みんなの議会

幕別町議会 平成17年第1回定例会 2005年3月9日

公営住宅の管理体制について

2005年3月9日、幕別町議会の一般質問で、中野敏勝議員が「公営住宅の管理体制について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
中野敏勝 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 中野敏勝

通告に基づきまして、質問いたします。公営住宅の管理体制について。今や車は生活の必需品、一家に1台にとどまらず、2台、3台所有している家庭が多い。公営住宅においても駐車場が不足している。駐車場以外の場所にも駐車しているのが実態である。ちなみに札内泉町には、4棟126戸の公営住宅があり、全世帯が入居されている。駐車スペースは1号棟の場所には30カ所、3号棟用として6カ所、来客用として6カ所、2号棟には36カ所、3号棟用として9カ所、来客用として9カ所、4号棟には36カ所、3号棟用として9カ所、来客用として9カ所、合計すると全部で126カ所、来客用として24カ所の駐車スペースが設けられている。そこに約170台の車が日常的に止められている。歩道や通路、来客用も駐車場として当然のように使用されているのです。お客として来られた人が駐車するのに苦慮し、駐車してはいけない場所に止めてしまう場合もある。どの住宅に来客されているのかも分からず、トラブルの原因にもなっている。車は全世帯が所有しているわけではないが、実態は車の数が当然多い。各棟には高齢書の入居者も多く、通路などに駐車していることによって緊急車両の侵入にも支障を来たすものと思う。また、夏場の草刈り、秋の落葉清掃など、冬の除雪等、ほとんどの作業は、一部の若い世帯と一階に入居している高齢者が行っている。最近は、四輪駆動の車も多く、除雪しないまま踏み固めてしまっている。仕事の都合上、作業に参加できない家庭もある。入居者のマナーやモラルの問題でもある。人間関係にも影響を与えているのです。行政としてきめ細かな対応が必要と考え、次のことについてお伺いいたします。①公営住宅は、公営住宅法の法律によってさまざまな規制を受け建てられていると思うが、地域の環境は大きく変化している。関係機関への改善要望等、どのように進められているのでしょうか。②1戸につき1台の駐車スペースになっているが、車を所有していない世帯の駐車場所の使用はどのようになっているのか。③住民要望がある中で、サービスのうえからも駐車場の増設が必要と考えるのですが。④車の所有者に対して、駐車場の有料化のお考えはあるのでしょうか。⑤指定管理者制度の導入や民間委託については、お考えはあるのでしょうか。以上、お伺いいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

