやに思いますけれども、家畜排泄物、いわゆる堆肥の関係は十分、堆肥舎を造ったり、いろんな指導のもとで、きちんと我々はやっております。ただ、そのほかの畜舎衛生、あるいは畜舎環境の衛生管理。これらは遅々としてとして進んでおりません。お話では、それぞれの個々の農家がそれぞれ対応しておるというお話でありました。これは一体どこの資料から、そんなふうな対応をしておるというような資料があったのか存じませんけれども。我々のまわり、眺めてみただけでも、よくわかると思います。ようやっと経営をしているというのは、ようやってその法律の適用もあって、堆肥舎を造って、堆肥だけは何とかしたと。ところが、牛の運動場、いわゆるパドック、それから、通路、これに至るやそこまでは手が及ばないと。ある一定のお金もかかると。そういう状況が、今、取り残された環境問題というのは、指してそれを言うわけであります。ここからどんな問題が発生するか。環境問題にとどまらないわけですよ。経済環境に結びつくわけですね。これは経済的な問題に即結びつくわけです。酪農という職業からいって。搾乳をするという職業からいっても。ということは、ちょっと私もさっきの斉藤議員の話でありませんけども、専門的になってしまいそうなのですが、一番我々が恐れているのは乳房炎であります。これは搾乳牛がもっている病気なのですが、これはどこから発生をするかというと、体質的なものもありますし、また、伝染的なものもありますけども、その多くの原因は、環境であります。牛舎の環境、あるいは、牛舎の外のパドックの環境。よく見かけるのではないかなと思いますけども、もう足が第1間接の辺まで、半分ぐらいまでぬかりそうなところにも立っている牛もいます。そういうところからばい菌が入っているわけです。乳頭の乳口から。これが乳房炎の大きな原因になっている部分が多いわけです。これはどういうふうにしたら防げるかというと、やっぱり環境改善であります。畜舎から運動場に行く通路の改善。それから、通路渡って、いわゆるパドックでの遊び場の改善。これは、今までずっと我々も手をつけたくてもやれなかったというのは、コンクリートのパドックにするには、とてもとてもそういうことはできませんから。火山灰なのですよ。火山灰。火山灰が有効な手立ての最たるものです。火山灰を30センチないし50センチぐらい積める。敷く。そうすると、何年間の間は、それでそのパドックは、いわゆる保水性がありますから、火山灰。きれいです。汚れてもすぐ乾くという、そういう性質があります。ですから、そういうところに、この環境問題を、目を配らないと、この我々が今発議して、本町の環境問題について前向きにやろうという、そういう思いがありながらも、一面ではそういう心配な部分、持っているわけですよ。それから、もう一つは、この環境問題でもう一つどうしてもこれから大きな問題になってくるのは、酪農排水のことであります。牛舎から出る排水、ミルカの洗浄水、これを全部どういうふうに処理しているかというと、流してしまうわけです。そういうその一方で、堆肥のように、あんなふうにしてきちんと処理できる半面もあれば、一面ではまだそれをやらざるを得ない。それからもう一つ、さっき、乳房炎のところで、私申し上げるの忘れたのですが、乳房炎の場合、最低3日は廃棄です。投げるのです。牛乳を。そして、最低3日で、検査するところへ持っていきまして、これでもう出荷していいか検査してもらうわけですよ。だめだといったら、まだもう1日やらなければいけない。最低でも3日間は廃棄です。投げるのです。子牛にも飲ませられません。こういうその問題を我々抱えているわけですね。これは、何もその幕別町に限ったことではありません。どこの町村でもそういう問題を抱えております。ですから、こういう経済的な損失を考えた場合、環境問題も去ることながら、経済問題にも大きな影を落としてしまっている。これが畜産環境の改善に向けた、早期の取組みをしなければならないゆえんであります。さっきの繰り返しになりますけども、酪農の雑排水、これはもう相当な量になりますし、それに合わせた牛乳を投げるというのも、それも一緒に流すわけですから。これを日常的、恒常的に続けているという実態は、これは先ほど紹介したとおりであります。何とかこの問題も、我々は自らのその努力も去ることながら、こういったことについての畜産環境の取組み方についても、ひとつ見解を求めたいところであります。特に、火山灰については、有効な手立てであることも申し上げましたから、これについての考え方もお伺いしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
お話いろいろお聞かせをいただきました。畜舎周辺、パドックに関わってのいわゆる環境問題点。私は、以前は、家畜防疫組合でしたでしょうか。何かそういう地域といいますか、町単位にというものがあって、そこで消毒ですとか、乾いた砂、火山灰。そういったものを家畜防疫組合だかというようなところで、いろいろ対応していたという経緯があって、確か町長がトップにいて、そのつながりが農協連かどこかの十勝の全体のつながりになっていたというような経緯があって、町はそこに年間いくらかちょっと忘れましたけど、10年、20年前のときには、補助金を出して、その補助金で、今言った火山灰の助成だったか、焼き砂の助成だったかちょっと忘れましたけども。あるいは、DDTでないのかもしれませんけど、消毒をやっていたとか、そういう時代のことはちょっとあったものですから。それがいつのまにか消えてしまっていたものですから、いわゆる堆肥盤ができて、そういった面についての整備はもう必要なくなったのか。