みんなの議会

幕別町議会 平成19年第3回定例会 2007年9月14日

学校図書館の図書整備について

2007年9月14日、幕別町議会の一般質問で、斉藤喜志雄議員が「学校図書館の図書整備について」質問し、教育長 金子隆司が答弁しました。

質問者
斉藤喜志雄 議員
答弁者
教育長 金子隆司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 斉藤喜志雄

私は、通告に基づき、児童・生徒の読書活動の推進と、学校図書館の図書整備について、質問をいたします。言葉の乱れへの危機感、さらには、昨今ますます顕著になってきている読書離れへの危倶、あるいは、文字力・語い力の低下などを背景に、文字・活字文化振興法が平成 19 年の9月に制定されたことは、ご案内のとおりであります。この法律は 12 条からなるシンプルなものですが、そこに盛り込まれている国や地方公共団体、そして、学校教育及びマスコミ・出版界に課せられている課題は極めて重いものがあります。それら課題の中から、特に、学校教育に対しては、全教育課程を通して、児童・生徒の読む力及び書く力並びにこれらの力を基礎とする言語に関する能力、言語力だとか国語力だとかを言いますが。の涵養に努めること期待されております。その言語力を身につける上で、極めて有効な方策の一つとして、学校をあげての読書活動の推進が考えられます。私は、児童・生徒の読書離れは仮の姿で、今までに素晴らしい本との出合いがなく、読書の楽しさを知らないことから、本を読まないのではないかと、経験的に思っているところもであります。もちろん、テレビをはじめ、パソコンやゲームなとの負の影響も決して無視できないことは百も承知の上でありますが。ついては、学校と教育委員会が手を携えて、一つには、読書の素晴らしさを訴えると。併せて、読書する環境を整備し、読書する時間を確保することなどが強く求められているものを考えるところであります。そこで、4点についてお尋ねをいたします。その1点目は、子供読書活動推進計画の策定についであります。子供の読書活動は、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高めるとともに、創造力を豊かなものにして、人生をより深く生きる力を身につけていく上で欠くことのできないものであります。しかし、前段でも申し上げたとおり、様々な情報メディアの発達と普及、生活環境の変化、あるいは、幼児期からの読書習慣の未形成などもあって、いわゆる読書離れが指摘されているところであります。そうした実態を踏まえるときに、学校・家庭・地域社会の三者が、緊密な連絡のもと、その推進を図るため、子供読書活動推進計画の策定が必要と考えるところでありますが、いかがでしょうか。その2点目は、各学校の読書活動の推進状況とその内容についてであります。我が国の児童・生徒の読解力、0ECD の平均値程度まで落ち込んでいることが報告され、また、現在行われている学習指導要領の見直しでも、言葉を重視することが重要であるとの意見が数多く示されるなど、学校が取り組む読書活動の重要性はますます高まっているというふうに考えてございます。ついては、町内の各学校で取り組まれている読書活動の推進状況、その実践内容などについてはどのようになっているか、お聞かせを頂きたいと思います。その3点目は、学校図書館の図書整備についてであります。学校図書館は、日々の読書活動はもとより、児童・生徒の想像力を培い、豊かな心を育むとともに、主体的な学習を支援し、教育課程の展開に寄与する学校教育の中核的な役割を担うものです。その学校図書館の整備については、文科省が学校図書館図書標準を設定し、そのための地方財源措置が講じられてきたと聞いておりますが、本町における達成率。できれば、小中学校別にどういった実態にあるか、お聞かせを頂きたいと思います。そして、その4点目は、公立図書館とのネットワーク接続についてであります。学校や学級への図書の団体貸出し、指導員の派遣、図書館の運営や指導に関する各種相談事業など、学校図書館支援のためには、学校図書館と公立図書館とのネットワーク接続が有効と考えるところでありますが、その辺についてお聞かせをいただければと思います。以上、4点について私の質問を終わります。

答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)