中野議員のご質問にお答えいたします。公営住宅の駐車場確保についてであります。はじめに、関係機関への改善要望等についてでありますが、ご存じのとおり公営住宅制度は住宅に困窮する低額所得者の居住の安定と居住水準の向上のために大きな役割を果たしてきたところであります。しかし、社会情勢の変化に伴い制度の改正等が幾度か行われてきました。特に高齢者や障害者など住宅に困窮する方に対して、良好な居住環境を備えた公営住宅の提供が一層必要となってきているところであります。こうした状況の中で、公営住宅の建設につきましては地域の計画により、公営住宅等整備基準に基づき建設を進めておりますが、ご質問にありますように、地域事情あるいは多様化するニーズに対応するため、毎年度、北海道住宅促進会あるいは全国公営住宅等推進協議会等の関係団体を通じて、公営住宅整備、環境、管理等公営住宅にかかわる意見・要望等について、国に働きかけているところであり、今後も必要に応じて実施いたしてまいります。次に、車を所有していない世帯の駐車場所の使用についてでありますが、先ほど申し上げましたとおり、公営住宅の目的は住宅に困窮する低額所得者の居住の安定と居住水準の向上を図ることを目的しているところであり、駐車場については最小限の一世帯1台のスペースを確保しているところであります。車を所有していない世帯であっても家族等が訪れる際使用することがあるため、その世帯の駐車場としているところであります。次に、駐車場の増設についてでありますが、駐車場の増設につきましては従来から議会でのご質問や委員会等でも多くの論議をいただいてきたところでありますが、公営住宅本来の設置目的を基本に、国の駐車場整備制度に基づき一世帯1台の駐車場の整備に努めておりますが、一世帯に1台以上のスペースを整備することについては、用地の確保あるいは用地費などの問題があることから、現状では非常に難しい状況にありますことをご理解いただきたいと思います。次に、駐車場の有料化についてでありますが、本町の町営・道営公営住宅における駐車場の有料箇所については、道営の若草団地だけでとなっており、現在、公営住宅再生マスタープランに基づき、公営住宅の建替を進めているところでありますが、これら整備状況等、また、道営住宅あるいは管内の動向を見極め、どうあるべきかを引き続き検討してまいりたいというふうに考えているところであります。次に指定管理者制度の導入や民間委託への考えについてでありますが、指定管理者制度につきましては平成 15 年6月の地方自治法の改正により定められた制度であり、公の施設の管理を委託する場合に条例の定めるところにより、議会において同意を得た指定管理者に施設の管理運営を委託することができるようになったものであります。しかしながら、公営住宅制度は低額所得者の居住の安定を図る上で重要な施策であることから、指定管理者に委任できる業務の範囲については慎重な配慮が必要となっております。国土交通省住宅局からの通知によりますと、その範囲は、「公営住宅法上事業主体が行うこととされている管理に関する事務のうち、入居者の募集や収入審査及び修繕、清掃などの事実行為について従来の管理委託制度により委託している事務など」となっております。公営住宅の管理については法的な縛りはありませんが、「住宅困窮度に応じた優先入居の実施や、地域の実情や居住者の状況に応じた適切な家賃設定など」公正な住宅施策の観点から行政主体としての判断が必要となりますので、公営住宅の入居者の決定、家賃の設定その他公営住宅法上行政主体が行うこととされている事務を指定管理者に委任して行わせることは範囲外とされているところであります。また、「これまでも事業主体が収受してきた家賃収入についても、家賃水準やそのあり方自体が公営住宅制度の根幹であることから、これを指定管理者に委任することは適切ではないが、家賃徴収などの事務を委任することや、共同施設使用料を収受させることは差し支えない」とされております。町といたしましては、現在のところ指定管理者制度の導入については考えておりませんが、今後、国や道の動向、指導の中で調査、研究を進めてまいりたいというふうに考えております。以上で、中野議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 16番 中野敏勝

さまざまな改善事項をその都度要望しながら行っているようですけれども、土地の利活用というか、その公営住宅敷地内の活用などはできるのではないかというふうに思うわけです。地域的に、今、環境というか、そういうものが変わっていると言いましたけれども、バスとか列車の便が非常に悪くて、子どもが就職することによって必ず車は増えているわけです。公営住宅においても。ですから、駐車場を設けるのであれば、設けられないことはないと思うわけですけれども、こういうところの要望はできないものかということと、今、現在ある駐車場、こういうものを勝手に使っているというか、そういう人が非常に多いわけです。来客用のスペース等それぞれあるのですけれども、来客用のところに、先に止めてしまえば自分のものだというようなことを考えて入れている人もいるわけです。また、4号棟というのは日当たりの悪いところで、駐車場のこの枠の中に来客用というような表示はしてあるのですけれども、その表示すら見えないと、冬場はですね。そういうような状態もあるわけです。こういうようなことをもう少しわかるようにする、あるいはこの来客用を減らして、車2台、3台ある人に町にしっかり登録して、そして与えていくというようなこともできるのではないかということを思います。また、低所得者とか、あるいは来客で来た人がその場所を使うということでありますけれども、車を持っていない人でも、駐車スペースは当然設けてあるのですけれども、そのところも、うちは車がないから使っていいよというような形で使わせている人もいるわけです。しかし、個人的にそういうふうにやっているものですから、それが原因でトラブルが起きているというようなこともあるわけです。こういうことも行政でしっかり調整をしてやるようなシステム、こういうものが必要でないかというふうに思うわけです。また、条例を見ると、駐車場の使用については、町長の許可を受けるようになっているわけです。しかしながら、見ると、今、軽自動車というのは車庫証明も何も必要ないわけですから、そういう関係で勝手に増えてくるというような状態にあるわけです。私もついこの前、いろいろな管理人とかそういう人と話し合ったときに、あそこのうちは、今年は高校卒業して就職だからまたあそこも増えるよというようなことが多々あるわけです。こういうようなことをみると、どうしても駐車場が1世帯に1台というのは守られない状態にあるわけです。無許可で多くの車が勝手に乗り入れると。そして、2台持っていて、さらに会社の車を通勤で持ってきて、そして来客用としてあるところに入れてしまうというようなことがあって、そこへ止めると、先に止めている人に文句を言われたり喧嘩になったり、あるいはしまいにいやがらせを受けてみたりというようなことも起きているわけです、実際に。行政がしっかり規則を示して、そして指導していく必要があるのではないかというふうに思います。さらに、3号棟の東側に遊園地と公園緑地などがあるのですけれども、こういうところも、草刈りとかそういうのに高齢者が出て作業はしているのですけれども、あまり活用されていなくて、そういうところが活用していけるのではないかというふうに思うわけです。この辺についても、お伺いしたいと思います。さらに、これも条例にあるのですけれども、使用者の資格の中に、駐車場の使用料を支払うことができるという条件があるわけです。車を所有している世帯全部から負担をさせるのではなく、2台以上所有している人からは負担をしていただくというようなこともあってもいいのではないかというふうに思うわけです。いろいろな自治体でも公営住宅の駐車料金、こういうものはもう当然支払って、駐車場管理などに使われているところがあるわけですから、こういうこともどうお考えになっているのか、お伺いいたします。最後のこの指定管理者導入の部分ですけれども、もうすでに公営住宅を指定管理者制度、これを導入して取り組んでいる自治体もあるわけです。これ自体は2003年の9月から改正、地方自治法の施行であらゆる団体や民間業者の参入が可能となってきているわけです。ですから、こういうことをやることによって、行政機能の軽減化にもなるだろうし、公営住宅の効率的な管理、サービスの向上にもつながっていくのではないかというふうに思います。導入についての検討に値するものではないかというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

