みんなの議会

幕別町議会 平成18年第3回定例会 2006年9月13日

命を救う「AED」町内における配置を早急

2006年9月13日、幕別町議会の一般質問で、杉山晴夫議員が「命を救う「AED」町内における配置を早急」について質問し、町長 岡田和夫、教育長 高橋平明が答弁しました。

質問者
杉山晴夫 議員
答弁者
町長 岡田和夫、教育長 高橋平明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 14番 杉山晴夫

それでは、通告してあります2点について、ご質問をさせていただきます。1点目は、命を救う「AED」 町内における配置を早急にということでございます。我が国において、心疾患による年間死亡者数は年々増加し、病院外心停止の発生件数は年間2万人から3万人と言われております。こうした中、心停止患者の救命率向上のために、厚生労働省が昨年7月から救急隊員の到着までの間、現場に居合わせた非医療従事者である一般の人にも自動体外式除細動機、いわゆる AED の使用を認める方針を決定し、通知されたところでございます。心臓の突然の停止の際に電気ショックを与え、心臓の働きを戻すことを試みる医療機器の開発により、多くの人が救命されたと言われております。あるデータによりますと、早期除細動の対象となる救急隊到着時の現場心電図で心室除細動の発生数を見ると、50 歳代から 70 歳代の男性に極めて多く、 特に 50 歳代の男性は同年代の女性と比較して6倍の発生頻度の差が見られ、こうしたデータからも AED による早期除細動は 50 歳から 60 歳代の働き盛りの男性の心臓突然死対策といえるとも言われております。日本では、救急車が現場に到着するまで平均で約6分強を要すると言われており、心停止した場合、一刻も早く電気的除細動を施行することが必要とされており、6分も待つ余裕は全くな<、救急車の到着以前に AED を使用した場合には、救急隊員や医師が駆けつけてから AED を使用することにより救命率が数倍も高いことが明らかになっているといわれております。私がこの質問状を出したあとで、総務省・消防庁の7日に発表されたことによりますと、AED による生存率は5倍高いというふうに発表されているところでございます。こうしたことから、AED をなるべく多数配置するとともに、一人でも多くの住民が AED に関する知識を有することが非常に重要だと思われます。本町では町立の小・中学校 14 校に設置してあるとのことですが、町民の命を守る観点から、心肺停止患者の救命率向上のために、各町内の公共施設に計画的に AED を設置すべきと考えますが、町長のお考えをお伺いします。次、2番目の郵便集配局の削減について、ご質問をさせていただきます。仄聞するところによると、平成 19 年度 10 月の郵政民営化前である本年9月 19 目をもって、本町の糠内郵便局の集配業務が廃止され、幕別郵便局に統合されると伺っていますが、町の情報収集はどのようになされているか。窓口業務についてはこれまでどおりのようでありますが、休日実施していた小包・書留郵便の受付は実施されるようであります。政府は、「郵政民営化」によりサービスは低下させないとして法案を通したが、民営化が動き出したとたんに地方切り捨ての方向がはっきりとしてきたと思います。郵政公社では、民営化後においても段階的に廃止を進め、道内 59 の統括センターに統合を目指すと再編計画案が報道されています。したがって、さらに本町内郵便局にも廃止対象が生じることが懸念されます。集配局が廃止されれば、住民の利用者にとって、配達の遅れなどサービスの低下を招き、職員は広域を走り、時間外が多くなったり、あるいは労働強化にもつながる憂いがあります。また、地域の郵便局員が果たしている役割は大変大きく、外務職員の地域の連帯事業といいましょうか、高齢者の方への声かけ、安否確認、徘徊老人の保護、災害時の道路などの情報提供などがあります。こうしたことが大きく後退することになると思うのであります。住民の安全とサービスを守るため、集配廃止の中止を求める要求行動を町として行うべきと考えますが、町長のお考えをお伺いいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

