みんなの議会

厚沢部町議会 平成30年第3回定例会 2018年9月5日

基幹産業、厚沢部農業の潜在生産力について

2018年9月5日、厚沢部町議会の一般質問で、山崎孝議員が「基幹産業、厚沢部農業の潜在生産力について」質問し、町長、農林商工課長が答えました。

聞いた人
山崎孝 議員
答えた人
町長、農林商工課長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 山崎

それでは、2問目に入ります。基幹産業、厚沢部農業の潜在生産力についてであります。本格的な収穫期を迎えまして、本年産の各作物の出来方が情報として入ってきます。本町農業にとって、今年は試練の1年であるというふうに私は感じているところであります。春からの異常天候により、各作物の事故、減収が余儀ない状況となりました。先般、農政事務所から発表がありましたけれども、道内の米の状況につきましては、8月15日、作柄見込みでは不良という、そういう発表となりました。また、種子馬鈴薯につきましても、収量調査の結果では、本年は30パーセントを超えるような減収であるということでもありますし、また、個々の圃場条件によっては、平年の半作以下だという、そういう方もいるようであります。野菜、ビート、麦なども大きな収量減収という影響が出ています。行政としましては、この実態をどのように捉え、また、どのような御認識をお持ちでしょうか。農業を取り巻く環境変化も相まって、本町の生産力が弱体化してきたように私は思われます。平成5年には農協の実績表を皆さんに配りましたけれども、約50億円もの生産力があったと聞いております。しかし、現在は30億円台であります。本町の基幹産業は農業であります。地域の発展は強い産業の育成、これが最も大事であります。力強い産業の創出、育成が重要な今後の課題でもあります。基幹産業であります本町農業の展望、この潜在生産力について町長の所見を伺いたいと思います。お願いします。