1点目の公営住宅敷地内であれば、いろんな土地の利活用ができるのでないかというご質問でありますけども、当然のことながら公営住宅を整備する際には、建物本体ももちろんそうでありますけども、その周辺にあります公園ですとか駐車場を整備するに当たっても、公営住宅の整備の中の基準に基づいてされている、あるいは補助金が伴っている。そういうような状況ですから、そう大幅に長の権限だけで、今言う利活用を変更する、使途を変更するということはなかなか難しいのかなというふうには思っております。それから、来客用のところに先に止めた人が、後から来た人ともめるというようなケースがあると、これは現実にあるのかもしれませんし、また、家族用に車を持っていない人に空けているところがほかの人に貸している。いわば町も黙認しているのが現状だろうというふうに思いますけれども、ただ、そうしたいろんなモラル、マナーにかかわる問題に町がどこまで介入できるかというのもなかなか難しい問題があるのだろうというふうに思います。先ほど、中野議員が言われたように、やはり住んでいらっしゃる方、隣近所の方々が協力し合い、協調し合う中で、そうした問題を解決していただければ一番ありがたいものだなというふうには思って、実はいるところであります。それから、先ほども言いましたけども、毎年いろんな公共団体から出された要望を、国とかに出しているわけでありますけれども、なかなか改善されない部分というのは、これは例えば、駐車場一つにとっても、東京の中にある公営住宅の人っていうのはそんなに駐車場を必要としない分、1世帯に1台あれば十分だということもあるのかもしれませんけども、逆に北海道とかそういうところにくると、車が一番の交通ということになると、こういう問題も出てくる。公営住宅というのは一律に法的な定めがあって整備されているようなこともあって、いろいろ要望は出すけれども改善されない部分というのもあるのかなというふうにも思っております。ただ、今、三位一体の改革の中で、公営住宅が一番先に取り上げられておりまして、今回で道営事業なんかは交付金化になると。ひょっとしたらやがては一般財源化というようなことにもなってくると、今言う公営住宅の基準といったものは今後どうなっていくのか。それらの推移も見守っていかなければならないと思いますけれども、現状の公営住宅の中で、今の駐車場を増やしていくということは大変難しいことであろうというふうに思っております。また、先ほどもお話ししましたように、公園で活用しているところは、あまり使っていないのだから駐車場にすればというようなことについても、同様なことから現状では難しいというふうに思っております。さらに有料化しろ、例えば、2台以上ある人から有料化しろということですけど、これはなかなかちょっと、2台以上の人から金とって、1台の人は金とらないということには、これはちょっとならないのだろうと思いますし、私どもは入居するときに、あくまでも駐車場は1世帯に1台の駐車場ですよと。2台目以降については、皆さんの責任をもってやっていただきますよ。こういう約束ごともあるわけであります。そうしたことから、これからも有料化については、先ほど申し上げましたように、検討はしていかなければなりませんけれども、2台以上の人から有料化にするということにはちょっとなりづらいのかなというふうに思います。それから、最後の管理者制度についてでありますけども、先ほど申し上げましたように、いろんな基準・規制があってできるもの、あるいはできないもの、あるいはその町のそぐわないもの、いろいろあると思います。ですから、全く否定するものではありませんけれども、十分そうした実績等も、事情等も聞きながら、なお、調査・研究をしてまいりたいというふうに思っております。