杉山議員のご質問にお答えいたします。初めに、「AED」の町内に早急なる配置についてであります。心臓の突然の停止により生命に危険が生じた場合、一刻も早く人工呼吸、心臓マッサージを行うとともに、自動体外式除細動器いわゆる AED等によって、心臓に電気ショックを与えることにより、蘇生を試みることが必要であると言われております。また、蘇生の成功率は、倒れてから除細動までに要する時間が1分遅れるごとに7~10%の割合で下がっていくと言われており、救急車が現場に到着するまでの時間が全国平均で約6分であることなどを考えますと、その間、何もしないでいると生存率は大幅に下がってしまうことにもなります。このような中、日本では従来、医師しか AED を使用できませんでしたが、平成 15 年になってようやく救急救命士に使用が認められ、平成 16 年7月からは一般人も使えるようになったところであります。この医療機器は、操作がいたって簡単で、AED の発する指示音声に従ってボタンを押すなど2~3の操作で電気的除細動が実行されるものであります。このように、緊急時における救命率の向上に寄与するものでありますから、人命の尊さを鑑みたとき、この AED が広く公共の場に配置されることが必要であるとの考えは、意を同じくするところであります。本町では、昨年度、匿名の方からの寄贈により幕別地区の全小・中学校 13 校に配置済であります。さらに、本年9月には忠類地区の小・中学校2校にも町でこれらを購入し配置いたしたところであります。今後につきましては、導入に当たっての初度経費やバッテリーの交換などランニングコストも生じますことから、財政負担の面や普及度合いなども見極めながら計画的な適正配置について検討してまいりたいというふうに考えております。また、AED の操作は比較的簡単ではありますが、住民への周知やより適切な対処法を学ぶことを目的に、今後、幕別消防署や日本赤十字社とも連携し、一般住民の方を対象に使用方法等に関する講習会などの開催にも努めてまいりたいと思います。次に、郵便集配局の削減についてであります。現在、全国的規模で進められております郵便局の再編等につきまして、本町が日本郵政公社から正式に説明を受けましたのは、本年5月9日が最初であります。日本郵政公社北海道支社の担当職員が来庁し、糠内郵便局に係る集配業務等の変更に関する内容でありました。具体的には、現在、糠内郵便局が担当している地域の郵便物の集配等については、平成 18 年9月ごろから幕別郵便局が担当することになること。「土・日などの時間外窓口として郵便物などを取り扱うゆうゆう窓口」を、同じく平成 18 年9月ごろから開設しないことになること。この変更に伴い、地域住民の皆さんに対してはサービスの低下を招かないようにするとのことでありました。また、周知につきましては、日本郵政公社が各戸へのチラシの配付等により行うこと。さらには、今回の案件は、郵政改革を具現化し、来年 10 月からの完全民営化に向けて全国的な規模で計画的に、一律に実施していくものであることなどの内容説明を受けたところであります。この説明を受けて町といたしましては、5月 18 日に関係する南幕別の9公区長さんに対しまして概要説明を行い、情報提供をさせていただくとともに、この問題が全国規模でのことでもありますことから、十勝圏活性化推進期成会におきまして、十勝管内の関係市町村が一丸となって、郵便局機能の維持に向けた要望活動に取り組んでいるところであります。さらに、本町独自としては、日本郵政公社に対し、糠内地区において住民説明会を開催することを依頼し、関係する地域住民の皆さんに正確な情報を提供するとともに、意見・要望等を直接聞き適切に対応していただくことを要望いたしました。その結果として、8月 28 日に住民説明会が開催され、説明会に出席された方の中からいろいろな要望等が出されたところでありますが、郵政公社としては、「地域住民の皆さんから出された意見、要望等を重く受け止め、住民サービスの低下を招かないようにする。」とした上で、9月 19 日から計画どおりに再編を進めるということでありました。また、現在、糠内郵便局が行っている高齢者への声かけ・安否確認、災害時の道路情報の提供などのサービスについては、継続されていくとのことであります。いずれにいたしましても、全国的規模で郵便局の再編が計画的に進められていく中で、本町における糠内郵便局は、地域に根ざして郵便・貯金・保険などの分野で重要な役割を果たしておりますので、集配郵便局の再編に当たっては、その役割と経緯を鑑み、地域住民の生活の安定と利便性を確保するため、現在の郵便局機能をこれまでと同様に維持されるよう、機会を通じ、引き続き要望してまいりたいというふうに考えております。以上で、杉山議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 14番 杉山晴夫