町の答え 町長

基幹産業、厚沢部農業の潜在生産力という大変大きなテーマであると。そういうテーマの中で、今御質問の基幹産業、農業の厚沢部町の今後の方針といいましょうか、そういう潜在的なものを持った方針をというふうな質問であります。御案内のように、本年はまれに見る大雪に見舞われました。雪解けも4月に入ってかなり遅い雪解けだったというふうに承知しております。基幹作物の馬鈴薯の植えつけは、4月下旬に始まりまして、1日程度の遅れでしたけれども、5月のゴールデンウィークの後半の降雨、その後の断続的な降雨によりまして、圃場に入れる時期が徐々におくれていたような状況にあります。そして、植えつけが5月下旬にまでかかってしまったと、こういうのが今年の状況。また、テンサイにあっては、移植が15日程度遅れ、遅い方で1カ月程度遅れておると。移植が遅れたことによりまして、育苗が徒長となりまして、移植機のサイズまで刈り上げる必要があったことから、移植時の苗は、大変よくない苗になってしまったというふうな経緯。それから、5月下旬から日照も多くなり、回復基調にあるというふうに安堵したところでありましたけれども、6月下旬から7月中旬にかけて曇天や長雨となりまして、農作物には大変厳しい生育条件になったというのも承知しております。それ以降、天候も回復しているものの、8月16日には、先ほどからお話がありますように、相生、共和、清水方面で局地的な集中豪雨に見舞われまして、農道や河川等に大きな被害が出るなど、本年は類を見ない異常気象と、そういうふうに認識をしています。各作物の状況でありますが、水稲は報道にもありましたとおり、曇天、長雨の影響で特に日照不足という、1株の茎数、穂数が平年に比べて少ないこと。北海道農政事務所は8月15日現在の水稲作柄見込み、北海道全体を不良という発表をしたことは先ほど申し上げました。ただし、渡島、檜山、後志については、やや不良とのこと。もみの登熟はやや良の見込みでありましたけれども、今後の天候次第というふうなことだろうと思います。畑作物は、農協からの聞き取りですが、秋小麦にあっては4俵程度と、4ないし6割収量減で品質はさらに悪く、2等が14から15パーセント、残りはくずではないかと、こういうふうな予想がされているところであります。春小麦は圃場で赤カビ、あるいは穂発芽が出ているような状況でありまして、収量は二、三俵程度と、品質も2等が14から15パーセント、残りはくずではなかろうかというふうな予想しているところでございます。馬鈴薯は、種芋の坪堀調査を8月20日から5日間かけて実施されておりまして、収量は平年作の7割から8割程度で、企画もM玉中心と小玉傾向にあります。食用馬鈴薯は平年作の5割程度で、企画もL、M玉中心、3L、2Lが少ないというふうな状況であります。根菜やその他の畑作物は、移植や播種のおくれた圃場では、湿害の影響を大きく受けておりまして、かなりの減収になるのではなかろうかと、こういうふうに危惧しているところであります。また、野菜ですが、長期にわたる降雨の影響で、計画的な播種や移植、防除作業等ができないなど、営農に影響が出ていると承知しております。平成最後の農業生産額は、大変厳しいものになるのではなかろうかと、このようにも懸念をしているところであります。次に、本町農業の生産力でございますけれども、国の農林統計では、平成5年の農業粗生産額は約48億円となっております。確かに、平成27年には、約31億円と減少しております。また、農業者の数も平成7年には527戸ございましたけれども、平成27年度には246戸と減少しております。要因としては、御案内のように高齢化が進んでおりますこと、あるいは兼業農家の減少が挙げられますけれども、逆に認定農業者などの規模拡大が進んだというふうに、こういうことも理解をしております。平成7年当時、20ヘクタール以上耕作していた方が10戸ありましたけれども、平成27年の20年間で20ヘクタール以上は55戸に経営規模拡大しており、さらに、大規模な50ヘクタール以上を有する農家は12戸となってきました。ここまで大規模化が進んだ要因の一つとしては、労働力の省力化が図られる麦などの導入によりまして、規模拡大が進んだというふうに推察をしております。1戸当たりの農業粗生産額が、平成7年当時は800万円程度であったものが、平成27年には1,260万円というふうな大きな伸びになっております。中には1億円を超えた農家も出ているような状況でございますので、農家個々の潜在生産力は高いものと認識しており、今後も地域の発展のためにも施設園芸を含めて、規模拡大を指向する認定農業者の各種施策の取り組みを図ってまいります。また、規模拡大を図っていく上で、労働力の確保が必要となっていることから、個人経営から労働条件等も踏まえた法人化に向けた取り組みや、無人操舵システムによる省力化等の推進が重要であります。それらを指向する農業者への取り組み、支援を進めていきたい、このように考えているところであります。

議員の質問 山崎

私は、実はこういう表を町長にお示しをしたのは、これは農協のほうでちょっと調べていただきまして、平成5年から平成29年までの販売実績というものを拾ってもらったのですが、それも事務的な量の関係で、5年刻みで拾っていただきました。先ほどもありましたように、平成5年には48億2,000万円、そういうような実績でありましたし、これに合わせていろんな転作関係であるとか、補助を入れると、50億円を突破しましたという、そういう声も実は聞いております。その中身を見ますと、約半分以上、27億円が野菜なんです。ただ、これが例えば平成29年は32億円でありますが、これ比較してみると、平成5年と平成29年は野菜が半分以下になっているんです。これが今度、こういう形態が厚沢部町のこれからの生産力となるのかなと考えたときに、果たして、かなり安定的な生産というのは厳しくなるのかなと思ったりもします。先ほど町長が言いましたように、確かに1戸の経営面積が拡大しました。だけれども、全体の生産力としてはもっともっと落ち込んで小さくなるのかなと、実はそういう懸念を持っているところであります。一つ、これ農協の職員ともちょっと議論したのですが、将来的には、必ず1戸の規模が大きくなると、経営の体質というのは土地利用型になるんでしょうということなんですよね。例えば、高収益を上げる野菜とかそういうのはできなくなって、機械力のきく、そういう土地利用型で面積でこなしていくようになるという、そういうこと。そして、例えば48億円から32億円、こういうふうにどんどん減っていくというのは、集約的な作物を牽引して、機械でどんどんこなしていくようなのが中心になった土地利用型、そういうやり方に移ってきた。これはしようがないことなんです、担い手がいないし生産者もいなくなるわけですから、どうしてもこういうようにして規模拡大して遊休農地を減らしていくというような方法だと。ところで、ここに私はすごく疑問点があるのは、例えば土地利用型というのは、一反当たりの面積の収量というのが大体決まってしまっているんです。例えば、十勝であれば麦つくってでも15俵でも最高17俵もとれるということを聞いています。道南の厚沢部町はいかがでしょうか。安定的に10俵なんかとれないですよ。それが大きな面積を経営を仕込んでいくやり方なんですよ。それが基礎反収が、例えば十勝であるとか上川であるとか空知であるとか、そういう主産地と道南、ここはちょっと落ちているんです。よく調べてみてください。例えば麦であれば十勝はどのぐらいいってる、厚沢部町はどうなんだ、米の主産地は上川どうだ、厚沢部町どうだ、そのときに同じ競争しているわけですから大変厳しくなるな、そんな感じを持っているんです。それが今、厚沢部町が向かっている方向性だと私見ているんです。だからこの潜在生産力というのはどんどん落ち込んでいくのか、それともここでとめてしまって、何とかするという方向になるのかということを考えていかなければならないと思って、今回実はこういう大きな試練の年だということで、あえてこの質問をしたんです。課長、今年どうですか、いろいろな状況の話を聞いていると思いますが、生産高というのはどのくらいだというふうに、大体予想つきますか。