質問 16番 中野敏勝

2台以上の管理、そういうものが非常に難しいというようなことでありますけれども、もっと積極的にそういう管理内容も含めて、住民にしっかりと指導していく必要があるのではないかと。管理人というのは各棟にいるわけですけれども、管理人の指導では全く役に立っていないというか、ならないわけなのです。ですから、当然トラブルが起きるわけです。そこに、管理人との人間関係も悪くなるというようなことがあって、これはやはり町がしっかり取り組んでやらなければ、そこの住民が非常に苦労しているわけです。除雪などにしても、先ほども言いましたけれども、四輪駆動の車は除雪しないでそのまま出て踏んでしまうと、後から片づけるのは大変なわけなのです。そういうところも、住民のマナーが悪いと言えば、マナーが悪いからそうなるのですけれども、そればかりでなくて、やはりきめ細かにそういうところもフォローしてあげる必要があるのではないかと思います。ともかく、この泉町の公営住宅ばかりではなくて、住宅・敷地が広くあればあるほど、勝手に車を持ち込み、しまいにはカーペットなどを敷いて、芝生の上に車を乗せているというようなところも見受けられるのです。こういうところは全く地元の人が言っても聞かないわけですから、こういうところをきちんと、行政が点検をして問題をしっかり把握し、できるところからしっかり住民サービスに努める必要があるのでないかというふうに思うのです。本当に車を持っている家庭では、車の止める場所がないと。この止める場所を、お金を出してでもいいから確保してくれというのが住民の要望なわけなのです。財政にもさまざま限度があるわけですから、一遍にものごとをやれといってもなかなかできないと思いますけれども、計画的にやっていただきたいというふうに思うわけですが、この点についてもお伺いいたします。また、指定管理者制度の導入の部分ですけれども、もうすでに実験というか、試験的にというか、こういうことをやっているところもあるわけです。そういうところは非常に何というのですか、サービスが良くなって、施設の管理とか住民の要望を直接受けて、時間的な手間も省けたり、全部スムーズに対応してくれると。水道とかガスとか電気、こういうライフラインの苦情についてまで迅速にできて、そしてメリットは高いというふうに言われているわけです。再度お伺いいたしまして、質問を終わります。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

お話しいただきました、いろんなトラブルもあって、あるいは通常認められていないような場所に車を止めているような事態もあるということであります。私どもとしましては、できる限りもちろんそういうことがあってはならないわけでありますので、十分管理人ともお話を聞かなければなりませんし、町としても実態をこれから把握していきたいというふうに思っております。ただ、なかなかお互い同士のもめごとというのですか、紛争という中に町が入っていくというのは現実には難しい面も実はあります。全く違法なことをして、町がそれはだめですよと言える部分と、お互いが、何が原因でどういうふうにいろいろもめているかということになってくると、また難しい面も実態としてはあると聞いております。ですから、できる限りそうしたもめごとのないのが一番いいわけでありますけれども、先ほど言いましたように、モラルですとかいろんなことがあって、そうならない現実も確かにあるのだろうと思いますので、私どもはまず実態を調査し、そして公的な立場から指導できるもの、あるいは仲裁に入れるようなものがあればやっていかなければならないことは当然だと思っておりますので、これからも十分そういった面にも意を用いながら、管理に当たっていきたいというふうに思います。それから、指定管理者制度、これは先ほども言いましたように、できる部分、できない部分、あるいはその町にとって必要なこと、いろいろあるのだと思いますので、お話しありましたように、先進地にそういう実態があるということでありますので、十分調査をさせていただきながら、これからそれらが私どもの町にどういうふうに適用していけるのか、研究をさせていただきたいというふうに思います。

出典:幕別町議会 平成17年第1回定例会 2005年3月9日 議事録 PDF(51ページ) 間違いを知らせる