まず、最初の AED に対する答弁をお聞きしたところでございます。答弁にもございましたとおり、この操作は非常に簡単で、医療知識や複雑な操作はなしでできると言われておりますが、この操作と併せて、そばにいる者が心臓マッサージ、人工呼吸を継続して行うことも救命のために絶対不可欠であるといわれております。しかし、いざというときに使用時の中止事項を守りながら、冷静に AED を実行することは、事前の講習が必要だと思います。ご答弁では、消防署、日赤等と連携してというお話がございました。過日の新聞を見ますと、帯広市ではこの9日から、消防本部で毎月9日にこの講習を実施するようにしたようでございます。いわゆる救急の日でございます。対象は 15 歳以上の市民で、3時間で心肺蘇生法や自動体外式除細動機 AED の実習などを行うこととし、これまでも年に 10 回程度不定期に実施してきたが、9日に固定することで、講習日がわかりやすくなるほか、平日になることも、土・日になることもあるため、様々な人が受講しやすくなると言われております。市と我が町との規模は大変違いますので、毎月ということもどうかと思いますが、あるいは隔月ごとにというようなことでお考えを頂いたらよろしいのではないかということはご提言でございます。次に、消防署にお聞きしますと、大体メーカーによって違うのですが、1基 20 万から 40 万円程度のものというふうにお聞きしておりますので、ある程度、人の集まる場所、例えば、スポーツセンターとかスポーツの施設のあるコミニティセンターなどに早急に設置する必要があるのではないかと思います。このことについて、もう一度ご答弁を頂きたいと思います。それと併せて、これは教育委員会の方ですが、町内 14 校の学校に設置されているそうでございますが、全教員に対するこの使用についての講習は完了しているかどうか。この点についてお伺いしたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

AED の関係でありますけども、帯広市の事例をご紹介いただきましたが、本町においても消防署を中心に、特に要望があったところなんかについては出向いていって講習等を実施しておりますので、こういったことを、先ほど言いましたように、やっぱり広報等で通知しながら、より多くの人に参加してもらうということが必要であろうと思っております。そういった意味で、これからも引き続き周知あるいは広報活動を通じながら進めてまいりたいというふうに思います。それから、20~40 万円ぐらいで AED が購入されるということで、先ほど言いましたように、町内 15校の配置は終わったわけでありますが、そのほかにも、札内スポーツセンター、百年記念ホール、あるいは保健福祉センター、さらには、今言われているのは各種運動の、野球とか、陸上だとかという大会のときに、それの場合、移動できるようなものをというようなことで、今のところ4基ほどをできたら、日赤の寄贈を頂くというような予定をしているのですけども、そうした中で配置をしていきたいというようなことを、今考えておりますので、もう尐々すればはっきりすると思いますので、ご理解を頂きたいと思います。

答弁 教育長 高橋平明(教育長は2007年3月まで)

町内の小中学校 15 校全校に AED を配置しております。幕別の 13 校につきましては、今年の3月までに配置済みでありますけれども、配置すると同時に、教職員全員に対しての講習会を行っております。なお、今年の9月に忠類の小中学校にも配備いたしましたけれども、配備すると同時に、教員に対して講習を行っております。