町の答え 農林商工課長

農作物の生育状況と生産の関係ですけれども、町長からもお話あったとおり水稲につきましては最低気温も下回らなかったということから、大きな減収要因はなかったのかなというふうには思ってはございましたが、分けつ期、それから幼穂形成期の時期であったことなどから、1穂もみ数、計数が少なめという状況から、道南はやや不良というような状況になったというようなことでございます。それから、小麦につきましては曇天長雨の影響を受けまして、現在等級検査中のため、集計は出ていないような状況でございますが、本年度から稼働した麦・大豆調製施設において、現在調製をしているというような状況です。くずを入れた総収量は、秋小麦で4俵程度、2等は14から15パーセント、春小麦も2俵から3俵程度、2等は十四、五パーセントというような状況でございまして、等級に入るのは1俵にも満たないような状況じゃないかというふうに理解しております。それから、馬鈴薯につきましては、8月20日から5日間かけて農林商工課の職員も一緒に調査に行ったわけなんですが、小玉傾向で平年作の7割か8割程度、規格もM中心というようなことでございまして、種芋は食用と違いまして、使える部分というのが多いわけでございますけれども、結構な減収になっているのかなというふうに思っております。食用にあっては、収穫も始まり3L、2Lも少ないということで、L、Mが中心というような状況でございまして、平年作の5割、湿害の影響を受けた圃場では軟腐病も出ているというような状況でございます。ただ、今回早出しメークインにつきましては、出荷当初、市場では、価格も低迷していたというような状況でございましたけれども、現在は2,000円から1,600円程度で推移をしておりまして、若干ではございますけれども収入としては少し挽回できているのかなというふうに理解しております。テンサイでございますが、私も7月6日に檜山振興局長の農作物生育状況調査に同行させていただきました。その際圃場を見させていただいたわけなんですが、拝見した圃場では、移植が15日程度遅れたわけですけれども、状況的には下葉の一部で黄色くなっているのが散見されたというような状況でございます。湿害の影響かなというふうに実感していたわけでございますけれども、その後も曇天長雨の影響もあり、かなりの減収になるのではというふうに危惧してございます。テンサイの場合は、秋も深まってから寒暖の差による糖度充実というものがございますが、それに今は期待をしているようなところでございます。それから、豆類でございますが、湿害の影響を受けておりまして、下葉が黄色くなっている圃場というのが散見されるというようなことでございます。作況数につきましては、やや少なめなのかなというふうに聞いておりまして、出来秋を注視しているというような状況でございます。それから、野菜でございますが、まずブロッコリーにつきましては、前年出荷の63パーセント程度、金額ベースで1,200万円くらいのマイナスというようなことになっております。中には長期の雨により、圃場の半分くらい、長雨のときに腐りが出ているような状況でございました。中には圃場全部が腐りで廃棄したという方も聞いてございます。それから、大根につきましては、前年出荷の64パーセント程度の状態でございます。2,000万円くらいのマイナスになるのではというような、今の状況でございます。長期の長雨により、定植ができないような状況だったということも聞いております。9月中旬から10月中旬に出荷が逆に集中していくような流れになっているようなことになっております。それから、アスパラでございますが、これは前年出荷の97パーセントというような状況でございます。金額ベースで言いますと1,200万円ぐらいのマイナスというふうに聞いてございます。当初は非常に順調でございましたけれども、長雨の影響で出荷量が減少しているというふうに聞いています。また、急激な天候回復がございまして、曲がりが出ているというようなこともあります。今後、芽のダメージを考慮して早期の切り上げを予定しているというようなことも聞いております。それから、スイートコーンでございますが、盆前出荷で計画を組んでいたわけでございますけれども、今回の長雨の影響で出荷が遅れて、盆明けの出荷となってしまったということで、非常に残念だったわけなんですが、それに伴って価格も若干落ちてしまったというようなことでございます。カボチャでございますが、葉が長雨で育たず、日焼けが出ているような状況で、収穫量につきましても三、四割の減収ではないかというような見立てでございます。ただ、単価につきましては、高値で五、六玉が2,000円から3,000円くらい程度というような状況になっています。野菜全体、他の産地も含めて、総じて品薄状態ということもございまして、高値で比較的取り引きされているということから、価格面ではちょっと期待しているというようなことでございます。以上でございます。