斉藤議員のご質問にお答えをいたします。児童生徒の読書活動の推進と学校図書の整備についてであります。読書は、文字を持つ人類が長い歴史の中で培ってきた固有の文化であり、我々は、読書を通じて追体験することにより、知識や知恵を会得し、豊かな人間性を涵養し、生きる力を得てきたと言っても過言ではないと考えております。読書の習慣を身に付けることは、国語力を向上させることにとどまらず、一生の財産として生きる力ともなり、楽しみのもとともなるものであります。また、若いうちに身に付けることが肝要であると言われております。ご質問の1点目、子供読書活動推進計画の策定についてでありますが、子供の読書活動の推進に関して、国及び地方公共団体等の責務を明らかにし、子供が自主的に読書活動を行うことができるよう、環境の整備を推進することを目的に、平成 13 年に公布されました子供の読書活動の推進に関する法律におきまして、市町村においても、市町村子供読書活動推進計画を策定するよう努めなければならないと定められております。幕別町におきましては、平成 14 年8月の国の基本計画、平成 15 年 11 月の北海道の推進計画の策定を受け、これらを基本として、平成 16 年2月に、平成 16 年度から平成 22 年度までの7年間を計画期間とした幕別町子供の読書活動推進計画を策定したところであります。7カ月健診の乳児に絵本をプレゼントするマイファーストブックサポート事業をはじめ、学校図書館との連携など、計画の推進に鋭意努めているところであります。ご質問の2点目、各学校での読書活動の推進状況とその内容についてであります。平成 19 年度の状況を説明いたしますが、一つには、全校一斉の読書活動でありますが、多くの学校が朝の始業前に 10 分から 20 分の時間帯で実施をいたしております。小学校7校、中学校3校で実施しておりますが、実施頻度は、小学校では週に1回実施が2校、数回実施が3校、読書週間などを設定して実施しているのが2校、中学校は3校とも毎日実施しているという状況であります。また、読み聞かせなど読書活動の支援活動に、地域の方々にボランティアとしてご協力を頂き、小学校7校、中学校1校において実施しております。前年度に比べまして、読書活動推進への取組状況は増加傾向にありまして、教育委員会といたしましても、一層の推進をお願いしているところであります。ご質問の3点目、学校図書館図書標準の達成度についてであります。平成5年3月に、当時の文部省は、学校図書館が児童生徒の知的活動を増進し、人間形成や情操を養う上で、学校教育上重要な役割を担っていることに鑑み、学校図書館の図書の充実を図り、教育課程の展開に寄与するために、学級数に応じた整備目標である学校図書館図書標準を設定し、市町村教育委員会に対しては、図書の整備に努めるよう通知があったところであります。一方、図書購入費に対する財源措置につきましては、平成5年度以来、普通交付税により措置されてまいりましたが、子供の読書活動の推進に関する法律の制定や新学習指導要領のもと、総合的な学習の時間において多様な教育活動を展開していくため、平成 14 年度から平成 18 年度までの5カ年計画で、蔵書の充実を図るべく、引き続き単位費用に計上されております。平成 18 年度では、小学校1学級当たり2万 5,000 円、中学校1学級当たり5万 1,000 円が単位費用の算定基礎に計上されております。ご質問の図書標準の達成状況でありますが、平成 19 年5月1日現在で、小・中学校 15 校全体では70.1%、小学校 10 校では 64.4%、中学校5校では 79.1%の充足率となっております。学校ごとの状況では、標準を達成しているのは小学校2校、75%以上 100%未満が小学校3校、中学校3校、50%以上 75%未満が小学校2校、中学校2校、50%未満が小学校3校という状況であります。学校標準の算定の基礎となる学級数は、普通学級と特別支援学級を合わせた学級数でありますことから、特別支援学級が多い小学校が 50%を下回っている状況にありますことを申し添えます。ご質問の4点目、公共図書館とのネットワークについてであります。平成 16 年2月に策定をいたしました幕別町子供の読書活動推進計画に基づき、図書館を核に読書活動の推進に努めておりますが、学校との連携という観点では、移動図書館車による月2回の小学校への巡回・貸出し、学校の総合的な学習として図書館を訪問しての調べ学習、図書館司書による学校訪問、学校図書館担当者会議の開催など、連携を密にしておりますが、加えまして、平成 18 年、19 年と2カ年事業で町内五つの中学校の図書館蔵書のデータベース化を行い、図書館と中学校図書館とのネットワーク化を本年8月に終了したところであります。今後も、開かれた学校づくりを推進し、学校図書館が地域における図書館として機能できるよう、環境整備に努めてまいりたいと考えております。以上で、斉藤議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 3番 斉藤喜志雄