質問 14番 杉山晴夫

AED については了解をいたしました。次に、2番目の郵便集配局の削減について、再質問をさせていただきます。ご答弁ありました郵政公社より正式に説明を受けたのは、5月9日というご答弁でございました。しかしながら、こうした一連の再編計画につきましては、本年当初より報道関係で取り上げられ、多く報道されたところでございます。その中には、本町内の郵便局も廃止を予定があるように私はみていたわけでございますが、心配をしていたところでございますが、町としての関心度合いはどうであったのでしょうか。お話によりますと、この問題は全国規模のことであり、十勝圏生活推進促進期成会において、管内の関係町村が一丸となって維持に向けた要望活動に取り組んでいるとのご答弁でございました。こうしたことは、1町村だけではなかなか解決できない問題であり、当然のことだと思います。しかしながら、今日、町長さん、道新をお読みになったかどうかわかりませんが、今日の道新には、郵便集配廃止一部延期というものがございました。これは反対運動を続けていた町村に限られたようでございます。十勝管内では5町の町が、廃止の延期でございますから廃止されるかもしれませんけど、今日の段階では 10 月までは延期するというようなことでございます。本町としては、こういった陳情活動をなされていなかったのはないかというふうに、私が思うわけでございますが、今後、このことについてどのようなお考えを持っておられるか、もう1点お伺いいたしたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

郵政の民営化に係りましては、春先以来いろいろな報道がされておりましたけども、私どもも関心を持って見守ってきたわけであります。それが5月9日に廃止ということのお知らせを頂きました。今日の新聞を私も見ましたし、それ以前に十勝管内で5町8局が来年度へ延期される。全道では 96局のうち 31 局が廃止される。私にとっては誠に遺憾であり、不愉快でたまりません。全く説明の中では、これは全国一律にして再編をするのだから了解をしてくれ。反対とか、賛成とかでなくて、民営化になるのだから、全国一律に集配局を再編すると。ところが、そのときに、うちは反対だと言ったところは、署名運動をしたわけでもなければ何も運動しなくても、ただただ延期になったと。うちらはそうですかと言ったら、それで終わったと。本当に私も納得ができない。それで、活性化推進期成会で、私も直接郵政公社へ行ってお話をさせていただきました。しかし、理解を頂いた。うんと言わなかったところは理解を頂いていないから来年まで延ばす。全く私は納得が実はできないわけであります。ただ、来年3月と一部言っていますけども、郵政の話では、3月なんか待っておれないのだと。もう了解もらい次第すぐやるのだという言い方もしております。そして、民営化になることは間違いないわけですから、そこだけ幾ら反対したって最後はなるのだという言い方もします。ただ、我々がつらいのは、何も我々は賛成して9月からやって欲しいなんて言ったことは一つもない。それなのに、私たちが9月でほかが3月というのは、それはどう考えてもおかしい。3月といっていますけど実際は2月の二十何日になるのでなかろうかという話も出ていますけども、そういった意味では私は本当に遺憾に思いますし、それが迷惑かけたということになれば、お詫びもしなければならないのかと思いますけれども、中身は今言ったようなことで、全然私どもに賛成か反対かなんて聞かれたようなこと一つもないわけでありまして、ただこういうことになりますよと言うから、そうですかで終わったのが、そういう結果になったということで、ひとつご理解をいただければというか、ご理解を頂くというよりは、現実、そうであることをお話しさせていただきます。

質問 14番 杉山晴夫

私もこのことを心配しまして、町内の郵便局を尋ねて何回か情報収集いたしましたが、そのときに、その局長さんの言われるのには、運動されたところは延期になるようですというような情報を得ておりました。当然、我が町もやっておられるものと、私は思っていたわけでございますが、町長さんもそういうことのお話でございますので、今後、なお一層のご努力をお願いしたいと思います。以上で質問を終わります。

出典:幕別町議会 平成18年第3回定例会 2006年9月13日 議事録 PDF(35ページ) 間違いを知らせる