町の答え 農林商工課長

総体的にどれぐらい減収になるかというのは、今時点では数字として出すことはできるような状況ではございません。今言いましたとおり、各作物の生育の状況、それを踏まえて出荷状況とか今後の米の収穫を迎えないと、全体的な状況というのはわからないのかなというふうに理解しております。

議員の質問 山崎

私は、今議長言うみたいにして、32億円、平成30年そういう計画を出して、10パーセント落ちれば30億を切るわけです。20落ちれば20億後半という、そのくらいダメージが出てくるんだと思うんです。だからそれを今から、なかなか課長の立場で軽々しく言えないと思うけれども、感覚的に言ったらかなり減収、今までの経験したことのないような状況を体験しなければならないのかなという、実は私自身覚悟しているつもりです。そういうことで、実は今日あえてこれを、渋田町長が音頭をとって、危機突破大会を開いたんですが、たまたま持っていたんです、私。そういうことで、今こそ本当に厚沢部町の危機だと思っていますので、ぜひ町長、音頭とって、厚沢部町の生産者の知恵を出し合って、何とか最善策に向けるような力強い踏ん張りをつけたいと思いますので、ぜひこの方向性について検討する余地ありませんか。

町の答え 町長

先ほどから、大変今年の作柄についての心配な話ばかりであります。山崎議員が言われているように平成5年と平成29年の対比というのは、ここで大きく野菜関係でも当時48億円あったものが、今32億円、こういう状況になっているよということ、これはそのとおりであります。そのとおりの中の中身というのは、一番大きいものは大根の作付減であります。この大根の作付の減収は、一番大きな差になります。それの次が食・種馬鈴薯で、この2種目が大きな平成5年と平成29年の比較の差で、あと平成29年の総体的に32億4,400万円は、これが今年の天候でいかなるダウンがあるのかと、こういうことになるわけです。その辺が今課長も申しましたように、まだ出荷されている作物が少ないものですから、なかなか判定しづらい、そういう状況にあります。もうおそらく15日ないし20日くらいで、かなりのデータが出るだろうというふうに思いますので、その辺まで最終的な判断をお待ちいただきたいと思います。なお、またこの危機突破大会、実はやりました。このときには、私はあえて町が声を上げてやりましたけれども、これは当時やって、農政協議会副会長に、町長ありがとうございますと、こういう火をつけてくれたことで大変ありがたく思っている、ただ、これは行政から進められてやることではなくて、我々農業者が独自にやることであると、大変その辺は申しわけないというふうなお話をいただいて、次回からは農業者、あるいは農業団体できちんとやりなさいと、もしそういう事態になったときはやりなさいと、こういうふうな指示をしてありますと。今、山崎議員が言われるように、過去はこの突破大会は、非常に農家の意識を高めたというふうな評価をいただいたときでもありました。幸いその後、こういう冷災害が大きいものはありませんでしたので、今年、これにやや近いときの時期に来たのかなとは思っています。いずれにしても、そういう農家の意識づけというのは大事、農業団体の意識づけは大事でありますから、積極的にそういう考え方を持って、私どものほうに話があれば、いつでも協力する用意はありますし、出来秋を見ながら行政の支援体制というものもきちんと考えていく、こういうふうに思っております。時間ありませんので以上で終わります。