数字を挙げて丁寧な答弁を頂きありがとうございました。ところで、子供の読書活動推進計画の策定でありますが、必ずしも私の質問が適切でなかったことを、まず冒頭お詫びをしておきたいというふうに思いますが、私も委員会にいたときに、この平成 16年というのはかかわっていたような気がいたしまして、後ほど、大変ご迷惑をかけたなと思いながら、趣旨はこういうことなのです。実は 17 年度末のいわゆる市町村のこの子供読書活動推進計画の策定が、わずか全国 16%なのです。実は、何でこれを掲げたかというと、非常にそういう意味では、先進的な幕別が取組をなされて、まさに教育行政執行方針の中でも、謳っているとおり、文化のかおる心豊かな学びのまちづくりという、そこのところ受けて、先進的な取組をされているということで、私自身も非常に高い評価をしていたところなのであります。したがって、今度とも、一層後からの達成率とのかかわりで、是非継続して、その思いを一層充実させていっていただきたいなということで、ここに取り上げさせていただいていることを、まずもってご理解を頂きたいというふうに思います。そこで、各学校の校内での取組ということで、それぞれの学校が創意ある取組の中で、この読書活動が非常に前進をみているということで、私も大変うれしく思うところでありますけれども、実は、この朝の読書。わずか短いようですが、非常に私は有効なものであるというふうに考えているのであります。とりわけ、いじめだとか不登校だとか低学力などが多発している状況をみるときに、今の児童生徒は非常に恵まれた食生活で、身体的な栄養は満たされているけれども、心や精神面では栄養失調状態にあるような子供たちが非常に多い。そういった中では、学校が取り上げてのこの全校一斉の朝の読書というのは、わずかな時間を使って非常に大きな効果があるというふうに考えてございます。これは OECD での学力調査を見たときに、スウェーデンが実は1番なのですね。ここのところの読書率というのは、これはまた国民を挙げても含めても、全て非常に世界の中で最も普及している。そういう観点からみると、単なる学力の向上だけでなくて、落ち着いた学校生活を維持する上での積極的な生徒指導という観点からも、実は、非常に有効な手立てだというふうに考えているのですが、この朝の読書活動の推進について、今後、教育委員会としてどのようにこの部分を評価され、さらにそれを広めていこうというふうな支援策といいましょうか、そんなものをお考えか、お聞かせいただきたいと思います。

答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)

最後の部分の、いわゆる朝の読書活動にかかわる今後の委員会としての方向ということであります。お答えをいたしておりますように、朝読書につきましては、始業時間 10 分あるいは 15 分ということが平均的でありますけれども、1授業時に入る前の朝読書というのは、頭の回転を良くするというふうに言われております。したがって、非常に入りやすいという効果もある意味であります。読書の必要性については、昨今のテレビ、あるいはパソコンなどの影響によるところが大きいのでしょうか。医学者に言わせれば、前頭葉を通過しないで、まっすぐ反射的に行動しなければゲームに集中できない。そういうような脳になっているので、ものごとをかみ砕いて、感情、感性というものが出てこないという一つの脳の変化、子供たちの脳の変化というようなことを言われている方もいらっしゃいますが、いずれにいたしましても、年々その朝の読書活動については増えているというのが状況であります。実施していないというところがあるというふうに誤解されますと困りますので申し上げておきますが、例えば、漢字の書き取りテストだとか、あるいは計算ドリル。これらを使ってやっているというところもありますので、全校が必ずしも何からの形でやっていないということでありますので、その辺は誤解のないようにしていただきたいと思いますが。いずれにしても、引き続き、新学習指導要領の見直しの中でも、いわゆる低学年の国語の時間を増やすとか、そういうことの必要性を十分感じているようであります。私どももそういう意味ではそのように思いますので、是非、授業として、あるいは教科としてカウントされるかどうかという問題は残っておりますけども、是非、そういう読書活動ができるような体制になって、仕組みになっていってほしいというふうに思っておりますので、私ども教育委員会といたしまして、学校に対しましてお願いをするという立場でありますけれども、強力にお願いをしていきたいというふうに思います。