そのために、組合もなくなったのかなというような思いがあったものですから、そう中身の詳しいことを知らなかったわけですけども、例えば、今おっしゃられた排水なんかは、結局は、こんないくら困ったって牛がいる限りは排水が出るわけでしょうから、それの流末というのは、どうなるのかというような問題も大きな問題だろうと思うのですけども。なかなかそういったことは我々も現実に知らないままで今日にきているということは、大変勉強不足なのですけども、そういったことも含めまして、早速内部でも十分検討させていただいて、あるいは、これはまたなかなか今言ったように、農業者の皆さん単独ではできない問題でもあろうと思いますし、はたして町だけでもできるのかどうかという問題。あるいは、何かいい方法、例えば、単純に言えば、火山灰もどの程度今確保できるのかわかりませんけれども、助成なり現物給付できるようなことが可能なのかどうか。いろんなことが研究材料としてはあるのだろうと思います。そういったことを含めて、研究をさせて、調査をさせていただきたいというふうに思います。
質問 17番 杉坂達男
それから、これは求めるとかお願いするのではなくて、自らが今どういうことをやっているかについても、この機会ですからご紹介したいと思いますが、我々はいい牛乳、いわゆる食の安心安全。我々ほど一生懸命取組んでいる、我々というのは酪農家を指して言うわけですが、ないと思います。どういうことかというと、自分の出荷する牛乳の質が悪かったら、自分たちでペナルティを科しているわけですよ。4つのこのいい牛乳を作るために、あるいはいい牛乳の基本をつくるために、こういう牛乳がいいのだぞという雛形をまず作るためには、いわゆる、例えば、乳房炎でない牛乳。あるいは、ちょっとこれも専門的になってしまうのですが、細菌数がどうだとか、あるいは、体細胞がどうだとか、生菌がどうだとか。大体今、我々が取組んでいるのは4つですね。四つの問題、中身を、牛乳1キロの中に、体細胞が何十万あったらだめ。それから、細菌が何万あったらだめ。これは専門的なことですから、詳しく申し上げてもおわかりにならないと思いますから申し上げませんが、そういうふうに、自分たちが決めているわけですよ。牛乳の質を。それ以下だったら、ペナルティを自分ら出すわけですよ。そうやって、いい牛乳を出荷しようとして努めているわけですね。ですから、環境のいい牛舎、経営体からは、悪い牛乳出ません。それと、一番ちょっと気になることは、いい牛乳全体的で、トータルですね。合乳していい牛乳にしようとするために、悪い牛乳を廃棄すると。これちょっとわかりにならないでしょうか。例えば、私が、1,000リットル搾るというと、その中にどうしても悪い牛乳が100リットル入ってしまうと。すると、100リットル入るために質が落ちるわけですね。そのために、質のいい牛乳を自分で出荷する建前からいうと、悪い牛乳を投げてしまうわけですよ。そして、いい牛乳だけのランクを自分が得るという、そういう農家も、今現在もあります。どういうふうにしてわかるかというと、年末で税金か何かやるときに、随分固体の乳量が低いなという農家があります。現実に。牛はこれだけいる。わかるわけですね。どうしてこんなに少ないのかというと、別に搾乳量が少ないわけでなくて、投げてしまって。ですから、そういう農家の牛乳は、すこぶる乳質がいいのです。そういう実態もあることも、ひとつご承知いただきたいと思います。ですから、環境さえよければ、きっといい牛乳ができるのだということは、これはそれぞれの農家が自信を持っているところです。それから、ちょっと申し落としたのですが、今、牛乳の生産をするときに、どういう標準が使われているかというと、昔は量でありました。これも高蛋白の飼料をやらないとならないというところにつながるのでありますけれども、脂肪分と無脂固形分ということに分かれます。脂肪はバター、無脂固形分はチーズであります。この量が、この1リットルの中に何本あるか。これで値段を決めるわけですよ。おおむね5、4の割です。脂肪に対する値段がつくのが40%、ですから、100円の牛乳はありませんが、80円の牛乳にしましたら、4割ですから32円分が脂肪の値段です。あとの5割、40円が無脂固形分。こんなふうに、明らかに誰それのうちの牛乳の成分はこうで、値段はこうだ。ですから、酪農家、300件いても500件いても1,000件おっても、全部値段違います。うちの値段は、75円だけども、町長のうちの値段は76円だとかって。こんなふうに違うわけですよ。これもいい飼料をたくさん供給しているかどうか。あるいは、牛の体質的な系統繁殖にもありますけども、大方が餌であります。ですから、この自給飼料の問題は、高い高いといって高蛋白の餌をどんどん減らしてしまうというと、値段の安い牛乳しかできないと。こういう因果関係があります。以上、申し上げましたけれども、飼料増産のことについては、自給飼料増産のことについては、早急な対応。町でできる早急な対応。それから、環境問題にしては、併せて早急な改善策。ぜひとも近々に示していただきたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
いろんな専門的なお話もお聞きしたわけでありますけれども、先ほど来申し上げておりますように、行政としてやるべきこと。あるいは、関係機関、経済団体との連携の必要なもの。あるいは、農業者の皆さんにお願いする部分も当然のことながら出てくるのだろうというふうに思っております。そういった意味では、環境問題も、自らが自らの環境を、それぞれが守っていく。そして、それに行政がどのような指導なりその世話をしていくのか。そういった計画、あるいは指導というものを含めながら、今、ご提言あるいはいただきました各種の施策について、十分協議をさせていただきたいというふうに思います。