議員の質問 山崎

町長のほうからも力強いコメントをいただきましたので、ぜひ行動に入っていきたいなというふうに思っております。3番目に入ります。有害鳥獣駆除事業の実行と今後の対応についてであります。平成28年鳥獣駆除数は熊が20頭、エゾシカが29頭でありまして、平成29年は熊が21頭、エゾシカが35頭、こういうような実績でありまして、収穫期を迎え、各作物の鳥獣被害が、大変、今、拡大をしているところでもあります。ビート、芋、大小豆、スイートコーン、カボチャなど、多くの品目において被害が出ております。特に、山間地の農地では、将来的にはこの鳥獣被害のために生産に大きな阻害要因となるものというふうに、そこまで私は考えているところであります。特に、エゾシカの被害が拡大していまして、道南地域にとっては、一連の対策をしなければならないと、そんなふうに考えているところでもあります。この有害駆除等々の対応につきまして、町長の所見を伺いたいと思います。

町の答え 町長

有害駆除事業についてのこの質問でありますけれども、後志、渡島、檜山の南部地域のエゾシカの現状でありますけれども、道の発表によりますと、生息頭数は全道では減少傾向にあるんだと、そういうふうに言われておりますけれども、一方で、この南部地域は増加傾向にある。おおよそ10万頭も生息しているというふうな捉え方であります。農林業の被害額も南部地域では平成28年度では5,700万円の被害というふうに報告をされておりますし、捕獲頭数も年々増加しておりまして、平成22年度では約1,100頭ほどの捕獲でした。平成28年度は約2,600頭の捕獲であります。一方、渡島半島地域のヒグマの状況でありますが、北海道ヒグマ管理計画によりますと、平成26年度時点で、推定生息頭数は1,700プラスマイナス900頭くらい、こういうふうに言われております。農業被害も渡島半島地域では800万円の被害が報告されております。捕獲頭数については100頭で、うち檜山管内におきましては56頭の捕獲でありました。ちなみに、檜山管内では、ここ2年間はそれぞれ70頭を超える捕獲となっております。次に、町内の状況でありますけれども平成29年度の農業被害額は、関係機関が一体となって調査した結果、エゾシカが346万円、ヒグマが173万円となり、こういう被害を及ぼしておりまして、問題個体の増加、被害作物の多様化によりまして、被害が増大していると、こういうふうに認識をしております。また、一般道でのエゾシカ、ヒグマの目撃情報も寄せられておりまして、市街地での出没についても大変危惧をしているところでございます。捕獲頭数でありますけれども、厚沢部町鳥獣被害対策実施隊を中心とする銃器、わなの駆除体制によりますと、平成29年度ではエゾシカが35頭、ヒグマが21頭となりました。また、今年度は8月末現在でエゾシカが前年度並みで6頭、ヒグマが前年7頭に対しまして12頭というふうになっております。また、広域的な取り組みとしましては、平成28年度の設置されました、国や道、町、農協、森林組合等、檜山管内の関係機関で構成する檜山地域鳥獣対策連絡協議会では、地域の情報、認識を共有しながら広域的な被害対策を検討しております。ハンターの減少、高齢化や条件整備等、さまざまな要因により、広域捕獲の実現には至っておりませんけれども、今後も情報を共有しながら有害鳥獣の管理や被害の防止等の対策を進めてまいりたいと。さらには、町では、今年度から檜山森林管理署と合同でセンサーカメラによりますエゾシカの生息調査を実施しております。本調査は、他町の成果を参考に、囲いわなの活用を最終的な検討をしてまいります。拡大する鳥獣被害に対して、今後も継続して町や猟友会、関係機関による厚沢部町鳥獣被害防止対策協議会と被害に遭われる農家が一体となって、この対策を推進してまいりたいと、このように考えているところであります。