質問 3番 斉藤喜志雄

私の言葉足らずで誤解のないようにしていただきたいと思いますが、教育課程の編成権は、当然現場にあるということであるということでありますから、したがって、そこのところは、教育委員会が統一して何かをあれするということには決してならないというふうに思っておりますので、その教育効果だとか、そういった趣旨をしっかりと学校現場に伝えていただくことによって、その学校の主体的判断をということで、あれしていただきたいなというふうに思いますので、誤解のないように申し添えておきたいと思います。そこで、その標準の達成率について、先ほどありました。しかし、これも実は 16 年度末の調査でありますけれども、全国の達成率というのは小学校で約 38%ぐらいでしょうか。それから、中学校が 32%程度なのですよ。それが、幕別にあっては、非常に高い数字を示しているというのは、これまた教育委員会の読書活動に対する積極的な取組が功を奏しているのだろうなということで、これまた評価をしたいなと思いますが、しかし、いずれにしても、100%にはなっていない。とりわけ、数字の魔術で小規模校と大規模校をセットにしてやると、この数値は上がる。上がりますよね。しかし、対規模校だけで考えてくると、若干下がる。それでもはるかに全国数値からみたら高いものがある。そこで、僕は地方交付税の措置によって、この学校図書整備費というのはあれさているというふうに思いますが、交付先自治体でのこの人の制約を受けていない性格のものであるという、そこのところを踏まえると、なぜこの 100%に、あるいは、全国の数字もそうです。限りなく遠くにあるのかということなのですが、僕はやはり別なところに振り向けられている部分もあるのではないか。そういう点でいうと、本来的に国がこういった趣旨でとつけているところについて、完全予算化とまではいかないにしても、教育委員会に是非そのこの部分の増額を頑張ってほしいと。そんなふうに思っているのです。いわゆるその単なる目標値に終わらせることなく、限りなく子供たちがいつでもどこでも誰もが、この選択できるという、そういう冊数を確保する。その取組を強くお願いをしておきたいなというふうに思うわけであります。もう一つは、私、夏休みに何校か、学校の図書室を見せていただきました。そうすると、単なる冊数を持って是としないのですよ、これは。単なる冊数を持って是とはしない。言っている意味はご理解いただけるかと思いますが、資料が古くて、資料が古くて必ずしも調べて学習等々で力が発揮、効果が発揮できる、そういう図書ではないというものが、実は結構各学校にあります。したがって、その辺りをきちんと更新をするとすれば、さらにこの達成率は下がっていくような気がします。その辺りはいかがでしょうか。

答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)

斉藤議員がおっしゃりますように、幕別町につきましては、ご案内のとおり非常に高い数値を示しております。それは、早くから読書活動にかかわる、その評価を、予算査定側にご理解を頂いたものというふうに思っておりますけれども、非常に高いわけです。そうはいいながらも 100%には至っておりません。私どもの交付税算定上の算定金額及び図書配分として、学校に配分したものとおおよそイコールぐらいの額になっておりまして。これは他町村では考えられない状況だろうと。いまだに 100%ではありませんけども、今回の交付税については、18 年度までは更新にかかわる、いわゆる入れ替わり分ですが、フリー図書等々ですね。それらに係る概念というのは入っておりませんでした。単年度措置で 130 億程度、全国ベースでは算入されておりますけども、今回の 19 年度からの算入につきましては更新部分と、それから、新規購入部分と、この二つの概念が入っております。いろいろな方々のお力添えを頂いての算入だろうというふうに思いますが、130 億から単年度で申し上げますと、200 億ということで、非常に倍率が高くなっております。これは更新にも、これからは力を入れていかなければならないということでありまましょうし、それから、そこにいる図書館司書のいろいろ考え方があります。きちっと整理するものは整理し、購入するものは購入していくというところもあれば、数ですから、ある程度古いものも置いているというような学校もありまして、何とも評価としては難しいものがありますけれども、全体としては確かにおっしゃるようなことが傾向としてありますので、今回の交付税の改正計画の見直しにかかわるさらなる5カ年の延長というふうに聞いておりますので、それらにも配慮した予算の確保について、町長部局とも予算削減の段階において、強く主張をしていきたいなというふうに思っております。

質問 3番 斉藤喜志雄

19 年から 23 年までの新しいあれですね。そこの中で約 1,000 億円、単年度でいったら、今、教育長がおっしゃったような数字で、更新分がその中に含まれてきていると。従来はいわゆる増冊分だけのあれだったものが、更新分が含まれたということで、是非、その辺りは大事にしていただきたいなと。当然、その町理事者との予算の獲得に当たっても、その当たりも含めた新しい予算措置がなされているということでの取組を強くお願いをしておきたいというふうに思うのですね。とりわけ、私は朝の読書活動のようなものについては、子供たちは、いわゆる自由読書ですから、読みたくない本は読まなくていいわけですよ。子供たちが自由に選択するという、そういうその内容になってきますので、ある意味では学校図書館の書架に、新しい、きれい、そして、魅力的な本がたくさん並んでいることが、実は朝の読書活動の充実につながると。そんなふうに確信をしておりますので、是非、更新分という視点でのその予算も含めて、従来の予算よりはさらに多い予算獲得を強くお願いをしておきたいものだなと。そのことが、現場の一生懸命読書活動に取り組んでいる先生方や、あるいは、子供たちの幸せにつながるものだというふうに確信をしておりますので、どうぞ、教育委員会の皆さんの頑張りを重ねてお願いをして、私の質問を終わります。

出典:幕別町議会 平成19年第3回定例会 2007年9月14日 議事録 PDF(113ページ) 間違いを知らせる