議員の質問 山崎

これで終わりにしますけれども、とにかくこの鳥獣被害対策は何回も私も質問しました。そして、20頭とったとか30頭とったとかといってこういうふうに報告を受けましたけれども、一向に鳥獣被害の脅威というのは薄れることがないんです。年々増えています。そして、ぜひ新聞を見てほしい、毎日みたいにして、厚沢部町でもどこかの国道のふちに熊が座っていたとか、毎日報道されています。きのうのテレビだったと思うのですが、北海道の中でエゾシカが年間車と衝突して、どっちが壊れるのかわからないんだけれども、そういう件数が240頭というか240件というか、そんなにあるんだそうです。それだけ道路にも出てくるということなんですよね。そして、実はきのう、おととい、私の畑でも熊1頭捕獲しました。そして、ハンターさんに来ていただきまして、いろんなそこで話をしました。エゾシカの話をしました。それと、ハンターいわくには、厚沢部町はもう手おくれぎみですよ、ものすごい勢いで繁殖していますと。ですから、対応策として何がいいですかと言ったら、やっぱりハンターの指導では、最善の方策としては生息頭数を減らすということだそうです。駆除して減らさなければもう駄目ですよと。そういう指導がありました。私ども素人は、そういうことをできませんので、やっぱり猟友会とかそういう人方にお願いをするよりないです。ですが、先ほどの答弁でもありましたように、猟友会の人方も高齢化になって、3人のハンター、今回、私のところに来ましたけれども、鉄砲持っている人は誰もいなかったんです。高齢であるとか、いろんな形で、免許返上しましたとかというような方でした。ですから、実際に実働部隊としては現場に出れないんです。そういうことで、どんどん繁殖に輪をかけて、ものすごいですよ、鹿は。だから、多分ここで出てくる被害額というのは、例えば葉っぱを食われたとかそういうような算定だけれども、運動場みたいにして畑を走り回るんです、鹿というのは。そうしたら収穫は皆無になりますよ。そういう状態でありますので、ぜひ町長には厚沢部町だけでなくて、道南一円として、対策をとってもらわないと厚沢部町1町がやっても江差から入ってくる、上ノ国から入ってくる、後志からどんどんこっちに入ってくるといったら駄目なものですから、やっぱり後志からみんな全部一円になって対策をとってもらって、絶対数を減らすんだと、そうでないと本当の対策にはならないだろうと私は考えます。事前に資料説明ということで、近隣町村の有害駆除をどういうふうにやっているかということを、資料提供を求めたのですが、説明できますか。

議員の質問 山崎

今申し上げましたように、とにかく異常事態です。熊の出没、エゾシカの出没、とめることはできません。これが脅威となって、場合によっては山間地の農業が崩壊する可能性ありますよ、これから。今日、下川部さん言っていました、人の見えないところで米、許可もなくして熊がすくって食べているんだって。それが年々、一日一日面積が大きくなっていくと言っていましたよ。米までこういうふうに食べるなんて大変ですよね。そういうことで、ぜひ対応策を急いでお願いしたいというふうに思います。そして、町長には、これもやっぱり行政としての取り扱いも少し強化してほしいと思いましたので、よろしくお願いを申し上げまして、時間大幅に超過しましたけれども、お許しいただいて質問を終わりたいと思います。

出典:厚沢部町議会 平成30年第3回定例会 2018年9月5日 議事録 PDF(20ページ) 間違いを知らせる